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大中華世界的話題(その3)

1333チバQ:2021/03/28(日) 18:41:57
 ◇国民党は新北市長が人気も混戦

 では野党・国民党の現状はどうか。

 対中融和路線を取る国民党にとっては、幅広い有権者の支持を得るのが難しい情勢だ。中国は1国2制度による台湾統一を目指す。香港の1国2制度が「国家安全維持法」の施行によって事実上、ほごにされる中で、台湾でも中国に対する警戒感が強まっている。民間団体「台湾民意基金会」が蔡政権の発足以降、22度にわたり実施した政党支持率に関する調査によると、国民党が民進党を上回ったのはたった2度しかない。最新の21年1月調査は民進党31.3%、国民党は22.2%と与党に大きく水をあけられている。

 だが党支持率の低迷にもかかわらず、個人の人気が急上昇しているのが北部・新北市の侯友宜市長(63)だ。ネットメディア「美麗島電子報」は2カ月に1度、与野党の有力政治家について世論調査をし、その「信頼度」を点数化している。3月2日発表の調査によると、侯氏は74.5点に上り、鄭氏(65.0点)、頼氏(61.7点)、蔡氏(56.9点)をいずれも引き離した。美麗島電子報は24年総統選に関する世論調査も実施しているが、それは後段で紹介したい。

 侯氏は台湾中部・嘉義県生まれ。台湾警察トップから新北市副市長に転身、18年市長選で初当選した。

 国民党では非主流派の「本省人」(第二次世界大戦前から台湾にいた人とその子孫)だ。国民党は「外省人」(大戦後に中国大陸から台湾に移った人とその子孫)が主流派をなす。多くの本省人は、中国語とは異なる台湾語を話すが、外省人は台湾語が苦手な人が多い。侯氏は台湾語を自在に操り、本省人にも浸透しやすい。親しみやすい人柄とあいまって、民進党支持層にも食い込んでいると言われている。

 ただ侯氏は市長1期目のため、総統選に出馬するには、22年秋の市長選に出馬しないか、再選された直後に総統選への出馬表明をする必要がある。台湾では2期を務めあげることが重視されており、「投げ出し」批判は避けられない。また外省人の長老がにらみをきかせる国民党で、政治キャリアが短い侯氏が党公認候補に選ばれるのは容易ではない。国民党系シンクタンク幹部は「侯氏は党務の経験が皆無だ。人気が高くても、新北市長を1期務めただけで党公認の総統候補に選ばれるのは難しい」と指摘する。侯氏は総統選出馬を問われる度に「市長職に全力を尽くす」などと慎重な物言いに終始する。

 党内では、さまざまな候補の名が取りざたされているものの、いずれも決定打に欠ける状況だ。

 元党主席で侯氏の前任の新北市長、朱立倫氏(59)も有力な政治家だが、16年総統選で蔡氏に大敗したイメージが残る。18年末に新北市長を任期満了で退任後、存在感が薄れ気味でもある。

 20年総統選で蔡氏に挑戦した韓氏は今も熱狂的な支持者がいるが、20年が惨敗だっただけに再挑戦のハードルは高い。現在、党主席(党首)を務める江啓臣氏(49)は2月に「総統選に勝てる人材を見つけるのが私の最も重要な仕事だ」と表明したことから、総統選には出馬しないとみられている。

 2月上旬には趙少康・元立法委員(70)が早くも総統選に出馬する意向を表明した。テレビ番組の司会者などとして活躍し、知名度は抜群だ。ただ趙氏は親中色が強く、台湾世論に「反中」の傾向が続く中で幅広い支持を得るには難がある。

 若手では蔣介石元総統のひ孫にあたる蔣万安・立法委員(42)=2期=が目立つ存在だ。だが党内では「総統選出馬は時期尚早」との見方で一致する。まずは22年秋の台北市長選への出馬が有力視されている。

 野党では他に、19年に台湾民衆党を立ち上げた柯文哲・台北市長(61)も総統選出馬に意欲を示してきた。だが20年立法委員選の獲得議席が5議席にとどまり、ブームを起こせなかった。支持率も伸び悩み、出馬に向けた環境は整っていない。


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