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大中華世界的話題(その3)

2467OS5:2023/03/10(金) 11:57:55
李克強首相、最後の「政府活動報告」
Gettyimages

 午前9時5分、指名を受けた李克強首相が、10回目にして最後の「政府活動報告」のスピーチを始めた。

 「この一年は、党と国家にとって、歴史上、極めて重要な一年だった。第20回共産党大会を勝利のうちに開き、全面的な社会主義現代化国家の広大な青写真を描いた。波風の強い国際環境と、煩雑で苦労の多い国内改革の中で、安定した発展を図るという任務に直面し、習近平同志を核心とする党中央が、困難を乗り越えて全国各民族の人民をリードし、わが国の発展は容易でない新たな成就を成し遂げたのだ……」

 アップで写された李克強首相の顔を見て感じたのは、「めっきり老けた」ということだった。前任の温家宝首相が、2013年に最後10回目の政府活動報告を行ったのは、69歳の時で、いまの李首相の67歳よりも2歳上だった。だが温前首相は、溌剌としていたものだ。

 それはひとえに、体制の違いだろう。前任の胡錦濤主席と温家宝首相は、いわば「一心同体」のような存在で、いつも仲睦まじく、「胡温時代」と呼ばれた。

 それに対し、現在の習近平主席と李克強首相は、この10年間というもの、ひたすら「冷たい関係」だった。両首脳は性格から考え方まで「水と油」で、長老たちの権力闘争の所産として、無理やり「政略結婚」させられたようなものだった。

 10年前の「人大」で、私が忘れられない光景がある。3月15日午前中、首相の投票が行われ、温家宝首相の後任に、李克強筆頭副首相(当時)が選ばれた。

 壇上の李新首相は、客席に向かって一礼すると、前日に国家主席に選ばれた習近平総書記のところに寄って行った。壇上では、まだ他の投票が続いていたが、習新主席と李新首相は、そのまま壇上で、互いに真剣な表情を浮かべて、一時間以上も議論に耽ったのである。

 国家主席(共産党総書記)と首相が議論するのは不思議ではないが、何も投票が続いている壇上で行うこともないだろう。そう思って、後に確かめると、「両首脳が深く話すのは、あの場が初めてだった」(同前)。

 振り返れば、両雄はどちらが次のトップに立つかで、5年もの長きにわたって権力闘争に明け暮れていた。「腹を割って話す間柄」では、決してなかったのだ。

 習近平主席は、「建国の父」毛沢東元主席を崇拝していて、社会主義を推し進める「21世紀の毛沢東」になろうとしていた。それに対して李克強首相は、2代目のリーダー、鄧小平元中央軍事委員会主席こそが、「真の建国の父」と思っていて、市場経済を推し進める「21世紀の鄧小平」になろうとしていた。


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