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科学と疑似科学とを判別する

806名無しさん:2021/01/31(日) 05:40:02 ID:Qix9q/lA
>>800,>>802
 理論と観測事実の区別をよーく考えながら、以下を読んでください。

【矛盾と間違いの違い】 {以下のn1について最後に述べた(*)}
 1つの理論の中では「P∧¬P」という命題は存在できません。
 1つの理論A(の予測)が観測事実n1と食い違う場合、理論Aは間違いとされます。
  (命題群Aと命題群n1を同時に主張すれば矛盾となるが、理論Aは矛盾していない)
 2つの理論A,B(の予測)が食い違う場合、A,Bを同時に主張する理論は矛盾しています。でも理論Aは矛盾していませんし、理論Bも矛盾していません。

 定量的観測事実では測定誤差があるので、理論Aの予測と理論Bの予測と観測事実n1が互いに区別しにくいことがあります。例えば高精度測定では理論Aの予測値と観測値n1との差がわかるが、極めて値が近いとき、理論Aは近似理論と呼ばれて、実用範囲で正しいとみなすこともあります。

【ニュートン力学】
 ではニュートン力学と相対性理論を例にしてみましょうか。以下では、2つの理論の違いがもっとも際立つ部分を公理とみなしています。そして多くの予測のうちのひとつを例示しました。

 ニュートン力学
  ・相対速度の異なる座標系同士はガリレイ変換で変換される {公理}
  ・運動量は、p=mv {定理}
 特殊相対性理論
  ・相対速度の異なる座標系同士はローレンツ変換で変換される {公理}
  ・運動量は、p=mv/(1-(v/c)^2) {定理}

 万有引力の法則
  ・2つの質点間の重力は、F∝m1*m2/r^2 {公理}
 一般相対性理論
  ・重力は空間の曲率で表せる(式は略) {公理}
  ・2つの質点間の重力は〜(略)  {定理}

 ニュートン力学は「P∧¬P」という命題は含んでおらず矛盾していません。しかしその予測は様々な観測事実と「矛盾して」います。これは「ニュートン力学が矛盾している」のではなく、間違っている(観測事実と一致しない)のです。

長文なので続きは別コメントで[>>807]


(*) 命題群n1は観測事実n1を表現した命題です。そして命題群Aと命題群n1を同時に主張する理論A'は、理論Aとは異なり矛盾します。命題群Aはむろん、理論Aを成しているすべての命題を指しています。


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