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大中華世界的話題(その3)

305チバQ:2020/01/06(月) 11:43:02
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201912/CK2019123102000120.html
沈黙スー・チー氏に住民失望 中国主導ダム計画 「撤廃」示さず



2019年12月31日 朝刊


ミャンマー北部ミッソンで、ダム建設計画の凍結で建設が止まっている橋

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 ミャンマー北部カチン州ミッソンで中国が主導する水力発電ダム計画の行方が見えない。国民民主連盟(NLD)政権を率いるアウン・サン・スー・チー国家顧問は、二〇一五年の前回総選挙までは建設反対だったが、一六年に政権に就いた後は賛否を明確にしない。二〇年に総選挙を控え、計画撤廃を期待してNLDに投票した住民からは失望の声が漏れる。 (ミッソンで、北川成史、写真も)

 山あいを巡る二つの川が交わり、国土を南北に貫くイラワジ川に名を変えるミッソン。観光地でもあるこの地で、シンガポール(約七百二十平方キロメートル)と同程度の面積が水没するミッソンダムが計画されている。

 〇九年、当時のミャンマー軍政と中国企業が建設契約を締結。事業費は三十六億ドル(約四千億円)で、発電量六百万キロワットの九割を中国に送る取り決めだったが、民政移管後の一一年、環境保護を求める声を受け、当時のテイン・セイン大統領が建設凍結を表明した。

 計画地は主に少数民族カチンが住む。住民の一部は建設凍結前に、土地の接収や移転を強いられていた。

 「カチンにとって、恵みをもたらすイラワジ川の始まりは神聖な場所。中国は口では『地域の発展』と言うけど、利益は自分で持ち去る」。移転先で小さな飲食店を営みながら、反対運動を続けるル・ラさん(56)は力を込める。

ミャンマー北部カチン州で、ダム建設に反対するル・ラさん=いずれも11月下旬撮影

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 NLD政権下でダムの調査委員会が設けられ、一六年十一月に報告書がまとめられたが、内容は公表されていない。

 ル・ラさんは一五年の総選挙ではNLDに投票し、「スー・チー氏が政権を取ったら、ダム計画をすぐに撤廃すると信じていた」と振り返る。期待は裏切られ、二〇年の総選挙は少数民族政党に入れるという。

 カチン州で中国資本を巡るあつれきは、ダムだけではない。国軍とカチン武装勢力の内戦から住民が逃れた後の放棄地に、中国向けバナナの無許可農園が拡大。環境破壊や中国人の不法滞在が問題化している。

 NLD政権にとって、イスラム教徒少数民族ロヒンギャの迫害問題に目をつぶり、投資を続ける中国はありがたいが、過度の依存は不信感となって跳ね返る。

 七月、カチン州の三つの少数民族政党が合併し「カチン州人民党」が発足した。トゥ・ジャ議長(73)によると党員は二十万人。「住民の要望を受け、総選挙で勝つため結集した。ダム計画を破棄しないNLDは支持を失う」と意気込む。中国傾斜の影響に少数民族は厳しい目を向けている。

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<ミャンマーと一帯一路> アジア、欧州、アフリカを結ぶ地域でインフラを整備し、投資や貿易を活発化させる中国の巨大経済圏構想「一帯一路」で、インド洋に抜けるミャンマーは要衝。両国は一帯一路の一環で「中国-ミャンマー経済回廊」に合意。中国南西部雲南省昆明とミャンマーの最大都市ヤンゴンやインド洋に面する西部チャオピューまでの広大な地域を高速道路と鉄道で結び、インフラを整備する構想を持つ。開発絡みの中国からの融資が重荷となる「債務の罠(わな)」を警戒する声もある。


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