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大中華世界的話題(その3)

3437OS5:2025/02/13(木) 16:06:05
■次期大統領選への意欲表明が引き金に

 今回、下院の弾劾訴追は唐突だった。下院事務総長は2025年1月19日、訴追を支持する議員は6人にとどまっており可決は難しいとの見通しを話していた。訴追してもすぐに休会に入ることから、マルコス大統領も「いまがタイミングとは思わない」と話していた。

 駆け込み訴追の伏線は、4日前の2月1日のサラ氏の発言にあった。南部ミンダナオ島北ダバオ州の集会で、2028年の大統領選への立候補を「真剣に検討している」と話した。

 サラ氏は東京を私的に訪問した1月12日にも、フィリピン出身者の集会で「現政権下で国は衰退を続けている」と政権批判をするとともに次期大統領選への意欲を語っていた。

 サラ氏はこれまで、出馬するかどうかの決断は2026年以降にすると話していたが、中間選挙を前に旗幟を鮮明にした形だ。

 弾劾訴追は、1年以上続くマルコス陣営対ドゥテルテ陣営の対立の帰結だ。マルコス側の狙いは3年後のサラ政権の誕生阻止にある。

 サラ氏は前回2022年の大統領選前の世論調査で一貫して首位を走っていたものの、大統領候補の座をマルコス氏に譲り、副大統領選に回った。2人は「ユニチーム」として全国を回り史上最高の票数を得て圧勝した。

■前回の不出馬を悔いるサラ氏

 この経緯から、サラ氏とすれば、ドゥテルテ家に配慮して政権運営が進められるものと考えていたが、実際には希望した国防相のポストは与えられず、外交・安全保障政策は親中路線からアメリカ寄りに大きく転換した。前政権の強硬な違法薬物対策も踏襲しなかった。

 さらに「マルコス後」を狙うロムアルデス議長率いる下院は副大統領府などの機密費支出を問題視し、サラ氏や側近を公聴会に召喚するなど圧力をかけた。

 こうした扱いに憤慨した父の前大統領は2024年1月、現大統領を「麻薬中毒者」「憲法を改正して長期に居座ろうとしている」などと攻撃し、サラ氏も同年11月に「私が殺されたら、大統領夫妻とロムアルデス議長を殺すよう、すでに手配している」と発言し、対立は抜き差しならぬものになった。

 サラ氏が前回大統領選への出馬を見送ったのは、40歳代前半という若さや中央政界での経験不足、親子で最高権力を移譲することへの反発を警戒したことなどが考えられる。だが今となって「覆水盆に返らず」を悔いているのは間違いない。

 2024年11月30日、前回の大統領選について「世論調査では勝っており、すでに私のものだった。国民は私の下で結束していた」と恨み節を述べている。

 これまでのところ、国家権力を握るマルコス側が優勢で、ドゥテルテ陣営は守勢に回っているように見える。サラ氏の弾劾のほか、現政権は前大統領への捜査というカードを握っているからだ。

 前政権が進めた「麻薬撲滅戦争」で、司法手続きを経ない超法規的殺人が繰り返されたことに対して国際刑事裁判所(ICC)が「人道に対する罪」などで捜査を進めているほか、国内でも司法当局が調べを始めている。


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