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左翼・革新・護憲 斗争スレ

1049名無しさん:2020/11/18(水) 22:47:54
>>1048

党名でなく価値を残すべき
異なる見方をする“元同志”もいる。
立憲民主党の副代表、辻元清美だ。
民主党との連立政権時、沖縄のアメリカ軍普天間基地問題をめぐって民主党と社民党が対立した。県外移設にこだわった福島率いる社民党は、政権を離脱。このとき、辻元は、社民党を離党して袂をわかった。
当時を振り返りながら、こう語る。

「せっかくつかんだ政権を、そんなに早く手放してもいいのかという思いがあり、とても悩んだ。つらかったですよ。社民党は、故郷みたいなもの。離党のときも、必ずいつかまた一緒になり、さらに大きな勢力を作りたいと願い離れた。だから立憲民主党ができて、ようやく同じ軌道で走れると思ったんです」

そんな辻元は、古巣の現状を複雑な思いで見つめる。
「長い歴史がある党の火を消して欲しくない思いもある。でもいまの政治状況を見ると、野党勢力を大きくしなきゃいけない。政治は『私はこうありたい』と言っていればいいってもんじゃない。実際に力を持ち、社会を変えなければいけない。党の名前ではなく価値を残し、さらに大きくするため、1つの政治勢力になったほうがいい」

立て直しに必要なこと
一方、辻元に、より小さくなる社民党の立て直しには、何が必要なのか尋ねてみた。
「社民党が弱体化した要因は、比例区でしか勝てなくなってしまったところ。全国で広く薄く票をとればいいというような。土井たか子さんのときは、党首として先頭を切って選挙区で勝負していた。選挙区の方が、地域に根を張れる。でも、比例中心だと根が無くなる。そうなると党は弱体化する」

福島は、これまで4回、すべて比例代表で当選してきた。
党首として、選挙区で勝負すべきだという声はたびたびあがってきた。
いまの社民党には酷かもしれないが、起死回生、次の衆議院選挙で小選挙区から勝負することはないか、福島に聞いてみた。

「それは、みんなでよく話し合ってみます。でも衆議院選挙に出て、もし落ちたら社民党の国会議員がいなくなる。その瞬間に国政政党としての要件がなくなるから、やっぱり、ちょっとリスクだと思いますね」

築いた遺産を食い潰した
こうした福島に対する批判は、社民党内に根強く残っている。
怒号が飛び交い、異様な空気に包まれた党大会で口火を切ったのは衆議院議員の照屋寛徳だった。

壇上の福島を険しい目で凝視し、声を震わせながら、こう非難した。
「2003年にあなたが党首になって以降、先輩方が築いた遺産を食い潰した」

発言の真意を照屋はこう語った。

「参議院選挙でも衆議院選挙でもどちらでもいい。福島自身が一定の知名度があるというなら、選挙区で勝負すればいい。そうすれば、比例代表に新たな人材を迎え入れることができる。それが党勢拡大っていうものだ。でも、比例代表にしがみついて、勝負をしてこなかった」

風前の灯火、衰退の責任は
公職選挙法上の国政政党要件は、国会議員5人以上か、直近の選挙で、有効投票総数の2%以上を得ていることだ。
社民党は、国会議員の数では届かないものの、前回の参議院選挙で、2%余りを確保し、かろうじて国政政党の立場を維持している。次は、国会議員が福島1人となると、2%はおぼつかない。
社民党は風前の灯火だ。

衰退期に長く党首を務めてきたのは福島だ。そもそもその責任を福島はどう感じているのか。
「私が党を引っ張ってきた間、党勢が回復できなかったのはその通りで、本当に責任はあると思うし、残念です。まさにゼロから出発するぐらいの気持ちでやっていきたい」

ゼロからの出発。
では、どう立て直していくつもりなのか。
「党勢は厳しいけど、地方に目を転じれば、新たに党に入ってくれる若い世代や女性も出てきています。若さと『ジェンダー平等』などを旗印に『新生・社民党』をつくりたい。試行錯誤で、いろいろなことをわくわくしながらやっていくしかない」

「たとえ少数でも正論を言い続ける価値がある」
かつての同志、保坂が語ったことばだ。確かに、少数政党の存在意義の1つと言える。
果たして、社民党は光明を見いだすことはできるだろうか。

(文中敬称略)


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