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大中華世界的話題(その3)

2469OS5:2023/03/10(金) 11:58:29
李克強の10年と「最大の失政」
Gettyimages

 象徴的だったのが、2016年のスピーチだった。この日の朝、新華社通信はこんな記事を流した。

 〈 今回の「政府活動報告」は、李克強首相が自ら起草し、党中央に提出して、4回改稿したものである 〉

 「党中央」とは、習近平総書記のことだ。つまりナンバー2の李首相が、トップの習主席から4回も「ダメ出し」されて、内容を変えたというのだ。

 こうしたいわくつきの「政府活動報告」のせいか、1時間53分に及んだ李首相のスピーチは、精彩を欠いた。そして第3部の「2016年の重点活動」に入ったところで、決定的なミスを犯す。李首相はこう述べた。

 「鄧小平の一連の重要講話の精神を、深く貫徹していく」

 草稿では、「鄧小平」でなく「習近平総書記」となっていたのだ。周囲のただならぬ雰囲気を感じ取った李首相は、慌てて「習近平総書記の……」と言い直した。

 この時、CCTVが習近平主席を映したが、鬼のような形相をしていた。そして李首相のスピーチが終わるや、李首相を完全に無視して、不機嫌な表情のまま、すたすたと壇上を後にしたのだった。

 2020年からは、前述のように李首相の「政府活動報告」は、それまでの約半分に削られてしまった。時間にすると、約2時間が1時間になった。

 「コロナ禍だから」というのが表向きの理由だったが、「CCTVが2時間も李首相の雄姿を全国に生中継することに習主席が耐えられなかった」(同前)という噂も囁かれた。ちなみに、「コロナ禍を克服した」と誇った今年も、54分だった。

 ともあれ李克強首相は、今回の「人大」をもって政治の表舞台から姿を消すことになる。代わって、習主席の浙江省勤務時代(2002年〜2007年)からの腹心である李強氏が、新首相に就任する予定だ。こうして中国は、名実ともに「習近平新時代」を迎えることになる。

 李克強首相のこの10年は、功罪がいろいろあったが、「最大の失政」は、弟分である胡春華副首相を、自らの後継首相に就かせることができなかったことだ。それどころか習近平総書記は、昨年10月の第20回共産党大会で胡春華副首相を、党中央政治局委員(トップ25もしくはトップ24)から党中央委員(トップ205)に蹴落としてしまった。

 この人事を許したことによって、日本が望ましく思う中国の発展に、かなりブレーキがかかることだろう。胡春華氏は、今回の「人大」を経て、副首相でもなくなる。3月5日の李克強首相のスピーチの時、CCTVのカメラが一度だけ映したが、激ヤセしていた。


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