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大中華世界的話題(その3)

3556名無しさん:2025/07/03(木) 10:58:43
ダライ・ラマとは…精神的支柱転生で継承
 Q ダライ・ラマ14世はどのような存在か。

 A 14世の自伝によると、1935年、現在の中国西部・青海省で生まれた。13世の転生であると認められ、40年、4歳で即位した。59年にチベットで動乱が起き、インドに亡命。89年には非暴力でチベット問題の解決を訴えてきた活動が認められ、ノーベル平和賞を受賞した。

 ダライ・ラマは歴史的に政教両面の指導者と位置づけられてきたが、14世は2011年5月、亡命政府に政治権限を移譲し、宗教活動に専念し、精神的支柱となっている。中国共産党政権の厳しい統制が敷かれているチベット自治区でも、14世を尊敬し、写真を自宅で隠し持つ住民もいる。

 Q チベット仏教の高僧は転生で選ばれるのか。

 A ダライ・ラマに次ぐ高位であるパンチェン・ラマも転生で選ばれてきた。中国政府に批判的だった10世が1989年に急死すると、ダライ・ラマ14世は当時6歳の少年を転生者とした。しかし、中国当局はこの少年を軟禁状態に置き、別の少年を11世に認定。「2人の11世」が存在する異例の事態となった。

 中国は11世を「民族融和」や、宗教の教義よりも共産党の指導を優先する「宗教の中国化」を推進するシンボルとして利用しているが、これを認めないチベットの人々も多いとされる。

自治区抑圧 一層厳しく…東大教授(アジア政治外交史)平野聡氏
 今回の声明では、ダライ・ラマ14世側の組織のみに、後継者を認定する権限があると強調された。中国政府による将来の15世の選定を否定したものであり、中国は絶対に受け入れない。中国の安定を望まない外部勢力が、裏で糸を引いていると宣伝するだろう。

 チベット自治区では、住民や僧侶に抑圧的な政策がとられているが、今後はさらに厳しい思想統制が敷かれるだろう。14世の声明を支持する人を分裂主義者として取り締まるほか、声明に関する情報を自治区内に持ち込んだり、住民間で伝達したりした人を捜そうと、当局が住宅を捜索することも予想される。

 声明に対抗するため、中国政府が14世の死後に選定する15世こそが正統なダライ・ラマであると自治区の仏教寺院や学校などで宣伝する動きが強まることが想定される。将来的には、中国が擁立する15世と、既に擁立しているパンチェン・ラマ11世を対面させることでチベット仏教界の大同団結を演出し、自国の統治が成功しているとアピールする思惑だろう。(聞き手・国際部 村上愛衣)

政府へ過度な刺激 回避…駒沢大教授(宗教人類学)別所裕介氏
 ダライ・ラマ14世は2011年以降、自身の後継選びの方法については具体的な言及を避けてきた。しかし、今回の声明で「転生」制度を継続すると宣言した。チベット亡命政府だけでなく、世界各地の信者の声を受けて決断したと説明し、伝統を継承することを選んだ。「自由世界」に生まれるだろうなどと述べたこともあったが、今回は言及がなく、中国政府を過度に刺激することを避けた可能性がある。

 転生制度の維持が宣言されたことで、「2人の15世」が生まれる状況は避けられないだろう。転生者を探す上で手がかりとなる湖は中国にあり、かつて幼児だった14世を発見した高僧に連なり、15世の認定でも同様の役割を担うであろう人物も中国にいるので、亡命チベット人社会の側が選んだ転生者を中国側が真っ向から否定する局面は不可避と思える。

 中国国内にいる約700万人(2021年時点)のチベット族の多くは、中国国外で生まれる後継者を慕うことも考えられ、この後継者が引き続き信仰のひそかなよりどころとなる可能性は排除できない。(聞き手・中国総局 吉永亜希子)


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