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新・鉄道綜合スレ

5118OS5:2025/08/10(日) 19:10:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/19351f0fea2047413cd53a079d71887e80c9cb81
存続か廃線か 富山地鉄の行方② 観光路線・立山線 維持に何が必要
8/5(火) 20:19配信


KNB北日本放送

富山地方鉄道の鉄道線の今後のあり方についてお伝えしているシリーズです。

2回目のきょうは、富山地鉄が沿線自治体からの支援がなければ廃線の判断をする方針を示した立山線の岩峅寺ー立山について、現状と今後を考えます。

富山を代表する観光地立山黒部アルペンルートは夏山シーズン真っ盛り。

朝の電鉄富山駅には、立山行きに乗ろうと県の内外、そして海外からの登山客の姿が。

東京から太郎平へ行く人
「新幹線、北陸新幹線」「今から有峰口からバスで」

東京から立山へ行く人
「(立山線が)無かったら、多分(立山へ)行く人が減っちゃうんじゃないでしょうか」

韓国から 雷鳥沢キャンプ場へ行く人
「アルペンルート、ライチョウザワ、キャンピング」

翻訳アプリで廃線の可能性について伝えると…

(アプリ画面の文字)「そうしたら、ここをあまり訪れることがないんじゃないかと思います」

立山線の岩峅寺ー立山間。富山市と立山町にまたがる区間を走り、終点はアルペンルートの玄関口立山駅です。

上野キャスター
「廃止も含めて今後の在り方が検討されている地鉄立山線。岩峅寺・立山間に乗車してみます。席は比較的観光客で埋まっています。多くの方が立山黒部アルペンルートに向かうものとみられます」

私が乗った列車では立山駅までの途中駅で乗り降りした人はゼロ。地元客の利用はみられませんでした。

滋賀県からの観光客 親子
「レトロ感とかがあって、昭和の趣があってなんかいいかなと思って電車で来ようと思いました。」

愛知県からの観光客 夫婦
「宇奈月温泉で泊まって、この地方鉄道で立山まで」

地鉄が公表している2023年度の駅ごとの1日あたり平均乗降客数を岩峅寺と立山の間で見ると、岩峅寺 320人、横江 3人、千垣 17人、有峰口 18人、本宮 15人、立山 471人、岩峅寺と立山以外は極端に利用が少ないことが分かります。

地鉄は立山線で採算が取れる区間は五百石までとしつつもKNBの取材に対し岩峅寺まで運行を維持すると譲歩する考えを示していました。

その理由について…

富山地方鉄道 中田邦彦社長
「五百石から岩峅寺はそれなりに利用がないわけでもなくて上滝線との接続もありますし、岩峅寺までは基本的には何とか維持できないかなとは思ってます」

行政の支援が前提としながらも維持したいとしています。

いっぽう岩峅寺と立山の間については。

中田邦彦社長
「この時期の朝だけはそれなりに(登山・観光の)利用がありますよ。(シーズンオフの)12月から4月の14日までは(登山・観光客)そんな人は全くいないわけで、うちの線路がなくなったらアルペンルートへお客さんが来なくなるのかと言われたらそれもないと思いますけど何らかの方向で輸送すればいいわけですから、それが鉄道線路じゃなきゃダメだという、固定はないと思うんですけども」

5119OS5:2025/08/10(日) 19:10:55
アルペンルート開業中もバス輸送で代替できるという考えです。

一方、立山町の舟橋町長は、バス運転手の不足や環境への影響軽減などから「バス輸送での代替は厳しい」という考えです。

立山町 舟橋町長
「少なくとも富山県の観光担当者の人だったら、地鉄がなくなってしまったら大変なことになるというのは分かられるんじゃないですか」

地鉄が経営圧迫の要因のひとつとしている岩峅寺・立山間の保線やメンテナンス費用などについては…

舟橋町長
「立山線がお金がかかっているのは岩峅寺から先のいわゆるハード、ハードというか線路の周りの問題なんです。それを富山地方鉄道さんに押し付けるのも問題でつまり砂防の予算でやったりもしくは治山といって農林水産省の予算で安全対策ができるんじゃないかと」

舟橋町長は、地鉄任せだったこれまでの状況を改め、県や国の補助事業を活用し地鉄の負担を軽減できるよう、調べを進めていると話します。

また、同じく沿線である富山市の藤井市長も…

富山市 藤井市長
「観光路線としては非常に有用な路線だという認識がありますし、残してほしいと強く思っています」

地鉄立山線の今後については、始発である富山駅周辺のホテルの経済効果も考慮して県がリーダーシップをとり存続に向けた枠組みづくりをと求める声があがっています。

富山市 森前市長
「採算だけじゃない地域の魅力を作るという意味で、特に五百石から立山駅に関しては、例えば県がもっと前に出て、観光という行政、責務っていうのに関して言うと、第一義的にやっぱり県が大きな主体だと思うので。県が前へ出なきゃ。なぜ県が腰引けてるのか、全く理解できない。県が前へ出ないと、この問題解決しないし」

立山線をめぐっては、地鉄と沿線自治体で考えが少し異なっています。

地鉄の中田社長は不二越・上滝線とつなげたままにするメリットも考慮し生活路線として維持したい考えとみられます。

いっぽう、立山町や富山市は「観光路線として立山までの全線維持」を主張しています。

こうしたなか県のリーダーシップを求める声が強くなっています。

これに対し新田知事は。

新田知事
「城端線、氷見線のように10年20年かけましょうとはいま言えない状況だということも十分理解しています。スピード感をもって地元として地鉄とどのように付き合っていくのかサービスまで求めるのか早急に積み上げる時期だと思っています。そのうえで、私ども(県)が他の市町村にまたがることなのでもう一歩踏み出させていただくこともあろうかと思います」

立山線はアルペンルートにつながる極めて重要な観光路線です。ただ、季節が限定された利用にとどまっていることが課題と言えます。

5120OS5:2025/08/10(日) 19:11:32
https://news.ntv.co.jp/n/knb/category/society/kndf51815fe5c04b07b25b8935ab4df282
苦境のローカル線 存続のカギは 富山地方鉄道の鉄道線の今後のあり方

2025年8月8日 19:38


富山地方鉄道の鉄道線の今後のあり方についてお伝えしているシリーズ。

3回目のきょうは、同じように苦境にあえぐ全国のローカル線の現状、そして県内の過去の事例から今後への影響や存続のカギを考えます。

電車で通学する高校生たち。進学先を選ぶとき、「電車で通えるかどうか」は重要なポイントという声が聞かれました。

舟橋村から通学する高校生
「今住んでる所から地鉄の駅だと5分くらいで行けるんですけども、あいの風の所まで行くとなると、20分くらいまで自転車で行くことになるので、地鉄の方が存続してくれた方が便利だと思います」

上野キャスター
「もし廃止されたらどうやって通うことになるんですか?」
立山町から通学する高校生
「自転車です」
上野キャスター
「自転車だったら」
高校生
「1時間半」
上野キャスター
「自転車1時間半通えるかな?」
高校生
「通えません」

鉄道の廃線は、高校側にとっても大きな問題です。

地鉄は自治体の支援が得られない場合、2つの区間について、早ければ来年11月末での廃線を検討していいます。

つまり、この区間を利用している高校1年生や2年生は、来年度の途中から地鉄で通学できなくなる可能性があるのです。

富山地鉄と同様、経営難に直面する全国各地のローカル線。どんな対応をしているのでしょうか。

青森県の弘前市周辺を走る弘南鉄道大鰐線です。全長13.9キロ。

富山地鉄があいの風鉄道と並行している滑川ー新魚津間と同じようにJRと並行して細かく駅が設けられています。

運営する民間鉄道会社は、慢性的な赤字により去年11月、この路線の運行を2027年度末で休止すると発表しました。

事実上の廃線です。沿線には4つの高校があり生徒が卒業するまでは配慮された形ですが…。

高校生
「すごくびっくりです。(通学で)小学校から乗っているので考えられない」
中学生
「中学1年生から大鰐線があったので東奥義塾に行きやすくなっていたし、交通手段としてもすごく便利だったので、なくなると思うと悲しい」

現在も、沿線の自治体や高校の間で、代わりの通学手段をどうするか協議が続いています。

弘前学院聖愛高校  小野寺仁副校長
「登下校の交通をどのように継続して確保していくかというのは責任を持って対応していかなければ」

一方、福井県では鉄道が一度「無くなった」状況から行政や住民の支援を受けて再生した例があります。

京福電気鉄道では2000年と2001年、わずか半年の間に2度の正面衝突事故が発生し、国から運行停止命令が出されました。

当時の住民
「病院行くのにも大仕事なんです」「やっぱり、電車は存続してほしいと思いますよ」

事故のあと、沿線の住民はおよそ2年間、「電車のない」生活を余儀なくされました。

北陸の公共交通に詳しい交通ライターの清水省吾さんは、当時の福井の状況をこう振り返ります。

交通ライター 清水省吾さん
「鉄道いらないんじゃないかっていう声もあって非常に厳しい状況もあった。電車が実際止まってみたらですね、それまで鉄道を使っていなかった車の利用者もですね、渋滞の激化とかですね、家族の送り迎えの手間とか、子どもの進学の制約とか、いろんなものが降りかかってきたんですね。地域が大混乱に陥りました。もうこれじゃいけないということで地域の人たちが運動に参加しまして、その存続の合意形成活動が非常に盛り上がりました」

「鉄道は必要だ」という地域の声を受け、運行主体は民間の京福電鉄から新たに設立された第三セクターの「えちぜん鉄道」に切り替わり、運行が再開されました。

5121OS5:2025/08/10(日) 19:11:47
清水さん
「例えばアテンダントを乗務させることで今までの鉄道会社として、ちょっとこれは対応が冷たいんじゃないかっていう、そう思われていたかもしれない部分を、大幅に改善したんですね。えちぜん鉄道の非常にそういう人に優しい経営人に優しい鉄道という経営方針。そういったものに非常に住民が評価をしたと」

こうした取り組みをきっかけに、福井県内のもう1つの鉄道会社、福井鉄道の再生や、長年の課題だった両社の相互乗り入れも実現しました。

沿線の駅にはパークアンドライド用の駐車場がおよそ1400台分も整備され、公共交通の活性化につながりました。

その後、北陸新幹線の開業で北陸線は第三セクターに移管されましたが、福井県では“鉄道ネットワークの維持”という考え方が根づいていました。

清水さん
「(鉄道会社どうしを)下手に競争させるとですね、やっぱり、非常に疲弊するっていうものもありますし、そのネットワークとして鉄道を活用する。それから維持する。競争ではなくて、連携する」

富山地方鉄道の創業者・佐伯宗義がおよそ90年前に提唱した「一県一市街化構想」。

交通網で富山県全体を結び、誰もが平等に労働・文化・教育の機会を得られる社会を目指しました。

地鉄の中田社長は創業者の信念は理解しているものの、現状は極めて厳しいと話します。

中田社長
「宗義がそれを構想した時の状況は全然違うわけですよね。私なんかは営業努力が怠って利用者が減ったとかではなくて線路を維持する費用が上がって負担ができない、費用が上がって収支的に厳しくなったということなんで、どちらかというと外的要因なわけです。うちも本当は残して、私も個人的には残したいですけども、今の現状のまま頑張りなさいと言われても、それはちょっと無理ですという話です」

失ってから鉄道の価値の大きさに気付く、後の祭りとならないように。後悔のない、十分な議論が必要です。

鉄道の廃線の議論は富山県内ではこれまで何度も繰り返されてきました。

自動車社会が進展した1970年代から80年代にかけて地鉄はグループ会社を含め加越線、笹津線、射水線の全線を廃止してきました。

90年代に入ると万葉線が廃線の対象となりました。

廃線か存続か、議論が白熱していた当時、対策問題懇話会の蝋山昌一会長の発言がひとつの指針となりました。

故・蝋山学長
「全体の総合的なまちづくりというものと、この公共交通というものは深く関与しているということを、我々は考えておかなければならない。同時にそれは、経済的な、人々の経済的な合理性のみによって判断できる部分とできない部分がある。そこをきちんと我々は認識していく必要があるのではないか」

経営的な判断だけでなく、公共交通としての社会的便益、まちづくりの重要性が強調されました。

これにより万葉線は、行政、市民を巻き込んでの大きな議論の末、存続されることになりました。

路面電車として国内で初めて第三セクターの新会社を設立し、現在に至っています。

地鉄の中田社長は今回、KNBの取材に対し苦しい経営状況を踏まえ廃線の意向を具体的な駅名をあげて明らかにしました。

経営者としては合理的な判断ですが、鉄道という社会全体に影響する財産を本当になくしていいのか。

議論の猶予は地鉄が廃線を判断するリミット、今年秋まで、あと数か月しか残されていません。

この問題、引き続き取材を続けます。

最終更新日:2025年8月8日 19:38

5122OS5:2025/08/10(日) 20:10:09

https://news.yahoo.co.jp/articles/49f78f299e90d3a870ca05d60057dd001bc0c883

ミニ新幹線化で年68万人乗客増? 新潟ー上越の鉄道高速化構想、県が4ルート案の需要予測を公表…2つの案はメリットよりコストが上回る結果に
8/10(日) 20:00配信

新潟日報

(c) The Niigata Nippo

 新潟県は、新潟市と上越地域を結ぶ鉄道の高速化で四つのルート案の需要予測などを明らかにした。4案をそれぞれ整備した場合、乗客需要は年間18万〜68万人増えると予想。一方、整備費用に対し金銭に換算できる便益がどの程度得られるかを示す「費用便益比」は、2案がメリットよりもコストが上回る結果となった。

【表】4ルート案の需要予測と費用便益比

 試算は8日の第6回高速鉄道ネットワークのあり方検討委員会で示された。

 これまでに公表された整備案は(1)JR信越線長岡駅から直江津駅を経てえちごトキめき鉄道(トキ鉄)妙高はねうまライン上越妙高駅までをミニ新幹線化(2)信越線長岡駅から 直江津駅を経てトキ鉄日本海ひすいライン糸魚川駅までをミニ新幹線化(3)信越線に新トンネルを掘り曲線を減らす改良(4)北越急行ほくほく線をミニ新幹線化-の四つ。

 今回の検討委で県は、2050年に各案を整備した場合を想定。北陸新幹線の敦賀-新大阪の延伸や将来推計人口などの条件を前提に試算した。需要予測と費用便益比、沿線地域にもたらす効果も示した。

 需要予測は他県との移動と県内移動を合計して算出。(1)が年間68万人増、(2)が67万人増、(4)が52万人増、(3)が18万人増となった。(1)(2)(4)はミニ新幹線で上越、北陸両新幹線に乗り入れできるとして関西方面などからの乗客が増えるとした。

 費用便益比は、所要時間の短縮や乗り換え回数減少による利便性向上などを金銭に換算した便益を、整備費用で割ることで算出。1を上回るほど便益が高まる。(1)(2)は便益が費用を上回る場合があるが、(3)(4)は1を下回り、費用が高く付く結果となった。

 会合は冒頭を除き非公開。会議後、委員長で同志社大大学院の大串葉子教授(管理会計学)は「費用便益比で計れるのは金銭的な評価ができるもの。近年は数字で計りにくい恩恵を重視する傾向があり、費用便益比は参考値と考えるべきだ」とした。

 検討委は今後検討する上で、大規模災害時に太平洋側の代替ルート確保や交通アクセス改善による企業立地、通勤圏の拡大などの定性的な地域への恩恵といった要素も検討することも確認。今後4案のメリットなどをより詳細に調査する。

5123OS5:2025/08/18(月) 21:12:11
https://373news.com/news/local/detail/219127/
JR九州「年内の復旧は困難」――肥薩線(吉松-隼人)、記録的大雨で線路支える土台崩壊 5年前豪雨では八代-吉松が被害、全線不通は長期化へ〈交通規制図あり〉
2025/08/17 21:40
 JR九州は17日、8日の記録的大雨の影響により、一部区間で運休が続く肥薩線の吉松-隼人(鹿児島県)について「年内復旧は難しい」と明らかにした。表木山(霧島市隼人町嘉例川)-日当山(同市隼人町内)で約50メートルにわたり線路を支える土砂の土台(築堤)が崩壊したため。

 JR九州によると、9月1日から吉松-隼人で代替バスを走らせる。肥薩線では2020年7月の熊本豪雨で不通となった八代-吉松のうち、人吉-吉松間の通称「山線」の復旧見通しは立っていない。鹿児島、宮崎、熊本の沿線3県は復旧を目指し協議している。

 日豊線は鹿児島-国分が8月21日、西都城-霧島神宮が26日の運行再開を見込む。霧島神宮-国分は26日から代替バスを運行し、9月下旬の運行再開を目指す。

 県などによると、大雨の影響で、道路は国道10号など県内16カ所で通行止め、2カ所で片側通行規制となっている。国道10号は、姶良市加治木町日木山が片側交互通行、同市加治木の網掛橋は全面通行止め。これに伴い東九州自動車道の隼人東インターチェンジ(IC)-加治木ICが無料開放されている。

5124OS5:2025/08/19(火) 08:26:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd6d67d28f6f05e14d1911ecbf989eba90ce6372
【交通・乗り物NEWS】新潟〜上越地域の”鉄道高速化”4ルート案 需要予測が示される ミニ新幹線整備で年間52万〜68万人の乗客増との試算 《新潟》
8/18(月) 20:15配信


TeNYテレビ新潟

TeNYテレビ新潟

新潟市と上越地域を結ぶ鉄道の高速化について、新潟県の検討委員会が8日に開かれ、既に示されている4つのルート案について、整備された際にどれくらい乗客が増えるかという需要予測などが示されました。

【動画で見る】長岡花火の裏で 道の駅で長時間駐車が問題に 最大2時間待ちの渋滞発生も 《新潟》

新潟〜上越の鉄道高速化などを検討

TeNYテレビ新潟

この検討委員会は新潟地域と上越地域間のアクセス改善や、上越新幹線と北陸新幹線を結ぶ高速鉄道の整備、地域の活性化策などを検討しています。

上越新幹線と北陸新幹線は新潟県内では接続していません。新潟市と上越地域との間は在来線の特急などが運転されていますが、県の調べでは、この区間は車で移動する人が大半で、所要時間も2時間近くかかります。

委員会ではこれまでに、ミニ新幹線化や信越本線の改良など4つの案が示されています。

4案とはどのような案かというと…。

①「信越本線・トキ鉄はねうまラインミニ新幹線化」案

TeNYテレビ新潟

この案は上越妙高〜長岡にミニ新幹線を走行させるものです。

信越本線の改軌(レールの間隔を変更)や長岡駅と上越妙高駅でのアプローチ線整備(ミニ新幹線が上越・北陸新幹線に乗入れ)などを行います。

②「信越本線・トキ鉄ひすいラインミニ新幹線化」案

TeNYテレビ新潟

この案は糸魚川〜長岡にミニ新幹線を走行させるものです。

信越本線、えちごトキめき鉄道ひすいラインの改軌(レール幅を変更)や長岡駅と糸魚川駅でのアプローチ線整備(ミニ新幹線が上越・北陸新幹線に乗入れ)などを行います。

③「信越本線既存線改良」案

TeNYテレビ新潟

この案は、ミニ新幹線化をせず、上越妙高〜長岡の線路を改良するものです。

短絡トンネル整備や長岡駅でのアプローチ線整備(新幹線と在来線が同一ホームで乗り換え)などを行います。

④「北越急行ミニ新幹線化、長岡〜柏崎シャトル化」案

TeNYテレビ新潟

この案は、上越妙高〜浦佐にミニ新幹線を走行させるとともに柏崎〜長岡に直通の特急を走行させるものです。

上越妙高駅側と浦佐駅側での短絡線とアプローチ線整備(ミニ新幹線が上越・北陸新幹線に乗入れ)、北越急行ほくほく線のミニ新幹線・在来線の共用化、柏崎〜長岡シャトル化での長岡駅のアプローチ線整備(同一ホーム乗り換え)などを行います。

需要予測や費用便益比が示される

新潟県資料より

今回の委員会では、各案の需要予測や費用便益比が示されました。(画像参照)

2050年の開業、北陸新幹線が新大阪まで開業済みなどの想定で、将来人口の推計値などを前提に試算した結果(暫定)です。

まず「需要予測」は、整備しなかった場合と比べて、年間で乗客がどれだけ増えるか試算したものです。(①②④案は新大阪〜新潟でミニ新幹線が走行する前提試算)

《需要予測》
①「信越本線・はねうまラインミニ新幹線化」案
  +68万人 / 年

②「信越本線・ひすいラインミニ新幹線化」案
  +67万人 / 年

③「信越本線改良」案
  +18万人 / 年

④「北越急行ミニ新幹線化」案
  +52万人 / 年


①「信越本線・はねうまラインミニ新幹線化」案、②「信越本線・ひすいラインミニ新幹線化」案が比較的多くなりました。

③「信越本線改良」案については、乗り換えの発生や時短効果が小さいなどのため、④「北越急行ミニ新幹線化」案については、県内移動分がマイナスになるとの試算が出たことなどから、どちらも①②案より少なくなりました。

5125OS5:2025/08/19(火) 08:26:52
次に「費用便益比」です。

これは、時間短縮や直通など、整備によって得られる「便益」のうち「金銭に換算できるもの」を、整備費用で割ったものです。

「1」を超えれば便益が費用を上回り、数値が大きいほど、社会的に見て効率的な事業と評価されることになります。


《費用便益比》
①「信越本線・はねうまラインミニ新幹線化」案
  0.9〜1.4程度

②「信越本線・ひすいラインミニ新幹線化」案
  0.7〜1.2程度

③「信越本線改良」案
  0.1〜0.2程度

④「北越急行ミニ新幹線化」案
  0.5〜0.8程度


①案と②案は、「1」を超える場合もあるという結果でした。

③案は需要をあまり生み出さないため、④案は需要に比べ費用がかかるなどのため、どちらも「1」を下回っています。


特急しらゆき

県によりますと、委員会では「金銭に換算できない『定性的な整備効果』も重視しなければならない」という意見が出たということです。

委員会では今後、大規模災害時の太平洋側の代替ルートとしての役割、輸送安定性の向上、企業立地・通勤圏の拡大、観光客の増加といった「定性的な整備効果」について、より深掘りしていきたいとしています。

5126OS5:2025/08/19(火) 09:00:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fe7bdc7f9f3cabda8ca13b8768e5aafac0ba220
32年前と同じ崩壊箇所――記録的大雨、線路の土台が根こそぎ流出 JR肥薩線、復旧阻む険しい地形…道路なく「重機や資材運べない」
8/19(火) 5:49配信
 8日の記録的大雨の影響で年内運休見通しとなったJR肥薩線の吉松-隼人(鹿児島県)について、JR九州は18日、早期復旧が難しい理由として、被害が最も大きい区間が険しい山中にあることから、「現地まで重機や資材を運ぶのも困難なため」と説明した。同社は同区間を復旧させるとしており、現在は工法などの検討を進めている。

 同社によると、表木山(霧島市隼人町嘉例川)-日当山(同市隼人町内)で、約50メートルにわたり線路を支える土台(築堤)が崩壊した。現場は1993年の8・6水害でも被災しており、周囲に川や土砂の流入を防ぐコンクリート擁壁を設けていたが、擁壁ごと流出していた。担当者は「近くに道路もなく、現場周辺の土地確保にも時間がかかりそう」と話した。

 吉松-隼人間の1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)は2023年度479人。同区間は高校生による通学利用が多いのが特徴で、同社は夏休み明けの9月1日から代替バスを運行する。「なるべく早く詳細な内容をお示ししたい」として、運行時間などを調整している。

 肥薩線(八代-隼人)は、2020年7月の熊本豪雨により八代-吉松が不通となっているため、全線で運休となった。

 今回の大雨では、日豊線も被災し不通区間が出ている。鹿児島-国分は21日、西都城-霧島神宮は26日、霧島神宮-国分は9月下旬までの運行再開を見込む。

南日本新聞 | 鹿児島

5127OS5:2025/08/19(火) 09:50:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/233c95ee4dfc4ba463b312d039edeab51303c2a8
北陸新幹線小浜・京都ルート、住民の関心は…福井県小浜市の今
8/19(火) 8:42配信

福井新聞ONLINE

ミラプロに参画する若狭青年会議所の会員らによる街頭での署名活動=7月31日、福井県小浜市のはまかぜ通り商店街

 北陸新幹線小浜・京都ルート早期実現に向け、今春若狭地域で経済界が中心となり二つの住民団体が発足、啓発活動を活発化させている。各団体が連携を深めながら国などに対し、認可着工を求める署名活動にそれぞれ取り組んでいる。一方で敦賀以西のルートを巡る現状に関心の薄い沿線住民も少なくない。今後、一般住民への関心をいかに高めていくかが鍵になりそうだ。

 ■   ■   ■

 同ルートは京都府などから地下水などへの懸念が示され、昨年12月、与党整備委員会は詳細ルートの決定を先送りした。石川県などの一部自治体からは滋賀県を通る「米原ルート」を推す声も出ている。

 認可着工が不透明な状況の中、今年4月に嶺南西部の若手経済人らでつくる任意団体「未来若手プロジェクト」(通称・ミラプロ)と、5月に小浜商工会議所などが中心となり、住民団体「若狭の未来を実現する会」が相次いで設立された。

 実現する会では小浜市内を中心に新幹線に関する出前講座を開催しているほか中央要望も計画。ミラプロでは交流サイト(SNS)での情報発信に努め、若者向けの勉強会なども準備している。

 同会議所の奥東久雄専務理事はミラプロについて「若者らしい発想の企画や行動力に期待したい」。ミラプロの水江大地会長は実現する会に対し「商工会議所が中心となっているので自治体や他団体とのつながりも強い。必要に応じてそれぞれの役割を担えれば」と互いに評価し、ともに連携を深めたい考えだ。

 7月下旬、実現する会などは早期着工を求める署名活動をスタート。オンラインや街頭活動を通じ、現在千人近い署名が集まっている。10月末までに10万人を目標に掲げており、奥東専務理事は「まだまだこれから。県内の他の商工会議所などにも呼びかけていく」と話す。

 経済界を中心にした団体が活動を活発化させる一方、小浜市など延伸ルートの住民の関心は低調との指摘もある。議論の進捗(しんちょく)状況などについて「ニュースは目にするけど真剣には見ていない」など、団体側との温度差を感じさせる声も聞かれる。

 水江会長はミラプロの設立総会で「若い世代と話していても『新幹線が今どうなっているのか分からない』『大変そうだ』など、若狭でも人ごとのように捉えている」と危機感を示した。

 ミラプロでは将来を担う若い世代に新幹線について考えてもらおうと、7月下旬から嶺南地域の小中高生対象に活動を応援する公式キャラクター案の募集を始めた。現在約20件の応募があり、水江会長は「こうした企画や勉強会に参加することで自分事として捉えるようになると思う」と期待する。

 今夏の参院選の影響もあり、与党整備委の西田昌司委員長がルートを再検証する意向を示しており正念場を迎える。小浜市は年内に駅予定地を示す看板を設置するなど機運醸成やまちづくりに向けた施策を進めていく。両団体には行政とも連携し、沿線住民の関心度アップに向けたさまざまな知恵を絞り、地域の“旗振り役”として存在感を高めてほしい。

5128OS5:2025/08/20(水) 12:49:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/33151739abb42e2023ba33f633294994183c51d7
西九州新幹線未整備区間のフル規格「佐賀県の費用負担軽減が前提」…佐賀・長崎県知事とJR九州社長が一致
8/20(水) 11:58配信



読売新聞オンライン

読売新聞

 西九州新幹線の武雄温泉駅(佐賀県武雄市)から九州新幹線までの「未整備区間」を巡り、佐賀県の山口祥義知事と長崎県の大石賢吾知事、JR九州の古宮洋二社長が19日、佐賀県庁で会談し、通常の新幹線と同じ「フル規格」の新幹線整備には、佐賀県の費用負担の軽減が前提との認識で一致した。政府・与党の具体策が問われることになるが、地元負担の割合は法令で定められているため、今後の展開はなお不透明だ。

【写真】西九州新幹線

 3者会談は昨年5月以来で今回が2回目。約1時間の協議後、記者団の取材に応じた山口知事は「西九州(新幹線)には特殊事情がある。少なくとも(費用負担が)定価というわけにはいかない」と述べた。

 未整備区間は当初、在来線の活用を前提に関係機関が合意し、政府が新幹線と在来線を直通運行できる「フリーゲージトレイン」(FGT)の開発を進めたが、技術的な問題で断念。フル規格での整備に方針を一転させた。佐賀県の試算で同県の負担は1400億円以上となり、山口知事は「大変高価だ」と話した。

 大石知事は「国がFGTの断念の経緯を踏まえ、解決策を出すよう働きかけていきたい」と話した。古宮社長も「(関係機関の合意は)FGTで止まっており、他の新幹線とは違うところがある」とし、「財源は3者で国に働きかけていくのがいい」などと語った。3者による意見交換は今後も継続していくことで一致した。

 新幹線の整備を巡っては、北陸新幹線の延伸でも地元負担の軽減を求める声が出ている。

5129OS5:2025/08/21(木) 09:16:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8a4ea92324cadf7ed185b19c125e39a88bf2265
被災で運休から3年、雑草に覆われた線路 復旧巡り揺れるJR米坂線
8/21(木) 7:30配信

毎日新聞

米沢駅を目指して走るJR米坂線=山形県川西町で2025年6月15日午前9時26分、神崎修一撮影

 少子高齢化などの影響で、地方の鉄道路線では利用客の減少が止まらない。どのように地域の足を確保していくのか、乗り越えるべき課題は多い。新潟やその周辺を走るローカル線はどうなるのか。岐路に立つ地方鉄道の「いま」を取材した。

【写真で見る】雑草に覆われた線路 今も続く運休

 ◇2022年8月の豪雨で被災 JR米坂線

 「地方創生と言われるが、一番大切な住民のことが忘れられている。鉄道や道路がなくなれば誰も住めなくなる。1億人が東京に集まれということか」

 米坂線の復旧に向けた署名活動に取り組む「JR米坂線開業100周年記念事業実行委員会」の事務局長で、羽前小松駅(山形県川西町)の管理を担う地元NPOの江本一男理事長(72)は強い危機感を示す。

 江本さんは米沢駅(山形県米沢市)から坂町駅(村上市)までの全線が鉄道でつながる意味を強調する。道路と鉄道で「複線化」することで災害時にリスク分散できるからだ。

 江本さんは「県境を越え、一つになることが必要」との考えから米沢駅―坂町駅間の約100キロを歩いてたすきをつなぐイベントを企画した。「坂町まで鉄道でつながらないと意味がない」と新潟側の「米坂線早期復旧と地域活性化を考える会」(村上市)の野田尚道会長も気持ちは同じだ。

 ◇将来は列車通学を

 米坂線が被災して3年。江本さんたちの熱意とは裏腹に、復旧は手つかずの状態で、放置された線路は雑草に覆われている。今泉駅(山形県長井市)―坂町駅(村上市)間は運休が続き、バスによる代行運転が続く。

 運休の長期化は、高校生の通学の足にも影響している。置賜農業高(山形県川西町)の舟山和さん(2年)と今凰我さん(2年)=いずれも山形県小国町=は、小国駅午前6時55分発の代行バスと列車を乗り継ぎ、片道1時間以上かけて通学する。

 代行バスの通学は「当たり前になりつつある」としつつも、舟山さんは「列車1本で学校に行ければ楽だなと思う」と話す。国道を走る代行バスは、道路事情で遅れることもある。帰宅時のバスは混雑する日も多く、乗り換えの今泉駅では、乗り遅れないようにできるだけ早く列車から降りるようにしているという。列車1本ならば1時間ほどで、乗り換えもない。

 2人が在学している間の復旧は難しい状況だが、今さんは「僕たちの代では無理でも、いずれ復旧して、次の世代が列車に乗って通学できたらいいなと思う」。若い世代も鉄道での復旧を願っている。

◇沿線でくすぶる不満

 「鉄道での復旧が第一だ」――。山形、新潟両県知事は8月の会談で復旧の考え方を確認した。

 新潟県の花角英世知事は「新しい鉄道の形態を考えないといけない。自動運転などの新しい技術を活用できれば、維持費や復旧費を抑えることができる」と発言。山形県の吉村美栄子知事は「鉄道ネットワークのあり方は政府の責任で議論し、方向性を示すべきだ」と述べ、政府への支援を求めている。

 一方のJR東日本は復旧費が86億円かかることを理由に挙げ「単独での運営を前提とする復旧は困難」との姿勢だ。

 山形、新潟両県の沿線自治体と、2023年9月に復旧検討会議を設置し、復旧後の運営パターンとして①JR直営②線路などを自治体が保有する「上下分離方式」③第三セクター④バス転換――の4案を提示している。

 JR直営を除く3案については負担の目安も示され、上下分離の場合は地域が負担する経費が最大で年17億円に上る。

 そのため、沿線自治体で足並みをそろえる必要がある。米坂線整備促進期成同盟会副会長で関川村の加藤弘村長は「(JR直営を除く)3案について具体的な話が出ていない。例えばバス転換だったら、いったい誰が運行するのか。これでは村民に説明できない」と不満を漏らす。

 JR東の白山弘子新潟支社長は7月の記者会見で「それぞれの案に課題がある。地域が使いやすい交通モードとは何か。議論をしていきたい」と述べるにとどめた。

 復旧に向けた方向性も定まらないなか、次回の復旧検討会議の日程は未定だ。協議のさらなる長期化は避けられそうにない。【神崎修一】

 ◇JR米坂線

 山形県の米沢駅(米沢市)と新潟県の坂町駅(村上市)を結ぶ全長90・7キロのローカル線。2022年8月の豪雨で被災し、山形、新潟両県で計112カ所が被害を受けた。米沢―今泉駅(山形県長井市)は列車が運行されるが、今泉―坂町は代行バスが走る。23年度の平均通過人員(1日1キロ当たりの輸送人数)は、米沢―今泉で536人、今泉―小国(山形県小国町)で136人、小国―坂町で86人。

5130OS5:2025/08/21(木) 18:59:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/dad149518ab756ad6358e8e66b421c8e580d1cd4
訪日客は増えてもローカル鉄道は依然厳しく――JR九州が輸送密度を公表、最も低かったのは任意協議会が発足した「指宿〜枕崎」
8/21(木) 15:07配信
南日本新聞

(写真:南日本新聞社)

 JR九州は20日、2024年度の在来線と新幹線の1キロ当たりの1日平均利用客数(輸送密度)など線区別の利用状況を公表した。国が地方鉄道の存廃議論の目安として示す輸送密度1000人未満の区間は11路線12区間あり、指宿枕崎線の指宿-枕崎(216人)が最も低かった。鹿児島県関係は計3路線3区間だった。

【写真】〈関連〉主な路線の輸送密度の推移を一覧表で分かりやすく

 指宿-枕崎以外は、肥薩線の吉松-隼人(501人)、吉都線の都城-吉松(392人)。吉松-隼人は前年度と比べ微増したものの、他2区間は微減した。

 これまで1000人未満に該当した日南線の油津-志布志(23年度179人)は長期運休があり未公表、20年の豪雨で不通となった肥薩線の人吉-吉松(19年度106人)は公表していない。

 同社は2000人未満の区間収支も公開しており、長期運休や不通を除く13路線16区間全てで赤字を計上した。赤字総額は約48億円。最大は日南線の田吉-油津で6億5600万円だった。

 鹿児島県関係は1000人未満の3区間に加え、日豊線の都城-国分(1473人)が該当した。指宿-枕崎は前年度から3000万円悪化し4億9200万円、8800万円改善した吉松-隼人(2億8400万円)など他区間は赤字幅を減らした。

 同社によると、前年度と比較可能な55区間のうち、51区間は輸送密度が増えた。同社は「訪日客や新型コロナウイルス禍以降の移動需要が堅調だった。ただ一部区間で利用が減っており、引き続き持続可能な交通ネットワークの形成に取り組む」としている。

 国土交通省によると、鉄道の在り方を議論する場は、国が主導し鉄路の存廃を決める再構築協議会、沿線自治体が主体となる法定協議会、法に基づかない任意協議会がある。指宿-枕崎では昨年8月、JR九州の呼びかけで県や沿線自治体などを加えた任意協議会が発足。同社は同11月、油津-志布志の沿線自治体にも議論を打診している。

 九州新幹線(博多-鹿児島中央)の輸送密度は1万7335人と前年度から約2%伸びた。

南日本新聞 | 鹿児島

5131OS5:2025/08/24(日) 19:01:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a890164c7aadf8b592a9a4f91c3abbe0484a6d0
ローカル路線で深刻化する「とにかく運転士が足りない」問題…人材難で1日18本が運休の非常事態に どうすれば“地方の足”を維持できるか
8/24(日) 7:11配信


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デイリー新潮

人手が足りない肥薩おれんじ鉄道

 肥薩おれんじ鉄道は、九州新幹線の開業に合わせて鹿児島本線の八代駅〜川内駅間を引き継ぎ、2004年に開業した第三セクター鉄道である。いわゆる「整備新幹線」の整備によって生まれた第三セクター鉄道は、開業以来あの手この手で様々な集客策を打ち出している。肥薩おれんじ鉄道はその先駆的な存在であり、全国的な話題になった取り組みも多い。【取材・文=山内貴範】

【写真】絶景!海岸沿いを走る肥薩おれんじ鉄道に豪華寝台特急「ななつ星in九州」が乗り入れする瞬間

1日18本が減便に
 例えば、2013年には観光レストラン列車「おれんじ食堂」の運行を開始し、ユニークなデザインの車両と料理のクオリティが評判となり、鉄道ファンや観光客から好評を博した。ほかにも、老朽化していた阿久根駅の大胆なリニューアルや、映画「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」への撮影協力など、地域に根差しつつ、沿線の魅力を全国に発信する取り組みがたびたび反響を集めた。

 ところが、現在、肥薩おれんじ鉄道に大きな問題が起こっている。運転士不足を理由に、8月1日から一部列車が運休するようになったのである。それまで平日51本運行されていた列車のうち、下りが9本、上りが9本、合計18本が運休となった。これは全体の3分の1となり、開業以来最大の減便となる見込みという。

 実は、同様の運転士不足による減便は、他の鉄道会社でも検討されているといわれる。既に、バス会社は人手不足が理由の減便を行った例が相次いでおり、地方はもちろん、乗客が多い首都圏でも行われている。地方鉄道はどうあるべきなのか。肥薩おれんじ鉄道の広報担当者に話を聞いた。

本来のダイヤの維持にあと10名必要
 ――肥薩おれんじ鉄道が運休を決めた理由は。

 今年の2月1日にも、一部運休を実施しました。昨年度は退職者が重なって運転士不足になり、十分な運行本数を維持することが難しかったためです。

 現在、弊社の運転士は4月1日時点で27名です。本来のダイヤで動かすためには37名必要で、つまり10名が不足しています。定年退職を見越して継続的な採用活動も行ってきたのですが、中堅、若手運転士の予期せぬ退職により、必要数が足りていない状況が続いていました。

 それでも、何とか少ない人数でもやりくりしていたのですが、運転士一人にかかる負担も大きくなり、健康面への配慮も必要です。そういった複数の要因が重なり、このたび減便に至った次第です。お客様に負担をかけてしまうため、当社としては難しい判断だったのですが、安全輸送のためにご理解をいただければ……と思っております。

 ――今回の一部運休は、期間限定で行われるものなのか。

 当面の間続く見込みです。運転士の数が確保できれば、すぐにでも本数を増やしたいのですが、ある程度の人数が揃わない限りは難しいのが現状です。今後、ダイヤを元に戻せるかどうかは、人数確保の状況次第となります。

コロナ明けに転職も相次いだ
 ――定年退職に関して言えば、ある程度先を見越して採用の計画を立てられたのではないか。

 弊社の運転士には、JR九州さんからの出向者もいます。その方々が定年退職されることを見越して、採用活動は継続的に続けてきました。コロナ禍で大手の交通事業者が採用を中止、または縮小するなかでも、弊社は将来に備えて採用を継続してきました。

 ところが、コロナ禍が明けてから、他の交通事業者で採用活動が本格的に再開しました。すると、競合が多くなる中、就職・転職希望者にとって比較対象が増え、他社への転職をしやすい背景もあったように思います。こうした事情のため、定年退職と転職がほぼ同時期に発生したのが、現在の運転士不足に陥った要因の一つだと考えています。

 ――採用は現在も行っているのか。

 はい。今年度は運転士の採用が会社の最優先事項と言っていいほどで、強化し、注力している状況にあります。昨年、法改正により、鉄道の運転免許を取得できる年齢が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられました。運転士はおおむね、1年数か月で乗務ができるようになりますので、当社としては、採用・養成体制を整え、高校生の採用を積極的に行い、人材の育成をしていきたいと考えています。

5132OS5:2025/08/24(日) 19:01:35
同様の悩みを抱える交通事業者は多い
 ――肥薩おれんじ鉄道の事例がクローズアップされているが、人材不足に悩まされている交通事業者は全国的にも多い。

 他社の関係者の話を聞くと、やはり同じ悩みを抱えていると言っていますし、鉄道会社だけでなく、バスやタクシーなどの交通事業者全体の問題と認識しています。近隣のバス会社にも減便を行っている事業者が見られます。

 もちろん、弊社はしっかりと人材確保を行ってまいりたいと思います。そのためには、国や自治体、沿線の学校にも働きかけを行っていきたい。地元で就職することや、Uターン、Iターンなどのメリットを自治体と一緒になって広報し、地元の交通を維持する取り組みを進めたいと思います。

 ――人気の観光列車「おれんじ食堂」が運休していることを寂しがっている鉄道ファンも多い。一刻も早い運転再開を望む声はあるのではないか。

 はい。現状、「おれんじ食堂」も運休している状態にあります。しかし、運転士の数を増やし、一刻も早く列車の再開を目指したいと考えています。そういった苦しいなかでも、観光面で楽しんでいただけるような企画は毎月打ち出しています。

 例えば、「おれんじ食堂」の車両は出水駅に留め置き、レストランやビアホールにして運営しています。沿線のバスツアーにも踏み込んでいます。動かないなりにできることをやっているので、ぜひ足を運んでいただきたいです。弊社のサイトで「おれんじ食堂」の情報をチェックしていただけますと幸いです。

人材難は今後の地方最大の課題か
 なお、この取材の直後、熊本地方を襲った豪雨の影響で肥薩おれんじ鉄道は一部区間の運休に追い込まれた。熊本県内ではJR肥薩線も運休になっており、ローカル線を取り巻く現状は一段と厳しさを増しているといえる。地方の災害復旧を妨げている要因の一つが、あらゆる業界に広がっている人材難にある。

 人材難が、今後の交通政策の在り方を考え直す事態に発展しそうだ。来る北海道新幹線の延伸開業に合わせて、余市〜小樽駅間は廃線となり、バス転換が行われる予定だった。ところが、バスの運転士不足のため、バス転換が難しくなっている。開通後の公共交通の維持をどうするべきか、議論がなされている状況だ。

 地域の人々の足である鉄道をどのように守っていくのか。鉄道会社に丸投げするのではなく、沿線住民が一体となって解決策を協議していく必要があるだろう。鉄道は一度失くしてしまったら、復活させることが困難である。地域の人たちの結束が今こそ求められているといえよう。

ライター・山内貴範

デイリー新潮編集部

新潮社

5133OS5:2025/08/24(日) 19:02:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/04256a812387b316fe759c7d4aaa4c9457ad9fe1
「諦めたら試合終了」赤字のJR大糸線、鉄路の存続に“バス増便”策
8/24(日) 7:30配信


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毎日新聞

橋りょうの上を走るJR大糸線の列車=新潟県糸魚川市で2025年7月12日午後3時6分、神崎修一撮影

 「白馬乗鞍には止まりますか」。快晴に恵まれた7月中旬の土曜日。JR糸魚川駅(新潟県糸魚川市)アルプス口で、大きな登山用リュックを背にした2人組の男性客が運転手に行き先を確認し、大型バスへ乗り込んだ。

 このバスは、JR大糸線が走る長野県の白馬駅(白馬村)と糸魚川駅間を結ぶ臨時便。大糸線と北陸新幹線の接続が不便な時間帯に、列車とは別にバスを増便して輸送力を高め、利用客の増加につなげるのが狙いだ。

 ◇1便あたり9・6人

 バスは糸魚川駅を出ると、大糸線と並行する国道148号を走り、外国人客に人気の白馬エリアを目指す。新幹線からの乗り換え客がターゲットで、週末や夏休み期間中など利用が多い時期に1日3往復する。

 増便バスは北陸新幹線の敦賀延伸を受け2024年6月から運行が始まったが、3月までの1便あたりの利用は平均で9・6人にとどまった。

 糸魚川市都市政策課の内山俊洋課長は「年度途中からで周知が難しかった」と反省を口にする。4月以降は白馬乗鞍や栂池高原、白馬岩岳など観光地へ直結するルートに変更した。

 大糸線は北アルプスや河川など風光明媚(めいび)な景色が特徴だ。鉄道に詳しい糸魚川市議の和泉克彦さんは「生き残るためには、観光路線として魅力を発信することが重要だ」と提言する。

 ◇大幅赤字も客増えず

 100円を稼ぐのに2747円かかる――。大糸線の経営状況は、北側で特に深刻だ。

 JR西日本が公表した21〜23年度の平均収支によると、南小谷―糸魚川間は運輸収入2000万円に対し、営業費用5億7000万円と大幅な赤字。24年度の区間別の輸送密度(1キロ当たり1日平均乗客数)は150人と前年度の110人よりは増えたが、国がローカル線の存廃などを協議する目安の「1000人未満」を大幅に下回っている。

 JR西と沿線自治体は、路線の将来像を協議しているが、JR西は「鉄道とバスを併せても、輸送需要の大幅な改善につながるほどの利用には至っておらず、大量輸送の観点で鉄道の特性が発揮できる状況には至っていない」(金沢支社)との姿勢で、すでに結論ありきの状況だ。

 ◇「諦めたら試合終了」

 長野側の小谷村は、村独自で大糸線振興会議を立ち上げた。オリジナルグッズの作製やファンミーティングの開催など活性化に懸命だ。村観光地域振興課の宮嶋喜久係長は「1人でも多くの方に乗っていただけるよう、利用促進に努めたい」と話す。

 「諦めたらそこで試合は終了だ」。大糸線活性化協議会会長で糸魚川市の久保田郁夫市長は、鉄路の存続に向けて、粘り強く取り組む姿勢だ。災害に備え交通網を多重化する必要性を特に強調し、新潟と長野が鉄路で結ばれる意義を訴える。鉄道ファンや乗客でつくる「大糸線応援隊」には約3800人が登録している。

 「ローカル線は人間にとっての毛細血管と同じだ。日本の国土から、その毛細血管をなくしていいのか」。久保田氏は地方にこそ鉄道が欠かせないと訴える。【神崎修一】

 ◇JR大糸線

 長野県の松本駅(松本市)と新潟県の糸魚川駅(糸魚川市)を結ぶ全長約105キロの路線。1957年に全線開通した。南小谷駅(長野県小谷村)を境に、南側をJR東日本、北側をJR西日本が運営しており、全線を通して運行される列車はない。南側は、通学などの利用のほか、北アルプスへの登山客やスキー客らの輸送も担っており、特急列車も走る。北側は電化されておらず、ディーゼル車が1日9往復するのみだ。

5134OS5:2025/08/24(日) 19:03:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4c422df4942ea690029e78c03db3afdd70078c3
松浦鉄道の今後の在り方「当面、現状の路線を維持する」 バス代替や上下分離を見送り
8/24(日) 11:00配信

長崎新聞
 長崎県の県北地域や佐賀県を走る松浦鉄道(MR)の今後の在り方を検討してきた沿線自治体や両県でつくる連絡協議会(会長・宮島大典佐世保市長)は22日、佐世保市役所で本年度総会を開き、一部区間のバスへの代替や公有民営の上下分離方式を見送り「当面、現状の路線を維持する」との方向性を了承した。

 MRは人口減少に伴う利用者減などで厳しい経営状況が続いている。経営を助けるために施設整備補助金を出している連絡協(2県4市2町)は2021年、今後の在り方や経営改善策の調査を外部コンサルタントに委託し、翌年から連絡協内の幹事会で協議を続けてきた。

 コンサルタントの調査結果では、24年度からの10年間で13億円の赤字が見込まれると試算。改善策として増収施策と運賃の改定を進めた上で、利用が少ない伊万里-江迎鹿町間をバスに切り替えるか、国の支援制度を活用した上下分離方式の導入を提案していた。

 総会では、事務局の佐世保市が幹事会での検討結果を報告。バスへの代替は伊万里-松浦間の路線バスが廃止されたことや、通学時の需要を担うためには新たに10人以上のバス運転士が必要になることを背景に「実現は困難」と結論づけた。上下分離方式の導入については、自治体の負担額が10年間で12億円以上になるとする一方、運賃改定で収益が改善しているとして「必要性はない」とした。

 総会ではこれらの報告を受け、今後の進め方としてこれまで同様、施設整備補助を継続していくことを承認した。議論の中で黒田成彦平戸市長は「伊万里-江迎鹿町間が仮に高校生ばかりなら、県が県立高校に通学バスを用意するなど、あらゆる交通施策を模索していく必要がある」と指摘。友田吉泰松浦市長は「各自治体が観光振興の中でMRをきちんと位置付ける必要がある」と述べた。


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