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大中華世界的話題(その3)
1134
:
チバQ
:2021/01/21(木) 11:13:41
下放か、棄民か
そこで提起されたのが、「新時代の上山下郷」であった。中国語の「上山下郷」とは「下放」とも言うが、上述した文化大革命(1966〜76年)の時期に学生や幹部などを農山村へ送り込み、長期間定住させて思想改造を行うと同時に、農山村の社会主義建設に尽力させること意味する。
「新時代の上山下郷」とは、就職できない大学卒業生を辺境の地である新疆ウイグル自治区やチベット自治区などを含む西部地区や発展途上地域の重点領域に就職させることで国家に貢献させようというものである。
2020年12月1日付で中国政府・教育部は『2021年大学卒業生が創業事業に就業することに関する通知』を発表し、各大学に対して学生を西部地区、末端組織、辺境地域で重点的な職務に就くことの奨励を命じたのであった。
文化大革命では毛沢東が「上山下郷」を発令し、10年間に当時の大学生を含む1700万人もの知識青年が農村へ送り込まれ、その多くが運命を狂わされた。農村へ送りこまれた知識青年の中で中国共産党幹部の子弟や強力なコネを持つ者は都市部への帰還を許されたが、それ以外の大多数は農民との結婚などの理由で農村に残留することを余儀なくされ、都市部への帰還を夢見つつ農村で一生を終えた。
11年前の2009年6月12日付で筆者が書いた「中国政府が頭を抱える大卒生の就職問題」と題する記事には、「大学卒業生を農村官僚として登用する運動が2008年から始まり、農村官僚になった大学卒業生は2009年5月末時点ですでに13万人に達した」とある。上述の通り、2008年の大学卒業生は512万人であったが、当時も大学卒業生の就職難の解消は中国政府にとって最重要課題に位置付けられていたのである。
たとえ教育部が各大学へ通知を出して、大学卒業生の「上山下郷」を奨励しようとも、都会の便利さに慣れ親しんだ大学卒業生が自ら進んで「下放」を受け入れるとは思えないが、彼らにとっては「食うためには背に腹は代えられない」ということも一概に否定できない。
毛沢東に比肩する最高指導者として中国のみならず世界に君臨することを切望している習近平は、毛沢東が発動したのと同じ「上山下郷」政策を実行に移し、中国共産主義青年団の団員である大学卒業生たちへの指令を手始めに「上山下郷」を半強制的に推し進めるように思えるのだが、悲しいことに、それ以外に有効な打開策が見つからないのが実情である。
北村 豊(中国鑑測家)
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