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左翼・革新・護憲 斗争スレ
492
:
名無しさん
:2016/09/26(月) 23:54:45
>>491
さっきのシンパシーを返せ! 思わず叫びそうになっていた。
それにしても、ここまでズレた感覚の人が堂々と文章を書き、発表しているとはすごいことである。曽野氏はこの原稿で、以下のようなことも書いている。
「現代の人は、若い時代にも貧乏をしなくなった、のか、許せなくなったのだ。貧乏は、大した屈辱ではない。ことに若いうちの貧乏は、むしろノーマルな状態である」
この高度経済成長時代で止まったままの価値観が、数々の若者支援を遅らせ、大量のワーキングプアを生み出した。今や90年代に若者だった私の世代は40代に突入し、ずーっと貧困に喘いでいる同世代は少なくない。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」。上の世代は私たちが若い頃はそう嘯き、若くなくなると「努力が足りなかったんだ」と責め立てる。しかし、企業の利益のために非正規雇用を増やし、雇用の調整弁として労働を不安定にしてきたのは誰なのか。どの世代なのか。そして意味のない精神論で追いつめ、時代遅れの妄言を振りまくだけで「強者に都合のいいシステム」をより強化させてきたのは誰なのか。
ネットカフェで寝泊まりする「苦労」をし、ブラック企業で寝る間もないほどこき使われる「苦労」をし、また家を追い出されて無一文で街を彷徨う「苦労」をした若者たちは、身体も心も破壊され、「頑張る」気力など残されていない。
曽野氏は昨年にも、産経新聞での記事が「問題」となっている。
高齢者介護のための労働移民受け入れに触れつつ、それでも外国人と居住だけは別にした方がいいという内容のコラムだった。
これには南アフリカ大使館が「アパルトヘイトを許容し、美化した。行き過ぎた、恥ずべき提案」と産経新聞に抗議。人種差別が問題となったのだが、私にはもうひとつ、気になった点がある。日本に来て高齢者の介護をする外国人労働者を、なぜか「娘さん」と、最初から「女性」を前提にしていたところだ。
なぜ、彼女は介護労働者を女性に限定するのか。それは介護などが「女の仕事」とされ、ゆえに低賃金に抑えられてきたというこの国の歴史とも符合する。日本社会に深く深く根付く、差別の構造。更に曽野氏は高齢者の面倒を見るために、衛生上の専門的な知識など必要ない、とも主張。日々、様々な感染症を気にしながら働く介護労働者の中には、これを読んで怒りに震えたという人もいた。
無知は、罪だ。曽野氏の原稿を読んで、私は思う。無知は時に人を侮辱し、傷つける。そして自分の中の脳内イメージで何かを決めつけることも罪であり、有害だ。
これらの原稿を読んで、私は絶対に、よく知らないことを頭の中の「イメージ」で勝手に決めつけたり、知らないままに発信したりしないでおこう、と強く自分を戒めた。
そんな曽野氏の連載の最後のページには、彼女の新刊の広告があった。
『人間の愚かさについて』というタイトルだった。
(2016年4月20日「雨宮処凛がゆく!」より転載)
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