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国際政治・世界事情(その2)

1とはずがたり:2014/05/26(月) 19:37:17

国際政治・世界事情(その1)…前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/l50

地域別スレ>>2

2212チバQ:2019/12/11(水) 18:47:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191211-00050291-yom-int
パプアニューギニアの自治州「独立」の住民投票、支持票が98%
12/11(水) 17:45配信読売新聞オンライン
 【ジャカルタ=一言剛之】南太平洋パプアニューギニアのブーゲンビル自治州で実施された独立の是非を問う住民投票で、選挙管理委員会は11日、独立支持票が約98%を占めたとの開票結果を発表した。投票結果に法的拘束力はないが、パプアニューギニア政府と自治州が対応を協議する。

 投票は、「独立」と「より強い自治権」のどちらを望むかを選ぶ形で実施された。総投票数18万1067票のうち、17万6928票が「独立」に投じられた。「より強い自治権」は3043票、無効が1096票だった。投票率は87%を超えた。

 政府と自治州の今後の協議は長期化するとみられている。ブーゲンビルでは、金や銅を産出する鉱山の利権を巡って1988年から約10年間内戦が続き、2万人が死亡した。

2213チバQ:2019/12/12(木) 22:15:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191212-00000087-jij-m_est
アルジェリアで大統領選 軍主導、市民は猛反発
12/12(木) 16:38配信時事通信
 【カイロ時事】アルジェリアで12日、大統領選が行われた。

 20年間に及ぶ長期政権を敷いたブーテフリカ大統領(82)が4月に退陣。だが、既得権益を握り続ける支配階級の一掃を求める市民の抗議行動がやまず、政治と社会の混乱が長期化している。軍が主導する選挙には不満も強く、投票が円滑に行われ政情が安定に向かうかは不透明だ。

 大統領選には23人が出馬を届け出たが、選管の審査で5人のみ認められた。候補者の大半がブーテフリカ政権下で首相などの要職を務めた経歴を持つ。このため、どの候補が当選しても旧来のエリート層が政治の中枢を占める構図は崩れないとみられ、市民は「選挙は茶番だ」と猛反発。投票率の低下が見込まれる。首都アルジェでは11日も選挙実施に反対するデモがあり、数十人が逮捕された。

 アルジェリアでは2月、健康不安を抱えたブーテフリカ氏が5選出馬を表明。反対する市民の抗議デモに屈する形で辞任に追い込まれた。ただ、その後の暫定政権は軍の影響力が強大で、民主化には程遠い状況が続く。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191207-00000020-jij_afp-int
アルジェリア首都で大規模デモ、大統領選を来週に控え
12/7(土) 14:46配信AFP=時事
アルジェリア首都で大規模デモ、大統領選を来週に控え
アルジェリアの首都アルジェで、反政府デモの参加者たちを見ながら国旗を振る人々(2019年12月6日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】アルジェリアで今月12日に行われる大統領選前の最後の金曜日となった6日、首都アルジェで大規模なデモ行進が行われた。現地のAFP記者が明らかにした。アルジェリアでは今年4月、長期政権を維持してきたアブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)前大統領が抗議デモにより辞任に追い込まれて以降、政治空白に陥り、数か月にわたって大規模デモが続いているが、暫定政府が発表した今月の大統領選については、同氏の側近らが権力に固執するために利用しているとの見方が多い。

 大統領選には、ブーテフリカ前大統領と近しい5人の候補者が出馬している。公認候補者のうちの2人は、20年にわたるブーテフリカ政権で首相を務めた経験も持つ。

 ブーテフリカ氏は、大規模な抗議デモを受けて今年4月に辞任。デモ参加者たちは、同氏の側近らが選挙を利用して仲間内から後任者を出そうと画策しているのではないかと懸念し、同国で全面的な政治改革が行われるまでは選挙を行うべきではないと主張している。

 公式な集計がないため、6日のデモ参加者数は不明だが、今回のデモは、フランスからの独立戦争開始から65年となる11月1日に行われた2度目の「解放」を求めるデモ以来、最大規模とみられる。地元記者によると、デモは国内各地で行われた。【翻訳編集】 AFPBB News

2214とはずがたり:2019/12/13(金) 11:52:19
エチオピアから日本へ逃れてきた難民、ダニエルさんを待っていた日本社会の現実とは?
https://gooddo.jp/magazine/add/jar-4-questions2/

2215チバQ:2019/12/15(日) 22:47:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191214-00050286-yom-int
アルジェリア大統領選、現体制派が当選…軍の実権継続へ
12/14(土) 22:14配信読売新聞オンライン
 【イスタンブール=酒井圭吾】北アフリカのアルジェリア大統領選(12日投開票)で、選挙管理委員会は13日、現体制派のアブデルマジド・テブン元首相(74)が得票率約58%で当選したと発表した。軍との関係が深いテブン氏の当選に、選挙無効を訴える市民の街頭デモが各地で起きている。

 投票率は約40%にとどまった。過去最低水準とみられる。テブン氏は、20年間に及ぶブーテフリカ政権下で閣僚を歴任し、2017年に3か月間、首相を務めた。テブン氏が大統領に就任すれば、軍が実権を握るブーテフリカ体制が事実上継続することになるとみられている。

 今年4月にブーテフリカ大統領を辞任に追い込んだデモ隊は、首都アルジェや地方都市で投票所に乱入するなど、抗議デモを過激化させている。政財界の既得権益層に対して反発を強めており、14日以降も抗議を継続させる構えだ。

2216チバQ:2019/12/18(水) 21:35:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191218-00000057-kyodonews-int
南スーダン、移行政権発足で合意 来年2月までに、反政府勢力参加
12/18(水) 10:21配信共同通信
南スーダン、移行政権発足で合意 来年2月までに、反政府勢力参加
17日、南スーダンの首都ジュバで、移行政権発足の最終合意後、取材に応じるキール大統領(左)と反政府勢力のマシャール前第1副大統領=ジュバ(ロイター=共同)
 【ナイロビ共同】2013年に内戦を始め昨年和平合意した南スーダンのキール大統領と反政府勢力のマシャール前第1副大統領は17日、双方が参加する移行政権を来年2月までに発足させることで最終合意した。ロイター通信が報じた。

 キール氏とマシャール氏は今年11月、同月内に設定した移行政権の発足期限を来年2月に延期。しかし政府軍と反政府勢力の統合を巡って対立し、決裂する恐れがあった。期限内に対立が解消しない場合、移行政権を発足させた上で交渉を続け、問題解決を図るという。

 3年の移行期間後に総選挙を行い、正式政府を立ち上げる予定。内戦では、推計約40万人が死亡した。

2217チバQ:2019/12/19(木) 18:15:57
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201912/CK2019121502000117.html
デモ続くアルジェリア 大統領選で勝利の元首相が対話約束



2019年12月15日 朝刊


12日、アルジェリアの首都アルジェで大統領選の投票に向かうテブン元首相=AP・共同

写真
 【カイロ=奥田哲平】ブーテフリカ長期政権が倒れた四月の政変以降、初の大統領選が実施されたアルジェリアの選挙管理当局は十三日、アブデルマジド・テブン元首相(74)が58%を得票して当選したと発表した。テブン氏は国民との対話を約束する一方、反政府デモ側は「選挙は無効だ」と抗議活動を続け、数千人が首都中心部を埋めた。

 テブン氏はブーテフリカ政権で住宅・都市計画相などを歴任し、二〇一七年に首相を務めた。ロイター通信によると、テブン氏は会見で「新しいアルジェリアを建設するため、デモ隊に手を差し伸べる」と述べ、憲法改正に向けた国民投票の協議を始めると表明。「政治とカネを分離する」と汚職撤廃に取り組むと強調した。ただ、四月の政変後に同氏の息子も汚職容疑で逮捕されている。

 大統領選は旧政権で要職を務めた候補者が大半を占め、デモ隊は軍部や政治エリートによる既得権が温存されると反発。投票ボイコットを呼び掛け、投票率は39・8%にとどまった。

2218チバQ:2019/12/23(月) 09:53:29
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191222-00000018-jij-int

キューバ首相にマレロ氏 43年ぶり復活


12/22(日) 12:26配信

時事通信







キューバ首相にマレロ氏 43年ぶり復活


キューバ新首相に選出されたマレロ観光相(中央)=21日、ハバナ(AFP時事)


 キューバで21日、新首相にマレロ観光相(56)が選出された。

 AFP通信などが伝えた。キューバの首相は、故フィデル・カストロ氏が国家評議会議長となって全権を掌握した1976年から不在だったが、43年ぶりの復活となる。2月の国民投票を経て成立した改憲で、ディアスカネル国家評議会議長は10月に「大統領」となり「首相」の復活も決まっていた。

〔写真特集〕キューバ フィデル・カストロ氏

 国会に相当する人民権力全国会議でディアスカネル氏は「共産党の政治局が十分に吟味した上での人選だ」とマレロ氏を推挙。満場一致で選出した。

 キューバ外交筋によると、国家評議会議長に権限が集中し停滞を招いていた行政の効率を分権で改善することが改憲の狙いの一つだ。しかし、新首相について米国のキューバ専門家は「改革よりも管理が職務の中心となる。あくまでも国を率いるのは大統領だ」とみている。 


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191222-00050162-yom-int

キューバ新首相にマレロ氏…首相職は43年ぶり復活


12/22(日) 23:40配信

読売新聞オンライン



 【リオデジャネイロ=淵上隆悠】キューバの人民権力全国会議(国会)は21日、マヌエル・マレロ観光相(56)を首相に選出した。キューバは、長年のカストロ兄弟による統治から、権力分散による集団指導体制への移行を目指し、首相職を復活させた。

 首相職は、キューバ革命を率いた故フィデル・カストロ氏が1976年に国家評議会議長に就任し、全ての権限を掌握した際に廃止された。今年2月の国民投票を経て4月に施行された改正憲法に基づき、43年ぶりに復活した。

 マレロ氏の首相任期は5年。キューバ共産党機関紙グランマ(電子版)などによると、ディアスカネル大統領(59)が、人民権力全国会議に「共産党政治局で適切に推薦された」と説明し、全会一致で承認された。マレロ氏は15年以上観光相を務めており、主要な外貨獲得源である観光での政策手腕が評価されたという。

 国家評議会議長を務めていたディアスカネル氏は10月、改正憲法で新設された大統領(国家元首に相当)に就任した。一方、共産党トップの第1書記は、引き続きフィデル氏の弟、ラウル氏(88)が務める。

2219チバQ:2019/12/23(月) 10:01:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00000032-jij_afp-int

コロンビア・ボゴタ初の女性市長、3年交際した女性と結婚


12/17(火) 17:53配信

AFP=時事







コロンビア・ボゴタ初の女性市長、3年交際した女性と結婚


コロンビアのボゴタ市長に選出されたクラウディア・ロペス氏(2019年10月22日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】コロンビアの首都ボゴタで初の女性市長に選出されたクラウディア・ロペス(Claudia Lopez)氏が16日、3年間交際した恋人の女性と結婚した。

【写真】ボゴタ市長選で勝利したロペス氏

 ロペス氏はインスタグラム(Instagram)で、妻となった野党上院議員のアンヘリカ(Angelica Lopez)さんに向けて「あなたを一生尊敬し、愛することを誓います!」というメッセージを投稿した。

 さらに、「この素晴らしい1年に感謝している。博士号を取得し、市長に当選し、愛する人と結婚した」とコメント。白い服に身を包み、花束を持った2人の写真4枚が添えられた。

 ロペス氏は10月のボゴタ市長選で、僅差で勝利し同市初の女性市長に選出された。来年1月1日に就任する予定。

 コロンビアは信仰心が強く保守的な国である一方、同性婚は合法であり、同性カップルは子どもがどちらかの実子であるかどうかに関係なく養子縁組の権利を持つ。【翻訳編集】 AFPBB News

2220チバQ:2019/12/23(月) 12:04:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191221-00050152-yom-int

ペルーのケイコ・フジモリ氏、政治活動休止を表明


12/21(土) 10:37配信

読売新聞オンライン



 【リオデジャネイロ=淵上隆悠】南米ペルーの最大野党「人民勢力党」党首のケイコ・フジモリ氏(44)は18日、フェイスブックに動画を投稿し、政治活動の休止を表明した。来年1月26日に予定される国会議員選挙にも関与しないとみられる。

 ケイコ氏は、資金洗浄(マネーロンダリング)容疑で1年1か月にわたって身柄を検察に拘束され、先月29日に釈放されたばかりだった。捜査は継続中で、再び拘束される可能性がある。ケイコ氏は動画の中で、「12月26日に審問がある。人生で最もひどい(クリスマス)プレゼントだ」と反発した。

2221チバQ:2019/12/24(火) 10:46:04
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191224-00000009-jij-m_est

元首相の帰国阻止 来年の大統領選へ緊迫 コートジボワール


12/24(火) 6:54配信

時事通信







元首相の帰国阻止 来年の大統領選へ緊迫 コートジボワール


コートジボワールのソロ元首相=2月15日、アビジャン(AFP時事)


 【アビジャンAFP時事】来年10月の西アフリカのコートジボワール大統領選出馬を目指すソロ元首相が23日、避難先の国外から帰国しようとして阻止され、搭乗機は隣国ガーナに着陸した。

 自ら率いる野党「各世代・人民団結党(GPS)」が明らかにした。

 大統領選をめぐりコートジボワールは2010〜11年、内戦になっており、再び緊迫した事態を迎えた。最大都市アビジャンのGPS本部では、報道担当者が記者団に「選挙運動を始めるため帰国しようとしたら阻止された」と説明していたところ、治安部隊が突入してきた。

 大統領府関係者は、ソロ氏が搭乗機の操縦士に対し「空港での逮捕」回避のためガーナ着陸を指示したと述べた。アビジャンの空港には治安部隊員が集結していた。

2222チバQ:2019/12/25(水) 10:29:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191224-00000009-jij_afp-int

アルジェリアのガイドサラハ軍参謀総長が死去、79歳 事実上の最高実力者


12/24(火) 10:40配信

AFP=時事







アルジェリアのガイドサラハ軍参謀総長が死去、79歳 事実上の最高実力者


アルジェリアの首都アルジェで行われた大統領就任式に出席したアハメド・ガイドサラハ軍参謀総長(2019年12月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】アルジェリアのアハメド・ガイドサラハ(Ahmed Gaid Salah)軍参謀総長が23日、死去した。79歳だった。激動の1年となった2019年の年末を迎える中、同国の政治危機が深まる恐れが懸念される。

【写真】新大統領を抱擁するガイドサラハ軍参謀総長

 ガイドサラハ氏は23日午前6時(日本時間同日午後2時)ごろ、自宅で心臓発作のため亡くなった。遺体は軍の病院に運ばれた。

 アルジェリアでは、長期政権を維持してきたアブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)前大統領が5選を目指し大統領選に出馬すると表明したことを受け、大規模な抗議デモが発生。今年4月にブーテフリカ氏が辞任に追い込まれて以後、ガイドサラハ氏は同国の事実上の最高実力者と見なされていた。

 生涯を軍人としてささげたガイドサラハ氏が最後に公の場に姿を見せたのは、19日に行われたアブデルマジド・テブン(Abdelmadjid Tebboune)大統領の就任宣誓式だった。

 元首相でガイドサラハ氏に近いとみられていたテブン氏は、今月12日投票の大統領選で当選。デモ隊は抜本的な政治改革を断行した上での選挙を求めていたが、ガイドサラハ氏は大統領選の実施を推し進め、デモ隊の要求は無視される形となった。

 ガイドサラハ氏は1940年、首都アルジェの南西約300キロのバトナ(Batna)生まれ。17歳でアルジェリア民族解放戦線(FLN)の軍事組織、民族解放軍(ALN)に入り、8年間続いたフランスからの独立戦争であるアルジェリア戦争に参加した。

 アルジェリア独立後に軍に入り、ソ連の士官学校への留学を経て昇進を続け、15年という異例の長期にわたって軍参謀総長を務めた。同国で続いていた軍主導体制の守護者とされている。

 テブン大統領は国民に対話を呼び掛けているが、国民の多くは対話を拒否して抗議デモを続けている。【翻訳編集】 AFPBB News

2223チバQ:2020/01/05(日) 11:11:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200105-00000005-mai-int
レゲエ歌手、34年間「独裁」の大統領に挑む
1/5(日) 10:00配信毎日新聞
レゲエ歌手、34年間「独裁」の大統領に挑む
記者会見するウガンダのボビ・ワイン議員(前列左から4人目)=カンパラで2019年11月26日、小泉大士撮影
 「自分たちの世代の代表として、独裁体制を終わらせるために立候補する」。ムセベニ大統領(75)が34年の長期政権を続ける東アフリカのウガンダ。そんなムセベニ氏に2021年の大統領選で引導を渡すと宣言したのが、人気ミュージシャンから国会議員に転身したボビ・ワイン氏(37)だ。【ヨハネスブルグ特派員・小泉大士】

 ウガンダの首都カンパラを訪れ、いまアフリカで最も注目される政治家の一人にインタビューした。

 ◇いつになっても代わらない大統領

 トレードマークの赤いベレー帽をかぶったワイン氏が「ピープル・パワー」と叫ぶと、支持者は「アワ・パワー」と呼応する。カンパラのスラム街で生まれ育ったワイン氏のニックネームは「ゲットーの大統領」。アフロビートやレゲエなどを融合させた音楽は若者の心をつかみ、国内のみならず周辺国でも絶大な人気を誇る。

 「ウガンダの何が問題かって? 最も深刻な問題は独裁であり、ムセベニ氏がいつまでたっても権力を握り続けていることだ。独裁によって腐敗をはびこらせ、権力を守るために法を無視し、政府機関はムセベニ氏と一族、その取り巻きの思うままになっている」

 ワイン氏の言葉は辛辣(しんらつ)だ。1986年に大統領に就任したムセベニ氏は30年以上もその座に居座り、任期制限や年齢制限を撤廃して6選への地ならしを進める。一方でウガンダの人口約4300万人のうち8割近くは30歳未満だ。「国民の大半は一人の大統領しか知らない。自分もそうだ。4歳のときからずっと同じ人物が大統領を務めているんだから」

 急速な人口増加が進むアフリカは若さと可能性に満ちた大陸だが、20年、30年と権力を握り続ける高齢の指導者の存在は珍しくない。17年に軍のクーデターによって失脚したジンバブエの故ムガベ元大統領は93歳まで37年間も政権の座にあった。なぜアフリカの指導者は権力にしがみつくのか。

 「ムセベニ氏だって昔は、アフリカの指導者は権力の座に長居しすぎると批判していた。だが、アフリカ特有の問題だとは思っていない。これは乗り越えなければいけない段階なんだ。先進国も以前は独裁体制だったが、国民が立ち上がってそれを打破してきた」

 ◇現政権との「全面戦争」

 ワイン氏の本名はロバート・チャグラニ・センタム。芸名をボビとしたのは、洗礼名のロバートの愛称であることに加え、レゲエ界のレジェンド、ボブ・マーリーへのあこがれからだった。事務所の壁にはネルソン・マンデラやマルコムX、マーチン・ルーサー・キングらとともに、ボブ・マーリーの肖像画が描かれていた。ではワインはと言うと、歳月を重ねるほどに成熟するという意味らしい。

 16年の前回大統領選では、何人もの人気歌手が政権側に動員され、ムセベニ氏を賛美する歌を歌った。だがワイン氏は違った。そして平和的な政権交代を訴えてこう歌った。

 「マンデラを見習ったらどうなんだ。(大統領を)1期務めたら、権力を手放した」

 ムセベニ氏の名こそ出さなかったが、誰のことを指しているのかは明らかだった。

 「ミュージシャンとしてのキャリアはかなりうまくいっていた。いい思いもさせてもらったが、不正がはびこるのは不愉快だった。音楽を通じて声を上げたが、議会も裁判所も政権のいいなりだった。だから直接俺たちが関わろうと思った」

 ワイン氏は翌年、無所属で国会議員の補欠選挙に立候補して当選した。その後、同氏が応援した候補者が選挙で次々と勝利して注目される。当初はワイン氏らを「葉っぱ(大麻)を吸っているごろつき」(ワイン氏)扱いしていたというムセベニ政権も、次第に同氏の人気を警戒するようになっていった。

 18年8月、ムセベニ氏の退陣を要求する街頭デモに数万人規模の支持者を動員していたワイン氏を、治安当局は力ずくで押さえ込みにかかった。ワイン氏の運転手は警官に射殺され、ワイン氏も逮捕されて反逆罪に問われた。その後釈放されたが、拘留中に激しい拷問を受けたという。

2224チバQ:2020/01/05(日) 11:11:35
 大統領の政敵とみなした当局は執拗(しつよう)に妨害し、「(議員になってから)157回以上コンサートを中止させられた」。それでも抵抗をやめず、ムセベニ氏が滞在するホテルで開かれた仲間のコンサートに飛び入り出演したこともあった。

 約1年後に選挙を控え監視は強まっており、常に身の危険を感じているという。「奴らは俺たちを処刑するつもりだ。俺たちが相手しているのは凶暴な独裁者だ。今日やられるかもしれない。恐ろしいが、ここでやめるわけにはいかない」

 今年8月の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、ウガンダの情報機関は、ワイン氏らのソーシャルメディアを傍受し、暗号化された通信内容を解析するために、中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の技術者に協力を求めていたという。

 「ムセベニ大統領は、なりふり構わず俺たちをたたきつぶそうとしている。これは現体制との全面戦争なんだ」

 ◇変化を求める若者世代の「代弁者」

 ワイン氏が生まれ育ったスラム街カムオチャを歩くと、数十メートルおきに「ボビ・ワインを釈放しろ」と壁にスプレーで殴り書きされていた。同氏が当局に拘束された際に書かれたという。

 「ボビ・ワインは、俺たちのような若者の代弁者なんだ。ここで同じ経験をしてきた。だから彼の歌や言葉はリアルなんだ」。所在なげに座り込んでいた無職のアイシガムカマ・ビンセントさん(23)はこう話した。

 友人とたむろしていたアンドリュー・ムガンベさん(19)にムセベニ大統領について聞くと、「もううんざり。まるで生まれてからずっと同じものを食べているようだ」と苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべた。

 ムセベニ氏は、内戦が続いたウガンダに政治的安定と経済成長をもたらしたと評価されてきた。その一方、過去20年で人口が倍増した同国は人口の約8割が30歳未満という若い国であり、伝統的な価値観にとらわれない若者らの間で、汚職や批判勢力への弾圧、慢性的な失業率の高さなどから長期政権に対する批判が高まっている。

 マケレレ大のムワンブシャ・ヌデベサ教授は、ワイン氏人気の背景には積もり積もったムセベニ体制に対する不満があり「変化を求める若者の象徴として、急速に支持を広げている」と解説する。ただ、異色政治家の台頭で次期大統領選へ向けて不確定要素が増しているとは言えるものの、「ゲームのやり方を熟知しているムセベニ氏がすんなりと身を引くことはない」と見通した。

 16年の前回選でも不正があったと主張した野党候補が拘束され、欧州連合(EU)などの選挙監視団からも選挙の透明性や公平性に疑問が指摘された。

 ワイン氏は「脅迫や買収では俺たちを止められない。民族や宗教、性別などに関係なく、独裁政権の打倒という共通の目標がある」と主張。もし次期選挙でも不正が繰り返されたら、国民が蜂起するだろうと警告した。そして国際社会に対しても「ウガンダとの関係をビジネスという観点から見るだけでなく、この国の人々が置かれた状況にも目を向けてほしい」と呼びかけた。

2225チバQ:2020/01/06(月) 18:57:04
https://www.afpbb.com/articles/-/3262058
リビア東部勢力指導者、全国民に「武装」呼び掛け トルコ派兵承認受け
2020年1月4日 16:04 発信地:ベンガジ/リビア [ リビア トルコ 中東・北アフリカ ]
【1月4日 AFP】東西分裂が続くリビアの元国軍将校で実力者のハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏は3日、トルコ国会がリビアへの軍事介入を承認したことを受け、すべてのリビア人に対し武器を持って戦うよう呼び掛けた。

 トルコのリビア派兵は、国連(UN)が正統性を認めているリビアの国民合意政府(GNA)に対する支援を目的としている。


 ファイズ・シラージュ(Fayez al-Sarraj)暫定首相率いるGNAは昨年4月以降、ハフタル氏が率いる民兵組織「リビア国民軍(LNA)」による攻勢を受けている。GNAから軍事支援要請を受けていたトルコ国会は2日、リビアへの派兵を承認した。

 一方、リビア東部を拠点とする対抗勢力LNAは、トルコと敵対関係にあるサウジアラビアやエジプト、アラブ首長国連邦(UAE)の後ろ盾を得ている。

 ハフタル氏は3日に放送されたテレビ演説で、「挑戦を受けて立ち、ジハード(聖戦)を宣言して武装を求める」と宣言。「すべてのリビア人」に武装を呼び掛け、「男性も女性も、兵士も民間人も、われわれの国土と名誉を防衛する」よう強く訴えた。

 同氏はさらに、問題はもはや首都トリポリをGNAから奪取することではなく「入植者に立ち向かう」ことだとし、トルコがオスマン(Ottoman)帝国下にあった「リビアを再び支配」しようとしていると非難した。

 リビアでは2011年、北大西洋条約機構(NATO)の支援を受けた反体制派が政権を打倒し、独裁者だったムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐を殺害して以降、混乱状態が続いている。(c)AFP

2226チバQ:2020/01/06(月) 18:58:41
https://www.afpbb.com/articles/-/3262204
ベネズエラ野党グアイド氏と与党パラ氏、共に国会議長選出を宣言
2020年1月6日 13:40 発信地:カラカス/ベネズエラ [ ベネズエラ 中南米 ]
【1月6日 AFP】南米ベネズエラで野党が唯一主導権を握る国民議会で5日、与党・統一社会党(PSUV)のルイス・パラ(Luis Parra)議員が、新たな国会議長に選出されたと宣言した。野党側は「議会クーデター」と非難し、これまで国会議長を務めてきた野党指導者で、暫定大統領として50か国以上から認められているフアン・グアイド(Juan Guaido)氏(36)を別の投票で再選した。

 これに先立ち、国会に到着した青いスーツ姿のグアイド氏は警察に妨害され、議場に入れなかった。同氏は柵を乗り越えて入場を試みたものの、機動隊に押し戻されてしまい、4時間ほど国会の外に待機した後、野党議員らとともに反政府系の地元紙ナシオナル(Nacional)の社屋へ移動。そこで野党主導の採決を実施し、国会議長に再選された。


 ベネズエラ国会は定数167議席で、うち112議席を野党が占める。汚職疑惑のあるパラ氏は記者団に、議員140人が審議に出席し、81票の賛成を得て自分が国会議長に選出されたと主張した。

 左派政権を率いるニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領はテレビ演説で、パラ氏を新たな国会議長として支持すると表明。「グアイド氏は、自身が属する野党の投票で国民議会から追い出された」と述べた。

 一方、野党側はこの動きを「議会クーデター」だと非難。実際は150人の議員が出席していたため、パラ氏が選出されるには84票が必要だったと主張している。国民議会は「票数も定数も足りていないのに、PSUVの議員が偽物の議長に就任しようとしている」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 グアイド氏は、議員100人近くから票を得たとされる。この中には、マドゥロ政権の弾圧を逃れるため昨年中に他国や国内在外公館へ避難を余儀なくされた議員らの票も含まれる。

 再選に当たりグアイド氏は、国会議長と暫定大統領の両役を担い、憲法を「執行する」と宣言した。(c)AFP/Esteban ROJAS

2227チバQ:2020/01/14(火) 09:15:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200113-00000047-jij-m_est
リビア対立両派、停戦協議 ロシアとトルコ仲介
1/13(月) 18:53配信時事通信
リビア対立両派、停戦協議 ロシアとトルコ仲介
リビア暫定政権のシラージュ首相(左)と軍事組織「リビア国民軍(LNA)」のハフタル将軍(AFP時事)
 【モスクワ時事】リビア内戦で対立する暫定政権のシラージュ首相と軍事組織「リビア国民軍(LNA)」のハフタル将軍が13日、ロシアとトルコの仲介で、停戦についてモスクワで協議した。

 終了後、ロシアのラブロフ外相は「一定の進展があった」と強調した。

 ハフタル派は停戦の詳細を定めた合意への調印を留保し「14日朝(日本時間同日昼)までの猶予」(トルコのチャブシオール外相)を求めた。シラージュ派は調印した。タス通信によると、シラージュ氏はハフタル氏との直接会談を拒否、やりとりはロシアやトルコを仲介して行われた。

2228チバQ:2020/01/14(火) 09:35:11
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200113-00000020-reut-asia
豪首相の支持率、就任以来最低に 森林火災対応への批判鮮明
1/13(月) 14:18配信ロイター
豪首相の支持率、就任以来最低に 森林火災対応への批判鮮明
 オーストラリアで続く深刻な森林火災への政府の対応が批判されるなか、モリソン首相の支持率が急落しており、13日発表の調査では首相就任以来、最低を記録した。オーストラリアのマウント・バーカーで昨年12月撮影。提供写真(2020年 ロイター/AAP Image/Kelly Barnes)
[メルボルン 13日 ロイター] - オーストラリアで続く深刻な森林火災への政府の対応が批判されるなか、モリソン首相の支持率が急落している。13日発表の調査では、首相就任以来、最低を記録した。

昨年から数カ月に及ぶ森林火災は、英国の国土のほぼ半分相当に広がり、28人が死亡、2000棟の住宅が損壊している。

モリソン首相は、森林火災が深刻化するなか、家族でハワイに休暇旅行にでかけるなどして、厳しい非難を浴びている。首相は12日のテレビインタビューで、いくつかの過ちを犯したと認めた。

ニュースポールが13日発表した調査(1月8─11日)によると、モリソン首相の支持率は8ポイント低下し、就任以来、最低となり、野党・労働党のアルバニーズ党首に逆転された。

調査が実施されたのは、モリソン首相が、森林火災の被災地域の復興予算を発表した後に実施された。[nL4N29B19O]

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200113-00000024-jij-asia
モリソン豪首相、森林火災対応で支持急落 信頼回復へ動物保護の対策強化
1/13(月) 14:45配信時事通信
モリソン豪首相、森林火災対応で支持急落 信頼回復へ動物保護の対策強化
オーストラリアのモリソン首相=9日、キャンベラ(EPA時事)
 【シドニー時事】オーストラリアを襲う大規模森林火災が長期化する中、国民の間に政府による対応への不満が高まり、モリソン政権の支持率が急落している。

 信頼回復に躍起の政権は13日、やけどを負ったコアラなど動物の保護への対応強化策を打ち出した。

 13日付のオーストラリアン紙に掲載された世論調査では、事実上の支持率となる首相の実績評価は「満足」が37%と、前回調査(12月上旬)比8ポイント低下。不満は11ポイント上昇の59%に達した。二大政党別支持率も、与党勢力・保守連合は3ポイント低下の49%と昨年5月の総選挙後で初めて50%を割り込んだ。

 大きく落ち込んだ背景には、首相が昨年末に火災が激化している中で家族とハワイに旅行したことがある。首相は旅行を途中で切り上げて謝罪。12日に放送された公共放送ABCとのインタビューでも「結果論だが、今知っていることが分かっていれば旅行はしなかった」と改めて釈明した。

2229チバQ:2020/01/17(金) 10:54:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200116-00000118-jij-eurp

副大臣ポストに初の女性 教皇の「前代未聞の決定」 バチカン


1/16(木) 21:32配信

時事通信



 【パリ時事】フランシスコ・ローマ教皇は、ローマ教皇庁(バチカン)の国務省外務局次官(外務副大臣に相当)に、フランチェスカ・ディジョバンニ氏を任命した。

 バチカンが15日、発表した。政務を統括する国務省に属する局の高官に女性が就くのは初めてで、ディジョバンニ氏は「教皇は前代未聞の決定を下した」と驚きを表明した。

 バチカンによると、ディジョバンニ氏は1953年にイタリア南部シチリア島のパレルモで生まれた。93年から外務局で勤務。難民受け入れ問題や国際人道法などの分野で活躍してきた。

2230チバQ:2020/01/21(火) 11:34:45
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/524535


アンゴラ前大統領娘、不正蓄財か 「アフリカ一の女性富豪」

2020年1月21日 11:17


 【ナイロビ共同】アフリカ南部の産油国アンゴラで2017年まで38年間実権を握ったドスサントス前大統領の長女イザベル氏(46)が、夫と共に世界41カ国に400社以上の企業ネットワークを形成し、公共事業を受注したり租税を回避したりして巨額の富を得た疑いがあることが分かった。国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が、21日までに報じた。





 アフリカ一の女性富豪といわれるイザベル・ドスサントス氏=9日、ロンドン(ロイター=共同)
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 アフリカ一の女性富豪といわれるイザベル・ドスサントス氏=9日、ロンドン(ロイター=共同)





 米誌フォーブスによると、イザベル氏の資産は推定21億ドル(約2300億円)で「アフリカ一の女性富豪」といわれる。ICIJは約70万通の内部文書を入手。夫妻で不正蓄財しタックスヘイブン(租税回避地)を悪用したと指摘している。(共同通信)

2231チバQ:2020/01/22(水) 15:12:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200122-00010001-jij_graph-m_est

レソト首相、辞意表明


1/22(水) 11:26配信

時事通信

 【マセルAFP時事】南部アフリカの内陸国レソトのタバネ首相(80)は17日、首都マセルで記者会見し、辞意を表明した。2017年に射殺されたリポレロ夫人の事件に絡み、警察の捜査対象となったことを受け、与党「全バソト会議(ABC)」から辞任を求める声が噴出していた。

2232チバQ:2020/01/28(火) 11:44:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00000053-jij-int

フジモリ派、退潮に拍車 国会議員選で第6党か ペルー


1/27(月) 16:24配信

時事通信



 【サンパウロ時事】南米ペルーで26日、昨年9月に解散された国会(定数130)の議員選挙が実施された。

 2016年の前回選挙で得票36%で過半数の73議席を制したフジモリ派は大幅に議席を減らし、退潮傾向に拍車を掛ける見込みとなった。

 調査会社IPSOSの集計によると、選挙前には第1党だった、フジモリ元大統領(81)の長女ケイコ氏(44)が党首を務める右派フエルサ・ポプラルは、得票率7%で第6党に後退。AFP通信によると議席も20以下にとどまる見通しという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00000062-asahi-int

フジモリ派野党、ペルーで議席大幅減 大統領の思惑通り


1/27(月) 21:23配信

朝日新聞デジタル



 南米ペルーで26日、ビスカラ大統領が解散した国会の議員選があった。解散前は最大野党で、政治に大きな影響を与えてきたフジモリ派の政党「フエルサ・ポプラル」は、汚職疑惑もあり、議席を大幅に減らす見通しだ。政権に反対するフジモリ派の弱体化を狙ったビスカラ氏の思惑通りの結果となった。

 開票速報では、フジモリ派の得票率は7%ほどで6位。130議席のうち、12議席程度にとどまる見通しだ。フジモリ派は、アルベルト・フジモリ元大統領の支持層だった低所得者層を中心に根強い人気があり、解散前は54議席あった。
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朝日新聞社

2233チバQ:2020/01/28(火) 11:45:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00000062-reut-s_ame

ペルー国会議員選、分断鮮明に 中道右派が最多獲得も単独過半数なく


1/27(月) 14:33配信

ロイター







ペルー国会議員選、分断鮮明に 中道右派が最多獲得も単独過半数なく


 南米ペルーで26日、国会(定数130)の解散に伴う議員選挙が行われた。国内メディアが報じた調査会社イプソスの集計によると、中道右派が最多の24議席を獲得したものの、10の党が乱立し、どの政党も過半数に届かず、議会の分断を浮き彫りにした。ペルーの首都リマで撮影(2020年 ロイター)


[リマ 26日 ロイター] - 南米ペルーで26日、国会(定数130)の解散に伴う議員選挙が行われた。国内メディアが報じた調査会社イプソスの集計によると、中道右派が最多の24議席を獲得したものの、10の党が乱立し、どの政党も過半数に届かず、議会の分断を浮き彫りにした。

フジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏が率いる最大野党「フエルサ・ポプラル」は、得票率が10%未満にとどまり、2021年の大統領選を占う上で厳しい結果となった。

議員選は、汚職取り締まりを巡り野党と激しく対立してきたビスカラ大統領が昨年9月に国会の解散を宣言したことを受けて実施された。[nL3N26M12Q]

新たな議会の勢力図は、汚職撲滅に向けた政治改革を推し進める機会を大統領に与える可能性がある半面、立法手続きが難航する可能性も示している。

イプソスによると、得票率5─10%の政党すべてが議席を獲得する見通しだが、最多を獲得するのは中道右派勢力という。

大統領は代表する政党を持たないが、一般的に中道派および左派が大統領の政策を支持してきた。

今回選ばれる議員の任期は来年の大統領・国会議員選まで。

「フエルサ・ポプラル」は、2011年と16年の過去2回の大統領選でケイコ氏を擁立し、次点となった。

2234チバQ:2020/01/30(木) 10:59:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200129-00000092-kyodonews-int

ペルーのフジモリ氏長女また拘束 裁判所が許可


1/29(水) 12:46配信

共同通信







ペルーのフジモリ氏長女また拘束 裁判所が許可


ケイコ・フジモリ容疑者


 【サンパウロ共同】南米ペルーからの報道によると、同国裁判所は28日、過去2回の大統領選での資金集めに絡む疑惑を巡りマネーロンダリング(資金洗浄)容疑などで、フジモリ元大統領の長女で政党「フエルサ・ポプラル」党首のケイコ・フジモリ容疑者(44)の15カ月間の拘束を許可した。容疑者は法廷で直ちに拘束された。

 ケイコ容疑者は2018年10月に同容疑で拘束され、憲法裁判所が昨年11月、容疑者側の人身保護請求を認めて拘束命令を取り消し、釈放された。21年の大統領選の有力候補と見られていたが、出馬はほぼ絶望的となった。

2235チバ!:2020/01/30(木) 23:02:59
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200128X992.html
NZで9月19日に総選挙=連立政権の信任焦点
2020/01/28 14:03時事通信

 【シドニー時事】ニュージーランド(NZ)のアーダーン首相は28日、総選挙を9月19日に実施すると発表した。アーダーン氏率いる連立政権が国民の信任を得られるかが焦点となる。

 アーダーン氏は声明で「選挙の日を早期に発表することが公平だと考えてきた。国民が民主主義の手続きに参加する機会が改善され、政治の確実性も高まる」と強調した。

 アーダーン氏の労働党は2017年9月の前回選挙で第2党にとどまったが、第3党のNZファースト党との連立協議を通じて政権を奪回した。昨年3月にクライストチャーチで起きた銃乱射テロの対応では、遺族に寄り添う姿勢が共感を呼び、支持率が大きく上昇したが、最近では人気に陰りも見えている。

2236チバQ:2020/02/03(月) 18:29:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200202-00000035-jij_afp-int

ソマリア、バッタの大群襲来で国家非常事態を宣言


2/2(日) 21:11配信

AFP=時事







ソマリア、バッタの大群襲来で国家非常事態を宣言


ケニア・サンブル地方のアーチャーズポストに近い村に襲来したバッタの大群(2020年1月22日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】(更新)ソマリア政府は2日、「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれるアフリカ北東部諸国にバッタの大群が襲来していることを受け、国家非常事態を宣言した。バッタの大発生をめぐっては、世界で最も貧しい国の一つである同国の食料供給を壊滅させている。

【写真】マダガスカル首都を覆う黒雲、イナゴの大群襲来

 同国の農務省は、「ソマリアの脆弱(ぜいじゃく)な食料の安全保障情勢に重大な脅威をもたらすサバクトビバッタの大発生の現状から、国家非常事態を宣言した」と発表。

 さらに「人々とその家畜の食料源が危険にさらされている」「サバクトビバッタの大群は異常なほど大規模で、膨大な量の穀物や飼料を食べ尽くしている」と付け加えた。

 この地域では初めてとなるソマリアの非常事態宣言は、蝗害(こうがい)対策を国家的規模で取り組むことを目指すもの。

 国連(UN)食糧農業機関(FAO)によると、ソマリアでは過去25年間で最悪の蝗害(こうがい)となっている。【翻訳編集】 AFPBB News

2237チバQ:2020/02/16(日) 22:37:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200216-00000026-mai-int
「汚職一掃」掲げた極右大統領は身内に甘かった
2/16(日) 15:00配信毎日新聞
「汚職一掃」掲げた極右大統領は身内に甘かった
汚職撲滅を掲げながら周囲の汚職疑惑に甘い姿勢を取り、批判が高まるブラジルのボルソナロ大統領=ブラジリアで2019年4月、AP
 汚職一掃を掲げる南米ブラジルの極右ボルソナロ大統領が2019年1月に就任し、1年が過ぎた。この間、ボルソナロ氏は汚職政治家に厳しい法改正を進めようとする一方、周辺人物の汚職疑惑には甘い姿勢を見せた。18年10月の大統領選で汚職撲滅への強硬姿勢が支持を集めただけに、国民に失望が広がっている。【サンパウロ特派員・山本太一】

 大統領選当時、左派のルラ元大統領をはじめ、有力政治家ら100人以上が有罪判決を受けたブラジル史上最大の汚職捜査「ラバジャット作戦」が進み、国民は次々に浮上する汚職にうんざりしていた。もともと泡沫(ほうまつ)候補とみられていたボルソナロ氏はルラ氏を厳しく批判し、汚職への「寛容ゼロ」を訴え当選した。

 ボルソナロ氏は1991年から7期連続で南部リオデジャネイロ州選出の下院議員を務めたが、政界の要職に就いたことはなかった。旧来の汚職政治家と距離を置く「アウトサイダー」として、政界の汚職体質を変えてくれると国民は期待したのだ。

 ボルソナロ氏は大統領選直前、小政党「社会自由党」(PSL)に入党して選挙戦を戦った。PSLは「ボルソナロ人気」にあやかり、大統領選と同時実施された上院選(定数81、うち54議席改選)、下院選(定数513、全議席改選)でそれぞれ4議席、52議席を獲得して大躍進した。選挙前、PSLは下院に8議席を持つだけだった。

 ◇息子と閣僚の汚職疑惑には捜査妨害も

 政権発足後、ボルソナロ氏は家族と閣僚に迫る汚職捜査には「寛容ゼロ」とはほど遠い対応を取った。それどころか、捜査妨害と受け止められたり、自身への飛び火を防いだりするような言動を続ける。

 まず政権発足直前の2018年12月、リオ州議会議員だった長男フラビオ氏(現上院議員)の政治資金問題が発覚した。金融活動監視審議会が、120万レアル(約3500万円)の使途不明金があると公表したのだ。

 検察は、勤務実態のない秘書の給与などとして公金をだまし取ったという疑いを持っている。ボルソナロ氏の友人であるフラビオ氏の秘書が工作をしたものの、実際にはフラビオ氏が不正を主導したとみて詐欺や業務上横領、マネーロンダリング(資金洗浄)容疑で捜査。フラビオ氏が転売したマンションや、共同経営するチョコレート販売店の購入資金に使途不明金をあてたとみている。検察は19年12月、フラビオ氏やボルソナロ氏の元妻らの関係先24カ所を家宅捜索し、裏付け捜査を進める。

 フラビオ氏は疑惑を全面否定し、ボルソナロ氏も「証拠はない」と不正を認めていない。ボルソナロ氏は19年8月、検察の指揮下で捜査にあたるリオ州連邦警察の長官を交代させた。大統領が連邦警察の人事に介入するのは異例で、捜査妨害と指摘された。しかも、勤務実態のない秘書とされていたのは殺人事件で警察に指名手配されている犯罪組織リーダーの母と妻だったことが分かり、ボルソナロ一家の「闇の交友関係」が明らかになった。地元メディアによると、更迭された長官はボルソナロ氏から捜査を中止するよう圧力を受けたが、応じていなかったという。

 さらに、選挙資金の公的助成を与党PSLが不正に受領していた疑惑が政権を揺るがす。地元有力紙フォーリャが19年2月に報道したのをきっかけに捜査が始まった。フォーリャによると、大統領選と同時実施された議会選の際に北東部ペルナンブコ州と南東部ミナスジェライス州で出馬したPSLの候補が選挙運動をほとんどしなかったのに、公的資金計約68万レアル(約1800万円)を過大請求してだまし取った疑いがある。

 報道直後、ボルソナロ氏は、PSLで選挙の陣頭指揮を執った側近のベビアノ大統領府・事務総局長官を更迭した。ベビアノ氏が問題発覚直後に入院中のボルソナロ氏と電話で善後策を話し合ったと明かしたことに対し、病院に付き添っていたボルソナロ氏の次男カルロス氏は協議はなかったと否定し、ベビアノ氏を「うそつき」と非難。

 ベビアノ氏とボルソナロ一家の関係が急激に険悪になる中、疑惑に絡みボルソナロ氏のイメージが悪化したり、責任問題に発展しかねないのを避けたりする「口封じ」の意味を持つ更迭だった。

2238名無しさん:2020/02/16(日) 22:37:56
 一方、ミナスジェライス州支部長だったアントニオ観光相は「無実を証明する」と主張し、辞任を否定。警察は公金詐取の疑いで観光相特別補佐官を含む支部関係者3人を拘束。検察は19年10月、不正を主導したとしてアントニオ氏を起訴した。裁判所が現在、公判を開始するかどうか検討中だ。大統領府は「大統領は(司法)プロセスの推移を見守ると決定した」としている。

 ボルソナロ氏は19年末、政権1年にあたっての総括声明で「汚職の報告はないまま19年を終える」と強弁した。地元有力紙グローボはボルソナロ氏が二つの疑惑を「無視した」、フォーリャは「汚職撲滅への強い姿勢はなくなった」とそれぞれ批判した。

 ◇汚職政治家の早期服役狙うが、国会の反対で頓挫

 ボルソナロ政権は19年2月、有罪判決を受けた政治家らを早期に服役させる規定などを盛り込んだ犯罪防止法案を国会に提出した。だが、法案は国会審議でむしろ汚職政治家に有利な内容に大幅修正されて成立し、20年1月に施行された。

 ルラ氏は、第2審の有罪判決後の執行開始を認めた16年の連邦最高裁決定に基づき、18年1月に2審で禁錮12年1月の実刑判決を受けた後に服役した。ただ、裁判官の構成が変わった最高裁は19年11月、憲法に定める推定無罪原則を堅持するためとして決定を覆し、刑確定まで執行を始めないと判断した。最高裁で無罪を争うルラ氏は釈放された。

 ブラジルの法律に刑の執行開始時期が明記されていなかったことが、こうしたぶれを生んできた。ボルソナロ氏はこれを是正しようと、犯罪防止法案に2審有罪判決後に服役を始めると盛り込んだ。だが、国会で反対が相次ぎ、この規定は削除された。

 ラバジャット作戦で、検察は司法取引を多用して企業関係者から政治家の犯罪に関する証言を引き出した。この点についても国会の犯罪防止法案の審議過程で政治家側からの横やりが入った。これまでは弁護士の立ち会いなしに、検察と容疑者らだけの協議で司法取引に合意することができた。しかも証言内容は全ての違法行為を対象とした。

 ところが法案審議を通じて、司法取引に関する規定が大きく変わった。協議段階からの弁護士の立ち会いが義務づけられたうえ、司法取引の成立には裁判官の同意も要件として加えられた。さらに証言は、捜査対象の事件に限定されることになった。

 弁護士側は優遇措置をちらつかせて供述を迫る検察へのチェック機能が強化されたと前向きに評価する。一方、弁護士立ち会いや裁判官の同意で司法取引成立に時間がかかり、証言が限定されることから、検察は「制度の後退」と受け止める。

 国民がボルソナロ政権に寄せた汚職撲滅への期待は失望に変わりつつある。地元世論調査会社ダッタフォーリャによると、支持率は政権発足時の65%から19年末に30%に下落した。汚職撲滅に向けた政権の取り組みについても、19年8月時点で34%が支持したが、19年末は29%に減った。

 注目が高まるのは、ボルソナロ政権への中間審判と位置づけられる20年10月の統一地方選だ。ボルソナロ氏は19年11月、内紛が続いたPSLを離党し、新党「ブラジル同盟」の結党を表明した。統一地方選への参加を目指し、結党手続きを進めている。

2239名無しさん:2020/02/23(日) 15:26:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-00000040-mai-int

「ムガベ独裁の方がましだった」経済が破綻するジンバブエ


2/22(土) 15:00配信

毎日新聞







「ムガベ独裁の方がましだった」経済が破綻するジンバブエ


復活したジンバブエドル札。銀行の前では現金を引き出すために人々が列を作っていた=ハラレで2020年1月22日、小泉大士撮影


 アフリカ南部ジンバブエで37年にわたり実権を握り続けたムガベ元大統領が失脚して2年あまり。長期独裁政権が崩壊した直後の期待は消え、南米ベネズエラに次いで深刻なハイパーインフレに見舞われている。「ムガベ時代の方がましだった……」。日々の食事もままならない国民からはそんな声が漏れる。【ヨハネスブルク特派員・小泉大士】

 ◇消え去った独裁政権崩壊の喜び

 1月下旬、ジンバブエの首都ハラレ。ガソリンスタンドの周辺をぐるりと取り囲むように、数百台の車が長い行列を作っていた。

 午前3時から並んでいるというタクシー運転手、パトリック・ジャカツさん(38)は「7時間以上待っても順番が回ってこない。給油するには車中泊しないといけない」と話した。

 割り込んできた車ともめていたシェパード・クボルノさん(32)は「(日々の生活は)タフどころか、ベリー、ベリータフだ」。仕事を休んで車列に加わった会社員ペトロネラ・グワイさん(43)も「いつまでこんな状況が続くのか」とうんざりした様子。燃料不足は慢性化し、列は延びる一方だ。

 ハラレ郊外のチトゥングウィザに車を走らせると、人々が地下水をくみあげる井戸の前にいくつものバケツを並べていた。住民のスチュワート・シヌライさん(42)は「ずっと前から蛇口をひねっても水が出ない」。NGOが掘った井戸は、電動と手押しポンプの2種類があったが、電動式は停電が頻発するのでほとんど使い物にならない。

 アグネス・アイザックさん(61)は「1日18時間も停電するなんて。この国はどうかしている」と話す。日中はずっと停電。ろうそくの明かりで夕食を取るのが当たり前になった。午後10時ごろになってようやく電気が付くが、翌朝起きるとすでに消えている。

 2017年11月に軍のクーデターでムガベ政権が崩壊したとき、歓喜した人々は街に飛び出し、新生ジンバブエの誕生を祝った。だが、庶民の暮らしは良くなるどころか、ひどくなる一方だ。食事の回数を減らし、学費を払えず子供を学校に通わせることもできない家庭が増えている。

 アイザックさんは「私たちは利用された。彼らは望み通りに政権を奪取したら、国民のことなど忘れてしまった」と憤った。

2240名無しさん:2020/02/23(日) 15:27:53
 「昨年も不作だったので、蓄えはない。いまは1日1回の食事がやっと」。NGOの食料援助でしのいできたが、今月はまだ届かないと不安そうだっだ。

 バイダ・コケダさん(56)も、肉は高くて買えず、自然に実るフルーツで食いつないでいる。「ED(ムナンガグワ大統領の愛称)は『肉は体に悪い。肉が買えないなら、代わりにイモを食べろ』なんて平気で言う」と不満を口にした。

 そしてこうつぶやいた。「これならムガベ時代の方が良かった」

 午後7時過ぎ。ハラレの中心部に戻ると、暗闇に立つ人影が目に付いた。経済危機で売春をする女性が増えているのだという。

 ポシャさん(25)は離婚した夫との間に生まれた10歳の長男がいるほか、義理の妹弟4人の面倒も見ている。「多くの女性が家族に『レストランで働いている』とうそをついている。私もそう」。1日の稼ぎは10〜15米ドル程度。失業者があふれるこの国で仕事に就くのは容易でなく、ほかに家族を養う当てがない。

 3歳の娘がいるシングルマザーのスレンダさん(20)も生活に行き詰まり、1週間ほど前から路上に立つ。「中には子供が生まれたばかりという人もいる。ミルク代やおむつ代を稼ぐためには仕方がない」

 ◇思い込みだった「独裁者さえいなくなれば」

 日本では08年に2億%を超えたハイパーインフレの印象が強いジンバブエだが、ずっと貧困にあえいでいたわけではない。1990年代前半まではインフラ水準が高く、「アフリカの穀物庫」と呼ばれるほどの農業生産を誇った。

 それが白人農地の強制収用をはじめとした数々の失政によって、経済は崩壊へと突き進んだ。不満を抑え込むため、政府は野党やメディアを弾圧。一時は100兆ジンバブエドルという超高額紙幣が発行され、諸外国から笑いものにされても国民は耐え続けた。

 迷走は80年の独立から37年間にわたって君臨した「独裁者」の退場とともに終わり、ジンバブエは明るい未来へ歩み始める――。少なからぬ人々がそう期待し、クーデターを起こした軍を支持した。

 ジンバブエ大のエルドレッド・マスヌングレ教授は「当時、国民は高齢のため正常な判断ができなくなったムガベ氏が問題の元凶と受け止め、ムガベ氏さえ追い出せば苦しみから解放されると思っていた。それは現実とかけ離れた思い込みだった」と振り返る。

 その実態は体制転換ではなく、権力争いが引き起こした指導者の交代に過ぎなかった。「ムガベ氏が去っても、ムガベイズム(ムガベ氏が築いた統治体制)は引き継がれた」。現職のムナンガグワ大統領は元々、ムガベ氏の「右腕」と言われた人物。組織的な腐敗や強権支配は残った。

 マスヌングレ氏は、庶民の生活苦は我慢の限界に近づいていると指摘。「乾いたまきにガソリンがまかれた状態に等しい。マッチを擦ればたちまち燃え広がる」。この国の先行きにきわめて悲観的な見方を示し、何度もため息をついた。

2241名無しさん:2020/02/24(月) 17:37:27
 ◇英雄墓地への埋葬を拒んだ元独裁者

 ムガベ元大統領は失脚から約2年後の19年9月、シンガポールの病院でひっそりと息を引き取った。反植民地闘争の英雄でありながら、あまりにも長く権力を握り続けて晩節を汚したムガベ氏だが、軍のクーデターは引退表明の直前に起きたという。

 ムガベ氏のおい、アルバート・ムガベ氏は「実際はクーデターが起きる前から辞める気でいた」と明かす。ムガベ氏は17年12月の与党大会で辞意を表明し、セケラマイ前国防相を後継に指名するつもりだった。同年5月に国連の防災会議に出席するためメキシコ・カンクンを訪れた際、同行した閣僚にこの計画を伝えていた。

 当時、後継者の有力候補とされていたのは、ムガベ氏の妻グレース氏と、副大統領だったムナンガグワ氏。与党内は双方を支持するグループが激しく対立し、分裂状態にあった。

 別のおいのリオ氏によれば、「ムガベ氏はグレース氏を後継者にするつもりはなかった」。グレース氏への禅譲では、ムナンガグワ氏を推す軍が納得しないことは理解しており、ムガベ氏と共に独立闘争を戦った経歴を持つセケラマイ氏が浮上した。

 だが、この計画は軍に察知されて巻き返しに遭い、最終的に17年11月のクーデターへとつながった。「クーデターは後継指名を阻止するための先制攻撃だった」(アルバート氏)

 一方、リオ氏は「こんなことになったのはグレース氏のせいだ」と言い切った。夫の威光を背景にわが物顔で振る舞い、権力欲をむき出しにしていたグレース氏。浪費癖で知られ、国民からも反発を買っていた。彼女が大統領になることは阻止しなければならない――。軍にクーデターを正当化する口実を与えてしまったという。

 失脚時に93歳だったムガベ氏。リオ氏らによれば、間もなく満足に食事を取れなくなり、急激に衰えていった。「なぜ生き続けなければいけないのか」などと漏らすこともあった。

 そんなムガベ氏に対し、家族は穏やかに余生を過ごせるよう気遣い、自身の思想や哲学をまとめるよう勧めた。しかるべき時に公表される予定だという。

 ムガベ氏はシンガポールへ向かう際、「私が死んでも、エマーソン(ムナンガグワ大統領)には葬儀を任せるな」と言い残した。長年の側近に裏切られた揚げ句、自らの死まで政治的に利用されることをかたくなに拒んだという。

 政府は遺体を独立闘争に参加した元兵士らが眠る英雄墓地に埋葬することを計画したが、グレース氏らが反対。ムガベ氏の意向をくんで、故郷のクタマ村に埋葬された。

2242チバQ:2020/02/25(火) 16:14:55
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200223-00000038-asahi-int

南スーダン、暫定の連立政権発足 40万人が内戦で犠牲


2/23(日) 21:04配信

朝日新聞デジタル







南スーダン、暫定の連立政権発足 40万人が内戦で犠牲


南スーダンの首都ジュバで22日、副大統領の就任式に出席したマシャル氏(右から2人目)とそれを見守るキール大統領(左端)ら=ロイター


 2011年に独立したアフリカ東部にある南スーダンの内戦をめぐり、政府と反政府勢力側が22日、暫定の連立政権を発足させた。3年以内に独立後初の選挙を実施し、正式な政権発足を目指すが、40万人近くが内戦で犠牲になった国のかじ取りは難航が予想されている。

 キール大統領はこの日、長年対立していた反政府勢力トップのマシャル氏らの副大統領就任式に出席し、「(連立政権の発足は)戦争の終わりを意味する」と強調した。マシャル氏も「長く続いた国民の苦しみが終わるよう、我々はともに取り組むことを誓う」と約束した。

 連立政権は、18年9月の和平合意を受けて発足した。当初は昨年5月が期限だったが、権力基盤を決める州の数やマシャル氏側の治安部隊の国軍への統合をめぐって対立。結局、主要援助国の米国が政権幹部らの資産凍結の制裁などで双方に圧力をかけ、発足にこぎつけた。
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朝日新聞社

2243チバQ:2020/03/02(月) 17:30:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200229-00000029-jij-int

フジモリ派、第3党に後退 国会議員選の結果確定 ペルー


2/29(土) 7:37配信

時事通信



 【サンパウロ時事】南米ペルーの全国選挙裁判所は28日、1月26日に行われた国会(定数130)議員選挙の結果を確定した。

 前回選挙で73議席を獲得し、第1党となったフジモリ元大統領派の右派政党「フエルサ・ポプラル」は15議席で第3党に大きく後退した。政党得票率は7.31%で6番目だった。

 フジモリ派では元大統領が人権侵害、フエルサ・ポプラル党首の長女ケイコ氏が汚職事件でともに収監中。前回選で最多票で当選した次男ケンジ氏は、後継者争いに敗れて党を追われ、政治活動を休止している。

2244チバQ:2020/03/10(火) 11:13:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200309-00000032-jij_afp-int

スーダン首相の暗殺狙った爆発発生 首相は無事、未遂に終わる


3/9(月) 18:13配信

AFP=時事







スーダン首相の暗殺狙った爆発発生 首相は無事、未遂に終わる


スーダンの首都ハルツームで、同国首相の暗殺未遂事件によって損傷した自動車のそばに集まる治安部隊員ら(2020年3月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】(写真追加)スーダンの首都ハルツームで9日、アブダラ・ハムドク(Abdalla Hamdok)首相の暗殺を狙った爆発事件が発生したものの、未遂に終わった。同首相は無事だという。側近が明らかにした。

【写真】暗殺の標的となったアブダラ・ハムドク首相

 首相府長官は「アブダラ・ハムドク首相を乗せた車が走行中、爆発に見舞われたが、負傷者はいなかった」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

2245チバQ:2020/03/17(火) 09:55:52
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200317-00000034-jij-n_ame

カナダも国境封鎖 トルドー首相、国民に自宅待機訴え


3/17(火) 8:10配信

時事通信



 【ニューヨーク時事】カナダのトルドー首相は16日、自宅前でビデオ会見し、新型コロナウイルス感染拡大阻止に向け、国民や永住者、米国民を除き国境を封鎖すると発表した。

 外交官らも対象外。「カナダ人は全員できるだけ自宅にいるべきだ。自宅にいることで身を守るだけでなく、保健当局が(支援の)必要な人への対応に集中できる」と述べ、外出を控えるよう要請した。

 トルドー氏は感染予防へ他者と物理的な距離を取ることは「会話をやめることを意味しない。電話し、電子メールを書こう」と呼び掛けた。また、「今海外にいるなら帰国する時だ。(カナダに)到着したばかりなら、14日間自主的に隔離措置を取らなければならない」と述べ、入国者全員に自主的な隔離を求めた。

 カナダでは16日午前までに324人の感染が確認されている。

2246チバQ:2020/03/18(水) 15:58:03
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031700943&g=int

南米に国境封鎖の波 高貧困率、懸命の水際対策―ブラジル大統領「ヒステリック」


2020年03月17日20時33分
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16日、南米ベネズエラの首都カラカスでマスクと手袋を着けて接客する店員(右)(EPA時事)

16日、南米ベネズエラの首都カラカスでマスクと手袋を着けて接客する店員(右)(EPA時事)

 【サンパウロ時事】新型コロナウイルスが最も遅く到達した地域の一つである南米では感染者が急拡大中で、17日までに700人以上の感染者が確認され、少なくとも5人が死亡した。貧困率が高く公衆衛生が未発達の各国は、水際で大流行を食い止めようと、相次いで国境封鎖に踏み切っている。

 感染者数は56人と少ないながらも、既に2人が死亡したアルゼンチン。フェルナンデス大統領は15日、「自国民と在留外国人以外の入国を禁じる」と発表した。ペルー政府も同日、全土に15日間の国家緊急事態令を布告。16日から全ての国境を封鎖するとともに、国民に不要不急の外出を禁じた。156人の感染者を抱えるチリも、18日からの国境封鎖を宣言している。
 経済破綻にあえぐ南米最貧国ベネズエラでは、13日に初感染例が確認されたが、16日までに33人に急増。強権的なマドゥロ大統領は首都と6州での「社会的集団隔離」実施を宣言し、軍を動員して市民の外出を禁じた。同国では食料や飲料水、医薬品が欠乏しており、感染が拡大すれば多くの死者が出る恐れがある。
 一方で、最多234人の感染者が出ているブラジルは、周辺国に比べると政府の危機感は薄い。入国者に自主的な隔離を要請しているものの、「国境封鎖に法的根拠はない」(ボルソナロ大統領)として他国のように厳しい入国制限は設けていない。
 ボルソナロ氏は側近に何人も感染者が出ているものの、不特定多数の支持者らとの握手を続行。経済を重視して、自治体が進めるスポーツやイベント自粛の対策を「ヒステリックだ」と切り捨て、物議を醸している。

2247チバQ:2020/03/24(火) 16:13:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200324-35151273-cnn-int

南アフリカ、3週間の外出禁止を実施へ 迅速な行動なければ「大惨事に」


3/24(火) 14:10配信

CNN.co.jp



ヨハネスブルク(CNN) 南アフリカのラマポーザ大統領は23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3週間の外出禁止措置を行うと明らかにした。

ラマポーザ大統領は国民へのテレビ演説で、26日午前0時から21日間の外出禁止を始めると述べた。

ラマポーザ大統領は、新型コロナウイルスによる人的な損失を避けるためには、迅速かつ大規模な行動を起こす必要があると訴えた。迅速に行動できなければ、人的な大惨事に見舞われる可能性があるとの見方を示した。

南アフリカでは1週間ほど前に非常事態宣言が出されているが、感染が確認された件数は6倍に増加したという。ラマポーザ大統領によれば、南アフリカにはエイズウイルス(HIV)や結核によって免疫力の低下した人口も多く、このことが状況を厳しくしているという。

保健相によれば、南アフリカでは23日時点で、400件を超える感染が確認されている。世界保健機関(WHO)によれば、アフリカ大陸では南アフリカの感染者の数が最も多い。

命令が出されると、人々は、食料品や医療品の買い出しや助成金の受け取り、治療のための外出を除いて、自宅待機が求められる。薬局やスーパーマーケット、ガソリンスタンド、銀行などを除いて、店舗や事業は全て閉鎖される。

2248チバQ:2020/03/24(火) 16:18:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200324-00010007-reutv-s_ame
苦悩するボリビアの売春婦、夜間外出禁止令で客足が止まる


3/24(火) 12:08配信

 新型コロナウイルスが世界を駆け巡り、多くのビジネスが影響を受けている。それは性風俗業も例外ではない。南米ボリビアでは夜間の外出が禁止され、この時間帯に仕事をする売春婦たちを直撃している。

 南米ボリビアの売春婦は、商売あがったりだ。アニェス暫定大統領は新型コロナ対策として、午後6時から午前5時まで外出禁止を命じた。許可制の売春宿は、この時間帯が営業時間だ。

 感染の危険性があるにもかかわらず、女性たちは仕事を続けている。

 「仕事をしなければいけないからね、働いているよ」と売春婦の「グリセル」さん。「でも新型コロナが流行する前から、体の注意をするようにはしてきた。お客さんには清潔にしてほしい。この仕事を始めてからずっとジェルタイプの消毒液を使っている。消毒液3本とトイレットペーパー、救急箱、芳香剤は必ず持っている」

 だが稼ぎは入ってこない。
 外出禁止に加え、ベネズエラからの売春婦との競争が激しくなっていることが背景にあると、グリセルさんは言う。

 性風俗従業員組合の代表者は、売春婦が家族を養うことは厳しさを増しており、 許可された売春宿以外で商売を始める女性たちが増えるだろうと警告する。

 「店の外で商売を始める性風俗従業員が増え、新型コロナだけでなく性感染症やHIVの感染が拡大することが問題だ」とボリビア性風俗従業員組合のリリー・コルテス氏は話す。「私たちは従業員に対し売春宿で教育を行い、従業員は健康診断に応じている。だが店の外では誰も検査を行う人がいない」

 売春宿は夜間の営業を停止しているものの、スーパーや病院、銀行、薬局といった基幹産業は通常通り営業を続けている。

2249チバQ:2020/03/28(土) 23:33:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200327-00000511-san-hlth

コロナ対策、先進国と途上国の格差大きく G20指導力にハードル


3/27(金) 9:20配信

産経新聞



 【カイロ=佐藤貴生】20カ国・地域(G20)はテレビ会議形式の首脳会議の後で出した声明の冒頭で、新型コロナウイルス感染の世界規模の拡大に「団結の精神」で立ち向かう意思を示した。保健や医療、財政のレベルに大きな差がある先進国と貧困国が同じ危機に直面するなか、指導力を発揮すべきG20には高いハードルが待ち受けている。

 声明によると、関係国の財務相と保健相が数カ月のうちに合同会議を行い、世界保健機関(WHO)の報告の下で必要な医療、財政支援を協議する見通しだ。

 声明で、G20首脳は「タイムリーで透明性ある情報の共有」の必要性を訴えた。欧州の先進各国でさえ感染者・死者数に開きが生じているなか、国境を越えて広がる「見えない敵」との戦いに情報共有が欠かせないことは間違いない。

 しかし、感染拡大の原因をめぐって米中が批判し合う事態となっているほか、イランなど実態を隠蔽していると指摘される国もある。事実に基づく情報の共有を実現しなければ、収まった感染拡大の再発などで「いたちごっこ」が世界中で続く恐れもある。

 また、声明はアフリカでの感染拡大を「深く懸念する」と表明した。アフリカでも貧しい国が多いサハラ砂漠以南では検査態勢が整っていない上、医療機関がごく少数しかない国もあるとされる。感染者・死者数の把握さえおぼつかないのが実情だ。

 紛争や貧困に端を発する難民や避難民への対処も不可欠だ。シリア内戦では560万人が難民となり、ミャンマーの少数民族ロヒンギャは70万人以上がバングラデシュに避難した。リビアなどから密航船で欧州を目指す人の流れも絶えず、こうした集団では感染が一気に広がりかねない。

 ロイター通信は当事国の政府筋の話として、通常のG20首脳会議でも意見の相違を埋めるために数カ月前から準備を行っているとし、テレビ形式の会議だけで細部を詰めた合意に達するのは難しいとの見方を伝えた。

 差し当たり連帯を確認したが、G20が実効性ある対策を打ち出せるかは今後、どれだけ結束できるかにかかっているといえそうだ。

2250チバQ:2020/03/29(日) 04:16:04
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000045-asahi-sctch

感染拡大したアフリカ 南アの外出制限「まるで刑務所」


3/28(土) 23:13配信

朝日新聞デジタル







感染拡大したアフリカ 南アの外出制限「まるで刑務所」


外出制限が始まった南アフリカのケープタウンで27日、警備にあたる軍兵士ら=ロイター


 新型コロナウイルスの感染者がアフリカ各国で急増している。初の感染者が確認されてから1カ月余りで感染者は計約3900人に増加。54カ国のうち46カ国に感染が広がり、死者は110人を超えた。

 27日にアフリカ最多の1170人の感染者が確認された南アフリカは、26日深夜から3週間にわたって国境を封鎖し、外出制限が始まった。食料品店や銀行などを除いて店は閉まり、日本企業の事務所が多いヨハネスブルクのサントン地区もひっそりとしていた。パンや飲料水を売っていた男性店主は「お客は全然いない」と嘆いた。

 そこから約4キロ離れた旧黒人居住区アレクサンドラでは、治安維持のためにマスク姿の軍兵士が配置され、住民たちに建物の中に入るよう促した。地元当局は27日夜、各地で外出制限令を破ったとして一晩で55人を逮捕したと発表した。

 南アフリカで新型コロナウイルスの感染が初めて確認されたのは今月5日。イタリア旅行から帰国した38歳の男性だった。その後も欧州から入国した人たちを中心に感染者が増え、国内感染も判明。27日には女性1人が死亡した。

 南アフリカの失業率は約30%に上り、自宅に水道設備がない家も少なくない。露天商や日雇いの仕事で生計を立てている人も多いが、外出制限によってビジネスも停止に追い込まれた。プレトリアの旧黒人居住区に住むムバリ・ンコシさん(27)は「多くの人が収入源を失い、外にも自由に出られなくなった。酒の購入も禁止になり、『刑務所に入れられているようだ』と不満をため込む人が多い」とこぼした。

2251チバQ:2020/03/29(日) 04:17:16
https://www.asahi.com/articles/ASN3X7J3RN3XUHBI007.html
ピラミッド消毒、それでも来ない観光客 エジプトに打撃


新型肺炎・コロナウイルス

カイロ=北川学
2020年3月28日 22時56分
 新型コロナウイルスの感染拡大で、観光大国エジプトから外国人観光客が姿を消している。28日現在でエジプトでの感染者は536人、死者は30人。2011年の民主化運動「アラブの春」に始まる混乱が収まり、近年は観光客が回復していただけに打撃は大きい。

 ウイルス対策のため、エジプト政府は19日から国際航空便の運航を停止。当初は31日までの措置だったが、24日に2週間の延長を発表した。ウイルスの拡大を防ぐために、経済を支える外国人観光客の入国禁止にまで踏み切った。

 政府はさらに、遺跡や博物館などの観光施設を23日から閉鎖。消毒作業を進めている。首都カイロ近郊の世界遺産3大ピラミッドを訪れる人もいなくなった。現地旅行会社の幹部(57)は、「これからどうなるのか。先がまったく見通せない」と嘆く。

 エジプト政府は、イスラム教徒が礼拝に訪れるモスク(イスラム礼拝所)の閉鎖や、夜間の外出禁止も命じている。(カイロ=北川学)

2252チバQ:2020/03/29(日) 04:18:34
https://www.asahi.com/articles/ASN3N6SN9N3MUHBI035.html?iref=com_inttop_africa_list_n
アフリカで感染が急拡大 36カ国900人、医療は脆弱


有料記事 新型肺炎・コロナウイルス

ヨハネスブルク=石原孝
2020年3月20日 20時37分

 アフリカ諸国で新型コロナウイルスの感染が急拡大し、入国禁止や非常事態宣言に踏み切る国が相次いでいる。中国や欧米に比べると感染者数は少ないものの、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な国や地域が多いことから、世界保健機関(WHO)が支援に乗り出している。

 WHOアフリカ地域事務所のモエティ所長は19日、「アフリカ全体で感染国が急速に増えているのを深く懸念している。封じ込めや地域住民への感染防止のために支援していく」と記者会見で訴えた。

 アフリカの54カ国のうち感染者が確認された国は、20日までに36カ国に達し、1週間前に比べて20カ国以上増えた。感染者数は全体で約900人に上っており、欧米諸国などから入国した人の感染が多くを占めていることが特徴だ。

 アフリカ東部エチオピア出身のテドロス・アダノムWHO事務局長は18日、「おそらく、発見されていないケースや未報告のケースがあるだろう」との予測を示し、さらなる感染拡大に備えるよう求めた。

 WHOが危機感を強める背景には、脆弱(ぜいじゃく)な医療体制がある。新型コロナウイルスの検査ができる機関は当初、南アフリカとセネガルの2カ国にしかなく、感染拡大を受けて急きょ約40カ国まで増やされた。

 アフリカでは都市部のスラムなど人口密集地区が多いほか、手を洗うための水道やせっけんが自宅にない住民も多い。検査に来た医者と偽って、住居に侵入しようとする事例もある。

 アフリカの各国政府は、感染者…

2253チバQ:2020/03/29(日) 04:23:00
https://mainichi.jp/articles/20200327/k00/00m/030/002000c

国内外でブラジル大統領への非難高まる ウイルスの危険性を軽視、WHO事務局長も苦言
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会員限定有料記事 毎日新聞2020年3月27日 06時15分(最終更新 3月27日 06時15分)
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 新型コロナウイルスの感染が広がる南米ブラジルで、ボルソナロ大統領への非難が国内外で高まっている。医療崩壊が危惧される中、商業活動を制限する自治体独自の予防措置は「犯罪」だとして、新型ウイルスの危険性を軽視する姿勢を鮮明にしているからだ。

 「全員がウイルス制御のため、あらゆることをしなければならない。特に政治指導者の責任だ」。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は25日の記者会見で、ボルソナロ氏の姿勢について聞かれ、苦言を呈した。

 ブラジルの25日時点の感染者数は2554人、死者数は59人に上る。医師でもあるマンデッタ保健相は今月20日、ブラジルの脆弱(ぜいじゃく)な医療システムについて「4月末に崩壊し始める。崩壊とは、お金を持っている人でも(医療を)受けられない状態」と警告している。

2254チバQ:2020/04/01(水) 13:22:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-00000018-jij-m_est

8月の総選挙延期 新型コロナで準備停滞 エチオピア


4/1(水) 6:54配信

時事通信







8月の総選挙延期 新型コロナで準備停滞 エチオピア


新型コロナウイルス感染拡大防止のため、鉄道車両を消毒する係員=20日、アディスアベバ(AFP時事)


 【アディスアベバAFP時事】エチオピア選管は31日、声明を出し、8月29日投票の総選挙延期を発表した。

 「新型コロナウイルスで、計画通りの総選挙は行えないと判断した。準備を中断する」と表明した。

 エチオピアの感染者は26人だが、集会禁止や移動規制で有権者登録や選挙監視員の募集が滞っていた。新たな投票日は「パンデミック(世界的流行)が終わってから」発表される。

 昨年のノーベル平和賞を受賞したアビー首相は、総選挙に勝利し、一気に自身の政治・経済改革を推進しようとしていた。

2255チバQ:2020/04/01(水) 14:39:28
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020033002000238.html
性被害、浮かぶ黒人差別 エジプト

 セクハラ(性的嫌がらせ)や性暴力が深刻な社会問題になっているエジプト。政府は撲滅に向けて刑法を改正し、二〇一四年に初めて犯罪と認定された。ただ、アフリカ系移民・難民の被害が陰に隠れている。 (カイロ・奥田哲平、写真も)


 「私以外の誰にも、被害に遭ってほしくない。だから話します」。スーダン出身の女性(34)が、勇気を振り絞って取材に応じた。


 昨年十一月の夜、首都カイロで仕事を終えて帰宅するため、近くの地下鉄駅行きの路線バスに乗った。バスには運転手と乗客二人の男性三人。いずれも三十代に見えた。車が墓地の一角に止まると、ねじ回しとスタンガンのようなものを手に脅されてレイプされた。現金と携帯電話を奪われ、その場に取り残された。


 女性は一六年、難民として逃れた夫が暮らすカイロに移住。夫は当時エジプト北部で働いて不在だった。深夜に警察に駆け込むと、「明日来てください」という冷たい対応。すぐに国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に相談し、国境なき医師団(MSF)の診療所で緊急避妊薬の処方を受けた。一歳八カ月になる男児を抱きながら「いつか夫に告げなければならない。その方が怖い」と目に涙をためた。


 国連機関の一三年の調査では、十〜三十五歳のエジプト人女性の99・3%がセクハラを体験したと回答。シシ政権は一四年に悪質なセクハラ行為に最長で禁錮五年を科すなど対策を強化。一八年にはイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルが、セクハラ行為を禁止すると警鐘を鳴らした。


 その半面、セクハラの標的はアフリカ系難民・移民に向かっているようだ。支援団体は「一一年の民主化革命以降、経済状況の悪化で性暴力が増えている。中でも移民らは警察に訴えづらく、狙われやすい」と指摘する。UNHCRに登録された難民は約二十五万人。その半数をアフリカ系が占める。


 別のスーダン人女性(27)は、バイクで擦れ違いざまに胸や尻を触られた経験がある。「黒人」を意味するアラビア語を投げ掛けられ、「国に帰れ」と言われたことも。背後に見え隠れするのは根強い差別意識だ。


 エジプトはアフリカ大陸にありながら、どちらかと言えばアラブ諸国という国民意識が強い。レイプ被害を受けた女性は悲しそうに言う。「肌の色が違うだけで、私はイスラム教徒だし、アラビア語も話すのに…」

2020年3月30日 夕刊

2256チバQ:2020/04/01(水) 15:05:56
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040100278&g=int
ベネズエラ検察、反体制派議長召喚 「クーデター企てた疑い」


2020年04月01日08時52分

 【サンパウロ時事】ベネズエラのサーブ検事総長は31日、クーデターを企てた疑いがあるとして、暫定大統領を名乗る反体制派のグアイド国会議長に召喚状を出した。4月2日に検察庁へ出頭するよう求めている。

 サーブ氏は、隣国コロンビアで最近発見された大量の武器をめぐり、グアイド氏が購入を指示し、ベネズエラに不法に持ち込まれる予定だったと主張。「召喚はクーデターと要人暗殺を計画していた疑いがあるため」と述べた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040100320&g=int

米、ベネズエラ「移行政権」提示 制裁解除の条件に


2020年04月01日09時49分
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3月31日、ワシントンで記者会見するポンペオ米国務長官(AFP時事)

3月31日、ワシントンで記者会見するポンペオ米国務長官(AFP時事)

 【ワシントン、サンパウロ時事】ポンペオ米国務長官は31日、南米ベネズエラの政争終結に向け、与野党による「移行政権」樹立を柱とする枠組み案を公表した。条件が満たされれば制裁を解除するとしているが、米国が正統性を否定するマドゥロ大統領が権力を手放すことも求めており、マドゥロ政権は即座に拒否した。
 枠組み案は、与野党代表が移行政権となる「国家評議会」を設立し、大統領選と国会議員選を実施するという内容。ポンペオ氏は記者会見で、大統領選などが「6〜12カ月以内に行われるよう望む」と語った。
 米政府は野党勢力を代表するグアイド国会議長を「暫定大統領」に認定しているが、枠組み案はマドゥロ、グアイド両氏とも移行政権には加わらないと規定。ベネズエラに駐留する外国部隊の撤収も要求した。
 ベネズエラのアレアサ外相は声明で「ベネズエラは自由で主権を持ち、民主的で独立した国だ。米国の対ベネズエラ政策は、完全に方向を見誤っている」として米国案を拒否。一方、グアイド氏はツイッターで、枠組み案を受け入れる意向を示した。

2257とはずがたり:2020/04/02(木) 17:54:07
国境閉鎖インドからの出国で日本と台湾協力
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2004020014.html
2020/04/02 16:04産経新聞

 【台北=矢板明夫】台湾の外交部(外務省に相当)の欧江安報道官は2日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため全土が封鎖されたインドに滞在中だった台湾人が日本政府が手配した臨時便に同乗して出国できたと明らかにし、日本政府に感謝の意を表明した。

 インド政府は3月25日から約3週間、国境を閉鎖して出入国を原則的に禁止した。日本政府は現地で暮らす邦人を帰国させるため、臨時便を手配。その際、台湾の駐インド代表処(大使館に相当)の要請を受け、インドに滞在していた12人の台湾人を乗せることに同意した。欧報道官によると、台湾人たちは4月1日夕にインドを出発、羽田空港を経由し、2日中にも台湾に戻る予定だという。

 国境が閉鎖された国からの脱出に関しては、3月末、南米のペルーで足止めされていた日本人観光客29人が、台湾が手配した飛行機に同乗して米国に出国した。菅義偉官房長官は30日の記者会見で、台湾側に対して「深い謝意の念」を伝えていた。世界各地で感染症が拡大していることを受け、外交関係のない日本と台湾は、第三国における協力体制を構築し、交流を深めている。

2258チバQ:2020/04/04(土) 21:55:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200404-00000085-kyodonews-int

550万人に食料危機拡大の恐れ 西アフリカ、感染拡大で拍車


4/4(土) 16:31配信

共同通信



 【ナイロビ共同】世界食糧計画(WFP)は4日までに、イスラム過激派の襲撃が相次ぎ国内避難民が急増する西アフリカのブルキナファソ、マリ、ニジェールで約390万人が食料危機に陥っていると発表した。今後、新型コロナウイルス流行や気候変動で約550万人に増える恐れがある。

 WFPによると、各国は感染予防のため全学校を閉鎖しており、給食がほぼ唯一の栄養源だった児童に影響が出かねない。物流が止まるなど経済も打撃を受け、WFPは「継続的な支援がないと、事態が制御不能になる」と訴えている。

 各国では、国際テロ組織アルカイダやISに忠誠を誓う勢力が台頭している。

2259チバQ:2020/04/05(日) 12:32:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200405-00000012-jij-m_est

アフリカで外出規制相次ぐ 感染急増、生活に打撃 新型コロナ


4/5(日) 7:13配信

時事通信







アフリカで外出規制相次ぐ 感染急増、生活に打撃 新型コロナ


マスクを着用しロックダウン(都市封鎖)中の街中をパトロールする南アフリカ軍兵士=1日、ヨハネスブルク(AFP時事)


 【ロンドン時事】アフリカで新型コロナウイルスの感染が急増し、拡大阻止のため外出禁止や都市封鎖などの措置を取る国が相次いでいる。

 アフリカは貧困層が多く、移動制限による市民生活への打撃は一層深刻だ。「コロナ禍」がアフリカの社会経済に及ぼす甚大な影響が懸念されている。

 アフリカ連合(AU)の3日時点のまとめによると、アフリカの感染者は50カ国で計7000人以上、死者280人以上。欧米と比べ少ないものの、1週間前の先月28日時点(感染者約4000人、死者約120人)より大幅に増えた。

 感染者が最多の南アフリカは、「破滅的状況」(ラマポーザ大統領)を回避するため先月下旬から全土で罰金制の厳しい外出規制を導入。最も人口の多いナイジェリアでは首都アブジャや商業都市ラゴスが封鎖され、比較的感染者の少ないルワンダなどでも厳格な外出禁止令が発動された。

 経済活動が実質停止される移動制限は、貧困層にとって死活問題だ。社会保障の整備が不十分な中、封鎖措置による収入減や失職は生活の困窮に直結する。経済的に追い詰められる人が相次ぎ、ルワンダでは営業停止となったバイクタクシー運転手が取り締まりに抵抗し、警官の発砲で死亡する事件も起きた。

 また、スラムでは狭いスペースに大人数がひしめき合って暮らしており、衛生事情が悪い中、大勢が長時間1カ所に押し込められることで病気が広まる恐れも指摘される。南ア・ヨハネスブルク近くの旧黒人居住区に住む女性はメディアの取材に「私たちには選択肢がない。(感染や処罰のリスクがあっても)外に出るしかない」と述べた。

 英紙フィナンシャル・タイムズのアフリカ部長デビッド・ピリング氏は同紙電子版で、「貧困国ではロックダウン(都市封鎖)は病気そのものより悪い結果をもたらす可能性がある」と警告する。各国政府は感染制御と規制による影響の両面から効果的な対応を迫られている。

2260チバQ:2020/04/05(日) 20:50:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200405-00000024-jij_afp-int
路上に放置された遺体の数々…新型コロナまん延のエクアドル、副大統領が謝罪
4/5(日) 18:02配信AFP=時事
路上に放置された遺体の数々…新型コロナまん延のエクアドル、副大統領が謝罪
エクアドル・グアヤキルの診療所前で、3日間放置されているとされる遺体を見つめる男性(2020年4月3日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、南米でも最悪レベルの被害を受けたエクアドルの港湾都市グアヤキル(Guayaquil)で、多数の遺体が路上に放置されていたことを受け、同国のオットー・ラモン・ソネンオルスネル・スペル(Otto Ramon Sonnenholzner Sper)副大統領が4日、謝罪した。

 新型ウイルスへの恐怖で覆われたグアヤキルの住民らは、路上に捨てられた複数の遺体を捉えた動画をソーシャルメディア上で公開。

 同国で感染症への対応を率いるソネンオルスネル副大統領は4日、地元メディアが放映した演説で、「決してあってはならない映像を目にした。皆さんの公僕として謝罪する」と表明した。

 当局は今週、少なくとも150人分の遺体を路上や民家から収容したものの、そのうち新型コロナウイルスの犠牲者が何人だったかについては確認しなかった。

 エクアドル政府は感染拡大を食い止めるため、緊急事態宣言を発令し、夜間の外出禁止措置を導入している。【翻訳編集】 AFPBB News

2261チバQ:2020/04/06(月) 20:01:26
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASN4631QLN45UHBI01B.html
リビア元暫定首相、コロナで死去 カダフィ氏打倒に尽力
2020/04/06 10:15朝日新聞

 北アフリカ・リビアのマハムード・ジブリル元暫定首相が5日、新型コロナウイルス感染により死去した。67歳だった。ジブリル氏は、2011年にカダフィ独裁政権を倒した反体制派を率いた。

 リビアのメディアなどによると、ジブリル氏は滞在先のエジプト・カイロで体調を崩して入院。3月26日に感染が確認された。心臓疾患があったという。

 ジブリル氏は経済専門家としてカダフィ政権を支えてきたが、11年2月に民主化要求運動「アラブの春」が波及したのを機に離反。同年3月に反体制派が立ち上げた「国民評議会」の暫定首相に就任し、カダフィ氏が殺害された同年10月まで務めた。(カイロ=北川学)

2262チバQ:2020/04/07(火) 13:22:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-00000033-jij-asia

クラーク保健相が「都市封鎖」違反 辞意表明も首相が慰留 ニュージーランド


4/7(火) 8:47配信

時事通信



 【シドニー時事】ニュージーランド(NZ)のクラーク保健相は7日、新型コロナウイルス感染防止のために行われている都市封鎖(ロックダウン)のルールに違反して遠出したとして、アーダーン首相に辞任する意向を伝えたと発表した。

 首相は「本来なら解任」としながらも、コロナ対策の要職である保健相の交代で大きな混乱が起きかねないとして、閣僚の職務続行を指示した。

 NZでは3月下旬、新型コロナの警戒水準を最高の「レベル4」に引き上げ、近所の散歩や生活必需品の買い物などを除き外出が禁止された。

 クラーク氏は3月最後の週末、南部ダニーデンの自宅から約20キロ離れた海岸で散歩しようと家族を連れて車で出掛けた。同氏は違反行為を認めた上で「保健相として規則に従うだけでなく、他の国民の模範となるのが責務だ」と謝罪した。 

https://www.jiji.com/jc/article?k=20200331039891a&g=afp&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto_aja

外出制限のNZ、違反者の通報サイトにアクセス殺到
2020年03月31日12時53分
【ウェリントンAFP=時事】新型コロナウイルス対策で外出制限が出されているニュージーランドで、違反者の通報用として設けられた専用ウェブサイトにアクセスが殺到し、公開直後に一時利用できなくなったと、警察が30日、発表した。(写真は資料写真)

 ニュージーランドでは現在、4週間に及ぶ外出制限が出されている。市民には外出自粛が命じられ、やむを得ず出掛ける場合は他者との距離を最低2メートル確保するよう求められている。
 マイク・ブッシュ警察本部長は、29日午後に開設された警察のウェブサイトに、「違反者がいるとする通報が4200件寄せられた」と明かした。
 ブッシュ氏によると、通報された違反行為にはクイーンズタウンにあるバックパッカー向けの宿泊施設で約60人がパーティーを開いているというものや、旅行者らがキャンピングカーで国内旅行を続けているといった内容が含まれていたという。
 ジャシンダ・アーダーン首相は通報者らは正しいことをしたという見方を示すとともに、スーパーマーケットでのいかなる価格つり上げ行為についても、専用メールアドレス宛てに通報するよう促した。
 アーダーン首相は報道陣を前に、「今は規則を曲げるべき時ではない。家にとどまり、命を守るべき時だ」と強調した。
 人口約500万人のニュージーランドでは、552人の新型ウイルス感染が確認され、うち1人が死亡している。【翻訳編集AFPBBNews】

2263チバQ:2020/04/08(水) 23:48:40
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040800275&g=int
汚職で前大統領に禁錮8年 エクアドル
2020年04月08日08時43分


 【サンパウロ時事】南米エクアドルの最高裁は7日、汚職の罪に問われていたコレア前大統領に禁錮8年と25年間の参政権停止の有罪判決を言い渡した。2007〜17年まで左派政権を率いたコレア被告は退任後、ベルギーで暮らしている。
 AFP通信によると、コレア被告は13年の選挙の際、複数の企業から巨額の資金を受け取り、見返りに国の事業を受注させた。

2264チバQ:2020/04/09(木) 02:49:28
https://www.sankei.com/world/news/200408/wor2004080024-n1.html
数字に表れない新型コロナの「実態」 貧困が深刻なアフリカ
2020.4.8 18:10国際中東・アフリカ
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南アフリカ・ダーバン近郊の町で、感染拡大防止のために子供らに手の洗い方を教える衛生当局者(左)=4日(ロイター)
南アフリカ・ダーバン近郊の町で、感染拡大防止のために子供らに手の洗い方を教える衛生当局者(左)=4日(ロイター)

 【カイロ=佐藤貴生】新型コロナウイルスの感染拡大が直撃する懸念が強まっているのがアフリカの貧困層だ。世界銀行によると、アフリカでは貧困層が全人口の約40%を占め、地方では80%を超える。衛生環境が良好とはいえない上に紛争が絶えず、特にサハラ砂漠以南の国々は感染の検査はおろか医療体制も整っていない地域が多い。

 世界保健機関(WHO)によると、6日の時点で千人以上の感染者が報告されているのは約1660人の南アフリカを筆頭にアルジェリア、エジプト、モロッコの4カ国。地下資源や観光などの産業があり、個々の収入もアフリカ全体では低いとはいえない国々だ。

 これに対し、イスラム教スンニ派の過激組織アルシャバーブのテロがしばしば起きるソマリアでは感染者は7人。約5年に及ぶ内戦で多数の避難民が出た南スーダンでは1人しか出ていない。国民の大半が貧しく、検査を受ける人も少ないため感染者数が低く抑えられている可能性がある。

 国連は7日、イスラム過激派が暗躍するマリで46人の感染が確認され、このうち1人は平和維持活動(PKO)のメンバーだと明らかにした。要員の交代も6月末まで停止するとしており、新型コロナの感染拡大がPKOにも課題を突き付けた形だ。

 人口4300万人のウガンダでは48人の感染が確認されているが、ロイター通信によると集中治療ができるベッド数は55しかなく、地元関係者は「感染が拡大すればとても対応できない」と危機感を募らせているという。

 セネガルやトーゴ、ボツワナなどの政府は感染拡大防止のため非常事態宣言を出した。モザンビークでは発令を受け、野党指導者が「政治的抑圧に悪用しないよう、軍や治安部隊が出動する条件を明示すべきだ」と注文を付けた。政府が締め付け強化の隠れみのに使うのでは-との警戒感がにじんでいる。


 コートジボワールでは、住民が感染の検査のための施設を「住宅過密地域に近すぎる」として破壊する騒ぎも起きた。

2265チバQ:2020/04/12(日) 15:16:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/58ce0892490b63887530c7c6008e3193b4b3f74d
「われわれは働きたい」 ブラジルで隔離反対デモ 新型コロナ
4/12(日) 13:22配信

時事通信
11日、ブラジル最大都市サンパウロの中心街パウリスタ通りで、新型コロナウイルス対策の隔離措置に反対する市民ら

 【サンパウロ時事】ブラジル最大都市サンパウロの中心街パウリスタ通りで11日夜、新型コロナウイルス対策として実施されている隔離措置に反対するデモが行われた。

 参加者らは、通りを車でふさぎ、「ドリア知事は辞めろ、われわれを働かせろ」とシュプレヒコールを上げた。

 参加者らは通信アプリや口コミでデモを知ったといい、主催者によると、車1000台とオートバイ2000台、トラック200台が加わった。国旗を振って隔離措置解除を訴えた教師チコ・ペンチアドさん(53)は「このままでは経済は2、3カ月で崩壊する。効果と犠牲をはかりに掛けると、こんな措置は見合わない。隔離は高齢者だけでいい」と語った。

 新型コロナの感染者2万人以上、死者が1000人を超えているブラジルではサンパウロをはじめ、ほとんどの州で商業活動が停止。市民は外出自粛を求められている。経済への打撃は深刻化しており、国内企業の99%を占める零細・小企業の3割は1カ月で事業閉鎖に追い込まれるとの調査がある。

 世論調査では8割が隔離措置を支持しているが、ボルソナロ大統領は「雇用が破壊され、人々は餓死する」などと主張し、隔離に反対する態度を変えていない。大統領に反発する市民は毎日午後8時半になると、自宅の窓から突き出した鍋をけたたましく打ち鳴らし、抗議の意思を示している。

2266チバQ:2020/04/12(日) 15:16:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4639964efc44bda5e32041018cd87ab912980be
姿見せず1カ月 臆測飛び交うニカラグア大統領 12日復活祭に「復活」説も
4/12(日) 6:30配信

毎日新聞
4月12日のイースター(復活祭)を前に、キリストの受難を忘れない「聖金曜日」を祝うニカラグアのキリスト教徒ら=2020年4月10日、AP

 新型コロナウイルスの感染が広がる中米ニカラグアのオルテガ大統領(74)が約1カ月、公の場に姿を現さず、動静に注目が集まっている。新型コロナに感染し「療養中」「死亡した」などさまざまな臆測が飛び交う。12日のイースター(キリスト教の復活祭)に姿を見せ「復活を演出」するとの見方も出ている。

 米ジョンズ・ホプキンズ大の11日時点の集計によると、ニカラグアの感染者数は7人、死者数は1人にとどまる。だが周辺国が国境閉鎖や外出制限など厳格な措置を取る中、ほとんど対策を講じていない政府への批判が高まっている。

 オルテガ氏は3月12日にコロナ対策を協議するビデオ会議に出席して以降、公の場で姿が確認されていない。オルテガ氏の妻のムリジョ副大統領(68)は4月4日、「(オルテガ氏は)指揮し、調整している」と「健在ぶり」をアピール。だが詳細な説明を避けたため、かえってうわさが飛び交う事態に陥っている。

 ロイター通信によると、心臓発作で過去に2度倒れたオルテガ氏は慢性疾患を患っているという。重症化リスクを避けるため、自主的に隔離生活を送っているとの説もある。キリスト教徒が多いニカラグアでは、オルテガ氏が最後に姿を現してから1カ月となる4月12日にイースターを迎える。十字架にかけられたイエス・キリストが復活したことを祝う日で、求心力を高めるため、オルテガ氏が自身をキリストになぞらえ姿を現すのではないかとの観測も浮上している。

 ニカラグアでは2018年、反政府デモが頻発し、市民300人以上が治安当局との衝突などで死亡。大統領を通算4期務めるオルテガ氏と、ムリジョ氏の強権姿勢への批判が高まっている。【サンパウロ山本太一】

2267チバQ:2020/04/12(日) 15:18:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/070a7110943f82eacc74926ae2d1bf4124d1b4c8]
WHO、感染拡大で食料危機懸念 物流寸断や輸出規制に警告
4/11(土) 16:27配信

共同通信
WHOの建物前に掲示されたロゴ=ジュネーブ(ロイター=共同)

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて食料貿易に影響が出始めた。感染症対策のための移動規制で物流が寸断される一方、国内市場を優先する産出国が輸出規制に乗り出したことで穀物価格も上昇している。世界保健機関(WHO)や世界貿易機関(WTO)など3機関は11日までに、輸出管理が広がれば「国際市場における食料不足が起きかねない」とする声明を出した。

 食料の世界的な在庫は十分で、現時点で輸出規制の影響は限定的とみられる。しかし、都市封鎖などで食料出荷や農業労働者の確保が困難な状態が続けば、需給逼迫から食料を輸入に依存する途上国を中心に打撃が生じる恐れが強い。

2268チバQ:2020/04/12(日) 15:30:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041100168&g=int
エボラ終息宣言見送り コンゴ、新たな感染確認
2020年04月11日06時49分



 【ロンドン時事】アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)で流行していたエボラ出血熱をめぐり、13日にも出される見通しだった終息宣言が見送られることになった。新たな感染者が確認されたためで、2018年8月から続く流行の出口が遠のき、感染症との闘いの難しさを示した。
 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は10日に発表した声明で「残念ながら、コンゴ政府はエボラ終息を宣言することはできない」と述べた。

2269チバQ:2020/04/12(日) 15:31:17
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041100225&g=int
アマゾン先住民の少年死亡 免疫弱いヤノマミ族―ブラジル・新型コロナ
2020年04月11日10時11分


アマゾンの先住民ヤノマミ族=2012年9月、ベネズエラ南部アマソナス州(AFP時事)
アマゾンの先住民ヤノマミ族=2012年9月、ベネズエラ南部アマソナス州(AFP時事)

 【サンパウロ時事】ブラジル保健省は10日、北部ロライマ州で、新型コロナウイルスに感染した先住民ヤノマミ族の少年(15)が死亡したと発表した。アマゾン熱帯雨林で暮らす先住民族は「外界との接触が少ないため免疫力が弱い」とされ、多数の感染死が懸念される。

地元の報道によると、少年は州北部アルトアレグレ近郊の集落に居住。発熱や呼吸困難で3日、州都ボアビスタの病院に入院した。先住民の死者は3人目だが、他の2人は都市部に住んでいたという。
10日、ブラジル北部アマゾナス州マナウスで行われた新型コロナウイルス感染者の遺体の埋葬(EPA時事)
10日、ブラジル北部アマゾナス州マナウスで行われた新型コロナウイルス感染者の遺体の埋葬(EPA時事)

 ヤノマミ族はベネズエラ国境の密林地帯で、20世紀半ばまで文明と隔絶した生活を送っていた。

2270チバQ:2020/04/12(日) 15:42:52
https://www.sankei.com/world/news/200411/wor2004110014-n1.html
異常事態の連鎖 見えない出口…パンデミック宣言1カ月の世界と経済 
2020.4.11 20:30
 【ニューヨーク=上塚真由】米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスによる世界の死者数は11日までに10万人を超えた。世界保健機関(WHO)が「パンデミック(世界的大流行)」を表明した3月11日には4千人台だったが、わずか1カ月で約25倍に増えた。米国などでは厳しい行動制限で感染者の増加ペースが抑えられているものの、依然、収束時期は見通せていない。

 死者が多い国々では、イタリアと米国がそれぞれ約1万9千人。スペインは約1万6千人、フランスも約1万3千人と深刻な状況だ。世界の累計感染者数は約170万人となり、このうち最多の米国が50万人超と3割近くを占めている。

 米国で最も被害が大きい東部ニューヨーク州の感染者は4月10日、累計で17万人を超えた。クオモ知事は、死者が前日から777人増え7844人となったと発表。一方で、3日間の平均入院者数が「劇的に減少」していると指摘した。

 また、トランプ米大統領は10日、米国人が予想以上に厳しい行動制限に従っているとし、米国での死者数は「最低10万人以上とした(政府の)予測を大幅に下回るだろう」と指摘した。

【国内】

 選抜高校野球中止、五輪延期、政府による緊急事態宣言の発令…。日本社会はかつてない激震に見舞われ続けた。

 パンデミックが宣言されたのと同じ3月11日、日本高野連が選抜高校野球大会の中止を発表。ただそれは、その後に起きる数々の「異常事態」の前触れに過ぎなかった。

 約2週間後の24日には、安倍晋三首相と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が電話会談し、東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期で合意。夏季冬季を通じて史上初の「五輪延期」が現実のものとなった。

 新型コロナウイルスの急速な感染拡大に備え、政府は宣言に先立つ10日に「緊急事態宣言」を可能にするための新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案を閣議決定し国会に提出。同13日の参院本会議で可決、成立した。

 3月下旬の時点で政府の認識は「今の段階においては緊急事態宣言ではないが、瀬戸際の状況が続いている」(安倍首相)というものだったが、急速な感染拡大を受けて、東京都の小池百合子知事が25日、週末の外出自粛を要請。4月に入ると都の1日当たりの感染者数は100人を突破、オーバーシュート(爆発的な患者急増)による医療崩壊が現実味を帯び始めた。

 これを受けて首相は4月7日、「医療提供体制が逼迫(ひっぱく)している地域が生じていることを踏まえれば、もはや時間の猶予はないとの結論に至った」として、東京、大阪など7都府県を対象に緊急事態を宣言。不要不急の外出自粛や休業要請、学校の休校も続き、出口は今も見えてこない。

 「ここまで急速に感染が拡大し、五輪が延期になるとは思わなかった」。ある都幹部はこう打ち明けた。

2271チバQ:2020/04/12(日) 15:43:49
【海外】

 新型コロナウイルスの発生源である中国で感染拡大が落ち着く一方、ウイルスは欧米に広がって猛威を振るい、医療崩壊を現実のものにした。中国は「コロナ収束後」の影響力拡大もにらみ、欧米などへの医療支援をアピールする。パンデミック宣言から1カ月後の世界では、こんな皮肉な構図が鮮明になっている。


 WHOの集計によると、パンデミックが宣言された3月11日時点で中国の累計感染者数は約8万1千人、死者は約3100人。イタリアでは感染者が1万人を超えていたが、フランスやスペインでは2千人以下、米国では約700人だった。

 1カ月後の今、米国の感染者数は50万人まで爆発的に増え、死者も約1万9千人に上る。スペインの感染者数は15万8千人、イタリアは14万7千人、フランスは12万5千人となった。欧米の多くの国で厳しい外出制限措置がとられている。

 米東部ニューヨーク州では医療物資やスタッフの不足が深刻だ。トランプ米大統領は3月27日、国防生産法に基づいて米自動車大手に人工呼吸器の生産を命令。それでも、米国では今月中旬に人工呼吸器2万5千台が不足するとの見方が報じられている。イタリアやスペインも医療崩壊に直面した。伊北部では、生存の可能性が高い患者を優先する「選別」(トリアージ)を余儀なくされている。

 他方、中国ではこの間の感染者が約2千人増にとどまっており、「国内での感染流行のピークは過ぎた」(習近平国家主席)とされる。最初に感染が広がった湖北省武漢市では、都市封鎖が8日に解除された。

 中国は米ニューヨーク州に人工呼吸器1千台を寄贈、イタリアに医療専門家チームを派遣するなど活発な支援外交を展開。医療物資を援助した国は127カ国に上るとしている。

 (遠藤良介、北京 三塚聖平)

【経済】

 世界経済は戦後最悪の不況にのみ込まれた。各国は財政金融政策を総動員し、危機の封じ込めに努めているが、感染拡大を防ぐためヒトやモノの動きが急停止し、わずか1カ月でさまざまな需要が“蒸発”。各国の金融市場は記録的な株安に見舞われた。世界全体の経済成長率は急速に悪化し、2020年はマイナスに転落する見通しだ。

 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は9日、「世界経済は大恐慌(1929〜33年)以来の景気悪化になると予測している」と危機感を訴えた。

 IMFが14日公表予定の新たな世界全体の成長率見通しはリーマン・ショック後の2009年(物価変動を除く実質でマイナス0・1%)を下回る見通し。世界大恐慌では失業者が街にあふれ、ドイツでナチスの台頭を招いた。各国は、急速な景気悪化による社会不安拡大を警戒する。

 国内でも、外出自粛で宿泊業や飲食業などを中心に幅広い業種の需要が急減。日本経済研究センターがまとめた民間エコノミストの経済見通しでは、実質国内総生産(GDP)成長率は4〜6月期に前期比年率11・08%減と3四半期連続のマイナス成長を予測する。

 日本銀行が1日公表した3月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の業況判断指数(DI)が7年ぶりにマイナスとなった。

 東京商工リサーチの集計では新型コロナウイルスに関連した中小企業の経営破綻が10日に50社を超えた。


 主要国は緊急対応でスクラムを組む。米国は家計への現金給付など総額2兆2千億ドル(約240兆円)規模の対策を編成。日本も過去最大となる事業規模約108兆円の緊急経済対策をまとめた。収入減の世帯やフリーランスを含む個人事業主に現金を給付するほか、全世帯に布マスク2枚を配る。(田辺裕晶)



 【パンデミック】

 感染症が制御不能な形で世界的に流行している状態。ギリシャ語のパン(全ての)とデモス(人々)を語源とする。世界保健機関(WHO)は3月11日、新型コロナウイルスの感染拡大について、2009年に流行した新型インフルエンザ以来の「パンデミック」にあたると表明した。

2272チバQ:2020/04/12(日) 22:10:08
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14427790.html?pn=2
埋葬追いつかず路上に 警察・軍、遺体回収始める エクアドル 新型コロナ


2020年4月3日 5時00分
 南米エクアドルで新型コロナウイルスの感染が急速に広がり、死者の火葬や埋葬が追いつかない状態となっている。なかには、遺体が路上に放置されるケースもあり、警察や軍が回収を進め始めている。

 「路上に遺体が置かれるなんて、これまで見たこともなかった。医療システムだけでなく、葬儀の仕組みも崩壊した」。エクアドル葬儀社協会のセバスチャン・バロナ代表は1日、朝日新聞の電話取材に語った。

 エクアドルは人口1700万人ほど。同国保健省の発表によると、1日午後までに確認された新型コロナウイルスの感染者は2758人で、98人が死亡した。商業都市のグアヤキルのあるグアヤス県だけで、死者は63人にのぼる。

 しかし、これは感染が確認された人数だけで、実際の死者数はもっと多いとみられる。バロナ氏によると、以前はグアヤキル市内の最大墓地に1日平均30〜40体を運び、火葬していた。だが最近は160体ほどを運び、それでも遺体の回収が追いつかない。火葬する設備も足りず、土葬する場合も少なくないという。バロナ氏は「運んでいる遺体には感染確認中だったものが少なくなく、遺族は新型肺炎の症状があったと言っている」と語る。

 現地報道では、家族が死者からの感染を恐れたり、埋葬できなかったりするため、遺体が路上にも置かれるようになった。また、路上で暮らしていた人が亡くなる例も相次いでいるという。グアヤキルの警察によると、3月23〜30日に308体の遺体を路上から回収した。こうした状況を受け、モレノ大統領は3月30日、「すべての死者に尊厳ある埋葬をする」と表明。保健省やグアヤキル市は3月31日、病院3カ所の入り口にコンテナを設置し、警察や軍が家庭から遺体の引き取りを始めた。現在、450体が回収待ちだという。(サンパウロ=岡田玄)

2273チバQ:2020/04/12(日) 22:12:10
https://www.asahi.com/articles/ASN3Z7GQWN3ZUHBI010.html?iref=pc_ss_date
中国寄り?コロナ対応で批判、WHO事務局長の素顔とは
松井望美

2020年3月31日 11時00分
 新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大するなか、対応にあたっている世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長(55)への批判が高まっています。「事態を過小評価していた」などとして辞任を求めるインターネット上の署名には、30日までに66万人以上が賛同しました。そもそも、テドロス氏とはどんな人物なのでしょうか。辞任を求める声が世界中からあがっている背景には、何があるのでしょうか。

ランドクルーザーで妊産婦を救う
 テドロス氏は、当時エチオピアの一部だったアフリカ北東部のエリトリア生まれ。保健省での勤務後、英国の大学で感染症免疫学の修士号や地域保健学の博士号を取得しました。2005年にはエチオピアの保健相に、12年には外相に就任。国内外で、マラリアやエイズ対策などに取り組んできました。

 「物腰の柔らかいジェントルマン」。10〜13年にエチオピア大使を務め、テドロス氏と交流のあった岸野博之さん(67)は、そんな姿が印象に残っているといいます。

 当時保健相だったテドロス氏は、妊産婦の死亡率の高さを深刻な課題ととらえていました。「田舎に住む女性にとっては医療施設が遠く、自宅で出産して死亡するケースも多い。救急搬送できる体制を各地で整えたい」。岸野さんに、そう訴えたそうです。

 緊急時の「足」として、テドロス氏は悪路でも走れるトヨタのランドクルーザーの配備を希望。日本の援助で二百数十台がエチオピアに届き、救急車両に改造されて各地で活躍しました。こうした取り組みもあり、妊産婦の死亡率は大きく低下。テドロス氏は乳幼児の死亡率を下げるための栄養剤の配布や、地域の保健医療拠点の整備、人材育成などにも力を入れていたそうです。

 一方で、「温厚で控えめ、政治的野心あふれるタイプではないように見えた。保健分野での世界的人脈はあるものの、幅広い課題に取り組む外相になったこと自体、意外だった」といいます。「国際舞台で裏工作をバリバリやるようなタイプにはとても見えなかった」

 そんなテドロス氏は、17年のWHO事務局長選挙で当選。すべての人が適切な医療を負担可能な金額で受けられる環境づくりに取り組む一方、欧米諸国から「独裁者」と批判されたジンバブエのムガベ大統領(当時)をWHO親善大使に任命し、撤回に追い込まれたこともあります。

2274チバQ:2020/04/12(日) 22:12:28
日本人事務局長、あわや辞任の危機も
 WHOは、世界中の人々が可能な限り高い水準の健康を得られるようにするために設立された、国連の専門機関です。本部はスイス・ジュネーブにあり、150を超える国々から集まった7千人以上の職員が働く巨大組織。各国の利害が複雑に絡み合う案件を扱うこともあり、事務局長は時に批判を浴びます。

 「かつて、日本人の事務局長が加盟国から辞任要求決議案を出されそうになったこともある」。WHOでの勤務経験があり、国連広報担当事務次長などを歴任した赤阪清隆さん(71)=現在はフォーリン・プレスセンター理事長=は、そう明かします。

 赤阪さんは、88〜98年にアジア人で初めてWHO事務局長となった故・中嶋宏氏を支えるスタッフとして、90年代にWHO本部で政策担当顧問を務めました。赤阪さんによると、中嶋氏が非公式な会合でアフリカ人職員について「英語が苦手」などと発言したところ、後日報道されてアフリカ各国が激しく反発。総会で辞任要求決議案が提出されそうになったものの、関係国を説得して取り下げてもらったそうです。

 現在、テドロス氏の辞任を求める署名が多数集まっていることについては、「WHO加盟国からではなく、外部から署名が集まった場合の効果がどのくらいのものかはわからない」。ただ、テドロス氏については「当初から中国寄りの発言が目立ち、批判されても仕方がない」と感じるそうです。

 テドロス氏は1月下旬に訪中し、習近平(シーチンピン)国家主席や王毅(ワンイー)国務委員兼外相らと会談。中国の対応を称賛しました。インターネット署名の発起人は「WHOは政治的に中立であるべきなのに、テドロス氏は中国政府の報告をうのみにしている」と問題視。一方、テドロス氏自身は「中国寄り」との批判について、「中国は感染拡大を遅らせるために多くのよいことをしている」「ほとんど全ての加盟国が褒めている。中国のしたことを認めて何がおかしいのか」と反論しています。

 こうしたテドロス氏の態度について、赤阪さんは「中国をおだてて行動してもらうメリットはあっても、批判して得られるものは何もないからだろう」と指摘。背景には、財政や人材の面で中国の影響力が非常に大きくなっていることが挙げられるといいます。

 WHOの財源となる各国の分担金でみると、20〜21年分で中国は全体の12%にあたる約1億1500万ドル(約124億円)を負担することになっています。米国に次いで多い額です。新型コロナウイルス発生後には、これとは別に多額の資金を拠出しています。

 「米国がトランプ政権になって国際機関への支出を削減するようになり、WHOをはじめ国連関連機関にとって冬の時代。そんな中、潤沢な資金力をもつ中国の存在はより重要に感じられるのだろう」。赤阪さんは、そう見ます。また、国際機関の多くが幹部に複数の中国人を抱えていることも、中国の影響力が拡大している背景にあるといいます。

 出身国という要因もあるとみられます。テドロス氏が保健相や外相を務めたエチオピアは、「シルクロード経済圏構想(一帯一路)」を掲げる中国から、鉄道建設などで多額の融資を受けています。事務局長は出身国の利害と中立の立場であるべきだとされますが、赤阪さんは、「事務局長に再選されるには自国の支援が不可欠であり、自国にマイナスになることをやるトップなどいない」。エチオピアと中国との関係も踏まえ、中国を批判しにくい立場にあるのだろうと推測します。

2275チバQ:2020/04/12(日) 22:12:46
「武士のやせ我慢を」
 日本のコロナ対策の最前線で活動する専門家も、テドロス氏の発言への違和感をぬぐえません。

「テドロス氏は一生懸命やっているが、中国を手放しで称賛したのは率直に言って残念だった」。政府のコロナ対策の専門家会議で副座長を務める尾身茂・地域医療機能推進機構理事長(70)は、そう指摘します。

 尾身さんはWHOで約20年間働き、03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時には、WHO西太平洋地域事務局長として対策にあたりました。SARSの際には、「当初中国当局が情報をくれず、非協力だったことが一番の悩みのタネだった」といいます。

 そうした経験を踏まえ、今回の中国の対応はどう見えるのでしょうか。

 「武漢の初動がもう少し早ければよかったが、その後は習氏が徹底対策を指示し、比較的早く沈静化させた。普通の国ではできないこと」。武漢の初動の遅れという問題点と、その後の対策への評価、両面を見るべきだと考えています。

 一方で、テドロス氏の発言は中国称賛に傾きがち。中国がWHOに多額を拠出していることが背景にあるとの見方については、「(資金のことは)当然頭の片隅に入れはするが、それで政策や発言が影響されると、信頼がなくなってしまう」と指摘します。

 「WHOは政治や経済のことも考えはするが、医学や科学、公衆衛生を軸にぶれずに活動してきたから頼りがいのある組織として認知された。(テドロス氏は)中国への色々な思いはあると思うが、武士のやせ我慢をしてほしかった」

(今さら聞けない世界)(松井望美)

2276チバQ:2020/04/12(日) 22:37:11
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14430572.html?pn=2
縮む経済、途上国も 欧米の感染ショック、波及 仕事を失い徒歩で郷里へ

2020年4月5日 5時00分
 ロンドンの観光地バッキンガム宮殿。2日午後、普段は国内外の旅行者で埋まる宮殿前広場に人影はまばらだった。散歩で訪れたIT関連業ブライアン・ホーガンさん(49)は「こんな静かな宮殿は見たことがない」と珍しがり、スマホで写真を撮って保存した。▼1面参照

ここから続き
 パリのシャンゼリゼ通りやローマのトレビの泉などでも旅行者の姿が消え、住民は自宅に閉じこもる。

 新型コロナウイルスの流行に直面した欧州では、イタリアが3月10日に全土で国民の外出制限や商店の閉鎖を命じた。欧州連合(EU)は同17日に域外からの渡航制限を決定した。世界各国で類似の動きが続いている。

 ■便数9割削減

 一方で、こうした人の動きの停滞は、各国の経済に大打撃をもたらした。大手航空会社の英ブリティッシュ・エアウェイズや独ルフトハンザなどは便数を9割ほど削減。自動車メーカーもほとんどの工場の操業を停止した。飲食店や娯楽施設などは政府の支援金に頼るしかない状況だ。

 欧州委員会は3月半ば、今年のEUの実質域内総生産(GDP)成長率がマイナス1%程度になるとの予測を公表した。

 米主要企業で構成するダウ工業株平均は2月20日まで2万9千ドル超だったが、1カ月で一時1万8千ドル台まで急落。ジョージア州立大経済予測センターのラジブ・ドゥワン所長は「これから数カ月、リーマン・ショックと米同時多発テロが一度に来たような衝撃になる」。米銀大手の予測では、4〜6月の米成長率は前期比マイナス38%だ。

 経済のグローバル化が進み、各国は相互に深く結びつく。米欧の急ブレーキは投資や貿易を介して新興国に波及していく。国連経済社会局は今月1日、今年の世界経済が0・9%のマイナス成長に陥るおそれがあり、感染拡大が長期化すればさらに悪化すると指摘し、こう警告した。「低成長と大きな格差という、経済に巣くってきた問題はもっとひどくなる」(下司佳代子、和気真也=ロンドン、江渕崇=ニューヨーク、笠原真)

 ■貧困層を直撃

 年間約200万人の外国人観光客が訪れるケニア。世界的な感染拡大を受け、政府は3月25日に国際線の運航を停止、27日には夜間外出禁止令を出した。GDPの約1割を占める観光業への打撃と、医療体制に不安が残る中での水際対策をてんびんにかけた判断だ。

 だが、厳しい感染防止策は貧しい労働者の生活を直撃している。首都ナイロビのホテルで客室案内係として働いていたアガスティン・クトイさん(55)は3月下旬に突然、一時解雇を言い渡された。勤務先はサファリ観光に訪れる日本人にも人気のホテルで、約3万円の月給で妻子5人と親族らの生活を支えてきた。

 世界銀行の統計では、サハラ砂漠以南の国々では4億人超が貧困ライン(1日1・9ドル未満)での暮らしを余儀なくされている。

 クトイさんが暮らすスラム街では仕事を失い故郷に帰った人も多い。休校で給食がなくなり、子どもたちの栄養状態の悪化も懸念材料だ。クトイさんは「ウイルスに感染するより前に、生活が行き詰まって生きていけなくなる」と語る。

 感染拡大がきっかけになった雇い止めはアフリカにとどまらない。

 インドでも、政府が3月25日、罰則付きで不要不急の外出禁止を国民に命じた措置に伴い、都市部の工場や建設現場で働いていた出稼ぎ労働者が職を失った。交通機関も運行を停止するなか、住む場所や食事に困って徒歩で郷里の農村に戻ろうとする動きが相次ぐ。

 とりわけ、首都ニューデリーには隣接州から数千万人規模の出稼ぎ労働者が集まっているとされ、地元メディアは、わずかな家財道具を頭に載せて運びながら、長距離を集団で歩く姿を伝える。500キロの距離を歩き、死亡する人も出ているという。

 政府は約8億人の貧困層などを対象に、5キロの米か小麦を無料で支給するなどの対策を発表した。だが、感染の影響が長引けば、その効果も限られる。

 国連貿易開発会議(UNCTAD)は3月30日の報告書で、今回の感染拡大に対応するため、発展途上国に2兆5千億ドル(約270兆円)の支援が必要になると指摘した。(ヨハネスブルク=石原孝、ニューデリー=奈良部健)

2277チバQ:2020/04/15(水) 18:06:38
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200415-00000012-jij-int

新型コロナで大統領選延期 ドミニカ共和国


4/15(水) 7:09配信

時事通信



 【サンパウロ時事】カリブ海の島国ドミニカ共和国の中央選管当局は13日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、5月17日に予定していた大統領選挙を7月5日に延期すると発表した。

 得票が過半数に届く候補が出なかった場合、同26日に上位2人による決選投票が実施される。

 世論調査では、中道左派の野党・現代革命党(PRM)の実業家ルイス・アビナデル氏が大きくリード。中道左派の与党ドミニカ解放党(PLD)のゴンサロ・カスティジョ前公共事業・通信相が続いている。現在2期目のメディナ大統領は、憲法が連続3選を禁じているため出馬できない。

2278チバQ:2020/04/16(木) 22:43:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/324cfc62b5c3e7902d9ae54174caa282c6c12108
アフリカでの感染爆発はケタ外れの悲劇を生む
4/13(月) 5:45配信

東洋経済オンライン
アフリカで感染爆発が起きた場合、欧米諸国とは違う問題も発生しかねない(写真:ロイター/NJERI MWANGI))

 私は現在、アメリカ・ワシントン州のシアトル近郊で暮らしながら、年に複数回、母国タンザニアに足を運んでいる。アメリカで東アフリカ支援のためのNGOを運営し、そのNGOの支援を受けてタンザニアで3つの学校と病院を運営しているが、新型コロナウイルスの世界的流行が懸念されるようになってからというもの、まったく心が休まらずにいる。

 シアトルはアメリカの都市の中でもかなり早くに非常事態宣言を出し、4月13日現在も、ロックダウンが続いている。「こんなことがアフリカで起こったら、どうなるだろう」――そう思うと、夜も眠れなくなるのだ。

■アメリカ、欧州の医師を確保できない

 新型コロナウイルスがもたらすアフリカへの懸念は多岐にわたるため、何をどう手配し、準備すべきかを考えるだけでも複雑な作業になる。私が運営に携わるニューホープ国際病院は、通常、地元の女医1人と看護師4人がいて、手術や大きな病気の診断や治療はアメリカから医師を呼んで対応している。

病院の所在地は、タンザニアのサキーラという小さな村。周辺地域5万人への医療サポートや、ケニア、ウガンダなど東アフリカを中心に医療支援をしている。だが、通常連携をとっているアメリカ、そしてヨーロッパの支援先が自国の対応で手いっぱいになっている中、アフリカ現地に出向いてくれる医師や医療用衛生用品の確保、ロックダウンが起こった場合の食糧確保と、考えねばならないことが山積みだ。最近、新型コロナウイルス対策のための「東アフリカ・エイド」も立ち上げたが、まだまだ対応は追いついていない。

 昨今アフリカは目まぐるしい経済成長を遂げており、そこに商機をみいだす人も多くなった。最近ではアフリカを称して、「最後のビジネス・フロンティア」というような呼ばれ方をすることもある。特に、ケニアのナイロビや、南アフリカのヨハネスブルグなどの大都市などには、多くの国々から新しいビジネスチャンスを求めて人々がやってくる。

 私の故郷、タンザニアにも都会はある。ことダルエスサラームは、日本とも縁がある国際都市だ。この街は、アフリカ大陸では日本からの中古車輸入の玄関として知られる地でもあり、多くの日系企業も進出している。そこには近代的な街並みや豊かな生活もあるのだ。

 しかし、それは広大なアフリカの一部に過ぎない。アメリカで国内の分断が表面化した時にも、イギリスのEU離脱問題の時にも同じことを考えたが、豊かな生活を享受できる人とそうでない人では、モノの考え方や、生きる上での優先順位のつけ方に温度差がある。アフリカの場合、この差は他の国々よりもさらに激しいだろう。

 グローバル化の恩恵を享受する人が増えている一方で、アフリカ全人口の約半分が、いまだその日暮らしで、貧しい生活を強いられているのだ。同じ国や地域に住んでいながら、こうした温度差が世界のあちこちで生まれるのは、人間は時に自分が見た事象だけが「真実」だと思ってしまうからかもしれない。

 NGO職員としての私の目の前にいるのは、豊かさとは対極にいる人たちだ。私たちには今、「豊かなアフリカ」と向き合っている余裕はとてもない。世界各国の新型コロナウイルスの感染状況を見る限り、これがアフリカで広がった場合、アフリカの国々だけで何とかなるとはとても思えない。

2279チバQ:2020/04/16(木) 22:43:46
■欧米諸国の比ではない悲劇を生む可能性

 年の数カ月をタンザニアで過ごし、タンザニアの人々と日常的にコミュニケーションを取っている人間として断言できること――。それは外国からの支援が止まった中で新型コロナウイルスが広まれば、ここでは欧米諸国の比ではない悲劇を生む可能性が否めない、ということだ。

 ではどのくらい状況が深刻なのか。

 たとえば私の支援拠点があるサキーラ(Sakila)村では、普段から医療のほとんどを海外からの応援に依存している状況がある。この村は、アフリカ最高峰キリマンジェロから約70マイルのところに位置し、近隣の3つの小さな村と合わせた人口は、約1万人程度。地域には、複数のクリスチャン非営利団体による診療所や政府の病院があるが、診療所は薬局のようなもので治療はできないうえ、さまざまな薬が揃っているわけではない。

 村から最も近くにある政府運営の病院、Arumeru Medical Centreにも、病気を診断したり、手術ができる医者はおらず、医療品もほとんどない。より精密な診察が必要とされると、首都ダルエスサラームにある国で最も大きなMuhimbili病院にいくように指示されるが、ほとんどの人たちにとってそれは現実的とは言えない。なぜなら、そこは村から560キロ以上も離れているからだ。

 東アフリカの多くの村では、多かれ少なかれこうした問題を抱えている。そもそも東アフリカでは、政府が運営する病院以外、ほとんどすべての病院が欧米諸国に拠点があるNGO団体によって運営されているのが現状だ。

 私の病院もそれは同様で、アメリカの運営母体の寄付のおかげで現状は薬に困ることなく、誰にでも治療をするポリシーを貫くことが出来ている。しかし今後、新型コロナウイルスが広がれば、そうしたことも十分には出来なくなる可能性が高い。

 現地での医者不足を解消するために、通常は母体となる欧米諸国のNGO機関などと調整を図り、医療団を派遣してもらっている。こうした医療団に所属し、ボランティアとしてアフリカに来てくれる医師の多くは、自国では引退した高齢者が多い。

 私の病院でもワシントン州のゲートウェイ・フェローシップ、オレゴン州のプロビデンス・ビンヤードといった医師団を派遣してくれる団体と調整を行ってはいるが、感染や重篤化が危惧される高齢の医師たちの多くは、アフリカには来ることは出来ないだろう。また、現状では世界各国が飛行機などによる移動を制限しているため、これが強化されると他国から医師団を呼ぶこと自体がまったく出来なくなる。

 最近、タンザニア政府の北部地区ヘルス・オフィサーのムッサ・エドワーズ氏と話したばかりだが、彼も今の世界情勢からアフリカへの影響を非常に危惧しており、必要となればロックダウン宣言など感染防止を先制する行動をとることが重要だと言っていた。

■人々は飢えて路頭に迷うことになる

 エドワーズ氏は語る。「ほとんどの人はその日に食べる食糧を確保することで精いっぱい。そんな地域で新型コロナウイルスの感染が広がった場合、悲劇は免れない状況に陥ってしまう。今は潤沢な衛生資材もきっと不足するだろうし、感染者が増えればロックダウンの日数も長くなるだろう。しかし、そうなったら多くの人々は飢えて路頭に迷うことになる」。これはまさに、私が最も恐れていることでもある。

 アフリカの現状を「数字的」に見ると、ドラスティックな準備をするのはまだ早すぎる段階だと思うかもしれない。死者数も感染者数も、まだ欧米諸国のようにひどくはない。しかし、このウイルスが恐ろしいのは、油断するとあっという間に被害が拡大してしまう点だ。それは今いるアメリカで、すでに立証済みと言えるだろう。

 アフリカは今、現在感染や死者を多く出している国々から学ばねばならない。数字だけを見て安堵し、準備をおこたれば、そこに待っているのは多くの死でしかない。だからこそ、今から各国の医療関係者などに働きかけを行うことは、決して早すぎる行動だとは思わない。初期段階において医療用品や、医師団派遣を他国に要請していくことが大事だと思っている。

2280チバQ:2020/04/16(木) 22:44:01
 最後に少しだけ自分のことを話すが、私は16歳の時にアメリカ人の養子になった。タンザニアの父は聖職者で、今のアメリカの家族はもともと父の知人だった。子供時代はとても貧しかった。この記事の中で述べてきた「貧困状態」にあるアフリカというのは、私自身が実際に経験してきたことだ。

 そんな自分がアメリカで出来ることは、アフリカのために学び、アフリカのための活動基盤を作ることだった。現在は実父が、アフリカ側でNGOを支えてくれているが、私が行っていることはかつての「自分」を増やさないことにほかならない。

 私はアメリカ人となり、今はアメリカに住んではいるが、それはアフリカを支援するための手段に過ぎない。私の心は常にタンザニア、そしてアフリカの大地と共にあるのだ。

 新型コロナウイルスの影響は、日に日にアフリカにも迫ってきている。アフリカには幸せに暮らしながらも貧しい人がたくさんいる。そんな人は先進国の「当たり前」とは異なる現実の中で、このウイルスと戦わねばならない。そのことを、少しでも多くの方に知っていただければと思う。

ゴドウィン・セレンボ :ニューホープ国際病院理事

2281チバQ:2020/04/17(金) 10:29:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200417-00000041-jij-int

ブラジル大統領、保健相を解任 新型コロナより「経済優先」


4/17(金) 7:40配信

時事通信



 【サンパウロ時事】ブラジルのボルソナロ大統領は16日、新型コロナウイルス対策をめぐり意見が対立していたマンデッタ保健相を解任した。

 経済や雇用を重視するボルソナロ氏は、新型ウイルス流行を「軽い風邪のようなもの」と矮小(わいしょう)化し、各州政府や市が独自に実施している商業活動規制などの隔離措置を批判。一方、医師でもあるマンデッタ氏は隔離を推奨していた。

 ボルソナロ氏は記者会見で、新型ウイルス対策が経済に影響を与えることに関し「患者が二つ病気を抱えている場合、一つを治療し、もう片方を放置するわけにはいかない。もしそうすれば患者は最終的に命を失うかもしれない」と強調。経済重視の姿勢を正当化した。

2282チバQ:2020/04/18(土) 10:56:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/a64def617f99a28902a04b3e26a7b4add7b41d12
米資金拠出停止、WHOに与える大きな打撃
4/17(金) 19:14配信

AFP=時事
WHOへの拠出額上位12か国(2020年4月16日作成)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が今週、世界保健機関(WHO)への資金拠出の停止指示について明らかにした。WHOにとって米国は最大の資金源となっているため、資金拠出停止の表明は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)への取り組みでかじ取りを担うWHOの予算に大きな打撃を与えることになる。

 WHOによるパンデミック対応が「中国寄りだ」と批判していたトランプ氏は14日の会見で、新型コロナウイルス感染拡大へのひどく不適切な対応とそれに関する隠蔽(いんぺい)でのWHOの役割を検証する間、資金拠出を一時停止するよう指示したことを明らかにした。

■任意拠出金

 WHOの予算サイクルは2年ごとの枠となっており、加盟国の分担金と任意拠出金がその資金源となっている。

 例えば2018〜19年度では、予算額56億2000万ドル(約6050億円)のうち43億ドル(約4600億円)が各国政府や団体などによる任意拠出金、残りが加盟各国の分担金となっている。このうち任意拠出金に注目することは、資金供与者の貢献度を比較する手段の一つとなり得る。

 任意拠出金で最大の貢献をしているのは米国で、全体の約15%、5億5310万ドル(約595億円)を拠出している。次いで米マイクロソフト(Microsoft)創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏の慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)」(9.76%)、貧困国へのワクチン供与を行っている国際機関「GAVIアライアンス(GAVI Alliance)」(8.39%)、英国(7.79%)、ドイツ(5.68%)の順となっている。

 さらに国連人道問題調整事務所(OCHA)や世界銀行(World Bank)、欧州委員会(European Commission)などに続き、日本は2.73%を占めている。一方、中国の任意拠出は全体の0.21%、790万ドル(約8億5000万円)にとどまっている。

 特別な事業に割り当てられることが多い任意拠出金は一年を通じて、事業やニーズが生じるごとに支出される。

■加盟国分担金
 一方、WHO全加盟国に課せられているのが、分担金だ。こちらは各国の富裕度や人口によって相対的に算出され、毎年1月1日に拠出するものとされている。

 最新の予算サイクルでは、分担金が9億5700万ドル(約1030億円)を占め、WHOにとって任意拠出金に次ぐ資金源となっている。

 分担金では、米国が全体の25%近くを占める2億3700万ドル(約255億円)を拠出。一方、中国は7600万ドル(約82億円)を拠出しており、全体に占める割合は全体の8%だ。

 だが、欧州連合安全保障研究所(European Union Institute for Security Studies)のアジア部門上級アナリスト、アリス・エクマン(Alice Ekman)氏は、「中国は自らを、より平等な新しい世界秩序の擁護者として位置付け、特にアフリカ諸国に熱心に働き掛けている」「WHOはその他さまざまな多国間機構の一つにすぎず、国連(UN)機構内における中国の影響力は極めて大きい。それは財政貢献だけの話ではない」と述べている。

 国際結核肺疾患連合(International Union Against Tuberculosis and Lung Disease)会長を務めるガイ・マークス(Guy Marks)教授は、トランプ米大統領に拠出停止という「向こうみずな決断」を覆すよう求めている。もしも米国がWHOへの拠出を停止すれば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をはるかに超えて、「WHOが実施する世界のその他の疾病管理にとっても壊滅的」な結果を招くだろうと警告している。【翻訳編集】 AFPBB News

2283チバQ:2020/04/19(日) 15:29:56
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041900123&g=int
「国民7割新型コロナ感染、どうしようもない」 ブラジル大統領、経済再開呼び掛け
2020年04月19日14時16分


経済再開を唱えるボルソナロ大統領を支持するデモ隊=18日、ブラジル・サンパウロ
経済再開を唱えるボルソナロ大統領を支持するデモ隊=18日、ブラジル・サンパウロ

 【サンパウロ時事】ブラジルのボルソナロ大統領は18日、首都ブラジリアで支持者らを前に「新型コロナウイルスには(国民の)70%が感染する。どうすることもできない」と発言した。その上で社会の崩壊を防ぐため、各州が独自に実施している商業規制などの隔離措置を緩和するよう求めた。

 隔離措置による失業者増大を最も懸念するボルソナロ氏は「(感染は)きょうでなければ来週、来月だ。これが現実だ」と強調。「高齢者や健康に問題のある人はケアするべきだ。ただ、われわれは働かなければならない」と経済活動再開を訴えた。
 大統領の発言を受け、最大都市サンパウロでは大統領支持者らが車やトラック、バイクを連ねてデモ行進。ボルソナロ氏と対立して隔離措置を進めるサンパウロ州のドリア知事の辞任を求めた。
 ブラジルでは18日までに3万6599人の感染が確認され、2347人が死亡している。

2284チバQ:2020/04/19(日) 15:59:41
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202004/CK2020041902100032.html
<新型コロナ>休校、世界に広がるオンライン授業 教育格差鮮明 ネット未整備の層を救え

2020年4月19日 紙面から


 新型コロナウイルスの感染拡大で、国連によると百八十八カ国が全土で休校措置を取り、十五億人以上の子どもたちが学校に通えなくなっている。多くの国でオンライン授業が広がる一方、通常授業との開きは大きく、経済状況などによる教育格差も生まれている。コロナ禍は、各国で子どもの学びや生活に影響を及ぼしている。 (新型コロナウイルス取材班)
■あくまで補佐役
 「この問題が分からないんですが」「じゃあ、先生がやってみせるよ」。米東部メリーランド州モンゴメリー郡。本紙アメリカ総局の記者の高校一年の長女(16)は、自宅でオンライン授業を受けている。中学一年の長男(13)も同様に学習中だ。

 約十五万人の児童生徒がいる同郡は四月から、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使った授業を開始。郡はパソコンなどを持っていない子には貸与し、通信用モバイルWi-Fiも配布した。

 授業の画面に映っている生徒は数人だけ。生徒も教師も映るかどうかは自分で決める。自宅の様子などのプライバシーへの配慮だという。ログインがうまくできない生徒がいたり、家庭内の幼い子どもの声が響いたりして、授業が進まないこともある。

 一回の授業時間は通常より大幅に短く、コマ数も少ない。事前にメールで出された宿題で分からない点を質問する補完的なものにとどまる。長女は「先生が慣れてくれば、通常の授業と同じように進められると思う」と期待するが、低学年だと親がつきっきりになる必要があると感じた。

■給食中止も心配
 多くの国が試行錯誤でオンライン授業を進める中、経済的にネット環境を持てない家庭は多い。米ニューヨーク市では、百十万人超いる児童生徒のうち、一割が定住先のないホームレスとされる。市は無償貸与用にiPad(アイパッド)三十万台を用意。米国学校管理者協会のドメネク事務局長は「現実は全米一万三千を超える学区の大部分で、オンライン授業を行う能力がない」と指摘し、「デジタル格差」を懸念する。

 フランスでも、パソコンのない家庭の学習の遅れが課題だ。ブランケール仏教育相は休校措置開始から約二週間後の三月末、「児童生徒の5〜8%がすでについて行けなくなっている」との見方を示した。ヨルダンでは、約二百万人のパレスチナ難民の家庭の多くが、オンライン授業を利用できていない。

 休校で学校給食が中止となり、子どもの栄養面も心配される。ロシアは家庭の食費軽減のため、一部自治体で食料の現物支給を開始。しかし、第二の都市サンクトペテルブルクと北部の貧しいカレリア共和国では、支給される一日あたりの食料内容に約三倍の差がある。地域格差も浮き彫りになっている。

■工夫こらす
 学校閉鎖が一カ月になる英国では、家から出られない子どもたちを元気にしようと、著名トレーナーのジョー・ウィックスさんがユーチューブで体育の授業を始めた。「ジョーと体育」と題し、室内でさまざまな動きを披露。それを子どもたちがまねして運動する。初回の再生回数は六百四十万回超を記録。日課にしている英南部サウサンプトンの小学生アニー・ロバートソンちゃん(7つ)は「学校の体育の授業よりきついけど、おもしろい」と笑顔だ。

 九日から全国の小中高校で段階的にオンライン授業が始まった韓国。ソウル近郊の高校で日本語を教える四十代の女性教師は、担当クラスの出席率が100%だったといい「授業が必要とされているのがわかった」と使命感を新たにした。

 退勤後に家で授業動画の撮影や編集に追われるなど負担もあるが、やりがいは大きいという。「直接の授業には及ばないが、若い生徒はデジタルに慣れていて熱心に学んでいる。徐々に適応してくれれば」と願う。

2285チバQ:2020/04/20(月) 19:28:54
https://www.asahi.com/articles/ASN4N566KN4NUHBI00H.html
ニュージーランドの「全土封鎖」を緩和 学校など再開へ
新型コロナウイルス

シドニー=小暮哲夫

2020年4月20日 16時24分
 ニュージーランド政府は20日、新型コロナウイルスの感染を防ぐため3月26日から続けている「全土封鎖」を一部緩和すると発表した。感染者の増加が抑えられ、感染経路の大半を把握できているためという。学校のほか、飲食店の持ち帰りサービスや建設工事などを28日から再開する。

 新型ウイルスの警戒レベルを最高のレベル4からレベル3に下げ、林業、製造業も再開を認める。ただ、食料品の買い物や運動などを除き、在宅勤務が可能な人は引き続き自宅にいるように求められる。2週間後の5月11日にさらに緩和するかどうかを決める。

 3月26日に283人だった感染者数は4月5日に1千人を超えた後、増加のペースが鈍化。20日現在で1440人(前日比9人増)、死者は12人にとどまっている。(シドニー=小暮哲夫)

2286チバQ:2020/04/20(月) 19:30:33
https://digital.asahi.com/articles/ASN4M55S2N4LUHBI00S.html?pn=4
野生動物、澄んだ水、青い空… 人影消えたら現れた
有料会員限定記事 新型コロナウイルス

ローマ=河原田慎一、岡田玄=サンパウロ、奈良部健 飯島健太、ワシントン=香取啓介、北京=高田正幸

2020年4月19日 16時07分
 街中に野生動物が現れた、水や空気がきれいになった――。新型コロナウイルスの感染拡大で、人々が家に閉じこもり経済活動が縮小するなか、世界各地でそんな報告が相次いでいる。AFP通信によると、外出禁止令や自宅待機要請の対象になっているのは、17日時点で110カ国・地域、約45億人。人影が消えた世界で、それまでの光景や環境に変化が起きている。

 「水の都」として知られる世界遺産イタリア・ベネチアの歴史地区。新型コロナウイルスで観光客が激減した結果、住民が驚く変化が表れた。濁っていた運河が透き通り、水の底が見えるようになったのだ。

 大型クルーズ船の増加などによる運河の水質汚濁が社会問題になっていたが、同国メディアによると、観光客は3月中旬時点で昨年に比べて約9割減少。運河を行き交う水上バスやゴンドラが激減し、鵜(う)が小魚を追ったり、白鳥が悠々と泳いだりする様子が目撃されている。

ここから続き
 ベネチアの海洋科学研究所のダビデ・タリアピエトラ氏は「船が引き起こす水流が減ったことで、運河に沈殿する固形物が少なくなり、水が澄んだのだろう」とみる。

世界各国、姿を見せる野生動物たち
 外出禁止で人が出歩かなくなった町では様々な野生動物が姿を現している。ほとんどの商店が休業しているため、都市では人と車の交通が急減。ミラノの公園では野ウサギが駆け回り、ローマ中心部の幹線道路をカルガモの親子が一列になって歩く様子がSNS上で話題になった。ローマの観光名所で映画の舞台にもなったスペイン広場の噴水では、カモが水浴びをしているという。

 外出の禁止や自粛要請が出されている南米の国々でも、市街地などで野生動物が相次いで目撃されている。夜間から早朝の外出禁止令が出されているチリの首都サンティアゴでは3月下旬から数回、野生のピューマが目撃された。現地報道によると、近くの丘陵地帯から下りてきて、えさを探していたという。

 大西洋に面したアルゼンチンのビーチリゾート、マルデルプラタでは、観光客がいなくなった大通りを、アシカの仲間の群れが埋めているとの報道もある。

 もともと野生動物が多く見られるインドの都市部でも、罰則付きの厳しい外出制限で人の姿が減ったことで、道路や建物内に野生動物が出没するようになっている。ニューデリーではサルが道路の真ん中でくつろいだり、民家や役所に入り込んだりする事例が相次いで報告されている。ヒンドゥー教のサルの神様ハヌマーンへの信奉からインドではサルに食べ物を与える人が多いが、得られる食料が減ったためとみられる。

 会社員ラジェシュさん(46)は17日朝、5階にある自宅アパートのバルコニーに初めてサルがやって来ているのを見つけ、慌てて追い払ったという。

 ヒンドゥー教徒には「一日最初のロティ(パンの一種)は牛へお供えし、最後のものは犬に」と信じる人がいる。インドの路上には牛や野良犬も多く、サルと同じように「食糧難」に陥っている可能性がある。(ローマ=河原田慎一、岡田玄=サンパウロ、奈良部健)

澄んだ青空「地球が呼吸をしているみたい」

 イランの首都テヘランに住む会計士アバさん(37)は最近、澄んだ青い空を見てうれしくなる。「地球が呼吸をしているみたい」。同国では車の排ガスなどによる大気汚染が深刻だが、新型コロナ対策で都市間をまたぐ車の移動に罰則が科されたことで、街全体がスモッグでかすむ日が減った。アバさんは「環境の大切さに気づくきっかけになった」と話す。

 外出禁止や自粛による交通量の減少や工場の操業停止で、大気汚染が改善したとの報告が世界各地で相次いでいる。世界最悪レベルの大気汚染で知られるインドでは、かすんで見えなかったヒマラヤ山脈が離れた場所から眺望できるようになった。

2287チバQ:2020/04/20(月) 19:30:56
 長らく環境汚染対策に取り組んできた中国でも、新型コロナウイルスが流行した期間に大気や水質の改善がみられた。普段は空が白くかすむことが多い北京でも、流行が本格化した1月下旬以降は青空が広がる日が続いた。

 同国の生態環境省が全国337地点を分析したところ、今年1〜3月のPM2・5(微小粒子状物質)の空気中の濃度は昨年同期と比べて22%減少、PM10も20・3%減った。この期間、これらの地点で大気汚染がなかった日の割合は平均93・5%にのぼり、昨年同期比を5・2ポイント上回った。また、水質検査をした全国約2千地点のうち約79・9%で水質が優良と判断され、昨年同期と比べ5・6ポイント高かった。

 ロイター通信は、世界の二酸化炭素(CO2)の排出が、前年比で5%以上減るという研究者の予測を紹介。リーマン・ショックのあった2008年も1・4%減にとどまり、これほどの排出減は第2次世界大戦以降で初めてとしている。

 一方で、感染拡大の影響を和らげようとする政策が、環境破壊につながるとの懸念も出ている。米環境保護局(EPA)は、工場や発電所に求めている汚染物質の排出量などの報告について、従業員が減ったり、外出制限が出されたりしていることから、遅れても罪に問わない一時的措置を発表した。減速した経済の刺激策が今後、排出量や環境汚染物質の急増を引き起こす可能性も指摘されている。

 オバマ政権で気候変動イノベーション担当の上級顧問を務めたビナ・ベンカタラマン氏は「人の活動がなくなっても、自然が自己回復することに過度な期待はできない。気候変動のように人類が長い時間をかけて地球環境に与えた変化は、すぐには修正されない」と話す。

 中国では感染のピークを過ぎた2月下旬以降に交通量が増え、政府によると、北京周辺での自動車による汚染物質の排出量はすでに以前の水準に戻っている。多くの工場も再開しており、環境改善の効果は一時的なものになりそうだ。(飯島健太、ワシントン=香取啓介、北京=高田正幸)

2288チバQ:2020/04/21(火) 14:25:53
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042100303&g=int

人道危機、一層深まりも 原油急落で南米ベネズエラ


2020年04月21日13時30分
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テレビ演説するベネズエラのマドゥロ大統領=3月30日撮影、大統領府提供(AFP時事)

テレビ演説するベネズエラのマドゥロ大統領=3月30日撮影、大統領府提供(AFP時事)

 【サンパウロ時事】原油相場の急落は、国家経済を原油輸出に頼る南米ベネズエラを一層の人道危機に追いやりそうだ。経済が破綻した同国では医薬品が慢性的に不足しており、新型コロナウイルスへの脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されているが、外貨が入ってこないことで感染阻止に必要な措置が取れず、死者が増大する可能性もある。

 世界最大の原油確認埋蔵量を誇るベネズエラは故チャベス前大統領の下、潤沢なオイルマネーを武器に中南米の反米左派諸国の盟主となった。しかし、失政と原油価格の低迷で国家経済は破綻し、今や南米最貧国に。米トランプ政権が経済制裁を強めて販路が狭まったため、ロイター通信によると昨年の輸出量は前年比3割減、今年3月は前月比26%減に落ち込んでいる。
 マドゥロ大統領は3月、「ベネズエラ産原油価格の急落は歳入への大打撃だ」と発言。今月20日にはロシアのプーチン大統領と電話会談し、「5月1日に有効になる『OPECプラス』のメカニズム(協調減産)を完全に支持することで一致」(ベネズエラ外務省)するなど、危機感をあらわにしている。

2289チバQ:2020/04/22(水) 19:47:50
https://digital.asahi.com/articles/ASN4N3Q6NN4LUHBI01M.html?pn=5
「命より経済優先か」 感染増でも制限緩和、苦渋の国々


飯島健太 イスタンブール=其山史晃

2020年4月22日 16時00分
 新型コロナウイルスの感染拡大が続いているにもかかわらず、外出規制を緩める国がある。中国に次いで早い段階から感染が急増したイランでは、経済失速に耐えきれず、企業活動を一部で再開。経済への配慮から全面的な外出禁止令に踏み切らなかったトルコでは、感染者数がイランを超えた。

米の経済制裁にコロナ禍
 イランのロハニ大統領は5日、「健康管理と経済活動の両立は可能だ」と表明した。3月5日に始めた企業活動や移動の制限の一部を、4月11日に首都テヘランを除く各地で緩和。政府が「感染リスクが低い」と認めた企業や店舗の活動が再開した。

 18日には、テヘランでも制限緩和が始まり、雑貨や衣類など再開した一部の店舗やバザール(市場)には人が集まり、薬局では行列ができた。一部の幹線道路は長蛇の渋滞が起きた。

ここから続き
 しかし、感染拡大が収まる気配はない。2月19日に最初に確認された感染者は、3月2日に1500人を超え、15日後には10倍の1万6千人へ。その後も増え続け、4月18日には8万人を上回った。死者は3月18日に中国、イタリアに続いて1千人を超え、4月18日には5千人を突破。重症患者も3500人以上いるという。ナマキ保健相は7日の国会で「感染拡大を抑え込んだ段階には来ていない」と認めた。

 ロハニ政権の決定には焦りがにじむ。米国が2018年5月に核合意から離脱し、原油禁輸を含む経済制裁を発動。通貨リアルの対ドルの実勢レートは制裁前より3分の1程度の13万リアル前後に急落した。そこへ、企業活動や移動の制限が追い打ちをかけた。今月に入ってコメの価格がすでに2割上がるなど、物価高も深刻になってきた。

 イランは3月、国際通貨基金(IMF)に対し、ウイルス対策名目で50億ドル(約5370億円)の緊急支援を要請した。だが、米国が強く反対しており、支援を受けられるかどうか不透明な状態が続いている。

 国民の間では「命より経済優先か」といった懸念がくすぶる。携帯電話修理業のレイハニさん(33)は朝日新聞助手の取材に「世界の感染者の現状を見れば、都市封鎖は受け入れられる。まずは感染拡大を食い止めないと、この先の希望は見えてこない」と話した。(飯島健太)

外出禁止求める市長
 トルコ政府は65歳以上と20歳以下の市民を対象に、罰則つきの外出禁止令を出しているが、その間の働き盛りの世代は外出の自粛要請にとどまる。エルドアン大統領は「必要物資を供給し、輸出を支えるため、トルコはいかなる状況でも生産を続け、車輪を回す必要がある」と説明。背景には一昨年の通貨危機から落ち込んだ経済を止められないという危機感がある。

 最大都市イスタンブール中心部の洋服店で店番をしていたアヌル・チャルシュカンさん(25)は、バスに乗って片道1時間の通勤を続ける。「感染の危険は感じるが、外出禁止の対象外なので、店を開ける間は出勤しないわけにいかない」と話す。

 トルコの感染者数は、初めてのケースが確認されてから1カ月余りで急増。18日にはイランを抜いて8万2329人を記録し、勢いは収まる気配がない。特に感染者数の6割は経済の中心であるイスタンブールに集中している。

 同市のイマモール市長は17日に朝日新聞の取材に答え「3週間でいいので、治安や保健分野を除くすべての市民を対象とした外出禁止令を一刻も早く出すべきだ」と訴えた。

 イスタンブールの人口は東京都よりもやや多い1550万人。市の分析では、外出制限が自粛要請にとどまる現状では、製造業の40〜50%が稼働を続けている。平日には推計で約240万人が公共交通機関や自家用車で動き回り、ウイルスが拡散する結果を招いているとみている。

 イマモール氏は「今、感染拡大を防がなければ、人命と経済の損失はもっと大きくなる。全面的な外出禁止令は通常の生活を早く取り戻すために必要な措置だ」と語った。(イスタンブール=其山史晃)

2290チバQ:2020/04/22(水) 19:49:47
https://digital.asahi.com/articles/ASN4N3H6WN4JUHBI01Y.html?pn=6
「空腹。助けて」車に群がる人々 生活苦に震える貧困層
有料記事 新型コロナウイルス

サンパウロ=岡田玄、イスタンブール=其山史晃、ドバイ=高野裕介 ヨハネスブルク=石原孝

2020年4月22日 10時00分
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。世界の感染者は累計で240万人を超え、新興国や途上国でも流行が拡大している。こうした国々で貧しさにあえぐ人たちは、政治の恩恵から漏れる憤りや、感染の危険、生活苦に震えている。

 13日、ブラジルの最大都市・サンパウロの貧民街にある公立の医療センター前で、Tシャツやサンダル姿の男女が集まっていた。感染が拡大するなか、狭い自宅を出て、風通しの良い路上で過ごすためだ。住民団体の代表は「すでに15人の感染が確認された。感染して亡くなった人も8人いると疑っている」と話す。

 状況は第2の都市・リオデジャネイロでも同様だ。感染者が出た貧民街に住む主婦マリルセ・マリアさん(38)は「各家屋に最低5人は住んでいる。1人が感染すれば全員にうつる」。実家では、れんがを積んだ約50平方メートルの2階建てに家族14人が暮らす。消毒用アルコールどころか、せっけんや水道のない家もある。感染拡大を招く「密集」「密接」「密閉」がそろった環境で、感染症の専門家は地元紙に「貧民街で感染が広がれば、致死率は格段に上がる」と指摘する。

 ただ、住民の懸念は感染の危険より明日の食事だ。地方政府が出した外出自粛要請で、多くの人が店員や物売りの仕事を失った。都市部では、赤信号で止まった車に人々が「空腹。助けて」と書いた紙を掲げて群がる光景が増えた。

 ブラジルの15日時点の感染者は2万8320人、死者も1736人で、いずれも中南米で最多。だが、検査は重症者や医療関係者らにしか行われておらず、複数の研究機関が、実際の感染者は公表数の12〜15倍になるとの試算を発表した。

ここから続き
 それでも、ボルソナーロ大統領は「社会的隔離はブラジル経済を壊す」と訴え、買い物に出たり、支持者と間近で写真を撮ったりする姿をツイッターに投稿。地方政府による自粛要請と矛盾する内容で、社会に混乱が広がっている。

 政権は仕事を失った低所得世帯に1人あたり月600レアル(約1万2千円)を支給し始めたが、システムの混乱で、受給できない人は少なくない。サンパウロの貧民街に暮らす家政婦フェルナンダ・ソウザさん(37)は「子連れ家族が、この額で暮らせると政府は思っているのか。私たちは見捨てられた」と嘆いた。

トルコのシリア難民358万人
 トルコでも、エルドアン大統領が経済への影響を考慮し、21〜64歳の主な生産年齢層には外出禁止を課していない。労働者は公共交通機関で出勤を続け、3月11日に国内で初めて確認された感染者は1カ月余りで7万人近くまで急増した。

 市民からは「感染が広がった欧米の例をみると、今のように通りを歩ける状態でいいのか」との声もある。これに対し、エルドアン氏は「必要物資を供給し、輸出を支えるため、トルコはいかなる状況でも生産を続け、車輪を回し続ける必要がある」と強硬だ。世界的な感染拡大による国内景気の減退を受け、政権は、近く企業に従業員の解雇を3カ月禁じる法律を成立させる予定という。

 だが、トルコに約358万人いるシリア難民は労働許可なしで働く人が多く、この法律では保護されない。イスタンブールでアパートを借り、旅行会社で働いてきたシリア難民のムナフさん(32)は先月すでに解雇を告げられた。母語のアラビア語を生かし、アラブ諸国の旅行客の通訳をしてきたが、感染拡大を受けた国際線の停止で仕事がなくなったためだ。

 難民たちはこれまでも、低賃金で長時間働く便利な存在として、企業の雇用調整弁とされてきた。ムナフさんは「コロナ危機の終息を祈るしかないが、危機が去っても僕の将来には何の保障もない」と嘆く。

 古里を離れ、避難キャンプ暮らしを強いられている人々はより悲惨だ。イラク北部シェイハン郊外のキャンプでは、過激派組織「イスラム国」(IS)に迫害された少数派ヤジディ教徒ら約1万5千人が生活する。イリヤス・ハデルさん(29)は妻子3人と約30平方メートルのテントに住む。

2291チバQ:2020/04/22(水) 19:49:58
 古里を離れ、避難キャンプ暮らしを強いられている人々はより悲惨だ。イラク北部シェイハン郊外のキャンプでは、過激派組織「イスラム国」(IS)に迫害された少数派ヤジディ教徒ら約1万5千人が生活する。イリヤス・ハデルさん(29)は妻子3人と約30平方メートルのテントに住む。

 イラクは全土に外出禁止令が出されており、ほとんどの支援団体がキャンプから一時的に撤収した。政争による政治空白が続くことに加え、産油国ながら最近の原油価格の暴落で、政府に避難民らを支える余裕はない。

 キャンプ内で感染者は報告されていないが、移動制限の影響で、住民は日雇い仕事にも行けない状態という。政府の食料配給が頼りだが、マスクや消毒液はない。イリヤスさんは「一人感染すれば、キャンプは大混乱だ」と不安がる。

 北部アルビル郊外の難民キャンプを管理するボタン・サラハディンさん(30)は「難民は他に行く当てがない。こんな状況が続けば、犯罪を誘発することにもなる」と危機感を語る。(サンパウロ=岡田玄、イスタンブール=其山史晃、ドバイ=高野裕介)

人と物の行き来が途絶えたアフリカ
 WHOのテドロス事務局長は今月1日、中南米やアフリカについて、感染拡大が深刻な社会的、経済的、政治的な影響をもたらすとの危機感を示していた。

 アフリカ疾病対策センターによると、16日時点でアフリカ54カ国のうち52カ国で計約1万7千人の感染者が確認され、死者も計約900人に上る。約1カ月前の感染者は9カ国で計90人だったが、欧州と距離が近い北部の国を中心に急増した。検査が不足していることもあって実態はより深刻だとみられ、米カリフォルニア大学のエドワード・ミゲル教授は「今後、アフリカで数百万人が感染する恐れがある」と警鐘を鳴らす。

 人口約230万人のアフリカ南部ボツワナのマシシ大統領は6日、「集中治療室(ICU)のベッド数が約100床しかない。感染の拡大防止にはもっと必要だ」と訴えた。人口約4千万人の北東部スーダンも公立病院のICUのベッド数が約40床しかないとされる。

 感染者がアフリカ最多の約2500人に上る南アフリカ。北東部プレトリアに住む会社員レボハン・ムペラさん(28)は「感染が怖く、家を出ていない。職を失った知人もいる」と語る。感染拡大で集会が禁じられ、今月11日に予定していた結婚式を延期した。「8月には式を挙げたいが、今は何の計画も立てられない」と先行きへの不安を語った。

 アフリカでは現在、ほとんどの国が国境を封鎖したり、国際線の運航を停止したりしている。人や物の行き来が途絶えたことによる、経済的ダメージは甚大だ。世界銀行は9日、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国の今年の成長率をマイナス2・1%〜マイナス5・1%と予測。アフリカ連合は「2千万近い雇用が失われる危機にある」とした。

 社会不安の高まりはテロ組織に利用される可能性もある。英BBCによると、ソマリアのイスラム過激派シャバブは「国々を侵略してきた十字軍によってウイルスは広まった」と宣伝しているという。(ヨハネスブルク=石原孝)

2292チバQ:2020/04/22(水) 19:59:36
https://digital.asahi.com/articles/ASN4G6VN7N4CUHBI02H.html?pn=4
「ウイルスでなく、食べられずに死ぬ」凍てつく世界経済
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ワシントン=青山直篤、サンパウロ=岡田玄 堀内京子、西山明宏、滝沢卓

2020年4月15日 5時00分
 新型コロナウイルスによる感染拡大で、グローバル化でかつてなくつながった世界経済が一気に凍りついた。各地で広がる外出規制などの対策は、経済の「需要」と「供給」を同時に破壊した。感染拡大が長引けば、歴史的な不況はさらに深刻化しかねない。

 「社会に不安が渦巻いている。いつこの日々が終わり、元に戻るかわからない」。米中西部ミネソタ州セントポール。老舗レストランでバーテンダーをしていたダン・オデルさん(45)は、3月中旬に勤め先が休業し、失業保険を申請した。「10代から働いてきたがこんなことは初めて。恐ろしい時代になった」

 新型コロナの感染者が50万人を超えた米国では、急激な雇用減が進む。打撃を受けるのは、リモートワークができない低賃金の小売りや飲食などのサービス業の労働者だ。13万人近い従業員の大部分を削減するカジュアル衣料大手ギャップなどで空前の規模の解雇が広がる。4日までの3週間で計約1700万人が失業保険を申請。2月まで歴史的な低水準が続いていた失業率は、4月には戦後最悪だった1982年11月の約11%を上回りそうだ。

ここから続き
 2月21日、国際通貨基金(IMF)トップのゲオルギエバ専務理事はリヤドでの講演で、「最も可能性が高い想定」として「中国経済が急激に落ち込むが、その後V字回復し、世界の他地域への悪影響の波及は穏やかだ」と述べていた。だが、4月9日には「全く経験のない危機」と言及。IMFのギタ・ゴピナス調査局長は14日の記者会見で、今回のコロナ危機を「大恐慌」に匹敵する「大封鎖(The Great Lockdown)」と形容した。過去1カ月余りの事態の悪化は、専門家にとっても想像を絶していた。

 中国・武漢で新型コロナによる最初の死者が発表されたのが1月半ば。その後、欧米などへのウイルスの伝染は想定以上に速かった。3月上旬にイタリアが全土で外出禁止令を出し、その後も幅広い都市で移動制限などが続いた。

 感染の急速な拡大は、グローバル化でかつてなくヒトやモノの流れが増え、世界が密接につながった裏返しといえる。中国など新興国で中間層が増え、過去30年で世界の航空旅客は4倍、貿易(輸出額)は7倍に増えた。

 金融危機に端を発した2008年のリーマン・ショックは、投資や消費の冷え込みなど需要面の打撃が中心だった。今回は需要の激減に加え、移動制限や休業などで製品やサービスの供給も阻害されている。こうした動きが世界で一気に広がり、未曽有の不況を引き起こした。

 米国は国内総生産(GDP)の1割という「戦時レベル」の財政出動を決定。中央銀行の連邦準備制度理事会(FRB)が事実上、その支出を無制限に埋め合わせる。ただ、経済活動の制約が続く限り、こうした政策で需要を喚起する効果は限られ、当面の資金繰り支援にとどまる。経済を早期に回復できるかどうかは、新型コロナの感染をいかに早く収束させられるかにかかっている。

 リーマン後、日米欧などの主要中銀が大規模な金融緩和を進め、株価上昇を支えてきた流れも逆回転しつつある。自然災害などでは需要が急激に戻って「V字回復」する例も多いが、今回はこれまでの「バブル」が裏目に出て、12年間続いた大恐慌期のような長期の停滞に陥る可能性もある。

 FRBのイエレン前議長は3月末、「長期の景気後退につながる打撃を懸念している」と警告した。金融緩和が続くなか、米企業は社債などで調達した資金を使い、株価をつり上げる「自社株買い」に充てていた。イエレン氏が懸念するのは、こうして借金を積み上げた企業が今後、労働者の雇用や教育、設備投資を削り、経済の成長力そのものが落ちていく可能性だ。

2293チバQ:2020/04/22(水) 19:59:50
新興国で「多重苦」本格化か
 今後、経済危機と人道危機の「多重苦」が本格化しそうなのが、南米やアフリカなどの新興国や発展途上国だ。

 4月上旬、ブラジル・サンパウロの問屋街は、いつもはクラクションと人いきれでむせかえる通りが閑散としていた。州知事の外出自粛要請が出て2週間。スラム街に暮らすポップコーン売りのフランシスコ・アウブルケルケさん(48)はこの3週間、ほぼ収入がなかった。「このままでは、ウイルスで死ななくても、食べられなくて死ぬ」

 ブラジルでは19年のボルソナーロ大統領の就任後、市場重視の改革で緩やかに景気が回復。株価も今年1月に史上最高を記録した。だが、3月下旬までの2カ月で4割超も下落。通貨レアルも4月上旬に対ドルで過去最安値となり、年初比で2割超も下がった。

 リーマン後の金融緩和で世界中にあふれ出していたマネーはいま、逆に一気に新興国から逃げ出している。需要減を反映した原油価格の暴落も追い打ちをかけた。国際金融協会によると、1月下旬〜4月上旬、新興国からはリーマン直後の同期間の約4倍に上る史上最大の資金が流出した。

 財政が悪化すれば公衆衛生や医療上の対応もままならず、密集して暮らす貧困層の感染リスクがさらに増す。産油国のエクアドルの商業都市グアヤキルでは、貧困地域を中心に、埋葬できない死者が路上に放置された。IMFは13日、英国や日本などの拠出金を元に最貧国25カ国の債務減免を決めたが、長期化すれば、金融支援にも限界がある。

 リーマン直後、米国は08年11月にワシントンで開いた主要20カ国・地域(G20)首脳会談で「保護主義を拒否する」という発信を主導した。中国も積極的な内需拡大に動き、世界経済の回復を力強く牽引(けんいん)した。

 だが、中国は今回、一足早く感染を抑え込んだものの、自国の経済的打撃も深刻だ。3月末、G20は緊急の首脳会議を開いたが、「自由貿易という目標を繰り返す」との弱い声明にとどまった。15日にはビデオ形式でG20財務相・中央銀行総裁会議を開くが、協調の機運は高まっていない。(ワシントン=青山直篤、サンパウロ=岡田玄)

停滞の度合い増す日本
 欧米に比べ、比較的緩やかな感染対策をとってきた日本だが、7日の緊急事態宣言をさかいに、状況は一変した。対象となった7都府県を中心に、各知事は相次いで外出自粛や休業を要請。国内の経済活動は、需要、供給ともに一気に停滞の度合いを強めている。

 BNPパリバ証券は5月6日までの宣言期間中、国内全体の消費は平時より17・9%減ると試算。日本経済研究センターによる民間予測の集計では、4〜6月期の国内総生産(GDP)の実質成長率は平均で年率11・08%減と、2ケタの大幅なマイナスが予想されている。

 政府は緊急事態宣言にあわせ、事業規模108兆円にのぼる緊急経済対策をまとめたが、感染拡大が収束するまでは積極的な消費喚起策を実行に移せない。

 野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは、感染が落ち着いてきた中国でも経済の回復は遅れている点を指摘し、「宣言を解除する際は一気には進めにくく、V字回復は難しい。経済が元に戻るには相当時間がかかり、長くマイナス成長が続く可能性は高いのではないか」と危惧する。

 欧米ほどではないが、日本でも働き手を取り巻く環境は急激に悪化している。厚生労働省によると、13日時点で新型コロナウイルスの影響で職を失ったか、失う見込みの労働者は1830人。従業員の休業などを具体的に検討する事業所も7178にのぼり、約2週間前に比べていずれも倍近くに急増している。

 個人で入れる労働組合などには、相談の電話が殺到。多くが職を失いやすい派遣やパートといった非正社員からだ。派遣社員らで作る全国ユニオンの鈴木剛会長は「地方では雇い止めが進行している。10年前のリーマン・ショックの時より深刻だ」と警戒する。(堀内京子、西山明宏、滝沢卓)

2294チバQ:2020/04/26(日) 00:39:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7dbb77ea06b82b0516d1c3a0b0440912e74c0f9
台湾と断交のキリバス、総選挙で与党連合が過半数割れ
4/24(金) 23:53配信

読売新聞オンライン
 【ジャカルタ=一言剛之】英ガーディアン紙(電子版)は24日、太平洋の島国キリバスの総選挙で、ターネス・マーマウ大統領を支持する与党連合の獲得議席が過半数を下回ったと報じた。キリバスは昨年9月、台湾と断交し、新たに中国と国交を結んだ。野党側は台湾との外交復活を主張しており、今後両陣営の対立が激しくなることが予想される。

 選挙結果を受け、6月にも大統領選が行われる見通し。報道によると、マーマウ氏のほか、台湾との断交に懐疑的で、与党から離脱したバヌエラ・ベリナ議員が立候補する予定だ。

 23日に開票が行われた総選挙では、改選前に45議席中31議席を占めていた与党連合が過半数割れとなる22議席に転落し、野党側が23議席を獲得した。

 太平洋のほぼ中央に位置するキリバスは、空港や大型船が寄港できる深水港の建設が可能で、中国が軍事・民生両用の拠点開発を進める可能性が指摘されている。

2295チバQ:2020/04/26(日) 08:01:53
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042500245&g=int
ブラジル「スター閣僚」辞任 大統領の人事介入に反発
2020年04月25日14時15分


ブラジルのボルソナロ大統領(左)と辞任したモロ法務・公安相(AFP時事)
ブラジルのボルソナロ大統領(左)と辞任したモロ法務・公安相(AFP時事)

 【サンパウロ時事】ブラジルのモロ法務・公安相が24日、連邦警察長官人事をめぐりボルソナロ大統領と対立した末に辞任した。モロ氏は連邦判事時代にルラ元大統領らが関与した巨大な政界汚職事件を厳しく裁き、一躍「正義の味方」として国民的人気を獲得。昨年1月にボルソナロ氏が就任した際、反汚職を掲げる政権の「スター閣僚」として法相に迎えられていた。
 連邦警察は、議会攻撃のデマ拡散や違法性のあるデモに大統領の関係者や支持者が関与していたかどうかを調査しているとされる。ボルソナロ氏は長官交代を求めていたが、上司に当たるモロ氏は「政治的干渉に当たる」と抵抗。ボルソナロ氏が24日に「理由なく」(モロ氏)、長官解任に踏み切ったことで亀裂は決定的となった。

2296チバQ:2020/04/26(日) 08:02:26
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042500393&g=int
警官千人が新型コロナ感染、内相辞任 ペルー
2020年04月25日20時20分


ペルーのモラン内相=2018年10月、リマ(AFP時事)
ペルーのモラン内相=2018年10月、リマ(AFP時事)

 【リマAFP時事】ペルーのモラン内相は24日、辞任した。警官約1300人の新型コロナウイルス感染が最近、確認されたばかりで、国家警察出身のガストン・ロドリゲス氏が後任となった。

 ペルーの感染者は2万1000人を超え、600人以上が死亡した。閣僚ではイノストロサ保健相も3月、辞任している。

2297チバQ:2020/04/26(日) 20:52:15
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/world/dailyshincho-623958.html
【コロナ禍】過激な言動が話題 ブラジル「ボルソナーロ大統領」の意外な人気の秘密
2020/04/26 11:01デイリー新潮

【コロナ禍】過激な言動が話題 ブラジル「ボルソナーロ大統領」の意外な人気の秘密

ボルソナーロ大統領(Isac Nobrega/PR/Wikimedia Commons)

(デイリー新潮)

「新型コロナは軽い風邪」、商業活動の規制に関しては「犯罪だ。ブラジルを壊している」と発言。商業や市民の外出の自粛を主張した保健相はクビに……。ブラジルのボルソナーロ大統領(65)の過激な発言と行動が世界の注目を集めている。

 ***

 ブラジルの新型コロナ感染者は4月19日現在3万8654人、死者は2462人に達している。前日から感染者は2055人、死者は115人増えた。にもかかわらず、ボルソナーロ大統領は同日、首都ブラジリアでマスクを着用せず数百人の集会を開き、演説を行った。演説中、咳き込むシーンもあったが、聴衆を愛国者と呼び、各州で実施しているロックダウン(都市封鎖)を攻撃したのだ。

 ロックダウンを最初に行ったのは、コロナ感染の中心地となっているブラジル南東部のサンパウロ州とリオデジャネイロ州だった。その後、他州も独自に商業施設の規制を行うようになった。

「ロックダウンによって、市民は不要不急の外出を禁止。病院やガソリンスタンド、スーパーマーケット、薬局など生活に必要なお店をのぞき、営業停止です。当初は3月24日から始めて、4月22日に終了する予定でした。ところが感染拡大が止まらないため、5月10日まで延長になりました」

 と解説するのは、ブラジル在住の日本人ジャーナリスト。

「ロックダウンも1カ月近くになりますので、市民は疲弊してきています。そのため、ロックダウンに異を唱えるボルソナーロ大統領を支持する人がでてきました。最初は『大統領は何を言ってんだ』と馬鹿にしていた人たちが、ロックダウンで生活が苦しくなって、『彼の言っていることは正しいのではないか』と思うようになったのです。現在、国民の3〜4割が支持派ですよ。一方、連邦議会や野党は、ロックダウンに賛成しています。ブラジル国内では、大統領支持派とロックダウン賛成派とで、意見は真っ二つに分かれています」

 マンデッタ保健相は医師出身で、記者会見で科学的知見に基づいてロックダウンの必要性を訴えると、人気が急上昇。それに対して大統領は、「スターになった」「謙虚さを失った」と痛烈に批判、解任したという。

2298チバQ:2020/04/26(日) 20:52:48
ギャングが外出禁止のメッセージ
 そもそも、ボルソナーロ大統領はどんな人物か。

「いわゆる極右の政治家で、1964年のカステロ・ブランコ将軍の軍事独裁政権を支持しています。LGBTの権利は認めていません。2018年に社会自由党から大統領選に出馬しましたが、党と喧嘩して離党。現在は無所属です。アメリカのトランプ大統領の信奉者で、昨年1月に大統領に就任して以来、4回訪米。そのため、“ブラジルのトランプ”と呼ばれています。コロナ感染には無頓着で、毎日のように外出し、街でパンを食べたり、店の人と一緒に写真を撮っています」(同)

 国民の中には、そんな大統領を支持する動きが出てきたのだ。

「4月11日と12日、サンパウロの中心街パウリスタ通りで、ロックダウンに反対するデモが行われました。11日は通りを車でふさぎ、『ドリア知事(サンパウロ州)は辞めろ、われわれを働かせろ』とシュプレヒコールを上げています。車が1000台、オートバイが2000台、トラックが200台参加しています。12日は大統領支持者約200人が参加して、ロックダウンの中止を訴えました」(同)

 とはいえ、コロナの感染はまだまだ拡大しそうだ。特に、サンパウロやリオデジャネイロにあるスラム街(ファベーラ)は、今後コロナ感染者が爆発的に増えるかもしれないと言われている。

「ファベーラは住宅が密集している貧困街で、小さな家に10人ほどが暮らしているため、感染爆発が危惧されています。リオデジャネイロ州は、ファベーラに住む高齢者を街中のホテルに移動させることを決めました。ところが高齢者は家族と離れたくないという理由で、ホテルに移った人はごくわずかでした。ファベーラは犯罪組織の縄張りで、当局の権限が及ばない無法地帯です。このままではファベーラの住民にコロナが蔓延するのは目に見えているため、ギャングが車で住民に外出禁止を促すメッセージを流していますよ」(同)

 ファベーラのような貧困地帯のインフラは、まともに整備されていないという。

「ブラジル当局によると、水道を利用できない人は約4000万人もいます。人口の半分となる1億人は、下水道なしで暮らしています。コロナ感染を防ぐため、手を洗う水さえない人がこんなにいるのですから、コロナを防ぐ手段がありません」(同)

 国内がそんな状況にありながら、ボルソナーロ大統領は4月18日、ブラジリアで行った集会で「新型コロナウイルスには(国民の)70%が感染する。どうすることもできない」と発言。各州が実施しているロックダウンの緩和を求めているのだ。

「ブラジルは、財政基盤が脆弱な発展途上国ですから、このままロックダウンが続けば経済は破綻します。感染のピークは5月と言われていますが、感染拡大が収束せずにロックダウンが2、3カ月も続けば、街は失業者で溢れかえることになるかもしれません」(同)

 感染防止か、経済優先か。どちらを選んでもブラジルは大変なことになりそうだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年4月26日 掲載

2299チバQ:2020/04/28(火) 10:31:41
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202004/CK2020042702100025.html
ルールに従うタイ 指示が細かい欧州 国民性浮かぶソーシャル・ディスタンス<新型コロナ>






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2020年4月27日 紙面から
 新型コロナウイルスの感染予防として提唱される、人と人の距離を保つ「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)」は、世界でどのように取り組まれているのか。各国の事情や国民性を踏まえ、さまざまな取り組みが行われている一方、その影響が軍事や宗教活動まで及んでいるケースがみられる。(新型コロナウイルス取材班)

◆エレベーターの床に矢印


 タイの首都バンコクでは、マンションやオフィスビルなどのエレベーターの床面に、六人程度分の足跡や矢印が外側を向いたシールが目につく。立ち位置を誘導し、狭い空間でも顔を見合わせないようにするユニークなアイデアだ。


 ショッピングモールのカフェ店員ガーイさん(26)は、「シールがなければ大勢が乗ってくるので、怖くて階段で昇り降りすると思う。タイ人は決められたことは守るので、とてもいいアイデア」と話した。



バンコクのショッピングモールのエレベーター。外向きの矢印で、顔を突き合わせない工夫がされている岩崎健太朗撮影


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 敬虔(けいけん)な仏教国のタイだが、毎朝の托鉢(たくはつ)も二メートルの棒の先にお供えをつけて受け渡ししたり、フェースシールドを着用したりと工夫。バンコクの寺院ワット・サミアン・ナーリーでは、供え物をする市民と僧侶の間に透明シートの仕切りを設けて感染を防ぐ。僧侶のソムチャイさん(42)は「近くで接するのが本来の姿。でも顔は見えるし、今は安心して足を運んでもらうためだ」と話す。


 中国の上海市にあるコーヒーが飲める書店「朶雲(ドゥオユン)書院」は、三月二日の営業再開後、予約制を導入して人数を制限。利用した女性は「予約制でなければ人が押しかけてくるだろう」と話した。

◆あいさつの握手、ハグを自粛



ドイツ・ベルリンのバスは、運転席と客席の間がビニールシートで仕切られた=近藤晶撮影


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 欧州各国の指示は具体的なものが多い。フランス政府は、対人距離一メートル以上、十五分以内の会話を掲げる。イタリアでも政府が一メートル以上の対人距離を求め、あいさつ時の握手や抱擁を避けるよう呼び掛ける。


 ドイツでは公共の場所で家族以外が三人以上で集まることを禁止し、他者との距離を最低一・五メートル、可能なら二メートル以上とらなければならない。ベルリンのバスでは運転手による乗車券の販売を停止し、運転席と客席の間にビニールシートを張って接触を防ぐ。


 フランスやドイツでは、食料品店やスーパーで一度に入店できる人数も制限。入店待ちの客は店外で間隔を空けて並ぶ。ベルリンのスーパーで並んでいたエマ・フライシャーさん(45)は「少し時間はかかるけど仕方ない。お店で働く人たちを守ることにもなる」と理解を示す。フランスでは感染した場合に重症化しやすい高齢者を守るため、七十歳以上の客を優先的に入店させる店もある。

写真



◆整列して反政府デモ


 ソーシャル・ディスタンスの取り組みに苦慮するケースも出ている。米国のトランプ政権は、人と人の間隔を六フィート(約一・八メートル)以上空けるよう徹底を呼び掛ける。米軍も例外でないため、エスパー国防長官は「潜水艦や戦車の中で六フィートの距離を保てない。実行には困難が伴うのも事実だ」と苦しい胸の内をのぞかせた。


 イスラエル西部の商都テルアビブの広場で十六日に行われた反政府デモでは、デモを認める条件として二メートル間隔に並び、マスクを着用することを警察が要求。地面には目印が書かれ、二千人以上の参加者が碁盤の目のように整然と並んでネタニヤフ首相の退陣を求めた。


 二十四時間外出禁止のロックダウン(都市封鎖)が敷かれたアラブ首長国連邦(UAE)のドバイでは、二十四日から始まったイスラム教のラマダン(断食月)に合わせ、外出制限は夜間のみに緩和され、飲食店も営業を再開した。外出禁止に断食という「苦行」が加わる国民のストレスを和らげる狙いがあるとみられる。







(4月27日朝刊「核心」に掲載)

2300チバQ:2020/04/28(火) 10:32:31
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202004/CK2020042602100009.html
<新型コロナ>貧困アフリカのジレンマ 封鎖続ければ飢餓…30万人死亡の恐れも






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2020年4月26日 紙面から


 新型コロナウイルスが世界でまん延する中、アフリカの感染者は二十五日現在、世界保健機関(WHO)調べで欧州の1・4%にとどまっている。しかし、国連は十七日、アフリカで今後三十万人が死亡する恐れがあると警告。貧しさゆえに、現在の厳しい感染対策はいずれ限界を迎え、真の脅威が訪れつつある。 (ロンドン・沢田千秋)

■街は封鎖しマスクを義務化、違反はむち打ち


 「コロナの流行を受け、マサイの人たちは家の入り口に水おけを設置して手を洗っている。最近は外を警戒して遠出していない」。ケニアの国立保護区に隣接するホテル役員、市原紀子さん(55)は言う。


 首都ナイロビで、社会的距離や手洗いは浸透。街は封鎖され、夜は外出禁止でマスクも義務化された。違反すると、むちで打たれ逮捕される。大統領自ら給与を八割削減し、所得税を減税。ケニアの感染者は約三百三十人だ。

■封鎖で失業者増、物流は停滞…住民「感染の前に餓死」


 ウガンダの感染者は七十人強。現地で活動するNGOテラ・ルネッサンスの小川真吾さん(45)も「最初の感染者が出た翌日、国際線が停止。日本より迅速に対策が取られた」と話す。


 「長引いた内戦の影響で医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な中、感染拡大は最悪の事態を招く」とし、手洗いセットの設置を続けるが、封鎖で失業者が増大し、物流も停滞した。「住民は『ウイルスに殺される前に飢餓で死ぬ』とささやく。経済の低迷と、銃も使う当局の強権的な感染対策に対し、暴動が起きかねない」と恐れる。

■ウイルスの到達遅く、先進国より適切な措置


 アフリカ大陸の感染者は、約一万八千人で死者は約八百人。リバプール大のマーク・ナンインギ博士研究員(流行疫学)は「ウイルス到達が他より遅く、この時間差がアフリカ各国に空港閉鎖や外出禁止など、先進諸国よりも適切な措置を取らせた」と評価する。

■交通網が未発達で地方に感染及ばず


 南アフリカ、クワズルナタール大のアケベ・アビア研究員(環境細菌学)は、感染者数の少なさにアフリカ特有の事情をみる。「交通網が未発達で感染が都市内で限定的だった。また、夏だった南半球では、ウイルスの感染力が低かったかもしれない」という。検査不足の可能性については「実態と大きな差があれば、病院は既に重症者で混雑し、地方でも大勢が死んでいるはずだ」と否定的だ。

■この大陸で封鎖は不可能…解除で感染すれば重症化、のジレンマ


 ただ、未来は明るくない。三人に一人が貧困ラインの一日一・九ドル以下で暮らすアフリカで、一枚三ドルのマスクは高級品だ。病院から遠く離れた地方に水道や電気はなく、多くが農作業に毎日出かけ、市場に行き、物々交換する。都市のスラム街では数十人が掘っ立て小屋で共同生活。三億人が屋外の共同トイレを使うといわれる。


 サハラ砂漠以南で、コロナウイルスが重症化しやすい六十五歳以上が3%しかいないことは好材料だが、恒常的な栄養失調による免疫低下が重症化の要因ともなりかねない。


 ヨハネスブルク大のアレックス・ブロードベント教授(疫学理論)は「外出制限や封鎖は、この大陸では不可能。その日暮らしの住民に封鎖を強いれば、飢餓が広がることは明らかだ」と話す。「封鎖は先進国で年配者を助けているが、アフリカで続ければ、多くの子どもが死ぬ」と言い切り、感染の危険がある中で、いずれ封鎖を解かざるを得ないジレンマを指摘した。

2301チバQ:2020/04/28(火) 10:33:25
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202004/CK2020042602000133.html
<新型コロナ>ベネズエラ 高まる不安 原油安で医薬品、電力不足






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2020年4月26日 朝刊


 【サンパウロ=共同】政治・経済の深刻な混乱が続く南米ベネズエラに新型コロナウイルスの脅威が押し寄せ、不安が高まっている。反米左翼マドゥロ政権は感染を抑えていると強調するが、保健医療制度が崩壊状態の中、感染が拡大すれば多数の犠牲が出るのは避けられないとの見方が強い。


 政権によると、二十四日時点の感染者数は三百十八人で死者は十人。感染者のうち約四割が回復したとしている。政権は国内初の感染が確認された三月中旬から、外出禁止などの規制を継続。マドゥロ大統領は「世界に模範を示す全ての世帯の自覚と規律に感謝したい」と述べ、規制を守る国民のおかげで拡大が抑えられていると強調した。


 しかし主要収入源である石油の生産低下などから政権は財政難にあり、医薬品は恒常的に不足。昨年三月に全国で発生した大規模停電の後、電力供給は不安定な状態が続く。ある医師は英BBC放送に「集中治療病床は全国に約八十しかなく、人工呼吸器を稼働させるための電気も常には来ない。大勢の死者が出るシナリオも予想される」と不安を口にした。


 ハイパーインフレなど経済危機下で路上での行商など非正規部門で生計を立てていた大勢の市民らが、規制長期化に伴って困窮する恐れも高まっている。トランプ米政権による石油部門への制裁の影響で、以前から問題となっていたガソリン不足は一層深刻化。最近は首都カラカスでもスタンドに給油待ちの長蛇の列ができるなど、市民の苦労に拍車を掛けている。

2302チバQ:2020/04/30(木) 14:48:39
https://www.jiji.com/jc/article?k=20200407039922a&g=afp
ひつぎ足りず段ボール箱で代用、新型コロナ死者急増のエクアドル
2020年04月07日12時22分



【キトAFP=時事】太平洋に面した南米エクアドル第2の都市グアヤキルの市当局は5日、新型コロナウイルス感染による死者が急増し、ひつぎ不足のため段ボール箱を代用せざるを得ない状況にあると語った。(写真はエクアドル・グアヤキル市に寄付された段ボール製のひつぎ。グアヤキル市長室提供)
 市当局によると、地元業者から段ボール製のひつぎ1000基の寄付を受け、市内の共同墓地2か所へ送ったという。
 葬儀場チェーンのオーナーで実業家のサンティアゴ・オリバレス氏は、ひつぎの需要の高まりに対応できていないと説明。市内に出された1日15時間の外出禁止令により、ひつぎ製造に必要な木材や金属などの原材料が不足していると述べた。
 段ボール製のひつぎについてグアヤキル市長室は、「この緊急事態で亡くなった人々の尊厳ある埋葬に大いに役立つだろう」とのメッセージをツイッターに投稿した。
 グアヤキルは南米でも感染拡大の影響が最も大きい都市で、先週には路上に多数の遺体が放置されている様子を撮影した動画を地元住民がソーシャルメディア上に投稿し、物議を醸していた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

2303チバQ:2020/04/30(木) 14:49:12
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020043000059&g=int
ギニアビサウ首相ら4閣僚感染 新型コロナ
2020年04月30日01時21分


ギニアビサウのナビアム首相=2014年5月、ビサウ(AFP時事)
ギニアビサウのナビアム首相=2014年5月、ビサウ(AFP時事)

 【ビサウAFP時事】アフリカ西部ギニアビサウのナビアム首相は29日、他の3閣僚と共に新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。自らのフェイスブックに「検査を受けたら陽性だった。家にいる。気分は良い」と書き込んだ。

 新型コロナについて「(ギニアビサウに)存在するし、あっと言う間に広がる」と強調。「自分の命、家族の命を守るため、あらゆる手段を取ってほしい」と述べ、国民に外出自粛を呼び掛けた。

2304チバQ:2020/04/30(木) 14:55:18
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042900849&g=int
コートジボワール元首相に禁錮20年 大統領選出馬後、フランスに逃亡
2020年04月29日23時54分


西アフリカのコートジボワールのソロ元首相=1月29日、パリ(AFP時事)
西アフリカのコートジボワールのソロ元首相=1月29日、パリ(AFP時事)

 【アビジャンAFP時事】西アフリカのコートジボワールの裁判所は28日、ソロ元首相に対し、横領などの罪で禁錮20年を言い渡した。ソロ氏は大統領選(10月投票予定)出馬を表明しているが、現在はフランスに逃亡中。

 裁判所は、5年の公民権停止を命じ、新たな逮捕状も出して大統領選出馬を事実上封じた。ソロ氏は2010年、武装勢力指導者としてワタラ現大統領を支持し政権獲得に貢献、一時は首相となったが、やがて関係は険悪化した。

2305チバQ:2020/04/30(木) 15:09:32


537 :チバQ :2020/04/30(木) 15:05:52
https://www.afpbb.com/articles/-/3280904
「フランス語」がコロナ流行の巻き添えに、2言語公用制のカナダ
2020年4月29日 13:06 発信地:オタワ/カナダ [ カナダ 北米 ]
【4月29日 AFP】英語とフランス語の2言語を公用語しているカナダで、新型コロナウイルス流行の巻き添えとなる形で「フランス語」がとばっちりを受けている。

 カナダでは、製品やサービスに2言語での表示を義務付けている。だが、カナダ政府はこのほど、新型コロナウイルス対策の特例として、英語の表示しかない輸入消毒剤の流通を許可する決定を下した。


 また、主要な生活必需品を新たな供給源からの輸入に頼らざるを得ない状況にもなっているが、こうした輸入品に2言語表示の義務付けは適用されない。

 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は28日、「今われわれが置かれているのは極限状態だ」とし「一定の状況下では、1言語だけで書かれた警告や表示も容認する用意がある」と述べ、この決定を擁護した。

 一方でトルドー氏は、「もちろんわが国の2言語主義は、カナダのアイデンティティーの問題だけではなく、消費者の安全性に関わる問題でもあるので、こうしたこと(1言語表示)は起きないことが望ましい」とも述べた。

 だが、この措置にカナダのフランス語圏選出の議員らは激怒し、「危険だ」と主張するとともに、数世紀にわたってフランス語を母語として保護するために闘ってきた人々への「敬意を欠いている」と批判。ルネ・コルミエ(Rene Cormier)上院議員は、「どんな理由であっても、わが国の2言語公用制に敬意を欠くことは正当化されない。保健衛生の問題でもあり、安全の問題でもある」と述べた。

 また、カナダ公用語局(OCOL)のレーモン・ティベルジュ(Raymond Theberge)局長は、フランス語話者の人口が多い東部ニューブランズウィック(New Brunswick)州とオンタリオ(Ontario)州で、公衆衛生当局がフランス語を使って発表していないことは残念だと発言。特にカナダで約3000人が死亡している目下の新型ウイルス流行下においては、政府機関が発するメッセージはフランス語話者にも理解できるものでなければならないと指摘した。

 しかし、トルドー首相は、ここへきて製造内容を変更して医療装備や手指消毒剤を生産している全ての企業が、2言語を操るスタッフを擁しているわけでも、2言語表示を可能にする能力があるわけでもないと述べた。

 最新の国勢調査によると、カナダ人口3700万人のうち約4分の1が、日常的にフランス語を使用している。(c)AFP

2306チバQ:2020/05/02(土) 09:49:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee7a6cbca1a6540b8fa278c0f88d073b9fa92bc1
モザンビーク北部でイスラム過激派がカリフ制国家樹立の目標を宣言
5/2(土) 9:34配信

AFP=時事
モザンビークのモシンボア・ダ・プライアで2017年に起きたイスラム過激派組織によると思われる攻撃後、政府の治安部隊によって破壊されたとみられるモスク(2018年3月6日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】モザンビーク北部を2年以上にわたり恐怖に陥れてきた謎のイスラム過激派組織が、突如として動画で戦闘員の素顔を見せ、天然ガスが豊富な同地域をカリフ制国家に変えるという目標を公然と宣言した。


  この過激派組織は最近、カボデルガド(Cabo Delgado)州の州政府庁舎を襲撃した他、銀行強盗や道路の閉鎖といった行為を続け、いくつもの町や村で組織の白黒の旗を掲げている。

 モシンボア・ダ・プライア(Mocimboa da Praia)の町で最近起きた襲撃後に撮影したと思われる動画には、カラシニコフ銃を所持した戦闘員らが恐怖におびえる住民らに対し、「全員、イスラム法に従ってもらう」と指図する様子が映っている。モシンボア・ダ・プライアは2017年10月に同過激派組織が最初の襲撃を行った町だ。

 つい最近まで、襲撃者らの身元はもちろん、その意図も不明だった。だが直近の動画では、顔を隠さずに登場する戦闘員らが集会に集められた住民らに対して、「異教徒の政府はいらない。われわれが望むのはアラー(神)による政府だ」と現地のキムワニ語で主張している。

 この過激派組織は2年以上にわたり、主に辺ぴな場所にある村々を標的にしてきた。フランスの緊急医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」によると、彼らによって殺害された人数は700人を超えるという。地元カトリック大司教ルイス・フェルナンド師(Dom Luiz Fernando)は少なくとも20万人が家を追われたとしている。

 同組織は今年3月になって大胆さを増した。モシンボア・ダ・プライアに戻り、夜明け前の町を襲撃して州政府と軍の施設に乱入してからは、潜伏場所から姿を現し、カボデルガド州の3地区を公然と支配している。

 この組織は現地ではシェバブ(Al-Shabaab)として知られているが、ソマリアで活動している同名の過激派組織とのつながりはこれまでのところ分かっていない。

 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の系列にある「イスラム国中央アフリカ州(Islamic State Central Africa Province、ISCAP)」は、昨年からの数件の攻撃で犯行声明を出し、モシンボア・ダ・プライアを攻撃したことも認めている。

「複数の動画や戦闘員の発言内容から、男たちはモシンボア・ダ・プライア出身で、2017年10月に最初に襲撃した組織のメンバーであることが分かる」と、北アイルランドのクイーンズ大学ベルファスト校(Queen's University Belfast)の上級講師でアフリカ史専門家のエリック・モリエジュヌー(Eric Morier-Genoud)氏は指摘している。

■次は現地企業で働く個人が標的に?
 これまでに大勢の住民がカボデルガド州の州都ペンバ(Pemba)に避難し、友人や親族の元に身を寄せている。

 同州に配備されている兵士や特別警察部隊は、この過激派組織の制圧には成功していない。地元筋と治安問題の専門家によると、昨今の一連の攻撃を受け、政府に雇われた南アフリカの民間軍事会社が同組織を制圧する一環で複数のヘリコプターをこの地域に派遣している。

 カボデルガド州は膨大な埋蔵量の天然ガスがあり、世界のルビー産出量の最大80%を有している。国内の最貧レベルにありながら、天然資源が豊富にあることから、資源をめぐる紛争が勃発しやすい危険地域となっているのだ。

 仏エネルギー大手トタル(Total)はモシンボア・ダ・プライアから約60キロのパルマ(Palma)で、液化天然ガス(LNG)事業に250億ドル(約2兆7000億円)を出資している。

 これまでのところ、LNG事業が攻撃されたことはないが、事業運営にはすでに治安の悪化により暗い影が差している。

 前出のモリエジュヌー氏は、「戦闘員らは道路や、空港や港があり戦略上重要な町モシンボア・ダ・プライアを攻撃している」と語り、またLNG関連企業が近々、多数の下請け労働者を使って事業を開始する予定となっているが、「その個々人が標的にされる危険がある」と警告している。【翻訳編集】 AFPBB News

2307チバQ:2020/05/02(土) 23:16:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/ddd7c833d541395e93a4543703c8340ee7a6a3cb
キューバが白衣外交に熱、コロナ禍21か国に医療団…米非難「外貨稼ぎだ」「人身売買」
5/2(土) 7:11配信

読売新聞オンライン

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(写真:読売新聞)

 【リオデジャネイロ=淵上隆悠】新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カリブ海の社会主義国キューバが、世界各地に医療団を送り込む「白衣外交」を繰り広げている。米国は、キューバの外貨稼ぎにつながると主張し、いらだちを強めている。


 南アフリカの首都プレトリア近郊の空軍基地に4月27日、キューバ医療団が到着した。医師や看護師ら計217人が全国に分散し、感染者の治療や感染拡大防止にあたるという。

 キューバ外務省によると、コロナウイルスの感染拡大が始まって以降、キューバはこれまでに医師や看護師ら計1455人を21か国に送り出した。医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な中南米・カリブ海諸国が中心だが、爆発的感染が起きたイタリアにも3月下旬以降計90人を派遣した。

 ルイジ・ディマイオ伊外相はツイッターで「キューバのチームがイタリアの白衣の戦士たちを助けにきてくれた」と感謝を表明した。

 一方、米国は「キューバ政府は医師らを劣悪な労働環境にさらしながら、医療支援で得た金のほとんどを確保している」(米国務省民主主義・人権・労働局のツイート)と非難する。

 ポンペオ米国務長官も4月29日の記者会見で、キューバの医療団派遣を「人身売買」と呼んで各国に受け入れ停止を求めた。

 米国がいらだつのは、医療団派遣がキューバの外貨獲得につながれば、米国がキューバに科している経済制裁の効果が弱まってしまうためだ。

 実際、海外向けの医療サービス提供はキューバの収入の柱になっている。普段から60か国以上に医師を派遣しており、政府統計によると、2018年には約64億ドル(約6835億円)を得た。もう一つの収入の柱である観光業の約29億7000万ドル(約3172億円)を大きく上回る金額だ。

 世界保健機関(WHO)によると、14年の人口1000人当たりの医師数は7・5人で、米国(2・6人)や日本(2・3人)を上回る。1959年のキューバ革命を率いたフィデル・カストロ元国家評議会議長が、教育とともに医療の平等な提供を目標に掲げ、医療の充実に力を入れたことが背景にある。

 新型コロナについても、国内の感染拡大を比較的低い水準に抑え込むのに成功している模様だ。政府発表によると、4月30日現在の感染者数は1501人、死者数は61人となっている。

 多くの国が医療崩壊の危機に直面する今、キューバ政府にとっては国際社会に貢献をアピールする好機だ。米国の批判に対し、キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は「虚偽と中傷だ」と強く反論している。

■[Q]キューバ経済制裁とは…トランプ政権 締め付け再開

 Q 米国はなぜキューバに制裁を科しているのか。

 A 1959年のキューバ革命を率いたフィデル・カストロ氏が、米国の資産を接収したのが引き金だ。米国は60年にキューバからの砂糖輸入を停止し、61年には断交した。キューバを舞台に米ソが戦争一歩手前まで突き進んだ62年には、人道支援を目的とする食料や医薬品を除き、貿易が全面的に禁じられた。

 Q 現在は。

 A 歴代米政権は、キューバの体制転換を目指して孤立化政策を踏襲してきたが、オバマ前政権はこれを緩和し、国交正常化に踏み切った。米企業にキューバへの投資を促し、キューバ製医薬品の輸入も認めた。文化交流などの名目で個人旅行も可能になり、旅行者はラム酒や葉巻を持ち帰ることが許された。

 しかし、トランプ政権は再度の締め付けに転じている。個人渡航は認めず、米国からキューバへの送金に3か月で1人1000ドル(約10万6000円)の上限を設けた。昨年4月には、かつてキューバ政府に接収された財産について、米国民が損害賠償請求できる対象を、第三国の外国企業まで広げると発表した。

 Q トランプ政権はなぜ方針転換したのか。

 A オバマ政権のレガシー(政治的遺産)を否定すること自体を「成果」とみている節がある。また、米国内には、社会主義体制を逃れて亡命した人々やその子孫が大勢おり、多くが大統領選の接戦州とされるフロリダに住んでいる。キューバ政府へ圧力を強めるほど、そうしたキューバ系有権者に絶好のアピールとなる。

2308チバQ:2020/05/03(日) 09:56:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/505f83ba20d566f556c0be011d2da20ac01cd8c6
刑務所暴動で47人死亡、コロナで食品差し入れ激減か ベネズエラ
5/3(日) 9:49配信

AFP=時事
ベネズエラ西部ポルトゥゲサ州の州都グアナレにあるロスジャノス刑務所での暴動発生を受けて、同刑務所前に集まった同刑務所の被収容者の親族ら。AFPTV の動画より(2020年5月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】ベネズエラ西部ポルトゥゲサ(Portuguesa)州のロスジャノス(Los Llanos)刑務所で1日、暴動が発生し、これまでに少なくとも47人が死亡、75人が負傷した。野党政治家と刑事施設監視団体が2日、明らかにした。


 同州選出の野党政治家、マリア・ベアトリス・マルティネス(Maria Beatriz Martinez)氏は「現時点で47人の死亡と75人の負傷を確認した」と述べた。ベネズエラの刑事施設監視団体OVP(Observatorio Venezolano de Prisiones)もこれらの人数を確認した。マルティネス氏とOVPはいずれも、死者はすべて被収容者だったとしている。

 AFPが1日に確認した軍の報告書は、ポルトゥゲサ州の州都グアナレ(Guanare)にある同刑務所で被収容者らが大規模な脱走を図り、敷地の周囲のフェンスを壊し始め、刑務所長も負傷したとしている。

 しかしマルティネス氏はこれを否定し、食品を得られなくなった被収容者の一部が暴動を起こしたと説明した。面会に来た家族や友人が食品を差し入れることが多いが、新型コロナウイルスの流行により面会が激減していたという。

 OVPによるとベネズエラの刑事施設では2019年に97人が死亡し、その70%が結核などの病気や不十分な医療が原因だった。

 ベネズエラで新型コロナウイルスへの感染が確認された人はこれまでに330人を超え、うち10人が死亡しているが、当局は収監施設での感染は起きていないとしている。【翻訳編集】 AFPBB News

2309チバQ:2020/05/03(日) 21:05:00
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050300071&g=int
アマゾン先住民、迫るコロナ危機 無法者が感染拡散の恐れ―ブラジル
2020年05月03日13時39分


空撮する航空機に矢を放とうとする、身体を赤く染めた文明と接触を持たないとみられるアマゾンの先住民たち=ブラジル政府の先住民基金が2008年5月公開(AFP時事)
空撮する航空機に矢を放とうとする、身体を赤く染めた文明と接触を持たないとみられるアマゾンの先住民たち=ブラジル政府の先住民基金が2008年5月公開(AFP時事)

 【サンパウロ時事】新型コロナウイルスが、ブラジルのアマゾン熱帯雨林地帯に暮らす約43万人の先住民族の存続を脅かしている。文明社会と一定の距離を置く先住民集落では感染者100人強、死者は10人に満たないが、過去には外部から持ち込まれた疫病で多くの死者を出しており、新型コロナによる「大虐殺」に戦々恐々としている。

 「先住民は感染症への免疫力が低いため、非常に危険な状況だ。多くの集落は保健専門家や医者がいない」と警鐘を鳴らすのは北西部ロンドニア州ポルトベリョに本部を置く「カニンデ先住民環境保護協会」の専門家ネイジンニャ・スルイさん。集落在住先住民の最初の感染は、医療関係者によってもたらされたが、ネイジンニャさんが危惧するのは、密林奥深くに分け入るガリンペイロ(違法金採掘人)の存在だ。
 富のために先住民殺害をちゅうちょしないガリンペイロや違法森林伐採人ら「無法者」は、右派ボルソナロ政権による「先住民軽視」の政策に加え、新型ウイルスまん延後に公的機関の監視態勢が弱まったことで、奥地への侵入を活発化させている。「彼らとの接触や、ウイルスが付着した物を触ることで先住民に感染が広がる。もしイゾラド(文明と接触のない先住民)と接触すれば、間違いなく『大虐殺』だ」。ネイジンニャさんの訴えは悲痛だ。
アマゾナス州奥地の先住民協会で、各民族の言語に翻訳した新型コロナウイルスのパンフレットを見せる男性=撮影日不明(setor de comunicacao da FOIRN提供・時事)
アマゾナス州奥地の先住民協会で、各民族の言語に翻訳した新型コロナウイルスのパンフレットを見せる男性=撮影日不明(setor de comunicacao da FOIRN提供・時事)

 実際、南米先住民は過去にもウイルスの脅威にさらされてきた。現在のペルーなどで栄華を誇ったインカ帝国は16世紀にスペイン人の侵略者が持ち込んだ疫病で滅亡が決定的となった。
 アマゾンでもたびたび外界から持ち込まれた病が深刻な結果をもたらしてきた。最近では1970年代〜80年代、はしかやマラリアで有力部族ヤノマミに多くの死者が出たことが知られている。
 北西部アマゾナス州最深部に暮らすトゥカノ族に属するニウド・フォンチス氏は「(約900キロ離れた州都)マナウスまでの飛行機はない。感染者が出れば大惨事だ。60歳以上の人口も約3割いる」と不安を打ち明けた。唯一の交通手段である河川通航の警備を強化している。
 政府は現在、先住民以外の人々が集落に接近することを禁じている。しかし、ガリンペイロらは従わない。ボルソナロ政権は感染予防措置より経済再開を優先しており、多くの部族が人口を大きく減らす危険におびえている。

2310チバQ:2020/05/03(日) 21:17:40
https://digital.asahi.com/articles/ASN527HJ9N4XUHBI01K.html?pn=10
前略
南アの中間層さえ「生きていけない」
 南アフリカ・ヨハネスブルクのビジネス街。高層ビルやショッピングモール、ホテルなどが立ち並ぶ一角から車で10分。トタン屋根の質素な家屋が密集する地区にたどりつく。マスクをする人はほとんどおらず、あてもなくたたずんでいるように見える住民もいる。この地区に住むエルデス・マロネクさん(37)は、ビジネス街を歩き、プラスチックや空き缶などを拾い集める仕事をしてきた。朝から夕方まで働き、稼ぎは数百円程度。妻と幼い子ども2人を養うだけで必死だった。

 だが、3月下旬から外出禁止措置が取られたことで、外には銃を持った警察や軍の兵士が巡回し、仕事はできなくなった。支援団体が不定期に支給してくれるトウモロコシの粉やパンなどの食料を家族で少しずつ食べて、どうにか生きながらえている。「政府が感染防止のために、ロックダウン(都市封鎖)をするのは理解できる。でも、このままではコロナに感染する前に、貧困のせいで死んでしまう」

 アフリカで唯一の主要20カ国・地域(G20)のメンバー国である南アフリカだが、近年は経済の低迷が続き、国内の失業率は30%近くに上る。感染の拡大で新たに数十万〜700万の雇用が失われるとの試算もある。封鎖期間は1カ月以上に及び、経済的に貧しい人々が多く暮らす地区では食料品や酒店の略奪がたびたび報じられた。

 経済の変調は、貧困層だけでなく、中間層以上の生活も狂わせている。

 ケニアの首都ナイロビの高級ホテルで営業担当部長だったピエラ・ムカミさん(40)は、会社員の平均的な月収の倍となる10万ケニアシリング(約10万円)以上を受け取っていた。夫とは別れ、15歳と13歳の子ども2人を育て、高齢の両親に仕送りをする余裕もあった。

 だが、国内で3月12日に初の感染者が確認されると、政府は3月15日、感染国からの入国を停止すると発表。外国人ビジネスマンであふれていた客室は静まりかえった。数日後、上司から「ホテルの営業を取りやめる」と解雇を言い渡された。「仕事は失っても、家賃や学費の支払いは止まらない。3カ月もこんな状態が続けば、生きていけなくなる」と涙ぐむ。

 政府は夜間外出禁止令や地方とナイロビの往来の禁止、公共スペースでのマスク着用の義務化などの防止策を取り、違反すれば2万シリングの罰金か6カ月間の禁固刑、またはその両方が科されるようになった。

 貧困層が多く住むスラム街では、食料品配給に群衆が殺到し、負傷者が出るケースも出ている。外出制限を守らない人々に警察が発砲し、自宅ベランダにいた13歳の少年に流れ弾が当たり、死亡する事件も起きた。

2311チバQ:2020/05/03(日) 21:18:36
アフリカ、感染ピークはこれから
 アフリカは約13億の人口を抱え、2050年には倍増して世界人口の4分の1を占める見通しだ。近年、10%近い経済成長を遂げる国もあり、「最後の巨大市場」として注目を集めてきた。だが、世界銀行は4月9日、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国の今年の成長率をマイナス2・1%〜マイナス5・1%と予測。アフリカ連合は「2千万近い雇用が失われる危機にある」とする。

 4月30日時点で、アフリカの感染判明者は約3万7千人、死者は約1600人だが、国連は今後、30万人以上が死亡する恐れがあると警告。感染者が数百万に上るとの予測もある。感染のピークはこれからだ。

 各国は約50カ国が国境の封鎖や国際線の運航を停止。当初は多くの国が都市封鎖に踏み切り、感染の拡大防止を図ったが、命を優先する政策には限界もある。最貧国マラウイでは、政府が都市封鎖を発表すると「飢えで死ぬより、感染したほうがましだ」と抗議デモが起き、裁判所は4月17日、貧困層への対策が不十分などとして一時差し止めを決定し、政府も貧困層への給付金の支払いを決めた。

 西アフリカのガーナでも、アクフォアド大統領が19日、首都アクラなどで実施していた外出制限策を緩和すると表明。「外出制限は、貧困層や立場の弱い人たちを中心に多くの困難を与えることになった」と理由を語った。途上国で感染防止策を徹底する難しさを浮き彫りにした。

 アフリカ最大の人口を抱えるナイジェリアの最大都市ラゴスでは、食料品を積んだトラックを群衆が襲撃するなど、一部で住民の不満が高まっている。自営業の男性は「マラリアのような病気では、毎年何十万人が死んでいるのに、外出制限なんてしない。なぜコロナだけ大騒ぎするのか」と憤った。

貧困「10年前の水準に後退か」
 世界の貧困層の数は過去30年間、減少傾向にあった。世界銀行によると、国際的に定められた貧困ライン「1日1・9ドル未満」で暮らす極度の貧困層は、1990年には約19億人で、全人口の36%に上っていたが、2015年には約7億3600万人となり、10%まで減っていた。

 国連大学の研究所の報告書は、感染症の影響で収入や消費が20%減ると想定した場合、貧困ラインを下回る人が約4億2千万人増え、約10年前の水準まで戻ってしまうと予測する。縮小が5〜10%にとどまったとしても、約8500万人〜約1億8200万人まで増える。貧困層の割合が増えるのは1990年以来、初めてだという。

 国連はSDGs(持続可能な開発目標)を定め、2030年までに貧困の撲滅を目指してきたが、報告書は、アジアやアフリカを中心に貧困問題が10〜30年前に逆戻りする地域が出てくる恐れがあると指摘する。

 著者の一人、ロンドン大学キングスカレッジのアンディ・サムナー教授(国際開発学)は朝日新聞の取材に「分析をした我々も驚くほど、経済的な影響は深刻なものだ。消費や収入が大幅に落ち込み、その大きさは貧困の津波のように見えた」と語った。

 感染拡大の中心は今、欧米だが、多くの途上国でも広がっている。サムナー氏は「(先進国が)自分たちのことをまず考えるのは理解できる」としたうえで、「この危機は地球規模のもので、ウイルスも簡単に広がる。免疫に対する確たる情報もワクチンもまだない中で、助け合うことが自分たちの感染を防止することにもなるし、危機を収束するうえで重要になってくる」と指摘する。(ヨハネスブルク=石原孝)


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