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大中華世界的話題(その3)

1660とはずがたり:2021/09/05(日) 18:30:04
「たった1年で独裁に」香港政府に忠誠誓うか…民主派区議の苦悩
2021/6/30 6:00 (2021/6/30 10:19 更新)
坂本 信博
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/762774/

 【北京・坂本信博】香港の反政府抗議活動を取り締まる香港国家安全維持法(国安法)の施行から30日で1年。中国の習近平指導部の狙い通りに民主化デモは封じられ、香港の高度な自治をうたう「一国二制度」は形骸化した。政界では民主派排除の動きが進み、暮らしに身近な区議会(地方議会)議員も「香港政府に忠誠を尽くす」との宣誓を近く求められる。民主派区議たちは苦悩を深めている。

 民主派区議のケビンさん=仮名、30代=が政治家を志したのは2019年。香港で続いた大規模な反政府デモがきっかけだった。「社会問題を解決したい」と同年11月の区議会選挙に出馬。民主派は議席の8割超を占める圧勝となった。

 区議選の結果に危機感を強めた習指導部は国安法を成立させ、新型コロナウイルス対策も理由にデモや集会を封じた。「たった1年で何十年も独裁政権が続く国と変わらなくなってしまった。役人たちは香港を自主的に統治する意思を失い、中国政府の指示は聞いても、議会の意見は聞かなくなった」とケビンさんは指摘する。

 区議の政治活動も大幅に制限され、民主派区議が地域横断で集まることさえできない。新型コロナ対策やワクチン接種の話題もご法度という。政府の防疫対策に対する市民の不満が表沙汰になることを当局が警戒しているためだ。

 国安法違反容疑の逮捕者は民主活動家や報道関係者ら110人を超す。最高刑は終身刑。外国メディアの取材を受けただけで逮捕される恐れもある。

 ケビンさんは「家族は毎晩、私が無事帰宅するまで心配で眠れないと言っている。友人は警察が逮捕しに来ないか常に恐れている。私も街で警官を見かけただけで緊張する」と明かす。天安門事件から32年目の6月4日も住宅街でロウソクを配っている人を見ていただけで約10人の警官に囲まれ、体を押されたり大声を上げられたりしたという。

 5月の選挙制度変更で、立法会(議会)選挙には当局が「愛国者」と認めなければ立候補できなくなった。区議も香港政府に忠誠を誓わないと失職する。宣誓を拒むという議員もいるが、ケビンさんは悩んだ末、応じると決めた。「中国政府が建前でも『一国二制度は維持する』と言っている以上、民主派がぎりぎり生き残る余地はあるはず。区議会に残り、香港を少しでも良くする活動をしたい」

 習指導部は7月の共産党創建100年を前に言論統制を強化。今月24日には、中国に批判的な日刊紙「蘋果日報(リンゴ日報)」が廃刊に追い込まれた。「当局の意向を宣伝するメディアばかりになると、市民が社会のあり方を考える“物差し”がなくなってしまう。中国本土との経済一体化や愛国教育の影響で、香港の子どもたちが中国に取り込まれてしまうのが特に心配だ」とケビンさん。

 近い将来、インターネット利用も、スマートフォンのアプリも中国政府が認めた範囲に制限され、香港は中国大陸の他都市と変わらなくなるとケビンさんは懸念する。「そうなれば香港人の政府に反抗する意識が薄れてしまう。市民が政府を疑う意識を持ち続けられるよう時間を稼ぎ、厳しい事態に備えたい」と力を込めた。

 ケビンさんは「日本の人々に伝えてほしい」と言葉を継いだ。「香港について国際社会で声を上げ続けてほしい。逃れざるを得ない香港人が日本に来たら、温かく接してほしい。そして、映像や歌など、いい時代の香港の記録を保存してほしい。いつか香港の日常や文化を取り戻すための貴重な資料となるはずだから」

【ワードBOX】香港国家安全維持法(国安法)

 (1)国家分裂(2)政権転覆(3)テロ活動(4)外国勢力との結託による国家安全への危害-の犯罪行為を処罰する法律で、最高刑は終身刑。2019年に香港で大規模な反政府デモが続き、区議選で民主派が圧勝したことに危機感を抱いた中国政府が20年6月30日に成立させ、施行された。警察は特定の状況で、捜査令状なしに家宅捜索でき、国の安全に危害を加えると判断したインターネットの情報も削除できる。香港の他の法律の規定に抵触する場合は国安法が優先する。


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