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欧州情勢・西洋事情

1とはずがたり:2014/05/26(月) 18:46:47
平沼騏一郎や福沢諭吉に限らず西洋・欧州・EUその他あの辺綜合スレである。

前スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/l50より欧洲ネタを独立。

歴史ネタは西洋史スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1165050511/l50

1704とはずがたり:2017/01/09(月) 17:25:52
EUで仏独の両者が果実を得ないと安定しないんだけど,ドイツは絶好調なんだけどフランスはずっとダメだねぇ。。ドイツ人は良く働くけどフランス人はグランゼコール出以外はまともに働かないのが問題だ。。

駐EU英国大使の辞任が示すブレグジットの泥沼──「メイ首相、離脱交渉のゴールはいずこ」
http://www.newsweekjapan.jp/kimura/2017/01/eu-8.php
2017年01月05日(木)18時43分

<イギリスの駐EU大使が突如、辞任した。ブレグジットに対するメイ首相のはっきりしない態度を腹にすえかねた可能性もある。はっきりしているのは、交渉に当たる顔ぶれがこれで強硬派一色になったことだ>

 勤め人なら誰しも上司に辞表をたたきつける日を夢見ているのかもしれない。しかし女王陛下に仕える外交官ともなると、ことはそう簡単ではない。欧州連合(EU)離脱通告を控える大切な時期に、EUに精通するアイバン・ロジャーズ駐EU英国大使が突然辞任した。

 同僚や部下に宛てた長文の電子メールがメディアにリークされ、ハード・ブレグジット(EU単一市場からの離脱)も辞さないメイ首相への意趣返しとも、自らの進退を賭した警鐘とも映る生々しい内容に衝撃が広がった。主要部分を紹介しよう。

「EU離脱後の英国とEUの関係のため交渉のゴールとして何を政府が設定しようとしているのか、我々(ブリュッセルの外交官)はまだ何も知らされていない」「ホワイトホール(ロンドンにある官庁街)には困難な多国間の交渉経験を持つ人材が不足している。これに対して欧州委員会やEU首脳会議の事務方は人材に事欠かない」

「交渉に当たる外交官の立場を決める上級担当相は事柄ごとにあなた方(EU英国代表部)から、他のEU27カ国の見解、国益、インセンティブに関して詳細で、ありのままの、たとえそれが不愉快な内容であっても、繊細な解説を必要としているのに」

「ある人たち(離脱強硬派)は、当局が邪魔立てさえしなければ自由貿易が成立すると信じているが、現実にはそうはいかない。他の市場へのアクセスや消費者の選択の拡大は我々が結ぶ多国間、複数国間、二国間の合意とその内容によって決まる」

「私はあなた方が、前提の間違った議論や泥縄式の思考法に反論し続けること、権力者に対して真実を告げるのを怖れないことを望む。政治家に耳の痛い話をしなければならない難しい時期だからこそ、力を合わせなければならない」

メイ内閣の対立が露わに
 ロジャーズ氏は2013年駐EU大使に就任し、任期は2017年11月まで残っていた。電子メールは、昨年11月にリークされたコンサルタント会社デロイトの「EU離脱の全体的な戦略はなく、メイ内閣には対立があり、明確な交渉の立場を決めるのが6カ月遅れる恐れがある」というメモの内容を裏付けるかたちとなった。

 EU残留・離脱を問う国民投票の前に、キャメロン首相(当時)は他の加盟国首脳と再交渉し、EU法案への拒否権を各加盟国議会に付与すること、EU移民に対する社会保障給付の要件を引き上げることで合意した。結局、英国の有権者は再交渉の結果には満足せず、EU離脱に投票したわけだが、その再交渉を裏で取り仕切ったのがロジャーズ氏だった。

1705とはずがたり:2017/01/09(月) 17:26:15
>>1704-1705
 昨年12月、ロジャーズ氏は非公式に「EUを離脱したあとEUと新しい貿易協定を結ぶのに最長10年かかる恐れがある」との見方をメイ内閣に伝えたとメディアに報じられた。首相報道官は「政府はEU離脱交渉で英国とEUの相互利益となる合意に達する自信がある」と即座にロジャーズ氏の見方を否定した。

 メイ首相の基本戦略はEUからの移民を英国のコントロール下に置くことだ。無理もない。先の国民投票の結果をそのまま総選挙に当てはめると650議席中、実に421議席がEU移民の規制を求める離脱派だったのだから。離脱交渉で移民規制が認められなければ、単一市場へのアクセスを多少犠牲にするのもやむを得ないというのがメイ首相の立場だ。

 キャメロン前首相の下で再交渉に当たったロジャーズ氏ではEU側に足元をみられかねないし、「ロジャーズ氏は悲観主義者」と離脱強硬派は不満をため込んでいた。3月末に離脱通告してから馬を乗り換えるより、通告前に強硬派の馬に乗り換えようという力学が働いたとしても何の不思議もない。

 今回の騒動は、辞任に追い込まれたロジャーズ氏が自分の立場を擁護するため内情を暴露する電子メールを同僚や部下に送ったとみるのが自然だろう。

 後任の駐EU大使には駐モスクワ大使時代、ロシアのプーチン大統領に一歩も引かなかったタフ・ネゴシエーターのティム・バロウ氏が間髪入れずに任命された。バロウ氏は「EUを離脱し、正しい結果を得られるよう強いリーダーシップ下に置かれた離脱省チームに加わり、一緒に働くことを楽しみにしている」と力強く抱負を語った。

貿易協定はオーダーメイドで
 英中央銀行・イングランドのキング前総裁はユーロに不信を抱くEU離脱派で、単一市場どころか関税同盟からの離脱さえ主張している。EU統計局(ユーロスタット)のデータをもとに財の世界貿易をグラフ化すると次のようになる。
http://tohazugatali.web.fc2.com/int_econ/BritishEUchart.png

 英国は旧共産圏やバルカン諸国を含め大所帯となったEUの貿易協定に縛られるより、英国に合った貿易協定を他の国々と結んだ方が長期的には得だという算盤が働く。財の貿易では大赤字の英国は国内の雇用確保のため自動車産業など製造業を保護したい。しかし産業保護政策はEUのルールに違反している。

 EU拡大で域内の経済格差が広がり、資本や人の移動がドイツと英国に集中したことがギリシャ危機や英国の離脱決定の背景にある。英国は移民が激増するのを怖れてEU離脱を選択したわけだが、それに合わせてEUという「既製服」まで脱ぎ捨てようとしている。21世紀の貿易協定は英国に合った「注文服」でという選択は決して間違っているとは言えない。

 しかし相手は27カ国。肝心要のメルケル独首相とメイ首相の関係は冷め切っている。「根拠なき楽観論」は戒めなければならないが、かと言ってEU離脱をこの世の終わりのように喧伝する「悲観論」に与するわけにもいくまい。損得勘定に合わなくなった「既製服」は脱ぎ捨てるのが賢明だが、メイ内閣と官僚の不協和音が広がる中、交渉は相当な困難が予想される。

 デービスEU離脱担当相、ジョンソン外相、そしてバロウ大使の布陣を見ると、メイ首相が投ずる初球はEUをのけぞらせる内角攻めになるのは必至の情勢だ。


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