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大中華世界的話題(その3)

2557OS5:2023/05/22(月) 18:36:42
今回の選挙で主要な政党は?


プラウィット副首相
与党・国民国家の力党

2019年の選挙ではプラユット元陸軍司令官を首相に推すことを公約に掲げました。同じく元陸軍司令官のプラウィット副首相が代表を務めています。職業政党政治家より軍人に国の運営を任せるべきという考えです。


プラユット首相
与党・タイ団結国家建設党

プラユット首相が「国民国家の力党」とたもとをわかち、自身の支持派が新たに立ち上げた政党で、「国民国家の力党」と同じく、軍人に国の運営を任せるべきという考えです。


タイ貢献党 ペートンタン氏
野党・タイ貢献党

3人の指導者を首相候補として掲げていますが、そのうちの1人がタクシン元首相の娘であるペートンタン氏です。タクシン色の強い最大野党で、農村部が主な支持基盤です。


前進党 ピタ党首
野党・前進党

軍の政治関与に反対するとともに王室批判も辞さないという立場です。特に都市部の若い世代から人気を集めています。

タクシン元首相って?

タクシン元首相
2001年から2006年までタイの首相を務めた非常に個性の強い政治家で、その評価は人によって大きく分かれます。

タクシン氏は農村部や都市部の貧困層の間で非常に大きな人気を得て、様々な改革を進めました。ただ、その改革のいくつかがいわゆる既存のエリート層の既得権益をも脅かすようになったのです。

また、タクシン氏があまりにも農民の支持を得たことで、国王の権威にとっても脅威となるという見方をする保守派の人たちが現れました。

これまでの社会のあり方を維持するためには、タクシン氏の力を削がなくてはいけない。そう考えるようになった保守派の危機感が首都バンコクの中間層の一部にも支持されるようになった状況で、2006年、そして2014年の軍によるクーデターは行われました。

このため、2021年のミャンマーのクーデターとは違って、クーデター直後に非常に多くの市民の抗議行動に直面することにはなりませんでした。

今の政権を握っているのは?
今の首相は、2014年に陸軍司令官として軍事クーデターを率いたプラユット首相です。


選挙で選ばれた政権をクーデターで倒し、5年間軍事政権が続きました。

その後、憲法を制定しその憲法に基づいて2019年に総選挙が行われましたが、最も多くの票を獲得したのは“タクシン派”の「タイ貢献党」でした。

ただ、過半数には達しなかったため、「タイ貢献党」に次ぐ得票だった「国民国家の力党」が、その他の中小の政党と連立政権をつくって下院の過半数をぎりぎり確保し政権を担ったのです。

警察や地方行政などを管轄する非常に重要なポストである内相は、プラユット首相の軍時代の先輩にあたり、陸軍司令官を経験したことのあるアヌポン氏が務めています。

副首相も国会議員ではない陸軍司令官の経験者、プラウィット氏が務めており、2019年以降も軍の影響力が強い政権だと言えます。

現政権の評価はどう?
軍出身の首相が率いる政権への評価は特にこの1年、各種世論調査をみても非常に低く、支持率も下がり続けています。

2014年のクーデターの時点でもそれほど人気があったわけではありませんが、中間層が多いと言われる首都バンコクではクーデターを歓迎するムードは一定程度ありました。

しかし、もともと政治家の汚職などを理由にクーデターを行ったにもかかわらず、汚職は減らず、むしろひどくなったとも言われています。

さらにこの3年は、新型コロナウイルスの影響で海外からの観光客が急激に減って経済的に打撃を受けました。軍人たちは経済に詳しいわけではなく、経済運営でも点数を稼ぐことができませんでした。

今回の選挙 最新情勢は?
各種世論調査や各党関係者の話を総合すると、下院の定員500のうち、タクシン色の強い最大野党「タイ貢献党」が200議席、若い世代から人気を集めている「前進党」が80議席を超えると思われます。

親軍派の政党はかなり議席を失うでしょう。

特に、この1か月で大きく支持を伸ばしているのが「前進党」で、100議席を超えるという予想をする人もいます。

「前進党」は、プラユット首相率いる「タイ団結国家建設党」とプラウィット副首相が代表を務める「国民国家の力党」の、親軍派の政党のいずれとも連立を組まないことを明言しています。

これに対して、タクシン派の「タイ貢献党」は、プラユット首相率いる「タイ団結国家建設党」とは連立を組まないと断言していますが、「国民国家の力党」との連立についてはことばを濁しています。


選挙が近づくにつれて、テレビの党首討論などで軍の政治関与への歯切れの良さと悪さの違いが鮮明になり、保守派と妥協する「タイ貢献党」と大胆な改革を行う意欲と覚悟がある「前進党」という位置づけになりつつあります。


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