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欧州情勢・西洋事情
1918
:
チバQ
:2017/04/23(日) 17:41:39
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170423k0000m030114000c.html
<ドイツ>新興右派、対立激化 党大会、戦略方針採択できず
00:57毎日新聞
<ドイツ>新興右派、対立激化 党大会、戦略方針採択できず
ドイツのための選択肢(AfD)の党内対立
(毎日新聞)
【ベルリン中西啓介】ドイツの新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)の党大会が22日、ドイツ西部ケルンで2日間の日程で始まった。9月の総選挙で国政初進出を目指すAfDだが、「現実路線」を取ろうとするペトリ共同党首と、右傾化を強める保守派の対立が激化。党大会初日は、ペトリ氏提案の戦略方針の動議が採択されず、保守派による党支配を印象付けた。支持者離れを招き、党勢失速につながる可能性も出ている。
ペトリ氏は今年1月、仏極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首らと西部コブレンツで開かれた反欧州連合(EU)会合に参加。右派ポピュリズム(大衆迎合主義)のドイツの顔としての知名度を確立した。極右色を抑制するルペン氏同様、ペトリ氏も将来の与党入りを視野に入れて現実路線を目指してきた。
一方、党最右翼のビヨルン・ヘッケ・テューリンゲン州議会AfD会派代表の発言をきっかけに党内の路線対立が浮き彫りになった。ヘッケ氏は1月、ベルリンにあるナチスのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)記念碑を「恥辱の記念碑」と呼び、歴史教育の転換を主張。ペトリ氏はヘッケ氏を「ナチの同類」として除名を要求したが、保守派のガウラント副党首らが擁護に回った。
総選挙に向けペトリ氏は当初、「党の顔」となる単独の筆頭候補になることを目指した。だが、複数の筆頭候補の選出を訴える保守派に押し切られ断念。22日の党大会でも提案した動議が採択されず、ペトリ氏は「党は間違いを犯した」と落胆した。今後はガウラント氏を中心とした保守陣営が選対を率いていくとみられている。
ヘッケ氏を除名できないAfDに有権者の間では極右化への懸念が拡大。世論調査では、昨年末12%あった支持率が4月、8%に下落した。政治学者のハーヨー・フンケ氏は「強力な保守派に反対する勢力も依然強く、党分裂の様相を見せている」と指摘している。
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