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大中華世界的話題(その3)

823チバQ:2020/07/26(日) 19:43:55
 ■「2つのシンガポール」の出現?

 今回の選挙で、そんな国を導いてきたPAPを激しく批判したのは、クアンユー氏の身内だった。

 「父が国のためにしてくれたことに多くのシンガポール人と同様、深く感謝している。父が描いたシンガポールのビジョンは、現在のシンガポールの姿ではないと私は信じている」

 7月17日、フェイスブックにこう投稿したのは、クアンユー氏の次男、シェンヤン氏だ。政治ではなく実業界を歩んだシェンヤン氏だったが、選挙前に野党「シンガポール前進党」に入党した。自らの出馬は見送ったが、実兄のシェンロン氏が率いるPAP批判を繰り返した。

 投稿では「私は特権階級に生まれ、保護された生活を送ってきた。(中略)私は今、『2つのシンガポール』があることに気づき始めた。1つは、貴族階級であるPAPに近い、あるいはその輪の中にいる人々のためのもの。もう1つは、苦労してパンを探す普通のシンガポール人のためのものだ」とも記載し、PAPの在り方を批判している。

 シェンヤン氏は、2015年に死去したクアンユー氏の遺言をめぐってシェンロン氏と対立していた。クアンユー氏は遺言で繁華街オーチャード・ロードに近い自宅の取り壊しを望んだが、政府は「歴史的建造物」として保存する方針を示した。このことをシェンヤン氏は「遺志に反する」と批判していた。

 シェンヤン氏のPAP批判に兄への“個人的な憤り”が混じっている可能性もぬぐえないが、PAPを「特権階級」ととらえ、民意が反映されていないと感じる層が野党伸長を後押しした可能性がある。シンガポール経営大学のユージン・タン准教授はロイター通信に「PAPが謙虚さと共感を持って対応しない限り、一党支配は衰退するだろう」との分析を語っている。

 生前、クアンユー氏はシンガポール国民がPAPから離れていく可能性があることを予見していた。「PAPの資質が落ちるか、野党がPAPに匹敵するチームを打ち立てる場合だ」(『リークアンユー未来への提言』)。

 今回の選挙戦では野党に高学歴や高キャリアの候補が何人も現れた。「野党が有能な人材を抱える可能性はない」と断言したクアンユー氏だが、そうした状況は変わりつつあるといえるかもしれない。

 シンガポールの4〜6月のGDP成長率は、新型コロナ流行に伴う事業所閉鎖などを受け、前年同期比12・6%減というマイナス成長となった。クアンユー氏以来、経済成長を見せる形で国を牽引してきたPAP政権のかじ取りが注目される。


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