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科学と疑似科学とを判別する

525Ken:2019/10/22(火) 11:43:27 ID:KBz.PgiU
>>524

まず、

>1.新たな知識(主に観測事実)なくして「粒子説と波動説は背反関係になくてもいい」という理論を人は思いつけたか?
>2.新たな知識(主に観測事実)なくして「粒子説と波動説は背反関係になくてもいい」という理論を提唱したら、それは科学的に妥当な理論なのか?

本スレッドの中では2の意味で使用します。論理的な脈絡なしに夢想する人はいるかもしれませんが、それこそ「疑似科学」ですよね。

>光の媒体の例も理解していないのに、それより理解しにくい波と粒子の両立性に話をずらしたら混乱するだけですよ。

とりあえずdiamonds8888xさんのお考えを述べられて、混乱を生じるか試したらどうでしょうか? 私たちの間には、おそらくは基本思想の違いから来る、言葉の意味の行き違いも多くありましたが、全体を見れば、論理的なコミュニケーションが成立していたと思いますし、だからこそ2年近くも議論が続いてきたのではありませんか?

「場」については>>485で私の考えを述べております。

19世紀の人にとって「場」とは、クーロン力やローレンツ力や重力が非接触的に作用することを表す1つの表現方法でした。「場」があるとは、そこに力が働く、という以上の意味ではありません。問題は「なぜ」そんな力が働くかということで、光の媒質問題もここに集約されます。

古典力学の立場で考えてみてください。

波が伝わるとは、つまり力が伝わるということです(縦波なら垂直力、横波ならせん断力)。離れた場所に、非接触的に力が伝わることは、波(この場合は電磁波)が伝わることを知ってる人なら、当然の想定事項です。問題は「何が」その力を伝えるのかで、それがつまり媒質問題にほかなりません。

その媒質問題を考えている人に、「クーロン力やローレンツ力が観測されたから、もう媒質は考えなくてもよい」というロジックが通用するでしょうか?

通用するはずがありません。

>マクスウェル理論の時点で光は電磁場の振動であると多くの研究者は認めたのです。

たとえそうだとしても、その「電磁場」の正体が分からないのなら、

>この時点でエーテルは必要なくなっていたのですよ。

という結論にはならないはずです。少なくとも私には論理の筋道が見えません。

なお、

>その囚われを解放したのがアインシュタインの相対性理論ということです

アインシュタインの考えについては、1909年の論文を紹介していただきましたし(en.wikisource.org/?curid=53013)、ファインマン物理の特殊相対論の説明も読みましたが、なぜ相対論がエーテルを不要にしたのかという説明は見つかりませんでしたと、>>501で述べました。私の考えはそこから変わっておりません。

ただし私自身は、エーテルを不要にしたのは、あくまでも量子論だったと考えています。この点はアジモフの文章を紹介しましたが、もう1つ、2000年頃シカゴ郊外の書店で購入した「Way Science Works」(科学ライターのMarek Walisiewiczが編集責任者)の中の「Action at a distance」という項目からの抜粋を転記します。

Forces seem to be able to act across empty space, almost as if interacting particles were "aware" of each other. It is now thought that each of the four fundamental forces is transmitted by a messenger particle. This flies between two particles, carrying the force which acts on the recipient particle, just as a catcher recoils with the momentum of a thrown ball. Protons and neutrons influence each other via strong nuclear force, carried by gluons. Two negatively charged electrons repel one another via the electromagnetic force, carried by short-lived photons.

なお、ファインマン物理の第3巻が量子力学を集中的に説明しているようなので、より専門的な話を期待しています。

ところで・・・・

ファインマンは第2巻の35章まで読み終えました。もうじき電磁気学の講義シリーズが終わるのですが、マクスウェル理論から相対論が導かれるという話は、21章6節で「取っ掛かり」らしきものが現れたきり、出てきません・・・そんな面白い話があるなら、ファインマンのような人が話し忘れるとは考えにくいのですが。

もっとも逆方向(?)というか、特殊相対論が現れても、ニュートン理論とは異なり、マクスウェル理論が修正を加えられることはなかった、という話は出てきます。


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