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本門の戒壇について

133直人:2007/02/16(金) 02:16:11
JIN@霊○会さん、こんにちは。

>牧口氏の戒壇

ああ、思い出しました。ここ数年、創価学会のことから離れていたもので見落としていました。
それは牧口氏の戒壇論というよりは堀日亨師の『日蓮正宗綱要』からの引用(そのままではないですが)ですね。

文中でいうところの天母原戒壇の論拠はおそらく『大坊棟札』によるものでしょう。私は『大坊棟札』の筆蹟を見ましたがとても日興上人の筆蹟であるとは思えませんでした。おそらく、日典師代の大坊消失とその当時の要山教学の流入によって偽作されたものでしょう。けれど、昭和40年代半ばの頃は『大坊棟札』を宝物と位置づけていました(『日蓮正宗大石寺』p138)また、池田氏は細井日達師に天母山の土地・25万8千坪を寄進しています(『日蓮正宗大石寺』p274)。
今日、本門戒壇建立地を天母原とするのは顕正会以外では北山本門寺でしょう。これは元来、北山本門寺は天母山下にあった説に起因しているものかもしれません。なお、北山本門寺の貫首である本間日諄師は世尊寺時代の著書『日興上人の風光』の中でやはり戒壇建立地を天母原としており、天母原戒壇論は北山発祥→左京日教師・広蔵日辰師という要山系→石要両山の通用による大石寺流入という流れでしょうか。

大石寺と顕正会の間で戒壇建立地について種々論争され、大石寺側は六万坊・天母原を否定しますが、堀師は六万坊を否定しても天母戒壇については富士諸山で語られるものであれば何らかの伝承−相伝?−があったものと考えていたようですね。

「本書には直に天母原と指定することを定めて深由あるべし。宗開両祖の書判に明文なきが如しといえども、天母戒壇は富士諸山の共認するところなば、あながちに本師の私言にはあらざるべしと信ずるなり。(「類聚翰集私の要領」『隠れたる左京日教師』P57)」

>戸田氏の戒壇に関する指導…民衆立

そもそも民衆立というのは昭和40年代になってから創価学会が言い出したことですね。最初は国会に進出し、国会の議決を以って国立戒壇を建立すると論じており、創価学会が政界に進出した所以もそこにありました(>>112)。つまり、昭和20年代から昭和40年に入るまでの10余年間は国会の決議を経ての国立戒壇、というものでした。
それが40年代になると民衆立戒壇へと転換し、民衆立戒壇=正本堂=本門戒壇、こんな風に位置づけるわけです。

>東京台東体育館における学生部第七回総会

この指導は昭和39年。この頃から国立戒壇論が論じられなくなりました。それ以前はというと、

大聖人様御在世に大聖人様を迫害したがゆえに一国謗法であり、一国が正法を護持しなかったがゆえに他国侵逼の難、二回の他国侵逼の難がございました。文永の役と弘安の役。その大きい難を通じて、 民衆は大聖人様の予言を少しずつ知ってきたわけでございますが、下って 大東亜戦争の際、日蓮正宗を国家が弾圧し、創価学会を弾圧し、二度の原子爆弾の投下をされております。一発は九州、一発は広島。日本の国が正法を誹謗した報いです。(中略)国立戒壇建立を、もしかできなければ、日本の国は永久に属国とし、永久に日本民族は滅びる運命の段階にあります。ただひとつ、三大秘法の御本尊様を信じ、国立戒壇を建立するならば、仏天の加護によって日本の国には原子爆弾は落ちないし、日本民族は必ず繁栄するというのが、会長先生の御遺訓なのであります。(池田大作発言、昭和33年5月18日・第一回男子部九州総会『会長講演集』3−P290〜291)

国立戒壇を建立しなければ「永久に属国」「永久に日本民族は滅びる運命」といい、国立戒壇の建立を至上命題としていました。(>>113 >>117)これは顕正会と何ら変るところがありませんね。ある時は至上命題と位置づけておきながら、ある時は「ひとつの石碑…従の従…形式の形式」というのは如何なものかと思いますが。「従の従…」といった指導については大石寺から戒壇建立を軽視していると批判されています。

>天皇陛下がこの御本尊様を…国家の権利は、民衆に主権が移っている

だからこそ、戸田氏は創価学会による政界進出を行ったのでしょう。政界に進出し、国会の議決によって国立戒壇を建立する。それを至上命題としていました。この観点から言えば今日の公明党とは一体何ぞや、ということにもなりますが。

>三秘法抄が真筆とは思えないし、戒壇本尊も本物とは思えない

私も戒壇大御本尊は偽作であると考えています。もっとも戒壇大御本尊が偽作であれ功徳を戴いたという大石寺門下を否定するつもりはありません。『三大秘法抄』については考究の余地があるものの、現在の態度は保留にさせて下さい。


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