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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

5163名無しさん:2020/09/29(火) 22:46:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/871dddb7c0edba1f30b1dec78b60dfce37fe39b7
池上さん、幹事長・政調会長・総務会長って何をする人たちですか?
9/29(火) 6:01配信

Q 幹事長、政調会長、総務会長って、何をする人?
 自民党の新しい人事が発表されましたが、幹事長、政調会長、総務会長が「党三役」といわれているのを知りました。この人たちは何をしている人なんでしょうか。大臣はしばしばかわりますが、この人たちはどのくらいの周期でかわるのでしょうか?(10代・男性・学生)

A 党を動かす一番“エライ”人たちです
 自民党の人事も内閣の大幅な改造のときに合わせて交代しますが、二階幹事長のような実力者だと、代わらないで継続することが多いですね。

 幹事長は自民党のナンバー2です。事務局長という役回りですね。ナンバー1は総裁。総裁は総理大臣である場合が多いですから、総理官邸にいます。自民党本部の留守を預かるのが幹事長。つまり自民党本部で一番“エライ”のです。

 2018年の自民党の総収入は263億円。これだけ巨額の資金を管理し、支出先を決めることができるのが幹事長であり、選挙のときに自民党公認を決める上でも大きな力を発揮します。二階さんが幹事長の座に執着した理由がわかりますね。

 政調会長とは「政務調査会長」の略。自民党としてどのような政策を打ち出すかを取りまとめる責任者です。まとまった方針を内閣に伝え、予算案に反映させようとしています。

 総務会長は自民党総務会のトップ。総務会は自民党の最高意思決定機関です。自民党として重要な政策方針などを打ち出す際、ここで承認を得なければなりません。結局、ここも実力者が就くのです。

池上 彰

5164名無しさん:2020/09/29(火) 22:47:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0a552ff1fbb0dda37268fe5d7301a063b3ec442
「唯一の誤算は内閣支持率の高さ」浮上する1月解散が示す意味
9/28(月) 18:16配信

■菅政権は安倍内閣の弱点をあっさり克服した

 菅義偉首相の船出は、順調のようだ。内閣支持率は上々。行政の縦割りを排除して規制改革を行うという姿勢も評価されている。当初ささやかれた10月初旬の衆院解散、「10・25選挙」の線は消えたが、次は年明けの1月選挙説が本命視されはじめた。

 「唯一の誤算は内閣支持率が予想以上に高いことだ」

 自民党幹部の1人は冗談交じりに打ち明ける。NHKが9月23日に公表した世論調査では菅内閣の支持率は62%。他の新聞、テレビの支持率も6割台から70%超となっている。政権発足時に内閣支持が上がるのはよくあることだが、7割前後という数字は、特に人気の高かった細川護煕、小泉純一郎、鳩山由紀夫の3政権に匹敵する。

 どちらかというと地味な印象のあった菅氏がこれほどの「高値スタート」となるとは、菅氏自身も思わなかっただろう。

 7年8カ月続いた安倍政権の内閣支持はおおむね40%台から50%台で安定していたが、安保法制を制定したり憲法改正を目指したりしてタカ派イメージが強かったこともあり、女性の支持率が低かった。菅氏の場合「パンケーキ好き」というソフトイメージ戦略が功を奏しているのか、女性の支持率も高い。菅政権は安倍内閣の弱点をあっさり克服したのだ。

■自民党若手はほぼ全員が「即解散」を主張しているが…

 さて、ここで問題となるのが衆院解散の時期である。想定外の高支持率で自民党議員たちは、浮ついている。今、衆院選が行われれば勝利確実なのだから当然だ。下村博文党政調会長は21日のBS番組で「自民党の国会議員のほぼ総意、即解散。若手はほぼ全員が早く選挙をやってもらいたい」と党内の空気を代弁している。

 だが、菅氏は、下村氏のいう「即解散」の道は選ばない考えだ。菅氏も世論調査の数字を重視していないわけではない。7年8カ月の官房長官時代、毎週のように各社の世論調査についての質問を裁いてきた。誰よりも世論調査の結果に敏感だといってもいいだろう。

 菅氏に近い政府関係者によると、菅氏は世論調査で3つのデータを注目しているという。

 1つ目が「内閣支持率」、2つ目が「内閣が優先して取り組む課題」、3つ目が「衆院解散のタイミング」だ。

 共同通信社が9月16、17の両日に行った世論調査を基に分析したい。

5165名無しさん:2020/09/29(火) 22:48:21
>>5164

■菅氏が注視している世論調査の「他の2問」

 この調査での菅内閣支持率は66.4%。3分の2が支持している。

 「菅内閣が優先して取り組むべき課題は何ですか」(2つまで回答可)の設問は「新型コロナウイルス対策」が64.1%。2位の「景気・雇用」の35.2%をはるかに上回った。

 「衆院の解散・総選挙はいつがよいと思いますか」との質問には「任期満了かそれに近い時期」が55.1%。「なるべく早く」は11.7%にとどまっている。

 つまり国民は「当面解散はせずに、新型コロナ対策に全力をあげる菅政権」を支持していることになる。このことを知っているから菅氏は「国民のために働く内閣」を標榜し、衆院解散には慎重なのだ。

 ただし、誤解してはいけないのは、菅氏が早期解散を完全に封印したわけではないことだ。解散権を持つ首相にとって約3分の2という支持率は魅力的な数字であることは間違いない。

■「国民のだまし討ち」だと受け止められてはいけない

 菅氏が目指す、携帯電話料金の値下げや、地方銀行の再編などのテーマは半年や1年では決着はつかない。いったん国民に信を問い、4年間の衆院任期の間に改革を成し遂げようという選択肢もあるだろう。

 そのとき早期解散を決断すると、「国民のために働く」と宣言したこととの整合性が問われる。「国民のだまし討ち」だと受け止められるようだと内閣支持率が一気にしぼんでしまいかねない。

 そこで浮上するのが「2021年度予算編成後の衆院解散」というシナリオだ。新年度予算案には、新型コロナウイルス対策の他「菅改革」関連の銘柄が並ぶことになるだろう。その予算を編成し、それを国民に示し、事実上の公約として国民に示せば「だまし討ち」とは映らないのではないか。

 予算編成は年末になるだろうから、年明け通常国会の冒頭の衆院解散、1月末あたりの選挙、というのが具体的な日程となるだろう。もちろん、新型コロナウイルスの感染状況の推移を見なければならないが、感染状況が落ち着いていれば、「冬の選挙」は現実味を増すだろう。

 連立のパートナー・公明党は年内の衆院選には反対だが、年明けであれば容認の構えだ。障害は少ない。

5166名無しさん:2020/09/29(火) 22:48:50
>>5165

■野党の国会追及が解散の引き金を引く皮肉な展開も

 10月下旬には臨時国会が召集される。国会論戦の中で野党側は、安倍氏の後継である菅氏は国民の信を受けていない正統性のない政権であるという指摘をすることだろう。そのことは9月3日に配信した「菅氏の勝利は確実なのに、世論に不評の『党員投票の省略』を決めた本当の理由」でも紹介した通りだ。

 野党が正統性を追求すれば、「ならば」ということで伝家の宝刀を抜くチャンスが生まれる。言い換えれば野党の追及が、「国民のために働く」といいながら早期解散することの整合性を与えることになる。

 野党は今、本音では衆院解散を1日でも先送りしたい。その間に衆院選への陣形を整え、菅内閣の支持が目減りすることを期待している。しかし、国会が始まれば菅氏の正統性を突かないわけにいかない。早期解散を避けたい野党が、その引き金を引くことになれば、これ以上ない皮肉な展開となる。

永田町コンフィデンシャル

5167名無しさん:2020/09/29(火) 22:49:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8b6324f422d0730bcf9fe1a396164694354f6c6
“いつまで政治家をやるのか?” と問われた「菅首相」の答えとは?
9/29(火) 11:01配信

ミスター新自由主義こと「竹中平蔵氏」を自身の政策の司令塔に据えて…
「国民のために働く内閣」を掲げ、デジタル庁創設、不妊治療に保険適用、携帯電話料金値下げも、地銀の統合再編など、具体的な政策に言及する菅義偉首相(71)。国民もそれを好意的に受け止め、内閣支持率は高いレベルにある。

 ***

「最初、『国民のために働く内閣』って聞いたとき、例えば公文書の改ざんなど、当たり前のことができないというか、国民を小バカにしてきた安倍さん(晋三前首相)への当てつけかと思いました」

 と笑うのは、ある永田町関係者。

「そもそも、国会議員にしろ大臣にしろ公務員なんだから国民のために働くのは当たり前。でも当然のことが履行されなかったり、国民が政治に期待していなかったりすることが久しくなって、“当たり前を丁寧に”というやり方は明らかに国民に受けていますね」

 そんな菅首相は、組閣後も専門家などと面会、会食し、自ら率先して働き、有識者との意見交換を重ねていた。

「選挙プランナーの三浦博史氏はもともと約束があったということでしたが、このタイミングで会うところがいかにも菅さんらしく、野党への大きな牽制球になったでしょう」

「あとは『日本のインターネットの父』と呼ばれる慶応大の村井純教授、不妊治療に詳しい杉山力一医師、元財務官僚の高橋洋一嘉悦大教授、そして竹中平蔵パソナ会長らと会っています」

「竹中さんが総務相のときの副大臣が菅さん。2人は気脈を通じていて、菅内閣の司令塔は竹中さんであることは間違いない」

「小泉政権の時と違って、竹中さんが国会議員や大臣になることはありませんが、裏方や影武者的に竹中さんが動くことになるでしょう」

菅首相の身体にも流れる新自由主義の血
 竹中氏と言えば「新自由主義」。実は菅首相の身体にも新自由主義の血が流れている。キャッチフレーズ「自助、公助、共助」の自助に力点を置くあたり、その片鱗が窺える。

 もう少し具体的にそれを指摘するのは、平嶋彰英・立教大特任教授。菅氏が官房長官時代に旗振り役となった「ふるさと納税」に異を唱え、左遷されたとされる人物だ。

「菅さんがこだわる政策の根底には、新自由主義的な発想があると感じます。ふるさと納税は、菅さんの当初の『古里への恩返し』という説明と異なり、結果的に各自治体が返礼品の魅力を競い合うという、いびつな競争を招きました」(朝日新聞2020年9月12日、以下同)

「総務省にハッパをかける携帯電話料金値下げも、地銀の統合再編も、事業者間の競争を促します。『オレだって秋田から上京し、競争を勝ち抜いてここまで来た』というご本人の来歴や自負が関係しているようにも思えます」

「競争を重視しすぎるあまり、弱者へのまなざしが感じられないのです。ふるさと納税には、特産品のない自治体もあること、一律控除で高額所得者が潤う弊害の問題もありました。実際、自治体の現場では混乱が生じ、結果的に国を訴えた大阪・泉佐野市が勝訴する最高裁判決も6月に出ました」

「菅さんは都市部の横浜市選出であり、最初から地方重視だったとは思いません。もし地方重視なら、地方交付税制度の重要性はご存じのはずですが、交付税の見直しを主張されていました」

「自治体間の財政力格差を平準化する交付税は、各自治体の収入見込み額と支出見込み額の差に応じ、額が決まります」

「例えば自治体が多くの企業を誘致し、自前で地方法人税収を増やしても、そのぶん国からの地方交付税は減る仕組みです。菅さんは『競争して頑張った自治体が報われないこの制度はおかしい』と主張しておられました」

5168名無しさん:2020/09/29(火) 22:50:30
>>5167

二階幹事長の迷言事件「デジタルってなんだ?」
 その一方で、自民党総裁選でいち早く「菅支持」を表明し、「菅首相・総裁」への道筋を作った二階俊博幹事長(81)。

「自身の幹事長留任はもちろん、連帯する森山裕自民党国対委員長もポストに留まり、さらに『万年大臣待機組』と揶揄されていた平沢勝栄さんが復興相として入閣し、武田良太前国家公安委員長も総務相に横滑りと、わが世の春を謳歌しています」

 当然、菅首相の政策に大いに賛同していると思われるが、別の永田町関係者は、

「二階派関係者の集まる席で、二階さんが“デジタルってなんだ?” と言い始めて周囲が驚いたことがありました」

 と、珍場面を明かす。

 さらにこの関係者によると、

「ある会合で、安倍さんはいつまで政治家をやるんだろうという話になって、キングメーカーとして引き続き政界に影響力を及ぼし続けたいタイプだから……とか、再登板を狙ってるから……などといった話が出たことがありました」

「その場にいた菅さんにも出席者が、“いつまで政治家をやるんですか?”と聞いたところ、“首相を辞める時だ”と短く答えたそうです」

「7年8カ月に亘って官房長官をやって、本当に多くの政策課題とか突発的なテロ事件・事故、スキャンダルに遭遇し、それらを解決する中で、“自分はやれる”と自信を深めていったようです」

 確かに色々あった。「モリカケ」のみならず、ISISによる日本人拘束事件、希望の党の突然の結成……。

「もちろん、それに慢心するわけではなく、うまくいかなったことも少なからずあり、今度やった時はこうすれば間違えずに済むという風にも考えてきた。それを首相在任中に全てぶつけて悔いなく官邸を去って政界引退するというのが、現時点での心境ということなんでしょう」

週刊新潮WEB取材班

2020年9月29日 掲載

新潮社

5169名無しさん:2020/09/30(水) 00:00:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/a38768237aa9a438103423deed840566f35d6a96
《2020自民総裁選》菅氏リモート集会 茨城からも市議ら参加
9/12(土) 6:00配信

自民党総裁選(14日投開票)に立候補している菅義偉官房長官は11日、全国の地方議員とテレビ会議システムを使った「リモート集会」を開いた。8道府県の地方議員や党員が参加。茨城県でも、水戸市内で同市議や党員など約10人が集まり、画面を通じて、菅氏の政策や訴えを聞いた。

集会は、石川昭政衆院議員が司会進行。菅氏は、秋田県の山間部出身であることに触れ「私には脈々と地方の農家の長男の血が流れている。『地域の元気なくして国の元気なし』と政治を行ってきた」と強調。ふるさと納税や訪日観光客など、地方創生事業に力を入れてきたことを説明した。

各地の代表者は、人口流出や災害対応など地元の課題を訴えた。水戸市議の小泉康二氏は、梶山静六元官房長官を“政治の師”と仰ぐ菅氏と本県の縁を強調。「秋田、(選挙区のある)神奈川の県民と同様、茨城県民も長官の総裁当選を期待している」と激励した。

菅氏は「皆さん最後までよろしくお願いします」と支持を呼び掛けた。

茨城新聞社

5170名無しさん:2020/09/30(水) 00:27:22
https://mainichi.jp/articles/20180718/ddm/005/010/075000c
動く2018
自民党総裁選キーパーソン/5止 無派閥束ね存在感 将来の「菅派」党内に臆測 菅義偉官房長官(69)
会員限定有料記事 毎日新聞2018年7月18日 東京朝刊

 菅義偉官房長官が自民党の無派閥議員と頻繁に会合を重ねてきたことは関係者の間でよく知られている。しかし、中心的なメンバーが誰なのかはこれまでほとんど表に出ていなかった。

 この「隠密行動」を菅氏が自ら破ったのは4月26日夜のこと。東京・紀尾井町のホテル内にある和食店に無派閥の衆院議員15人を集め、安倍晋三首相を招待した。外交の裏話などで盛り上がり、議員は口々に「総裁選では首相の3選のために頑張ります」とあいさつした。

 15人は当選4回以下の議員で作る「ガネーシャの会」の面々。菅氏と同じ神奈川県に選挙区のある坂井学氏が会長を務める。落選中に菅氏から「おれも浪人した。2、3年は耐えろ」と激励された議員もいて、菅氏と個人的なつながりが強い。ガネーシャは現世利益をもたらすヒンズー教の神。選挙から普段の政治活動まで面倒をみる菅氏を会の名称に重ねた。

 細田派、麻生派、二階派に無派閥議員の一部が加わると、首相支持は自民党国会議員の半数を超える。学校法人「加計学園」「森友学園」の問題などで安倍問題などで安倍内閣の支持率が急落する中、菅氏は会の存在をあえて公にすることで党内の動揺を抑えようとしたのだ。

 これに先立つ4月10日には、当選1回の朝日健太郎氏ら菅氏に近い無派閥の参院議員11人と首相が会食した。菅氏は地道な「勧誘」を通じて、73人の無派閥議員のうち30人近くをすでに首相支持で固めたとされる。

 このころ、菅氏は坂井氏を通じてガネーシャの会に「総裁選は地方票が大事だ。首相だけでは回りきれないから私も行く。場を設けてほしい」と伝えた。会には大串正樹経済産業政務官(衆院兵庫6区)ら神奈川県以外の議員も少なくない。 自民党が野党だった2012年総裁選で、菅氏は安倍氏を「あなたしかいない」と説得し、総裁再登板を実現させたが、地方の党員票では石破茂元幹事長の後塵(こうじん)を拝した。

 今回、菅氏は無派閥議員を起点に地方に運動を広げ、国会議員票と地方票の両方で首相を圧勝させようともくろむ。

 09年総裁選では、菅氏は当時の古賀派(現岸田派)を退会し、「長老支配」を批判した河野太郎氏(現外相)を支援した。以来、派閥と一定の距離を置く。

 ただ、一連の菅氏の動きは、自民党内で「菅氏は安倍政権後を見据えて、派閥作りに着手したのではないか」という臆測を呼ぶ。12年末の第2次安倍内閣発足以来、官房長官を務めてきた菅氏が総裁選後、仮に自民党の要職に転じたら、こうした見方はさらに広がるだろう。

 今や無派閥議員は第2派閥の麻生派より多い。周囲が警戒すればするほど、派閥に属さない菅氏の存在感は増す。

 【高橋克哉】=おわり

5171名無しさん:2020/09/30(水) 00:27:35
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/805406.html
岸田氏静岡訪れ「戦い抜く」故望月氏墓前にも 自民総裁選
(2020/9/6 11:50)

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選(8日告示、14日投開票)に出馬を表明している岸田文雄政調会長が5日、静岡市葵区を訪れ、地元議員らに「何としても戦い抜かなければならない」と支持を訴えた。同市清水区の龍華寺も訪れ、昨年12月に死去した望月義夫元環境相の墓前に総裁選への出馬を報告した。
 自民党の県議や市議ら約80人を前に、岸田氏は経済格差や新型コロナウイルスによる外交の分断などを国政が抱える問題点と指摘。「分断から協調を目指し、国民の皆さんの協力を引き出すリーダーになりたい」と言葉に力を込めた。集会は岸田派(宏池会)に所属する衆院静岡1区の上川陽子氏、同4区の深沢陽一氏、同5区の吉川赳氏の3氏が開いた。
 岸田氏は静岡県内を訪れた理由として、岸田派の事務総長として会長の岸田氏を支えた望月氏の存在を挙げ、「望月さんが亡くなる直前まで、一緒に総裁選出馬を目指そうと話していた」と明かした。望月氏の墓前では総裁選への決意を語りかけたという。
 ■7区城内氏は菅氏支持意向
 自民党の城内実衆院議員(静岡7区)は5日、浜松市北区で開かれた後援会の会合で、菅義偉官房長官を党総裁選で支持する意向を示した。理由について、安倍政権を支えた危機管理能力の高さや官僚との巧みな関係の築き方などを挙げ、「無派閥グループとして応援するしかないと思っている」と述べた。

5172名無しさん:2020/09/30(水) 00:31:20
https://twitter.com/sugawaraisshu/status/1305245568499814401
菅原一秀(衆議院議員/すがわらいっしゅう/自民党東京9区)
@sugawaraisshu
本日の両院議員総会にて、第26代自由民主党総裁が選出されます。最後まで菅義偉候補を支援してまいります。#自民党 #総裁選 #菅義偉 #ガースー #無派閥 #叩き上げ #すがわら一秀
午前5:42 ・ 2020年9月14日・Twitter for Android

5173名無しさん:2020/09/30(水) 00:37:55
https://www.nippon.com/ja/in-depth/d00634/
じわり「安倍離れ」:本格政権目指す菅首相
政治・外交 2020.09.29
古賀 攻 【Profile】

安倍政治の継承を訴えて誕生した菅政権。しかし、政治に鋭い嗅覚を持つ筆者は、菅義偉は独自の本格政権を目指すと見る。安倍晋三のようなイデオロギーを持たない点が強み、とも指摘する。

安倍継承」看板が持つ2つの意味
目玉政策はケータイ料金値下げと不妊治療支援。現下の日本を取り巻く巨大な変化との落差に驚かされるが、マッチョで宣伝過剰な長期政権に倦(う)んでいた国民にはこれが受けた。方便として「安倍継承」カードを使いながら、新首相の菅は独自の王国を目指す。

「ポスト安倍」レースではダークホースだった菅が、自民党幹事長の二階俊博と組んで、電撃的な政権奪取を果たした。同じ参謀型の政治家として潜在的にライバル関係にあった2人の戦略的提携の成果だ。

この過程で菅が強調した「安倍継承」の看板には、2つの意味がある。

1つはマーケットを落ち着かせるため。異次元の金融緩和でひずみを蓄積した市場が、首相の交代をアベノミクス修正のサインと受け止めたら、予期せぬ混乱につながる危険がある。日本経済は麻薬のようなアベノミクスとおいそれとは縁を切れない。

もう1つは、党内の合従連衡用だ。安倍一強の権力秩序に安住してきた細田派や麻生派の有力派閥が自動的に菅に付くとは限らない。だから旧レジーム維持の保証書が必要だった。「石破茂政権」阻止が最優先の安倍晋三は、こうして菅政権誕生の小切手にエンドース(裏書き)した。

女性の支持率が高い理由
8年近くも政権の大番頭だった菅の権力は格段に増大した。同時に、その振る舞いにはトップに似つかわしくない陰湿さが付きまとう。ドイツのT-Onlineニュースは「気だるそうなまなざしを持つ菅は、面白みのない時代遅れの政治家」と伝えている。

ところが、9月16日に発足した菅内閣の支持率は64〜74%に達した。政権スタート時としては小泉純一郎内閣、鳩山由紀夫内閣に次ぐ歴代3位の高水準という。特徴的なのは安倍内閣で一貫して「男性>女性」だった支持率構成が「女性>男性」になったことだ。

秋田の寒村出身に始まる菅の「苦労人」ストーリーが共感を呼んだことに加え、携帯電話料金の引き下げや不妊治療への保険適用という公約が女性に支持されたためだろう。

この結果、「安倍継承」の看板から後者の政治的なシンボル性は次第に薄らいでいくように思える。

最終目標は麻生派の遠隔操作か
すでに自民党総裁選の序盤から手応えを感じていた菅は、今回の組閣で布石を打っている。副総理兼財務相の麻生太郎や外相の茂木敏充、公明党枠の国土交通相・赤羽一嘉ら安倍内閣の骨格を引き継いだと言われるが、同じポストでの再任は閣僚20人中8人に過ぎない。逆に言えば、残る12人には安倍との非連続性がある。

菅の戦略は「横滑り」の3人に表れている。防衛相から行政改革担当相への河野太郎、防災担当相から総務相への武田良太、そして厚生労働相から官房長官への加藤勝信だ。

河野は麻生派に所属するが、同じ神奈川県選出議員として事実上、菅の強い影響下にある。党内で長く変人扱いされてきた河野が政権中枢に入ってきたのも、菅の後押しがあったからだ。その河野が今回、菅の決まり文句「役所の縦割りと悪しき前例主義の打破」を実践する切り込み隊長役になる。

菅は早速、告発窓口として「縦割り110番」の設置を河野に指示した。かつて鳩山内閣が官僚の内部告発を奨励して「ハトミミ・ドット・コム」なるサイトを開いたことがあったが、菅に鳩山的な甘ちゃん発想があるとは思えない。目的不明のまま動き出している縦割り打破を通して菅が狙うのは、首相官邸による省庁の完全掌握だろう。

外相時代に駐日韓国大使を面罵したり、総裁選の最中に米シンクタンク相手に「日本は大統領選の前に総選挙をやる」と明言したり、言動に安定感を欠く河野である。ただ、行革担当相としてそれなりの実績を残せば、首相候補が不在の麻生派を代表するようになり、菅が遠隔操作できる。最終目標は恐らくそこだろう。

5174名無しさん:2020/09/30(水) 00:38:56
>>5173

加藤官房長官に政治取引の臭い
亀井静香の秘書出身である武田は二階派。前総務相の高市早苗は、かんぽ生命の不祥事処理などをめぐって総務省を直轄地とする菅との関係が微妙になったと言われる。そこでケータイ値下げという目玉政策を強引に進めるため、安倍に近い高市をあえて外し、二階の覚えがめでたく、かつ地元福岡で麻生にも遠慮をしない武田を抜擢したとみられる。

新官房長官には、菅に近い経済産業相の梶山弘志や国対委員長の森山裕の名前が挙がっていた。首相とは一心同体のポストだからだ。加藤は彼らほど菅と親しいわけではなく、起用には意外感もあった。

加藤は竹下派だが、実態は「安倍ファミリー」に近い。義父である加藤六月は安倍の父、晋太郎の側近であり、その縁から安倍の母洋子と六月の妻は姉妹のような付き合いをしている。このため、加藤は安倍が菅の「お目付け役」として官邸に送り込んだとの説があり、菅も「安倍継承」の担保として受け入れたのかもしれない。いずれにせよ、政権移行に伴う政治的な取引の臭いがする人事だ。

イデオロギー持たない強み
「官邸官僚」の人事では、よりはっきり菅色が出ている。

安倍政権で思うままの権勢をふるってきた首相補佐官兼首相秘書官の今井尚哉は非常勤の内閣官房参与になった。事実上の肩たたきであり、ラインからは完全に外れた。今井と同じく経産省出身の内閣広報官・長谷川栄一や、アベノマスクの発案秘書官として名をはせた佐伯耕三も去った。もはや安倍時代のように経産省が霞が関を牛耳ることはなかろう。

対照的に引き続き実権を握るのが、事務の官房副長官の杉田和博と、国交省出身の首相補佐官、和泉洋人だ。2人はもともと菅ラインで動いていた官邸官僚であり、今井ラインが消えたことでグリップ力はより強まるだろう。やはり安倍の秘書官だった国家安全保障局長の北村滋も残留組だが、菅との距離感に課題がある。

事務の首相秘書官は1増の6人になり、うち4人は官房長官秘書官からの異例の持ち上がりとなった。安倍チームからの続投は防衛省出身のみ。1増分は厚労省で、菅は官房長官秘書官を終えて本省に戻っていた鹿沼均を再び自分の元に置いた。不妊治療対策や新型コロナ対策で菅が厚労省に介入する場面が増えるためとみられる。

菅には安倍のような国粋的なイデオロギーはない。権力への執着は人一倍強いが、特殊な国家観を持たない分だけ時々の利害得失で政策を選べる強みがある。こうして「安倍継承」を掲げながらの安倍離れがじわじわと進んでいくのだろう。

衆院の解散・総選挙の時期について、菅は年明けまで待つかのようなニュアンスを出している。だが、冬場のコロナ再流行を避け、自民党内の解散待望論に応えるとしたら、やはり年内の可能性を完全に排除するべきではなかろう。もとより支持率低迷の野党は脅威にならない。菅は勝利を前提に本格政権への設計図を描き始めている。

(文中敬称略)

5175名無しさん:2020/09/30(水) 01:36:27
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15995678018088
2020年9月9日(水)

《2020自民総裁選》茨城県国会議員7人、菅氏支持 岸田氏2人、石破氏1人

8日告示された自民党総裁選(14日投開票)で、茨城県選出の同党国会議員10人のうち県連会長の梶山弘志経済産業相(衆院茨城4区)を含む7人が菅義偉官房長官を支持する意向であることが、茨城新聞の取材で分かった。岸田文雄政調会長を支持するのは2人…

5176名無しさん:2020/09/30(水) 09:08:20
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2019/12/28/seiji-90/
政治・国際

【タグ】小泉純一郎|小泉進次郎|小渕恵三|梶山弘志|武田良太|河井克行|河野太郎|菅原一秀|菅義偉

まったく懲りない菅官房長官
西谷玲|2019年12月28日5:49PM

菅原一秀経産相が辞任した。公設秘書が10月17日、選挙区内の支援者の通夜に参列し、香典2万円を渡し、公職選挙法に違反した疑いがもたれている。

そもそも、菅原氏については就任当初からスキャンダルが噴出するのではないかとささやかれていた。

本人のはしゃぎようは相当なものだった。9月11日の内閣改造実施前日の10日に、菅原氏は自らのブログに、経産相に内定したとして「安倍総理から直々にお電話をいただいた。経験したことのない感動の瞬間だった」と書いた。おいおい、明日発表だろうよと突っ込みたくなるが、こういうところにも脇の甘さが表れていると言えようか。

原発反対派のはずだったのにとっとと宗旨替え(自民党にはこういう輩ばっかり)し、『週刊文春』で疑惑が報道されてから、きちんと説明することもなく大臣の座を去った。

そもそも菅原氏の起用は菅義偉官房長官の強い意向だった。今回の組閣は非常に菅カラーの強いものとなっている。菅原氏のほかにも、私的な婚約というものの発表の場に首相官邸を選んだ小泉進次郎氏。小泉氏には菅氏自らが電話し、大臣就任を説得したという。

法相に就任した河井克行氏も、今夏の参院選の広島選挙区に妻が新人として立候補。菅氏の全面的な支援で、自民の現職をはじき出して当選した側近だ。ほかに武田良太国家公安委員長や河野太郎氏も菅氏に近い。菅氏は無所属だが、「菅派」が閣内の最大勢力だったのである。

 安倍晋三氏は年内に首相として憲政史上最長となる。有力なポスト安倍の見つからないなか、安倍政権を継承する形で菅氏が後任となり、そのあと、(環境相になってから「セクシー」発言などでつまずいたとはいえ)人気の高い小泉進次郎氏が後を引き継ぐのではないかという見方が強まってきていた。いわば「中継ぎ」である。

故小此木彦三郎通産(現、経産)相の秘書からたたき上げた菅氏は、今や自民党では珍しくなった縁の下の力持ち、黒衣役を好むタイプだ。裏の交渉や根回しを得意とする。自らも認めているように、良くも悪くも明確な国家観やビジョンもない。その場その場の部分最適、対症療法にあたるタイプで、後から全体を眺めてみるとちぐはぐなものになる。

良い例が労働力不足に対応するための入管法改正だ。これからの日本の社会像や移民政策をどう考えるのかの議論もないまま、外国人労働者を増やそうと1年もかけずに法改正をしてしまった。

菅原氏の後任は梶山弘志氏。これまた菅氏に非常に近いが、安倍氏は受け入れた。梶山氏の父、故静六氏は菅氏が政治の師と仰ぐ。かつて梶山氏が1998年に総裁選に立候補して小渕恵三氏、小泉純一郎氏と戦った時は1年生ながら所属していた小渕派を抜けて梶山氏を担いだ。

まったく懲りない菅氏ではあるが、何事もなかったように収束するのか、それとも後任人事も含めて慢心の表れであって、菅王国崩壊の序章となるのか。まだ分からない。これで年内解散総選挙の可能性は相当低くなったと思われるが、野党は辞任したからといって許してはならない。内閣のゆるみを追及すべきだ。

(にしたに れい・ジャーナリスト、2019年11月1日号)

5177名無しさん:2020/09/30(水) 09:09:51
https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/photos/180723/plt18072310210009-p4.html
自民党無派閥に広がる「菅グループ」 安倍首相3選当確目指す官房長官の深謀遠慮

梶山弘志地方創生担当相は平成24年の自民党総裁選で石破茂元幹事長を支持したが、菅義偉官房長官とも近い=6月26日(萩原悠久人撮影)

 【政界徒然草】 菅義偉(すが・よしひで)官房長官(69)が、自民党内で自らと同様に特定の派閥に所属しない無派閥議員を糾合しつつある。「菅グループ」は構成員が異なる複数の集団があり、党内に73人いる派閥議員のうち計30人を超えている。多くは9月の自民党総裁選で連続3選を目指す安倍晋三首相(63)にとって強力な援軍となるが、党内には将来の「菅派」との警戒感も広がっている。

5178名無しさん:2020/09/30(水) 09:11:50
https://news.livedoor.com/%E6%AC%A1%E3%81%AE%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%81%AE%E6%9C%80%E6%9C%89%E5%8A%9B%E3%81%8C%EF%BD%A2%E4%BB%A4%E5%92%8C%E3%81%8A%E3%81%98%E3%81%95%E3%82%93%EF%BD%A3%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E6%A0%B9%E6%8B%A0/article/detail/17084685/
次の首相の最有力が「令和おじさん」である根拠
2019年9月15日 6時15分 プレジデントオンライン

■「自民党も派閥支配が崩れてきた」との解釈は間違い
安倍晋三首相は9月11日に内閣改造を行った。注目すべきトピックスのひとつは、菅義偉官房長官に近い「隠れ菅派」が大増殖したことだった。「令和おじさん」として知名度が急上昇中の菅氏は、政府・自民党内でもその影響力を増しつつある。

新聞各紙は自民党派閥別の入閣者数を競うように載せている。細田派派3(改造前3)、麻生派3(同5)、竹下派2(同2)、岸田派2(同3)、二階派2(同2)、石破派0(同1)、石原派0(同0)、無派閥6(同2)。こうした結果から、マスコミは岸田派や石破派の冷遇をことさらに強調して報じている。

それは確かにそうだが、もっと重要なことがある。無派閥議員が6人も入閣しているのだ。

各派閥が、横ばいもしくは減少する中で、無派閥閣僚は2人から6人と、4人も増えた。新聞ではこの理由についての丁寧な解説はみかけないので、「自民党も派閥支配が崩れてきた」と解釈する人がいるかもしれない。しかし、その解釈は間違いだ。

6人の無派閥議員とは、菅義偉官房長官。高市早苗総務相。河井克行法相、菅原一秀経産相、江藤拓農水相、そして小泉進次郎環境相だ。

菅氏は派閥に属していないが、菅氏を囲む勉強会やグループは複数あり、「隠れ菅派」の議員はトータルで50人以上と言われる。菅原、河井の両氏は、その代表格だ。

■環境相になった小泉進次郎氏も「菅派」
環境相になった小泉進次郎氏も菅派だと言っていいだろう。同じ神奈川県を選挙区に持つ2人は、常に連絡を取り合っている。8月、アナウンサーの滝川クリステルさんとの結婚を電撃発表したのも、首相官邸の菅氏に報告した後だった。

今回も、菅氏は安倍氏から「入閣を打診したら小泉は受けるか感触を探ってほしい」との指示を受けて小泉氏に接触。受けるとの確信を得て安倍氏に伝えている。まさにサプライズ人事の中心人物だった。

高市氏も、菅氏のお気に入りの1人。総務省は菅氏が絶対的な影響力を持つ役所だ。高市氏が2度目の総務相に就任したことからも、菅氏との関係が良好であることが分かる。

5179名無しさん:2020/09/30(水) 09:12:02
>>5178

■麻生氏が「二階降ろし」だから、逆に張った菅氏
江藤氏だけは菅氏との明確な関係性は見出しにくいが、菅氏も含めて5人は「菅派」。細田派や麻生派の3人を上回り、閣内では最大勢力なのだ。

菅氏は今後も明確な派閥をつくる気はない。だが、「菅氏についていけば、ポストに恵まれる」と分かれば、今後も「隠れ菅派」は増え続けるだろう。

今回の人事では、菅氏の力量を見せつけるシーンがもうひとつあった。

安倍氏は今回の人事にあたり、二階俊博幹事長を留任させるかどうか悩んでいた。安倍氏の盟友でもある麻生太郎副総理兼財務相は、岸田文雄党政調会長を幹事長に起用するように進言していた。

一方、菅氏は二階氏の留任で動いた。最近、菅氏と麻生氏の間にはすきま風が吹き始めている。麻生氏が「二階降ろし」だから、逆に張ったのだ。

■幹事長ポストを巡る麻生氏との戦いにも勝った
二階氏は最近、「ポスト安倍」候補に菅氏の名を上げるなど菅氏との接近を図っている。政局のヒダを読む天才でもある老練な二階氏は、菅・麻生両氏の微妙な関係を見抜き、菅氏に接近した。菅氏と二階氏が接近するのは必然だった。

結果として安倍氏は二階氏の続投を選んだ。9月3日、安倍氏は二階氏と自民党本部で会談して幹事長続投を伝えた。これは、二階氏にとっては朗報だったのは間違いないが、菅氏にとっても、麻生氏との「戦い」に競り勝った瞬間だった。

菅氏は、今回の人事の「入り口」である党幹事長人事と、「出口」である閣僚人事で、圧勝したのだ。

■「ポスト安倍」のライバルとは大きな差をつけた
安倍氏の女房役として7年近く官房長官を務めてきた菅氏。今年4月1日、新元号「令和」を発表した頃からは知名度が爆発的に上がり、7月の参院選での応援要請も引っ張りだこだった。その頃から「ポスト安倍」の有力候補という評価が盛んに報じられるようになったが、菅氏はその意欲を完全否定しつづけている。

しかし今回の人事で、政府内に子飼いの政治家を多く招き入れることに成功した。菅氏は、本人が望むかどうかにかかわらず「ポスト安倍」の有力候補となったのは間違いない。

マスコミは安倍氏が今回の人事で、菅氏と岸田氏、外相になった茂木敏充氏、厚労相の加藤勝信氏、防衛相に横滑りした河野太郎氏の5人が、閣内や党執行部に入り「ポスト安倍」を競うことになったともてはやす。今回の人事の経緯を見る限り、そのうち圧倒的に優位にあるのは菅氏だろう。

あとは菅氏が「その気」になるか。今のところ安倍氏と菅氏の間は良好ではあるが、2021年の総裁任期が近づいてきたときに、2人の関係がどうなるか。安倍氏から権力の座を禅譲されるのを狙うのか。それとも自ら奪い取るのか。菅氏は両方の選択肢を握りつつある。

そして菅氏を「ポスト安倍」の有力候補にあげながら、安倍氏の4選支援にも言及している二階氏が、今後どんな行動に出るのかも目が離せない。

(プレジデントオンライン編集部)

5180チバQ:2020/09/30(水) 11:08:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/075189063f40766f09163a3cd9011058f55edef8
デジタル庁準備室、スローガンは“ガースー” 30日に立ち上げ
9/29(火) 13:28配信
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平井卓也デジタル改革担当相=29日午前、首相官邸(春名中撮影)
 平井卓也デジタル改革担当相は29日の閣議後会見で、行政サービスのデジタル化を一元的に担う「デジタル庁」の発足に向けた準備室を30日に立ち上げると発表した。平井氏が室長に就く。準備室には内閣府や財務省、総務省、経産省など各省庁から集まった約50人のほか、10人の民間有識者が加わる。


 平井氏は「小さく産んで、大きく育てるスタートアップ企業の考え方に近い組織にしたい」と述べ、「スローガンはガバメント・アズ・ア・スタートアップ。(頭文字をとると)結果的に(菅義偉首相の愛称と同じ)GaaSu(ガースー)となる」と笑いを誘った。

5181チバQ:2020/09/30(水) 19:12:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/13393970975bf42b7c3626f9f3d1594d73d18314
自民・下村政調会長が杉田水脈氏を注意 「丁寧な説明」求める
9/30(水) 17:42配信
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杉田水脈氏(春名中撮影)
 自民党の下村博文政調会長は30日、党の会議で女性への暴力や性犯罪に関し「女性はいくらでも嘘をつけますから」などと発言したとされる杉田水脈(みお)衆院議員を党本部に呼び出し、注意した。杉田氏が記者団に明らかにした。

 杉田氏は「(下村氏から)丁寧な、より真意が伝わる説明をするように注意を受けた」と述べた。釈明については自身のブログに記載するとしている。

 下村氏は発言の有無に関し「本人に確認したが、公表する前提ではない」と記者団に語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b4ecf3f51603797367ed9c012e7c10ce3a8ab429
自民、党教育再生実行本部を廃止 コロナ禍の教育検討に集中
9/30(水) 17:40配信
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インタビューに応じる自民党の下村博文政調会長=30日午後、東京都千代田区(川口良介撮影)
 自民党が総裁直属の教育再生実行本部の廃止を検討していることが30日、分かった。新型コロナウイルス禍の教育の早期充実を図るため、政務調査会で集中的に議論を深める狙いがある。下村博文政調会長が産経新聞の単独インタビューで「私が政調会長の間は教育再生実行本部を廃止し、(政調の)教育再生調査会と文部科学部会で一体的に進めていきたい」と明らかにした。

 過去に文科相を務めた下村氏は、教育政策を政調で集中的に担う狙いなどについて「新型コロナの影響で自宅学習が増えている。一人に一台、タブレット端末を提供するなど、家庭でも勉強できる環境をいかに早めるかが大切だ。党でも議論しながら政府をバックアップしていきたい」と強調した。

 教育再生実行本部は、憲法改正推進本部などと同じく党則第79条に基づく総裁直属の機関。下村氏はインタビューで、菅義偉(すが・よしひで)総裁(首相)と調整した上で、選挙制度改革問題統括本部と女性活躍推進本部も廃止し、「子供の貧困対策」など女性活躍を後押しする環境を政調主導で速やかに整える考えも示した。

5182チバQ:2020/09/30(水) 19:26:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/885db979d8df89c84ae6ead041f6065d3fac0827
秋元議員の保釈取り消し 保証金3000万円没収・IR汚職 東京地裁
9/30(水) 16:37配信
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 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる事件で、東京地裁は30日、収賄罪と組織犯罪処罰法違反(証人等買収)罪で起訴された衆院議員秋元司被告(48)の保釈を取り消した。

 納付済みの保釈保証金3000万円の没収も決めた。

 秋元被告は収賄罪で起訴された後、今年2月に東京地裁が保釈を許可。しかし、保釈中に贈賄側に偽証を働き掛けたとして8月下旬から9月にかけ2度逮捕され、組織犯罪処罰法違反罪で追起訴された。追起訴後も東京拘置所で勾留が続いている。

5183名無しさん:2020/10/01(木) 00:41:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/815b65f81f964a180fc42d03919597a846d4de66
自民・二階幹事長インタビュー 中国主席国賓「国益中心に考えるべき」
9/30(水) 20:09配信

 自民党の二階俊博幹事長は30日、産経新聞の単独インタビューに応じ、党の外交方針として「日米関係が基軸であることは間違いない。中国や他の国々とも仲良くしていく」と語った。延期されている中国の習近平国家主席の国賓来日については「反対する人もいるが、賛成する人も多くいる。国益を中心に考えるべきだ」と述べた。

 また、新型コロナウイルスの収束を見極めた上で、米国などとの議員外交を積極的に展開する考えも示した。「自民党議員を5〜10人一組にし、それぞれの国に派遣したい」と語った。

 菅義偉(すが・よしひで)政権については「上々のスタートだ。誠実で信頼のおける人間性、その点において国民の大きな支持が集まっている。長期政権になる可能性は十分にある」と期待を込めた。「党はしっかり新首相を支える」とも述べた。

 憲法改正の実現に向けては「国会の中で議論を巻き起こし、国民の了解を得ながら前に前に進めていくことが大事だ」と意欲を見せた。「大仕事なので粘り強くやっていく」とも述べ、野党側に国会審議を促す考えを示した。

 衆院解散・総選挙をめぐっては「党としては明日解散があっても大丈夫だ。常にわれわれはその準備をしている」と自信を見せた。候補者調整が必要な選挙区については「地元の都道府県連の意向を特に重視する」と強調し、「本人の努力、決意、将来性を判断して民主的に決めていきたい」と説明した。

5184名無しさん:2020/10/01(木) 00:41:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/21a1283acb3a81ed215f120e5e7e66dba5f54d61
三男世襲目論む二階幹事長に菅首相、世襲反対の旗下ろすか
9/30(水) 7:05配信

 菅義偉・首相は新内閣を「国民のために働く内閣」と命名した。しかし、実際には二階俊博・幹事長、麻生太郎・副総理という“長老政治家”に操られているに等しいのだという。

 その麻生氏が菅氏に迫っているのが解散・総選挙だ。解散風が強まる中、緊迫してきたのが自民党の「世襲」バトルと「議員定年廃止」をめぐる世代間抗争だ。

「私のような普通の人間でも、努力をすれば総理大臣を目指すことができる。まさにこれが日本の民主主義ではないか」

 総裁就任会見でそう語った“叩き上げ政治家”の菅氏は、親から地盤(後援会)、看板(知名度)、カバン(政治資金)を引き継いで楽に当選してきた世襲議員を嫌う。

 麻生政権の選対副委員長だった2009年の総選挙では、党内の2世、3世議員たちの猛反対を押し切ってマニフェストに「世襲候補の制限」を盛り込み、その後も、「私の持論だが、世襲制限は必要だと思っている」と言い続けてきた。

 だが、麻生氏と二階氏は“菅は逆らえない”と世襲を進める構えだ。3世議員である麻生氏の場合はすでに“4世”となる長男への後継レールが敷かれているが、二階氏にはもっとはっきり菅氏に世襲を「公認」させたい事情がある。政治ジャーナリスト・野上忠興氏がこう指摘する。

「二階氏は公設秘書の三男に地盤を継がせたい。しかし、選挙区の和歌山3区では、世耕弘成・参院幹事長が二階氏の引退を待って鞍替え出馬に意欲を見せている。それを阻止するために、二階氏は菅首相に世耕氏ではなく自分の息子を自民党公認とさせ、大義名分にするつもりでしょう」

 その試金石となるのが二階派大幹部の河村建夫・元官房長官(77)の選挙区・衆院山口3区で始まった党内争いだ。

 地元では河村氏は次の総選挙で引退、元政策秘書の息子に地盤を譲ると見られているが、そこに林芳正・元文科相(59)が参院から鞍替え出馬の意向を固めたと報じられた。“世襲阻止”で殴り込みを掛ける格好だ。ジャーナリストの磯山友幸氏が語る。

「二階さんや麻生さんから息子を公認するように要求されれば、菅首相は世襲反対の旗を下ろして応じざるを得ない」

 山口3区も同様に、二階氏が派閥幹部である河村氏の息子の公認を求めたら、菅氏も断われないだろう。

※週刊ポスト2020年10月9日号

5185名無しさん:2020/10/01(木) 00:42:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/3eed5f35503c869f788fb22e24184f51945e5bff
杉田水脈氏「今後はブログで書きたい」 自民幹部が聴取
9/30(水) 22:00配信

 自民党の杉田水脈衆院議員が「女性はいくらでもウソをつける」と発言したとされる問題で、同党の下村博文政調会長は30日、杉田氏から事情を聴いた。「真意が正確に伝わるよう、より丁寧な説明が必要だ」として自ら説明するよう求め、口頭で注意した。発言の有無など聴取内容については、明かさなかった。

 両氏は同日午後、党本部で約20分間にわたり面会。下村氏の説明によると、25日の党の会議での発言について、杉田氏は「女性蔑視を意図した発言はしていない」と釈明し、「改めて丁寧な説明をする」と話したという。

 下村氏は記者団に会議の責任者への聴取も行ったことを明かしたうえで、「(発言したとされる)部会では会議を基本的に非公開とし、各人の発言は公にしないルールでやっている」と述べ、「ウソをつける」発言があったかどうかも明らかにしなかった。聴取結果を聞いた党幹部は「発言はあったようだ。ただ、当時は長々と話す中で興奮もしていて、問題の発言をした認識がなかったようだ」と説明した。

 杉田氏は面会後、記者団に「今後はブログでしっかりと書いていきたい」と話したが、質問を振り切るように党本部を後にした。

朝日新聞社

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64309070Y0A920C2SHA000/
安倍前首相「菅氏、ずいぶん前から後継資格者」
安倍前首相インタビュー詳報(上)
菅内閣発足 政治 国際
2020/9/28 11:49 (2020/9/29 5:09更新)日本経済新聞 電子版

安倍晋三前首相は日本経済新聞のインタビューで菅義偉首相に関し、後継候補として「ずいぶん前から有資格者だと思っていた」と明かした。総裁選で敗れた自民党の岸田文雄前政調会長については「『時、利あらず』ということだったのだろう」と述べた。菅政権への期待なども聞いた。

――体調はその後、いかがでしょうか。

「新しく使い始めた薬が非常に良く効いて、順調に快復している」

――後継に菅首相が就きました。

「私の健康上の理由で急なことになった。後継者はリリーフかつ先発投手という立場…

5186名無しさん:2020/10/01(木) 00:42:48
https://www.data-max.co.jp/article/32364/1/
2019年11月05日 14:39
ダブル大臣辞任は「菅官房長官と岸田政調会長の代理戦争」第二弾か――漂い始めた政権末期(レームダック)感(前)

 週刊文春の香典報道で菅原一秀・経産大臣が辞任した6日後の10月31日、またもや「文春砲」直撃で河合克行・法務大臣が辞任をした。わずか一週間足らずの間のダブル辞任。すぐに永田町関係者の間では「ポスト安倍を巡る跡目争いが本格化、森友加計問題以上の政権末期感が漂い始めた。『令和おじさん』として人気が急上昇、岸田文雄政調会長と並ぶ有力後継候補となった菅官房長官の影響力が一気に低下、永田町の力関係が変わる兆しが出てきた」という見方が広まっていたのだ。

 「『菅官房長官 対 岸田政調会長』の代理戦争第二幕「秋の陣」の火蓋が切って落とされたのだろう」と見立てる永田町ウォッチャーは、こう解説する。

 「夏の参院選広島選挙区(改選定数2)は与野党が1議席分け合う構図が、現職の溝手顕正・元防災担当大臣(岸田派重鎮)に加えて河合前大臣の妻・案里参院議員を擁立することで激変。建前上は『自民二議席独占を狙う』でしたが、実態は『菅官房長官 対 岸田政調会長のポスト安倍代理戦争』(7月9日の毎日新聞などが報道)。実際に菅氏は案里氏の応援演説で二回も広島入りし、溝手氏落選に一役買った。『菅氏、広島“代理戦争”制し勢い』(7月24日の夕刊フジ)と報じられたのはこのためです。10月31日発売の週刊文春のスクープ記事『法務大臣夫婦のウグイス嬢“違法買収”』は、案里氏が初当選した参院選広島選挙区で起きたことです。代理戦争に敗れた岸田氏本人か周辺が“リベンジ”を仕掛けて、菅氏側近の河合法務大臣のクビを取ったように見える。『ポスト安倍の跡目争いが激化、政権末期(レームダック)状態に陥り始めた』と受け取る永田町や霞が関関係者は少なくないでしょう」

 この永田町ウォッチャーが注目するのが、「官邸のアイヒマン」とも呼ばれる安倍首相の側近である北村滋・国家安全保障局長(前・内閣情報官)が岸田氏と同じ名門・開成高校卒で、一年違いの先輩後輩であることだ。

 「菅官房長官の側近の大臣が二回連続で“文春砲”が直撃した。取材力に定評がある週刊文春を持ってしても何らかの警察情報がないと、二大臣を相次いで辞任に追い込むのは難しかったのではないか。岸田氏が指示を出したとは思えないが、岸田シンパの官僚が首相の意向を忖度して動いても不思議ではない。そう考えた時に真っ先に思い浮かんだのが北村氏でした」(同)。

5187名無しさん:2020/10/01(木) 00:43:01
>>5186

 この見立てに「たかが同じ高校出身くらいで」と違和感を抱く人にお勧めなのが「霞が関で『開成官僚』VS.『麻布官僚』大戦争が勃発中 受験エリート『トップ2校』が罵り合い」(2017年9月16日号の週刊現代=ネット配信記事も有)。この記事では、独立独歩型の麻布に対して「群れるのが好き」で同窓会活動が盛んな開成の違いを説明、岸田氏が2017年8月に開かれた「永霞(永田町・霞が関開成会)(仮称)設立総会」で発起人代表を務め、一方の北村氏が「内閣情報調査室開成会」の主宰者を務めたと紹介していた。なお開成高校出身の国会議員とキャリア官僚は総数600名以上なのだという。

 「前川喜平vs.北村滋」という小見出しの中には、北村氏について次のような政治部デスクのコメントもあった。

 「頭脳明晰で、安倍総理から絶大な信頼を得ている。内調を牛耳り、メディアも使って数々の情報戦を仕掛けている人物です。前川前文科次官の『出会い系バー通い』報道を読売にリークしたのも北村氏のラインだ」

 この指摘が事実であれば、今回のダブル大臣辞任においても、「北村氏ら開成出身者が永田町や霞が関に張り巡らされた同窓会ネットワークを駆使しつつ、菅氏側近大臣辞任につながる極秘情報を週刊文春にリークした」といった情報戦を仕掛けていたとしても全く違和感を抱くことないのだ。

 ちなみに9月19日号の週刊文春には、国家安全保障局長になったばかりの北村氏が尾行に気づいて警察に通報という内容の記事が出ており、米田壮・前警察庁長官に呼び出されて「お前、いつまで官邸にいるんだ。いつまで(内閣)情報官をやっているんだ」と詰めれられたという北村氏の暴露もあった(米田氏は面談を否定)。北村氏は週刊文春への情報提供を、ダブル大臣辞任の前月発売号でしていたのだ。

 永田町ウォッチャーは安倍首相の意向を忖度している可能性にも触れた。
「推測の域を出ない見立てだが、『令和おじさん』として人気急上昇、ポスト安倍の有力候補となり、しかも霞ヶ関の官僚のほとんどが菅官房長官にひれ伏している。岸田幹事長誕生を連携して阻止したとされる二階俊博幹事長とも手を組んでおり、『菅政権誕生の場合、二階派はすぐに菅派に変わるだろう』さえ与党議員の間では囁かれている。しかし永田町と霞が関で絶大な力を持ち始めた菅氏に対して『力が強くなりすぎている』という反発が生まれている。内閣人事局を背景にしたゴリ押し人事で霞ヶ関の官僚から『やりすぎだ』という声が漏れ聞こえている。

 安倍首相も表立って口にしなくても、恐らく菅氏の力を削ぎたいと考えている。岸田氏への禅譲にした場合は“院政”を敷いて改憲に邁進させるなどコントロールすることは可能だろうが、菅氏が絶大な力を持ったまま首相になった場合は自らの影響力を及ぼすことが難しくなるに違いないからだ。安倍首相が望む展開を“忖度官僚”が思い描き、ポスト安倍のライバルである菅氏の力を削ぐ情報を自主的にリークすることは十分に考えられるだろう」

(つづく)
【横田一/ジャーナリスト】

5188名無しさん:2020/10/01(木) 00:43:25
>>5187

2019年11月06日 10:32
ダブル大臣辞任は「菅官房長官と岸田政調会長の代理戦争」第二弾か――漂い始めた政権末期(レームダック)感(後)

 この「岸田氏禅譲作戦」の存否はさておき、上り調子を続けて来た菅氏が急に失速気味となったのは間違いない。“菅氏推薦大臣枠”が一つ減るという目に見える形でも現れた。安倍首相と同じ細田派の元少子化担当大臣の森雅子・参院議員(福島選挙区)が後任法務大臣に抜擢されたのだ。自民党事情通はこう話す。

 「菅原大臣の後任には、菅氏が『政治の師』と仰ぐ故・梶山静六元官房長官の長男の梶山弘志・元地方創生担当大臣が就任したが、『菅周辺の順送り。菅さんは何も責任を感じていないのか』という反発が自民党内からも出たのはこのためです。それに比べて河合大臣の後任大臣は細田派から抜擢された。『若手が多い菅派に適任者がいなかった』との側面があるにしても、『二度目の菅派順送り人事は許さない』という安倍首相の報復的なメッセージも込められていたのでしょう。辞任した両大臣とも“身体検査”で内閣情報室(内調)などから傷があることを報告されながらも菅氏が『大丈夫だ』と言って押し込んだという経過があったためです。しかも安倍首相の悲願である改憲論議が10月31日に開かれる予定だったのに、ダブル大臣辞任のあおりで中止となった。

 政権を支えてきた番頭役の菅氏とはいえ、多少の恨みや反感が生じたのは間違いない。少なくとも今回のダブル大臣辞任で自民党内の雰囲気は一変しました。これまでは政権幹部に物申すのは石破茂・元地方創生大臣ぐらいだけでしたが、ビックリするぐらい過激な菅氏批判が出始めるようになった。安倍首相との距離感がさらに広がった気配を察知した自民党議員が、これまで絶大な力を有する菅氏に対する不満や反感を一気にぶちまけたようにも見えます」。

 もちろん菅官房長官は政権ナンバー2で安倍首相との対立が表に出ると、政権存亡の危機となりかねないので「当面は水面下の情報戦で叩きあいをするレベルに止まるだろう」(同)。

 これまでは政権を支える番頭役に専念してきた菅氏が、ポスト安倍の有力候補となったことで欲を出しはじめたのは間違いない。参院選ではライバルの岸田氏側近を落選させるのに力を注ぎ、今回の内閣改造で小泉進次郎環境大臣を含めて三人の大臣を押し込むのにも成功したが、ダブル大臣辞任で足をすくわれた。「野党が改憲論議に応じないなら年末か年始に解散だ」という牽制球も、「三人目の大臣辞任なら内閣総辞職か解散だ。今なら勝てる」と勢いづく野党には脅しにならなくなった。

 「しかも週刊文春は他の閣僚ネタを二つ三つ持っているようです。辞任ドミノが起きた時にどう対処するかについて菅氏は知恵を絞り、準備をしているでしょう」(永田町ウォッチャー)。

5189名無しさん:2020/10/01(木) 00:43:36
>>5188

 安倍政権の屋台骨が揺らぎ始める兆しを見せ始めたので、ポスト安倍をめぐる岸田氏との“バトル”はいったん休戦せざるを得ないというわけだ。

 しかし両者の跡目争いがスタートした以上、挙党体制で安倍政権を支えるという気運が次第に薄れ、仁義なき戦いへと激しさを増していくのは確実だ。

 「今回のダブル大臣辞任は、政権が終焉に向かってメルトダウンをしつつあることを印象づけるものでした。任期が近づく総理大臣が求心力を失うレームダック状態にこうやって陥っていくのかということも目の当たりにした。『森友加計問題以上の政権末期状態』と表したのはこのためです」(永田町ウォッチャー)。

 こんな政界模様が目に浮かぶ。安倍政権を支えてきた菅氏がポスト安倍候補として急浮上、微妙な心境の変化から安倍首相との距離感が広がった途端、それを察知した永田町と霞ヶ関の住民たち(国会議員と官僚)が「安倍・岸田派 対 菅・二階派」に分裂、水面下での情報戦をスタートさせた。表に見えない形であっても両派のバトルが官僚を巻き込む形で激しさを増すのは確実だ。永田町からは目が離せない。

(了)
【横田一/ジャーナリスト】

注:森雅子・新法務大臣について
 法務大臣となった森氏は細田派で「アベチルドレン」のような存在だ。第二次安倍政権が誕生した2012年12月に少子化担当大臣に抜擢されて、野党が強く反対した特定秘密保護法担当という“汚れ役”もこなした。「特定秘密保護法案『官邸のアイヒマン(北村滋内閣情報官)』と呼ばれる男 本当の黒幕は公安の『妖怪』」(2013年12月18日の週刊現代)によると、首相側近で開成高校出身の北村氏こそ、特定秘密保護法の黒幕と報じられていた。安倍首相の意向の下、森氏と北村氏は世論の反対が強い法案を成立させた仲間同士ということになるのだ。
 当初のイメージは違った。森氏は東北大学卒で、同期は枝野幸男・立憲民主党代表。「枝野氏が初めて選挙に出た時にウグイス嬢をやりました」と話す森氏は、中学時代に父の借金取立に苦しんでいた時に弁護士が救われ、アルバイトをしながら司法試験に合格した苦労人の弁護士。金融庁職員時代には、宇都宮健児・元日弁連会長らサラ金問題に取組む弁護士と共に規制強化をする貸金業規制法改正に尽力、1996年の福島県知事選に立候補した時には弁護士仲間が応援に駆け付けたほどだった。
 しかし特定秘密保護法を担当する大臣になった時には「悪法成立に尽力」「権力に擦り寄った」といった批判が弁護士仲間からも相次いだ。過去の人間関係を断ち切り、安倍首相の指示に忠実に従ったことが、二回目の大臣就任につながったように見えるのだ。

5190名無しさん:2020/10/01(木) 00:45:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e246181c8b4ad474f6f1c3c95e1d219fe7bea6b
デービッド・アトキンソン氏の提言で観光立国を推進、創価学会の佐藤浩副会長と盟友関係、大阪維新の会とも太いパイプ……菅新首相の政治力を支える「人脈」の正体
9/30(水) 9:49配信

 <徹底解剖 リアリズムと“庶民目線” 菅人脈と手腕>

 1997年5月の衆院内閣委員会。前年の総選挙で初当選した菅義偉氏が、特定非営利活動促進法案(NPO法案)について質問に立ち、慎重な審議を求めてこう述べた。「先駆的なことを始めるには、最初から大風呂敷を広げるのではなく、試行錯誤を重ねながら理想的なものを作り上げていく手法の方が、私は正しいと考えている」。

 95年の阪神・淡路大震災でボランティア活動などをする民間の非営利団体に法人格がない課題が浮き彫りとなり、立法の機運が高まったNPO法案。だが、菅氏の懸念は、立法を急ぐあまり反社会的勢力にも法人格が付与されかねない点にあった。菅氏はこの時、48歳。遅咲きの政治家がその後、一国のリーダーに上り詰めることになろうとは、いったい誰が予想しただろうか。

 NPO法案の質問でも現れたように、菅氏の政治手法の大きな特徴は、高邁(こうまい)な理念以上に徹底して現実を直視する「リアリスト」という点にある。信賞必罰の人事術と危機管理、情報工作の駆使に支えられた現実主義が真骨頂である。官房長官としての在任記録が歴代最長を記録した菅氏の権力の源泉の一つが、「内閣人事局」(第2次安倍政権下の2014年創設)を通じた官僚人事の掌握にある。とはいえ、霞が関の掌握は簡単なことではない。そこで菅氏が取った手法が人事の「丸のみ」と「信賞必罰」である。

 首相や官房長官の秘書官(事務取扱)ら官邸スタッフは各省庁から出向してきたエリートが務め、首相や官房長官の交代に伴って入れ替わることが慣例だった。しかし、菅氏は政権交代前の官邸スタッフを一掃はせず、能力を見込めば重用した。その典型が、菅氏の右腕として鳴らす和泉洋人首相補佐官である。和泉氏は政権交代前から内閣官房地域活性化統合事務局長として活躍していたが、過去にこだわらず「丸のみ」する懐の深さを見せた。

 もう一つが信賞必罰。例えば13年6月には、民主党政権末期に駆け込みで日本郵政社長に就任した元財務官僚を、安倍政権への事前の説明がなかったとして躊躇(ちゅうちょ)なく更迭した。菅氏が第1次安倍政権の総務相時代に導入した肝煎り政策「ふるさと納税」に反対した総務省自治税務局長も更迭された。政治家の決定に異を唱えたり、実現できない理由を列挙したりするたぐいの官僚は排除される。

5191名無しさん:2020/10/01(木) 00:45:26
>>5190

 ◇小池知事と反り合わず

「当たり前のことを当たり前として処理するのが政治である」という菅氏の信条は、秋田県湯沢市から上京し、苦学の末に就いた故・小此木彦三郎衆院議員の秘書時代、および横浜市議時代に培われたものであろう。菅氏にとって重要なのは「庶民」の目線であり、それゆえ「東京大改革」をはじめ大々的なスローガンを振りかざす小池百合子東京都知事のような“パフォーマンス型政治家”とは反りが合わない。

 リアリストの菅氏は、情報収集も重視している。安倍晋三政権では、杉田和博官房副長官や北村滋内閣情報官(現国家安全保障局長)ら警察官僚出身を中心とする「インテリジェンス・コミュニティー」(情報機関)が重要な役割を果たしていたが、その中心にいたのが菅氏である。森友・加計学園問題を巡っても、政権の致命傷とならないように乗り切った。

 菅氏の政治思想には「国家像が見えない」とか、「外交上の理念が不在」といった指摘もある。ただ、菅氏は官房長官在任中に数え切れないほどの経済人や外国要人、有識者らと会食し、その知見を政策に反映してもいる。例えば、19年4月の出入国在留管理庁新設をもたらした菅氏主導のインバウンド(訪日外国人観光客)政策は、小西美術工芸社のデービッド・アトキンソン社長の提言に一つのヒントを得たとされている。

 菅氏としては、自らの琴線に触れたアイデアがあれば、そのアイデアが誰のものであろうと、採用(丸のみ)するということに尽き、総論としての政治哲学や体系的な国家像はそもそも必要としていないように思われる。それゆえ、「スガノミクス」があるとすれば、ポイントは庶民の生活だ。総務省の谷脇康彦総務審議官に先鞭をつけさせ、最近では小林史明総務政務官(現・自民党青年局長)に主導権を握らせた「携帯電話料金の引き下げ」は更に徹底されるだろう。

 ◇経済安全保障も重視

 また、18年の地価公示で「地方圏で26年ぶりの地価上昇」となった時、ことのほか喜んだのが菅氏であり、地方創生が前面に押し出される可能性も高い。厚生労働省の再編やデジタル庁(仮称)の新設といった施策も、結局は庶民の経済生活がコロナ禍の中でいかに立ち直るか、どれほど雇用を創出できるか、といった視点が土台になるだろう。こうした視点から米アップルなど巨大IT企業規制にも関心が高く、先の通常国会で成立した「デジタル・プラットフォーマー取引透明化法」は菅氏の強い意欲で実現した。

5192名無しさん:2020/10/01(木) 00:48:13
>>5191

 リアリストであるがゆえに、危機管理にも関心が高い。ともに手を携えて安倍政権を支えてきた甘利明自民党税制調査会長は「ルール形成戦略議員連盟」を率い、国分俊史多摩大学大学院教授らと「中国製アプリTikTok規制」「秘密特許制度の復活」「国際機関人事への戦略的対応」「日本版NEC(国家経済会議)の創設」などを議論している。こうした経済安全保障政策も重視されるだろう。

「末広会」も支え

 現在の菅氏は創価学会の佐藤浩副会長と盟友関係にあるといわれ、創価学会・公明党とのパイプは松井一郎大阪市長や橋下徹氏、吉村洋文大阪府知事らの大阪維新の会とのパイプと並んで、菅氏の政治力とすごみを支えている。また、経済界では新浪剛史サントリーホールディングス(HD)社長や、沖縄の国場幸一・国場組会長をはじめとする建設業界とも深い結び付きを示している。

 菅氏は現在、自民党内では「無派閥」ながら、幅広い支持基盤を築いている。その中核が「令和の会」などの菅グループや神奈川県連に所属する議員、そして菅氏と同じ96年に初当選した議員からなる「末広会」である。末広会からは桜田義孝前五輪担当相が菅氏への総裁選出馬要請の先陣を切り、山口泰明組織運動本部長が総裁選における菅選対の事務総長、吉川貴盛前農林水産相が事務局長を引き受けている。

 徹底したリアリストであり、庶民の目線を重視する。これらの要素が、菅氏の今後の政権運営を見通すうえで大きなカギとなる。

(北島純・社会情報大学院大学特任教授)

(本誌初出 「丸のみ」と「信賞必罰」特徴 創価学会・佐藤副会長と盟友=北島純 20200922)

5193名無しさん:2020/10/01(木) 02:00:35
https://diamond.jp/articles/-/137495
「古賀・菅連合内閣」が安倍改造内閣の本質だ、後藤謙次氏が解説
後藤謙次:政治コラムニスト
経済・政治 DOL特別レポート
2017.8.4 5:00

安倍晋三首相は8月3日、内閣改造を断行した。誕生した「第3次安倍再々改造内閣」は「安全運転最優先」の印象が強いが、果たしてどうなるのか。政治コラムニストの後藤謙次氏に解説してもらった。

 内閣支持率の急落を受けて再起を目指し、8月3日に誕生した「第3次安倍再々改造内閣」は、その顔触れから事実上の「古賀・菅連合内閣」と呼んでいいかもしれない。官房長官の菅義偉(68)と、自民党岸田派の実質的なオーナーである元幹事長の古賀誠(77)の影響力が色濃く反映されているからだ。

「今回は菅ちゃん(官房長官)がよく頑張ったよなぁ」

 改造前日の2日夜、古賀は東京・新橋のすし店で、気の置けない知人たちに囲まれて上機嫌に語った。テレビでは翌日に予定された内閣改造と、自民党役員人事の速報が流れ、岸田派の議員の名前が続々と登場していたからだ。

 岸田派会長の岸田文雄(60)は希望通り、外相から政調会長に転じて自民党執行部入り。閣僚人事では法相に上川陽子(64)、文部科学相に林芳正(56)、防衛相に小野寺五典(57)、1億総活躍担当相に参院議員の松山政司(58)の4人を送り込むことに成功。岸田派にとっては、岸田が「ポスト安倍」をにらんで大きな足掛かりをつかんだと同時に、「満額回答以上」(岸田派幹部)の閣僚誕生により、政権内での発言権も格段に拡大した。

 そして、閣僚の顔触れで目立つのが菅に近い議員たちの存在だ。その象徴が国家公安委員長兼防災担当相の小此木八郎(52)と地方創生担当相の梶山弘志(61)。2人とも菅が師と仰いだ元通産相の小此木彦三郎、元幹事長の梶山静六の息子で後継者だ。

 外相の河野太郎も麻生派に属するが、むしろ神奈川県内の政治を差配する菅の影響を強く受ける側近議員と見ていい。石破派からただ1人、農水相で入閣を果たした斎藤健は、元経済産業省の官僚出身ながら自民党農林部会長を務め、菅と共に農業改革の先頭に立ってきた“隠れ菅派”とも言われる。

 今回の人事で総務相に就任した野田聖子(56)も、菅と深い因縁がある。

 野田は1998年の自民党総裁選で、元首相の小渕恵三を相手に立候補した梶山静六を、菅と共に支援した数少ない議員の1人。さらに、野田の後見人的な立場にいるのが古賀である。つまり、野田の入閣からも、菅と古賀の周到な連携があったことがうかがえるのだ。

 もちろん、首相の安倍晋三(62)も野田のことを嫌っているわけではない。安倍と野田は、93年の衆院初当選組でいわゆる同期。野田は安倍に苦言も呈するが、早くから「義を見てせざるは勇無きなり」と漏らすなど、さっぱりした性格も手伝って「友達意識」も同居している様子だ。

 野田の入閣に関しては、事前に話し合われた形跡があり、その過程で野田はポストについて要求を出している。総務相に加えて女性活躍担当相を兼務するのも、野田の要請に応えたもの。今回の入閣により、野田は再び「女性初の首相の座」を手にする可能性も出てきた。

 安倍にとっても野田を取り込むメリットは決して小さくなかった。

 まず何よりも、“反安倍”の急先鋒である元幹事長の石破茂(60)と分断させるという意味は極めて大きい。さらに野田が、党派を超えた女性議員の“ボス的”な存在であり、女性議員への影響力という意味でも無視できない。

 また、次期衆院選で国政進出をうかがう「都民ファーストの会」を率いる東京都知事の小池百合子(65)との関係はさらに重要である。2人の仲の良さは、昨年の東京都知事選でも実証済みだし、今回の改造に際しても、野田は小池から電話で「五輪担当大臣になってもらいたい」との要請を受けている。野田の起用は、まるでプリズムのように様々な意味合いを持っているのだ。

5194名無しさん:2020/10/01(木) 02:00:46
>>5193

直前に派閥を拡大させた
麻生派の存在感は急低下
 一方の古賀は、森友学園問題や加計学園問題などをめぐって首相の安倍が窮地に立たされると、いち早く安倍支持を表明するよう岸田に説いている。

「政権が困っているときに足を引っ張らない。それが保守本流である宏池会(岸田派)の伝統だ」

 その考えに沿うように、通常国会および閉会中審査では、小野寺を始めとする岸田派所属議員が質問に立ち、安倍を守る防波堤の役割を果たした。

 その結果、改造人事においても加計問題で混乱を極めた文科省の立て直しを任されたのが林。また南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報問題で辞職に追い込まれた前防衛相、稲田朋美の後任には、防衛相経験者でもある小野寺。不安定な国会答弁で物議を醸した金田勝年に代わる法相として再登板した上川。加計問題で話題となった、国家戦略特区を担当する地方創生担当相は梶山弘志。いずれも前内閣のトラブルの後始末を「古賀・菅連合」で担うことになったわけだ。

 これに対して、改造直前に派閥を拡大させた副総理兼財務相の麻生太郎(76)の存在感は、急速にしぼんだ感がある。麻生自身と、新たに麻生派入りした副総裁の高村正彦(75)の留任に加え、義弟でもある鈴木俊一(64)の五輪担当相と、前述の河野だけ。派閥拡大効果はなきに等しい結果に終わった。

 麻生と古賀は当選以来のライバル関係で、麻生と菅も消費税率引き上げ問題などをめぐって意見の対立を繰り返してきた。その意味で今回の改造人事は、安倍が「古賀・菅連合」に軸足を移したともいえ、政権内の権力構造を大きく変える可能性が出てきたといえる。

 今回の人事の出発点は、内閣支持率の急落を食い止めることにあった。支持率急落の最大の要因は、加計問題の他、稲田に対する過保護といってもいいほどの寵愛ぶりなど、安倍自身の姿勢にあった。

 それが第1次政権の「お友達内閣」と重なる「身びいき」と受け取られ、安倍に対する世論の離反を招いたことは間違いない。

 人事の着手に当たって、自民党のベテラン幹部はこう助言していた。

「お友達はご法度。一番遠い人から起用しなければ、政権は持たなくなる。石破さんにも声を掛けたらいい。断られたらそのことを表に出せばいいじゃないか」

 しかし石破の入閣はなく、野田が「遠い人」の象徴になったが、このことで安倍が改造前に繰り返した「人心一新」には程遠い印象しかない。

「守り」に比重を置き過ぎて
見えない政策メッセージ
 確かに、閣僚経験者を多数入閣させたことで、「安全運転最優先」の安倍の危機感は伝わる。とはいえ、この内閣は「守り」を固めることに比重を置き過ぎて、政策的に何を目指す政権なのかというメッセージが伝わってこない。

 とりわけ欠落しているのは「戦備え」だ。

 衆院議員の任期満了は来年12月で、残すところ1年4ヵ月。与党公明党代表の山口那津男も選挙が近いことを繰り返している。

「衆院議員の任期満了まで1年ちょっとしかない。選挙がいつあってもおかしくないという心構えだ。これまでの(解散は来年9月の自民党総裁選後という)相場観に依存してはならない」

 しかし、安倍は選挙の要である自民党選挙対策委員長に出身派閥の細田派事務総長、塩谷立(67)を起用した。塩谷は温厚な人柄で敵も少ないが、議員が生き残りを懸け、修羅場と化す候補者調整には不向きな人材だ。

 それを考慮してか、幹事長に留任した二階俊博(78)は、これまでなかった選対委員長代理を新設して側近の幹事長代理、林幹雄(70)を兼務させることを決めた。

 内閣を改造しても、支持率の低落に歯止めがかからなければ、解散権の行使も厳しくなる。そう考えると、安倍の意図は「衆院解散」より、むしろ「自民党総裁選」にあるのかもしれない。(敬称略)

5195名無しさん:2020/10/01(木) 02:13:57
https://www.news-postseven.com/archives/20190409_1348119.html
2019.04.09 11:00  週刊ポスト
「菅義偉内閣」の閣僚名簿が出回っている!

 新元号発表という「歴史的な瞬間」を国民に届け、スポットライトを浴びた菅義偉・官房長官。いつも会見で見せているポーカーフェイスが一転、元号発表当日は朝から高揚感を隠しきれない様子だった。「新時代の到来」は、菅氏、そしてそれを取り巻く永田町にも“ある変化”をもたらしていた──。

 菅氏は「総理を目指さない政治家」と言われ、これまで一度も政権への意欲を見せたことはない。『総理の影―菅義偉の正体』(小学館刊)の著書があるノンフィクション作家の森功氏が語る。

「菅という政治家は風貌は地味で表舞台に立って政治を行なうことが上手ではない。安倍(晋三)首相のような明るさもない。本人もそのことをよく自覚している。むしろ実務家として官僚を動かすタイプで、政権を支える官房長官を天職だと考えている。政治家になった以上、総理への野心が全くないとは思わないが、非常に慎重な人だから、今も総理・総裁を目指して動くことは考えていないと思う」

 近い人物ほど同じ見方をする。

 菅氏が「影の総理」と呼ばれる力を持ったのは、安倍首相が時に衝突しながらも、“野心”のない菅氏に内政を任せてきたからだ。政権の看板である成長戦略は菅氏の政策と言っていい。

「財界の要請で外国人労働者受け入れへと国の基本方針を転換したのは菅さんの判断。観光立国のためにビザ発給要件を大幅に緩和したし、水道法改正なども主導した。携帯料金の値下げが決まったのも菅さんの鶴の一声だった」(内閣官房の中堅官僚)

 新元号発表についても保守派の猛反対を押し切って新天皇即位の1か月前に発表する剛腕を見せつけた。

◆「偉駄天の会」を結成

 人事権も握っている。内閣改造の際、大臣は安倍首相が選ぶが、各派閥へのポスト配分が必要な副大臣、政務官の人選は菅氏が中心に調整するとされる。そこで無派閥議員が不利にならないよう配分してきた。菅氏は地元・神奈川新聞のインタビューでこう語っている。

〈派閥をつくる気はない。無派閥で当選4回以下の衆院議員に、政治家として歩んできたことをアドバイスしている。派閥に所属しなければ役職に就けないといったことをなくしていこうと。党全体を見て必要な人は応援していくということだ〉(2018年8月12日付)

 しかし、官房長官として実績を積み上げた菅氏は党内で「次の総理の最有力候補」と見られるようになり、周囲に人が集まってきた。

 派閥の役割はポストの配分だ。菅氏がいくら「派閥をつくる気はない」と言っても、ポストで世話になれば、菅氏を「親分」と頼りにする議員が増える。党内には無派閥議員を中心に菅氏を囲むグループが次々に生まれている。

「偉駄天の会」はインドの神・韋駄天の韋の字を菅義偉の「偉」に変えた派閥横断的なグループで、その中で当選4回以下の無派閥の若手議員たちの集まりが韋駄天の兄弟・歓喜天(別名ガネーシャ)の名前を取った「ガネーシャの会」。菅側近の梶山弘志・前地方創生相、小此木八郎・前防災相らの「無派閥有志の会」もある。その数を合わせると無派閥議員約70人のうち30人とも50人ともいわれる。

 昨年の自民党総裁選では、菅氏自らそうした無派閥議員たちと安倍首相の食事会をセットし、安倍支持票を取りまとめた。ポストを配り、総裁選で一糸乱れずに動く。派閥そのものである。“菅派”議員の1人が匿名を条件に語る。

「われわれが表だって菅さんを次の総理にと動けば菅さんに迷惑をかける。仲間はその時まで声を上げないようにしようと申し合わせている。もちろん、安倍政治を引き継げるのは実力的に菅さんしかいないという思いはみんな同じです」

 そうした「待望論」が菅氏の背中を押している。

5196名無しさん:2020/10/01(木) 02:14:26
>>5195

◆「菅学校」で大臣を養成

「正真正銘3期目が最後の任期となります」

 安倍首相は日本商工会議所の総会で、総裁4選論を強く否定した。

 それでも絶対ないとは言えないが、「安倍4選がなければ次は菅」と先物買いに走る動きが相次ぎ、早くも菅内閣の大臣の顔ぶれを予想した「閣僚名簿」まで流れている。そこには自薦他薦、自民党の次世代のホープから中堅議員までの名前が並んでいる。筆頭格で登場するのは菅氏が目をかける、地盤(神奈川)を共にするこの2人だ。

〈次のリーダーは、とりわけ河野太郎外相と小泉進次郎氏には期待している。当選同期の河野氏は非常に胆力があり、当初から「総理大臣になりたい」と言っていた。今、外務大臣として水を得た魚のように活躍している。小泉氏は若くして注目され、党の農林部会長としてもしっかり役目を果たした〉(神奈川新聞2018年8月12日付)

 河野氏は麻生派の後継者候補だが、外相に起用されたのは菅氏の強い推薦があったからとされる。安倍首相とは距離を置く自民党のホープ・進次郎氏も山梨知事選、沖縄知事選など菅氏が応援に入る先に同行して“忠臣”ぶりを発揮している。

 菅氏の腹心といわれるのが梶山氏と小此木氏だ。梶山氏の父・静六氏は菅氏の「政治の師」であり、小此木氏の父も菅氏が長年秘書として仕えた恩人だ。菅氏は2人を前回の内閣改造で入閣させ、“恩返し”した。

 女性議員で菅氏の“側近”とされるのは沖縄補選に出馬する島尻安伊子・元沖縄担当相、三原じゅん子・参院議員だ。三原氏は菅氏の選挙応援行脚に影のように従う。かつて菅氏が所属していた竹下派からは、小渕優子・元経産相が入閣候補にあがっている。

「菅さんは竹下派の顧問格で“参院のドン”と呼ばれた青木幹雄氏に参院の運営について相談している。その青木氏は小渕氏を派閥の後継者としてとくに目を掛けているから、菅内閣となれば小渕氏は党3役や大臣で復権する可能性が高い」(竹下派議員)

 候補者は二階派の林幹雄氏らなど他派閥にも及び、さらにサプライズ人事として“盟友”橋下徹氏の民間登用を期待する声もある。

 こうみると“菅内閣の閣僚名簿”のコンセプトは「世代交代」とも読める。将来の総理候補を大臣にズラリと並べて養成し、自分がやめるときに直接バトンを渡す。かつて吉田茂・首相が佐藤栄作氏、池田勇人氏ら若手を大抜擢して「吉田学校」と呼ばれたように、菅政権はいわば「菅学校」の性格を帯びる。

 その時には、安倍首相も二階俊博氏も麻生太郎氏も、石破茂氏、岸田文雄氏、野田聖子氏ら「中二階」組も“過去の人”になる。政界の“代替わり”は水面下で進み始めている──。

※週刊ポスト2019年4月19日号

5197名無しさん:2020/10/01(木) 02:39:58
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56759
「石破を叩きのめす」安倍首相の執念と、菅官房長官の「ある野望」
自民党総裁選・暗闘の全内幕
戸坂 弘毅

豪雨、台風そして酷暑…天災が夏の日本を次々と襲うのもどこ吹く風、自民党内は来たる9月の総裁選一色となった。「有終の美」に向けて必死の票固めを進める安倍首相、一騎打ちを演じる見込みの石破元幹事長、土壇場で出馬を断念した岸田政調会長、そしてゲームを裏から眺め、密かに野望を抱く菅官房長官…水面下で繰り広げられる、大物たちの「暗闘」のすべてをレポートする。

豪雨災害の中、かけた電話
西日本各地を襲った豪雨災害の対策に政府が追われていた7月中旬、首相・安倍晋三は、会議や打ち合わせが続くタイトな日程の合間に、首相執務室から竹下派所属の議員に電話を入れていた。自民党総裁選をめぐる竹下派内の現状報告を聞くためだ。

安倍は国政選挙どころか地方選挙でも、移動時間や会議の合間に、寸暇を惜しんで知り合いの会社経営者や地方議員に携帯から直接電話を入れて、支持を依頼する執念をみせる。総裁選ともなれば、自ら票固めの先頭に立つのは当然だ。

「名もない若手議員たちと何度も飯を食ってきたし、すでに議員票の3分の2は固めたよ」。7月上旬には、安倍は旧知の民間人に強い自信を示していた。

票が読めない党員投票に不安を残す中、安倍はまず議員票で大差を付けることに拘ってきた。当選すれば自民党総裁として最後の3期目に入る。たとえ勝てたとしても「辛勝」では、その日からレイムダック化しかねない。

安倍の出身派閥の細田派に加えて麻生・二階両派が安倍支持を鮮明にする中、目下、安倍の最大のターゲットは55人が所属する党内第三派閥の竹下派だ。

竹下派会長の竹下亘は、「安倍さんが引き続き総理になるか。『はい、その通り』とは即答しかねる」と繰り返してきた。だが、今春、派閥会長に就任したばかりの竹下に派内を統率する力はない。

とりわけ、同派の参院側は今も、亘の兄・竹下登の秘書から参院議員に転出し、かつて参院自民党の「ドン」と言われた男の強い影響下にある。元自民党参院議員会長・青木幹雄である。

そもそも亘が派閥会長に就任できたのも、青木が前会長の額賀福四郎に対し、「会長を竹下に譲るように」と通告したからだ。額賀は抵抗したが、最後は青木が、竹下派会長代行で自民党参院幹事長である吉田博美を通してねじ伏せた。

現在、参院竹下派21人を束ねる吉田は、今なお引退した青木を「親父」と呼んでその指示を仰ぐ。それゆえ、「竹下派対策の要は、この青木ー吉田ラインにある」と見た安倍は、昨年から再三、吉田を夜の会合に誘い出して懐柔に努めてきた。

だが、その吉田は「私自身は安倍さんの再選で構わないと思っているが、仮に青木さんから『石破で行け』と言われれば、石破を全力でやらざるを得ない」と安倍に伝えていた。

青木は、自らの長男で後継者の参院議員・青木一彦の選挙で世話になった石破と、ここ数年は近い関係にあり、今回の総裁選で「石破支持」を打ち出す可能性を以前から仄めかしていた。

安倍はこの動きを察知していた。この総裁選で、もはや石破を「ポスト安倍候補」に名前が挙がらないほどに叩きのめす。そのためには、竹下派を味方に付けることが必須だ――そう考えた安倍は、竹下派内の個別工作にも余念がない。

「青木さんが『石破をやれ』と言い出せないくらい、竹下派内を安倍支持で固めてしまえばいい」。安倍は、気脈を通じる竹下派幹部からこうアドバイスされていた。

5198名無しさん:2020/10/01(木) 02:40:13
>>5197

たとえ会長の竹下が「石破支持」を打ち出しても、派内が「安倍支持」と真っ二つに割れる状況であれば、さすがの青木も、会長として初めて総裁選に臨む竹下を慮って「石破をやれ」とは言い出せないだろうというわけだ。

それゆえ安倍は、経済再生相で竹下派会長代行の茂木敏充、事務総長の山口泰明、元総務相の新藤義孝ら、竹下派内にあって「安倍支持」を鮮明にしている議員たちに「石破に圧勝しなければならない。一人でも多くの仲間に安倍支持と言わせて欲しい」と頼みこんできた。

中でも安倍は、「能力は高いが人望がない」との評価が党内外で定着している茂木を頼みとしている。茂木も茂木で、若手議員を食事に誘い出しては選挙対策を指南し、政治資金も配っているという。この総裁選を機に、竹下派のプリンセス・小渕優子を抑えて、派閥の総裁候補に躍り出ようと必死なのだ。

「すでに竹下派の7割以上は安倍支持」(竹下派幹部)との見方もある中、青木は7月下旬、ついに吉田に対して「石破をやれ」と最終的な指示を出した。これを受けて、吉田は竹下派の参院側21人を石破支持でまとめる方向だ。

青木はかつての小泉純一郎政権下で、野中広務ら派内の大半が反小泉の独自候補を立てる方針に傾く中、「参院側は小泉再選支持」を打ち出し、派閥を分裂させた「前科」がある。青木にとっては、派閥の結束よりも参院が独自性を保つことのほうが大事なのだ。

今回も竹下派は分裂が確実で、安倍は竹下派内の安倍支持を増やす工作を、一段と加速させる構えだ。

5199名無しさん:2020/10/01(木) 02:42:04
>>5198

表面化する「安倍と菅のすれ違い」
安倍が石破をどれだけ引き離せるか――今回の総裁選は、安倍の「勝ち方」だけが焦点になっているといわれる。だが、この総裁選をめぐって浮き彫りになった重要な事象がある。

「ポスト安倍」をめぐる、安倍本人と、この5年半、安倍を官房長官として支え続けてきた菅義偉の思惑の違いだ。

2人のすれ違いは、安倍が信頼する盟友で、党内第4派閥を率いる党政調会長・岸田文雄の立候補をめぐって表面化した。

今からちょうど1年前、昨年7月のこと。安倍は当時外相だった岸田と、EUとの首脳会談のために共に訪問したブリュッセル、そして帰国後の東京で、二度にわたり2人だけで長時間、酒を酌み交わした。

その会談で岸田は、「外相を外れて党三役に就きたい」との考えを安倍に伝えたうえで、「どのような立場になっても(安倍)総理が続けるという限りは全力で支えます」と明言した。翌年(今年)の自民党総裁選に安倍が立候補するのであれば、自らは手をあげず、安倍支持に回ることを示唆したのだ。

安倍は喜び、自分が首相を辞めた際には岸田に譲りたいとの考えを仄めかした。この時期、安倍は親しい政界関係者に「私が辞める時の総裁選では、清和研(=清和政策研究会、安倍の出身派閥である細田派)として岸田さんを推すことは、極めて有力な選択肢だ」とたびたび漏らしていた。

ところが、それからほぼ1年が経った今年6月18日、岸田は赤坂の日本料理店で、ビールと日本酒を酌み交わしながら2時間以上も安倍と向き合ったものの、総裁選への対応を最後まで明らかにしなかった。派内の全員から総裁選への対応について意見を聴いた結果、主戦論が多かったためだ。

岸田は安倍に「私は未だに派閥を掌握できておらず、皆の意見を無視できない」と弁明。「私が『総裁選で負けて我が派が干されたら、皆が困るだろう』と言っても『構わないから出ろ』という声が多いのですよ」と言い訳を繰り返し、安倍を呆れさせた。

安倍は、「もしあなたが立候補したら、他派の手前、岸田派は処遇できない」「私が今あるのは、小泉内閣で幹事長や官房長官など政権中枢を経験してきたからだ」と立候補を止めるよう促したが、岸田は最後まで言を左右にした。

安倍は今年に入ってからも岸田と会合を繰り返してきたが、流石に6月ともなれば、優柔不断な岸田も対応をはっきりさせるだろうと考えていた。それだけに会談後、周辺に「岸田さんも、皆から意見を聴いたりしちゃダメだよな」と吐き捨てた。

岸田派内部の実情はどうだったか。事務総長の望月義夫らベテラン議員には慎重論が強いとされたが、ベテランでも文科相の林芳正や元経産相の宮沢洋一らは「総裁選に出れば、負けても知名度は一気に高まるし、政治家として成長できる」とか、「仮に安倍首相の退陣後、細田派の支援を受けて総理になったとしても、賞味期限が切れた安倍さんからの『禅譲』と見透かされ、国民の支持は得られない」などとして、主戦論を主張していた。

だが、岸田はかつて宏池会(=現在の岸田派)の会長だった加藤紘一が、総裁選で現職の小渕恵三に挑んで敗れた結果、宏池会が徹底的に冷遇され、加藤が失脚に追い込まれた経緯を間近で見ていたため、決断できなかったのだ。

5200名無しさん:2020/10/01(木) 02:43:42
>>5199

「出てもらったほうがいいじゃないですか」
「岸田さんには出てもらったほうがいいじゃないですか」。6月の安倍・岸田会談の様子を安倍から伝え聞いて突然言い出したのが、官房長官の菅義偉だ。

すでに細田・麻生・二階の主流3派は押さえた。ここに、いまや「菅派」と言われる無派閥議員を加えれば、勝利は揺るがない。無理に岸田を押し止める必要はない、というのだ。

「そうは言ってもなあ…」。その時はなお岸田の支持を得たいとの考えを示した安倍だが、確かに石破との一騎打ちになれば、安倍を嫌う票はすべて石破に集まり、石破が有力な総裁候補として生き残る可能性が高まる。

安倍サイドにあえて立候補を期待する向きもあった野田聖子には、支持の広がりが見られず、20人の推薦人の確保は絶望的だと見られている。安倍に近い細田派の議員は「数人(の推薦人)を野田に貸せば出られるという状況ではない。それに昔の派閥とは異なり、今や派閥領袖といえども所属議員に『野田の推薦人になってやれ』と無理強いできる時代ではない」と解説する。

そのため、安倍も7月に入る頃には、「岸田さんが立候補して反安倍票が分散することは、私にとって悪い話ではない。菅ちゃんの言う通りだ」と漏らすようになっていた。

菅にとって「政治家人生で一度のチャンス」
ただ、岸田の立候補を望んだ菅には、単に「安倍を助けたい」という意図とは異なる思惑があったことは間違いない。「岸田の立候補が、自らの将来にとってプラスになる」との冷徹な計算があったのだ。

菅はかねてから安倍が岸田を重用し、禅譲を仄めかしてきたことを快く思っていなかった節がある。

安倍と岸田は同じ二世議員の当選同期で、若手議員の頃から気の置けない遊び仲間でもある。そこに菅が入り込む余地はない。

一方、菅は当然のことながら、安倍政権終了後も影響力を発揮できる体制の構築を狙っている。そのため、第2次安倍政権発足後もしばらくは、安倍が嫌う石破とも裏で気脈を通じてきた。自らの息のかかった総裁候補を育てようと、麻生派出身の現外相・河野太郎に早くから目をかけ、本人が望んでいた外相への起用を安倍に進言し、実現させてもいる。

第2派閥の麻生派を上回る、約70人にのぼる無派閥議員の人事の面倒などをこまめに見て、囲い込んでもきた。今や約30人の若手無派閥議員が、事実上の「菅派」だと言われる。

さらに菅は、ここにきて幹事長の二階俊博に急接近している。

二階は「安倍首相に不測の事態が起きても、菅さんがいるじゃないか」と以前から繰り返していたが、最近とみに菅と水面下で連携を深める。6月10日に行われた新潟県知事選でも二階主導で擁立した候補を菅が全面的に支援し、激戦を制した。

安倍総理の退陣後、総裁候補のいない二階派と、無派閥の「菅派」約30人が組んで、菅を総裁候補に担ぎ出す展開も皆無とはいえない。仮にそのとき石破、岸田、菅の3人が立候補した場合、カギを握るのは最大派閥の細田派だ。そこで事実上、すでに細田派の領袖である安倍が菅支持を打ち出せば、「菅首相」も現実味を帯びる。

この5年半、政権の大黒柱を務めてきた菅が立候補しようという時に、「否」という選択肢が安倍にあるかどうか。「派閥を持たず、間もなく70歳になる菅が宰相の座を狙えるのは、安倍が退陣する時の一度限り」というのが党内の一致した見方だ。菅からすれば、安倍と岸田に楔を打ち込み、距離を広げておくことは大きな意味があるのだ。

5201名無しさん:2020/10/01(木) 02:44:48
>>5200

一方の安倍は、親しい永田町関係者にたびたび「首相を辞めたら、清和研(=現細田派)の会長として残りの政治家人生を気楽に楽しみたい」と漏らしてきた。当面、清和研には総裁候補がいない。最大派閥の長として、他派の総裁候補を担いで当選させ、恩を売って「院政」を敷きたいと考えているのだ。

その最有力候補が岸田だ。気心が知れていて、寝技が苦手な岸田であれば操縦しやすい――そう考えた上でのことなのは言うまでもない。

果たして岸田はどう出るのか。安倍や菅が固唾を飲んで見守っていた中、岸田は7月24日、立候補見送りと安倍支持を表明した。ぎりぎりで安倍陣営に駆け参じた形だ。安倍をイライラさせた末の参陣で、岸田が希望通りに党3役などの重要ポストに留まれるかどうかは微妙である。

さて、「大差」で勝てるのか?
現在、安倍の最大の懸念は、今度の総裁選から重みを増す党員票の行方だ。

内閣支持率は回復傾向にあり、各マスコミの世論調査では、自民党支持者における安倍の支持率は石破を大きく引き離してトップだ。とはいえ、森友学園や加計学園の問題への対処の仕方に国民の視線はなお厳しく、長期政権による「飽き」もある。

安倍は、数か月前まで「前回は党員票で石破にかなり負けたが、今度は負けることはない」と自信を示していた。石破に党員票で負けた12年総裁選には、安倍が所属する清和研から当時会長だった故・町村信孝も立候補したため、派閥が持っていた各種団体票はほとんどが町村に流れた。しかし現職総裁として臨む今度は構図が根本的に異なるから、大丈夫だと高をくくっていたのだ。

だが、ここに来て「地方党員の間に、安倍に厳しい声が多い」との情報が数多く寄せられるようになり、安倍は細田派の議員らに対して党員票獲得でハッパをかけている。

その地方の党員票獲得に関しても、菅は、官房長官という激務にありながら手を打っている。当選4回以下の菅に近い無派閥議員らで作る「ガネーシャの会」の会長で、総務副大臣の坂井学らに対し、「首相か私が出向くから」とそれぞれの地元で安倍支持を広げるため会合をセットするよう要請しているのだ。

安倍圧勝に向けて邁進する菅の姿に、自民党内では「今回、安倍が大差で勝つことは、その後を安倍政権を支えた菅が引き継ぐ環境を整備することにもなる。それで菅は必死なのだ」と見る向きもある。

石破、岸田、野田…「ポスト安倍」候補たちが戦闘力不足を露呈した今回の総裁選。小泉進次郎ら次世代へのつなぎ役として、菅が次期首相候補に躍り出るのか。それに向けて菅は、総裁選で安倍三選が決まるであろう今年9月以降も官房長官に留まるのか、それとも幹事長への転出を強く望むのか。

安倍政権が「最後の3年」に突入するこの9月以降は、安倍と菅の関係こそが政界の流れを読む鍵となるだろう。(戸坂弘毅 ・ジャーナリスト、文中敬称略)

5202名無しさん:2020/10/01(木) 02:46:34
https://www.asahi.com/articles/DA3S14626267.html
(実像 菅義偉首相:上)脱派閥掲げつつ“菅派”着々 若手ら勧誘「政治はやっぱり数」
有料会員記事
2020年9月18日 5時00分

 「岸田さんや石破さんは、派閥内で飯を食ってるだろ。子どもの遊びみたいなもんだ」。8月末、自民党総裁選に立候補する意向を固めた菅義偉は、自身の勝利を確信したかのように周囲にそう語った。

 この時、すでに党内で菅優位の流れができつつあった。28日に首相の安倍晋三が記者会見で辞意を表明した翌日、菅は党ナ…

5203チバQ:2020/10/01(木) 09:45:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/919fdf17a950ad1dffe7626d818073abc93897e1
自民党の定年廃止巡る世代間抗争は長老組勝利 老害の楽園へ
10/1(木) 7:05配信
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叩き上げの菅首相は世襲議員を嫌うはずだが…
「私のような普通の人間でも、努力をすれば総理大臣を目指すことができる。まさにこれが日本の民主主義ではないか」

 自民党総裁就任会見でそう語った“叩き上げ政治家”の菅義偉氏は、親から地盤(後援会)、看板(知名度)、カバン(政治資金)を引き継いで楽に当選してきた世襲議員を嫌う。

 だが、麻生太郎・副総理(80)と二階俊博・幹事長(81)は“菅は逆らえない”と世襲を進める構えだ。そんな菅氏の足元を見て、自民党長老組の「定年廃止論」が勢いづいている。

 最長老の伊吹文明・元衆院議長(82)と二階氏、麻生氏の80代トリオをはじめ、自民党には75歳以上の後期高齢者議員が衆参22人、70歳以上の議員は衆参70人にのぼる。しかし、党の内規で、衆院の比例代表は73歳、参院の比例代表は70歳になると立候補することができないと定めている。選挙区からの出馬に年齢制限はないものの、比例との重複立候補は認められていない。

 今年6月、この「議員定年」の撤廃をめぐって世代間抗争が展開された。

 衛藤征士郎・元衆院副議長(79)と平沢勝栄氏(75、現復興相)を先頭に長老組有志が「政府が人生100年時代を唱える中で年齢により“差別”を行なうのはおかしい」と二階幹事長に定年制撤廃を直訴。二階氏は待ってましたとばかりに「不退転の決意で(定年制廃止を)やる」と応じたのがきっかけだ。

 この動きに党青年局の若手議員たちが猛反発し、若手の地方議員の意見をまとめて執行部に「定年制の維持」を申し入れた。

 定年撤廃問題は6月の自民党総務会で結論を出す予定が組まれ、長老組と青年局が互いに署名活動を展開したが、「コロナ対策を優先する」という名目で土壇場で対決は回避された。
 この時、若手に頼みにされたのが菅氏だ。自民党の「世代交代」を掲げる菅氏は定年廃止にも一貫して反対しており、小林史明・党青年局長は、「菅義偉官房長官とは電話で話したが『絶対に撤廃はない』と言っていただいた」と語り、勝利宣言した。

 9月の総裁選で若手議員から立候補者が出なかったのも、菅氏の掲げた「世代交代」が若手の支持を集めたからだ。ところが、本当に勝利したのは長老組だった。自民党ベテラン議員の1人が明かす。

「二階幹事長は、次の総選挙で定年を適用するかどうかは個別に判断すると約束した。昨年の参院選では9人が定年に該当したが、そのうち7人が例外扱いで比例代表に公認された。次の総選挙でもそのやり方を踏襲し、選挙が厳しい議員は73歳以上でも例外を適用して重複立候補を認めるという。それで我々は手打ちした。当然、菅さんも承知です」

 菅氏は若手にも長老組にも“二股”をかけていたことになる。こうして世襲反対の“庶民宰相”の下で、自民党は高齢議員が議員定年後も当選を重ね、最後は「公職」を家族に受け継がせる“老害世襲の楽園”となっていく。

※週刊ポスト2020年10月9日号

5204名無しさん:2020/10/01(木) 14:52:57
事実と全く異なります|青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road
https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=866

2018-07-17 06:44:28
事実と全く異なります

▼今日7月17日の産経新聞朝刊の政治面に、自由民主党の無派閥議員に関する記事があり、その関連の図表に、ぼくがあたかも、あるグループに属しているかのように名前を使われていますが、事実に全く反します。
 これは、河井克行衆院議員の主宰される「向日葵会」という無派閥議員を集めたグループですが、既成のいかなる派閥や派閥に似たグループにも属さない不肖ぼくは当然、属していません。
 正しい事実関係を記します。
 数か月前に河井克行衆院議員から、このグループに入ってほしいという話があり、ぼくは「既成のいかなる派閥や(派閥に似た)グループにも属しません」と説明し、明確にお断りしました。
 そのうえで、河井議員から「意見は聴かせて欲しい」という要請があり、「入会はせず、不肖ながら意見は申しあげることがあります」とお答えしました。
 したがって、会合に参加し僭越ながら意見を申したことはこれまでに全部で二度、ありましたが、入会はしないことを主宰者の河井議員に確認してのことです。属していません。

▼産経新聞は、記事の本文にはぼくの名前は記さず、図表だけに安易に用いています。
 ぼくや議員会館の事務所に対する取材は一切、ありません。
 本人に確認取材をせずに勝手に名前を記すのは、報道機関として間違った行為です。
 本日に産経新聞に対し抗議し、訂正を申し入れます。

▼かつてネット上では「青山繁晴は石破派に入会した」という、びっくりの虚偽が流されたことがあり、今回は新聞紙上です。
 今後もこうした虚偽の情報が出されたり、あるいは名前を勝手に使われたりはあり得ると考えます。
 その都度、毅然と、かつ淡々と対処するだけです。

5205名無しさん:2020/10/01(木) 15:39:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/84a2a0046da2ab8f5892413811ad74c099cc43e7
エリート・安倍晋三が「庶民・菅義偉」にハメられ完敗した全内幕
10/1(木) 7:01配信

安倍と目も合わせようとしなかった
 9月14日午後、グランドプリンスホテル新高輪の大宴会場で開かれた自民党の両院議員総会。事前の予想通り大差で新総裁に選出された菅義偉は、緊張した面持ちで壇上に上がり、短い挨拶を行った。

 「新総裁に選出をいただきました菅義偉であります。どうぞよろしくお願い申し上げます」

 冒頭、会場に向かって頭を下げた菅が、次に口にしたのは首相・安倍晋三への感謝の言葉だった。

 「自民党総裁として約8年、総理大臣として7年8カ月にわたって日本のリーダーとして国家国民のために大変なご尽力をいただきました安倍総理に心から感謝を申し上げます」

 だがこう述べた菅は、斜め後ろに座っていた安倍本人を一瞥すらせず、安倍に背を向けたまま会場に向かって深々と頭を下げた。続いて「一緒に万雷の拍手を安倍総理にお願いします」と述べると、ようやく体を横に向けて拍手をしたが、その間、互いに目を合わせようともしない2人の姿に多くの議員が違和感を覚えた。

 それもそのはずだ。「安倍政権の継承」を掲げる菅だが、この1年余、水面下で自らに政権が転がり込んでくるよう安倍の手足を縛り、権謀術数の限りを尽くして、晴れのこの日を迎えたのだ。

 安倍の大叔父である宰相・佐藤栄作は長期政権の幕を閉じるにあたり、首相の座を自分と同じ高級官僚出身の福田赳夫に継がせたいと考えていたが、結局、叩き上げの田中角栄に権力を奪取された。今回はその時と全く同じ構図となった。安倍は、自分と同じ政治家三世の岸田文雄に後を継がせたいと考えながら、結局、叩き上げの菅に政権を簒奪された。古代ローマ以来、まさに「歴史は繰り返す」のだ。

 昨年4月、菅が新元号を発表し、「令和おじさん」として国民的人気を得た頃から、首相政務秘書官の今井尚哉ら安倍周辺は「菅長官はすっかり舞い上がっている。安倍首相の任期切れの前に自らへの禅譲を迫りかねない」と警戒し始めた。新元号の発表自体、安倍が自ら行いたいと考えたのに対し、菅は平成の前例を盾に「自分が発表する」として譲らなかったという経緯があった。

 次に安倍側近たちがいきり立ったのは昨年8月だった。環境相に就任する前の小泉進次郎が、安倍よりも先に首相官邸の官房長官室を訪れて菅に結婚報告を行い、それとほぼ同時に発売された月刊文藝春秋には小泉と菅の対談が掲載された。

 安倍側近たちは「全ては『菅シナリオ』による出来レースだ。菅は進次郎人気も利用して政権取りに前のめりになっている」と安倍に警戒するよう進言したものの、当時、安倍はそれを取り合わなかった。だが、退陣表明前のこの数か月というもの、安倍自身が菅の言動に不信感を募らせていたという。側近たちの懸念は現実のものとなったのだ。

 それでは、なぜ安倍は、わざわざ菅の首相就任に道を開く役回りを演じることになったのか。そこには、安倍をじわじわと追い込んだ菅の見事なまでの計略があった。

5206名無しさん:2020/10/01(木) 15:40:35
>>5205

「ライバル潰し」の連続工作
 菅は7年余の官房長官在任中、公式、非公式を問わず、「トップの座を目指すつもりはないのか」と問われると「全く考えていない」と繰り返してきた。菅に近いと言われる政治記者がサシで問い質しても答えは同様だった。

 ただ、多くの永田町関係者に聞いて回ると、過去には唯一の例外があった。それは1996年、衆院議員に初当選した直後だったという。横浜市議時代から菅をよく知る記者に「総理を目指しますから」と断言していたというのだ。

 「いつかは官邸の主に」との思いを25年近く胸に秘め続けていた菅。それを本気で実行しようと考え始めたのは、新元号「令和」の発表で国民的人気を獲得した昨春からだ、というのが関係者の一致した見方だ。

 衣の下の鎧がはっきり見えたのが、令和発表の翌月に菅が敢行した訪米だった。危機管理の要である官房長官が外遊すること自体、極めて異例であるうえ、これまで外交・防衛分野には全く関心を示してこなかった菅が訪米して副大統領や国務長官と会談したのだ。しかも、失敗と言われないよう「オール霞が関」に命じ、公式の日米首脳会談並みの約40人の分厚い体制でサポートさせたことが波紋を呼んだ。

 その裏で、菅は「ポスト安倍」のライバルである政調会長の岸田文雄と、その岸田を推す構えを示していた副総理兼財務相の麻生太郎の力を削ぐための工作にも余念がなかった。

 昨夏の参院選では、岸田の地元である広島選挙区で、自民党2人目の候補として自らの側近である元法相・河井克行の妻・杏里の擁立を主導。地元県連の猛反発を押し切って、創価学会やゼネコン等の票を河井に集中させ、岸田派長老である現職を落選させて岸田に大打撃を与えた。

 「岸田潰し」の策略はそれだけではない。岸田派の前会長で今も派閥に影響力を持つ元幹事長・古賀誠の政治資金集めに協力するなどして古賀を取り込んだ。古賀はテレビ番組などで「ポスト安倍は岸田でなくてもいい」「菅が望ましい」などと繰り返し発言し、岸田は求心力を削がれた。

 さらに遡れば、前回2018年の自民党総裁選の前には、最後まで立候補するかどうか迷っていた岸田に苛立っていた安倍に対し、「岸田さんには立候補してもらったほうがいいのでは」と進言。安倍と岸田の離反を促してもいた。

 一方、昨春行われた麻生の地元の福岡県知事選では、麻生と不仲の現職知事を古賀と連携して裏で支援し、麻生が擁立した自民党推薦の新人を大敗させて麻生に打撃を与えた。

5207名無しさん:2020/10/01(木) 15:41:05
>>5206

「次は菅ちゃんでも」
 「ポスト安倍」を巡る安倍と菅の思惑の違いが決定的になったのが、昨年9月の内閣改造・党役員人事だった。

 岸田を次期首相に押し上げたい安倍は、幹事長を二階俊博から岸田に交代させるつもりだった。これに対して菅は「二階さんを幹事長から外せば党内をまとめることはできない」と強く反対。結局、安倍は、菅―二階連合の圧力に屈して「岸田幹事長」を断念した。この一件を明確なきっかけとして、安倍は菅と二階が一体であることを強く認識し、脅威と感じるようになった。

 閣僚人事も菅の意向が色濃く反映されたものになった。菅は最側近である菅原一秀を経産相に、菅を囲む中堅議員らの会を主宰する河井克行を法相に押し込んだ上、「菅派」であることを隠さなくなった小泉進次郎を環境相に就任させた。党内からは「事実上の菅内閣ではないか」との声も上がった。

 安倍が「次の総理は菅ちゃんでもいい」と周囲に漏らし始めたのがこの頃だった。「(妻の)昭恵がしきりに『次は菅さんがいい』と言うんだよね。森友学園の問題の時も、助けてくれたのは菅さんだったんだからと言うんだ」との言葉を聞いた関係者は少なくない。

 これについて安倍側近は、「安倍総理は一貫して『後継は岸田に』と考えてきたが、菅がそれに強く反対し、幹事長の二階と連携して人事に介入してくるようになったため、菅を脅威と感じ始めていた。それゆえ、本人の耳に入るように敢えて『菅後継』を口にして、菅をなだめようとしたのではないか」と語る。つまり安倍は、昨夏の段階では、本気で「菅後継」を考えていたわけではなく、まだ岸田を諦めてはいなかったのだ。

 昨年10月以降、安倍周辺の「菅脅威論」はしばらく影を潜める。9月の内閣改造から程なくして、菅が閣僚に押し込んだ菅原と河井に相次いで不祥事が発覚して引責辞任。それをきっかけに菅の求心力が衰えたからだった。

 安倍自身が菅を本物の脅威と感じ始めたのは、今年の3月以降だ。安倍が陣頭指揮を執った一連の新型コロナ対策が国民に不評だった上、「官邸の守護神」とも呼ばれた東京高検検事長の黒川弘務を強引な定年延長で検事総長に就けようとして批判を受けたことが重なり、内閣支持率が急落した中でのことだった。

 以前から菅を警戒していた政務秘書官の今井は、全国一斉休校や全世帯マスク配布など、一連の新型コロナ対策を首相秘書官室の主導で行った。菅は後から報告を受けるというケースが相次いだのだ。

 このとき菅は「全国一斉休校はやりすぎだ」と珍しく周囲に不満を漏らしただけではない。「一斉休校が決定したことを、首相が発表する当日の午後になってから聞かされた」と国会の場で明らかにした。

 過去にも安倍と菅の意見が対立する局面は幾度もあったが、菅がその内情までも明かすことはなかった。不満を強めていた菅は、内情を暴露することであからさまに安倍をけん制したのだ。

 そして、大きな転機が4月中旬に訪れた。新型コロナ対策として「一定額以上の減収世帯への30万円給付」を主導した政調会長の岸田に対し、幹事長の二階が公明党を巻き込んで、閣議決定まで終わっていた予算案を撤回させるという前代未聞の荒業を見せつけた。

 当初の案は、安倍が振り付けて「岸田主導」を演出したものだった。それが全面撤回を余儀なくされたことで、岸田の面目が丸つぶれになっただけではない。安倍自身が当事者能力を失っていることを白日の下に晒すことになったのだ。

 表面的には、公明党代表の山口那津男が安倍に強く迫って予算案を撤回させた形になったが、二階が公明党に同調しなければ実現しなかったことは明らかだ。

 菅は、創価学会で選挙対策を一手に担う副会長の佐藤浩と極めて親密な関係を築いている。この「事件」も、当初案に学会員から強い不満が噴出していることを聞きつけた菅が、二階にその情報を吹き込んだことが発端だと考えれば合点がいく。

5208名無しさん:2020/10/01(木) 15:41:35
>>5207

疑心暗鬼に陥った
 安倍を「菅支持」へと追い込む決定打が、「菅・二階連合が石破擁立」との「フェイク情報」だった。

 安倍が「30万円給付」の閣議決定撤回に追い込まれた4月頃から、菅は親しい永田町関係者に、「ポスト安倍の総裁選で、石破を担ぐことも有力な選択肢」との考えを示すようになる。

 それに先立つ1月末には、菅が石破派会長代行の元農水相・山本有二とホテルで会食。その席で、山本から次の総裁選で石破を支援するよう要請を受けた菅は「任期が終わるまでは安倍さんを支えます」と支援に含みを残す返事をした。

 この会食の内容を報じる記事が朝日新聞に掲載されたのは、ひと月以上が経った3月半ばのことだった。これをきっかけに「菅が石破を担ぐ」との噂が流れ始め、菅自身も親しい記者らにその可能性を自ら語るようになった。これも、安倍の耳に入ることを前提に菅が意図的に漏らしていたのだ。

 そもそも、安倍が石破を毛嫌いしていることを熟知していながら、石破側近の山本と秘密裏に会食していたのだ。菅は当初から、山本との会談の事実が安倍に漏れ伝わることを前提にしていたのだろう。

 「菅氏をあまり追い詰めると、秋の内閣改造で閣外に出て、二階幹事長と一緒に石破支援に回る恐れがある」。この頃、周囲がこう安倍に進言すると、安倍は「分かっている。最近は菅ちゃんと話をする機会を増やしている」と応じた。菅の思惑通り、菅と石破の接近情報は安倍の耳に入り、安倍は疑心暗鬼に陥っていた。

 5月の大型連休明けには、「石破首相―小池百合子官房長官―菅幹事長で話がまとまっている」との怪情報も永田町を駆け巡った。発信源は、国対委員長の森山裕とも、森山が所属する石原派の前会長・山﨑拓とも言われた。

「石破支持」という「見せ球」
 6月に入ると「菅後継」に向けた安倍包囲網はほぼ完成する。

 まずは二階だ。6月8日、石破から9月に予定している派閥の資金パーティーの講師を頼まれるとその場で快諾。その上で石破を「さらに高みを目指して欲しい期待の星の一人だ」と持ち上げたのだ。永田町に波紋が広がり、マスコミは「二階幹事長は石破氏を担ぐことも選択肢に入れている」などと書き立てた。

 だが、これは二階一流の「見せ球」だった。総裁選で菅が選出された直後、二階側近は「幹事長には石破を担ぐ選択肢など初めからなかった」と記者団に打ち明けている。

 一方、ほぼ同時期に菅は、自らの秘書官に「一度すべての役職から降りたほうがいいと思っている」と秋の内閣改造を機に官房長官を退任する考えを漏らした。その傍ら、閣外に出るべきだと勧める親しい永田町関係者には「私には安倍内閣を作った『製造物責任』があるからなあ」と退任を迷っているかのような言葉も吐いている。

 これらの言葉は報道されることはなかったが、安倍の耳には届き、「菅は二階と連携して本当に石破を担ぐのか」と疑心暗鬼にさせる効果を十分すぎるほどもたらした。

 この一連の情報戦は、二階と菅の見事な連係プレーだった。コロナ禍で多くの国民が苦しんでいる中、菅は権力奪取に向けたゲームに精力を傾けていたのだ。

5209名無しさん:2020/10/01(木) 15:42:07
>>5208

麻生、なすすべなし
 こうした中、安倍は6月だけで8回も麻生太郎と会談した。政権が窮地に追い込まれた時、安倍は必ず麻生に相談を持ち掛ける。

 ともに首相経験者を祖父に持つ政界エリートとして、2人は深い信頼関係にある。かつて森友・加計学園問題で安倍が窮地に立たされた際、「麻生氏は首相再登板を狙い、裏で安倍政権の足を引っ張っている」との情報が側近たちから寄せられたが、安倍は「麻生さんは後ろから鉄砲を撃つようなマネは絶対にしない」と語り、その信頼は全く揺るがなかった。

 一連の会談の話題は、支持率低下で求心力が失われた政権の立て直しと「ポスト安倍」だった。

 後者に関しては、2人とも岸田の支持率が全く上がらないことに苛立っていた。この頃、各種世論調査の「次の首相にふさわしい政治家」で、環境相・小泉進次郎の人気が下がるのと反比例するかのように石破支持がさらに増加。一方の岸田は、政調会長として新型コロナ対策で脚光を浴びるはずが逆に深い傷を負い、支持は低迷したままで、石破に4倍もの差を付けられていた。

 このまま岸田を担いで総裁選に臨んでも、菅・二階連合が石破を担ぐ動きを見せる中、安倍が実質的に掌握する細田派と麻生派の両方から一定の造反者が出れば、石破に敗北するかもしれないとの現実が2人に重くのしかかっていた。しかも派閥が空中分解すれば、2人とも今の役職を離れた途端に「過去の人」となる。実際、細田派でも麻生派でも、岸田を担ぐことへの疑問の声は少なくなかった。

 麻生と会談を重ねる安倍は、この時点ですでに「このままでは石破が本当に次期首相になりかねない」「それを阻止するためには、菅という選択肢しかない」と本気で考え始めていた。だが麻生は「菅後継」には同意しなかった。

 この7年余、消費税率引き上げや衆院選の時期などを巡り、菅と対立してきたからだけではない。先述したように、菅は麻生の地元の福岡でも、裏で足を引っ張ってきたのだ。容易に許せる相手ではなかった。

 その麻生の望みは、党則を再び改正して安倍を来年以降も続投させることだった。そのため、麻生は安倍に対し、早期に解散・総選挙を行うことで局面打開を図るよう繰り返し進言し、安倍も「やれるときにはやる」と応じていた。

 だが、衆院解散による巻き返しは「絵に描いた餅」だった。内閣支持率は不支持が支持を大きく上回ったままで反転材料はなく、新型コロナも収束する見通しは立たない。何より、安倍に解散するだけの気力が失われかけていた。2人が何度会っても結論は出ないままだった。

 この時期、安倍は初当選以来の盟友である少子化担当相・衛藤晟一とも、何度か政権の立て直しについて協議した。2人は「現状では、今秋に解散すれば大敗北しかねない」との見方で一致していた。衛藤はまず、維新と国民民主党を連立政権に引き込む「疑似大連立」で局面転換を図るべきだと進言したが、安倍は力なく相槌を打つだけだった。

 一方、菅は早期解散を警戒していた。既に風前の灯火となっていた「岸田首相」だったが、安倍が解散して単独過半数を獲得すれば安倍の求心力が回復し、同時に岸田も復活する可能性が出てくるからだ。

 それゆえ菅は、7月にTBSのCS番組の収録で今秋の解散の可能性について問われると「新型コロナの問題がこのような状況では難しい」と明確に否定。その後も同様の発言を繰り返した。

 解散は首相の専権事項であり、官房長官といえども言及しないことが永田町の暗黙のルールだ。今井ら安倍側近たちは「何様のつもりだ。菅は総理の解散権を縛るのか」と憤った。

5210名無しさん:2020/10/01(木) 15:42:44
>>5209

「菅後継」を安倍が決めた瞬間
 7月に入り、安倍の体調に異変が生じる。持病の潰瘍性大腸炎の再発だった。すでに菅・二階連合によって追い詰められていた安倍は、体力だけでなく気力をも喪失し、最終的に「菅を後継にせざるを得ない」との考えを固めた。

 内閣支持率に回復の兆しは見えず、解散総選挙のチャンスが巡ってくる見通しは立たなかった。八方塞がりとなった安倍に、もはや選択肢は残されていなかった。

 そもそも岸田の擁立構想は、かつて第1次政権の際、真っ先に退陣要求を安倍に突きつけ、第2次政権発足後も安倍の政権運営にケチをつけ続けた石破の総裁就任を阻止するためのものだった。それなのに、岸田を担いで石破に負ければ元も子もない。

 それに石破政権が誕生すれば、「桜を見る会」をはじめとする政権のスキャンダルが蒸し返される恐れもある。石破政権を何としても阻止するには、自分も菅に乗るしかない――安倍は一人でそう決断した。

 7月後半、安倍は官邸で菅とサシで向き合った。「本当にやる気であれば応援します」と安倍が言うと、菅は「お願いします」と即答した。政治エリートの安倍が、叩き上げの菅・二階連合に膝を屈した瞬間だった。

 そもそも今回の政局は、いずれも祖父の代から国会議員という政界エリート家庭の出である「安倍・麻生・岸田」と、地方議員からの叩き上げの「菅・二階・森山」の対決だった。叩き上げの議員が減った今の政界で「政局偏差値」が突出して高い3人の「叩き上げ連合」に、名家の出で人がいい3人が敗れるのは、必然だったのかもしれない。

「岸田は温存すればいい」
 菅政権は本人も驚く高支持率でスタートした。だが、不本意ながら「菅支持」へと追い込まれた安倍や麻生に、本気で菅を支えようという気構えなどあろうはずがない。

 岸田が石破を3倍以上も上回る議員票を獲得したのは、「菅支持」のはずの細田派や麻生派から20~30票が上積みされたからだ。最も熱心に岸田票の上積みに心を砕いたのは、安倍の本心を汲んで動いた元首相の森喜朗だった。

 総裁選の告示前、「総理の本心は岸田さんだと皆分かっています。総理が岸田支援の『天の声』を出してくれれば、岸田でまとめます」と安倍に迫った細田派の幹部に対し、安倍は「どのみち次の政権は短命になる。岸田さんは『次の次』に温存しておく方がいい」と返した。

 負け惜しみとも受け取れる言葉だが、安倍が菅を長く首相の座に留めたくはないという意思表示とも受け取れる。

 かつて菅は自ら「私には国家観というものがない。しょせん地方議員上がりですから、安倍さんとは違いますよ」と周辺に語っていた。安倍や麻生には、そもそもそうした男がこの国の舵取りを担うことへの嫌悪もあるのだろう。

 権謀術数の限りを尽くして権力の座を得た菅の周囲には、怨嗟が渦を巻いていることは間違いない。果たして菅は、それを乗り越えて本格政権を打ち立てることができるのか。その答えが出るのは、それほど先の話ではない。

 (文中敬称略)

戸坂 弘毅

5211名無しさん:2020/10/01(木) 15:44:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ef8e64e565c8eafb85147e63dd6353b6bcd3ff
「菅さん系の官僚は、もはや官僚というより『菅僚』」忖度官僚を要所に配置する「えこひいき人事」によって菅政権では新自由主義が大復活をとげる
10/1(木) 9:54配信

<緊急特集 菅人脈と手腕>

 7年8カ月にわたった安倍内閣を継承する見通しとなった菅義偉官房長官の「新内閣」は暫定政権色の払拭(ふっしょく)が課題となる。「官僚統治」「自公維路線」が菅流ガバナンスのキーワードだ。政権基盤の強化に向け、早期の衆院解散を探る展開となる。(菅人脈と手腕)

◇「安倍マジック」で浮上

 進退と引き換えの「安倍マジック」と言っても過言ではあるまい。新型コロナウイルス対策で行き詰まっていた安倍晋三首相が退陣表明で逆に求心力を取り戻した。そして、事実上「菅後継」のレールを敷いた。

 消去法的選択の結果できた、菅氏支持の雪崩現象である。身を引く判断をした安倍首相にとって、最悪の展開は石破茂元幹事長が後を継ぎ、長期政権の「暗部」を暴くことだったはずだ。

 今回、石破氏が敗れても党員投票で健闘すれば、来秋の任期満了に伴う総裁選に向けた足場を築く。このため、総裁選のルールを決める二階俊博幹事長と手を組む必要があった。

 一方、二階氏は刑事事件にまで発展した昨年の参院広島選挙区の保守分裂を巡り、岸田文雄政調会長との関係に深い溝を生んだ。首相が岸田氏を後継指名すれば、二階氏との亀裂は必至だ。結局、安倍氏は石破氏、二階氏は岸田氏というそれぞれの政敵を封じ込めるため手を組んだ。

 ただし、安倍政権と一体だった菅氏は政権批判の逆風を浴びる恐れがあった。それだけに、首相の退陣が世論にどう受け入れられるかが不安要因だった。

 だが、共同通信の世論調査によると、首相退陣表明後の内閣支持率は56・9%と前週より20・9ポイントも跳ね上がった。おそらく長期政権への慰労の意味合いもこもった数字だろう。これで「禅譲」の環境は整備された。

 菅氏を後継指名したも同然だけに、安倍首相は一定の影響力を維持しそうだ。菅氏は外交が弱点と見られている。今後の体調次第ではあるが、日露関係や拉致問題で安倍氏を特使に起用するような展開もあり得るのではないか。

5212名無しさん:2020/10/01(木) 15:45:53
>>5211

 菅流ガバナンスが軌道に乗るか、二つのポイントを指摘したい。官僚統制の強化と、日本維新の会との関係である。

 安倍官邸で、菅氏はあえて官界のルールを崩す人事を断行し、統制を強めてきた。「菅さん系の官僚は『菅僚』」とある省庁幹部は揶揄(やゆ)する。出馬表明にあたり「官僚の縦割りをぶち破る」と強調した。厚生労働省再編や「デジタル庁」新設に加え、「菅人事」の徹底宣言と霞が関には受け取られた。

 官房長官時代の「菅人事」と見られているのが、国土交通事務次官人事だ。同省は旧建設省技官、同省事務官と旧運輸省のたらい回し人事を続けていたが2016年、本命視された旧建設事務系、西脇隆俊氏(現京都府知事)が復興庁次官に回り、旧運輸官僚が起用される異変があった。今年も「エース」由木文彦氏が復興次官となり、「穴馬」の栗田卓也氏が次官に昇格した。一連の人事には菅氏と近い国交省OB、和泉洋人首相補佐官の影響も官界では指摘されている。

 菅氏が閣僚を務めた総務省でも旧自治系の黒田武一郎事務次官など着々と「菅系」統制が進む。菅氏は総務相時代、旧自治省行政系の幹部をあえて自治財政局長に起用する慣例破りの人事をしたこともある。

 だが、場合によっては更迭も辞さない人事はともすれば「えこひいき人事」と映る。

 官僚人事ではないが、自身に近い菅原一秀前経済産業相、河井克行前法相らの不祥事による辞任で「菅人事」には疑念符がついた。とりわけ、安倍内閣時代に不倫疑惑などが報じられた和泉氏の動向を官界は注目している。

 また、菅新政権の誕生で与党と日本維新の会の距離はいっそう接近し、事実上の「自公維」体制を現出しそうだ。

◇路線は新自由主義

「たたき上げ」の菅氏は、競争重視の構造改革論者だ。総裁選でモットーに「自助・共助・公助」を掲げたが、基本はあくまで自助。政策路線で維新勢力とは共通点が多く、大阪を拠点に進む「大阪都構想」やカジノを含む「統合型リゾート」(IR)構想を支援し続けてきた。とりわけ松井一郎大阪市長との関係は良好で、頻繁に連絡を取りあっている。

5213名無しさん:2020/10/01(木) 15:46:30
>>5212

 それだけに菅政権への流れを都構想の住民投票を控えた松井氏や吉村洋文大阪府知事らはもろ手を上げて歓迎している。

 次期衆院選後の維新との連立や閣外協力、改憲問題での連携強化なども現実的な選択肢だ。半面、新政権と公明党のあつれきは次第に増すことになる。

 そうした「カード」を使いこなすためにも、来秋の総裁選を控え、安倍政権のつなぎという暫定色を払拭できるかが課題となる。菅氏を支える各派は「勝ち馬」に乗っただけで、どこも本気で支える気はない。新政権の自民党内での足場は脆弱(ぜいじゃく)だ。

 このため、菅氏が早期に解散に踏み切り、政権基盤の強化を図るのではないか、との観測が広がるのはある意味で自然だ。

 菅氏は新型コロナウイルスの感染収束が解散の前提だと説明しているが、冬場を迎えると感染拡大のリスクは高まる。新政権が発足する9月16日から1カ月程度がさっそく見極めどころとなる。

(人羅格・毎日新聞論説委員)

(本誌初出 「菅僚」「自公維」がキーワード “暫定”脱却へ強まる早期解散論=人羅格 20200922)

5214名無しさん:2020/10/01(木) 16:24:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d2c2abafa71c75826aef0a27f6f98673b54dee5
解散判断、菅政権の行方左右 当たるか「実績」優先戦略 自民総裁任期切れまで1年
10/1(木) 7:12配信

 菅義偉首相の自民党総裁任期満了まで30日で1年となった。

 新内閣発足直後の衆院解散・総選挙を見送った首相は行政のデジタル化や携帯電話料金の値下げなどを掲げ、まずは実績を積み重ねる構え。今後は解散時期の判断が政権の行方を左右する。

 首相は30日、デジタル改革関連法案準備室の発足式に足を運び、「出身省庁の省益や前例主義を考えず、この未来につながる改革に力を尽くしてほしい」とハッパを掛けた。

 政府・与党は臨時国会を10月下旬に召集し、会期は12月前半までとする方向。この間、秋篠宮さまの「立皇嗣の礼」が予定されており、政府関係者は「皇室行事が終わるまで解散はできない」と語る。日取りは11月中旬で調整していたが、現在は同月上旬への前倒しが有力だ。年内解散の可能性は残っており、自民党には「内閣支持率が高いうちに勝負を懸けてほしい」という声が強い。

 来年1月に入ると会期150日の通常国会が召集される。夏は公明党が国政選挙並みに力を注ぐ東京都議選、東京五輪・パラリンピックと大型行事が続き、その後は9月末の総裁任期切れを挟んで10月21日に衆院議員の任期が満了する。

 そこで、「追い込まれ解散」を避けようとすれば、通常国会冒頭か2021年度予算成立後の4〜5月が候補として浮上する。この場合、デジタル化など「菅印」のテーマで一定程度道筋を示した後のタイミングとなることが想定される。衆院選で「勝利」したと自民党内で受け止められれば、無投票での総裁再選も視野に入る。

 首相が独自政策の実現に腰を据えるとの見方もある。中堅議員の一人は「五輪の熱を借りて総裁選と衆院選を戦うつもりではないか」と指摘した。

 ただ、新型コロナウイルス感染に収束の兆しは見えず、政権の浮沈に最も影響を及ぼすとされる経済の動向は不透明。今秋の臨時国会から本格化する与野党論戦で首相の答弁能力を不安視する向きも与党内にある。滑り出し上々の政権が急に失速する可能性は捨て切れない。

 ◇出直しの岸田、石破氏
 一方、先の総裁選に敗れた岸田文雄前政調会長、石破茂元幹事長は戦略の練り直しを急ぐ。岸田氏は24日に開いた岸田派の「総裁選反省会」で次回も出馬を目指す考えを表明し、「私自身が努力して変わらなければいけない」と述べた。大きく後れを取った地方票を掘り起こすため、近く全国行脚を始める。派内には「来年が最後のチャンス」と厳しい声が漏れる。

 石破氏は、安倍政権への批判路線をまい進したことに対し、一般党員らから「やり過ぎ」批判が出た。菅政権に代わったことで、ある幹部は「従来のスタンスを改める必要がある」と語る。石破氏は派内の引き締めへ所属議員と「差し」の対話を始めた。

 このほか、発信力のある河野太郎行政改革担当相や、要職を歴任して手腕に定評のある茂木敏充外相らが「次」を狙う。 

最終更新:10/1(木) 7:12
時事通信

5215名無しさん:2020/10/01(木) 16:25:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c7eb386f904d06c9fd09a2527c848122cedad39
年内の解散総選挙「困難」との見方、臨時国会 12月前半までの見通し
10/1(木) 12:16配信

 政府・与党は、臨時国会を今月下旬に召集をする方向で調整していますが、重要法案の審議のため12月前半まで開かれる見通しで、与党内では年内の解散総選挙は日程的に難しいという見方が強まっています。

 与党側は先月30日、臨時国会の召集について今月23日になるとの見通しを野党側に伝えていますが、今月中旬ごろ、菅総理がベトナム・インドネシアを訪問することが急遽決まったことから、召集日の後ろ倒しも含め、再調整が進められています。

 臨時国会では、菅総理の所信表明演説とそれに対する各党代表の質問や先月大筋で合意した日本とイギリスのEPA(経済連携協定)の審議などが予定されています。また、政府・与党は、先の国会で廃案となった国家公務員の定年を延長する法案の成立にも意欲を示していて、法案審議のため会期は12月前半までになる見通しです。

 こうした状況から、ある与党幹部が年内の解散について「ないだろう」との見通しを示すなど、与党内には日程的に困難だという見方が強まっています。(01日11:13)

最終更新:10/1(木) 12:16
TBS系(JNN)

5216名無しさん:2020/10/01(木) 17:09:55
>>4895

https://www.shikoku-np.co.jp/bl/digital_news/article.aspx?id=K2020091500000020800
岸田氏3票、菅氏1票 県選出議員4人の投票先
2020/09/15

 14日に行われた自民党総裁選で県選出の4人の国会議員のうち、平井卓也、大野敬太郎の両衆院議員は岸田文雄政調会長に、三宅…

https://news.line.me/issue/oa-shikokunews/3xnrptqeosgc
自民党総裁選 県関係国会議員動向 予備選は3氏に1票ずつ
2020年9月14日 16:28四国新聞
 安倍首相の後継を選ぶ自民党総裁選が14日午後、都内であり、県関係4人の国会議員は、平井卓也、大野敬太郎の両衆院議員は岸田文雄候補に、三宅伸吾参院議員は菅義偉候補に投票した。選管委員を務める磯崎仁彦参院議員は申し合わせにより、投票先を明らかにしなかったが、岸田候補に投票したとみられる。

 また、自民党県連(平井卓也会長)は同日、党総裁選で県連に配分された3票の投票先を決めるための党員・党友による予備選挙の結果を公表した。得票数に応じて3票の配分を決めるドント方式により、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長が各1票ずつ獲得した。トップは菅氏、2位は岸田氏、3位は石破氏だった。

5217名無しさん:2020/10/01(木) 22:15:25
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/964250
河井法相が辞表、内閣改造後2人目
妻・案里氏陣営に選挙違反疑惑浮上
2019年10月31日 午前8時51分

 河井克行法相(56)=自民、衆院広島3区=は10月31日、安倍晋三首相と官邸で会い、辞表を提出した。妻の案里氏が7月の参院選広島選挙区で初当選した際、運動員に法定の倍額に当たる日当3万円を支払った公選法違反疑惑が報じられ責任を取るべきだと判断した。

 河井法相は辞任の理由について、週刊誌報道を挙げ「法務行政への国民の信頼が損なわれてしまってはならないと考えた」と記者団に説明した。安倍首相は、法相の後任に森雅子元少子化担当相を充てる方針を決めた。関係者が明らかにした。

 9月の内閣改造後、閣僚辞任は公選法違反疑惑で事実上更迭された菅原一秀前経済産業相に続き2人目。安倍政権に大きな打撃となる。野党は安倍晋三首相の任命責任を厳しく問う。

 疑惑が事実なら公選法違反の運動員買収に当たる可能性がある。野党は、夫の河井法相が関与した可能性もあるとして追及するとみられる。

 10月31日発売の週刊文春によると、案里氏の選挙事務所が、7月の参院選で運動員13人に対し、日当として法定上限の1万5千円を超す3万円を支払った疑惑がある。案里氏の選挙活動は河井法相が事実上仕切っていたと指摘。2人の政治活動は一体化していたとの関係者証言も載せた。

 自民党は広島選挙区(改選定数2)で、現職だった岸田派重鎮の溝手顕正元国家公安委員長と、案里氏の2人を擁立。野党系無所属現職を含む三つどもえの激戦となり、溝手氏が落選した。

 河井法相は衆院当選7回。自民党の無派閥議員らでつくるグループ「向日葵会」の世話人で、菅義偉官房長官に近い。

5218名無しさん:2020/10/03(土) 02:08:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/0105a4667245cf6abdeae66fd37c9152eb5bb553
菅首相「当面はコロナと経済」、衆院解散に慎重 公明代表と会談
10/2(金) 14:46配信

 菅義偉(すが・よしひで)首相は2日、公明党の山口那津男代表と官邸で会談し、早期の衆院解散・総選挙に慎重な考えを示した。「新型コロナウイルス対応にしっかり取り組み、経済を回復軌道に乗せる。当面、それをやる」と述べた。会談後、山口氏が記者団に明らかにした。

 衆院議員の任期満了は来年10月21日。菅首相は「(あと)1年ちょっとですね」と述べ、解散の時期を慎重に見極める意向を示した。

 首相は不妊治療の経済的負担軽減に向け、早期の公的保険適用の実現に重ねて意欲を示し、携帯電話料金の引き下げやデジタル庁創設についても意見を交わした。

 首相と山口氏は菅政権発足後初めて昼食をとりながら会談した。山口氏が茨城県出身であることにちなみ、同県名産の納豆も添えられた。山口氏は「これからも2人で粘り強く対話を重ねながら、国民の期待に応えていきたい」と述べた。

5219名無しさん:2020/10/03(土) 02:46:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/63e954ee3b794329e0b251e01ada8eca2647f56b
自民の石破元幹事長が二階幹事長と会談 選挙区調整で協力要請
10/2(金) 18:59配信

 自民党の二階俊博幹事長と石破茂元幹事長は2日夜、東京都内のホテルで会食した。2人が会食するのは今年3月以来とみられる。二階派の林幹雄幹事長代理と石破派の山本有二元農相が同席した。

 二階派は9月の自民党総裁選で菅義偉首相を支持したが、石破氏側は2021年の任期満了に伴う総裁選を見据え、改めて関係構築を図りたい考え。石破氏は、9月の石破派パーティーで二階氏に講師を務めてもらったことに謝意を示し、石破派内の選挙区調整が必要な議員のため、協力も求めた。石破氏は会談後「党の議席が一つでも維持できるようにお願いした。衆院解散まで意思疎通を図っていくことが重要だ」と述べた。【立野将弘、野間口陽】

https://news.yahoo.co.jp/articles/c0248e1207d2c4e076de4e50666ff309e8349aec
二階、石破氏が会食
10/2(金) 20:03配信

 自民党の二階俊博幹事長は2日夜、東京都内のホテルで石破茂元幹事長と会食した。

 先月開かれた石破派セミナーで二階氏が講演したことに対する謝意を伝えるため、石破氏側が呼び掛けた。両氏の会食は先の総裁選後初めて。

 総裁選をめぐり、石破氏は二階氏の支持を期待した経緯がある。次期衆院選をめぐる選挙区調整や今後の連携の可能性についても意見を交わしたとみられる。会食には林幹雄幹事長代理と山本有二元農林水産相が同席した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/14d9a81927794e0d9d9cf48302daea1801f0da6d
二階、石破氏が会食 パーティー講師のお礼
10/2(金) 19:36配信

 自民党の二階俊博幹事長と石破茂元幹事長が2日夜、都内の日本料理店で会食した。石破氏が会長を務める石破派(水月会)が9月17日に開いたパーティーで、二階氏が講師を務めたことへの謝意を伝えるため石破氏が呼びかけた。

 石破派の山本有二元農林水産相(衆院比例四国)が地盤とする衆院高知2区は、二階氏に近い尾崎正直・前高知県知事が次期衆院選で出馬する意向を示しており、候補者調整も話題にあがったとみられる。

5220名無しさん:2020/10/03(土) 02:47:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6d7f7b7bd69e32a15d40402698f74ed008414a8
自民二階、石破氏が会食 総裁選後初、公認争い巡り議論か
10/2(金) 21:58配信

 自民党の二階俊博幹事長は2日夜、石破茂元幹事長と東京都内の日本料理店で会食した。両氏の会食は9月14日の党総裁選後、初めて。二階派の林幹雄幹事長代理と石破派の山本有二元農相が同席した。

 山本氏は次期衆院選を巡り、二階氏に近い尾崎正直・前高知県知事と衆院高知2区の公認を争っており、会食で候補者調整が話題となった可能性がある。終了後、石破氏は記者団に「誰がということでなく、党の議席を一つでも確保できるようお願いした」と語った。

 会食は、石破派が9月17日に都内のホテルで開いた政治資金パーティーで講演した二階氏に謝意を伝えるため、石破氏が呼び掛けた。

5221名無しさん:2020/10/03(土) 02:49:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/44cfc8ab5e6e79705db069b3703420e86c71f8a6
自民改憲本部、全派閥領袖が顧問就任へ 挙党態勢で改憲アピール
10/2(金) 23:10配信

 自民党憲法改正推進本部(衛藤征士郎本部長)が党内7派閥の領袖らを役員である顧問に起用する方向で検討していることが2日、分かった。各派の協力による挙党態勢を構築し、安倍晋三前首相が掲げ、菅義偉首相(党総裁)が継承すると表明した改憲実現に向け強い意欲をアピールする狙いがある。

 顧問は党幹部や憲法改正の議論にかかわってきたベテランを中心に構成してきた。党三役はこれまでも顧問を務め、今回も二階派(志帥会)を率いる二階俊博幹事長、佐藤勉総務会長、下村博文政調会長が就任する。

 加えて、最大派閥の細田派(清和政策研究会)会長で、衆院憲法審査会長就任が内定している細田博之元幹事長、竹下派(平成研究会)の竹下亘会長、石原派(近未来政治研究会)の石原伸晃会長を起用する。

 総裁選で菅首相と争った岸田派(宏池会)の岸田文雄会長、石破派(水月会)の石破茂会長も顧問に就く。麻生派(志公会)は、会長の麻生太郎副総理兼財務相が政府側のため、森英介元衆院憲法審会長が就任する予定。事務総長には、衆院憲法審査会の与党筆頭幹事を続投するとみられる新藤義孝元総務相の起用を予定している。

 顧問や副本部長などを含む役員は約20人に及ぶとみられる。副本部長には野田聖子幹事長代行、稲田朋美元政調会長、小渕優子元経済産業相、山谷えり子元拉致問題担当相、片山さつき元地方創生担当相と5人の女性を起用する方向だ。

 重厚な布陣について、党関係者は「自民党の『本気』を示す狙いがある」と解説する。一方、衛藤氏は野党との協力関係の構築も重視し、改憲論議に前向きとされる国民民主党の幹部と水面下で接触するなど、改憲の環境づくりに向け動き出しているという。

5222チバQ:2020/10/03(土) 10:19:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/f239bbf12ec8353fc56190593097acaa007b426e
菅政権、舞台裏で展開する「3大実力者」の暗闘




10/3(土) 5:41配信


 菅義偉政権発足から半月余りが経過した。「苦労人宰相」らしく、各方面にも目配りしたしたたかな陣容と支持率の高さで、「滑り出しは表向き順風満帆」(自民幹部)だ。

 しかし、舞台裏では、政権の3大実力者として並び立つ菅首相と麻生太郎副総理兼財務相、二階俊博自民党幹事長によるあつれきが顕在化しつつある。

 菅、麻生、二階3氏は安倍晋三前政権を支えた実力者だ。安倍氏にとって麻生氏は長年の盟友で、官房長官だった菅首相は頼れる女房役だったが、二階氏とは利害で手を結んだ関係で、安倍氏との個人的距離は3者3様だった。


■「菅・二階連合」に麻生氏の不満

 8月28日の安倍氏の突然の退陣表明を受けて、瞬く間に菅政権誕生の道筋をつけたのが二階氏だった。新政権の党・内閣人事でも同氏と二階派幹部らが要所を占め、政界では「菅・二階政権」との呼び名が定着しつつある。このため、もう1人の実力者である麻生氏との間であつれきが生じ、水面下で「菅・二階VS麻生」の権力闘争が始まっている。

 持ち前の権謀術数で菅政権づくりを主導した二階氏に対し、流れが決まった直後に細田博之元幹事長、麻生氏、竹下亘元総務会長という党内3大派閥領袖が、わざわざ共同記者会見を開いて二階氏を牽制した。「二階氏の思い通りにはさせない」という思惑の会見とされたが、逆に菅、二階両氏の連携強化につながったとの見方もあった。


 衆院解散時期でさまざまなうわさが飛びかう中、9月29日の総務会で決まった自民党人事では、選挙対策の要所を二階派議員がほぼ独占した。安倍前政権で幹事長に就任して以来、二階氏は野党議員を二階派に取り込んだり、次期衆院選の公認問題などで、各派領袖とあつれきを繰り返してきた。二階派を除く各派は「次期衆院選の公認権や資金配分は二階氏の独裁になる」(麻生派幹部)と警戒感を強めている。

 そうした中、この菅・二階連合に不満を隠さないのが麻生氏だ。安倍、麻生両氏にとって天敵だった石破茂元幹事長をポスト安倍レースで徹底的につぶすため、麻生氏は消去法で菅氏を担いだにすぎず、「(麻生氏にとって)菅氏はかねて目障りな存在」(側近)だったとされる。

 菅政権での党・内閣人事では、「麻生氏は表舞台から消える」(同)との情報も流れたが、「安倍政治の継承」という大義名分で麻生氏は居座った格好。菅氏とがっちり手を組んで幹事長留任を決めた二階氏とは対照的だった。

 麻生氏周辺では「本来なら菅首相の部下などありえない」(麻生氏周辺)との声が多かったが、安倍前首相と組んでキングメーカーを狙う麻生氏が「菅・二階連合に勝手なことはさせない」(同)ために政権の中枢にとどまったというのが真相とされる。


■地銀再編に麻生氏の牽制球

 菅政権発足直後の9月17日、麻生派議員の会合に出席した麻生氏は「菅(カン)政権は」と、いい間違いを繰り返した。普段から漢字の読み間違いなどが目立つ麻生氏だけに会場は笑いに包まれたが、同氏周辺は「わざと間違えたのでは」と苦笑した。

 菅首相は目玉政策として、携帯電話料金値下げやデジタル庁創設と並んで地方銀行の再編を打ち出している。麻生氏は9月16日夜の記者会見で「我々は金融政策を統制経済でやっているわけではない」と発言。担当大臣の麻生氏による「俺の領分に踏み込むな」(側近)という牽制球とみられている。

5223チバQ:2020/10/03(土) 10:20:04
 菅内閣発足時の支持率が歴代3位の高さとなった要因の1つが携帯料金値下げの公約だ。菅首相はそれを担当する総務相に、国家公安委員長兼行革・防災担当相の武田良太氏を充てた。この人事について、永田町では「麻生氏への嫌がらせ」(細田派幹部)との見方が少なくない。

 武田氏は「二階派の若頭」と呼ばれる武闘派で、麻生氏と同様に選挙区は福岡県だ。武田氏は、2019年4月の福岡県知事選で現職の小川洋知事の追い落としを狙って自民推薦の対抗馬を擁立した麻生氏に対し、二階幹事長の意向も踏まえて現職を支援し、圧倒的大差で対抗馬を叩き潰した中心メンバーだ。


 知事選での惨敗で、麻生氏の福岡県政界での影響力は大きく削がれ、逆に武田氏が存在感を増している。この福岡決戦では「菅官房長官(当時)も武田氏に加勢した」(地元県連)とみられるだけに、今回人事での武田氏の重用には「麻生氏の怒りは増すばかり」(麻生氏周辺)だとされる。

 麻生氏が菅政権樹立に協力したのは、「勝ち馬に乗って自らの影響力を維持し、大派閥の領袖として安倍前首相と組んでポスト菅レースの主導権を握るのが目的」(同)だったとみられている。安倍、麻生両氏は菅政権発足前後も密接に連絡を取り合っていたとされ、「2人とも、菅首相の独走を快く思ってはいない」(自民長老)との見方が多い。

 その一方で、菅首相と二階幹事長の連携は深まるばかりだ。ここにきて各メディアのインタビューをこなしている二階氏は、「菅政権は長期政権になる」「(2021年秋の自民総裁選は)今回勝ったものが100%、次も勝つ」などと力説。自民党内では「今後の政局は『菅・二階連合』で仕切るとの明確な意思表示」(閣僚経験者)と受け止められている。

 菅首相は10月1日付で、前共同通信論説副委員長の柿崎明二氏の首相補佐官起用を決めた。菅首相と同じ秋田県出身の柿崎氏は、政治記者として菅首相と親交を深める一方で、テレビのコメンテーターとして当時の安倍政権の不祥事などを厳しく追及してきた。政界では「過去に例のない政治記者の補佐官起用は、菅首相の安倍離れの象徴」(自民長老)と見る向きも少なくない。


■菅首相にとっての気がかりとは

 菅首相は10月1日、衆院議員会館の安倍事務所を訪れ、安倍前首相と会談した。菅首相は就任以来、アメリカのトランプ大統領をはじめ、主要国首脳との電話会談を続けている。安倍氏との会談後、「(各首脳から)シンゾーは元気かと聞かれたので、その内容も含めて(安倍氏に)報告した」と笑顔で語った。

 現職の首相が議員会館の事務所に前首相を訪ねるのは異例のことだ。首相周辺は「安倍前首相への敬意の表れ」と解説するが、会談はわずか9分間だった。「本来なら、夜にしかるべき席を設けてじっくり会談するはずなのに」(細田派幹部)といぶかる声もあがる。


 安倍氏は「急なバトンタッチだったが、菅さんには本当によくやっていただいている」と語ったとされるが、「麻生氏と同様に、安倍さんも内心は穏やかではなかったのでは」(安倍氏周辺)と勘繰る向きも少なくない。

 9月28日夜に都内のホテルで大々的に開催された細田派の政治資金パーティーでは、菅首相と安倍前首相が来賓席に並んで座ったが、「ほとんど視線を合わせなかった」(参加議員)とされる。このパーティーには無役になった岸田、石破両氏も含め、自民各派領袖や実力者が集結したが、麻生氏だけが欠席した。

5224名無しさん:2020/10/03(土) 10:20:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/f239bbf12ec8353fc56190593097acaa007b426e
菅政権、舞台裏で展開する「3大実力者」の暗闘
10/3(土) 5:41配信

 菅義偉政権発足から半月余りが経過した。「苦労人宰相」らしく、各方面にも目配りしたしたたかな陣容と支持率の高さで、「滑り出しは表向き順風満帆」(自民幹部)だ。

 しかし、舞台裏では、政権の3大実力者として並び立つ菅首相と麻生太郎副総理兼財務相、二階俊博自民党幹事長によるあつれきが顕在化しつつある。

 菅、麻生、二階3氏は安倍晋三前政権を支えた実力者だ。安倍氏にとって麻生氏は長年の盟友で、官房長官だった菅首相は頼れる女房役だったが、二階氏とは利害で手を結んだ関係で、安倍氏との個人的距離は3者3様だった。

■「菅・二階連合」に麻生氏の不満

 8月28日の安倍氏の突然の退陣表明を受けて、瞬く間に菅政権誕生の道筋をつけたのが二階氏だった。新政権の党・内閣人事でも同氏と二階派幹部らが要所を占め、政界では「菅・二階政権」との呼び名が定着しつつある。このため、もう1人の実力者である麻生氏との間であつれきが生じ、水面下で「菅・二階VS麻生」の権力闘争が始まっている。

 持ち前の権謀術数で菅政権づくりを主導した二階氏に対し、流れが決まった直後に細田博之元幹事長、麻生氏、竹下亘元総務会長という党内3大派閥領袖が、わざわざ共同記者会見を開いて二階氏を牽制した。「二階氏の思い通りにはさせない」という思惑の会見とされたが、逆に菅、二階両氏の連携強化につながったとの見方もあった。

 衆院解散時期でさまざまなうわさが飛びかう中、9月29日の総務会で決まった自民党人事では、選挙対策の要所を二階派議員がほぼ独占した。安倍前政権で幹事長に就任して以来、二階氏は野党議員を二階派に取り込んだり、次期衆院選の公認問題などで、各派領袖とあつれきを繰り返してきた。二階派を除く各派は「次期衆院選の公認権や資金配分は二階氏の独裁になる」(麻生派幹部)と警戒感を強めている。

 そうした中、この菅・二階連合に不満を隠さないのが麻生氏だ。安倍、麻生両氏にとって天敵だった石破茂元幹事長をポスト安倍レースで徹底的につぶすため、麻生氏は消去法で菅氏を担いだにすぎず、「(麻生氏にとって)菅氏はかねて目障りな存在」(側近)だったとされる。

5225チバQ:2020/10/03(土) 10:20:29
 就任以来、早朝から夜までさまざまな人物と面会して政権運営へのアドバイスを求める菅首相の政治手法は、周囲を側近で固めた安倍前首相とは対照的だ。縦割り行政打破などで矢継ぎ早に指示を出す菅流政治は、「長期本格政権への強い意欲の表れ」(閣僚経験者)と受け止められ、国民の支持も得ている。

 その菅首相にとって「唯一の気がかりは安倍、麻生両氏の存在」(自民長老)とみられている。安倍、麻生両氏はどちらも祖父が首相という政界の超名門のエリート。「ゼロからのたたき上げ」を自認する菅、二階両氏とは対極的な存在だ。衆院解散や自民党総裁選が軸となるこの先1年の政局展開では、「菅・二階たたき上げ連合に、安倍・麻生エリート盟友コンビがどう対抗していくか」(同)が最大の見どころとなりそうだ。


泉 宏 :政治ジャーナリスト

5226名無しさん:2020/10/03(土) 10:24:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/b257e6180b7943c6367a349f43478cc3b9b28815
安倍前首相、そろり再始動 影響力、菅内閣でも
9/29(火) 7:13配信

 自民党の安倍晋三前首相は28日、東京都内で開かれた出身派閥の細田派のパーティーに出席し、壇上に上がってあいさつした。

 歴代最長を記録した政権運営への協力に謝意を示し、今後も政治活動を続けていくことに意欲を表明。首相官邸を離れて以降、表舞台に出ていなかったが、退陣表明からちょうど1カ月がたったのに合わせて再始動した格好だ。

 「一議員としてしっかり菅政権を支えながら、日本のためにこれからも頑張りたい」。安倍氏はパーティーでこう強調。「菅義偉首相に立派に後を引き継いでもらい、本当に安心している」と語った。自身の体調にも触れ、「だいぶん薬が効き、回復しつつある」と説明した。

 安倍氏は先月28日、持病の潰瘍性大腸炎の再発を理由に辞任を表明した。その後、菅首相就任までの約半月は各国首脳に退陣を伝える電話会談など残りの職務に当たっていたが、16日の内閣総辞職以降は体力の回復に専念。一部メディアのインタビューに応じる程度の活動にとどめていた。

 複数の関係者によると、安倍氏は従来の飲み薬に代わる新しい点滴薬の効果で「体調はほぼ回復した」。趣味のゴルフに近く出掛ける計画もあるという。

 完全に復調すれば、国際的な知名度や外国首脳とのパイプを生かし、特使などとして外交面で菅政権を支える考えとみられる。細田派には当分戻らない意向というが、宿願の憲法改正を目指して保守系の議員らとの連携にも力を入れる見通しだ。

 先の自民党総裁選で安倍氏は「意中の候補」を公にしなかった。だが、舞台裏では「菅氏が望ましい」と語っており、こうした意向が漏れ伝わって菅氏優位の流れが固まった。総裁として国政選挙6連勝の実績は発言力につながる。退任直前に内閣支持率が急上昇し、国民に「NO」を突き付けられながら官邸を去る形にならなかったこともあり、菅政権でも一定の影響力を発揮しそうだ。

5227名無しさん:2020/10/03(土) 10:25:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/15307f64f2d7bdefda3955ffb76b51f52c443179
菅義偉首相の卓越した「政治力」の原点をご存知か
10/3(土) 7:01配信

「商工族のドン」
 第99代内閣総理大臣の座を射止めた菅義偉首相の卓越した「政治力」の原点を探ってみたい――。

 菅氏の政治キャリアを遡る。

 1975年:衆院議員の故・小此木彦三郎元通商産業相の秘書(83年12月に第2次中曽根内閣の同通産相秘書官)、87年:横浜市議会選挙に出馬、初当選(市議を2期務める)、96年:衆院選立候補、初当選(以降8回当選)、98年:自民党総裁選挙で故・梶山静六元官房長官を支援(梶山氏共々、同党小渕派・平成研を離脱)、2002年:国土交通大臣政務官(第1次小泉内閣)、03年:経済産業大臣政務官(小泉第2次改造内閣)、05年:総務副大臣(第3次小泉改造内閣)、06年:総務相(第1次安倍内閣)、08年:自民党選対副委員長(麻生内閣)、12年9月:自民党幹事長代行(野田第2次改造内閣)、同12月:官房長官(第2次安倍内閣)。

 衆院神奈川2区から国政選挙に打って出て初当選した96年10月総選挙以降の10年間弱のキャリアパスで看過すべきではないのが国交政務官と経産政務官の2回の政務官経験である。

 これまでマスコミが殆ど指摘していないことだ。先ず、後者の経産大臣政務官。55年体制下の自民党では「族議員」という言葉が永田町・霞が関も含めて日常的に使われていた。その意味では、菅氏は03年前後の自民党で当時の用語「商工族」であった。事実、自民党政務調査会(通称「政調会」)経済産業部会の副部会長を経て政務官に起用された。

 当時の自民党政調会経産部会には、部会長代理の山口泰明氏(現選対委員長)、副部会長の梶山弘志氏(現経済産業相)、平井卓也氏(現デジタル・IT政策相)がいた。因みに、菅氏の「政治の師匠」梶山静六氏は「商工族のドン」と言われた。まさに菅氏は梶山氏のDNAを引き継いでいるのである。

「建設族のドン」
 次は、前者の国交大臣政務官。菅氏はこのポストに就く前に政調会国交部会の副部会長を務めているのだ(当時の部会長代理が吉川貴盛前農林水産相・二階派で、同氏は菅氏が総裁選立候補に当たっての推薦人)。族議員と言う観点で言えば、菅氏は「建設族」(現代風で言えば「国土族」)でもあったのだ。それを理解するには横浜市議時代に戻る必要がある。

 80年代後半から90年代後半当時の横浜市政については、高秀秀信横浜市長の存在なくして語れない。90〜02年3期市長を務めた高秀氏は北海道夕張出身で北大工学部土木工学科卒業後の52年に旧建設省入省。建設事務次官まで上り詰めた高秀氏は退任後、86年に水資源開発公団総裁に就任した。

 当時の「建設族のドン」は言うまでもなく金丸信元副総裁(故人)だ。因みに、竹下改造内閣の建設相が小此木彦三郎氏であり、建設政務次官は後に小渕内閣の官房長官になる野中広務氏だった。

 そろそろ登場人物が出揃ったようだ。金丸、小此木氏ら建設族のボスたちは高秀公団総裁に国政選挙出馬を打診したのだが、なぜか同氏が横浜市長に固執したという経緯がある。

 高秀市長は全国市長会長も務めている超大物市長である。神奈川県政にも大きな影響力を持つ小此木氏や横浜港の「ハマのドン」藤木幸夫・藤木企業社長にも通じていた高秀氏が菅市議を高く評価、支援したというのだ。

5228名無しさん:2020/10/03(土) 10:27:19
>>5227

パズルは次々に埋まっていく
 菅首相の懐刀とされる和泉洋人首相補佐官(76年旧建設省)は横浜市出身であり、市議時代からの菅氏の知己である。和泉氏も東大工学部都市工学科卒業であり、高秀氏同様に旧建設省には技官として入省している。年次は遥かに下であるが和泉氏は高秀市長から菅市議を紹介されたに違いない。

 こうしてパズルは次々に埋まっていく。菅首相の政治力の起点は商工族であり、建設族にあると言っていい。次の契機は05年11月に第3次小泉改造内閣の竹中平蔵総務相のもとで総務副大臣に就いたことである。

 経済財政・IT担当相も務めた“口八丁手八丁”の竹中氏との出会いが、良くも悪くも、菅首相の今日の規制改革、デジタル・IT政策、金融政策などへの強い志向の萌芽となったのではないか。「政治のなぜ」の解を求めるのは時計の針を巻き戻すことが必要なのだ。

歳川 隆雄(ジャーナリスト)

5229名無しさん:2020/10/03(土) 10:27:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec9e1fe17392a96d2cb1e20b7aec56c87039e97f
自民、競合選挙区の調整本格化 解散備え選対幹部現地入り
10/3(土) 7:11配信

 自民党の山口泰明選対委員長は2日、高知市で党県連幹部と会い、衆院高知2区で競合する石破派現職と二階派新人の処遇について意見を聴取した。

 来週には新潟入りする予定で、衆院解散・総選挙に備え、候補者調整を本格化させている。

 山口氏は会合後、記者団に「2区についていろいろ聞いたのでそれを踏まえて判断したい」と語った。今後、競合区を抱える地方組織を順次訪問し、調整を急ぐ考えだ。

 高知2区は、前回衆院選で敗れ比例代表で復活した石破派の山本有二元農林水産相が現職。県連は二階派常任参与の尾崎正直前高知県知事の公認を求めている。山本氏は比例名簿の上位登載なら小選挙区を譲る構えだが、四国ブロックの比例定数は6のみ。他の候補者の反発を招く可能性がある。

 新潟では1区の石崎徹氏(無派閥)に対し、麻生派が塚田一郎元参院議員の擁立を画策。2区は細田派の細田健一氏と、旧民進党出身で二階派の鷲尾英一郎氏が火花を散らしている。

 小選挙区で一本化が必要なのは約10。そのうち6選挙区に二階派が絡んでいる。公認権を握る二階俊博幹事長が勢力拡大を狙っているためだ。静岡5区で現職を抱える岸田派は「絶対にうちが取る」(ベテラン)と反発しているが、新潟2区などに現職がいる細田派の閣僚経験者は「決定権は二階氏にある」とあきらめ顔だ。

 同じ派閥で競合するケースもある。徳島1区の後藤田正純氏と前回純粋比例の福山守氏は、共に石破派に所属。党内からは「派内の調整さえできないのか」と、石破茂元幹事長の指導力を疑問視する声が出ている。

5230名無しさん:2020/10/03(土) 10:31:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/1258114b57280e81d993fe3dc9b63e062fa28f6b
案里被告が「幹事長から預かった」 現金授受の県議証言
10/3(土) 10:10配信

 昨年7月の参院選をめぐり、公職選挙法違反(買収)の罪に問われた参院議員の河井案里被告(47)の公判が2日、東京地裁であった。検察側の証人として出廷した岡崎哲夫・広島県議(65)は、案里議員が「(自民党)幹事長から預かった」として現金を渡してきたと証言した。

 岡崎氏の証言によると、案里議員が現金30万円入りの封筒を渡してきたのは、昨年3月、無投票で当選が決まった翌日。封筒を差し出しながら「当選おめでとうございます。(自民党の)二階(俊博)幹事長から預かってきた」と言ったという。

 ただ、岡崎氏は「(幹事長の件は)ブラックジョークだと思った」と説明。その上で「(お金は)当選祝いと思ったが、参院選の支援依頼も頭をよぎった」とした。案里議員の夫の元法相で衆院議員の克行被告(57)からも、現金20万円を受け取ったという。

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/9b284e533063533297eb9c5037064d122f1d6573
来年の総裁選見据え?石破氏と二階幹事長が意見交換
10/3(土) 10:20配信

 自民党の総裁選挙に敗れた石破元幹事長が二階幹事長と会談し、次の衆議院選挙に向けて意見交換を行いました。

 自民党・石破元幹事長:「いつ解散があるか分からないけれど、その時までお互いが意思の疎通をできるだけ図っていく」
 会合は石破元幹事長からの呼び掛けで行われ、石破派の山本元農林水産大臣と二階派の林幹事長代理が同席しました。次の衆議院選挙に向けた選挙区調整について話し合われ、自民党の議席を減らさないよう工夫していくことで一致しました。石破派内に「ポスト菅」を視野に派閥拡大を望む声があり、二階派との会合は来年の総裁選に向けて臆測を呼びそうです。

テレビ朝日

5231名無しさん:2020/10/03(土) 18:41:02
https://mainichi.jp/articles/20201001/k00/00m/010/111000c
細田派、分裂回避へ「安倍氏復帰」待望論 首相への「再々登板」求める声も
会員限定有料記事 毎日新聞2020年10月1日 12時15分(最終更新 10月1日 12時25分)

 自民党の細田派(清和政策研究会、98人)で、2012年の首相就任を機に同派を離脱した安倍晋三前首相の派閥復帰を待望する声が高まっている。9月の総裁選では派内の意見集約に手間取り、菅義偉首相への支持表明が遅れ、閣僚・党役員人事で満足のいく結果を得られなかった。党内最大派閥だがまとまりを欠く同派を完全に掌握できるのは安倍氏のみとの見方は強い。安倍氏は待望論に応えるのだろうか。

 「お辞めになった最初の月曜だったと思うが、安倍先生に『ご苦労様』と言ったんです。その時に『安倍さんはいつ(派閥に)帰られるんですか。細田(博之)会長も疲れ果てておられます』と(も言った)」。9月28日、東京・芝公園のホテルで開かれた細田派の政治資金パーティー。あいさつに立った元清和研会長の森喜朗元首相は、体調を戻した安倍氏に派閥復帰を促したエピソードを披露した。

5232名無しさん:2020/10/03(土) 18:49:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/b99c88d6cbebd25c65537b0962551665c78f09e4
石破氏が二階幹事長と会談 次の衆院選に向けた選挙区調整について協議
10/3(土) 11:05配信

 「いつ解散があるか分からないけれど、その時までお互いが意思の疎通をできるだけ図っていく」。自民党の総裁選挙に敗れた石破元幹事長が二階幹事長と会談し、次の衆議院選挙に向けて意見交換を行った。

 会合は石破元幹事長からの呼びかけで行われ石破派の山本元農水大臣と二階派の林幹事長代理が同席した。次の衆議院選挙に向けた選挙区調整について話し合われ、自民党の議席を減らさないよう工夫していくことで一致した。

 石破派内には「ポスト菅」を視野に派閥拡大を望む声があり、二階派との会合は来年の総裁選に向けて憶測を呼びそうだ。(ANNニュース)

5233名無しさん:2020/10/03(土) 19:34:06
https://www.asahi.com/articles/ASNB253MPN9YUTFK002.html
余裕見せる新政権の立役者 認めなかった「ポスト安倍」
有料会員記事
清宮涼、明楽麻子
2020年10月3日 11時00分

 自民党総裁選で最も激しく火花を散らしたのは、菅義偉氏を支持した派閥同士だったかもしれない。

 9月2日夕、主要3派閥の領袖(りょうしゅう)がそろって会見を開いた。

 安倍政権を支え続けたキーマンで、麻生派(54人)を率いる麻生太郎副総理兼財務相、党内最大派閥の細田派(98人)会長の細田博之元幹事長、そして竹下派(54人)会長の竹下亘元総務会長の3人。表向きは総裁選に出馬する菅氏への支持を表明するための会見だったが、3派側の幹部の一人は「菅氏に3派の存在感を示すことが大事だった」と証言。菅氏に立候補を促して早々と勝利の流れをつくった二階俊博幹事長への対抗心は隠しようもなかった。

 麻生氏は、会見に二階派が同席していないことを問われて素っ気なく言った。「あそこはもう支持を表明しておられますから」

 一方、事前に会見の開催を知った二階派の河村建夫元官房長官は麻生氏に「菅さんを応援する気持ちは同じ。主導権争いをやっていると余計な臆測を呼ぶ」と電話で申し入れた。二階氏に近い党幹部は「幹事長を代えろということか」と不快感をあらわにするなど、両陣営の確執は熱を帯びていく。

 それでも、菅政権誕生の立役者である二階氏の優位は明らかだった。3派会見の当日、二階氏は周囲にこう言って「勝者の余裕」を見せつけた。

 「遅れてきたお客さんいらっしゃいだ」

夏前に「菅が一番いいだろう」
 菅氏擁立の動きは6月にさかのぼる。6月17日、東京都港区の中華料理店「富麗華」に二階氏と側近の林幹雄幹事長代理、森山裕・国対委員長、菅氏が集まった。

 食事が一段落した後に、二階氏…

5234名無しさん:2020/10/03(土) 21:54:58
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201809030000444.html
参院竹下派の三原じゅん子氏が安倍首相支持
[2018年9月3日13時5分]

自民党の三原じゅん子参院議員が、党総裁選(9月7日告示、20日投開票)で、安倍晋三首相を支持することが3日、分かった。

三原氏は、石破茂元幹事長の支持を決めた参院竹下派(21人)に所属しているが、3日午後、都内で開かれた首相陣営の総決起大会に出席した。

参院竹下派による石破氏への支持が、決して「一枚岩」ではないことになる。

5235名無しさん:2020/10/04(日) 00:05:59
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-220053.html
島村氏、三原氏らが出馬要請 菅氏「2日に出馬表明する」
自民党総裁選
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2020年9月2日(水) 05:00

菅氏との面会後に取材に応じた島村大氏(左端)や三原じゅん子氏(右から2人目)ら=衆院第2議員会館

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選を巡り、菅義偉官房長官(衆院2区)に近い同党無派閥の参院議員有志グループが1日、国会内で菅氏と面会し、出馬を要請した。菅氏は「2日夕方に出馬表明する」と応じたという。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200901/k10012595041000.html
自民党総裁選 無派閥の議員が菅官房長官と面会「支える」
2020年9月1日 17時35分

自民党の無派閥の参議院議員11人は、菅官房長官と議員会館の事務所で面会したあと、そろって記者会見しました。

議員らが「身を粉にして支える。菅総理大臣誕生のために戦っていきたい」と伝えたのに対し、菅氏は「さまざまな方から『あなたしかいない』と要請を受ける中で決断した。あすの夕方、立候補を表明する」と応じたということです。

菅氏に立候補を要請した島村大参議院議員は「安倍総理大臣がこういう形で辞めることは、そばで見ていた菅官房長官がいちばん悔しい思いをしていると思う。政治空白を作らず継続したいという気持ちを痛感した」と述べました。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091500236
自民総裁動静(9月15日)
2020年09月15日23時16分

 午前6時43分、東京・赤坂の衆院議員宿舎発。
 午前6時44分から同7時19分まで、東京・赤坂周辺を散歩。同24分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急着。同ホテル内のレストラン「ORIGAMI」で秘書官と打ち合わせ。
 午前8時27分、同ホテル発。同29分、官邸着。
 午前10時4分から同21分まで、閣議。
 午前11時50分、官邸発。同52分、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京着。同ホテル内の中国料理店「花梨」で報道各社と懇談。
 午後0時34分、同ホテル発。
 午後0時40分、衆院第2議員会館着。
 午後0時49分、同所発。
 午後0時52分、自民党本部着。同54分、佐藤勉氏ら同党新役員呼び込み。
 午後1時30分から同43分まで、同党臨時総務会。同2時4分から同10分まで、同党役員会。
 午後2時17分、同所発。同20分、衆院第2議員会館着。
 午後2時33分、同所発。同35分、官邸着。
 午後3時25分、官邸発。同26分、国会着。同28分、常任委員長室へ。
 午後3時29分から同41分まで、山口那津男公明党代表と与党党首会談。二階俊博自民党幹事長、斉藤鉄夫公明党幹事長ら同席。同43分、同室を出て、同44分、自民党総裁室へ。山口泰明同党新選対委員長と面会。同51分、同室を出て、同52分、国会発。同55分、衆院第2議員会館着。同57分から同4時10分まで、島村大同党参院議員。同21分、同所発。同23分、官邸着。
 午後6時25分、官邸発。同27分、衆院第2議員会館着。
 午後6時35分、同所発。
 午後6時41分、東京・紀尾井町のホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」着。
 午後6時55分、同ホテル発。同59分、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京着。同ホテル内のミーティングルームで加藤勝信厚生労働相と面会。
 午後8時12分、同ホテル発。同18分、官邸着。
 午後9時1分、官邸発。同5分、東京・赤坂の衆院議員宿舎着。
 午後11時現在、同議員宿舎。来客なし。

5236名無しさん:2020/10/04(日) 00:21:31
https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_1111/
菅官房長官に日歯連からの「3000万円迂回献金」発覚! 新聞・テレビはなぜ報じないのか
リテラ2015年5月18日 22:30

 ゴールデンウィークのはざまの4月30日、東京地検特捜部が「日本歯科医師連盟」(日歯連)の家宅捜索に入り、同団体の会長・高木幹正氏の任意聴取を開始しているという。容疑は政治資金規正法違反の迂回献金。

 日本歯科医師会の政治団体である日歯連は自民党の金権政治の温床で、10年前の日歯連事件では、村岡兼造元官房長官ら国会議員、官僚が多数逮捕されている。しかも、第2次安倍政権になって日歯連と自民党の不透明な癒着が復活し、さまざまな疑惑が取り沙汰されていた。

 そんな最中のガサ入れだったため、すわ大型疑獄に発展か?と色めき立つ永田町関係者もいたが、今回の特捜部の捜査対象は日歯連の組織候補の石井みどり自民党参院議員と西村正美民主党参院議員という小物二人。石井議員に政治資金規正法の寄付制限を超える9500万円を献金するために、同じ組織内候補の西村議員の後援会を経由したというものだ。

 しかし、ここにきて、この日歯連をめぐって重大な疑惑が発覚した。政権の要・菅義偉官房長官への迂回献金疑惑を「週刊ポスト」(小学館)5月29日号がスクープしたのだ。

 そもそも、菅官房長官は現在、特捜部の事情聴取を受けている日歯連の高木会長ときわめて近い関係にある。高木会長は今年2月、日歯連の母体である日本歯科医師会の会長選挙に立候補したが、その際も菅官房長官は高木会長の支援集会に、こんな推薦メッセージを送っている。

「健康長寿社会の実現に向けて国を挙げて取り組む中、歯科口腔保険の推進はとても大切です。その重要性をずっと我々政府、与党に訴え続けてこられたのが、日本歯科医師連盟の高木幹正さんです」

 また、この支援集会には、菅氏と近い飯島勲内閣参与が名代として出席し、挨拶に立った日歯連出身の自民党参院議員・島村大氏も「(日歯連で)内閣官房と緊密な連携をとれる人は高木氏以外にいない」と、菅官房長官との近さをアピールしたほどだ。

 その菅官房長官に、不審な金の流れがあったのは先の参院選直前の2013年6月のこと。くだんの高木会長の支援集会であいさつに立った島村議員から当時、菅官房長官が会長を務めていた自民党神奈川県連に3000万円もの金が寄付されていたのだ。

 実はこの年、島村氏には日歯連から1500万円、その他歯科医師団体などから1540万円、合計3040万円の歯科医師団体からの寄付があった。それがそっくりそのまま菅官房長官に流れた可能性が高いのだ。

 島村議員は日歯連出身で、参院選では神奈川選挙区の自民党公認候補。候補を決めたのが県連会長を務める菅氏だった。しかし、日歯連が当時、公式に支援を決めた組織内候補は、特捜部が捜査対象としている石井みどり参院議員だけで、その石井議員にも日歯連は同年、1147万円しか寄付していない。

「ポスト」は、島村氏にだけこんな巨額の寄付をするというのはあまりに不自然だとしたうえで、こう指摘する。

「島村氏の支部が日歯連と地域の歯科医師連盟などから集めた約3000万円は最初から島村氏ではなく、公認でお世話になった県連と、その会長である菅長官への日歯連側からの上納金だったのではないか」

 しかも、菅官房長官はこうした献金の見返りとして、今年2月の日本歯科医師会会長選挙で、高木氏を全面支援したと考えられる。

 まさに、特捜部が今、捜査を進めている石井議員の迂回献金疑惑の本丸、ともいえる疑惑ではないか。

 ところが、この「ポスト」のスクープに、新聞、テレビなどの大マスコミはまったく反応しなかった。一応、官房長官会見でテレビカメラが外れた後に一社から質問が出たようだが、菅氏が「事実無根」と否定すると、それきり。新聞は一行たりとも書いていないし、テレビも一秒たりとも報道していない。

「『報道ステーション』が古賀(茂明)さんを降ろしたケースでよくわかるように、新聞、テレビが一番恐れているのが、菅官房長官なんです。安倍さんの場合はキレて口撃をしかけてくるからまだわかりやすいですが、菅さんは裏でいろんな仕掛けをしてくる。新聞、テレビは菅さんに睨まれたらどんな報復を受けるか分からない、と政策批判さえ口にできない状態ですから、スキャンダルなんてやれるはずがない」(政治部記者)

 なんとも情けない話だが、安倍政権が続く限り、政治家の疑惑追及なんて夢のまた夢、ということだろう。(田部祥太)

5237名無しさん:2020/10/04(日) 00:22:35
https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_1553/
菅官房長官と逮捕された「日歯連」高木前会長の関係、そして迂回献金疑惑...新聞・テレビはなぜ報道しないのか
リテラ2015年10月4日 16:00

 日本歯科医師連盟(日歯連)の迂回献金事件をめぐる東京地検特捜部の捜査が本格化してきた。9月30日には、日歯連の前会長・高木幹正と、当時の会計責任者で前副理事長、村田憙信、元会長の堤直文の3人が逮捕され、今後は政界へ捜査が波及するのか注目を集めている

 捜査対象になっているのは、日歯連からの迂回献金で寄付制限を超える9500万円を受け取った自民党の石井みどり議員と、その石井議員への迂回献金で名義を貸していた民主党・西村正美議員。

「西村議員はすでに事情聴取が行われましたが、どうやら名義を勝手に使われていただけで、刑事訴追される可能性は低そうです。一方、これから事情聴取が行われる石井議員は、政治資金規正法違反に問われる可能性がある」(全国紙社会部記者)

 だが、日歯連ではこの2人だけでなく、迂回献金が常態化しており、さまざまな政治家の名前が取りざたされている。

 なかでも疑惑が濃厚なのは、安倍政権の要である菅義偉官房長官だ。菅官房長官は逮捕された日歯連・高木前会長と非常に親しい関係にあり、2013年に3000万円の迂回献金を受け取っていた疑惑が浮上しているのだ。

 実は、この問題については「週刊ポスト」(5月29日号)が報道。本サイトも記事にしているが、その疑惑はただの噂レベルではなく、政治資金収支報告書からも読み取れる明らかなものだった。

 ところが、新聞・テレビは定例会見で、菅官房長官から「事実無根」と完全否定され、「報道した週刊ポストに法的手段を考えている」とすごまれると、一切、記事にせず、そのまま沈黙してしまったのだ。

 菅官房長官の疑惑とはいったいどういうものなのか。そして、なぜ、新聞・テレビは黙ってしまうのか。当時の記事を再録したのでぜひ読んでほしい。
(編集部)

5238名無しさん:2020/10/04(日) 00:22:46
>>5237

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 ゴールデンウィークのはざまの4月30日、東京地検特捜部が「日本歯科医師連盟」(日歯連)の家宅捜索に入り、同団体の会長・高木幹正氏の任意聴取を開始しているという。容疑は政治資金規正法違反の迂回献金。

 日本歯科医師会の政治団体である日歯連は自民党の金権政治の温床で、10年前の日歯連事件では、村岡兼造元官房長官ら国会議員、官僚が多数逮捕されている。しかも、第2次安倍政権になって日歯連と自民党の不透明な癒着が復活し、さまざまな疑惑が取り沙汰されていた。

 そんな最中のガサ入れだったため、すわ大型疑獄に発展か?と色めき立つ永田町関係者もいたが、今回の特捜部の捜査対象は日歯連の組織候補の石井みどり自民党参院議員と西村正美民主党参院議員という小物二人。石井議員に政治資金規正法の寄付制限を超える9500万円を献金するために、同じ組織内候補の西村議員の後援会を経由したというものだ。

 しかし、ここにきて、この日歯連をめぐって重大な疑惑が発覚した。政権の要・菅義偉官房長官への迂回献金疑惑を「週刊ポスト」(小学館)5月29日号がスクープしたのだ。

 そもそも、菅官房長官は現在、特捜部の事情聴取を受けている日歯連の高木会長ときわめて近い関係にある。高木会長は今年2月、日歯連の母体である日本歯科医師会の会長選挙に立候補したが、その際も菅官房長官は高木会長の支援集会に、こんな推薦メッセージを送っている。

「健康長寿社会の実現に向けて国を挙げて取り組む中、歯科口腔保険の推進はとても大切です。その重要性をずっと我々政府、与党に訴え続けてこられたのが、日本歯科医師連盟の高木幹正さんです」

 また、この支援集会には、菅氏と近い飯島勲内閣参与が名代として出席し、挨拶に立った日歯連出身の自民党参院議員・島村大氏も「(日歯連で)内閣官房と緊密な連携をとれる人は高木氏以外にいない」と、菅官房長官との近さをアピールしたほどだ。

 その菅官房長官に、不審な金の流れがあったのは先の参院選直前の2013年6月のこと。くだんの高木会長の支援集会であいさつに立った島村議員から当時、菅官房長官が会長を務めていた自民党神奈川県連に3000万円もの金が寄付されていたのだ。

 実はこの年、島村氏には日歯連から1500万円、その他歯科医師団体などから1540万円、合計3040万円の歯科医師団体からの寄付があった。それがそっくりそのまま菅官房長官に流れた可能性が高いのだ。

 島村議員は日歯連出身で、参院選では神奈川選挙区の自民党公認候補。候補を決めたのが県連会長を務める菅氏だった。しかし、日歯連が当時、公式に支援を決めた組織内候補は、特捜部が捜査対象としている石井みどり参院議員だけで、その石井議員にも日歯連は同年、1147万円しか寄付していない。

「ポスト」は、島村氏にだけこんな巨額の寄付をするというのはあまりに不自然だとしたうえで、こう指摘する。

「島村氏の支部が日歯連と地域の歯科医師連盟などから集めた約3000万円は最初から島村氏ではなく、公認でお世話になった県連と、その会長である菅長官への日歯連側からの上納金だったのではないか」

 しかも、菅官房長官はこうした献金の見返りとして、今年2月の日本歯科医師会会長選挙で、高木氏を全面支援したと考えられる。

 まさに、特捜部が今、捜査を進めている石井議員の迂回献金疑惑の本丸、ともいえる疑惑ではないか。

 ところが、この「ポスト」のスクープに、新聞、テレビなどの大マスコミはまったく反応しなかった。一応、官房長官会見でテレビカメラが外れた後に一社から質問が出たようだが、菅氏が「事実無根」と否定すると、それきり。新聞は一行たりとも書いていないし、テレビも一秒たりとも報道していない。

「『報道ステーション』が古賀(茂明)さんを降ろしたケースでよくわかるように、新聞、テレビが一番恐れているのが、菅官房長官なんです。安倍さんの場合はキレて口撃をしかけてくるからまだわかりやすいですが、菅さんは裏でいろんな仕掛けをしてくる。新聞、テレビは菅さんに睨まれたらどんな報復を受けるか分からない、と政策批判さえ口にできない状態ですから、スキャンダルなんてやれるはずがない」(政治部記者)

 なんとも情けない話だが、安倍政権が続く限り、政治家の疑惑追及なんて夢のまた夢、ということだろう。(田部祥太)

5239名無しさん:2020/10/04(日) 00:23:21
https://news.livedoor.com/article/detail/17104204/
<政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第17回>

 9月11日に行われた内閣改造、意外な人物が経済産業大臣に抜擢された。菅原一秀衆議院議員、当連載で何度も取り上げてきた問題議員の一人だ。入閣待機組に名前が挙がってはいたが派閥に属しておらず入閣の可能性は低いと見られていた。では今回の組閣でなぜ無派閥の菅原が初入閣を果たせたのか、見え隠れするのは菅義偉官房長官の思惑だ。

◆多数閣僚入りした統一教会関係議員

 第4次安倍再改造内閣で新たに閣僚として就任した顔ぶれをみると、これまで本連載で取り上げてきた議員の名が散見できる。当該閣僚と統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係を以下に列記する。

・武田良太 国家公安委員長・防災・行革担当大臣
 2017年2月に韓国で開かれた世界平和国会議員連合(IAPP)の総会で韓鶴子から“国家復帰”指令を受け、同年7月には同教団による外遊議員団の一員として渡米。昨年10月、国際勝共連合50周年大会に出席

・竹本直一 IT政策・科学技術担当大臣
 2016年11月、世界平和国会議員連合日本創設式典の晩さん会に出席、翌17年7月、統一教会国会議員団の一員として米外遊

・萩生田光一 文部科学大臣
 2014年10月、八王子市民ホールで開催された統一教会会長教団会長の講演会に来賓出席し祝辞

・加藤勝信 厚生労働大臣(再任)
 2018年7月、厚労大臣として岡山の教団1万人信者大会に秘書を代理出席

・衛藤晟一 沖縄・北方・一億総活躍大臣
 2014年1月、教団関連団体・世界戦略総合研究所の定例会で講演し参議院議員会館使用の便宜

・田中和徳 復興大臣
 2016年10月、川崎駅での駅頭で教団機関紙・世界日報を配布。翌17年5月、教団北米会長一行と自民党本部で会談

・菅原一秀 経済産業大臣
 2017年
 3月、世界平和女性連合に政治活動費から会費1,5万円を支払い
 10月、衆院選で統一教会青年信者運動員活用疑惑
 11月、教団2世組織 ・勝共UNITEが永田町の星稜会館(*編集部注:初回配信で広陵会館とあったのは正しくは星陵会館でした。訂正いたします。2019年11月12日16時40分)で開催した「改憲実現2020大会」に出席し信者を激励
〈参照:統一教会イベントで2世信者を激励した議員に「信者運動員使用」疑惑浮上。本人を直撃|HBOL〉

 これまでの安倍政権の組閣では数人の統一教会系議員が閣僚に登用されてきたが、今回の閣僚人事は“異常”と呼んで差し支えないレベルで同教団への貢献度が高い議員が登用されている。

◆新経産相就任前に行われた取材者への虚偽刑事告訴

 今回の人事で筆者が注目したのは経産相に抜擢された菅原一秀だ。今年6月から7月にかけ、菅原の政治家としての資質が問われる“事件”が立て続けに起こった。

 菅原及びそのスタッフは確認できただけでこの数年来継続して有権者への顔写真付きカード型カレンダーの配布を行ってきた。カレンダー配布が公職選挙法に抵触する可能性を指摘した筆者のツイートが6月中旬、カレンダーの画像ごと削除、アカウントもロックされた。何者かが規約違反としてツイッター社へ虚偽通報を行ったのだ。

 菅原の関与を疑った筆者が菅原の地元事務所へ問い合わせると、電話口の秘書は折り返しの連絡をすると言ったきり居留守を続けた。そこで直接、取材申し入れのために筆者とジャーナリストの藤倉善郎氏が同事務所を訪れると、連絡を受けた国会事務所の秘書が110番通報を行い警察が出動する事態に。これら一連の経緯について藤倉氏との連名で公開質問状を出したところ、菅原議員サイドは建造物侵入での刑事告訴を仕掛けてきたという流れだ。
〈参照:公職選挙法違反疑惑を指摘のジャーナリストを国会議員事務所が警察に虚偽通報か|HBOL〉

5240名無しさん:2020/10/04(日) 00:23:49
>>5239

〈参照:「建造物侵入罪」濫用で狭められる報道の自由|HBOL〉

 一連の菅原議員側の対応は、取材の申し入れに対し虚偽の刑事告訴で応じるというおよそ公人が採る手段とは思えないものであり、立法に関わる国会議員が既存の法制度を使い取材者を虚偽の罪状で陥れようと画策したことは看過できない事態だ。

 今回の菅原の入閣は、取材や報道の自由、国民の知る権利を権力でねじ伏せようと画策する政治家に更なる権力を持たせたということに他ならない。

◆菅官房長官への信奉をアピールしていた菅原議員

 では菅原の閣僚抜擢の背景には何があったのか。菅原は平成15年の衆院選初当選以降、党内のどの派閥にも属していない。その理由は本人の弁によると菅義偉官房長官の存在があったからだという。

「衆議院議員初当選以来、無派閥を16年間貫いてきたのはこの方がいらしたからです」(2019.4.30すがわら一秀ツイートより)

 菅原の両親は菅と同じ秋田出身で卒業したのも菅と同じ県立湯沢高校だ。菅原は国政選挙に挑み敗れた父親と同郷の菅を慕い、その懐刀として動いてきた。“地盤・看板・カバン”を持たない菅原は自分と同じく世襲議員ではない菅を信奉している。

 菅原が毎年秋に開く政治資金パーティには菅を主賓として招いている。

 今年6月、菅原は菅官房長官をバックアップする10数人の自民党無派閥国会議員の連絡会「令和の会」を立ち上げた。

 菅官房長官を支える自民党グループには党内の派閥の枠を超えた「偉駄天の会」があり、その中に当選回数4回以下の無派閥議員が集まった「ガネーシャの会」がある。そのほか当選1回の議員が集うグループもある。

 これらの“菅グループ”には今回防衛副大臣に再登用された山本朋広・自民党前国防部会長や星野剛、当選1回議員の“菅信奉会”の事務局を務める島村大など統一教会と関係の深い議員も多い。

 また今回、法務大臣に就任した河井克行は2016年に故・鳩山邦夫と派閥横断型の政策グループ「きさらぎ会」を立ち上げ現在、同会の幹事長を務めているが、同会の顧問である菅官房長官とは近しい関係にある。河井が主宰する自民党の若手・中堅議員の会「向日葵(ひまわり)会」も実質“菅グループ”と目されている。

 これら“菅グループ”の国会議員は50人を超える勢いだ。

◆副大臣や政務官人事を仕切る菅官房長官

 副大臣や政務官の人事は実質的に菅官房長官が差配する。菅が開く会合では若手議員と官僚を引き合わせ、政務官や副大臣ポストをあてがうという。

 前述の通り副大臣にも統一教会と親しく、菅が目をかけている山本朋広を防衛副大臣に復帰させた。その他、国土交通と復興副大臣にはやはり統一教会と緊密な関係にある御法川信英が就任し、財務政務官には2006年参院選で統一教会票を官邸から割り振られた宮島喜文が任命された。内閣官房副長官には今年6月、統一教会の関連政治団体の集会で宮城県世話人を務めた西村明宏が就任した。

◆次の閣僚20人「NEXT20の会」開催

 経産相就任日のブログに「夢にまで見た階段での記念撮影」と首相官邸での記念撮影について記した菅原。

 大臣のポストを切望する菅原は3年前の2016年10月、地元の会合で支援者を前に「練馬からは50年以上大臣が誕生していない」「6期目で大臣」と発言、そのことをFacebookに書いた支援者に「6期目で大臣のくだりを安倍総理が見たらやばいです。消してください」と慌ててお願いするなど、安倍から不興を買うことをおそれる小心ぶりを露呈させていた。

 その翌月、菅原は京王プラザホテルで菅官房長官や森喜朗元総理らを招き『すがわら一秀君と築くNEXT20の会』と題した政治資金パーティを開いている。次の20人の閣僚に加わるのは自分だとアピールするかのようなタイトルだ。

5241名無しさん:2020/10/04(日) 00:24:16
>>5240

 NEXT20の会から3年後、菅原は念願の首相官邸の階段に立ったということになる。

◆増大する菅官房長官の影響力

 菅原にとって、菅官房長官との関係は生命線である。菅原は経産大臣への抜擢についてメディアの取材に「菅さんが推薦してくれたのだろう」と答えている(9/12付読売新聞朝刊)。

 筆者はそう遠くない時期に菅原の入閣があるとは予想していた。ただしそれは現在の安倍政権下ではなく次期政権を菅義偉官房長官が担った際に、忠臣として尽くしてきた菅原が登用されるのではないかと思っていた。

 菅原が「令和の会」を立ち上げたのも、次の総理大臣を菅だと睨み、菅を担いでおけば閣僚のポストが自分のものになるという計算だ。
 菅政権を待たずしてこの段階で菅原が初入閣を果たしたということは、それだけ菅の影響力・発言力がより一層大きくなっているということだ。菅政権の誕生がますます現実味を帯びてきた。

◆次期菅政権へ向けて進む静かな策動

 今回の組閣人事に仕込まれた菅の思惑とはいかなるものか。菅原の他には菅ルートでは安倍晋三とは距離を置く小泉進次郎が環境大臣として初入閣した。小泉進次郎の結婚記者会見を首相官邸で行わせたのも菅の手配によるものと指摘されている。

 その他、河野太郎も外務大臣から防衛大臣として引き続き重用し、前述のように菅に近い河井克行も法務大臣に就任した。

 今年4月、菅原はブログで菅についてこう書いている

「令和の発表で、一段と存在感が増したが、あくまで黒子に徹すると自らおっしゃっている。
まさに黒田官兵衛である。しかし、天の時、地の利、人の和は自然体で起こるのが、政治の世界の常であり、人間社会の摂理である。平成の次の令和に向けて、日々、国家国民のために菅長官のもとで懸命に汗を流していく」(菅原一秀氏のブログより)

◆新経済産業大臣の任命後初当庁と記者会見を取材

 筆者と藤倉氏は11日夜、菅原が多くの職員が出迎える中で経済産業省に初当庁する場面を取材した。筆者らの姿を認めた菅原新大臣の表情が歪む。

 その後、同省内で行われた就任会見には多くのメディアが参集した。質疑応答では、挙手をする筆者を司会者が無視。筆者らは指名されることはなく、菅原新大臣に統一教会への対応や取材・報道の自由と国民の知る権利についての姿勢を問うことは叶わなかった。

 菅原は今年7月の参院選で、自身が仕切り菅らが登壇した武見敬三候補の演説会に勝共UNITEの主要メンバーや都内の教団地区で政治家対策を行っていた渉外担当者を招待するなど、統一教会との緊密な関係を続けている。
<参照:菅官房長官登壇の選挙演説会で会場を仕切る菅原一秀衆議院議員がジャーナリストを不当排除|HBOL>

 今後、政権の移行とともに問題教団との関係性も継承されていくのか、関係する政治家の動向を含め注目されるところだ。(文中敬称略)

<鈴木エイト(やや日刊カルト新聞主筆)>

【鈴木エイト】
すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表〜主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教と政治というテーマのほかに宗教2世問題や反ワクチン問題を取材しトークイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)

5242チバQ:2020/10/04(日) 08:28:44
>>5239
お願いなのですが、過去の記事なら いつの記事なのか書いといて頂けませんか?
まあ、読めば去年の内閣改造後ってわかりますが

5243名無しさん:2020/10/04(日) 12:51:59
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakayoshitsugu/20201003-00201387/
米国にも日本にも「オクトーバー・サプライズ」が起きた
田中良紹 | ジャーナリスト
10/3(土) 21:57 (有料記事)

フーテン老人世直し録(538)

神無月某日

 10月に入ると何かが起こる。米大統領選投票日1か月前の10月には、驚くようなことが起きて選挙の行方に重大な影響をもたらす。これを「オクトーバー・サプライズ」と言う。

 有名なのは、1980年の大統領選挙で再選を目指す民主党のジミー・カーター大統領に対し、共和党のロナルド・レーガン陣営は、ホメイニ革命で国交断絶状態にあったイランに接近し、レーガン政権が誕生すれば米国製武器を提供すると密約を交わし、代わりに大統領選が終わるまでイランに人質となっている米国大使館員の解放をしないよう働きかけた。

 カーター大統領は選挙に勝利するため10月中に人質を奪還する「オクトーバー・サプライズ」を狙ったが、レーガン陣営はイランと密約してそれを封じ込めた。カーターは11月の投票日までに人質を奪還できず、国民から「弱腰外交」と批判されて選挙に大惨敗した。

 フーテンはその翌年に米国のコメの積出港を取材したが、国交断絶しているはずのイランに米国のコメが輸出されているのを見た。国交断絶しているのになぜ輸出するのか不思議に思ったが、後から裏側を知り国際政治にはこうした謀略が渦巻いていることを知った。国交断絶とか経済封鎖と言ってもその裏に何かがある可能性はあるのだ。

 表で対立を見せるが裏で手を握って双方が利益を得る。それは政治の世界でよくある話である。それを知らない者だけが対立を真に受けて馬鹿を見る。だから米中対立や米朝対立を煽るメディアの報道をフーテンは鵜呑みにする気になれない。

 ところが今年はそれとは異なる「オクトーバー・サプライズ」が起きた。再選を目指すトランプ大統領が新型コロナウイルスに感染して入院してしまったのだ。本人は軽症だと言うが、メディアは最悪の事態を想定して報道する。トランプが執務できなくなった場合や、既に投票が始まっている大統領選挙をどうするかなど、様々な情報が流されている。

 現職大統領が再選を目指す選挙で、投票日の1か月前に入院することなど、これまでの歴史にはなかったことだ。サプライズ中のサプライズと言える。大方はこれでバイデンの優勢が決まったかのように言うが、フーテンはもう少し状況を見ないと分からないと思う。政治はそれほど単純とは思わないからだ。理由は後で述べる。

5244名無しさん:2020/10/04(日) 12:52:09
>>5243

 もう一つフーテンが注目したのは、日本の「オクトーバー・サプライズ」である。菅総理が日本学術会議の新会員候補6名を拒否したことが10月1日に分かった。6名はいずれも安倍政権の政策を批判した学者と見られるが、拒否した理由を菅政権は明らかにしていない。高支持率でスタートした菅政権が、支持率を落とすようなことをするのはフーテンに言わせれば「サプライズ」である。

 そしてその日の菅総理の行動にも「?」と思わせることがあった。新聞の総理動静によれば、1日の午前11時41分、官邸を出た菅総理は衆議院第一議員会館の安倍前総理の部屋を訪れた。10分ほどの面会で官邸に戻ったが、現職総理が前総理の議員会館の部屋を訪れるのは極めて珍しい。

 表向きは「外国首脳との一連の電話会談内容を報告した」というが、そんな報告をするために現職総理が前総理の議員会館の部屋を訪れるか? フーテンはそれとは違う用件で訪れ、しかも安倍前総理に呼びつけられたと思わせる形にした、と思った。

 会合をする場所には意味がある。呼びつけたのか、呼びつけられたのか、それがはっきりするからだ。総理が官邸で会うのは、総理に仕える官僚、陳情を持ち込む政治家、業界団体の代表や財界人、学者やメディア関係者などだが、総理の許可を得て訪問する形だ。

 一方、総理が官邸ではなく公邸か、外のレストランや料亭などで会うのは、総理の方から会いたいと思い、もてなしたい相手である。菅総理は前任の安倍総理には礼を尽くさなければならない立場である。会うなら公邸か外のレストランなどに一席設けるのが普通だ。ところが議員会館の部屋を訪れたというから驚いた。

 それが日本学術会議の候補6名を拒否した日と重なったことで、フーテンにはあらぬ妄想が湧く。この6名が拒否された理由もそれまでの選考過程も明らかにされていないので、確たる材料はまだないが、フーテンには安倍前総理が自民党総裁選のさなかに発表した異例の「談話」と、この候補拒否とが重なって見える。

 以前から書いているように、安倍前総理の本来のシナリオは岸田文雄氏への「禅譲」だった。東京五輪はそれをするための格好のイベントだった。五輪を終わらせ世界中から注目されている中で、安倍前総理は名誉ある辞任をして岸田氏に「禅譲」する。

 目的はハト派の岸田氏に憲法改正の露払い役をさせ、国民投票を国民に経験させてから自分が再び総理にカムバックし、念願の9条改正に手を付けるのである。しかしコロナがすべてを狂わせた。東京五輪は延期となり、コロナ対応も批判されて、岸田氏への「禅譲」などやれる状況ではなくなった。

5245名無しさん:2020/10/04(日) 17:23:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/0dd60a37eba137f45ee3efd7b6e6f35c4a691bbc/images/000
二階派、大挙山口入り

自民党の二階俊博幹事長は4日、二階派所属議員19人を引き連れて山口県宇部市に乗り込み、同派会長代行の河村建夫元官房長官(衆院山口3区選出)が開いた会合で気勢を上げた。写真は、会合であいさつする二階氏。(時事通信社)

5246名無しさん:2020/10/04(日) 17:24:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdd9bebe770d667a1143a9a072f7ff329ea9b644
官房長官は首相への必須条件
10/4(日) 14:59配信

 菅義偉内閣が正式にスタートした。7年8カ月、歴代最長の安倍晋三前首相の時代が終わり、たたきあげの菅首相の誕生となった。令和おじさんこと、菅首相への世論の反応は好調で、毎日新聞の全国世論調査(9月17日)で内閣支持率は64%となった。

 今回の菅内閣誕生にあたっては、政治史上、特筆されることがある。自民党の政権下で首相になるための必須条件が官房長官を経験すること、自民党派閥のトップは首相を生み出す力は備えても、自らは首相の座に縁遠いという実情が明白となったことだ。この2点から菅政権の本質を解き明かしてみたい。

 菅氏は第1次安倍内閣で総務相を務めた後、2012年12月から第2〜4次安倍内閣の官房長官として7年8カ月、安倍政権の大番頭として首相を支えてきた。

 「内閣官房長官」――。戦前は内閣書記官長との呼称で、新憲法下で内閣官房長官と呼ばれるポストになったが、国務大臣となったのは1966年佐藤栄作内閣の橋本登美三郎官房長官の時で、それまでは一部の例外を除いて「0.5」と称されたものだった。

 首相の近くにいても、首相に直結するポストではないうえ、首相と一心同体とみなされる懸念が強かったのも事実だ。第1次岸信介内閣当時の佐藤栄作(岸首相実弟)が官房長官に擬されたが、兄弟共倒れになる可能性を案じた佐藤側近(田中角栄ら)が猛反対して潰れたという事例もある。

 後年、佐藤が首相在任中(1971年)、田中を官房長官にという声も上がったが、田中は官房長官就任は首相に取り込まれ、逆に政権取りが難しくなるだけとの判断から、官房長官を固辞、通産相(現経済産業相)に回った。

 田中角栄は首相になる条件として「外相、蔵相(現財務相)、通産相のうちの二つと自民党幹事長、政調会長の経験」を挙げていたが、官房長官は入っていなかった。

 ゆえに国務大臣でない頃の官房長官を務めた佐藤栄作(吉田内閣)、大平正芳(池田内閣)、鈴木善幸(同)は後に首相になったとは言え、彼らにとって首相へのキャリアパスだったとは言いがたい。

 しかし、衆院の選挙制度が96年10月の衆院選をもって中選挙区制から小選挙区制に変わると、自民党戦国史よろしく自民党派閥のボスが挑んできた首相選びの様相が様変わりしていった。01年に小泉純一郎首相が誕生すると、政治主導の名のもとに官邸主導が幅をきかせるようになった。小泉政権、第2〜4次安倍内閣はその最たるものである。菅氏は96年初当選で小選挙区制の申し子である。

 官邸主導の中で官房長官の存在が急速に大きくなった。安倍前首相は第3次小泉内閣の官房長官から首相(第1次内閣)になった。菅氏も官房長官から首相。小泉政権で官房長官を務めた福田康夫氏も閣僚歴は官房長官だけで首相に就任した。官僚出身ではないのに党人色はいずれも薄い。安倍、福田両氏は官房長官が唯一の閣僚経験であり、菅氏も官房長官以外は総務相を務めただけである。

 菅氏は7年9カ月の官房長官在任記録を作った。民主党政権時代、菅直人内閣の官房長官を務め、11年の東日本大震災発生時の対応にあたった枝野幸男氏(現・立憲民主党代表)は「官房長官にはあらゆる情報が集まる。首相を1年務めるのなら5年官房長官をやった方がいい」と周辺に語ったこともある。

 そのことをもってしても、菅氏の「7年9カ月」がいかに大きなものか。内閣人事局を足場に霞が関の官僚人事を掌中で動かし、政権中盤から後半にかけては二階俊博幹事長との二人三脚で、与党との綿密な調整に奔走した。

5247名無しさん:2020/10/04(日) 17:24:58
>>5246

 ◇本命・岸田氏の脱落と今後の政局

 コロナ禍までは安倍政権で4年以上、外相を務めた岸田文雄氏(宏池会会長)がポスト安倍の本命とみなされていた。しかし、総裁選での都道府県連票はわずか10票。石破茂元幹事長の42票にも遠く及ばなかった。国会議員票は二十数票上乗せされ、79票を獲得したが、菅氏圧勝という現実を突きつけられる結果となったのである。

 岸田氏は「来年9月の総裁選という壁をどう乗り越えるか」と次を見据えているが、この苦境を乗り越えるのは至難と言わざるを得ない。

 菅氏と岸田氏の明暗。それは安倍政権で就いたポストの違いでもある。

 菅氏は首相1強の大番頭として、官界を横串にして、8年近く権力のど真ん中で爪を研いでいた。事実上「第2首相」として政府の組織を束ね、党を握る二階氏との共同支配を確立させた。しかも自らは無派閥を貫き、党内に「隠れ菅派」を作りやすかった。

 一方、岸田氏。第2次安倍内閣以降の外相経験は総裁選に向けた足場作りになっていなかった。

 かつて中曽根内閣で、岸田氏同様、外相を長く務めたのが安倍晋三氏の父・晋太郎だが、ポスト中曽根の最有力候補と言われながら、中曽根は竹下登を後継指名するという一幕があった。

 意外な結果をいぶかる晋太郎は政界のフィクサーと呼ばれた福本邦雄にぼやいた。

 「外務大臣を4回(期)やった。どうして俺にならないのか。みんな90%は私が後継になると思っていた。それが自分にならない」。これに対し、福本氏はこう言い返したという。

 「それは簡単なことだ。あなたが外務大臣を4回(期)やって、名前は売れているし、岸(信介元首相)さんの女婿だし、人柄もいいし、評判がいいのはよくわかっている。だけど外務大臣を4回(期)やって、それで有名になったなんて思っているのが間違いなんだ。党というのは組織なんだ。外相を4回(期)やって海外にばかり行っていて組織を握っていなかった。それが後継者になれなかった最大の原因だ」(「表舞台裏舞台―福本邦雄回顧録」講談社)

 福本は竹下が蔵相4期の上に、当時、最大の首相就任条件とされていた自民党幹事長に就いていたことを指摘し、「(竹下は)緻密に人間関係の網の目を張り巡らせていた」と語っている。

 これと似たようなことが今回、安倍晋太郎の息子たる安倍晋三氏の後継で起きたのだ。岸田氏は安倍晋太郎と違い、国民的な知名度は高いとは言えなかったのも事実だ。竹下は幹事長、菅氏は官房長官で力を蓄えた。政界の因果は巡る、である。

 しかも今日、派閥会長のポストは、総裁選に出馬し、天下を取るためのポジションになっていないのである。

 細田派は細田博之元幹事長、麻生派は首相経験者の麻生太郎副総理兼財務相、竹下派は竹下亘元総務会長、二階派は二階俊博幹事長が派閥領袖だ。麻生、二階氏はキングメーカーたる実力を兼ね備えているが、もはや総裁候補ではない。自らが首相を目指すのではなく、合従連衡して首相を作るという立場なのだ。

 かつての中選挙区時代の自民党派閥は派閥のトップを天下人にするための競い合いの組織であった。しかし小選挙区制になってからは派閥は変質を遂げた。派閥はサロン的な議員互助会となり、トップはとりまとめ役だ。そんな中で、宏池会(岸田派)会長の座にあった岸田氏は実はもともと不利な立場にあったのだ。

 派閥会長は、首相のもとでの官房長官には就きにくいという事情もある。

 菅氏が自らの内閣で起用したのは、菅官房長官の下で官房副長官を務めていた加藤勝信氏である。加藤氏はコロナ禍の中で厚生労働相を務めてきた。

 加藤氏は竹下派の所属だが、安倍前首相の側近中の側近だ。しかも祖父が島根県議だったこともあり、参院竹下派の事実上のドンたる青木幹雄元官房長官(元参院議員会長)との関係も深い。79年旧大蔵省入省で、木下康司、香川俊介(故人)、田中一穂氏の3代の財務事務次官とは同期だ。そして、派閥の会長になる状況にはない。

 まだ官房長官としての実績もないが、今後菅内閣の大番頭としての活躍ぶりいかんでは、ポスト菅の最有力候補となる可能性も秘めている。

 官房長官の仕事は1日2回の記者会見など激職である。激職の中で菅氏は首相の座をつかんだ。かつて官房長官を2回経験した竹下登はこう言った。

 「今日も朝から打ち合わせ。会議に続くまた会議。その上2度の記者会見。官房長官名を変えて、繁忙長官とでも申しましょう。時にはなります、乱暴長官。私も人の子、お許しください。詠み人知らず」(「政治とは何か 竹下登回顧録」講談社)。この竹下が作った戯(ざ)れ歌は今も生きている。【編集委員・中川佳昭】

5248名無しさん:2020/10/04(日) 18:47:36
>>5245

https://news.yahoo.co.jp/articles/76a85214b6168c7d9549a6e0f9c69375921cd84d
自民党山口3区鞍替えにけん制 二階幹事長「売られた喧嘩」
10/4(日) 18:14配信

自民党が衆議院山口3区支部の決起大会を開き二階俊博幹事長が参議院議員の鞍替えについて「売られた喧嘩」だとけん制しました。宇部市で開かれた自民党山口3区支部の決起大会には現職の河村建夫議員を応援しようと同じ派閥の国会議員20人が集まりました。=二階幹事長=「売られた喧嘩という言葉があるでしょう。挑んでこられるなら、我々も受けて立たざるを得ない」二階俊博幹事長は次の衆院選で山口3区への鞍替えが取りざたされる林芳正参議院議員をけん制し公認は現職優先との考えを示しました。一方、林さんはこれまでに鞍替え出馬について「意向は固めていない」と否定しています。また山口3区では立憲民主党の坂本史子さんが出馬を予定しています。

最終更新:10/4(日) 18:14
yab山口朝日放送

5249名無しさん:2020/10/04(日) 18:52:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/99dd6eb9746dcf3a3b186b17dede524f422eaf5f
自民・佐藤勉総務会長インタビュー「首相は改憲に不退転の決意」
10/3(土) 1:07配信

 自民党の佐藤勉総務会長が産経新聞などのインタビューに応じ、菅義偉(すが・よしひで)政権や憲法改正などについて語った。

 --会長就任の感想を

 「菅首相から『ベンちゃん、良い役だろ?』と勧められた。断る理由はない。(党大会などに次ぐ)最高意思決定機関にふさわしい総務会にしたい」

 --菅政権での党と政府の関係は

 「私と下村博文政調会長、山口泰明選対委員長は首相と当選同期だ。少し上の世代の二階俊博幹事長がわれわれを見ているという党の構図が非常に分かりやすくできた」

 「『安倍1強』といわれたゆえんは党側にも責任がある。官邸とのやりとりが少なかったのではないかと思うが、われわれは菅首相と何でも話せる。裸の王様にならないように支えていきたい」

 --首相はデジタル庁創設などを打ち出している

 「首相が掲げた方針をサポートするのがわれわれの仕事だ」

 --これまで衆院憲法審査会長を務めてきた

 「首相は安倍晋三政権を踏襲すると言っており、これは憲法改正も含めてのことだと理解してよい。党の憲法改正推進本部長に衛藤征士郎元衆院副議長、本部長だった大物の細田博之元幹事長が国会の衆院憲法審査会長に就くのは、不退転の決意の表れだ」

 「(改憲のルールを定めた)国民投票法改正案が2年以上も国会で放置されていることはあり得ない。一刻も早く成立させるべきだ。新型コロナウイルス禍など緊急時に国会がどうあるべきかという(憲法上の)議論も必要だ。野党の枠組みが変わり、憲法議論はやぶさかではないという政党も出てくるのではないか。(次の臨時国会は)非常に大切な国会になる」

 --次期衆院選では改憲の是非なども国民に問う形になるか

 「当然そうなる。安倍前首相があそこまで改憲(への意欲)について言い切って、それを現政権は引き継いでいる。当然そこを除いた選挙というわけにはいかないのではないか」

 --衆院解散・総選挙の時期が焦点だ

 「解散は首相の専権事項であり、なんだかんだという立場にはない。ただ、負けるような時に首相が選挙を打つことはあり得ない。そのような分析は首相にかなわないので、その時は従いたい」(今仲信博)

5250名無しさん:2020/10/04(日) 18:56:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e71b49d11c77902e542982453156f57262a6aae
「森さんでいいんじゃないか」で有名に…“強すぎる参院”を作った村上正邦、88歳で逝去
9/23(水) 6:01配信

 自民党参院議員会長や労相を務めた村上正邦氏が亡くなった。享年88。参院で自民党が過半数割れしたことを逆手にとり、参院の地位を高めて「強すぎる参院」とまで呼ばれるほどにした第一人者だった。

 両親は愛媛県出身で、「村上水軍」の末裔とされる。会社員から転じて玉置和郎参院議員の秘書となり、1980年に宗教法人「生長の家」の推薦を得て、参院全国区で初当選。82年の自民党総裁選では、難航した中川一郎氏の推薦人集めに、最初に協力してくれたのが村上氏だった、と当時中川氏の秘書だった鈴木宗男氏が明かしている。村上氏と鈴木氏は秘書時代からの仲間でもあったのだ。

 真骨頂を発揮したのが95年、自民党参院幹事長に就任してからだ。過半数割れした参院で、それまでも気軽に顔を出していた参院野党の各会派に人脈を持つ村上氏は、衆院をライバル視し、しばしば衆院の提案を蹴飛ばし、ひっくり返した。オウム真理教事件が次々と明るみに出た当時、村上氏は「法皇」「尊師」と呼ばれるほどの力を持った。

 当時の加藤紘一幹事長、野中広務幹事長代理とは何となくそりが合わず、何度もやり合った。99年には自らが会長になっていた旧中曽根派と亀井静香氏のグループを合体させて「志帥会」を結成。参院議員ながら初代派閥会長に。

 タカ派の叩き上げで面倒見はよかった。菅義偉首相が好むパンケーキで有名になったホテルニューオータニのSATSUKIで、毎日、朝食をとりながら担当記者と懇談するのは有名だった。

「森さんでいいんじゃないか」で有名に
 最も村上氏が有名になったのは2000年、小渕恵三首相の後継を選ぶ時だ。村上氏が野中氏や亀井氏、森喜朗氏ら5人で会合した際に「森さんでいいんじゃないか」と発言して「森後継」の流れを決定づけた。村上氏が漏らして「密室五人組の談合」と有名になったエピソードである。

 得意げにこれを語るところに、村上氏のワキの甘さと人情味があった。参院では竹下派の青木幹雄氏が後に「ドン」と呼ばれたが、先鞭をつけたのが村上氏であるのは間違いない。元々中曽根派の村上氏は参院を牛耳ってきた田中派―竹下派にライバル心を燃やした。これも「強すぎる参院」を作った原動力だ。

 旧ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD)をめぐる汚職事件で議員辞職、その後受託収賄容疑で逮捕され、実刑判決を受けたが、本人は最後まで「無実」を訴えていた。最晩年も国会傍のパレロワイヤルに事務所を構え、派閥を受け継いだ二階俊博幹事長らが挨拶に訪れるなど、まさに「生涯政治家」だった。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年9月24日号

5251名無しさん:2020/10/04(日) 18:58:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a1fefb602bb8afa16375e90587e7544a8ebad85
菅新政権発足で、マーケットはどこに注目しているのか?
10/1(木) 6:00配信

 安倍晋三氏から菅義偉氏へと内閣総理大臣ポストがバトンタッチされた。安倍政権末期にはすでに「もう菅政権になってるよ」という声が官邸内で聞かれていたという(8月1日付 毎日新聞)。また、自民党内の実力者である二階俊博幹事長と菅官房長官(当時)がエールの交換のようにお互いをたたえる発言をしていた。

 その後の展開を待つまでもなく、「ポスト安倍」は菅氏が最有力であることは火を見るよりも明らかだった。なお、3人の争いになった自民党総裁選挙ではむしろ、第2位に誰がなるかが関心事だった。

 岸田文雄政調会長(当時)にとっては、「次」を目指す上でも、さらには派閥のトップとしての求心力維持のためにも、第3位になることは許されない選挙だったと言える。無事に第2位になったときの満面の笑みは実に印象的だった。他の派閥からも一定数の国会議員票が入ったおかげである。

 菅氏は安倍前政権では「大番頭」として実務を長く取り仕切ってきたので、「アベノミクス」の継承を打ち出すのは当然のことである。したがって、経済政策の大転換のようなことは、もとより想定範囲外である。デジタル庁創設や携帯電話料金引き下げといった「個別テーマ」で目に見える実績を早期に上げようとするのが、菅内閣の基本姿勢と言える。

●次第に曖昧になったアベノミクス

 そもそも論を言うと、菅内閣が継承するとしている、アベノミクスへの明確な「対抗軸」になるような経済政策を示すのは、非常に難しい話だ。アベノミクスの性格・特徴は、金融緩和+財政拡張+成長戦略の「3本の矢」をキャッチフレーズにしていた初期段階では、それなりに明確だった。だが、時間の経過とともにその性格は曖昧になり、政策論争における存在感も薄れていった。

 2015年9月の安倍首相(当時)は「新3本の矢」を提示して、「分配重視」の経済政策で支持率の回復を狙うことになった。この段階で、野党の多くが前面に出しがちな分配重視路線との距離は、かなり縮まったと言える。

 さらに、いわゆる「官製春闘」において、政府は企業経営者の側ではなく労働組合の側に立って、ベアを含む賃上げを毎年促した。リフレ派が重視する物価上昇率2%の早期達成について安倍首相(当時)が言及しなくなり、アベノミクスの成果としては有効求人倍率などで示される雇用情勢改善を誇るようになったことも、市場の内外で注目された。

 また、アベノミクスは経済成長と財政健全化の両立を看板としているが、実態としては、新型コロナウイルスによる危機発生もあって、財政健全化は棚上げ状態である。

 新聞記事検索ツールを用いて、全国紙5紙(日経・読売・朝日・毎日・産経)を対象にしてアベノミクスという単語を含む記事の数を調べてみると、「竜頭蛇尾」的な形状になる。与野党間で政策論争がある程度高まる参議院議員選挙が行われた19年7月を過ぎた後には、50件未満にとどまる月が多くなった(関連グラフ:日経テレコン21「アベノミクス」を含む記事の検索結果(日経+全国紙[朝日・毎日・読売・産経])参照)。「アベノミクス」という概念自体が曖昧になるとともに、世の中の関心事から徐々にフェードアウトしてきたことがうかがえる。

5252名無しさん:2020/10/04(日) 18:58:33
>>5251

 その間、支持率の伸び悩みに焦る野党の側では、財務省出身者を含めて、「消費減税」を主張する政治家が増えた。この主張は自民党内でも一定の広がりを見せている。度合いの差はあるにせよ、与党も野党も現時点では、財政拡張バイアスをかなり帯びた政策を模索していると言えるだろう。最近ではむしろ野党の方が与党よりも財政規律を緩める方向に軸足を傾けている感が漂う。これは本来的には、決して望ましいことではないだろう。

 野党内でも政策論争が展開される機会があった。9月7日に告示されて10日に投開票された、合流新党の代表選である。旧立憲民主党の枝野幸男代表と、旧国民民主党の泉健太政調会長の争いになり、枝野氏が勝利したわけだが、両者がともに主張したのが、消費減税である。

 筆者が驚かされたのは7日の共同記者会見の冒頭発言で泉氏が述べた内容である。「景気は大変厳しい状況だ。消費税は一時的に0%とし、インフレ率2%に回復するまで継続し、消費・景気の回復を最優先したい」と述べたのだ。仮にこの案に沿うと、消費税率0%の継続期間は、日銀が掲げる「物価安定の目標」2%が達成されるまでの間にするという、一種のヒモ付けと考えられる。

●事実上の消費税廃止に?

 だが、このコラムでこれまで何度も述べてきた通り、構造的な物価抑制圧力やコロナ後の「新常態」ゆえに物価目標がいっこうに達成されない場合には(筆者を含む市場参加者の多くはそう考えている)、消費税率0%の時間帯がエンドレスに続いていくことになる。これは、実態としては消費税の廃止に等しい。

 記者会見での泉氏の発言によると、社会保障財源は消費税だけに頼る必要はなく、消費減税時は国債を発行するということなので、景気への影響を考慮して日銀が長期国債買い入れを行って金利上昇を抑制している現在の状況が永続することにもなってしまう。そのことは財政規律を一段と緩めることにつながり、不要不急の歳出が予算に毎年度計上され続けるだろう。

 代表選に勝利した枝野氏はそこまで踏み込んでいるわけではないものの、消費税や所得税を時限的に減免することや、税体系全体の見直しを主張しており、次の衆院選では自民党に対する対抗軸として消費減税を前面に出すとしている。

 なお、自民党から無所属を経て新しい立憲民主党に加わった中村喜四郎衆院議員からは、「コロナ対策と消費税を絡めることが適当なのか。いったん下げてしまえばまた上げることは簡単ではない。消費税減税という対立軸はひ弱だなと思う」という声が出ており(9月22日付東京新聞)、かなりの説得力があるように思う。

 これに対し、菅新首相は消費減税というアイデアを一貫して否定しており、将来の消費増税の必要性にも言及している。この消費税についての考え方だけを取り出せば、野党は財政拡張志向で自民党は財政健全化志向だという色分けになってしまいがちだが、すでに触れた通り、アベノミクスの下で財政の健全化はあまり進まなかったのが現実である。

5253名無しさん:2020/10/04(日) 18:59:36
>>5252

 国債を大量に買い入れて長期金利を押し下げる日銀の異次元緩和には、債券相場が財政悪化に対して発するはずの警告シグナルを消し去ることを通じて、財政規律を弛緩(しかん)させる副作用がある。

 では、菅新首相は日銀の金融政策をどのように見ているのだろうか。この点を確認するため、第2次安倍内閣発足以降の菅氏の関連発言を集めた「語録」を筆者は作成してみたのだが、出てきた結論は黒田東彦日銀総裁のかじ取りへの強い信頼感という、当たり前のものだった。

 たとえば、任期満了が近づき再任の有無が焦点になっていた黒田総裁について。「安倍政権の重要課題の1つであるデフレ脱却に向けて強い決意を持って取り組んでいる」と、17年6月7日の記者会見で発言。同総裁再任が決まった後には、「実績や資質の高さを踏まえ、引き続き金融政策のかじ取りを任せるのが最適だと判断した」と、18年2月16日の記者会見でコメントしていた。

 黒田総裁が率いる日銀の金融政策運営への信頼感に加えて、為替市場で円高が進行することへの強い警戒感(状況次第では為替介入も辞さない強い姿勢)も、菅氏の過去の発言内容から浮かび上がる点である。

 その関連では、為替市場における円高への対応が「首相官邸マター」に格上げされて、為替市場における介入が準備された一幕が16年4月にあったことが、すでに明らかになっている(軽部謙介著『ドキュメント 強権の経済政策――官僚たちのアベノミクス 2』岩波新書)。日銀の金融政策は次期首相の下でもそのまま継続となる公算が大きいが、為替の円高対応に関しては注意が必要である。

 9月23日には黒田日銀総裁が首相官邸を訪れて菅首相と面談し、意見を交換した。日本が祝日だった21日のロンドン市場では、欧州における新型コロナウイルス感染再拡大を材料にドル円相場が円高・ドル安に動き、一時104円ちょうどをつける場面があった。日本政府と日銀の連携がしっかり続いていることを海外投資家に対してデモンストレートする狙いがあったと推測される。

 そして、マーケットが大いに注目しているのが、解散総選挙の時期である。

 9月16日、首相就任後初の記者会見で菅氏は、「新しい内閣に国民が期待し、求めていることは、新型コロナウイルスの感染を何とか早く収束させ、同時に経済をしっかり立て直すことだ。感染拡大防止と経済の両立にまず全力を挙げて取り組み、一人ひとりが安心して元通りに生活できることを一刻も早く実現したい」としつつも、「いずれにせよ1年以内に衆議院は解散総選挙がある。時間の制約も視野に入れながら考えていきたい」と述べていた。

 菅首相は、マキャベリストであり権力欲があると評されることもある政治家である。また、安倍内閣で長い間官房長官として政策全般の実務を取り仕切り、リスクマネジメントにも注力してきた。そうした中で菅氏は「リアリスト(現実主義者)」としての側面を強く持っているのではないかと、筆者は見ている。

●解散総選挙は新型コロナウイルス次第か

 解散総選挙という問題についても、ただ単に「野党が弱いから選挙で勝つなら今だ」というような理由からあわてて解散に動くのではなく、菅氏自身が言及しているように、新型コロナウイルスの感染状況について専門家が「完全に下火になってきた」という判断を下すようになってから、熟慮を経て、解散するかどうかを決めるのではないか。

 とはいえ、そうした判断を下すまでには、政治的な求心力を維持する必要性もあるため、菅氏は首相として「伝家の宝刀」である解散権を行使することに含みを持たせる発言も、随時していくと予想される。

 菅氏の9月に入ってからの発言を整理していて筆者が最も印象に残ったのは、9月5日に国会内であった共同通信のインタビューで飛び出した、「新政権は暫定ではない。自信を持って堂々と務めるべきで、それが国民への責務だ」という発言である。

 この発言について共同通信は、「新総裁は安倍晋三首相の残り任期を務めるため、来年9月に再び総裁選が実施される。暫定政権を巡る菅氏の発言は、後継首相が約1年間のつなぎだとする党内一部の見方を否定した形だ」と解説した。単なるワンポイントリリーフではなく、長いイニングを投げて実績を積み重ねていく政権にしたいというのが、菅氏の考えなのだろう。

 とすれば、どこかで衆院を解散して総選挙で勝利を収め、来年9月の自民党総裁選で無投票再選される流れをつくる必要がある。新型コロナウイルス問題が来年初めにかけてそれなりに落ち着いてくるようだと、早期解散総選挙の確率は50%以上へと一気に跳ね上がるだろう。

上野 泰也

5254名無しさん:2020/10/04(日) 19:01:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8c17d92e84d86dfbafa14235b1eb5faacab2f98
菅首相初外遊、所信表明に先行 国会26日召集で調整、野党反発
10/1(木) 19:54配信

 政府・自民党は1日、臨時国会を26日に召集する方向で調整に入った。

 菅義偉首相の初外遊となる今月中旬の東南アジア歴訪を優先した。首相の所信表明演説が帰国後の26日となれば、就任から40日後となり異例。野党は国会軽視と反発している。

 自民党の森山裕国対委員長は1日、二階俊博幹事長に党本部で会い、26日召集案を伝達。党幹部は「26日召集しかない」と語った。

 森山氏は前日の立憲民主党の安住淳国対委員長との会談で23日に召集する方向だと伝えていた。しかし、会談後に首相官邸から「首相外遊が固まった。召集日は26日にしてほしい」と再考を迫られ、わずかの間で方針転換した。

5255名無しさん:2020/10/04(日) 19:02:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c85aa98088ee9efc501fdcd9002eb277ca3e2ce
「菅カラー」随所に デジタル、地方創生に力点 破格の増額要求も
10/1(木) 10:09配信

 菅義偉首相が就任して初となる2021年度予算の概算要求。デジタル化、地方創生といった新政権が注力する分野で大幅な増額を求めた項目が散見され、発足から2週間ながら霞が関が「菅カラー」を強く織り込み、作業したことが垣間見える内容となった。

 首相は9月の自民党総裁選で、「デジタル社会の推進」などを看板政策として掲げた。16日に内閣を発足させると、平井卓也デジタル改革担当相や武田良太総務相らを次々と官邸に呼び込み、予算に関する指示を直接伝達。政府関係者によると、これと並行して官邸官僚からも省庁幹部に対し、看板政策を概算要求に反映させるよう指令が飛んだ。

 積極的に呼応したのが首相がかつてトップを務めた総務省だ。

 地方行政のデジタル化加速に向けた経費には、20年度当初予算の5倍を超える38億円。中でも、都道府県が活用するクラウドシステムのセキュリティー強化支援には32億円と、20年度当初の1億円から破格の増額を要求した。

 この支援策は、高いセキュリティーレベルを満たしたシステムを整備する都道府県に、必要経費の半額を補助する新たな制度。総務省幹部は「菅政権発足を『追い風』と捉え、要求に踏み切った」と強気の背景を打ち明ける。

 内閣府は、人工知能(AI)やビッグデータを活用した未来型都市「スーパーシティ」構想の推進事業として、20年度当初の3億円を大幅に上回る23億円を求めた。

 福岡市や北九州市なども関心を寄せる構想。増額要求は表向き、実現に向けた改正国家戦略特区法の成立を受けた措置だが、首相が官房長官時代から意欲を示し、自民党の二階俊博幹事長も後押ししている。「首相の意をくみ、手厚くした面はある」と関係者。

 首相は、農林水産物や食品の輸出拡大を地方活性化策の柱の一つに据え、特に野生鳥獣肉(ジビエ)の利用拡大では官房長官時に政府会議の議長を務めた。農林水産省は20年度当初比で輸出拡大に2・8倍、ジビエ関連に1・6倍の増額を盛り込んだ。国土交通省も、首相が熱心な災害時の利水ダムの事前放流を拡充する関連経費を要求した。 (東京報道部予算取材班)

5256名無しさん:2020/10/04(日) 19:02:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f80e0bfa4377670a8864f1203d9920f5c553b43
「俺のカレーがねえ!」石破氏パーティーでピリ辛事件
9/28(月) 11:32配信

 カレーがねえ! 自民党の石破茂元幹事長(63)が17日に東京・ホテルニューオータニで開催した政治資金パーティーで、ピリ辛な“5000円カレー事件”が起きていた。

 パーティーは菅義偉首相、岸田文雄前政調会長との総裁選(14日)で3位に敗れた3日後だった。総裁選で“石破潰し”に暗躍したとされる自民党のドン、二階俊博幹事長が講演した。会費は2万円。

「政治資金パーティーは通常、立食形式ですが、新型コロナウイルス禍のソーシャルディスタンスに配慮して、横長のテーブルで行われ、出席者一人ひとりにカレーが提供されました」(出席者の一人)

 石破氏はカレー好きで、自ら作って振る舞うこともあるほど。同氏の公式サイトには好きな食べ物の欄に記載されており「大学時代は4年間カレーを食べつづけた」と付記されている。

 パーティーのテーブルには白米と、いかにも高級そうなカレーのルーが入ったソースポットが置かれた。
 ここでちょっとしたトラブルが発生。当初の想定を上回る支持者や関係者が来場し、出席者全員にカレーが行き渡らなかったのだ。

 さすがに石破氏側に詰め寄る出席者はいなかったが、あちこちから「カレーがねえ!」「食べたかった…」との声が。
 会場からあふれた出席者は急きょ、増設されたモニタールームに移動。カレーの代わりに同ホテル内のレストランで使える5000円の食事券を受け取った。

「石破氏は党内に敵が少なくないのは事実ですが、熱烈な支持者は多い。だから多くの人が来場しました。でも、カレーの代わりに5000円の食事券って。時価5000円のカレーだったということですかね。高い会費を払って出席する政治資金パーティーの楽しみは、食事なんですけど…」と前出の出席者は苦笑い。

 今月いっぱい有効の5000円分食事券をうらめしそうに見つめていた。

東京スポーツ

5257名無しさん:2020/10/04(日) 19:51:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/62a6512840da3e4455058997e35a305be3b4667e
点描・永田町】自民総裁選「2位争い」の結末
10/4(日) 19:04配信

 菅義偉新政権を誕生させた9月14日の自民党総裁選で、政界が注目したのが岸田文雄前政調会長と石破茂元幹事長の「2位争い」だった。安倍晋三前政権の継承を旗印とする菅前官房長官を圧勝させた党内5派閥による「“石破つぶし”と“岸田外し”の結末」(自民幹部)が、菅新政権の前途と1年後の総裁選の展開を占うカギとみられていたからだ。結果的に岸田氏が21票の差をつけて石破氏を抑えたが、党内では「岸田氏を2位にするため、菅支持派が20票くらい流した」との怪情報が乱れ飛んだ。

 自民党所属国会議員(394人)と地方代表(141人)の計535票(欠席1人)を奪い合った総裁選。投票結果は菅氏377票、岸田氏89票、石破氏68票と、予想通りの菅氏圧勝となった。野田毅総裁選管理委員長が3氏の得票を読み上げたが、会場となった都内のホテルの宴会場に「あーあ!」というため息が漏れたのは「石破候補68票」、対照的に「おおっ!」と、どよめきが広がったのが「岸田候補89票」だった。岸田氏は「よしっ!」とつぶやきほっとしたような笑顔を、石破氏は苦笑しながら軽くうなずくような素振りを見せた。

 国会議員と地方代表が同時に投票した今回の総裁選。地方票については、各都道府県連がそれぞれ予備選結果や内部協議で投票先を決め、それを各メディアが集計して報道したため、国会議員は地方票の結果を踏まえて投票する形となった。ただ、地方票はあくまで報道ベースであり、無記名投票だけに「本当に事前の決定通りに投票したかは不明」(閣僚経験者)だ。このため、菅、岸田、石破3氏それぞれに投じられた議員票も「本当の内訳は分からない」(同)のが実態だ。

「施し票」か「隠れ反菅票」か
 政界での大方の予測は、菅氏が400票の大台に迫り、岸田、石破両氏は70票前後の大接戦というものだった。しかし、結果は菅氏が20票前後減らし、岸田氏がほぼ同数の票を上積みした格好。このため、総裁選での多数派工作を主導したとされる二階俊博幹事長の周辺から「なんだこれは」(側近)と訝る声が出る一方、細田、麻生両派の幹部は「あうんの呼吸で岸田氏に票が流れた」と意味ありげに笑い、「犯人捜しの必要はない」と口を揃えた。これを受けて、多くのメディアは「石破つぶしのために岸田氏に『施し票』を与えた」などと解説した。

 しかし、岸田陣営の見方は全く違った。というのも、地方票では石破氏に30票以上の差をつけられると予測していた同陣営は、当初から議員票の積み上げに的を絞り、岸田氏や側近が無派閥や菅氏支持派で態度不明な議員と個別に接触し、1週間の総裁戦の中盤までに「議員票の80以上獲得に、めどを付けていた」(岸田氏側近)と証言する。「菅陣営の『隠れ反菅票』を秘かに掘り起こした結果」(同)というわけで、細田、麻生両派が流した“施し票”という風説は、「陣営内の“反菅票”の存在をごまかすためのフェイク」(同)との分析だ。

 無記名投票で実施される総裁選の歴史を振り返れば「必ず何かのドラマがあった」(自民長老)のは事実。その多くは、劣勢とされた候補の予想外の票の上積みだった。日本特有の“判官びいき”の結果と解説する向きが多いが、「本当は、トップの人物への隠れた不満の表れ」(首相経験者)というのが実態だといわれる。今回2位を確保した岸田氏だが、菅新政権の党・内閣人事では、石破氏と共に無役に追いやられた。1年後の総裁選をにらんだ菅首相の再選戦略とされるが、「真相は隠れ反菅票を掘り起こした岸田氏への怒り」(自民長老)との見方も出ている。【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」9月28日号より】

5258名無しさん:2020/10/04(日) 21:10:38
>>5245
>>5248

https://news.yahoo.co.jp/articles/8f139da61cac2849ce30e21cc633bfa1bf7f5f88
他派閥鞍替えにピリピリ二階派 除名ちらつかせる
10/4(日) 18:47配信

 自民党の二階幹事長が早くも次の衆議院選挙を見据えた動きを見せています。

 二階幹事長が派閥の幹部ら総勢20人で訪れたのは河村元官房長官の決起大会です。幹事長自らの異例のテコ入れには理由がありました。
 自民党・二階幹事長:「いかなる標的であろうとも、懸命に戦って必ず我々の側が勝利する」
 衆議院山口3区ではこれまで二階派の河村氏が公認されてきましたが、次の選挙では岸田派の林元文部科学大臣が参議院からくら替えして出馬することが取り沙汰されています。二階派はこうした林陣営の動きに神経をとがらせていて、「自民党に弓を引くというなら、除名もあり得る」などと牽制(けんせい)する動きを強めています。

テレビ朝日

https://news.yahoo.co.jp/articles/fdff7acfe63dc501b9c3a820904c093a62947cd7
二階幹事長・衆議院山口3区は「河村氏を全力で支える」
10/4(日) 19:03配信

林参議院議員の鞍替えが取りざたされている、衆議院山口3区の自民党の総決起大会が宇部市であり、自民党の二階幹事長は、現職の河村建夫さんを「全力で支える」と強調しました。総決起大会には400人が出席し、河村さんが所属し自民党の二階俊博幹事長が率いる、二階派の国会議員21人が壇上に並びました。山口3区を巡っては、次の衆院選で、県選出で自民党の参議院議員・林芳正さんのくら替えが取り沙汰されています。二階幹事長は「自民党の公認は1人」とし、現職の河村さんを全力で支えると強調しました。自民党・二階俊博幹事長「売られたけんかという言葉がある。河村先生に何かがあるのではないかということであれば、われわれも意を決して、政治行動のすべてをなげうって、その挑戦に受けて立つ」河村さんは、改めて次の衆院選に向け意欲を示しました。自民党・河村建夫衆議院議員「安倍政権を継承する内閣ができた。しっかりと支えていくためには、党勢拡張も大事だし、ここからのろしを上げるべきではないかとこういう思いもあった」山口3区には、立憲民主党の坂本史子さんが立候補を予定しています。

最終更新:10/4(日) 19:03
tysテレビ山口

5259名無しさん:2020/10/04(日) 21:11:45
>>5258

https://news.yahoo.co.jp/articles/f6e0a246eb3bda6052d5c2bf4a1b7110ea6bc391
二階派が山口で選挙体制づくりに総力 そのわけは…
10/4(日) 19:06配信

 早くも解散総選挙を見据えた動きを見せていす。自民党の二階幹事長率いる二階派の幹部らが山口県に集結し、山口3区を地盤とする河村建夫元官房長官の決起大会を開催しました。

 閣僚経験者もずらりと並び、二階派が総力を挙げて河村氏の応援に入っています。今回、二階派が総勢20人で集結したのは、同じく山口3区から岸田派の林参議院議員が出馬するのではないかと取り沙汰されているからです。二階派の幹部は「自民党に弓を引くということだ」と牽制(けんせい)し、現職優先だという考えを強調しました。二階幹事長らはその後、地元の有力企業である「宇部興産」を視察し、選挙での支援体制作りに余念がありません。
 一方、林氏は現時点で出馬は明言していませんが、山口3区のなかで新たに事務所を開くなど準備を進めているとみられています。岸田派の幹部からは「出馬したら派閥が応援しようがしまいが、負けることはない」との声も漏れてきます。この選挙区ではこの他に立憲民主党から坂本史子氏が出馬する見通しです。自民党内で年内の解散総選挙は見送られるとの見方が強まる一方で、選挙を見据えた熾烈(しれつ)な駆け引きがすでに始まっています。

テレビ朝日

https://news.yahoo.co.jp/articles/430f4ccbb2ddc90dc3c6465baa026d0ea186914e
「弓を引くというなら、除名もありうる」二階派が林元文科相陣営を牽制 次の衆院選を見据えた動き
10/4(日) 19:31配信

 「いかなる標的であろうとも、懸命に戦って必ず我々の側が勝利する」。自民党の二階幹事長が、早くも次の衆議院選挙を見据えた動きを見せている。

 二階幹事長が派閥の幹部ら総勢20人で訪れたのは、河村元官房長官の決起大会。幹事長自らの異例のテコ入れには理由があった。

 衆議院山口3区では、これまで二階派の河村氏が公認されてきたが、次の選挙では岸田派の林元文部科学大臣が参議院から鞍替えして出馬することが取りざたされている。

 二階派はこうした林陣営の動きに神経を尖らせていて、「自民党に弓を引くというなら、除名もありうる」などと牽制する動きを強めている。(ANNニュース)

5260名無しさん:2020/10/04(日) 21:12:53
>>5259

https://news.yahoo.co.jp/articles/82d699d652c9bd9715fe6e09a5071223d44272e6
二階幹事長、林氏くら替え報道「反党行為どうなるか」 衆院山口3区、党公認は現職優先で
10/4(日) 19:39配信

 自民党の二階俊博幹事長は4日、次期衆院選の山口3区について「党が公認するのは1人」と現職で二階派(志帥会)会長代行の河村建夫元官房長官を推すと述べた。同区へのくら替えが取り沙汰される岸田派の林芳正元文部科学相(参院山口)に対しては「反党行為をした人がどういう立場になるか、言わずとも分かるだろう」とけん制した。

 河村氏が山口県宇部市内で開いた総決起大会で発言した。二階氏は一部報道で林氏のくら替えがあらためて浮上したことを「売られたけんかという言葉がある。挑んでくるなら受けて立たざるを得ない」と語気を強めた。さらに「きょうは党の幹事長としての立場でも来ている」とし、自身の発言の重さを強調した。

 この日は、二階氏をはじめ志帥会から20人が応援に駆け付けた。伊吹文明元衆院議長は「うわさを心配してきた。万一のことがあっては困る」、林幹雄幹事長代理は「党に弓を引くことになり、除名になる。そういうおろかなことはしないと思う」と発言した。

 大会終了後、二階氏は報道陣に「定数1の選挙区に公認候補は1名だということは子どもでも分かること。党の公認は現職優先で進めたい」と念押しした。

中国新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/89679597cf30037664b683c004b971a5cc94e360
二階氏「売られたケンカ、受けて立つ」 山口に乗り込む
10/4(日) 20:09配信

 自民党の二階俊博幹事長は4日、側近の河村建夫元官房長官(77)が地盤とする衆院山口3区に入り、同党の林芳正参院議員(59)=山口選挙区=の3区へのくら替えを強く牽制(けんせい)した。林氏は態度を明確にしていないものの、3区での活動に力を入れており、二階氏は「売られたケンカ」として、「挑戦を受けて立つ」と訴えた。

 河村氏は当選10回で、二階派の会長代行。山口県宇部市で4日に開かれた次の衆院選に向けた河村氏の決起集会には、二階氏や伊吹文明元衆院議長、林幹雄幹事長代理、武田良太総務相ら応援の二階派国会議員計20人が顔をそろえた。

 党の選挙対策委員長代理を兼務する林幹事長代理はあいさつで、「自民党はまず現役(現職)優先で公認する。(それ以外で)出る人は、反党行為。除名ということもありうる」と踏み込んだ。

 その後、マイクを握った二階氏は「『売られたケンカ』っていう言葉がある。河村先生に何かあるということであれば、我々も意を決してその挑戦に受けて立つ」と宣言。さらに「公認決定に反抗する行為があれば、どういう立場になるかということは言わずともおわかりの通りだ」とクギを刺した。

■林芳正氏「固めたということはない」

 二階派が大挙して応援に入ったのは、菅内閣が発足した9月16日、林氏が3区にくら替えする意向を固めた、と一部で報じられたためだった。

 一方、林芳正氏は21日、報道陣の取材に「そうした意向を固めたということはない」と否定したが、くら替えの可能性を問われると「期待があることは承知している。応えられるよう精進を重ねていく」と含みを残している。

朝日新聞社

5261名無しさん:2020/10/04(日) 23:22:23
https://www.fnn.jp/articles/-/82354
自民党総裁選 8日告示 各陣営、動き活発化
国内
2020年9月7日 月曜 午後8:22

自民党総裁選挙は、8日の告示を前に、菅・岸田・石破の各陣営が動きを活発化させている。

菅官房長官「(長官の過去の執筆本が高値になっているが?)野党時代に執筆した著作について、そんなに高値になっているとは知らなかった」

菅官房長官は、7日も公務を行う一方、自民党の東京都議団を訪問するなどした。

また、菅陣営は幹部会合を開き、8日の告示に向けての準備を進めている。

一方、同じ神奈川県選出の小泉環境相も「共に非連続の改革をやっていきたい」として、菅氏支持を表明した。

岸田政調会長「政策の中身は、(ほかの候補者と)明らかに違うところが多々あります。違いをよく理解してもらうことが基本です」

岸田政調会長は、台風10号対応のため地方出張をキャンセルし、自民党本部から地方の会合にリモート参加し、党員に支援を呼びかけた。

また、午後、自らの陣営の選挙対策本部を立ちあげるなど、準備を進めている。

自民党・片山さつき議員「わたし今回ね、菅選対の常任幹事なんです」

石破元幹事長「そんなことは、みんなお付き合いがあるから」

石破元幹事長は、自民党議員の国会事務所を回り、支持拡大に努めている。

さらに、石破氏は、自身の派閥の会合に出席し、情勢分析を行った。

石破元幹事長「選挙はわたしたちも長くやっているが、ふたをあけて開けてみなければわからない」

自民党総裁選は、8日に告示され、3候補による共同記者会見などが行われる。

5262名無しさん:2020/10/04(日) 23:56:13
https://mainichi.jp/articles/20200904/k00/00m/010/203000c
総裁選、異例の街頭演説会なし 党選管「密を回避」 ネット配信を拡充
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月4日 19時55分(最終更新 9月4日 19時55分)

 自民党は4日、総裁選管理委員会(委員長・野田毅元自治相)を党本部で開き、8日告示、14日投開票の総裁選の関連日程を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、候補者がそろって全国を回る街頭演説会は見送る。事実上、首相を決める総裁選で全国遊説を行わないのは異例で、各陣営の戦略に影響も出そうだ。候補者のうち菅義偉官房長官(71)は4日、選挙対策本部を設立。岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)もテレビ出演などで支持を訴えた。

 8日は候補者による所見発表演説会と共同記者会見を党本部で開催。公開討論会は9、12日に東京都内で、党青年局・女性局や日本記者クラブ主催で実施する。インターネット動画サイト「ニコニコ動画」主催の討論会も検討中という。

https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/806046.html
菅氏支持7人 岸田氏3人 静岡県内国会議員意向【自民総裁選】
(2020/9/8 08:30)

 安倍晋三首相の辞任表明に伴う自民党総裁選は8日告示される。菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)の3氏が立候補し、安倍政権の路線継承か修正かを争点に選挙戦に入る。静岡県内同党国会議員は7人が菅氏、3人が岸田氏を支持し、石破氏への支持はない見通しだ。多くは所属派閥の意向に沿って動き、地方票の獲得に向け地元支援者や党員への働き掛けを活発化させている。
 静岡新聞社の7日の取材に対し、菅氏の支持は細田、麻生、竹下、二階の各派に所属する議員。細田派会長代理を務める塩谷立氏は「新型コロナへの対応や経済対策を考えると総合的に菅氏しかいない」と強調する。菅氏の選挙対策本部の常任幹事を担う竹下派の牧野京夫氏は「困難な状況の中で安定した政権を維持しなければならない」と述べた。
 無派閥の城内実氏は菅氏を支持し「無派閥グループで世話になった。コロナで有事なだけに危機管理能力が重要」と指摘する。
 一方、岸田氏を支持するのは岸田派の上川陽子氏と深沢陽一氏、吉川赳氏。3氏は5日に静岡市で岸田氏を招いた集会を開き、地方議員らに支持を訴えた。上川氏は「同じ政策集団で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。考えを党員、国民に伝える」とした。
 石破氏は知名度が地方で高いことから、県内国会議員の1人は「県連が独自に行う党員投票で一定の支持を集めるのではないか」との見方を示した。


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