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欧州情勢・西洋事情

1682チバQ:2016/12/19(月) 15:51:21
■仏大統領選を「美学的」に論評すると…? 

 もっとも、正直なところ政治オンチである私は、政策論はできないどころか、しないほうがいいと思います。そこで今回はむしろ、大統領候補たちを「美学的観点」から論評してまいりたいと思います。
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現大統領の愛称は「プリン」

 「外見を論じて何になる」という批判もありましょうが、けっしてバカにはできません。何と言っても、フランスは美学の国なのです。そうであれば、国民は”大統領になるべき風格”に注目しないわけがありません。

 もっとも、現職大統領のフランソワ・オランド(62)は、セックス・スキャンダルでIMF専務理事を逐われたドミニク・ストラス=カーン(67)からの棚ボタ当選だったこともあって、”大統領になるべき風格”なのかは疑問です。フランスの人々は彼を「フランビー(flamby)」と呼んでいます。フランビーとは、スーパーなどで6個1パックで売っているプリンのようなお菓子のこと。かといって〈愛らしい〉〈かわいい〉というイメージなのではありません。「ダラ〜としている」とか「プニャプニャしている」という、どちらかというとネガティブなイメージなのです。フランス人の好みは「キリッとした顔」なのです。

■レトロな風貌でマダムを魅了するフィヨン候補

 一方、“フランスの顔になるのに一番ふさわしい人物”として急浮上しているのが、共和党のフランソワ・フィヨン元首相。

 60代にしては若々しく、目鼻立ちの濃い、ちょっとレトロな英国紳士的風貌が、女性たちからの支持を集めています。そして、英国人の奥さんとの間に5人の子どもがいるパパでもあります。よきパパであることは、家族を愛する保守の美風です。顔の濃さでいったら、最近社会党から出馬表明したマニュエル・バルス(54)も負けてはおりませんが。

 極右政党の党首としてうわさのマリーヌ・ルペン(48)はどうでしょう?  私の情報網が限定的なのかもしれませんが、彼女の「パリマダ」としての評判はめっぽうよくないようです。「ちょっと前までかなり太っていたわね」「立ち居振る舞いに表情、そしてファッション。(フランスを象徴する女性像である)マリアンヌのイメージではないわね」と、マダムもムッシューも、その評価は手厳しいものです。美容皮膚科医の私から見ると、お肌のエイジング具合は、美魔女はびこる日本年齢にしては老けていますが、コーカサス系であれば標準的ではじゃないでしょうか。

 ルックスから言えば、彼女の姪、マリオン・ルペン(27)が今後の注目株です。彼女は叔母の片腕として政治に携わっていますが、若くて美人、冷ややかでめったに笑わないツンデレ系です。でも、パリマダ&ムッシューの好感度はマリーヌより遥かに高いのです。

 BCBG(ベーセーベージェー)という言葉があります。フランス語でbon chic bon genre、英語ならgood style, good attitudeの意味です。上流階級育ちのシックで趣味のいいライフスタイルのことで、坊ちゃん嬢ちゃんの育ちの人が持つ、特有のセンシュアリティといってもいいでしょう。

 マリオン・ルペンのいでたちからは、まさにBCBGを感じさせます。しかし、ただの「いいお嬢さん」なわけではなさそうです。彼女の目力は強く、人を魅きつけます。いくらかの年齢を重ねれば、女性の閣僚が約半数を占める現状で、「ガラスの天井」を破るジャンヌ・ダルクになる要素も十分と思われます。

高校の先生と結婚

 そして、そのセンシュアル度の高さから私が注目しているのが、無所属で “En Marche! (進め! )”という新しい党を立ち上げて立候補したエマニュエル・マクロン(39)。12月10日に開かれた集会では、会場からあふれんばかりの1万5000人ほどの聴衆が集まり、前代未聞だと話題になりました。

エリートで多能多才、性格もよく典型的なイケメン。まだ40手前ということもあって、メディアが取り上げる。今年の初頭に、無精髭を蓄えて公式の場に現れたことでも、SNSを賑わせました。昨今のパリのヒゲ人気(「パリで女子に不評な『無精髭』が流行る理由」)にも一役買っていることでしょう。そうなると、パリマダからの好感度もぐんぐん上がって、途切れることなくTVや雑誌で話題となる、という好循環です。


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