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大中華世界的話題(その3)

2877OS5:2024/01/12(金) 11:07:54
■「地方派閥」と「政治家族」の存在

 地方で独占経営権を持つ派閥は経営規模を拡大し続け、1980年ごろから地方選挙を通じて政界に進出し始めた。このため、経済と政治の人脈が同時に開かれた。

 自分の政治権力で自分の会社が公共事業などを受注できるようにし、それによって得た利益を地方への支援金や補助金として有権者と分けるようになった。地方にある宗教団体や農協や漁協といった団体、さらには賭博場、はては組織暴力団体とも協力関係を結び、「互恵共生システム」を構築していった。

 このため、地方の農村では“効率的”な請願処理システムが生まれた。派閥の構成員は随時、地区をモニタリングし、ある家庭に問題があれば解決に力を貸し、またある家庭で葬式をしなければならなければそれを手伝ったり、とそういった日常生活での問題を処理することで影響力を高めていった。

 さらには、選挙が近づくと票を得るために時にはわいろを使って地盤固めを行った。人情を基に作られたこのシステムで、地方派閥出身の候補者は各選挙区で大きな支持を受け、強い影響力を維持した。

 今回の立法委員選挙でも、国民党の地方区や比例代表名簿には、多くの派閥・政治家出身者が入っている。

 彼らが持つ大きな影響力で立法院の議席数を確保するために中高年層の支持者を結集させ、これに集会や遊説といった「陸上作戦」を結合させることで、国民党は今も候友宜候補の支持基盤をさらに固めようとしている。

 台北市で立法委員選挙に出馬した呉沛憶は「この10年間で民進党は多くの青年層が地方に行き支持基盤の拡大に注力した。しかし、国民党は従来の資源をフルに投入して地方での選挙を左右できる。とくに地方ではこれに対抗することが本当に難しい」と打ち明ける。

 一方、国民党の林家興は「民進党も一部地域で、われわれが従来行ってきたような選挙戦を見せている」と指摘する。

 林家興は「最近、国民党の多くの派閥と政治家族は、イメージ刷新のため努力している。彼らは海外での学歴や見た目もスマートになるように非常に気を遣って若い支持者の票を得ようとしており、また昔ながらの陸上作戦だけではなく、自ら空中作戦部隊までつくった」と紹介する。

 林家興はまた、「地方では小規模な派閥と家族は依然として活躍している」と言う。

■「今回は結果が読めない」各党の不安

 そして「人口流出で影響力はずいぶん失ったが、投票結果が拮抗する選挙が予想されている状況では、国民党が派閥の支持がなければ落選する可能性があり、農村などではやはり地方派閥と政治家族の動員力が必要だ」と説明する。

 今回の選挙は3党が競争する中で、従来の選挙構造が大きく変わりそうな変数や各党の戦略が複雑に交差している。3党の候補者らは当然、「自分こそ勝利する」と主張しているが、実際は投票が終わらないとどう転ぶかわからないことへの不安が澎湃しているのも現実だ。

楊虔豪 :台湾人ジャーナリスト


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