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蟲づくし・禽づくし・獣づくし・魚づくし

1とはずがたり:2009/04/24(金) 14:27:55
生命科学綜合スレ。進化論から自然動物保護迄幅広く。

671とはずがたり:2017/01/05(木) 17:28:00

【関西の議論】ハンター自体が〝絶滅危惧種〟? 20年ぶりクマ猟解禁も…捕獲わずか4頭
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-wst1701030003
01月03日 09:04産経新聞

 兵庫県が昨年、20年ぶりに解禁したツキノワグマ猟。11月15日から1カ月の狩猟期間で捕獲したのはわずか4頭だった。解禁前には県内で5年ぶりに人が襲われて負傷し、人里での目撃情報も急増していただけに大量捕獲が期待されたが、思ったほどの成果が上がらなかった。その理由として、長年の禁猟によって猟友会でクマ猟経験のあるハンターが少なくなったことがあるという。実際にクマを捕獲したハンターも「一撃で仕留めないと自分がやられる」と語り、恐怖心との戦いだったと強調した。そもそも高齢化でハンター自体が減少し、いまや〝絶滅危惧種〟との声も上がる。県は今回の結果を踏まえて来年の実施方法を検討するとしているが、果たして…。(坂田弘幸)

撃つのをためらうハンター

 「バーン」

 昨年11月24日の日中、兵庫県北部の豊岡市内の山中に銃声が響き渡った。地面に横たわる1頭のクマ。近づくと雌の成獣だった。

 仕留めたのは同市のハンター、川中忠行さん(67)。クマが自分より約20メートル下に位置していることを確認し、「確実に仕留められる」と判断。狙いを定めて銃の引き金を引き、一撃で仕留めた。

 林道を車で移動中、木に登っているクマを見つけた。「撃つべきかためらった」と振り返る。かつて、猟仲間が手負いのクマに襲われそうになった体験が脳裏をよぎったからだ。

 「手負いのクマは危ない。人家に近づけば人を襲うかもしれない。確実に仕留められないと自分がやられる」

 かつてクマと〝戦った〟とされる空手家やプロレスラーがいたが、銃を持つハンターでも野生のクマは怖いのだ。

 川中さん自身、クマの狩猟禁止前の平成3?4年に2度、クマを捕獲した経験があるが、「グループで狩猟中にクマと遭遇したら誰かが撃たないと身を守れない」という理由で、クマ猟の承認証を取った。

 川中さんが仕留めた雌の成獣は約60キロ。捕獲したクマはハンターのものになるため、仲間18人で肉を分けた。仕留めた獲物は食べたりするのが、動物の命を奪った礼儀だと考えている。

保護により生息数が増加

 かつて、ツキノワグマは北海道を除く本州や中四国、九州に生息していた。しかし、木の皮をはぐなど林業における獣害とみなされ、駆除の対象になった時代があった。

 多くのクマが駆除され、生息数も減少。九州では絶滅したとされ、中国・四国は環境省のレッドリストにも「絶滅のおそれがある地域個体群」と記載される。

 兵庫県も8年度、推定生息数が100頭を切ったとして、保護の対象とした。15年度には県版レッドデータブックでAランクに指定され、絶滅の危機にひんした種とされた。イノシシ用などのわなにかかったクマは麻酔で眠らされた後、人里離れた山中に放されるなど大事に扱われた。

 こうした保護の効果もあって順調に生息数が回復。27年当初の推定生息数は940頭にまでになり、それに伴い、目撃情報も増えていった。

 27年度は497件だった目撃情報が28年4?11月だけで926件と急増。全国でみても、27年度が9597件で、28年4?10月に1万4758件(環境省調べ)と増えた。

 人を襲ってけがをさせる人的被害も多発し、秋田県では28年5?6月にクマに襲われたとみられる男女4人が遺体で見つかったほか、兵庫県内でも10月、集落でクマと出くわした男性が襲われて負傷する被害が発生した。クマによる人的被害は5年ぶりのことだった。

 クマが人を襲うケースは「出合い頭」が多いとされる。クマが人里に現れる機会が増えれば当然、人と出くわす可能性も高まることになる。

 近畿大の澤畠拓夫准教授(動物生態学)は「昔は人とクマの生活圏に境があった。今は人里も過疎化し、放置された柿の木などを目当てにやってくるようになった。おいしい食べ物があることを知り、かつてあった境がなくなった」と指摘する。

 しかも、28年は森の中で餌が不足していたようだ。兵庫県森林動物研究センターによると、クマの餌となるブナとミズナラの実が少なかったという。森の中に餌がなければ、人がいる集落にやってくる。


 しかし、11月15日から1カ月の狩猟期間中、捕獲されたクマは4頭のみ。あれだけ目撃情報があったのに、なぜこんな結果になったのか。

672とはずがたり:2017/01/05(木) 17:28:27
>>671-672
20年ぶりのクマ猟解禁

 保護によって増えすぎたクマは、今度は“駆除”の対象に戻ることになる。

 同県では「ツキノワグマ保護計画」を定めており、推定生息数が400頭未満なら可能な限り殺処分しない▽400?800頭では原則殺処分▽800頭を超えれば狩猟を解禁?としている。

 27年当初で推計生息数が940頭とされたことで、県は28年夏、同計画に基づきクマ猟を解禁する方針を決めた。ただ、目的は〝駆除〟ではなく、「人と動物の共生を目指すため」とした。

 クマ猟解禁にあたり、ハンターは知事の承認証を得た140人に限定し、捕獲数も1人1頭に制限、親子グマの捕獲は禁止とし、一部規制を残した。20年におよぶ保護でクマの人への警戒心が薄れ、簡単に捕獲されて頭数が急減する可能性が懸念されたからだ。

ハンター自体が激減

 1頭のクマを仕留めた川中さんが本音を語る。「多くのハンターはイノシシやシカなどの獲物が狙いで、クマは万が一に備えて、という感覚」という。

 県森林動物研究センターが27年秋、ハンター約850人に実施したアンケートでも、「クマ猟を行いたい」と回答した人は15・4%。「他の動物の狩猟の際に機会があれば」が51・6%で、「捕獲したくない」が23・4%だった。

 そもそも、猟友会の会員自体が高齢化し、ハンターは減少の一途をたどっている。

 県によると、県内の銃猟免許所持者は元年の6952人から27年は2662人に減少。「猟友会も高齢化でハンター自体が『絶滅危惧種』の一種」と川中さんが話すほどだ。

 所属する県猟友会出石支部も高齢化が進み、会員45人中クマ猟の許可を取ったのは2人だけ。長年の禁猟でクマ猟経験者も減った。県猟友会の松尾史朗会長代行(58)も「狩猟技術を指導できる人も、後継者を育てるシステムもない」と打ち明ける。

 こうした事実を井戸敏三知事も認識し、昨年12月13日の定例会見で「20年ぶりの狩猟解禁で若い人はクマ猟の未経験者がほとんど。クマ猟に慎重になったのではないか。ハンターに慣れてもらうことが必要だ」と述べ、講習会などの開催も検討するとした。その一方、「ハンターが山に入ったことで、クマと人とのすみ分けがある程度できたのでは」との見解を示した。

人とクマの共生は…

 狩猟によって人とクマの共生は図れるだろうか。

 クマの生態に詳しい岩手大の青井俊樹名誉教授(野生動物管理学)は「生息数が回復し、人と共生できる程度の一定数が維持されるならば、狩猟解禁は妥当」と評価。ただ、捕獲数が少なかったことについては「高齢化したハンターが山に入るのも大変。若いハンターを育成し、イノシシやシカなどのように狩猟が行われるようになれば、捕獲数も増えるのではないか」と話した。


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