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科学と疑似科学とを判別する

485Ken:2019/08/28(水) 22:50:19 ID:l6l6JAnA
まず、

>思考実験の可否は派生的なものなので枝道に入る恐れが大でしょう。

そうかもしれませんが、この点を明確にしておかないのなら、今後の議論の中でも私が思考実験を、つまり仮定の条件を設定してシミュレーションを行なうことがありうると思います。


それでは、電磁波の媒質問題の話をします。

19世紀の段階では、なぜ波には必ず媒質が必要と考えるべきであったかについて。これは>>347を含むいくつかの投稿で述べました。>>347から抜粋しますと、

>波が振動現象であるからには、必ず「振動するなにものか」があるはずですから。
>振動するものがないのに振動するというのは矛盾ではありませんか。

つまり、

基本命題:振動現象には振動する実体があるはず

これに対して、diamonds8888xさんが直接に回答をされたのは、>>432であると思います。

>光波・電磁波  電界と磁界
>電磁界は電荷などに力を加える性質
>電磁波が電界と磁界を媒質とする波であることはマクスウェル理論の本質です。

(はじめに、私は「電界」「磁界」ではなく「電場」「磁場」ということをお断りしておきます。例えば「場の理論」とは言いますが「界の理論」という言い方を聞いたことがありませんから。)

私が主張したいのは、19世紀の段階では、「電場」とか「磁場」といっても、便宜上設定されたもので、その正体は不明であったことです。電場を例に説明しましょう。

空間の1点にqクーロンの電荷があり、そこから距離rの位置にaクーロンの電荷があると、空間の誘電率をεとして、

F=qa/(4πε・r²)

というクーロン力が働きます。これだけならスカラー量ですが、力はベクトルですから[F->]と表記すると(アルファベットの上に矢印を書くような一般的なベクトル表記は本掲示板ではできませんから)、aからqまでの空間ベクトルを[r->]として、

[F->]=(qa/(4πε・r³))・[r->]

もしaの代わりにbクーロン、cクーロンの電荷があると、力は、

[F->]=(qb/(4πε・r³))・[r->]、(qc/(4πε・r³))・[r->]

となり、結局、

[E->]=(q/(4πε・r³))・[r->]

が、aやbの値に依存しない因子なので、これを「電場」と呼んでいました。

つまり、クーロン力の存在から、電荷qによる影響がaやbの位置に及んでいることが観測され、その影響を「電場」と称しました。注意を要するのは、19世紀の段階では、なぜそのような影響が及ぶのかは分からない、つまり電場の正体は不明だったことです。

ここで上の基本命題を思い出してください。もしも、

〜「場」があるから、物質的な媒質はなくてもよい

という論法で基本命題を否定するのなら、「場」を上記のような数式で表すだけではだめで、「場」とは何なのか、なぜ離れた所に力が働くのか、その点を明らかにする必要があるはずです。これはおそらく>>484の4で言われた、

>物体に接触していない"支え"が存在する

と本質的に同じことをいっているのでしょうが、「場」の正体に具体案がなければ、媒質の代替案にはなりません。ましてや基準01に従えば、具体案を検証/反証する方法まで提唱できないと、理論にはなりえないのではありませんか?

しかし、19世紀にその知見はありませんでした。それゆえ、振動現象には振動する実体が必要、という命題は有効だったと思います。これは、現実の19世紀末を生きた人が実際にそう考えたか、とは別の問題です。当時の知見のもとで論理的に追求すれば、その結論にいたらねばならない、ということです。


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