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インド・天竺・中洋スレ

496チバQ:2019/05/21(火) 11:03:03
 ◇ヒンズー至上主義拡大のリスク

 RSSは、ヒンズー教徒が神聖視する牛の保護やモスク跡地へのヒンズー教寺院建設を強硬に主張する。彼らに話を聞くと、一様に「我々はイスラム教徒を差別していない。彼らもインドで生まれた人ならば、ヒンズーの一部だ。ヒンズーを尊重するならRSSに入るのも大歓迎だ」と口をそろえる。取材に同席した毎日新聞の支局助手はイスラム教徒だが、RSSは取材後、助手の長女をRSSが運営する学校に入れるよう勧誘の電話をかけてきた。野党やメディアによる「イスラム教差別」との批判をかわすため、多くのイスラム教徒を受け入れたいようだ。

 だが、かつてインドを支配したイスラム王朝に話が及ぶと途端に強硬さが顔を出す。「イスラム教徒はヒンズー文化を破壊した」「(イスラム建築の)タージマハルはインドの文化の象徴ではない」「多くの人は無理やりイスラム教に改宗させられたから、再改宗が必要だ」「イスラム教徒に壊されたヒンズー教寺院を取り戻す必要がある」などと延々続く。結論としてはイスラム教を「敵視」する主張に行き着くのだ。

 このような考え方が背景にあり、RSSのメンバーはイスラム教徒と度々衝突してきた。暴力的な活動の中心になったとされるのがRSSの関連団体の「バジュラング・ダル(ハヌマーンの軍隊)」だ。ハヌマーンは、インド神話に登場する神猿。貧困層の若者がメンバーに多いとされる。3〜4月に数回取材を申し込んだが、広報担当者から「選挙前は一切取材に応じられない」と断られた。匿名を条件に取材に応じた別のバジュラング・ダルのメンバーは「上層部からの指示で選挙前の取材は絶対に受けるなと言われている。不用意な発言をしてBJPの選挙にマイナスがあってはいけない」と明かす。

 92年と02年にはヒンズー至上主義者による暴動で、イスラム教徒を中心に1000人単位の死者が出た。とりわけ02年の西部グジャラート州の暴動では当時州首相だったモディ氏が暴動を「黙認」したと指摘され、米国もモディ氏へのビザ発給を拒否したほどだ。政治学者のスダ・パイ氏は「RSSの拡大は暴動や衝突が起きる土壌が広がっていることを意味する。インド社会が暴力によって混乱したり、宗教的な分断が深まったりする懸念があり、大きなリスクになっている」と指摘する。【松井聡】


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