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大中華世界的話題(その3)

1919チバQ:2022/01/31(月) 20:20:38
 ◇当局に目付けられぬよう暮らす日々

 「国軍や警察が捜索に来たら身を隠さないと。怖いです」。ミャンマー中部モンユワに住むキンサンダーウィンさん(36)が電話取材に答えた。2021年3月3日、4人きょうだいの長兄、ケイザーウィンさん(39)を亡くした。

 当日、クーデターに抗議するデモ現場で、仲間と旗を振っていたのが直接見た兄の最後の姿だ。現場で当局者が血だらけになった男性を引きずる動画がインターネット上に公開されたのは知っていたが、男性が兄だとは思いもしなかった。後日、警察から遺体を引き取るように連絡があった。

 兄は「政治詩人」を名乗り、詩人として活動する傍ら政治運動に関与。15年に教育民主化を訴えるデモに参加し拘束されたこともあった。「自分は詩人として国の将来に責任を負わないといけないが、家族は政治に関わらないほうがいい」。日ごろからそう家族を気遣っていた。

 兄が21年2月末に発表した詩「頭蓋骨(ずがいこつ)」には「革命の花が咲く前に、銃弾が誰かの脳みそを路上にぶちまける」と、自らの運命を予想したかのような一節があった。国軍に毅然(きぜん)とした態度を示せない国際社会に対するもどかしさもつづっていた。

 キンサンダーウィンさんは、信念を貫き通した兄を誇りに思いながら、関係者として当局に目を付けられることを恐れ、ひっそりと暮らす日々を送る。

 クーデター後の抗議デモで初の死者とみられるのが、昨年2月9日に首都ネピドーで銃撃されたミャトゥエトゥエカインさん(20)だ。全国のデモ隊は彼女の写真を掲げて追悼。当時「被害に遭う人は妹で最後に」と話してくれた姉(29)に連絡を取ると「取材は受けたくありません」とだけ言った。

 遺族は当時のことを思い出したくないのと同時に、治安当局に目を付けられるのをとても恐れている。

 民主派でつくる「国民統一政府(NUG)」は、独自の武装組織「国民防衛隊(PDF)」を結成し、21年9月に国軍との戦闘開始を宣言した。元々、国軍と敵対していた少数民族武装勢力も加わり、各地で戦闘が続き、本格的な「内戦」に発展する懸念も生じた。

 そうした中で、ヤンゴンで会った市民らが「唯一の出口」だと口にしたのが、国軍が23年8月までに実施するとしている再選挙だ。

 だが、その再選挙でも国軍は従来の小選挙区制度から比例代表制への移行を提案。国軍系政党や国民民主連盟(NLD)に批判的な小政党の議席を増やし、権力基盤を強固にしたい狙いが透けて見える。【ヤンゴン高木香奈】


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