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インド・天竺・中洋スレ

677とはずがたり:2022/04/19(火) 18:10:29
>>676
動画や広告の制作を行う会社では、パソコンを使った作業中に停電が始まった。

部屋の電気が消え、スタジオを兼ねた窓がないオフィスの部屋は真っ暗になってしまった。

データを守るための給電装置がついた1台のパソコンの画面だけが光を放っている。

急いでデータを保存しパソコンの電源を切ると、暗闇が部屋全体を覆う。

この会社は設立したばかりなのに、停電で納期が守れないおそれがあるため新たな仕事を請け負うことができないと言う。…

1か月で50%の通貨安に
経済の混乱は通貨安にも波及し、通貨スリランカルピーが急落している。

3月上旬に1ドル=200ルピー前後だったのが、4月上旬には1ドル=300ルピーとなり、1か月で50%もの価格下落に直面している。

コロンボの土産物店では「ドルで支払ってくれれば特別価格に値引きする」と声をかけられた。

三輪タクシーのドライバーは「日本円で払ってくれてもいい」と言いだす状況になっていた。

通貨の価値は信用で成り立っていると言われるが、国民からの信用も揺らいでいる通貨は、すさまじい速さで売られ続けている。

外貨不足に品不足、そこに通貨安が加わったことでインフレが加速し、2月の消費者物価の上昇率は17.5%に達した。

3月以降はさらに上昇するとみられている。

“沈む船”には乗り続けられない
経済の大混乱の犠牲になっているのは、そこに暮らす市民だ。

特産の紅茶の農園を経営する男性は、家計を支えるため中東に働きに出ようとしていると明かした。

いまの経済状況では、母国を抜け出すしか生きる道はないと言う。

急激なインフレによって茶葉を作るほど赤字が膨らむ状態になっているためだ。

特に影響が大きいのが栽培に欠かせない肥料の値上がりで、輸入品の肥料の価格は1年前と比べておよそ5倍に高騰しているという。

男性は新たに購入した農地ではもう茶葉を栽培することをあきらめ、放置したままにしている。

残ったのはローンと植えるはずだった苗木だけ。…

いま首都にある出入国管理局には、国外に働きに出ようとパスポートを求める人で長蛇の列ができている。

敷地の外にまで人が並んでいるのを見れば、経済の混乱が多くの市民から最低限の暮らしさえ奪っているのかがわかる。…

国際社会の課題にも
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を背景に世界的なインフレ圧力が高まっていることで、状況はさらに悪化することが懸念されている。

4月12日になって政府は公的債務の一部の返済を停止し、IMF=国際通貨基金に対し経済回復に向けた計画の策定と資金支援を求めていることを明らかにした。

スリランカには中国がインフラ建設への融資などを通して関与を強めていて、今回も債務の返済条件の見直しなどを打診している。

中国がこの機会にさらに影響力を増し、「債務のわな」と言われる状況が一段と深まることへの懸念も根強い。

今後、どこがどのようにスリランカを支援するのか、国際社会の課題となっている。

アジア総局 記者
影圭太
2005年入局 経済部で金融や財政の取材を担当しおととし夏からアジア総局


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