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大中華世界的話題(その3)

143チバQ:2019/10/17(木) 09:29:25
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101600957&g=int
「親中」「反中」色分け=分断と破壊が進行-香港
2019年10月17日07時05分

14日、香港・九竜地区で、破壊されたままの米コーヒー大手スターバックスの店舗
14日、香港・九竜地区で、破壊されたままの米コーヒー大手スターバックスの店舗

 【香港時事】中国への容疑者移送を可能にする香港の逃亡犯条例改正案は、23日の立法会(議会)で正式に撤回される見通しとなった。ただ、一連の抗議行動の発端になった改正案が取り消されたとしても、中国の支配力に対する若者たちの警戒やデモが収まる気配は見えない。「親中」「反中」の色分けによる社会の分断が進み、中国寄りと見なされた飲食や銀行などの店舗は、過激化したデモ隊の破壊対象になっている。
【関連ニュース】香港・逃亡犯条例改正問題

 ◇つるし上げ
 九竜地区の目抜き通りでは12日、警察の強硬な取り締まりや政府による覆面禁止に反発する1000人以上が行進。一部デモ隊は米コーヒー大手スターバックスの店内や窓ガラスを破壊した。矛先は香港でスタバのフランチャイズ権を持つ飲食店グループ「美心集団」に向いている。
 美心集団創業者の長女、伍淑清(アニー・ウー)氏は、国連人権理事会やテレビでデモ隊の批判を展開。一部市民の反感を買った。
 美心集団は声明で、伍氏は経営にタッチしていないと説明。12日に放送された中国メディアのインタビューで、伍氏は「私は美心の株主ではなく、仕事もしていない」と訴えた。
 九竜地区のスタバの破壊を目撃した20代男性はデモ支持派だ。「壊すのはやり過ぎだが、止めることができない。デモ隊と警官隊の対立が悪循環に陥っている」と不安そうに語る。中国企業も狙い撃ちされ、近くの中国銀行の現金自動預払機(ATM)は全て破壊されていた。
ショッピングモールで国旗を振る中国支持派=9月14日、香港(EPA時事)
ショッピングモールで国旗を振る中国支持派=9月14日、香港(EPA時事)

 13日、九竜地区の繁華街・旺角(モンコック)。デモ隊が警官隊を遮断するため竹で築き始めた路上のバリケードを、中年女性が足蹴りした。女性はみるみるうちに殺気だった群衆に取り囲まれ、「きゃー!」と悲鳴を上げた。顔面には黒い塗料が吹き付けられた。
 ◇レッテル貼り
 香港では、飲食店を「反中」「親中」で色分けし、地図上に表示するスマホ用アプリさえある。デモ隊は「反中」の店舗を利用。逆に「親中」のレッテルを貼られると商売に影響する。
 「覆面は無罪」。香港島中心部のある中国料理店のレシートには、約1カ月前から抗議活動を支援するスローガンが印刷されている。店員はデモに賛同し、店内にはデモのテーマ曲「香港に栄光あれ」が流れる。週末のデモに参加している20代の女性店員は「支持を鮮明にしてから若者客が増えたかもしれない」と語った。
 香港ではメディアも真っ二つに割れている。13日、デモ隊を「暴徒」と呼んで批判する中国系香港紙・大公報が入居するビルの1階に、火炎瓶が投げ込まれた。同紙は声明で「われわれは暴力・テロ勢力に決して屈しない」と強調した。
 香港情勢に詳しい中国研究者の稲垣清氏は、「社会や市民間の対立が非常に深刻になっている。民主の名の下に暴力がはびこっており、言うべき人が反対しなければいけない」と警告した。


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