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大中華世界的話題(その3)

1011とはずがたり:2020/11/16(月) 16:53:43

キンメダイ、マーマチ…
 尖閣諸島が歴とした日本領土であることは論を俟たない。が、現状はどうだろうか。

 昨年、中国公船が接続水域を航行した日数は282日と過去最多。先に述べたように、今年は過去最長の連続日数を含め、それを上回るペースで航行が相次いでいる。また、実際に漁に出た漁師の体験談を聞いても、今やここはどこの領土かわからない。近年の南シナ海などにおける中国の海洋膨張政策を見ても、この傾向は強まっていくことだろう。

 かつてここを自由に航行し、海の恵みを享受してきた地元漁師たちは、現状をどう思っているのか。

「あの海は、ほんとに豊かな海なの」

 と言うのは、与那国島で漁業を営む、さる男性。

「アカマチにキンメダイ、マグロ。アオダイにマーマチ。沖縄にいる魚はなんでも釣れます」

 別の与那国漁師も言う。

「何といってもアカマチですよ。あとはアオダイにマーマチ。マーマチはお盆前とお正月前に高く売れる」

 今度は石垣島の漁師の弁。

「水深によるんですけど、250メートルぐらいからは底物のアカマチ、後はカンパチ類とか100メートルぐらいからはマーマチ、フエフキダイ。30分もあればマーマチでクーラーボックスがいっぱいになります。マーマチは黄金色に輝いている魚ですが、いくらでも釣れる」

 距離は遠いが、魅力的な漁場であることは間違いない。行けるものなら行きたい――それが大方の漁師の思いである。

 しかし、近年出漁している県内の漁船は少ない。沖縄県に尋ねると、

「各漁協に対し、尖閣周辺に漁に行く場合は、事前に県に連絡してください、とお願いしています。それによれば、2017年は0隻、18年は5隻で延べ48日、19年は2隻で延べ5日、今年は今までで7隻、延べ35日となっています。連絡をせず出漁している漁船については把握できていませんが」(水産課)

 といったレベルだそうだ。これに加え、熊本県や鹿児島県からも出漁する船はあるものの、こちらも近年は非常に少なく、1桁台という。

 それゆえ、近年では、「尖閣の魚は釣り針を知らない」(先の石垣島の漁師)と言われるほど、漁師の姿を目にしない海となっているのである。

 過去と比較するとわかりやすい。

 尖閣諸島文献資料編纂会の國吉まこも氏による論文「尖閣諸島における漁業の歴史と現状」(2011)によれば、1977年に出漁した漁船は164隻にのぼっている。それと比べれば、今は1桁か、多くて十数隻。実に10分の1に激減しているのである。

 なぜか。

 この論文によれば、まず領土問題の影響がある。70年代初頭に、中国・台湾が突如として尖閣諸島の領有権を主張。外交問題化したのが「壁」となった。それに加えて、〈漁船の小型化と少人数化により1人船長の船が増え日帰り操業が主体になっていること,燃料の高騰と漁価の低迷により(略)余程の大漁では無い限りコストに見合わないこと〉などを減少の理由として挙げている。

 そして、その傾向を決定づけたのが、10年前の“事件”である。

 2010年、ここで海保の船が中国漁船から体当たりを受け、船長を逮捕したものの、当時の民主党政権(菅直人総理)は中国への配慮から、処分保留で釈放した。また、12年には、当時の野田政権が、尖閣諸島を国有化している。これ以後、中国はこの海域で動きを活発化させ、公船の領海への侵入と、接続水域の航行を急増させ、今に至るのだ。

 以来、漁の状況は変わった。

「出航前、海保から立ち入り検査を受けます」(八重山地域の漁協関係者)


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