したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際政治・世界事情(その2)

2255チバQ:2020/04/01(水) 14:39:28
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020033002000238.html
性被害、浮かぶ黒人差別 エジプト

 セクハラ(性的嫌がらせ)や性暴力が深刻な社会問題になっているエジプト。政府は撲滅に向けて刑法を改正し、二〇一四年に初めて犯罪と認定された。ただ、アフリカ系移民・難民の被害が陰に隠れている。 (カイロ・奥田哲平、写真も)


 「私以外の誰にも、被害に遭ってほしくない。だから話します」。スーダン出身の女性(34)が、勇気を振り絞って取材に応じた。


 昨年十一月の夜、首都カイロで仕事を終えて帰宅するため、近くの地下鉄駅行きの路線バスに乗った。バスには運転手と乗客二人の男性三人。いずれも三十代に見えた。車が墓地の一角に止まると、ねじ回しとスタンガンのようなものを手に脅されてレイプされた。現金と携帯電話を奪われ、その場に取り残された。


 女性は一六年、難民として逃れた夫が暮らすカイロに移住。夫は当時エジプト北部で働いて不在だった。深夜に警察に駆け込むと、「明日来てください」という冷たい対応。すぐに国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に相談し、国境なき医師団(MSF)の診療所で緊急避妊薬の処方を受けた。一歳八カ月になる男児を抱きながら「いつか夫に告げなければならない。その方が怖い」と目に涙をためた。


 国連機関の一三年の調査では、十〜三十五歳のエジプト人女性の99・3%がセクハラを体験したと回答。シシ政権は一四年に悪質なセクハラ行為に最長で禁錮五年を科すなど対策を強化。一八年にはイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルが、セクハラ行為を禁止すると警鐘を鳴らした。


 その半面、セクハラの標的はアフリカ系難民・移民に向かっているようだ。支援団体は「一一年の民主化革命以降、経済状況の悪化で性暴力が増えている。中でも移民らは警察に訴えづらく、狙われやすい」と指摘する。UNHCRに登録された難民は約二十五万人。その半数をアフリカ系が占める。


 別のスーダン人女性(27)は、バイクで擦れ違いざまに胸や尻を触られた経験がある。「黒人」を意味するアラビア語を投げ掛けられ、「国に帰れ」と言われたことも。背後に見え隠れするのは根強い差別意識だ。


 エジプトはアフリカ大陸にありながら、どちらかと言えばアラブ諸国という国民意識が強い。レイプ被害を受けた女性は悲しそうに言う。「肌の色が違うだけで、私はイスラム教徒だし、アラビア語も話すのに…」

2020年3月30日 夕刊


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板