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国際政治・世界事情(その2)

2541名無しさん:2020/12/04(金) 22:50:45
>>2540

今後、自由主義陣営が中国に対抗する力を持ち得るのか
佐々木)抜け目ない中国商人的な発想があるので、油断できません。中国の国内市場の大きさを考えると、今後、中国中心になるのは引き返せない事実なのではないでしょうか。過去アメリカ、ヨーロッパを中心とする「自由主義陣営と対抗勢力」であった構図が、第2次世界大戦では枢軸国対アメリカ、イギリスとなりました。結局、ドイツにしろ日本にしろ、経済的には脆弱でした。ドイツは第1次世界大戦で負けてボロボロになっている状況のなかで、ヒトラーが台頭して来てやり返そうとしました。日本は石油も何も持っていなかったのでABCD包囲網でボロボロになりました。ボロボロになったから仕方がないので戦争したのです。これが大戦後はソ連とアメリカという冷戦構造になりました。当初、ソ連は経済面が強かったのですが、社会主義体制で工業生産も脆弱で、最終的にソ連が崩壊したのはイデオロギーではなく、経済で負けたのです。結局、「自由主義陣営対その他の勢力」で言うと、経済面でアメリカ、ヨーロッパが圧倒的に強かったということが勝因でした。ところが今回の米中の新しい冷戦と言われている対立構図は、過去2回と違います。なぜなら、中国は国内市場が巨大で技術的にもいまや高度化しているとなると、経済的に圧倒的に強いのです。おそらくGDPもアメリカを遠くない将来、抜くであろうと言われています。その状況のなかで、自由主義陣営が中国に対抗する力を持ち得るのかというと、難しいです。しかも今回のTPP、RCEPで完全に世界経済の中心になりつつある状況です。ここに政治がどう対抗するのか、日本はどうするのでしょうか。

飯田)その危機感があるからこそ、オーストラリアや日本、インドというところが組む話になっていますね。

佐々木)自由で開かれたインド太平洋ですね。

飯田)自由民主主義というものが、経済発展とイコールだった幸せな時代が終わりかけていますね。

中国のように中央でコントロールした経済の方がうまく行っている
佐々木)20世紀はそうだったのですが。そもそも民主主義と経済成長が不可分であるというのは、19世紀に、欧米列強が自己正当化するためにアジア、アフリカを植民地化して来たという背景もあるので、イコールとは言い切れません。いまだに欧米の論調を見るとそこを不可分だと言っている人がいますが、中国のあの成長を見ると、結局、中央でコントロールした経済の方がコロナもそうですが、現状うまく行っています。それに対して「いや、自由で民主主義は大事だ」と言い切れなくなっています。

飯田)新興国のなかには、それに魅力を感じて寄っている国々が出ています。

佐々木)独裁政権が増えると危機感があるといろいろな人が言っています。一方では、「それでも経済は成長できるロジックがある」と感化されている感じがします。

飯田)そこをどうロジカルにも、経済的にも対抗できるか。

佐々木)「哲学的には、もう乗り越えられないのではないか」という話も出て来ています。


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