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大中華世界的話題(その3)

542チバQ:2020/04/30(木) 15:24:21
 ◇青瓦台出身の「官製親文系」登場

 検察改革を巡る攻防を続けながら、文政権はレームダック化を先延ばしにできるのだろうか。「来年予算を年末に可決したら、大統領候補を選ぶ与党の予備選のシーズンが始まる。大統領候補は自分のカラーを出し、文政権との違いをアピールするので、今までのパターンだと年明けにはレームダックに入るでしょうね」。与党陣営関係者はこう予測した。

 ただ、今回総選挙で新たに誕生した二つの勢力が政権末期まで支えるという見方もある。その一つは、「官製親文(在寅)系」と呼ばれる青瓦台出身で当選した議員19人だ。尹建永(ユン・ゴンヨン)元国政企画状況室長報道官ら文大統領側近や、国民向けメッセージを発信する国民疎通首席補佐官や報道官を経験した議員もいるので、文大統領の親衛隊となって青瓦台と国会をつなぎ、スポークスマンの役割も果たすとみられる。

 もう一つは、共に市民党の17人だ。市民運動出身のリーダーで構成されているため、特定の分野で原則的な主張をしたり、共に民主党が文政権批判を始めたら反論したり、独自の行動をとる可能性がある。

 与党が小選挙区と比例に別々の政党を持つという奇妙な現象は、今回初めて施行された改正選挙法の混乱で生じた。改正法は2大政党中心の政治から多党制への転換を目指し、比例で少数政党に議席を有利に配分する制度を導入した。だが、保守系で野党第1党の「未来統合党」が選挙対策用の比例政党をつくり、共に民主党も同じ方法で対抗したため、少数政党がもらうべき議席を2大政党が奪ってしまった。比例政党が今後どのような役割を果たすかは試行錯誤が続くとみられ、韓国メディアも注目している。

 「巨大与党の中に誕生した異質のグループが日本の自民党のように党内の複数の派閥で論争して国民の不満を吸収し、政権を支えていくなら、レームダック期間は短くなる。日本型与党の幕開けになるかもしれない」と大手紙政治部記者は語る。

 大統領候補レースで今のところトップを走るのは、ソウルの選挙区で未来統合党の黄教安(ファン・ギョアン)代表に大差で勝利した李洛淵(イ・ナギョン)前首相だ。ただ、李氏は金大中(キム・デジュン)元大統領らを輩出した進歩系支持基盤の全羅南道(韓国南西部)の知事出身で非主流派。今後、金大中系と距離がある主流派の親文系との間で主導権争いが起きそうだ。

 総選挙激戦区ルポでも報告したが、共に民主党は慶尚道地域の保守系地盤に風穴を開けるため、大物候補を相次いで擁立した。その9割は敗れたものの、盧前大統領の生地や文大統領の私邸がある選挙区は辛勝し、なんとかメンツを保った。主流派は盧・文両氏の「聖地」を引き継げる後継者を模索している。釜山出身の曺氏が法相を辞任した後、李前首相と肩を並べるスター選手はまだ見えないが、総選挙で死守した拠点を足がかりに大統領候補を擁立するのは確実だ。

 ◇大統領候補を全滅させた保守系

 一方、惨敗した未来統合党は改選前の92から84議席に減らし、系列の比例政党「未来韓国党」と合わせても103議席にとどまった。16年末の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾訴追案可決を巡り、当時の保守系与党「セヌリ党」が分裂して一部が賛成にまわった後遺症を脱していない状況だ。

 朴前政権で首相を務め「親朴系」の代表格だった黄代表だが、弾劾賛成に回った造反組を受け入れて総選挙前に未来統合党を創設、獄中にいる朴氏からの手紙を発表するなどした親朴系グループを公認候補から外し、イメージチェンジを図った。

 ただ、その一方で黄氏は自身のライバルになりそうな党内の大統領候補予備軍をことごとく冷遇した。未来統合党の前身「自由韓国党」の元代表、洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏は党公認をもらえずに無所属で当選したが、ソウル選挙区で与党有力候補に対抗する「刺客」に使われた呉世勲(オ・セフン)元ソウル市長や女性リーダーの羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)氏は落選。自身も李前首相とのビッグマッチに敗れ、保守系の有力大統領候補は全滅した。

 政権後半での総選挙は、議席数の獲得だけでなく、次期大統領選の基盤を整え、候補となりうる党指導者を売り出す舞台としての意味が大きい。黄氏の刺客戦略は、文大統領の側近とはいえ政治家としての知名度が足りなかった候補たちにスポットライトを当てるという皮肉な結果となった。

 50代の陣営関係者は、「未来統合党は弾劾を招いた反省をしなかった。やっぱり親朴派と国民に思われてしまった黄代表に惨敗の責任がある」と言い切った後、今回の混乱を通じて2年後の希望が生まれたと語る。

 「ここまで負けたらからこそ、本当に出直せる。今回大統領候補者に名前が挙がっていた人たちも、本選で勝てる候補ではなかった。親朴系という負の遺産が、黄代表とともに去った。経済危機を脱したいと望む風が、次は保守に吹くように、生まれ変わればいい」


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