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大中華世界的話題(その3)

834チバQ:2020/07/27(月) 17:21:28
https://www.jiji.com/jc/v4?id=202007mnso0001
スー・チー政権でも続く言論規制、内戦激化のミャンマー・ラカイン州

北角裕樹(ミャンマー在住ジャーナリスト)


ミャンマー西部ラカイン州の州都シットウェで、政府のインターネット遮断に抗議するプラカードを掲げる学生=2020年2月22日【EPA時事】
 内戦が続くミャンマー西部ラカイン州などで、政府の指示でインターネット回線が遮断されてから、2020年6月末で1年がたった。国軍と激しい戦闘を繰り広げるラカイン族系武装勢力の「アラカン軍」の軍事利用を防ぐという理由だが、市民の自由な情報アクセスを制限していることから市民団体や欧米諸国から強い批判を浴びている。6月下旬には、ヤンゴン中心部でネット遮断に抗議した市民活動家をミャンマー当局が摘発。15年の総選挙で圧勝し、民主化の実現と軍人支配の終えんを掲げて誕生したアウン・サン・スー・チー政権だが、その民主化の在り方に懸念を示す声も強まっている。
横断幕が刑事事件に
 「戦争犯罪を隠すためにインターネットを遮断しているのか」。詩人で市民活動家としても有名なサウン・カー氏は、このメッセージを訴える横断幕を歩道橋にくくり付けたことで罪に問われている。今年7月7日に行われた初公判の終了後、サウン・カー氏は「現行の法律がおかしいことに加え、自分はその法律にも違反していない」として、平和的集会法違反で起訴されたことの不当性を訴えた。

 実はサウン・カー氏がこうした抗議活動で罪に問われることは初めてではない。軍政の系譜を引き継いだ前政権時代には、当時のテイン・セイン大統領をやゆする詩を発表したことで逮捕、有罪判決を受けた。そして、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が率いる国民民主連盟(NLD)政権となってからも、カチン州の内戦に反対する集会を開いて起訴されている。
 今回、サウン・カー氏をはじめ内外の市民団体などが批判しているのは、内戦をめぐってラカイン州とチン州で2019年6月以降、スマートフォンなどでインターネットに接続できなくなっているからである。特に、新型コロナウイルスの感染が拡大した今年3月以降、「ウイルスを防ぐ情報が伝わらない」として、欧米諸国や国連からも抗議の声が上がっている。
 強い批判を受けたミャンマー外務省は今年7月8日、「アラカン軍がインターネットを介して行う攻撃や誘拐、地雷の設置などを防ぐために必要な措置で、状況が改善すれば解除する。コロナ対策には力を入れているので問題はない」などとする声明を発表。あくまで一時的な措置だと強調して火消しに躍起になっている。

新興武装勢力のせん滅目指し国軍が攻勢


ミャンマー・ラカイン州北部プティダウン郡の農村部に設けられた警察の監視哨で、自動小銃を手に周辺を警戒する警察官。この写真が撮影された3日前、ラカイン族の武装集団アラカン軍が同州内の警察署4カ所を同時に襲撃、警察官13人が死亡、9人が負傷する事件が発生した=2019年1月6日【EPA時事】
 このラカイン州内戦とネット遮断の経緯は日本ではあまり報道されていないので、順を追って説明したい。2017年にミャンマー国軍の掃討作戦によってイスラム系住民ロヒンギャら70万人以上の難民を出したことは、世界中で大きなニュースとなった。しかし、その後状況は大きく変わり、現在ミャンマー国軍が激しい戦闘を繰り広げているのは、17年に衝突したロヒンギャ系武装勢力の「アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)」ではなく、仏教徒であるラカイン族の自治権拡大を求める武装勢力「アラカン軍」である。
 ラカイン族は、ミャンマーの多数派のビルマ族と民族的に近い関係にあるが、18世紀後半までアラカン王国というビルマとは別の国だったため、独立志向が強い。1947年のビルマ独立以降、軍事政権がビルマ族中心主義的な政策を推し進め、ラカイン族の伝統的な祭りを制限するなどビルマ化を図ってきたことにも不満が大きい。
 アラカン軍はこうした中で、カチン族系武装勢力の支援で2009年にカチン州で結成したとされる新興の武装勢力だ。17年の国軍とロヒンギャ系武装勢力の衝突の後の混乱に乗じて、ラカイン州やチン州に勢力を広げた。


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