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大中華世界的話題(その3)

1037チバQ:2020/11/27(金) 22:31:42
■混乱の政治史

 今回の抗議活動がこれまでのデモと異なるのは、要求が王室改革に踏み込んでいる点だ。「若者たちは国王を頂点とするタイ式民主主義の変革を求めている」と話すのは、タイ政治に詳しいタマサート大学(バンコク)の水上祐二客員研究員だ。

 タイは1932年に立憲君主制移行後、政治的混乱のたびに事態を打開する目的で軍がクーデターを起こし、国王がその後に成立した軍事政権を承認してきた経緯がある。クーデターの回数はじつに19回。民主主義体制でありながら、国王の権威を背景に軍部が政治に介入する構造が、タイ式民主主義と呼ばれる。


 直近の2014年のクーデターでは、タクシン派と反タクシン派の対立収拾に乗り出した軍が全権を掌握した。指揮したのは陸軍司令官だったプラユット現首相だ。昨年には民政移管を目指した総選挙が行われ、タクシン派「タイ貢献党」が第1党となったものの、多数派工作で新首相にプラユット氏が就任し、軍が政治に影響力を行使する構図は変わらなかった。

 抗議活動参加者は「王室改革がなければ真の民主化はない」との考えで、クーデター承認の廃止など国王権限の縮小を求める。軍の影響力の強い政権が長期間続く中、軍と王室を近い関係と見なして改革を求めている。


■王室財産を「国王直轄」

 王室を取り巻く環境が変化し、インターネット上で王室のあり方について議論されるようになったことも改革要求の背景にある。

 プミポン前国王(16年死去)も在位中、幾度もクーデター後の軍事政権を承認するなど、タイ式民主主義を支えた存在だったが、地方訪問を重ねるなどし、国王として国民から尊敬を集めていた。

 一方、同年に即位したワチラロンコン国王はタイではなく、ドイツに滞在していることが多いとされる。即位後には、数兆円規模とされる王室財産を自身の名義に書き換えたほか、王室警備を担う軍部隊を国王直属にするなどの制度改変を行っている。

 水上氏は「もしプラユット氏が辞任して、いったんデモが静かになったとしも、火が付いた王室改革を求める声はなかなか止まらないだろう。抗議活動がどう収束するのか見通せない状況だ」と話している。


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