マリでは8月18日の軍事クーデターで、イブラヒム・ブバカル・ケイタ(Ibrahim Boubacar Keita)大統領が辞任に追い込まれた。主導した軍将校らでつくる軍事政権『国民救済委員会(National Committee for the Salvation of the People)』の発表によると、死傷者はなかったとされる。
日本政府の戦略は「anything but Korea」だった。この戦略は無理もない。韓国は日本による輸出管理措置を不満としてWTOに提訴。韓国による日本の水産物の輸入禁止措置を巡っても争った。日本政府に言わせれば、兪氏を支持する合理性が全くなかった。韓国は事前に、兪氏が事務局長になっても、輸出管理措置については公正に扱うという条件で、日本の支持を求めたが、「信じられるわけがない」(政府関係者)として、断った経緯がある。
そして、日本を不安に陥れているのが米国の動向だ。米国はWTOに不満を抱いているが、原因は中国との貿易摩擦にある。このため、米国の事務局長選での基本戦略は「anything but China」となっている。最終ラウンドに進出した2人のうち、中国の影響力がより少ない候補者を選ぶとみられている。現在まで、日本政府が収集した情報によれば、米国は兪氏を選ぶ可能性が高いという。
囚人の一人だった小説家のホセ・レオン・サンチェス(Jose Leon Sanchez)氏は、この刑務所に10年以上にわたって収容され、後にその体験を1963年の小説「Island of Lonely Men(仮訳:孤独な男の島)」に記している。小説では、虐待、飢え、囚人間の性的虐待などが描かれており、1974年にはメキシコで映画化された。