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欧州情勢・西洋事情

2433とはずがたり:2017/12/02(土) 20:16:15
>>2432-2433
■子どものいる女性は雇用率が高い?

平均して、男性の雇用率は女性の雇用率よりも高い(それぞれ72%と61%、15〜64歳、2016)が、加盟国の多くで、雇用率の差が子供の数により変動する傾向があることが注目されている。 子どもがいない場合、女性65%、男性は73%だが、子ども1人の場合、女性71%、男性85%、 2人の場合女性70%、男性89%となる。3人以上の場合、雇用率は減少し、女性55%、男性84%となる。

被雇用者のうち、女性は31.9%がパートタイムである一方で、男性は8.8%のみだ。パートタイムの女性が多いのはオランダ(76.4%)、オーストリア(47.1%)、ドイツ(46.4%)で、男性は全体に少ないが、オランダが他国を大きく引き離している(26.2%)。パートタイムが最も少ないのは男女共にブルガリアだ(2.2%, 1.8%)。

おもに大学以上の高等教育を受けたEU市民の割合は男性28.9%, 女性32.5%で女性のほうが多く、さらに3人に1人が女性管理職であり、ラトヴィアの47%をはじめ、ポーランド、スロヴェニア、ハンガリーなど東欧でより多いようだ。ただし、収入は平均して女性が16%低い。

ドイチェ・ウェレは、欧州ジェンダー平等研究所(EIGE)の別の調査結果で、ドイツの男女均等は28カ国中12位、インデックスにして65.5 で、EU平均の66.2 (2015)を下回ったことを分析し、ドイツ女性は社会・人文科学を学ぶ傾向が強く、科学技術を学ぶ男性との賃金格差ができてしまったのではないかと分析している。EU全体でも女性のほうが高等教育を受けているにもかかわらず平均収入が低いのは、こんなところにも原因があるかもしれない。余談だが、人文系の学問はドイツ語でBrotlos(パンのない=収入につながらない)と呼ばれることもある。

■暮らし方もまちまちに
EUの平均寿命は、女性83.3歳、男性77.9歳(2015)。人口でみるとEU全体で男性よりも女性が5%ほど多くなっているが、18歳以下の若者では反対に女性よりも男性が5%多くなる。一方、65歳以上の高齢者層では、女性が33%増える。

生活単位もさまざまだ。子供が成長して独立し、家を出る年齢のEU平均は男性が27歳、女性が25歳だが、一方で15歳から24歳のグループで、男性8.2%、女性7.8%が1人で暮らしている(2016)。「カップル」で暮らしているのは15歳以上の女性の44.9%、男性の48.2%で、決して多くはない。

一人親家庭は、25〜49歳の女性の7.7%であるのに対し、同じ年齢層の男性の場合はわずか1.1%だ。同年齢層の子供がいないシングルは女性で9.5%、男性で16.1%。ところが65歳以上の高齢者層になると、一人暮らしの 女性は40.1%で、男性の19.7%の約2倍となる。

■概ね幸福なEU市民 でも1カ国だけ例外が……

多少の格差はあれど、EU市民は男女ともに概ね等しく幸せと考えているようだ。2013年の16歳以上の生活満足度は、10点満点のうち男性7.1、女性7でほぼ同一。8前後をつけた「最も幸せな国民」は男女ともにスウェーデン、フィンランド、デンマーク、オーストリア、オランダだ。

ポルトガル、ハンガリー、ギリシャなどの満足度がやや低い国々でも6以上つけているのに対し、1つだけポツリと離れて最低となっているのが男女ともにブルガリアで、4.8だ。

ブルガリアは雇用率も決して低くなく、また先述のようにほとんどがフルタイム雇用の国なのだが、満足度がこれほど低いというのは、やはり仕事のストレスなのだろうか。

モーゲンスタン陽子


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