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科学と疑似科学とを判別する

432diamonds8888x:2019/06/22(土) 05:53:08 ID:ZtWyl2Fg
>>404,>>414,>>427 【エーテルとは何だったのか?-4】

 波の定義を最も抽象度高くしてみれば「何らかの振動(時間的変動)が空間的に伝わる現象」となるでしょう。これは19世紀の研究者も聞けば同意してくれることでしょう。同意すると考える根拠は、彼らが「波」として知っている現象をすべて含んでいて、かつ、この定義に当てはまるならば未知の現象でも「波」とみなしてよいと考えるだろうと推測できるからです。

 この定義での「何らか」が「波の媒質」と定義できます。この定義では波は必ず媒質を持ちます。例示すれば、
  音波   通常の物質(固体・液体・気体など)
  光波・電磁波  電界と磁界
  重力波  重力場=空間の歪
  物質波  物質場=質点の存在確率(観測される確率)
  スタンディングオベーション 人の集団

 これらの媒質はそれぞれに性質が異なるところがあります。通常の物質には音波を伝える性質の基である弾性意外にも諸々の属性がありますが、電磁界は電荷などに力を加える性質、重力場なら質点に力を加える性質という定義上の性質以外の属性はほとんどありません。物質波の媒質ともなると、他の何かに影響を与えるということもありません(たぶん)。

 電磁波が電界と磁界を媒質とする波であることはマクスウェル理論の本質です。ところがここでエーテルという何かしら電界や磁界とは別の属性を持つようなものを考えてしまったことが誤りだったと言えるでしょう。「エーテルの弾性率はとても硬くなるはず」とか「光は横波だからエーテルは固体だ」みたいな発想が典型ですね。これはファラデーやマクスウェルが電気力線や磁力線のような「弾力のある線」という強烈なイメージを考え出してうまく行き過ぎたことが一因ともされています。電気力線や磁力線のこのようなイメージは教育的には結構役に立つので、現在でも間違いというわけでもありませんしね。原子模型の棒のような結合手のイメージが、必ずしも間違いというわけでもないように。


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