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大中華世界的話題(その3)

2426OS5:2023/01/30(月) 08:40:34
 蔡総統と頼清徳副総統が民進党本部に入るところは目撃している。そうなると当初は、蔡総統の会見に、頼副総統も陪席する予定だったのではないか。

 だが、頼副総統は陪席を拒否した。自分がこれから蔡英文主席に代わって民進党主席に収まろうと野心満々なのに、「敗戦投手の会見」などに出られるかというわけだ。そうしたことを勘案すると、先ほどの記者たちの「噂」は、あながちウソでもないかもしれないと思い始めた。

■ 次期総統選の民進党候補は「頼清徳副総統で決まり」に見えたが…

 果たして、年が明けた1月15日、頼清徳新主席が誕生した。主席選挙に立候補したのは頼副総統ただ一人だったため、信任投票となったのだ。その時の様子は、先週のこのコラムで詳述した通りである。

 (参考)<台湾与党新党首・頼清徳氏に冷めた視線、与党支持者が忘れない「過去の行状」>https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73540

 こうして与党・民進党が、頼清徳新主席の体制に移行したことで、いまからちょうど1年後の2024年1月に行われる台湾総統選挙の民進党公認候補は、頼清徳副総統が「大本命」に躍り出た。台湾メディアの中には、「民進党の公認候補は頼主席で決まり」と、早くも断言したところもあった。

■ 瞬く間に形成された「頼清徳包囲網」

 ところがどっこい、「痩せ死にかけたラクダ」は生きていたのである。蔡英文総統はまず、「盟友」の蘇貞昌行政院長(首相に相当)と謀って、辞表を提出させた。

 その上で、自らが後継者にしたい「意中の人」陳建仁前副総統を、「後任の行政院長に任命する」と、1月27日に宣言したのである。実際の内閣交代は、1月30日に行われる予定だ。

 蔡総統はさらに、側近の鄭文燦前桃園市長を行政院副院長に抜擢。11月に新北市長選に敗れた、やはり側近の林佳龍氏も総統府秘書長に抜擢した。いずれも「次世代の総統候補」と目される大物だ。

 これら一連の人事は、頼清徳副総統(民進党主席)には、相談なく断行したものと思われる。なぜならいつの間にか、総統府と民進党に、「蔡英文-蘇貞昌-陳建仁-鄭文燦-林佳龍」という「頼清徳包囲網」が構築されたからである。頼副総統にとって、嬉しいはずもない。

 蔡英文総統がこの一連の人事を発表した1月27日は、春節(旧正月)の6日にあたり、頼清徳新主席は、かつて市長を務めていた台南市に「凱旋帰郷」していた。そこで支持者たちとともに、廟に手を合わせたが、たちまち記者たちが取り囲み、「ライバル陳建仁」について質問攻めにした。すると、次のように述べて、煙に巻いたのだった。

 「陳氏は宗教家で、宗教家としての慈悲がある。また科学者でもあり、科学者としての理性的、実務的な精神も持っている。陳氏が率いるグループが、蔡英文総統が与える各種の使命だけでなく、宗教家の慈悲の精神を発揮し、社会を温かく導いてほしい。また科学者として、実務的、理性的な精神を発揮し、国内外の直面する諸問題を解決していってほしい。陳院長、頑張れ!」

 そして、こう付け加えた。

 「この台南からまた一人、総統が出ることを望んでいるよ」

近藤 大介


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