[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
社会福祉綜合スレ
265
:
とはずがたり
:2013/07/25(木) 09:22:15
国民健康保険:都道府県移管を明記 国民会議が報告書
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/20130725k0000e010164000c.html
毎日新聞2013年7月25日(木)08:38
政府は8月にまとめる社会保障制度改革国民会議の報告書で、市町村が運営する医療保険「国民健康保険」(国保)について、都道府県への移管を明記する方針を固めた。また高齢者の医療費を支える現役世代の保険料は、平均年収が高い企業の従業員ほど負担が増える「総報酬割り」で全額工面する方針を打ち出す。世代間格差是正の観点から「年齢別から所得別に応じた負担」への転換を促す。
国保の都道府県への移管に関しては、「保険料収納率が悪化する」との指摘を受け、保険料徴収は引き続き住民に身近な市町村が担う。保険料は県内一律とせず、都道府県が収納率を改善した市町村の保険料を抑え、目標収納率を大幅に下回った市町村には負担を求める仕組みとする案が出ている。
また、75歳以上の後期高齢者医療制度に対する現役世代の支援金は、全額総報酬割りで捻出する考えを示す。現在は各医療保険の加入者数に応じて支払う「加入者割り」が基本。
このほか、医療費の自己負担に上限を設けている高額療養費制度も見直す。低所得者の上限を下げる一方、高所得者は上限をアップする方向だ。
介護保険では、介護の必要度が低いとされる「要支援1〜2」の人(約150万人)を現行のサービス対象から外して市町村事業に移すことも盛り込まれる見通し。【佐藤丈一】
266
:
とはずがたり
:2013/09/07(土) 13:49:14
「患者紹介料」老人ホームも要求 訪問診療の医師に
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/TKY201309070050.html
朝日新聞2013年9月7日(土)13:22
【沢伸也、月舘彩子】医師に患者を紹介する見返りに、医師から診療報酬の一部を得る「患者紹介ビジネス」が広がっている問題で、有料老人ホームの運営者が、入居者を医師に紹介した上で「紹介料」を要求する事例が複数あることが、厚生労働省の調査でわかった。厚労省は「患者が医療機関を選べず、過剰診療につながる場合があり、不適切だ」として実態調査を進めており、近く結果を公表する予定だ。
調査によると、愛知県のある有料老人ホームの運営会社は、入居者を優先的に紹介することの見返りとして、医師に診療報酬の2割を求めていた。東京都の有料老人ホームの経営者は、訪問診療に来る医師に対し、診療報酬のうち医療保険が負担する分の10%(医科の場合)または15%(歯科の場合)を要求していた。ほかにも、同じような事例の情報が集まってきているという。
紹介料を払った医師は、紹介料を取り戻そうと過剰な診察を行う恐れがある。また、患者がホームで受ける診療が紹介料を払った医師に限定される可能性もある。紹介料について法令の規制はないため、厚労省は対応を検討している。
267
:
とはずがたり
:2013/09/12(木) 16:40:24
健康な世帯に1万円あげます 岡山・総社市
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/OSK201309110052.html
朝日新聞2013年9月11日(水)20:27
岡山県総社市は11日、40歳以上が対象の特定健診(メタボ健診)を受けたうえで国民健康保険の保険診療を1年間受けなかった世帯に、1万円を支給すると発表した。健診の受診率を上げて健康意識を高め、医療費を抑制するのが狙い。来年11月ごろの支給を予定している。
国保保険料の完納世帯が対象。1万円は健診費用2人分に相当するという。初年度の今年度は140世帯への支給を想定している。
268
:
旧ホントは社民支持@鹿児島市
:2013/10/03(木) 19:52:12
ここでいいのかな? いろいろ考えさせられる話である。
「日本傷痍軍人会」が解散へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131003/k10015014751000.html
先の大戦で負傷や病気をした元兵士でつくる「日本傷痍軍人会」が、会員の高齢化で解散することになり、3日、東京都内で式典が行われました。
戦時中から戦後を通じた厳しい生活の体験を基に平和を訴え続けた活動が、戦後68年で1つの区切りを迎えました。
日本傷痍軍人会は、先の大戦で戦闘中に負傷したり戦地で病気になったりした元兵士が作る団体で、戦後も仕事に就くことができないなど厳しい生活が続く人が多いなか、国に援護の充実を求めてきました。
戦後68年がたって、35万人いた会員は5000人に減り、残った会員も平均年齢が92歳と高齢化が進んでいることから、来月末で解散することを決めました。
3日、東京・渋谷区の明治神宮会館で創立60年の記念式典と解散式が行われ、全国の会員らおよそ1200人が出席しました。
記念式典では、天皇陛下が「戦傷病者とその家族が歩んできた歴史が、決して忘れられることなく、皆さんの平和を願う思いとともに将来に語り継がれていくよう切に希望してやみません」と述べられました。
続いて行われた解散式では、奥野義章会長が「幾多の困難を乗り越えてきたことを忘れずに生きていきましょう」と述べ、解散を宣言しました。
日本傷痍軍人会は、戦時中から戦後を通じた厳しい生活の体験を基に平和の大切さを訴え続け、7年前には体験を後世に伝える史料館が東京都内に開設されました。
史料館には、元兵士ら140人の証言映像が集められていて、このうちの1人で、戦後、中国で抑留中に右目を失明したという北海道恵庭市の武田豊さん(84)は、解散式のあと、「解散するのは、日本が再び戦争をせず、新たな傷い軍人を出さずに済んだからで、うれしい気持ちだ。私たちのような体験をする人が2度と生まれないようにするためにも、多くの若い人たちが史料館を訪れて戦争の悲惨さを感じてほしい」と話していました。
269
:
旧ホントは社民支持@鹿児島市
:2013/10/03(木) 19:52:53
つづき
これまでの活動
「日本傷痍軍人会」は先の大戦で戦闘中に負傷したり、戦地で病気になったりした元兵士が、終戦から7年たった昭和27年に設立しました。
元兵士は、負傷などの影響で仕事に就けない人も多く、さらに連合国軍の占領下では、支援のほとんどが廃止されたために厳しい生活が続き、当時、街頭で募金活動をする元兵士の姿も見られました。
こうしたなか、日本傷痍軍人会は、元兵士の要望を国に届け、次第に医療の手当や義手や義足の支給といった援護の制度が作られていきました。
その一方、戦時中から戦後を通じた厳しい生活の体験を基に「われらのあとに傷い軍人を作るな」というスローガンをかかげ、平和を訴える活動を続けてきました。
そして、7年前には、元兵士の体験を後世に伝える史料館「しょうけい館」が東京・千代田区に開設されました。
史料館には、目を負傷した兵士がかけていた銃弾のあとが残るめがねや、治療のため、けがをした部位を麻酔なしで切断したという野戦病院の模型、それに実際に使っていた義手などが展示されています。
また、元兵士など140人の証言映像が集められ、このうち、中国戦線で銃弾を受けて右足を切断した男性は、戦後、結婚の話が出るたびに、片足がないことを理由に、次々と破談になった体験を証言しています。
また、ニューギニアで銃弾を受け、衰弱した状態で戦場をさまよい続けたという男性は、戦後、突然、意識を失う症状が出るようになり、運転免許の取得も認められず、就職で苦労したことを証言しています。
「しょうけい館」は会の解散後も存続し、今後も資料や証言の収集を続け後世に伝えていくことにしています。
戦傷病者の資料相次ぎ発見
「日本傷痍軍人会」の解散をきっかけに、元兵士を対象に昭和30年代に行われた実態調査の資料などが相次いで見つかり、戦争による負傷や病気の実態を伝える貴重な資料として注目されています。
日本傷痍軍人会の解散に伴い、都道府県ごとに作られた組織の多くでは、事務所の整理が進められていて、こうしたなか、倉庫などに眠っていた古い資料が見つかるケースが相次いでいるということです。
こうした資料は、東京都内にある元兵士の体験を伝える史料館「しょうけい館」に届けられ、学芸員が分析に当たっています。
このうち、大阪で見つかったのは、元兵士を対象に昭和30年代に行われた実態調査の調査票で、負傷や病気をした時期や場所、それに後遺症の状況が詳細に書き込まれています。
史料館によりますと、戦争による傷病者は、戦死者と比べると詳しい記録が残っていないため、全体の人数が把握できていないほか、負傷と後遺症の関係なども明らかになっていないということです。
資料の分析に当たっている「しょうけい館」の植野真澄学芸員は、「戦後何十年もたってから後遺症が出るなど、戦争が人間の体に与える影響は分かっていないことが多い。当事者が少なくなるなか、戦争に動員された方々が、どういうけがや病気をしたのかを伝える貴重な資料で、今後の研究に生かしていきたい」と話しています。
270
:
とはずがたり
:2013/10/11(金) 08:17:54
2013年10月6日9時53分
認知症入居者に過剰診療か 家族了解なく毎日訪問 岐阜
http://www.asahi.com/national/update/1006/TKY201310050379.html
【塩入彩、沢伸也】高齢者施設と診療所を運営する岐阜県の社会福祉法人が、認知症の入居者に対し、家族の了解を得ずに毎日のように訪問診療するなど過剰とみられる治療を受けさせていたことが朝日新聞の取材でわかった。一部には架空診療の疑いもある。
いまの制度では、意思疎通が難しい施設入居者を訪問診療する場合、親族の同意を得ることが医師に義務づけられておらず、各地の施設でも過剰診療に歯止めがかかっていない可能性がある。厚生労働省は調査する方針だ。
この法人が運営する岐阜県各務原市のケアハウス(定員50人)に、同市の女性(66)が昨年9月から今年3月まで入居した。隣接の診療所も同法人が運営しており、そこから医師が入居者を訪問診療している。
271
:
とはずがたり
:2013/10/17(木) 13:22:57
裁判所よ、認知症の老人はベッドに縛り付けておけというのか 認知症の親が徘徊→線路に入って列車事故
家族に720万円の損害賠償命令
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37239
「週刊現代」2013年10月19日号より
272
:
とはずがたり
:2013/10/23(水) 00:12:25
リハセン付属病院廃止 京都市、基本方針を決定
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20131021000145
京都市は21日、市身体障害者リハビリテーションセンター(リハセン、中京区)の付属病院廃止などを柱とする「リハビリテーション行政の基本方針」をまとめた。リハセンを総合相談や地域リハビリ推進、高次脳機能障害者へのサービス提供機能拠点に再編する。
リハビリを提供する民間病院の増加や介護保険制度導入による在宅介護の進展などリハセンを取り巻く環境が変わったとして、市社会福祉審議会の答申を踏まえまとめた。
付属病院は民間病院で機能を代替できるとして廃止し、代わりにリハビリ入院期間終了後の患者が在宅生活するための支援や助言を行う事業を実施する。詳細は今後検討する。
別々に設置されている身体・知的・精神障害者の相談窓口を一本化し、医学的相談も実施。高次脳機能障害の自律訓練や入所支援施設も設置する。
273
:
人気のバッグ
:2013/10/26(土) 14:51:32
ポシェット
人気のバッグ
http://www.bjscyh.com/
その他-jtcmzb-12.html
274
:
とはずがたり
:2013/11/11(月) 12:26:36
>ストック課税は、国税では相続税、地方税では固定資産税だが、税収中の比重はあまり高くない。固定資産税は、さまざまな観点から地方税として適切なものと考えられ、英米では地方財政の主要な財源となっている。しかし、日本では、不動産の評価額が低いため税収が少なく、地方税の中心は、フロー課税である住民税や事業税だ。
>ストック課税が不十分であるために、人々が蓄積した資産は、社会保障給付の財源には使われない。もともと人々が老後生活のために蓄積されたものが手つかずに残るのだ。老後生活は社会保障制度を通じて国が保障し、その負担は、主として所得に掛かる。これは、福祉社会の基本的な矛盾である。財政が破たんするのは当然のことだ。資産は取り崩されずに残り、相続されるので、公平の点でも問題が起きる。
>ここでは、現状を打破するための第一歩として、次のような方策を提案したい。介護保険の給付を一定額以上受けた場合、少なくともその一部を相続税に上乗せして徴収するのだ。この場合、国は事実上介護費用の貸付を行なったことになる。
>資産の多くは、簡単にはフロー化できない。したがって、ストック化が進んだ経済では、資産を担保として貸付を行ない、後で資産を売却して借入を返却する仕組み(リバースモーゲッジ)が必要になる。ここで提案した方策は、基本的にはこれと同じ機能を果たすものだ。
若年層の「多すぎる税負担」の解決法とは
高度成長期のままで、矛盾噴出の税金
http://toyokeizai.net/articles/-/23470
野口 悠紀雄 :早稲田大学 ファイナンス総合研究所顧問
2013年11月11日
過去数十年間の日本経済において資産の蓄積が顕著に進んだ。1980年にはGDP(国内総生産)は248兆円、期末資産は2864兆円(対GDP比11.5倍)、うち金融資産は1509兆円(同6.1倍)だった。2011年にはGDP473兆円に対し、期末資産8451兆(同17.9倍)、うち金融資産5720兆円(同12.1倍)となった。
80年以降の期末資産と金融資産の対GDP比は、図に示すとおりだ。80年代後半のバブルで比率が急上昇した後、90年代前半に比率が低下したことはあったが、全期間をならしてみれば上昇している。
フローが一定期間内の「流れ」であるのに対して、ストックは蓄積された残高だから、時間が経過すると、フローに対するストックの比率が高まるのは当然だ。そして、このような変化は、経済活動に大きな影響を与える。
これまでの回で、金利が低下したために財団や年金基金が困難に直面していると述べた。しかし、仮に金利が変わらなければ、所得に占める金利収入の比重が高くなりすぎてしまう。長期間を見れば、資本蓄積に伴って金利が低下するのは当然なのだ(なお、ここで述べているのは、実質金利である。資本の蓄積に伴って資本労働比率が上昇し、資本の限界生産力が低下するのだ)。
財団や年金基金にとって本来必要なのは、このような変化に対応して支出や年金給付を削減することだ。それをせずに高リターン投資を求めるのは、基本的な誤りである。
ストックの比重増に対応していない財政
ストック・フロー比の上昇に対応していないのは、財団や年金基金だけではない。財政もそうだ。
第1に、日本の税体系は、基本的にはフローである所得に課税する仕組みになっている。所得税、法人税がそうだし、地方税の住民税、事業税もそうだ。消費税もフローに対する課税だ。ストック課税は、国税では相続税、地方税では固定資産税だが、税収中の比重はあまり高くない。固定資産税は、さまざまな観点から地方税として適切なものと考えられ、英米では地方財政の主要な財源となっている。しかし、日本では、不動産の評価額が低いため税収が少なく、地方税の中心は、フロー課税である住民税や事業税だ。
こうした税体系は、高度成長期に確立されたものだ。資産蓄積が十分でなかったその当時においては、適切なものであったが、現在では、大きな問題を持つに至っている。
275
:
とはずがたり
:2013/11/11(月) 12:27:06
>>274-275
税制は、なぜストック・フロー比の上昇に対応できないのだろうか。所得税の大部分は源泉徴収によって比較的容易に課税できるのに対して、資産課税には調査が必要という違いはある。しかし、不動産などは、現在でも捕捉されている。金融資産を捕捉できないのは、分離課税が導入されたためだ。これは、政治的な事情によるものである。
フロー課税への偏りは、世代間の所得移転をもたらす。資産保有者は主として高齢者であり、労働者は主として若年者だから、フロー課税中心の税体系では、若年者が比較的重い負担を負う。それに対して高額の資産を持つ高齢者は負担を免れる。
財政がストック・フロー比の上昇に対応していない第2のポイントは、社会保障の構造に見られる。
伝統的な社会においては、老後生活は自助努力で支えられた。人々は、若年時に貯蓄をして資産を蓄積し、退職後にそれを取り崩して、老後生活の資金にする。しかし、福祉国家においては、老後生活の面倒を国が見ることとなった。現在の日本でも、年金、医療、介護の面で、手厚い給付が行われている。
問題は、費用負担の構造である。年金の場合、私的年金は、積立てた保険料の元利合計によって給付を賄う。この方式を「積立方式」という。金利の低下によって問題が生じていることは、これまで述べてきたとおりだ。ところが公的年金の場合には、若年者が負担する保険料によって給付を賄うことができる。これを「賦課方式」という。日本の公的年金は、いまや実質的に賦課年金になっている。したがって、高齢者への支出を若年者が負担する形になっている。
医療保険の場合には若干複雑だが、給付は高齢者に対するものが多く、負担の多くは若年者が負う。介護保険でも、受給者は主として高齢者であるから、ここでも高齢者への支出を若年者が負担している。これに加え、一般会計からの補助も行われる。先述の税構造によってこの負担も主として若年者が負っている。
福祉社会の基本的な矛盾を解決するには
ストック課税が不十分であるために、人々が蓄積した資産は、社会保障給付の財源には使われない。もともと人々が老後生活のために蓄積されたものが手つかずに残るのだ。老後生活は社会保障制度を通じて国が保障し、その負担は、主として所得に掛かる。これは、福祉社会の基本的な矛盾である。財政が破たんするのは当然のことだ。資産は取り崩されずに残り、相続されるので、公平の点でも問題が起きる。高度成長期の負担体系がそのままでよいはずはない。基本的な見直しが必要だ。
もちろん、給付に制約が掛かることがある。しかし、その制限は所得に関するものであって、資産ではない。公的年金の場合、所得が一定限度を超えると、年金支給額が減額される。年金がゼロになることも珍しくない。これは、「在職老齢年金制度」と呼ばれるものだ。介護保険や医療保険の場合も、制約は所得を基準として行われる。
ここにおいても、制度の硬直性が経済的条件の大きな変化の中で問題を引き起こしている。例えば、広大な宅地に住み続ける高齢者が介護保険の給付を受ける。介護保険の歴史は浅いので、現在の受給者は過去に保険料をほとんど払っていない。その負担は、狭いアパートに住む若年者が負う。あまりに不公平だ。
したがって、最低限、給付に資産制約を課すべきである。介護保険に関しては、特別養護老人ホームなどの補助制度に資産制約を掛けることや、資産保有者の自己負担率を引き上げることが検討されているが、全体から見ればごく一部のことだ。
本来は、さらに進んで、資産(あるいは、資産所得)に対する課税を強化すべきだ。ただ実際には政治的反対があって難しい。高齢化が進めば、高齢者からの反対はますます強くなる。現実には、NISA(少額投資非課税制度)のように、資産所得課税はむしろ軽減される方向だ。
ここでは、現状を打破するための第一歩として、次のような方策を提案したい。介護保険の給付を一定額以上受けた場合、少なくともその一部を相続税に上乗せして徴収するのだ。この場合、国は事実上介護費用の貸付を行なったことになる。
資産の多くは、簡単にはフロー化できない。したがって、ストック化が進んだ経済では、資産を担保として貸付を行ない、後で資産を売却して借入を返却する仕組み(リバースモーゲッジ)が必要になる。ここで提案した方策は、基本的にはこれと同じ機能を果たすものだ。
(週刊東洋経済2013年11月9日号)
276
:
とはずがたり
:2013/11/27(水) 12:31:58
「ごめんな、おばが悪い」…36歳の孫はなぜ最愛の祖母を殴り死なせたのか
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20131127502.html
産経新聞2013年11月27日(水)08:05
身長190センチの被告の背中が法廷では小さく見えた。平成25年元日、京都府城陽市の住宅街にある中華料理店から82歳のおばあさんが病院に運び込まれ、4日後死亡した。祖母を殴り死なせたとして傷害致死の罪に問われたのは、孫の中でも特におばあちゃん子で、長年ほぼ1人で面倒をみていたという孫の男(36)だった。前年夏頃から認知症の症状が出ていたという祖母。言って聞かせれば分かると部屋中を注意の張り紙だらけにしていた孫。なぜ悲劇は起きたのか。取材を続けると、決して人ごととは思えない重い現実があった。(京都総局 小川原咲)
■口達者で頑固なおばあ
被告は祖母を親しみを込めて「おばあ」と呼んでいた。法廷記録などによると、「昔から口が達者で頑固だった」というおばあの異変に周囲が気づき始めたのは、24年夏ごろだ。
食事や排泄(はいせつ)などにはまだ大きな問題はなかったが、たばこの火の不始末でボヤ騒ぎになったり、処方された睡眠薬を飲み過ぎて入院したりするなどのトラブルを度々起こすようになった。
被告はそのたびに注意していたというが、おばあは言いつけをすぐに忘れてしまう。被告は次第にいらだちを募らせるようになり、11月初旬には初めて手をあげた。
公判では、2人が暮らしていた部屋の写真が検察から証拠として提出され、法廷内の大型モニターに映し出された。
『火を使うな』『薬は1日1回』『灰皿には水を入れる』…。台所や寝室の至る所に、大きな文字が書かれた紙が張り出されていた。被告がおばあのために張ったものだった。
■予兆
被告が、父方の祖母にあたるおばあと、中華料理店の2階で一緒に暮らし始めたのは、11年ごろからだ。それまで同居していた親族が亡くなり、おばあは被告家族と同居するようになったという。
おばあは、18年ごろから入浴介助を受けるようになったものの、20年ごろまでは店を手伝い、その後も、常連客と世間話を楽しんだり、一人で外出したりしていたという。
被告の両親が、手狭だった家を出て近くに引っ越してからは、主に被告がおばあの面倒をみるようになっていった。しかし、認知症の症状が進むにつれ、長年続いてきた2人の生活は、どこかで歯車が狂い始めたようだ。
「イライラしておばあを殴ってしまった」。事件直前の24年12月21日、被告は入浴介助に来ていたヘルパーにそう打ち明けている。そして、おばあもまた「ここにはいたくない」「施設に入りたい」と、親族やケアマネジャーらに訴えるようになっていた。
周囲は、年が明ければ、施設入所の手続きを進めるつもりだったという。
■引き金
事件の引き金は、たばこだった。
12月30日朝、たばこの吸い殻が仏壇の線香立ての中に入っていたことに腹を立てた被告は、おばあに説教を始めた。おばあは「なんで吸い殻が(線香立てに)置いてあるか分からん」と言い返した。
被告は、おばあのこめかみ付近を平手で殴った。身長148センチ、体重28キロのおばあが床に倒れると、怒鳴りながら体を起こして座り直させ、今度は顔面を殴った。投げつけた枕が裂け、なかのそば殻が飛び散って、ようやくわれに返った。そば殻を片付けるため、「あっちに行って」というと、おばあは自分で這(は)ってその場を離れたという。
その後、床に横になったまま動かなくなったおばあは激しいいびきをかき、飲まず食わずで眠り続けた。
異変に気づいた叔母らが救急車を呼んだのは、25年元日のことだ。しかし、おばあは目を覚ますことなく、1月4日、急性硬膜下血腫で亡くなった。
277
:
とはずがたり
:2013/11/27(水) 12:32:14
>>276-277
■「おばがわるい」
今年11月1日に開かれた初公判、第1ボタンまで閉めた白いシャツ、グレーのセーター、黒いパンツ姿で入廷した被告は、弁護人が冒頭陳述で「孫の中でも特におばあちゃん子だった」と話すと、握りしめていた白いハンドタオルで涙をぬぐった。
「昔から口が達者で頑固だったおばあ。被告はそんなおばあが認知症だとは思えず、言って聞かせれば分かってくれると信じてた」。弁護人の言葉にうつむく被告。身長190センチの背中は、被告席ではとても小さく見えた。
法廷では、被告から注意されたことやその時々の思いをおばあが、メモに取っていたことが明らかになった。
「シゲキ(被告)がどついた」「シゲキ いうこときいたら なにもおこらない」「火の用心」「死死死」「うそはつかない」「しんどい」…。
暴行事件が起きる前日には、こう綴っていた。
「29日 しげきごめんな ゆるして しげきごめんね おばがわるい」
法廷のモニターに映し出されたおばあのメモを検察官が読み上げる間、被告はほとんど表情を変えなかったが、時折ため息をつき、はなをすすった。
7日に開かれた判決公判で後藤真知子裁判長は、「親族らの助けが得られないまま被害者の世話をほぼ1人で引き受け、度々問題行動を起こす被害者の世話をするのに精神的な余裕を失って犯行に及んでいる。被告人のみを責めるのは酷な側面もある」と一定の理解を示した。
しかし、「無抵抗の被害者に一方的に暴行を加えた犯行は悪質」「犯行後に被害者の異常に気付いたにもかかわらず、すみやかに救急要請せず放置しており、犯行後の情状もよくない」などとして、懲役3年(求刑懲役5年)の実刑判決を言い渡した。
被告は地裁の判決を不服として、大阪高裁に18日付で控訴した。
■65歳以上の4人に1人
10月から京都総局に赴任し司法担当になった私は、判決後、初めて事件現場を訪ねた。私の勝手な予想に反し、中華料理店は営業を続けていた。
「店を辞めようかとも思ったけど、それだと(被告が)行くとこなくなってしまうでしょ…」
休憩中だった被告の父親が少し話をしてくれた。保釈された後、被告は、これまでのように中華料理店を手伝い、近くに住む母方の祖母の面倒も見ているのだという。
11月17日には、同居している母親(86)を殴ったとして、京都市上京区の自称画家の男(52)が逮捕された。母親は暴行を受けた後、死亡した。男は、京都府警の調べに対し「認知症の母親と2人暮らしで介護していた」と話しているという。
今年6月に厚労省研究班が発表した統計によると、65歳以上の高齢者のうち、平成24年時点で認知症の人は約462万人に上る。また、認知症になる可能性がある軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計されている。65歳以上の実に4人に1人が、認知症とその予備軍になる計算だ。
事件にまで発展する事例は氷山の一角にすぎず、今や日本のあちこちで孤立し、悲鳴を挙げる高齢者や家族の姿があるはずだ。
離れて暮らす私の祖父母も両親も、いつまで元気でいられるか、だれにも保証はできない。今、私にできることはなんだろう。
「これからこういうことは増えていくと思いますよ」。淡々とそう語った被告の父親の言葉が、何度も何度も頭を巡った。
278
:
とはずがたり
:2013/11/29(金) 22:46:16
横浜モデルのほころび,でなければ良いんだけど・・。
「保育ママ」が預かった1歳女児死亡…横浜
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20131129-567-OYT1T01115.html
読売新聞2013年11月29日(金)21:11
横浜市は29日、個人宅やマンションで少人数の子供を預かる家庭保育福祉員(保育ママ)の40歳代の女性が預かっていた1歳7か月の女児が、保育中に心肺停止の状態となり、死亡したと発表した。
神奈川県警が死因や死亡の経緯を調べている。
市保育運営課によると、28日午後4時5分頃、女性が保育室として借りている同市旭区のマンションで、寝ていた女児がぐったりしているのを女性が見つけ、119番した。当時、女児はうつぶせの状態で顔は横を向いていた。子供の睡眠時は10分おきに呼吸を確認することになっているが、女性は発見10分前の状況について「覚えていない」と話したという。保育室では、ほかに1〜2歳の子供2人も預かっていた。
279
:
とはずがたり
:2014/02/09(日) 16:23:43
良く知らないけど戦場みたいに忙しい看護師の世界は結構体育会系で吃音の人が働くには結構苦労しそうな気もする。。
伝えられぬ苦しみ「吃音」 就職4カ月、命絶った34歳
http://www.asahi.com/articles/ASG1K6TXMG1KUTIL168.html
2014年1月28日05時28分
言葉が出にくかったり、同じ音を繰り返したりする吃音(きつおん)のある男性(当時34)が昨年、札幌市の自宅で自ら命を絶った。職場で吃音が理解されないことを悩んでいたという。自ら望んだ看護師の職に就いて4カ月足らずだった。100人に1人とされる吃音の人を、どう支えればいいのか。学会が創設され、議論が始まっている。
男性は昨年3月に看護学校を卒業し、札幌市内の病院で働き始めた。
幼いころから吃音で、話し始める時に言葉がなかなか出てこない「難発」と呼ばれる症状があった。「ん……」と無言が続き、足踏みを繰り返すなどの「随伴(ずいはん)症状」もあった。緊張すると症状はよりひどくなった。
家族によると、男性は病院で吃音が理解されずに苦しんでいたという。男性は自己紹介の用紙に自分の症状について書き、職場で理解してもらおうとしていた。「大声を出されると萎縮してしまう」「話そうとしているときにせかされると、言葉が出なくなる」
だが、伝わらなかった。男性が残した手帳には、追い詰められていく様子が書き込まれている。「どもるだけじゃない。言葉が足りない。適性がない」「全てを伝えなければいけないのに、自分にはできない」。その字は、次第に乱れていく。親友には「続けられないかもしれない」とメールを送っていた。
昨年7月末、病院からの連絡で母が駆けつけると、男性は自宅で死亡していた。携帯電話には家族宛ての未送信メールが残っていた。「相談もせずに申し訳ありません。誰も恨まないでください。もう疲れました……」。後になって、男性が昨年6月ごろからパソコンで「吃音と薬」「新人看護師と死」などを検索していたことも分かった。
281
:
とはずがたり
:2014/04/02(水) 18:19:16
日本の国益を損ねているのは自民党と結託して国富を食い潰す農民と老人と土建屋であると思っているけど,老人には多少負担増できるのかね。困ってる老人にしわ寄せが来るように改悪してなければ,まあ方向性としてはそれで良くて後は農民と土建屋であるが。。
>知事の命令に従わない医療機関を補助対象から外す規定に日本医師会内から異論が噴出。先月30日の会合では「絶対認めてはならない」と法案修正を求める声が相次いだ。
あんま我が侭いっとると農民と老人と土建屋に医者もくわえんどーヽ(`Д´)ノ
介護確保法案:給付減や負担増が並ぶメニューに野党批判
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/20140402k0000m010062000c.html
毎日新聞2014年4月1日(火)20:24
消費税率が8%に上がった1日、地域医療・介護確保法案が衆院本会議で審議入りした。同法案には介護分野を中心に給付減や負担増のメニューが並ぶ。民主党など野党は消費増税と合わせた「二重の負担増」に批判の矛先を向けた。
税と社会保障の一体改革は、消費増税による増収分を「すべて社会保障の安定・充実に充てる」とした。同法案は一体改革を具現化する第1弾。それなのに介護保険のサービスカットが柱だとして、民主党の柚木道義氏は「消費税が上がったのになぜ介護は削減なのか」と安倍晋三首相に迫った。しかし、首相は「サービス抑制ありきではない」と述べるにとどめた。
一体改革は自民、民主、公明の3党合意に基づく。ただ、同法案は一律1割の介護の自己負担割合を、年収280万円以上の人は2015年度から2割に引き上げることなどが中心で、維新を除く野党は反発。3党合意の当事者でもある民主党は1日も「我々の考えとは違う」と政府を責めた。
同法案の数少ない社会保障「充実」策の一つは、病院の入院ベッド(病床)再編に向けて各都道府県に基金(公費ベースで総額904億円)を設置し、医療機関に新たな補助金を出せるようにしたことだ。だが、知事の命令に従わない医療機関を補助対象から外す規定に日本医師会内から異論が噴出。先月30日の会合では「絶対認めてはならない」と法案修正を求める声が相次いだ。【中島和哉】
◇地域医療・介護確保法案の要点
<医療分野>
各医療機関は都道府県に入院ベッドの使用状況を報告(14年10月〜)
届け出を受け、第三者機関が医療事故を調査(15年10月〜)
看護師が補助的な診療をできるようにする研修制度創設(同)
<介護分野=いずれも15年度〜>
「要支援者」向けの通所・訪問介護サービスを市町村事業へ移管
低所得高齢者の介護保険料軽減を拡充
年収280万円以上の人の自己負担を1割から2割に引き上げ
低所得でも多額の預貯金がある介護施設入所者への食費・部屋代補助を廃止
<医療・介護両分野>
各都道府県に在宅医療・介護推進のための基金創設(14年度〜)
282
:
とはずがたり
:2014/05/15(木) 13:41:52
<認知症女性>7年不明 家族に生活費1000万円超請求か
毎日新聞社 2014年5月15日 01時23分 (2014年5月15日 08時01分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140515/Mainichi_20140515k0000m040142000c.html
◇群馬県館林市も苦慮
東京都台東区の認知症の女性(67)が2007年に群馬県館林市内で保護され、今月12日まで身元不明のまま民間介護施設に入所していた問題で、女性の7年間の生活費が、市から家族に請求される可能性のあることが分かった。7年間の生活費総額は1000万円を超えるとみられ、市は国や県と協議し慎重に対処するとしている。
館林市や介護施設によると、07年10月に女性が保護されてから数週間は、一時的な保護措置として市が費用を全額負担した。その後、施設を居住先として仮の名前で市が住民票を作成、生活保護費を支給した。収入や資産、年金給付、親族による援助はいずれもないとみなした。
女性は保護当時は「要介護3」で、約4年前から寝たきりになり、現在は最も重い「要介護5」と認定されている。しかし介護保険は適用されず、介護費用の全額が生活保護の介護扶助として施設側に支払われてきた。
関係者によると、女性の生活にかかる費用は保護当初より増え、現在は月額30万円近くとみられる。7年間では総額1000万円以上に上る見通しという。
館林市の担当者は「本人や家族に資産があることが判明した場合、市が立て替えた費用の返還をお願いするのが原則」と説明する。一方で「前例がなく、我々の対応が今後のモデルになり得る。県や国の指導を仰ぎ、どのように対処すべきか慎重に判断したい」と話している。
田村憲久厚生労働相は13日の閣議後会見で、この女性の生活費の負担について「どういう解決方法があるのか検討する」と述べた。群馬県内のある行政関係者は「今回のケースを知って『認知症の家族を見捨てても、行政が金を出して施設が世話をしてくれる』と考える人が出てこないか心配だ」と話す。【尾崎修二】
◇家族が全額はおかしい、国がガイドラインを
社会的弱者の保護制度に詳しい結城康博・淑徳大教授(社会福祉学)の話 認知症の女性を必死に捜していた家族が、施設入所に要した費用を全額支払うことになるのはおかしい。認知症の行方不明者が1万人を超えている時代だから、保護した認知症の人の生活費を国や市町村が負担するのは公共サービスの一環だ。家族に全額請求されるようなことになれば、認知症の人を外出させないようにする流れができてしまうのではないか。国がガイドラインをつくるべきだ。
283
:
とはずがたり
:2014/05/21(水) 08:39:39
少しは請求せなあかんのちゃう?
<認知症>女性7年間不明…館林市、生活費請求せず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140516-00000086-mai-soci
毎日新聞 5月16日(金)21時7分配信
東京都台東区の認知症の女性(67)が2007年に群馬県館林市内で保護され、今月12日まで身元不明のまま民間介護施設に入所していた問題で、館林市は16日、これまでかかった7年間の生活費を女性側に請求しない方針を決めた。市は「認知症に起因し、社会全体で考えるべき問題。人道的見地から、請求すべきでない」と判断し、特例措置を示した。【尾崎修二】
◇1000万円「人道的配慮」
市や入居していた介護施設などによると、女性は身元不明状態だったため、仮の名前で住民票が作成された。収入や資産がないものとして、生活費や介護費用は生活保護で賄われてきた。7年間の費用総額は1000万円以上とみられる。
生活保護受給者に無申告の資産や年金があることが判明した場合、その分の保護費は返還を請求されるのが一般的。館林市は「認知症の人が増え続け、今回のことはこれからも起こりうる深刻な事例」として慎重に対応を検討していた。
市は、7年前に女性を保護した経緯について、「人命を守るのは当然の責務。人道的見地から施設入所措置をした」と総括したうえで、かかった経費を請求しない方針を決めた。全国的にも前例がないため、今後、女性の資力などを確認し、国や県と協議したうえで正式に決定する。
市の担当者は「資力が判明した場合に返還を求めるのは本来の形ではあるが、今回は別の話。ましてご家族は7年ぶりに再会したばかり」と話した。
◇難しい判断、「特例」強調
高齢化社会を迎える中、群馬県館林市のようなケースは今後増えることが予想される。だが、保護中の生活費が請求されないとなれば、いなくなった認知症患者を家族が熱心に捜さないというような事態も懸念され、自治体は難しい判断を迫られそうだ。
市は、生活費を請求しない判断について、人道的見地からの「特例」を強調する。女性は本名が言えず、群馬県警が「迷い人」として全国の警察に手配する際、下着に書かれていた名前を間違って記入した。このため、家族から家出人届があったにもかかわらず、身元の判明が遅れたという事情もあった。
さらに、女性の家族が生活費を請求される可能性が報道されると、市には苦情や問い合わせが相次ぎ、市の業務に支障が出た。「火消し」のため、国や県との調整が終わる前に、方針表明を急いだ面もあるという。
ただ、館林市の判断が前例となりかねないだけに、県は「生活費の算出や本人の資力の確認には相当な手間と時間がかかる」(健康福祉課)として、慎重姿勢を崩していない。
厚生労働省の研究班の調査(2012年)によると、高齢者のうち認知症は約15%の約462万人(推計)。軽度の認知障害は約400万人とされる。
児玉善郎・日本福祉大教授(福祉住環境)は館林市の方針について、「身元不明の方を保護し、生命の安全と最低限の生活を保障することは行政の当然の責務。家族に落ち度がないので市の判断は妥当」と指摘。「今後、認知症の高齢者が急増することは確実で、身元判明のためのシステムづくりが急務。地域住民による見守りや支え合いの活動を行政がバックアップすることも求められる」と話した。【尾崎修二、塩田彩】
284
:
とはずがたり
:2014/06/23(月) 17:28:41
納付率5年ぶりに60%台 13年度の国民年金保険料
共同通信 2014年6月23日 10時23分 (2014年6月23日 10時24分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140623/Kyodo_BR_MN2014062301001317.html
厚生労働省は23日、2013年度の国民年金保険料の納付率は、前年度を1・9ポイント上回る60・9%だったと発表した。2年連続の上昇で、5年ぶりに60%台を回復した。年金記録問題への対応が一段落して強制徴収や免除、猶予の勧奨など滞納者対策を強化したことや、景気が上向いていることが要因としている。
ただ、所得が低く納付の全額免除や猶予を受けている人が19万人増え、全体の3分の1に当たる計606万人いる。除外せずに計算した実質的な納付率は40・2%にとどまるのが実情だ。
国民年金は近年、無職や非正規労働の加入者が増え、経済的な理由から払えない人も多い。
285
:
とはずがたり
:2014/07/06(日) 13:37:50
幼稚園なんて保育園と違って社会的に役立たないし利権の塊で自民党の支持基盤ぐらいにしかなってないのだから幼稚園の理事とか理事長の待遇なんてもっと悲惨な生活しか送れないレベルに格下げすべきだヽ(`Д´)ノ
自民衆院議員、欠勤でも幼稚園給与 園口座から自ら送金
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASG6V7JR4G6VUTNB015.html
朝日新聞2014年7月6日(日)07:27
自民党の中根一幸衆院議員(埼玉6区)が、前回総選挙前後の2012年11〜12月、理事長を務めていた私立幼稚園を20日間以上欠勤したにもかかわらず、無欠勤と同じ給与や賞与を受け取っていたことが園関係者らへの取材でわかった。県はこの支払いが「欠勤は不支給」とした園の給与規程に反すると判断。今年5月、欠勤職員の給与について適切に対応するよう、園に改善を指導した。
中根氏が理事長を務めていたのは、学校法人敬愛学園・箕田幼稚園(埼玉県鴻巣市)。県から年2千万円以上の補助金を受けている。朝日新聞の取材に対して、中根事務所は「少しでも疑いをもたれるようなものであれば、該当金額を返金致します」と書面で回答。園関係者によると中根氏は6月上旬、約123万円を園に返したという。
内部資料や園関係者によると、中根氏は12年5月に理事長(無報酬)に就任し、事務長(報酬あり)を兼務した。ところが、衆院が解散した同年11月から欠勤が目立つようになり、同月に計10日、投開票のあった12月も16日まで出勤せず、当選後も欠勤があった。
286
:
とはずがたり
:2014/07/06(日) 13:43:48
因みに私立の幼稚園の先生の待遇はもっと改善しても良い様な気がする。
その分,糞の役にも立たない理事長なんか無給でやらせればええねん。
287
:
とはずがたり
:2014/07/17(木) 13:39:38
2012年8月13日(月)
入院2年、老親の2000万がなぜ底をついたか
http://president.jp/articles/-/6932
PRESIDENT 2012年9月3日号
著者:西川修一=文
(悲惨な状況参考に成るけど個別具体的なんで前段部分略)その後、姉が苦労のすえ嫁ぎ先の地元の特別養護老人ホームでようやく空きを見つけた。が、「地元住民である」ことを示さなければ特養には入れない。そこで、姉が嫁ぎ先の実家にいったん父親を住まわせ、そこから特養に通わせる“儀式”を経てようやくそこに落ち着いた。
「母についても同様の儀式をやってから、同じ特養に入れた。向こうの実家には本当に迷惑をかけました」
約2年間の回り道。その間に、両親の預貯金2000万円を使い果たした。
「1番のポイントは、特養への申し込みの早さ。あるデイケアに、『こういうのは進行が速いから』と言われました。最初から特養に入れる準備をしないと、僕のような目にあいます。それでも、僕の場合は知己の医者がいろいろやってくれたから何とか破産せずにすんだ。それができない人は、自宅に両親を閉じ込めて、彼らの年金で食っていますよ」
では、“そのとき”に備えて、今のうちに何をやっておくべきだろうか。
「まず、両親が元気なうちに、公証役場で任意後見契約を結んでおくんです」
任意後見制度は、判断能力の不十分な人に代わって財産などを動かせる成年後見制度の1つである。
「後見人の権利を行使すると、弁護士費用などが月3万円以上かかるが、行使せずとも、判断能力がある時期に子供に財産管理を委託したという強力な証拠になります。この契約書を見せるだけで、様々なことができる。成年後見制度には、ほかに法定後見制度がありますが、裁判所はカタコトでも喋れれば『判断能力アリ』にするし、もし通っても弁護士や司法書士に月3万円程度の報酬が発生する。そんな支払いは無理でしょう」
次に、親と同じ金融機関支店の取引口座を持ち、普段から代理人契約のことを話し合っておくことだという。
「いざとなったら躊躇せずに代理人契約を結び、親の口座を凍結し、自分たちで銀行口座を管理できるようにしておく」
最後に、「親が60歳を過ぎたら掛かりつけの医師をつくり、半年に1回必ず受診させ、自分も医師との人間関係を密にする」。そうすれば、親が外出できなくなっても、医師は本人不在のまま介護認定の診断書を書いてくれるという。
“知っている人”を知っておく重要性
288
:
とはずがたり
:2014/07/17(木) 13:39:57
>>287-288
認知症専門医師
長谷川嘉哉
2000年より岐阜県土岐市で開業。認知症専門外来、在宅医療に従事する。1万件以上の訪問診療、200人以上の在宅看取りを実践。
「親が認知症になると、大騒動の末に高くても空いている有料ホームや高専賃(高齢者専用賃貸住宅)につい入ってしまう可能性は高いですね」――そう語るのは、医療法人ブレイングループ理事長で神経内科医の長谷川嘉哉氏(46歳)。
「軽いうちは『在宅』。少し重くなったら、昔の高専賃である『サービス付き高齢者住宅』や『有料老人ホーム』。ただ、月に最低20万円はかかるから、ここにいる間に、『特別養護老人ホーム(特養)』や『介護老人保健施設(老健)』に移れるよう押さえておく」
こうした情報に詳しいのは、ケアマネジャーだ。「プロのケアマネなら、こうしたケアを全部やってくれるし、平塚さんのようなケースはまず起こらない。そういう“知っている人”を知っておくことが非常に重要です」。
長谷川氏は「ケアマネジャーと主治医選びで運命が決まる」と断じる。
「まず、市町村の窓口で介護保険の申請と地域のケアマネ探しを行うのが基本中の基本。社会福祉協議会(社協)のケアマネがいいともいわれますが、単純にそうとは言い難い。一定の水準は保証されていますが、半分公務員のようなもの。土・日に連絡がつかない場合も多い。かといって、民間のケアマネは情熱ある人も評判の悪い人もいて玉石混交。それに、ほかにいい選択肢があっても、自社で患者を抱え込む傾向がある。一長一短です」
主治医については、多くの人は大病院の医師に頼みたがるが、肩書や名前で選ぶのは危険だという。
「彼らは忙しいうえに介護のことをよく知らないから何もしてくれません。専門を問わず、在宅医療をやっている医師と、そこに絡むケアマネを選ぶといい。きちんとしたホームページをつくっているか否かが一定の目安になると思います」
ただ、成年後見制度については、「医師の立場からいえば使うべきですが、本当に困ることがなければ、むしろ使わないほうがいい」という。
「成年後見人は、親の“財産管理人”ではなく“保証人”。たとえば、月20万円の生活費を1回だけ30万円とし、差額10万円を貰おうとしても、理由を説明できないと裁判所はNG。成年後見を使う人の多くはお金持ちですが、お金も借りられなくなるし、子供への贈与ができなくなる。むしろ、元気なうちに遺言をつくっておくほうが大切だと考えています。親がどういう死に方を望んでいるかによって、いろんな事柄が変わります。肝心なのは、元気なうちに親とどれだけコミュニケーションを取れるか、では」
親の望みは? その意に沿う方策は? そのための備えは?……「知らない」がゆえの悲劇を避けるには、早いうちから、正しいことを知るための真剣な努力を続けることだろう。
289
:
とはずがたり
:2014/10/08(水) 17:26:49
国民医療費39兆2千億円 過去最高、1人31万円弱
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014100801001295.html
2014年10月8日 17時01分
厚生労働省は8日、2012年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の総額(国民医療費)が、前年度比6267億円増(1・6%増)の39兆2117億円だったと発表した。国民1人当たりでは5600円増(1・9%増)の30万7500円で、いずれも6年連続で過去最高を更新した。
高齢化に加え、医療技術の高度化や薬の高額化で費用が膨らんだことが主な要因だが、入院・受診日数は減ったため、総額の増加幅は前年度の3・1%から圧縮された。国民医療費が国民所得に占める割合は11・17%。
(共同)
290
:
とはずがたり
:2014/10/14(火) 19:56:16
2014.10.14 19:24
医療費13億円を過大支給 後期高齢者制度で厚労省
http://www.sankei.com/affairs/news/141014/afr1410140034-n1.html
75歳以上の高齢者を対象とした後期高齢者医療制度の事務運営をしている34都道府県の広域連合に対し、国が高額医療費の一部負担金約13億4千万円を過大に支給していたことが14日、会計検査院の調べで分かった。病院などから提出されるレセプト(診療報酬明細書)を広域連合側が重複計上していたことが主な原因。
検査院は「厚生労働省が算出の具体的な方法を示しておらず、広域連合側が電算処理システムの機能を十分に理解していなかった」とし、適正な取り扱い方を周知するよう厚労省に要請。同省は今回検査対象としなかった広域連合も調査し、過払い分の返還を求める。
検査院が34広域連合の平成22〜24年度分について調べた結果、全ての広域連合で、診療報酬点数の訂正などのため医療機関側にレセプトを差し戻した場合に、医療機関から再提出されたレセプトと訂正前のレセプトの金額を重複して計上していたことが確認された。
291
:
チバQ
:2014/10/14(火) 21:39:32
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014101400723
香港長官の評価下がる=デモ対応影響か−世論調査
香港の梁振英行政長官=2日、香港(AFP=時事)
【香港時事】香港大学の民意研究機関が14日発表した世論調査結果によると、梁振英行政長官に対する評価(100点満点)は40.6点と前回から2.6点下がり、2012年7月の就任以来2番目に低い評価となった。道路占拠で長官選挙制度の民主化を求める民主派デモ隊に強硬姿勢を示していることが影響したとみられる。
梁長官の支持率は前回より2ポイント高い23%。不支持率は61%で、4ポイント上がり、支持率から不支持率を引いた支持度は低下した。(2014/10/14-17:58)
292
:
とはずがたり
:2014/11/20(木) 11:27:07
パートなどの厚生年金加入拡大 給付の抑制も、厚労省が改革方針
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20141119/Kyodo_BR_MN2014111901001778.html
共同通信 2014年11月19日 20時47分 (2014年11月19日 20時48分 更新)
厚生労働省は19日、社会保障審議会年金部会を開き、8月からの議論を踏まえて公的年金制度改革の方針をまとめた。パートなど短時間労働者の厚生年金への加入拡大や給付水準を徐々に抑制する「マクロ経済スライド」の強化を強調した。制度の支え手を増やすとともに、抑制するスピードを速めることにより、将来世代の給付水準が下がりすぎないようにする狙いだ。
部会は厚労省方針を了承した。ただ、年末までに正式な結論をまとめる予定だったものの、衆院解散・総選挙のあおりで年明けにずれ込む可能性がある。
293
:
とはずがたり
:2014/12/25(木) 20:01:39
国保の再建急務、自治体に国費1700億投入へ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20141225-OYT1T50074.html?from=yrank_ycont
2014年12月25日 17時33分
政府は来年度、市町村が運営する国民健康保険(国保)の財政再建の一環として、1700億円の国費を自治体に投入する方向で調整に入った。
財源となる消費税率の10%への引き上げが2017年4月に先送りされ、実施が懸念されていたが、政府は国保の立て直しが急務と判断した。
国保は、自営業者や退職者ら3500万人が加入する公的医療保険の一種。他の公的保険よりも高齢者や低所得者が多く、保険料収入が少ないのに、医療費の支出が多い構造的問題がある。市町村の予算から赤字を補填ほてんしている総額は3500億円に上っている。
政府は12年2月に社会保障・税一体改革大綱を閣議決定。この大綱で、国保運営を予算規模が小さな市町村から、財政基盤が確立している都道府県に移管するとともに、国費投入の方策を打ち出していた。
2014年12月25日 17時33分
294
:
とはずがたり
:2015/01/09(金) 20:36:14
自民党が執行する土木工事は愚にもつかぬ工事しかしないのだからそんなのに大盤振る舞いするくらいなら介護人手不足の介護職への報酬引き上げてばらまきした方がよっぽど日本国民の福利厚生に適うのにアホな政府だ。
介護報酬引き下げ反対訴え都内で集会
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150108/t10014539331000.html
1月8日 15時08分
介護報酬引き下げ反対訴え都内で集会
ことし春の介護報酬の改定で引き下げが検討されていることを受けて、全国の介護施設で作る団体などが都内で集会を開き、「介護現場では人手不足が深刻で職員の待遇改善やサービスの質を確保するためには報酬の引き上げが必要だ」と訴えました。
東京・千代田区で開かれた集会は、全国の老人保健施設で作る団体が呼びかけ、介護関係者などおよそ2000人が集まりました。
ことし春に改定される介護報酬を巡っては、財務省が過去最大の3%台の引き下げを求めているのに対し、厚生労働省は、介護サービスを充実させるためには大幅な引き下げは受け入れられないとして、引き下げ幅を2%未満に抑えたいとして調整が続いています。
集会では、全国老人保健施設協会の平川博之副会長が「報酬が引き下げられればサービスの質の確保だけでなく職員の待遇の改善も不可能になる」と述べ、引き下げへの反対を主張しました。
続いて、都内の介護施設に勤務する介護福祉士の男性が「やりがいを感じても低い給料では結婚できないと退職する仲間がいる。安定した生活のために報酬の引き上げをお願いしたい」と訴えました。集会では、およそ140万人分の署名を塩崎厚生労働大臣などに提出したことが報告され、引き続き介護報酬の引き上げを求めていくことを確認していました。
295
:
とはずがたり
:2015/01/09(金) 20:40:25
とことん国民の福祉ではなく自分らの利権構造にしか頭にない連中。そもそも所管の厚労相をして,自民利権を構成して濡れ手で粟の福祉法人理事長一族の利権温存しか考えてないバカな発言である。
介護報酬改定「経営に配慮を」…財務相に厚労相
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150109-OYT1T50065.html
2015年01月09日 11時13分
介護保険サービスの公定価格である介護報酬の改定を巡り、塩崎厚生労働相は8日、財務省で麻生財務相と非公式に会談し、事業者の経営悪化によるサービス低下を招かないよう改定率への配慮を求めた。
会談後、塩崎厚労相は同省で記者団に、「(改定率については)全くの白紙。双方同じような考えのところもあれば、そうじゃないところもある」と述べ、隔たりがあることを示唆した。
介護報酬の改定は2015年度予算編成の最大の焦点。年々増大する社会保障費を抑制するため、財務省は約3%のマイナス改定を主張しているが、厚生労働省や自民党厚労族などが反対しており、今後、マイナス2%台後半を巡る「攻防」が繰り広げられそうだ。両大臣は今週末に正式な大臣折衝を行い、最終的な詰めの作業を行う。
2015年01月09日 11時13分
296
:
名無しさん
:2015/01/16(金) 22:10:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150114-00000003-jct-soci
年金の「世代間格差」、本当にないのか 厚労省年金マンガに「色々ひどい」と反発
J-CASTニュース 1月14日(水)18時4分配信
厚生労働省がホームページ上で公開している公的年金の制度や現状を解説するマンガが「色々ひどい」とツッコミを浴びている。
「公的年金がなくなることはありません」「若者が損とは言えません」。厚労省としては仕方がない説明なのだろうが、若い世代を中心とした読者を納得させることはできず、反発を招いてしまった。
■「これでほんとに若い人が納得するんだろうか」
マンガは「いっしょに検証!公的年金」というタイトルで、全11話86ページが2014年5月14日に公開された。両親と10〜30代の兄妹の家族が、年金にまつわる疑問や不安を口にすると、制度に詳しい「年金子(とし・かねこ)」が「ご安心くださーい」といって解説する内容だ。
公開直後もマンガについて書き込む人がいなかった訳ではないが、15年1月中旬ごろに、一部ツイッターユーザーに発掘されたらしく、まとめサイトに取り上げられ、ネットで注目を浴びた。
特に批判が集まっているのが、給付額の世代間格差について描いた場面だ。働く20代女性の「年金額が今の人よりすっごく減るって聞いたわ」という悩みに、年金子は現在給付を受けている世代が教育や医療が不十分な時代を耐えて日本を発展させたと熱弁を振るい、「そのおかげで今の若い世代が豊かに暮らしていることを考えると、受け取る年金に差があったとしてもそれだけで若者が損とは言えないと思いませんか?」と訴えかける。
作中の人物は「確かにあたしたち好きな大学に行かせてもらえるしなあ」とすっかり納得。しかし、現実の読者からは「論理のすり替えが酷すぎる」「これでほんとに若い人が納得するんだろうか」と反発する声が上がっている。
作中には、少子高齢化を心配する女子大生に「あんたが結婚してたくさん子どもを産めばいいのよ」と母親がけしかけるなど、未婚女性をやゆするような場面がしばしば描かれる。これには「女性に何を求めているのかがあけすけ」「女性団体とかもっと怒っていいと思う『女は産む機械』発言とほとんど一緒やんけ」と批判的な意見も少なくない。
経済学者も疑問投げかける
J-CASTニュースの取材に対し、厚生労働省の担当者は、同省にはマンガの内容に関する問い合わせや苦情はまだ届いていないという。「特定の価値観、一方に寄った主張は意図していない」とし、「若い人、不安を持つ人に、制度や状況を知ってもらうことが公開の目的」と説明した。当初の予定通り、財政検証の結果などを踏まえ、作中のセリフなど一部内容を差し替える予定だという。
マンガをめぐる盛り上がりは経済学者の目にも留まった。「公的年金制度は(中略)本来、個人や世代の差による損得を論じる性質のものではありません」という記述に、明治大准教授の飯田泰之さんはツイッターで「ある意味では『損得ではない』ともいえる(年金は長生き保険だから)。だけど保険にも損得(有利な保険不利な保険)という視点は必要不可欠なんだけどなぁ」と疑問を投げかける。
池田信夫さんは「『所得増や相続などを考えると、世代間格差は大きくない』というのが厚労省の見解。賦課方式は『同時代の助け合い』だから、もともと世代間格差という概念がない。若者は自分で反論を考えてみよう」と議論を呼びかけている。
297
:
名無しさん
:2015/01/24(土) 11:30:35
>>296
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4767
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150122-00004767-sbunshun-soci
年金マンガ大炎上! 厚労省は「そんなに悪いですか?」
週刊文春 1月22日(木)18時1分配信
厚生労働省HP内の特設サイト「いっしょに検証! 公的年金」で公開されているマンガの内容が酷いと、ネットを中心に批判が高まっている。
昨年5月中旬の公開当初は大して話題にもならなかったが、今年1月、図解入りで問題点を指摘するブログが立ち上がると、ツイッターで瞬く間に拡散。大炎上となった。
「年金への理解が足りない一家に“年金子(としかねこ)”なる講師役の独身女性が解説するというストーリーですが、『公的年金がなくなることはありません』『今のお年寄りのお陰で若い世代が豊かに暮らしていると考えると、受け取る年金に差があっても損とは言えない』など、若い世代への配慮不足が甚だしい。さらに全編を貫くのが独身女性への揶揄。少子化を心配する大学生の次女に対しては長女に『あんたが結婚してたくさん子どもを産めばいいのよ!』と言わせています」(厚労省担当記者)
年金に詳しい社会保険労務士・税理士の佐藤正明氏の話。
「ツギハギだらけの政策で抜本改革を先送りしてきたのは厚労省なのに、支給開始年齢引き上げの可能性など、都合の悪いことには触れず、現行制度を正当化するばかりの内容。年金への不信感は却って増すのではないでしょうか」
ネット上の若者達の反応も「年金をこれまで納めていたけど払う気がなくなった」、「責任転嫁がひどい」、「官僚馬鹿すぎる」といった具合だ。
哲学が専門の津田塾大学・萱野稔人教授も懸念する。
「こんなHPでは、逆に世代間格差を煽りかねない。若者の貧困がこれだけ問題になっているのに厚労省は何を考えているのでしょうか。ただでさえ今の学生は『年寄りが憎い』などと高齢者に不寛容になっています。直感的に自分たちの世代は損していると分かっているのでしょう」
「年金財政に理解を促す」(同省HP)ためのこの事業、HP作成費込みで約1574万円の税金が投入されている。
厚労省担当者の弁。
「当初見ていただいた社労士や大学教授の方からは概ね好意的な反応でした。今年に入って突然ネット上で批判が湧き、正直困惑しています。ご批判もありますし、文言や内容を変更することも考えています。でもあのマンガ、そんなに悪いですか?」
まさか、そこからですか?
<週刊文春2015年1月29日号『THIS WEEK 社会』より>
「週刊文春」編集部
299
:
名無しさん
:2015/01/31(土) 23:16:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150131-00000054-jij-soci
厚労省2職員を書類送検=職業訓練事業で官製談合疑い―警視庁
時事通信 1月31日(土)12時51分配信
厚生労働省の職業訓練事業で、独立行政法人に対して同省幹部が公示前に仕様書案などを渡し、公正な入札を妨害したなどとして、警視庁捜査2課は31日までに、官製談合防止法違反容疑で、同省職業能力開発局の当時の女性企画官と男性課長補佐を書類送検した。東京地検は起訴の可否について慎重に判断する。
問題となったのは、昨年2月に入札が公示された、失業者らに職業訓練を行う「短期集中特別訓練事業」。
送検された2人は昨年2月、入札条件の公示前に同省所管の独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構」(JEED、千葉市)を訪れ、委託予定額20億円が明示された資料や事業内容が書かれた仕様書案を職員に手渡すなどして、公正な入札を妨害した疑いが持たれている。
問題を受け厚労省は昨年5月、国家公務員法の守秘義務違反があったなどと認定し、企画官ら2人を停職1カ月処分とした。
厚労省は「企画競争の公正性を根本的に損なうとまで断ずることはできない」として刑事告発を見送っていた。その後、東京の市民団体が警視庁に官製談合防止法違反容疑で告発した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150131-00000538-san-soci
厚労省不正入札、担当職員2人を書類送検 警視庁、公示前に仕様書…独法に便宜容疑
産経新聞 1月31日(土)13時39分配信
厚生労働省の就労支援事業をめぐり不適切な入札があった問題で、落札した独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)」に入札の公示前に仕様書を示すなどしてJEEDに便宜を図ったとして、警視庁捜査2課は、官製談合防止法違反容疑で厚労省のキャリア官僚2人を書類送検した。
書類送検されたのは、当時、同省能力開発課の女性企画官(49)と男性課長補佐(48)。2人は「一者応札になっても問題はない」とJEED側に伝え、入札の公示前に委託額などを記した仕様書を示しており、捜査2課はこうしたJEEDに対する便宜が入札の公正を害したと判断した。
JEEDが落札したのは消費増税前の景気対策として平成25年度補正予算に計上された「短期集中特別訓練事業」。職業訓練の受講者に給付金を支給し、訓練機関にも奨励金を支払うことで失業者らの支援する仕組みだった。入札には最終的にJEEDしか参加しなかった。
事業をめぐっては、2人が公示前の25年12月、JEEDに「受託してほしい」と依頼。公示前日の26年2月17日にも厚労省側が約20億円の委託額を明記した仕様書案を事前に提示し、当初公示した参加要件をJEEDが参加できる要件に変えて同月19日に公示し直していたことが厚労省の調査で判明している。
厚労省は「信用失墜行為にあたる」として2人を処分する一方、「JEEDのみを有利とした行為ではない」などとして、同法違反罪での刑事告発は見送っていた。
市民団体が2人の行為は同法違反罪にあたるとして同年6月、警視庁に告発。捜査2課が受理し、同容疑で2人の立件に向けて捜査を進めていた。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/148648
官製談合で内部資料 厚労省とJEEDの生々しいやりとり
2014年3月13日
厚生労働省が“身内”独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)」に職業訓練事業を回すため、入札条件を書き換えていたことなどが発覚、国会で追及されているが、とんでもない内部資料が出てきた。
すでに、2月18日の公示前日に厚労省の担当企画官らがJEEDを訪問したことがバレ、「事前説明をした官製談合じゃないか」と騒がれた。衆院厚生労働委員会に呼ばれたJEEDの小林利治理事長は「調査中」と逃げ回っていたが、この時の議事録が出てきたのである。12日の委員会で民主党議員が暴露し、追及した。
その議事録によると、JEEDを訪ねた厚労省の職員は能力開発課の企画官や課長補佐、係長など8人。機構側は10人が対応し、こんなやりとりをしているのだ。
機構 「一者応札になるが問題にならないか?」
厚労省「問題にならない。外部から問われた際は厚生労働省で対応する。企画官の説明会は26日に予定している。プレスリリースは行わない。公示はあす18日、昼ぐらいを予定している」
機構 「今回の事業は1年限りか?」
厚労省 「ここ限りだが、効果が上がれば今後は求職者支援訓練の中で恒久化したい」
生々しいやりとりだ。まさしく官製談合そのものである。この事業をJEEDは20億円で落札した。入札のやり直しで済む問題ではない。
300
:
とはずがたり
:2015/02/06(金) 11:14:07
高学歴なのに生きていけない…「生活保護申請」最前線
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150206/Dmm_915207.html
DMMニュース 2015年2月6日 07時50分 (2015年2月6日 10時10分 更新)
年々、増え続ける生活保護受給者数に歯止めをかけるため、これを対応する各地方自治体の市・区役所では水際で食い止めるべく厳しい対応が取られることもあったという。
しかし、こうした対応は、2007年の「おにぎりを食べたかった」との書き残しを置き50代男性が餓死した北九州市の事件により、「本来、福祉の網にかけて救われるべき人を救っていない」との批判の声の高まりへと繋がった。
以来、生活保護受給相談窓口現場では、「出来るだけ相談者に寄り添った対応を心掛けている」(大阪市の生活保護担当係長)という。結果、生活保護受給費は増え続け、今では一転、働けるのに働かないという生活保護受給者への批判の声が高まりつつある。
では、実際に生活保護受給現場ではいったいどんな人が訪れ、どんな対応がなされているのか。私たちはあまりにもその実情を知らなさ過ぎる。今回、受給者数が全国ワーストワンで、市民の18人に1人が受給者だという大阪市の生活保護受給担当者に話を聞くことができた。同時に、筆者の知人(A氏・40代・無職)で生活保護受給相談を行いたいという人物に同行させてもらい、実際に役所に赴いて担当者がどんな対応をするのかを見てみた。
窓口対応は丁寧で、“三種の神器”があれば受給可能
「働けない理由を明確にして頂かなければ(生活保護受給は)難しいですね。もし、うつ病であると仰るなら、その診断書とか。お役所仕事で不快に感じられるかもしれませんが、どうかお許し下さい」
大阪市の某区の男性生活保護受給担当者は、A氏の「数年前までサラリーマンとして働いていたが、うつ病により体調を崩し、以降、貯金を切り崩し生活してきたがもう限界だ」という申告に対し、こう丁寧に対応する。そして、「持ち家だと難しい。借家でも預貯金、証券などの資産が100万円以上あるとダメ」など、具体的数字を挙げる。車やバイクを持っていると生活保護受給は大阪市では現状難しいと説明した。
筆者は他の受給者にも取材したが、こうした対応は大阪市各区、近隣の堺市、隣接する尼崎市でもほぼ同様のものだという。別の日にA氏が相談したとき、ひとりだけ態度が横柄で言葉遣いが居丈高な女性担当者がいたが、「今のあなたの現状よりも酷い人がいる。申し訳ないがもう少し頑張って。預貯金ゼロ、持ち家なし。精神疾患で働けないなどの要素があれば行政はあなたを見捨てない」と相談者への対応そのものは群を抜いて丁寧かつ親切だった。 この言葉を裏読みすれば、「預貯金ゼロ、持ち家なし、精神疾患の診断書」の“生活保護受給の三種の神器”さえ揃えば生活保護受給も可能というわけだ。
よく耳にする福祉に強い政党、公明党や共産党の議員の関与を匂わせても、職員の対応が変わることはなかった。ただ、「ああ、そうですか」と軽く流されただけだった。実際に同席しているとこれはまた対応が変わるのかもしれない。
301
:
とはずがたり
:2015/02/06(金) 11:14:27
>>300-301
では、実際に生活保護受給相談に来る人たちとはどんな背景を背負っている人たちなのか。今回匿名での取材に応じてくれた大阪市の生活保護担当の職員(30代)はこう話す。
「実に様々です。刑務所や更生保護施設から出られてすぐの方もいれば、何がしかの病気で働けない方。最近では大学生が『就活かったるいので生活保護を』という話も聞いています。それこそ世の中にあるありとあらゆる職種の人たちが相談に訪れます。ただし皆さん全員が生活保護受給となるわけではありません。ハローワークをご紹介し就労機会に恵まれればもう生活保護の必要はありませんから」
この話を聞く限りでは就職活動と並行して生活保護受給申請を行なおうという向きも少なくないようだ。
アラフォーの高学歴会社員や専業主婦も増えている
実際、この職員の肌感覚では、かつてならば生活保護受給相談に訪れないであろう背景を背負った人たちが相談窓口にやってくるという。
「元医者、元弁護士、元1部上場企業勤務などの男性、そしてこういった職に就く男性と結婚していた女性です。女性の中には、それこそ国内、外資問わず元CAや元タレント、元アナといった華やかな職に就いていた人も少なくありません」(大阪市職員)
こうした人たちの年代はアラフォー世代が多いという。何らかの犯罪に巻き込まれ資格剥奪を余儀なくされた元医者や弁護士を除き、元1部上場企業勤務などの男性にはほぼ似通った傾向が見受けられるという。
「高学歴で受給相談に来られる方の場合、有名大学を卒業後、新卒で入社。20代後半で結婚した後、企業側の早期退職の勧奨により退職した人が多いですね。もしくは中小零細企業に就職したが倒産、もしくは起業して失敗した人もいる。40代になって新たな仕事を探すこともできず、生活に行き詰まり生活保護受給相談に訪れるのです」(同)
女性も同様だ。20代後半で結婚し、30代半ばにして結婚生活が破綻してしまったパターン性だ。専業主婦の生活が長いことから就職活動を行っても就労機会に恵まれず、何をしていいのかわからない。思い悩むうちに夫との関係がより険悪になり、離婚に至るというパターンだ。
「いくら有名大学卒でも40代の女性や、専業主婦経験が長く社会との接点が限られてきたという方への就労機会は、実際、難しいものがあるのでしょう。そうすると生活保護というセーフティネットに頼らざるを得ないのが現実です」(同)
あまりにも福祉というセーフティネットへのハードルが高い社会も困りモノだ。だがあまりにもそのハードルが低い社会だと、富を得た者や努力して稼いでいる人たちの意欲を削ぐ社会となりかねない。欧米先進国も日本と同じ状況で、バランスを取ることは極めて難しい。それがはたして本当の資本主義社会なのか。何とも私たちは難しい選択を迫れている。
(取材・文/川村洋)
302
:
名無しさん
:2015/02/09(月) 23:37:24
>>297
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015020802000124.html?ref=rank
「結婚してたくさん産めばいい」 年金PR漫画 批判集中
2015年2月8日 朝刊
公的年金制度の必要性を説明しようと、厚生労働省がインターネット上で公開している広報用漫画の内容が波紋を広げている。登場人物の若い女性が制度維持には「結婚してたくさん子どもを産めばいい」などと発言し、結婚・出産という個人の選択に国が口を挟んでいるように受け取れるからだ。国会でも取り上げられ、関係者からも「出産は制度維持が目的ではない」と反発の声が出ている。 (我那覇圭)
漫画は「いっしょに検証!公的年金」と名付けられ、二〇一四年五月から厚労省のホームページ(
http://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou
)で公開されている。第0〜11話で構成され、主人公の姉妹が解説役の女性の話を聞きながら制度の意義や仕組み、財政状況などを理解する内容だ。
問題の場面は最後の第11話。少子化が年金制度の維持に影を落としていると知った姉が「あんたが結婚してたくさん子どもを産めばいいのよ!」と妹に発言。別のコマでは、解説役の女性も姉の手を引っ張り「バリバリ働いて今週のお見合いパーティも頑張りましょー!」と叫ぶ場面で終わる。
一月三十日の衆院予算委員会では、野党議員が漫画を取り上げ「女性が頑張って子どもを産めば問題は解決するのか」と追及。塩崎恭久厚労相は「上手(な表現)ではない」と釈明したが、今月三日の記者会見で「女性をやゆする意図はない」とこのまま掲載する考えを示した。
厚労省年金局によると、インターネット上では一月中旬から漫画への関心が拡大。一日数百件にとどまっていたホームページへのアクセスは、最多で一日約八万九千件に上った。「(戦時中の)『産めよ殖(ふ)やせよ』のような発言だ」「産むか産まないかは個人の自由だ」という批判が掲示板などに書き込まれた。
少子化問題に詳しい日本総研の池本美香主任研究員は「国の制度維持のために産むという印象を受け、違和感を覚える」と指摘。「出産には、子育て環境の整備や男性の育児参加の促進など解決すべき問題が多い。女性が産めばいいというように単純化されているのは問題だ」と話した。
女性の権利向上に取り組む市民団体「女性と人権全国ネットワーク」の近藤恵子共同代表は「経済的、身体的な事情で、産みたくても産めない人が多い中、配慮が足りない」と批判した。
303
:
とはずがたり
:2015/02/17(火) 16:18:37
なんて強欲なんだ(;´Д`)
<年金減額>全国一斉提訴へ…17日、鳥取で第1号
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20150217k0000m040056000c.html
毎日新聞2015年2月16日(月)21:28
過去の物価下落時に年金を減額せず据え置いた「特例水準」を解消するため、国が2013年10月から年金を減額している処分は違憲だとして、鳥取県内の受給者25人が17日午後、国を相手取って取り消しを求める訴訟を鳥取地裁に起こす。受給者約11万5000人でつくる全日本年金者組合が主導し、鳥取を皮切りに全国全ての地裁で順次、集団訴訟を起こすという。
年金は前年の物価に連動して増減するが、00〜02年度、物価下落にもかかわらず年金額が据え置かれた。この「特例水準」によって本来の水準との開きが2.5%に広がったとして、13年10月から15年4月までに3段階で計2.5%引き下げる法律が成立した(成立は12年11月)。
訴訟では、1段階目である13年10月からの1%減額の取り消しを請求する。受給者側は「04年に成立した年金制度改革関連法では、特例水準による本来水準との差額は物価上昇で解消するとされ、減額は想定されていなかった」と主張。月額10万円に達しない加入者が多数いる中、「特例水準の解消を口実とする減額は、健康で文化的な最低限度の生活を定める憲法25条に違反する」などと訴える。
全日本年金者組合によると、13年10月の減額を受け、全国の厚生局に約12万6400人が不服審査を請求し、全て却下された。約2万5000人が再審査請求したが、やはり全て却下されたため、同組合が昨年12月、全国での提訴を決めた。4月には徳島や北海道で提訴し、その後も順次、提訴するという。
年金を巡っては今年4月から年金の伸びを物価の伸びより0.9%分低くする抑制策「マクロ経済スライド」が始まる。この制度は特例水準の解消が前提になっているため、弁護団は「マクロ経済スライドの撤回も目指す」としている。【真下信幸】
304
:
名無しさん
:2015/02/22(日) 12:38:26
>>167
>>284
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150222/k10015643751000.html
国民年金保険料の強制徴収 対象を拡大へ
2月22日 4時13分
厚生労働省は、国民年金の保険料について、悪質な滞納者を放置すれば年金制度への信頼が揺らぎかねないとして、新年度・平成27年度から、支払いに応じない場合には財産を差し押さえるなど、強制的に保険料を徴収する人の対象を、今年度の1.5倍に当たる全国20万人に拡大することにしています。
自営業者などが加入する国民年金の保険料の納付率は、平成元年には84.7%でしたが、昨年度・平成25年度は、60.9%にまで落ち込み、4か月以上滞納している人はおよそ620万人に上っています。
厚生労働省は、保険料を納めていない人のうち、支払い能力がありながら保険料を滞納する人を放置すれば、現役世代が高齢者世代を支える年金制度への信頼が揺らぎかねないとして、新年度・平成27年度から納付対策を強化することにしています。
具体的には、督促状を送っても支払いに応じない場合には、財産を差し押さえるなど、強制的に保険料を徴収する人の対象を、「年間の所得が400万円以上」という要件は変えないものの、滞納期間をこれまでの「13か月以上」から「7か月以上」に短縮し、今年度の1.5倍に当たる全国20万人に拡大することにしています。
厚生労働省は、今後も強制的に保険料を徴収する対象を拡大していく方針で、平成30年度までに、納付率を60%台半ばに引き上げたいとしています。
305
:
名無しさん
:2015/03/15(日) 11:05:53
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150315-00042434-gendaibiz-pol
年金一元化。でも役人たちは「利権」を死守
現代ビジネス 3月15日(日)11時1分配信
国家公務員共済などの年金がGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)と同じようにリスク資産への運用シフトを始めるというので、関係者がざわめいている。今回はその背景を探って、なぜ騒いでいるのかを考えてみよう。
社会保障・税一体改革の中で、'12年8月、被用者年金一元化法が成立した。それによって、'15年10月から、厚生年金に国家公務員、地方公務員と私学教職員が加入することになった。つまり、厚生年金と、国家公務員共済、地方公務員共済、私学共済が一元化される。
国家公務員共済、地方公務員共済、私学共済それぞれの積立金は約8兆円、約18兆円、約4兆円。年金一元化にともなって、それぞれの積立金の半額程度が厚生年金の共通財源とされ、厚生年金と国民年金の積立金120兆円と合算されて管理される。
その運用については、厚生労働大臣、財務大臣、総務大臣、文部科学大臣が共同で「基本指針」を策定することとされている。年金一元化というものの、厚生年金が厚労省、国家公務員共済が財務省、地方公務員共済が総務省、私学共済が文科省というそれぞれの所管なので、4大臣がそろって共同で指針を定めたということ。つまり、あくまで縦割りなのである。
その「基本指針」に基づいて、GPIF、国家公務員共済組合連合会、地方公務員共済組合連合会、私学事業団がそれぞれ、各運用主体のポートフォリオを定めるに当たって参酌すべき資産構成の目標(モデルポートフォリオ)を策定するとされている。ここでも縦割りは堅持されているのだが、前述したように、運用の「基本指針」は4大臣の下で決まる。結果として、今回のように、国家公務員共済連合会、地方公務員共済連合会、私学事業団ともに、GPIFと同じようなポートフォリオへ変更することになったわけだ。
以上が年金一元化の経緯。年金一元化というものの、その運営組織の実態は各省がそれぞれの積立金を一種の「利権」と考えて、死守しているのがわかるだろう。民間の会社であれば、そこまで各部署が資金を抱えるということは考えられず、財務関係部署で一元管理するが、役所はそうではなく、あくまで各省があたかも独立した会社のようになっているわけだ。
GPIF、国家公務員共済連合会、地方公務員共済連合会、私学事業団で運用方針が同じなら、いっそのこと、それぞれの組織も統合したらいいと思うが、それは役人の論理ではありえない。というのは、国家公務員共済連合会、地方公務員共済連合会、私学事業団は、それぞれ財務省、総務省、文科省の有力な天下り先になっているからだ。
かつてはGPIFも厚労省の天下り先であったが、さすがに今では運用の素人の厚労官僚に出る幕はない。外部からすれば、GPIFのほうがまともに見えるが、役人は天下り確保が最優先するので、GPIFと組織統合するなんてとんでもないと思っているわけだ。
財務省、総務省、文科省は、今回の運用方針を同一化することによって、いずれ厚労省のように天下り先が失われていくことを覚悟するかもしれない。ただし、そうはいっても、できるだけそうなるのを引き延ばそうと考えることだろう。
『週刊現代』2015年3月21日号より
ドクターZ
306
:
とはずがたり
:2015/04/14(火) 17:10:50
人口減対策で介護や保育などのサービス統合検討
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150414-OYT1T50036.html?from=yrank_ycont
2015年04月14日 14時24分
厚生労働省は14日、山間部などの人口減少対策として、介護、障害者福祉、保育などのサービスの統合に向けた検討チームを省内に設けた。
介護福祉士や保育士など、専門職員の資格についても、取得に必要な科目の共通化などを視野に議論する。5月中にも、今後、進めていくべき具体的な施策や課題をまとめる。
安倍内閣が看板政策と位置づける「地方創生」の一環。過疎化が進むと、様々な福祉サービスの施設などを別々に設けて運営するのが困難になるうえ、担い手不足が課題になる。そこで、高齢者、障害者、子育ての福祉サービスを一体的に運営することで効率化を図る。現在は、それぞれ異なっている設置基準や補助金の仕組みなどについて、見直しを行う。
2015年04月14日 14時24分
307
:
とはずがたり
:2015/05/06(水) 16:58:44
ニッポンの死角 「お泊まりデイ」サービスについて取材しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20150506-00000840-fnn-soci
フジテレビ系(FNN) 5月6日(水)13時38分配信
シリーズ企画「ニッポンの死角」。
高齢者が、日帰りで介護を受ける「デイサービス」。そこに、夜も宿泊する「お泊まりデイ」と呼ばれるサービスが、近年拡大しています。しかし、ニーズが高まる一方で、規制をかける動きもあり、一部の利用者に困惑が広がっています。
茨城・北茨城市にあるデイサービスの施設「樹楽団らんの家・大津」。
毎日、10人の高齢者が、食事や入浴などの介護を受けている。
午後5時にデイサービスは終了するが、帰宅したのは、わずか3人だった。
残った7人は、「お泊まりデイ」と呼ばれるサービスを利用し、このまま宿泊する。
このうち6人が、「老老介護」などの理由から、1年以上にわたり、ここで寝泊まりを続ける長期連泊者だった。
「お泊まりデイ」は、特別養護老人ホームの空きを待つ人の「受け皿」として、ニーズが高まっている。
しかし、こうした「お泊まりデイ」をめぐり、今、ある問題が指摘されている。
それは、夜間の運営にあった。
午後7時半、日中はリビングとして使われていた場所に、宿泊者分の簡易ベッドが設置される。
男女の間の仕切りは、このカーテン1枚。
実は、「お泊まりデイ」は、介護保険が適用されないため、国の規制がなく、夜間の運営は、事業者の裁量に任されている。
実際、この施設では、パーティションで、1人1人のプライバシーの確保に努めているが、中には、こうした配慮がない劣悪な環境に、高齢者を泊める施設もあり、問題となっている。
そこで厚生労働省は、4月30日、「お泊まりデイ」に関するガイドラインを発表。
夜間の定員や、職員の人員配置のほか、男女を同じ部屋に宿泊させないことなどが明記された。
さらに連泊については、「緊急時、または短期の利用に限る」として、長期連泊に一定の歯止めをかける方針を打ち出した。
しかし、施設や利用者は戸惑いを見せている。
1年5カ月にわたり、ここに連泊する熊坂 みささん(92)。
以前、幻覚や徘徊(はいかい)の症状がひどく、受け入れ先を求め、家族がたどり着いたのが、この施設だった。
熊坂さんの娘・堀野京子さんは「みんなに介護してもらって、ここまでになった。ここに来て笑顔が見られて、あぁ良かったんだなって」と話した。
ここで介護を受け、症状が改善したことから、家族は今後も、熊坂さんを預けたいと考えている。
しかし、今回のガイドラインでは、こうした家族の声が置き去りになる可能性もある。
樹楽団らんの家・大津代表の青木仁子さんは「ガイドラインが出たら、もちろん順守しなければならないですし、本当にやりにくい環境になってくると思うんですけど、わたしは、ここを辞めたくないですし、ここの利用者さんも手放したくないので...」と話した。
「お泊まりデイ」をめぐる、介護の現場と行政の認識のずれ。
「理想の介護」とは何なのか、今後も議論が続くとみられる。
最終更新:5月6日(水)13時38分
Fuji News Network
308
:
とはずがたり
:2015/05/08(金) 08:52:46
国民年金滞納、年収400万円超で強制徴収 対象を拡大
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312270208.html?iref=com_rnavi_arank_nr01
2013年12月27日18時21分
【中村靖三郎】低迷する国民年金保険料の納付率を上げるため、厚生労働省は来年4月から徴収を強化する。所得が年400万円以上で13カ月以上滞納する全員を強制徴収の対象とする。納付しない人は延滞金を課せられたり、財産を差し押さえられたりする可能性がある。
保険料の納付は義務だが、2012年度の納付率は59%にとどまる。日本年金機構が電話や戸別訪問などで納付を働きかけても応じない場合は、最終催告、督促、財産差し押さえといった強制徴収の手続きに入るルールだ。ただ強制徴収には人手やコストがかかる。実際は滞納となった保険料の0・2%分(09年度)しか強制徴収の手続きがとられず、75%分の徴収権は時効で消滅している。
厚労省は新たな対策として、来年度から最終催告状を所得400万円以上で13カ月以上滞納する全員に送る。対象は12年度の2倍に当たる約14万人。それでも応じない場合は督促や差し押さえを進める。強制徴収の対象は15年度以降も広げていく方針だ。こうした対策の費用として来年度予算案に今年度の5倍余りの約53億円を盛り込んだ。
309
:
とはずがたり
:2015/05/08(金) 10:18:03
この手の話しよく聴くけどどんな制度設計しとんねんヽ(`Д´)ノ
50年間、親の年金不正受給か…86歳を逮捕
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%ef%bc%95%ef%bc%90%e5%b9%b4%e9%96%93%e3%80%81%e8%a6%aa%e3%81%ae%e5%b9%b4%e9%87%91%e4%b8%8d%e6%ad%a3%e5%8f%97%e7%b5%a6%e3%81%8b%e2%80%a6%ef%bc%98%ef%bc%96%e6%ad%b3%e3%82%92%e9%80%ae%e6%8d%95/ar-BBjnNwn?ocid=AARDHP
読売新聞
両親の死後、生存していると偽り年金を不正受給していたとして、岐阜県警は7日、同県恵那市長島町正家、無職鈴木光枝容疑者(86)を詐欺と有印私文書偽造・同行使容疑で逮捕した。
鈴木容疑者の父親(当時65歳)は1968年7月、母親(当時60歳)は65年4月にそれぞれ死亡しており、不正受給は約50年間で総額約5100万円に上るとみられる。
発表によると、鈴木容疑者は2013年と14年の2月、日本年金機構(旧社会保険庁)から父親宛てに届いた現況確認書類(現況届)に父親が生存しているかのように記載。13年4月〜14年12月、計11回にわたり同機構から厚生年金など約262万円をだまし取った疑い。鈴木容疑者は「全く身に覚えがありません」と容疑を否認しているという。
310
:
名無しさん
:2015/05/10(日) 19:00:32
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150507-00070952-diamond-soci
年金生活者の手取り年収は16年前に比べて32万円も減っている!
ダイヤモンド・オンライン 5月7日(木)8時0分配信
● 年金生活者の家計の赤字額は 3年前より20万円も増えている!
定年を迎える前の現役世代にとってみると、「年金収入で暮らす生活」は想像しにくいものだ。セミナーなどで個別の情報をつかめないときには、総務省の「家計調査年報」の「高齢者無職夫婦世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の家計収支」というデータを用いて年金生活をイメージしてもらう。
調査によると、年金生活者の家計は年間収支が赤字の結果となっている。つまり、年金収入だけで支出を賄うことができないため、赤字分は貯蓄等を取り崩して生活しているのである。
昨年、最新年度版へのアップデート作業をしているとき、「あれ、赤字分が増えているかも」と思い、過去のデータを並べてみたら驚いた。年間収支の赤字額がわずか3年間で約20万円も増えていたのだ。
現役世代よりも収入が大幅に少ない年金生活者にとって、3年で20万円、つまり「平均年約6.6万円の赤字拡大」は暮らしに与える影響が大きい。赤字分は貯蓄を取り崩しているわけだから、今後も同じペースで赤字が拡大するならば10年分だと66万円、20年分だと132万円の老後資金が余分に必要になる。上記のグラフは、ちょっとしたホラーだ。
赤字額拡大の背景を見てみよう。
まず年間320万円前後の支出の内訳は、食費・日用品費や交際費など生活にかかるものと、税金や国民健康保険、介護保険の社会保険料である。2011年度からわずかであるが、支出額が増えているのは、円安による輸入品の値上げや、社会保険料アップによるものだ。原油高でガソリン代が高くなったのもこの時期である。
一方の収入は、ほとんどが公的年金によるもので夫婦合わせて年間260万円前後だ。注目すべきは、収入が2010年度から毎年減り続けていること。公的年金は、物価にスライドして金額が決まる仕組みで、デフレ状況下であった2010年度から2013年度の間は毎年年金額が引き下げられていた。わずか3年間で10万円も収入が減っているのは、見逃せない事実といえるだろう。
311
:
名無しさん
:2015/05/10(日) 19:00:51
>>310
年金生活者の赤字額が拡大したのは、支出の増加と収入の減少という両面の要素によるものなのである。
総務省の「家計調査」は、会社員だった人も自営業だった人も混在している「全国平均」のデータなので、年金収入は平均の数値よりも多い人もいれば、少ない人もいる。
企業年金の制度がある会社に勤めていた人は、厚生年金と合わせた年金収入が夫分だけで300万円前後といったケースは少なくない。専業主婦だった妻の基礎年金と合わせると、世帯の年金収入は350万〜380万円と平均値よりも高くなるが、収入が多いと支出額も増えるため、年間の赤字額が60万〜80万円になるケースが多い。
● 年金の手取り額は 16年前より32万円も減っている!
もう1つ、怖いグラフを見ていただきたい。これは、年金収入が300万円(厚生年金と企業年金の合計額)ある人の手取り額の試算である。手取り収入は「額面の収入-(社会保険料+所得税・住民税)」で求める。
額面の年金収入が300万円の手取り収入は、1999年には290万円あったのが今年は258万円になる予定。なんと、16年間で32万円も減っている(妻が基礎年金のみの専業主婦のケース)。1割以上の減少だ。このグラフもホラーといえるだろう。
「1999年」と比較しているのは理由がある。2000年に公的介護保険が導入されることが決まったとき、今後、介護保険料がかかると手取り額はどのくらい減るのだろうと思い、導入直前の1999年分の計算をしておいたからだ。
ところがその後、予想していなかった高齢者向けの制度改正が次々と実施され、年金の手取りは毎年のように減り続けることになった。
1999年は、国民年金保険料が10万円程度で、所得税と住民税はかからず、手取り額は約290万円だった。今年の試算をしてみると、所得税・住民税が約13万円、国民健康保険料・介護保険料が約29万円かかり、手取りは約258万円となる。
312
:
名無しさん
:2015/05/10(日) 19:01:09
>>311
なお、国民健康保険料と介護保険料は自治体により保険料が異なるため、住んでいるところにより、手取り額は異なる(所得税と住民税はどこに住んでいても同じ)。グラフの試算は比較的税収の多い東京23区に住んでいる人の場合。昔から国民健康保険料が高いと評判の大阪市で試算してみると、社会保険料負担は23区よりも年6〜7万円多い結果となった。
同じ額面年金額でもどこに住むかによって手取り額が異なるという事実は、年金生活者のほとんどがご存じない。自治体が変わる引っ越しでもしない限り、気がつくことがないからだろう。
● 年金収入の非課税ラインは 300万円から200万円に
2000年以降、年金の手取りを減少させる制度改正が次々と実施されている。
【おもな増税】
2004年:配偶者特別控除(最大38万円)の一部廃止
2005年:65歳以上の老年者控除(50万円)の廃止、65歳以上の公的年金控除額の縮小
2006・2007年:定率減税の縮小&廃止
【社会保険料負担アップ】
2000年:公的介護保険の導入による保険料発生
2008年:後期高齢者医療制度導入による保険料発生
その他、国民健康保険料と介護保険料は毎年のようにアップしている
増税の影響は大きかった。公的年金収入の非課税ラインは、2003年まで約300万円だったのが、2004年、2005年の所得控除廃止・縮小により、一気に100万円下がり、200万円程度から課税されるようになった。
課税されると、税金の負担だけでなく、自治体サービスにも影響を及ぼす。高齢者になり「住民税非課税世帯」になると、医療費や介護保険料などが低く抑えられたりするのだが、課税世帯になるとこの措置は受けられない。額面の年金収入は変わらないのに(むしろ、減っていた)、増税により非課税世帯から課税世帯になるのは、納得しがたいことである。
313
:
名無しさん
:2015/05/10(日) 19:01:42
>>312
● 4月から年金額は上がったが、 実施価値は目減りしている!
昨年は物価や賃金が上がったので、今年4月からの年金額は2014年に比べて0.9%増えた。もともと年金額は、物価と賃金の上昇率のうち低い方に合わせて支給額が決まる仕組みだ。2014年は物価が2.7%、賃金が2.3%の上昇だったので、今年の年金額は本来なら2.3%増額されるはずだ。
過去、物価下落時にスライドしなかったときの調整(払いすぎた年金)でマイナス0.5%、今年4月から発動された「マクロ経済スライド」によりマイナス0.9%、合計1.4%が2.3%から差し引かれ0.9%増に留まったのである。
年金額は額面では0.9%増えたといっても、2.7%の物価上昇と比べると実質1.8%目減りしたということになる。物価や賃金の上昇率から1%程度差し引いて年金額を調整する「マクロ経済スライド」は、将来世代の負担が重くなりすぎるのを防ぐための制度で、今後30年くらい続けられる予定だ。
「年金」について、さまざまな角度で見てみた。ここまでの話を整理してみよう。
・「マクロ経済スライド」により額面の年金額の実質価値は今後減っていく
・増税や社会保険料アップ、物価上昇を見込むと、年金の手取り額は減る可能性が大
・年金生活者の家計収支の赤字(貯蓄取り崩し額)は拡大する方向にある
明るい材料がない。読んでいるみなさんはすっかり気が滅入ってしまったことだろう(書いている私も気が滅入る)。でも、今回のテーマは連載当初から書きたかったネタなのだ。重いテーマなので、半年ほど寝かせていた。
原稿を書くときや、セミナーで話すときには、不安を増大する怖い話を「言いっ放しにしない」、「実行できる対策をアドバイスする」ことを心がけている。
今回のテーマでみなさんに伝えたいのは、今の年金生活者に起こっていることを知り、現実から目を背けないことが肝心であること。今、知っておけば、貯蓄をする、働く期間を長くし完全リタイア時期を遅らせるなど、現役時代に対策を取ることができるのだ。時間を味方につけることができるのが、現役世代のアドバンテージである。あきらめずに「老後の備え」に取り組んでいただきたい。
深田晶恵
314
:
とはずがたり
:2015/06/05(金) 01:58:23
高所得者の年金減額を提案…自民行革本部
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150526-OYT1T50128.html?from=yartcl_outbrain1
2015年05月27日 06時57分
自民党行政改革推進本部(本部長・河野太郎衆院議員)がまとめた財政健全化に向けた歳出削減策が26日、明らかになった。
高所得者の年金を減額させる案や、雇用保険への国費投入を当面やめるなどの社会保障改革を打ち出した。ただ、来夏の参院選を控え、党内には「痛みを伴う改革」に消極的な意見もある。
削減策は、26日の「党財政再建に関する特命委員会」(委員長・稲田政調会長)に示された。2020年度に予想される国と地方の「基礎的財政収支」の赤字9・4兆円を歳出削減と予算の効率化で解消し、収支の黒字化を目指すことが柱だ。
削減策では、「安倍政権下の社会保障費の歳出改革努力を今後も継続・強化させていくことが必須」と明記。高所得者への基礎年金給付で2分の1を占める国庫負担分を減額・支給停止させることや、一定の所得がある75歳以上の後期高齢者について、窓口負担を現行の原則1割から引き上げることなども盛り込んだ。全ての外来患者の窓口負担に一定額を上乗せすることや、後発医薬品(ジェネリック)の処方を「原則義務付け」とすることも求めた。
2015年05月27日 06時57分
315
:
名無しさん
:2015/06/07(日) 16:21:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150602-00000003-jct-soci
「あれほど、差出人不明メールは開封するな、と警告があったのに、、、」 職員も自ら認める、日本年金機構のお粗末すぎ
J-CASTニュース 6月2日(火)18時52分配信
日本年金機構が125万件の個人情報を流出させた問題で、同機構の管理のずさんさが明らかになってきた。
個人情報の一部にパスワードが設定されていなかったり、ウイルス感染の発覚後もパソコンの外部接続の遮断が遅れたりしていた。また、発表前にもかかわらず職員が2ちゃんねるに「ウイルス感染しました」と書き込みをしていたことも明らかになり、同機構の認識の甘さが浮き彫りになった。
■一部個人情報はパスワード未設定
日本年金機構の発表によると、流出した個人情報は約125万件。この数字は現時点のもので、今後さらに増える可能性がある。年金記録を管理する社会保険オンラインシステムへの不正アクセスは確認されていないが、こちらもあくまで現時点でのことだ。
同機構によると、ウイルスメールによる感染が最初に確認されたのは2015年5月8日。職員の1人が、件名に「厚生年金基金制度の見直し(試案)」などと書かれ、業務に関連することを装ったメールの添付ファイルを開いたため、ウイルスに感染した。
職員が使用していたパソコンは、個人情報を管理するサーバーに接続しているものだったため、ただちにネットワークから切り離した。さらに全職員に注意喚起を行った。
しかし18日までに、ほかの職員にもウイルスメールが届き、感染はさらに拡大。同機構は19日になってようやく警視庁に相談。28日に個人情報の流出があったと連絡を受け、さらに4日がたった6月1日にようやく公表した。
一連の経緯から透けて見えるのは、同機構の管理の甘さや危機感のなさだ。
流出した125万件のうち、55万件の個人情報にはパスワードが設定されていなかった。担当職員であれば誰でも簡単にアクセスができ、内規違反にあたる状態が放置されていたことになる。そもそも個人情報を管理するサーバーに接続するパソコンを、メール処理に使うなど外部ネットワークにつなげていることは、ほかの官公庁では考えられない状況だ。
また対応の遅さも目に付く。最初に感染が確認されたのは8日であるにもかかわらず、機構内の全パソコンを外部から遮断したのは29日になってからだ。感染が拡大していた20日間、外部ネットワークとつながっていた状況をずっと放置していたことになる。
316
:
名無しさん
:2015/06/07(日) 16:22:23
>>315
発表前に職員が2ちゃんねるに書き込み
また、公表前にもかかわらず、職員と思われる複数の人物が2ちゃんねるに「ウイルス感染しました」と報告していた。
「あれほど、差出人不明メールは開封するな、と警告があったのに、、、」
「全職員はパスワードを強制的に変更させられました」
「月曜日には、ウイルス感染を公表するのかな?」
といった、職員にしか分からない内容が5月31日までに何度も書き込まれていた。
職員の間で問題に関する箝口令は敷かれていなかったのか。担当者不在のため分からなかったが、公表前にもかかわらずネット掲示板に書き込みが相次ぐ様子からは、危機意識のなさが透けて見られる。「個人情報が抜かれてなければいいが、、、」と懸念する書き込みもあったが、現実のものになってしまった。
317
:
名無しさん
:2015/06/07(日) 16:30:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150601-00000004-jct-soci
「では若者に死ねと言うのか」 高齢者の「年金減額取り消し訴訟」に現役世代が猛反発
J-CASTニュース 6月1日(月)19時1分配信
2.5%引き下げられた年金減額の措置を違憲だとして、全国の年金受給者が国の決定取り消しを求めた訴訟に波紋が広がっている。
原告によると、生活の苦しい受給者から「年寄りは死ねと言うのか」という声が届いているというが、今の高齢者よりも負担率がはるかに高い現役世代からは「若者に死ねっていうんだな」と反発は大きい。
■「なぜ年金を下げる。年寄りは死ねというのか」
2015年5月29日、全国の年金受給者約1500人が国を相手取り、2013年10月から15年4月にかけて段階的に2.5%行われた減額措置は違憲だとして決定を取り消すよう訴訟を起こした。
公的年金は物価の変動によって給付額が変わる仕組みだ。今回減額が行われたのは、00年〜02年度に物価が下落したが、景気対策のために給付額が据え置かれて水準より2.5%高くなっていた分を調整するためだ。
訴状などによると原告は、この減額措置を「合理性を欠くもの」とし、「健康で文化的な最低限の生活」を保障する憲法25条に違反すると主張している。
報道によれば、原告団長で全日本年金者組合・東京都本部執行委員長の金子民夫さんのもとには、
「もう節約なんてギリギリだ。本当にもやしばかり食べなければいけないのでしょうか」
「収入は年金だけだ、支出は増える一方だ。なぜ年金を下げる。年寄りは死ねというのか」
という声が届いているという。記者会見では高齢者の窮状ぶりを訴えたようだ。
しかし、こうした年金受給者の訴えに対し、年金制度を支える現役世代からの反発は大きい。背景には、現役世代は今の高齢者に比べて、負担した分の割に支給額が少なくなることへの不平感があるようだ。
厚労相の諮問機関、社会保障審議会が12年に発表した資料によると、20〜60歳に厚生年金に加入したモデルケースの場合、1940年生まれは保険料の負担額が900万円で、年金給付額は4300万円(65歳以降分のみ)。しかし1980年生まれは負担額が4500万円で、給付額は1億400万円。負担と給付の割合を見ると、40年生まれが約4.8倍の給付を受け取るのに対し、80年生まれは2.3倍ほどしか受け取れない。
高齢者を支える現役世代の負担はどんどん大きくなる
これは日本の年金が、現役世代が収めた保険料をその時の受給者への支払いにあてる賦課方式を取っているからだ。
少子高齢化が止まらない限り、高齢者を支える現役世代の負担はどんどん大きくなる。2000年ごろは現役世代4人で高齢者1人を支えていたが、08年ごろから3人で、22年には2人で支えなければならない計算だ。
全日本年金者組合など原告側は「若い人も高齢者も安心できる年金制度を!」と書かれた横断幕を掲げたり、会見で「若い人たちだってこれから先、自分たちの年金生活をよく考えてもらいたいと思います」と述べたりするなど、あくまで世代を超えて協力することを訴えている。
しかし、訴訟に対し現役世代の反応は冷たい。ツイッターなどネットでは、
「今まで散々若者から色々な富を搾取してきたジジババ共が『もっと金よこせ搾取しろ』だってよ」
「払った金額よりも多額を受け取っておきながらこの厚顔無恥ぶり」
という不満が目立った。また会見で出たフレーズ「年寄りは死ねというのか」をやゆして、
「えっ?若者に死ねって言ってるの?」
「『では若者に死ねと言うのか』と返したくなる」
という声もあった。
318
:
名無しさん
:2015/06/07(日) 16:39:30
>>317
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150529-00003176-bengocom-soci
「年寄りは死ねというのか」年金減額は憲法違反ーー全国の「年金受給者」が提訴
弁護士ドットコム 5月29日(金)18時50分配信
老齢年金・厚生年金を受給している東京都内の526人が5月29日、国を相手取って「年金支給を減らした決定を取り消せ」と求める訴訟を、東京地裁に起こした。原告たちと弁護団は、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開き、「年金削減は憲法違反だ」と訴えた。裁判の原告は全日本年金者組合のメンバーが中心で、この日は全国13都府県の年金受給者約1500人が、同様の訴えを各地で一斉に起こしたという。
訴状などによると、原告側は、2012年11月に改正された年金を減額する年金関連法が、「健康で文化的な最低限度の生活」を保障する憲法25条などに違反していると主張。それに基づいて2013年12月4日付けで決定された「老齢基礎・厚生年金の減額」が違法だとして、減額の決定を取り消すよう国に求めている。今後、全国45都道府県で順次訴訟を起こすという。
年金支給額は、物価や賃金の上昇・下落にともなって、増えたり減ったりするルールになっている。ただ、過去には物価が下落したにも関わらず、「特例措置」として支給額を減らさなかった時期があったため、年金の支給額は「仮に特例措置がなかった場合」と比べて多くなっていた。そこで政府は2012年の法改正で、2013年〜2015年の3年間で2.5%、計画的に支給額を減額することにした。
●年金制度は「不安だらけ」と原告たち
原告代理人の加藤健次弁護士は記者会見で、次のように訴えた。
「医療・介護制度の変化や、消費税増税などによって、高齢者の暮らしは厳しくなっています。そんな中、さらに年金支給額を引き下げて、最低限の文化的な生活が保障されていると言えるのでしょうか。これでは現役世代、若い世代からみても、老後の展望が持てません。社会保障制度全体をどうするのかを、この裁判を通じて議論していきたいと思っています」
原告団長で、全日本年金者組合・東京都本部執行委員長の金子民夫さん(77)のもとには「もう節約なんてギリギリだ。本当にもやしばかり食べなければいけないのでしょうか」「収入は年金だけだ、支出は増える一方だ。なぜ年金を下げる。年寄りは死ねというのか」といった声が届いているという。金子さんは「年金引き下げの流れにストップをかけたい」と強調していた。
ひとこと言いたいと会見に臨んだ原告の斎藤美恵子さん(68)は「年金生活者としては、物価が上がっちゃ困るんです。現役世代は良いかもしれないが、なんでも十把一絡げに制度を決める政府には怒りを感じます」「年金手取りは月額6万円ちょっと。幸いなことにお家賃を払わなくていい状況に住んでいますが、それでも6万は大変な額だと思います」と話していた。
同じく原告の小林静子さん(73)は「年金は下がる一方、物価は上がる一方。消費税が8%になったときも、これまで余っていた2万円が食費で消えていっちゃった。高齢者は、食費の他に切り詰めるところはありませんよね? お付き合いも、大事な方とのお付き合いは、切り詰めるわけにはいきません。年金制度は不安だらけです。若い人たちに『年寄りは年金で食べていけるからいい』なんて、安直なことを言われたとき、すっごく腹がたちましたね。若い人だってこれから先、自分たちの年金生活をよく考えてもらいたいと思います」と訴えていた。
原告代理人の黒岩哲彦弁護士は「憲法25条2項には、『国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない』と書いてあります。あいつぐ年金支給額の引き下げは、憲法に違反します。裁判では、このことを真っ正面から問うていきたい」と意気込みを語った。
弁護士ドットコムニュース編集部
319
:
名無しさん
:2015/06/07(日) 16:40:06
>>315
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150602-00000054-zdn_n-sci
年金機構のウイルス感染、公表前に2chに書き込みか 「感染しました」「月曜日には公表するのかな?」
ITmedia ニュース 6月2日(火)12時21分配信
「ウィルス感染しました」「月曜日には公表するのかな」――標的型メール攻撃を受け、日本年金機構から125万件の個人情報が流出した事件に関連し、「2ちゃんねる」の年金機構関連スレッドに5月28日以降、内部情報とみられる書き込みがあったことが分かった。職員など内部情報を知る人が、6月1日の問題公表前に書き込んだ可能性がある。
2chの「公務員板」の年金機構スレッドに28日、「ウィルス感染しましたので、共用ファイルは利用禁止となりました」「あれほど、差出人不明めメールは開封するな、と警告があったのに、、、」(原文のまま)との書き込みがあった。29日には「全職員はパスワードを強制的に変更させられました」と書き込まれた。
30日には「ウィルス駆除対応の本部職員の方々、休日出勤おつかれさまです」「月曜日には、ウィルス感染を公表するのかな?」と書き込まれ、31日には「個人情報が抜かれてなければいいが、、、」と心配する声も上がっていた。
2chの「転職板」の年金機構職員スレッドにも28日〜31日にかけ、「不審メール関係で何かあったね?」「皆さん、やっぱり、本当にヤバいことは書かないね」「パスワード強制変更&フォルダー閲覧禁止のこと? まさか個人情報が流出したわけじゃあるまいに」「あそこまで必死ってことは個人情報でも流出したのかなと勘ぐっていたんだが実際どうだったの?」「明日は、つながってるんだろうか・・」などと書かれていた。
報道などによると、5月8日〜18日にかけて年金機構に不審なメールが届き、職員が添付ファイルを開いてウイルスに感染。28日に警視庁から個人情報が流出したとの連絡があり、29日に外部へのネット接続を遮断した。
320
:
名無しさん
:2015/06/07(日) 20:42:17
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150606-00000011-pseven-soci
「待機老人52万人・待機児童2万人」そんなわけないだろ…
NEWS ポストセブン 6月6日(土)7時6分配信
世の中に存在する様々な「数字」。これを鵜呑みにして良いものなのだろうか……。こうした「数字」を元に、様々な問題点について、元経済産業省官僚でNPO法人社会保障経済研究所代表の石川和男氏がこれから「もの言う数字」として論を展開する。第一回は待機児童と待機老人に関する「数字」についてだ。
* * *
政府が作る数字には「不都合な数字」がたくさんある。その代表格が「待機児童」と「待機老人」。
厚生労働省は、「待機児童」を「保育所の入所申込みをしたが、未だ入所できていない児童」と定義し、待機児童数は「2014年4月現在で2.1万人」と言う。しかし、この数字はおかしい。
2014年4月現在、就学前児童(0〜5歳児)は631万人、保育所定員は234万人、保育所利用児童数は227万人。これに比べて待機児童数2.1万人とは0.3%程度。これはあまりにも小さいではないか。それなのに、待機児童問題が大きな政治的課題になっているのはなぜか。
答えは簡単。待機児童の定義があまりにも狭いからだ。待機児童は何かと問われたら、私も含め多くの人は、保育所の入所申込みをしているかどうかではなく、「幼稚園や保育所に入れていない就学前児童」と答えるのでないだろうか。
政府がこれまで保育行政の対象にしてきた待機児童の定義は、「保育所の入所申込みをしたが、未だ入所できていない児童」に過ぎず、それ以外の多くの「保育所の入所申込みに至っていない児童」を含んでいない。
そこで、「保育所の入所申込みをしたが、未だ入所できていない児童」だけでなく、「何らかの保育サービスを必要とする待機児童(つまり、潜在的な待機児童)」の数を弾き出してみた。
私が算出すると、細かい計算式はここでは省略するが、数えられていない「潜在的な待機児童」の数は185万〜345万人となる。この数字のバラつきの理由は、前提条件の置き方によって幅があるからだ。厚労省が発表している数字とは、定義が異なるとは言え、あまりにも違う。桁が二つも違う。
12年11月22日付の日本経済新聞に「待機児童解消遠く 潜在数300万人超す 民間推計 厚労省の想定上回る」と題する記事が掲載されている。この記事に出てくる民間推計とは、私が発表した推計のこと。保育施設不足が深刻であることを、数字を以って強く訴えた。
2013年4月、安倍政権は待機児童解消加速化プランを策定し、従来にないほどに待機児童解消に向けて動き始めた。それから2年が過ぎた現在、まだまだ待機児童解消にはほど遠い。待機児童を巡る数字は、政府にとっては、たいへん「不都合な数字」なのだ。
次に「待機老人」。
厚労省の定義では、特別養護老人ホーム(特養)に入所できない高齢者のこと。2013年度現在52万人。介護施設の中で「終の住処(ついのすみか)」となるのは特養だけなので、特養の待機老人が即ち、子どもや孫の世話にならない終の住処の待機老人。
この数字も、やはりおかしい。
特養入所も含めて、費用の9割が補助される介護保険の適用には要介護認定が必要。2015年1月現在で認定者は601万人。居宅など介護予防サービス受給者は420万人、施設サービス受給者は特養52万人を含め90万人で、計510万人に保険が適用されている。
要介護認定者でも介護保険を受けられない人は90万人。さらに、介護は家族ではなくプロ任せにすることで、子どもや孫など現役世代に迷惑をかけないことが介護保険の真の趣旨なので、特養以外の介護保険サービスの受給者460万人も待機老人となる。この460万人と先の90万人の計550万人が待機老人という計算になる。これは、厚労省による“待機老人52万人”の10倍を遥かに超える数。
政府が出す数字には要注意だ。数字が実態とかけ離れていると、政治家がどんなに素晴らしいことを語っても、結局は一瞬の美辞麗句で終わることになるからだ。
321
:
とはずがたり
:2015/06/17(水) 22:40:19
鳥取の看護師6人一斉辞職騒動の裏にうごめく「介護業界の地獄絵図」
http://news.infoseek.co.jp/article/knuckles_1991/
東京ブレイキングニュース / 2015年6月17日 16時5分
鳥取県の県立養護学校の看護師6名が一斉に退職するという騒動が起こった。医療面でのケアを行う看護師がいなくなってしまったため、それを必要とする児童は保護者同伴で登校するか、学校外のデイケア施設に教員が赴く形で授業を行っているという。また、そのどちらも選択できない児童は授業を受けることができずにいる。
●児童の保護者に強くなじられるなどの受難
この学校には、登校に医療的なケアを必要とする児童が9人おり、それ以外にも日常の学校生活にサポートが必要な生徒が約30名在籍。それを非常勤の看護師6名で受け持っていたが、それでも人数が足りず、常にオーバーワークの状態で働いていたようだ。そんな中で児童へのケアが遅れたことを保護者に強くなじられるなど、看護師達の受難が重なり、6名が一斉に退職するという残念な結果となってしまった。この一件に対し、鳥取県の教育委員会は看護師の不足や体制の不備を認めている。
さて、これは何故か世の中に浸透していない情報なのだが、ハンデを持つ子供のケアや、老人介護の現場は、今やどこも地獄絵図となっている。養護学校か訪問ヘルパーなどの介護職かで違いはあるが、どちらも仕事は肉体的にも精神的にも辛く、労働時間も長く、さらに残業を言い渡されても他人の命が絡む仕事だけに断り切れず、かといって残業代が払われるとは限らず、それにもかかわらず薄給である。
また、ここから先は気を悪くする方もおられるだろうと前置きした上でお話するが、介護の業界は薄給&過酷という労働環境の酷さから "他でも通用する人材" から先にいなくなるという展開に陥っている。それを補填するために「頭数だけ合えばいいだろう」と、胡散臭い筋から他に行き場がないような未経験者を入れる施設や業者が増えてしまった。
人材派遣業者を通しても、条件面でどうしても折り合いを付けられず、他に選択肢もなくヤクザ者のピンハネ屋のような業者を入れてしまった現場すらある。そうした場所ではただでさえ人数が足りなくて過酷なのに、仕事場の同僚を誰一人信用できないという、地獄以外に表現のしようがない状況になっている。このまま悪化が進めば、介護職はブラックな派遣会社でもない限り手を出せない職業と化すだろう。それでは専門知識や技術を持つスタッフなど集まる訳がない。
例えば、これはあくまで例えばの話ではあるが、何より自分に医療的ケアが必要じゃないかと思えるほど心を病んだ女性や、常に誰かをイジメていないと気が済まない人間性に問題のあるオバハン、そして離婚歴2桁の女性に、窃盗癖のある家出少女などが回している現場で、マトモな介護が受けられると思うだろうか。あまりにも悪い言いようだと自覚しつつ筆を進めるが、しかしそれが業界の現実になってしまっているのである。看護師の退職などまだマシで、最も怖いのは素人しかいない現場で人災的な事故の犠牲者が出ることだ。
私がチラっと見知っているのは民間業者の話で、特別支援学校などの状況はそれほど詳しくないが、教員経験のある知人によると、苛酷さは学校も民間の介護職も大差はないようだ。よって、今回の看護師の一斉退職に対して 「無責任だ」と批判する気にはなれない。
退職を決めた方の中には、自分自身が壊れてしまうギリギリまで戦い抜いて、それでも力及ばず逃げるしかなかった方もおられるだろう。また、助けが必要な子供を置き去りにして自分だけ逃げることに心を痛めている方もおられるだろう。だが、養護・介護の現場は、そんな良心や善意を持った人間から順番に死んで行くような状況なのだ。逃げられるタイミングがあるならば、自分の命や人生を守るためにも、一時撤退も仕方ない選択だと言うしかない。間違っても、辞めざるを得なかった人間を安易に批判すべきではない。ハンデを持った子供や老人の命と看護師やヘルパーの命に差を付けるような言動は慎むべきだろう。誰も死にたくて働いている訳ではないのだ。
現在、衆院を通過しそうな『労働者派遣法』の改正案があちこちで取り上げられているが、人の命を預かるこうした業界の過酷・劣悪な労働環境についても、もう少し議題に上がってもいいのではないかと思う。今考えるべきは環境の改善であって、心身をすり減らした看護師やヘルパーを取り囲んで「シネシネ」と罵声を浴びせることではないはずだ。
Written by 荒井禎雄
322
:
とはずがたり
:2015/06/29(月) 14:44:35
>大卒のサラリーマンの場合、22〜23歳で働き始め、60歳で定年を迎えるケースが一般的です。また、就職前に国民年金を支払ってない人が多いので、その場合加入期間は37〜38年となり、満額(年78万8900円)を支給される40年には数年足りなくなる。厚生年金に加入していない60〜64歳の人であれば国民年金に『任意加入』できる制度を利用して、満額受給にできるのです」
大学時代に学生免除を申請してた人はどうなんかな??
>国民年金の場合、『付加年金』といって、毎月の保険料に追加して400円の付加保険料を支払えば、〈200円×加入月数〉が毎年、生涯もらえる制度がある。この制度は厚生年金に加入するサラリーマンやその妻は利用できませんから、退職後だけの“特典”といえます
定年後は国民年金に任意加入し「満額受給」目指せば相当トク
NEWSポストセブン 2011年5月6日 07時00分 (2011年5月6日 07時33分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20110506/Postseven_18792.html
保険料アップ、受給額カット、旧社保庁による年金記録の杜撰管理など「年金不安」がサラリーマンの老後に暗い影を落とす。だが、年金に匹敵する老後の支えが見当たらない以上、この制度を利用し尽くすことが必要だ。「年金博士」として知られる社会保険労務士・北村庄吾氏が、知って得する裏ワザを伝授する。
1994年と2000年の2度の制度改正で、年金は段階的に原則65歳支給開始になった。定年退職後の60歳から64歳までは、年配層ならば特別支給や部分年金をもらえる場合もあるが十分な額ではない。まして、それらをもらえない世代は、再就職するか貯蓄を取り崩すなどして<空白の5年間>を乗り切るしかない。
いや、むしろこの期間を有効に使って、65歳以降に受け取る年金額をぐっと増やすこともできる。北村氏がアドバイスする。
「意外な盲点が、サラリーマンの年金の“1階部分”にあたる国民年金(基礎年金)の加入期間です。大卒のサラリーマンの場合、22〜23歳で働き始め、60歳で定年を迎えるケースが一般的です。また、就職前に国民年金を支払ってない人が多いので、その場合加入期間は37〜38年となり、満額(年78万8900円)を支給される40年には数年足りなくなる。厚生年金に加入していない60〜64歳の人であれば国民年金に『任意加入』できる制度を利用して、満額受給にできるのです」
たとえば、加入期間37年の人が、定年後、国民年金に3年間任意加入したとすると、支払う保険料の合計額は54万720円(月額1万5020円)になる。定年後の生活にとって決して小さくない出費だが、65歳以降の余生を考えれば、かなりのプラスになる。
厚労省の調査によると、65歳の人の平均余命は、男性で約19年(84歳)、女性で約24年(89歳)。その年齢まで生きれば、3年間の任意加入で、男性なら112万4200円、女性なら142万円も受け取る金額が変わってくる。
任意加入のメリットは、年金額のアップだけではない。3年間で支払った保険料は、全額が社会保険料控除の対象となるため、節税にもなる。また、一定の要件を満たせば、障害年金や遺族年金を受け取れることも大きい。
定年退職後のサラリーマンは、他にも年金を増やす方法がある。北村氏が続ける。「国民年金の場合、『付加年金』といって、毎月の保険料に追加して400円の付加保険料を支払えば、〈200円×加入月数〉が毎年、生涯もらえる制度がある。この制度は厚生年金に加入するサラリーマンやその妻は利用できませんから、退職後だけの“特典”といえます」
毎月400円を3年間(36か月)支払えば負担は1万4400円。一方、65歳から受給する付加年金額は〈200円×36か月〉の年7200円となる。つまり、2年間受給すれば支払った保険料分の元は取れることになる。前述の男女の平均余命にもとづけば、トータルでは男性なら12万2400円、女性なら15万8400円も得だ。
任意加入も付加年金も、住んでいる各自治体の窓口で加入できる。
※週刊ポスト2011年5月6日・13日号
323
:
とはずがたり
:2015/06/29(月) 14:47:01
まじか?!この前ちょっとばかりバイト収入あったけどこれも入っちゃうのか!?(;´Д`)
健康保険料抑えるため 4〜6月に残業や副業はしないのが吉
http://www.news-postseven.com/archives/20140301_243582.html
2014.03.01 07:00
会社員の給料から天引きされている健康保険料は、4〜6月の給与の平均値をもとに算出されている。
「つまり、4〜6月の給与が高いほど、納める保険料も高くなります。この期間はできるだけ収入を抑えると、その年の保険料は安くなります」(社会保険労務士の井戸美枝さん)
健康保険料率は自己負担で5%程度。つまり4〜6月の給与が月々1万円低いと毎月500円(年間6000円)保険料が安く済む。その他、年金保険料や、40才以上であれば介護保険料も安くなる。4〜6月の残業は割に合わないと意識しておきたい。
※女性セブン2014年3月13日号
324
:
とはずがたり
:2015/07/02(木) 12:05:14
死亡診断書の時間、看護師記入…医師が事前準備
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150625-OYT1T50073.html?from=yartcl_outbrain1
2015年06月25日 17時40分
三重県名張市赤目町長坂の特別養護老人ホーム「名張もみじ山荘」(外山敦施設長)で、夜間(午後6時〜翌午前8時)に亡くなった入所者の死亡診断書について、嘱託医師が用意した診断書に、看護師が死亡時間を記入して遺族に渡すケースがあったことが24日、分かった。
医師法に違反する可能性があり、指導監督する同市や県は、近く、同ホームから事情を聴く方針。ホームを運営する社会福祉法人「東海宏和福祉会」も、調査委員会を設置して検証するという。
同福祉会によると、同ホームは2011年の開設。鉄筋3階建てで、1階ではデイサービス事業を行い、2、3階の個室で高齢者を受け入れている。80床あり、現在、ほぼ満床だという。
同ホームによると、毎年、入所者のうち十数人が他界する。このうち、夜間に亡くなり、嘱託医師と連絡が付かない場合、当初は、マニュアルに沿って、翌日の午前8時以降に医師に連絡を取り、死亡診断書を作成してもらっていた。
しかし、数年前から、嘱託医師と連絡が付かない場合などに、看護師が、医師が作成しておいた死亡診断書に死亡時刻を記入し、遺族に渡したケースが、年間数件程度あったとみられるという。
同ホームの説明では、病状が重く、危篤状態の入所者については、家族が同ホームで最期を迎えることを希望した場合、事前に嘱託医師が病状を説明する診断書を書いて家族に渡すなどしており、実際に亡くなった時に、看護師が時間を書き入れた死亡診断書を渡しても特に問題とならなかったため、慣習化されてしまったという。
市は社会福祉法に基づき、2年に1回、同ホームの監査を行っており、最近では、昨年9月に実施。同様に県も老人福祉法に基づいて監査を実施したが、市などによると、いずれも問題点はなかったという。
医師法に抵触する可能性があることについて、外山施設長は「我々の認識が甘く、誤解を与える結果となった。事前に(病状の)診断書を出すことも今後はやめ、死亡診断書を嘱託医師に書いてもらうことを徹底したい」と話していた。(加藤律郎)
325
:
名無しさん
:2015/07/04(土) 10:34:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150703-00050207-yom-soci
年金機構内で虚偽報告…第三者委、原因検証へ
読売新聞 7月4日(土)3時2分配信
日本年金機構の個人情報流出問題で、機構が2013年に全国の年金事務所など全部署にパスワード設定を求めたのに対し、全部署が昨年11月まで4回にわたり、「完了」と報告していたことがわかった。
流出した約125万件が入ったファイルの99%はパスワードが付いておらず、機構は報告の大半が虚偽だった疑いがあるとみている。虚偽報告で情報管理の実態が把握できず、サイバー攻撃への備えが遅れた可能性もあり、厚生労働省の第三者検証委員会は今後、虚偽報告の原因を検証する。
約125万件の流出被害を受けたのは、全都道府県に住む約101万人。基礎年金番号と氏名、生年月日、住所の最大4情報が流出した。機構などによると、これらの情報が入っていたファイルは約950個で、うちパスワードが設定されていたのは1%程度だった。
機構は2010年に定めた内規で、個人情報はインターネットとつながってしまう共有フォルダーでは扱わず、例外的に扱う際はファイルにパスワードを設定するとしている。しかし、各地の年金事務所では、未納者への通知業務などのため、ファイルを共有フォルダーに保存した上で、ネットとつながったパソコン端末で日常的にフォルダーを利用していたという。
最終更新:7月4日(土)3時2分
326
:
名無しさん
:2015/07/26(日) 10:47:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150725-00000001-maiall-soci
<年金情報流出>ウイルス開発は勤務時間内に? 昼食時は攻撃せず
毎日新聞 7月25日(土)10時0分配信
◇開発者は慎重でも攻撃部隊は雑 ウイルスの実態明らかに
日本年金機構への攻撃で使われたとされるウイルス「Emdivi(エムディヴィ)」について、ウイルスの作成と、そのウイルスで攻撃を仕掛けたのは別組織の可能性が高いことが、ITセキュリティー会社のマクニカネットワークス(横浜市港北区)の解析でわかった。ウイルスは開発者によって慎重につくられていたが、実際の攻撃活動は緻密さに欠けて雑だった。
日本国内の企業や組織を標的に暗躍している遠隔操作ウイルス「エムディヴィ」を調べている同社が24日までに入手したウイルス84個を分析した。同社セキュリティー研究センターの政本憲蔵センター長によると、使用された「エムディヴィ」が作成された時刻について、ウイルスの存在を分かりにくくする「おとりファイル」に中国語の簡体字フォントが使われていたことなどから、攻撃の発信地として疑われている中国時間(日本時間からマイナス1時間)でグラフ化してみた。
◇明確な目的をもつ組織が開発
すると、作成された時間帯は午前8時から午後9時までで、午前9時から正午(計47個)がピークだった。昼休みとみられる時間帯は急激に減っている。曜日別では、土日に作られたのは計3個と少なかった。政本センター長は「一般的な公務員やサラリーマンの労働時間にほぼ収まっており、個人ではなく明確な目的をもった組織によって開発されたものと推測される」と分析する。ウイルス本体には中国語の痕跡は全く見られず、身元が推定されないよう慎重に作られているという。
一方、攻撃者が乗っ取った、日本国内の指令サーバー上に残した作業ログを分析した。エムディヴィが活動したことを示すコマンド(指令)実行回数を時間帯で見ると、ウイルス作成時間よりさらに“公務員的”な勤務体系が浮き彫りとなる。ピークは午後3時から午後5時で、午後6時以降の活動はほとんどなかった。
さらに、ウイルス本体のエムディヴィは中国語の痕跡のない慎重なつくりだったのに、実際の攻撃時に使われたドロッパー(エムディヴィに感染させるための実行ファイル)やおとりファイル、侵入後に使われたツールには中国語の痕跡が残されていた。エムディヴィをつくった部署とは違う部署で作られたとみられ、慎重さに欠ける行動が見られた。
政本氏は、「金銭目的や政治的な抗議とは違う、バックに大きな組織のいる『ターゲット型攻撃』に本腰を入れて対処する時期に来ている」と話している。【高橋望】
327
:
とはずがたり
:2015/08/01(土) 22:52:54
介護利用者負担2割に引き上げ、一定所得者対象
TBS News i 2015年8月1日 13時02分 (2015年8月1日 14時20分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150801/Tbs_news_39157.html
8月1日から、一定の所得がある高齢者を対象に介護サービスにかかる自己負担の割合が1割から2割に引き上げられます。
介護サービスを利用した際の自己負担の割合が1割から2割に引き上げられるのは、年金収入が280万円以上の高齢者などおよそ60万人です。
高齢化で増え続ける介護費用を抑えるのが狙いで、利用者負担が見直されるのは介護保険制度ができた2000年以降で初めてのことです。
また、特別養護老人ホームなど介護施設での食費や部屋代の補助も見直され、低所得者を除き、特養の相部屋の部屋代は月額1万4100円程度、全額自己負担になります。(01日08:42)
328
:
とはずがたり
:2015/08/12(水) 18:15:36
神戸市が介護予防の遊技規制へ 全国初
共同通信 2015年8月12日 10時04分 (2015年8月12日 10時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150812/Kyodo_BR_MN2015081201000906.html
神戸市は12日までに、パチンコやマージャンなどの遊技を介護予防として主に提供する「アミューズメント型デイサービス」を条例で規制すると発表した。市によると、9月市議会で関連条例案が可決・成立すれば、こうした遊技の提供施設の規制は全国初という。
遊技を介護の主体とする施設は全国的に増加傾向にある。遊技場のような雰囲気の中で長時間遊ばせる施設は、疑似通貨の使用などで利用者の射幸心やギャンブル依存を高める可能性があり、生活を支援する機能訓練の趣旨から外れているとして、サービス内容には不適切と判断した。
329
:
とはずがたり
:2015/08/13(木) 18:45:54
「35年間払ってきたのに24万円(2カ月分)しかもらえない」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/desk/article/181340
2015年07月11日 01時45分
「35年間払ってきたのに24万円(2カ月分)しかもらえない」。東海道新幹線の車内で火を放った71歳の男は、周囲に年金への不満を漏らしていたという。
悠々自適の生活で旅行、趣味を楽しむ。シニア世代に対してそんなイメージを持っている人も多いのではなかろうか。「一番お金に余裕があるのはシニア世代」。そんな報じ方をマスメディアもしてきたような気がする。でも、実情は違うようだ。
旧社会保険庁の「消えた年金」問題以降、届くようになった「ねんきん定期便」でようやく、自分が受け取る金額が何となくイメージできるようになった。私も「もっと将来について考えておくべきだった」と悔やんだ。
逼迫(ひっぱく)する国家財政の中で、今後激増する高齢者。男の行為は決して許されるものではないが、今回の事件をきっかけに、多くの人に生活困窮など高齢者の実情に目を向けてほしいと思う。 (大月崇綱)
=2015/07/11付 西日本新聞朝刊=
330
:
とはずがたり
:2015/08/24(月) 21:43:39
貧困、孤立…老後に「下流転落」しないために 人生90年時代、生活に困窮する高齢者が急増
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E8%B2%A7%E5%9B%B0%EF%BD%A4%E5%AD%A4%E7%AB%8B%E2%80%A6%E8%80%81%E5%BE%8C%E3%81%AB%EF%BD%A2%E4%B8%8B%E6%B5%81%E8%BB%A2%E8%90%BD%EF%BD%A3%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB-%E4%BA%BA%E7%94%9F90%E5%B9%B4%E6%99%82%E4%BB%A3%EF%BD%A4%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AB%E5%9B%B0%E7%AA%AE%E3%81%99%E3%82%8B%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E3%81%8C%E6%80%A5%E5%A2%97/ar-BBm1Eip
#page=2
東洋経済オンライン 山本 直樹 12 時間前
いつのころからか、長生きが「リスク」と言われるようになった。日本で80歳以上の高齢者は2014年9月時点で964万人と前年から35万人増加。そのうち90歳以上は172万人で前年比11万人増えた。日本は「人生90年」の時代に入りつつある。
喜ぶべき長寿社会を迎えたはずなのに、高齢者を取り巻く環境は厳しさを増している。特に老後に生活が困窮するケースが急増している。生活保護受給世帯は今年5月時点で162万と過去最多を更新したが、その約半数の79万は高齢者世帯が占めている。この1年で4万世帯増加しており、母子世帯や障害者世帯などと比べるとその伸びは突出している。
今後も高齢者人口の増加と比例して、生活が立ち行かなくなる世帯も増え続ける可能性が高い。なぜならば、老後の家計は基本的に「赤字」になるからだ。2014年度の総務省の家計調査によると、年金暮らしの高齢夫婦無職世帯の収支は平均で月6万1560円の不足となっている。年間では約74万円の赤字だ。この分は貯蓄で補填していることになる。
たとえば、65歳でこの状態だとすると、90歳までの25年間で約1850万円の不足を貯蓄から取り崩して生活しなければねらない。
その間に病気になったり、住まいのリフォームなど大きな出費が必要になったりすれば、さらに不足額は増える。しかも、現状の月約6万円の赤字は、戦後の苦しい暮らしを経験し、つましい生活を送る高齢者も含まれている。
今の50代、40代が老後を迎える時には、家計の赤字額がさらに増えているだろう。若いころにバブル景気を経験した「消費は美徳」世代が、年金暮らしに入ったからといって、生活の質を大きく落とせる人はどれだけいるだろうか。すでに高齢夫婦無職世帯の赤字額は年々増え続けている。「バブル世代の老後資金に3500万円は必要」との試算もある。
こうした状況を見越して老後資金を十分、確保できれば問題ない。しかし、50代、40代の家計はそれほど楽ではないだろう。
特に負担が大きいのが教育費。私立大学の進学費用は入学金、授業料を合わせて平均約112万円、国立大学でも約82万円必要となる。20年前と比べると、それぞれ1.6倍、2.2倍増だ。しかも、晩婚晩産化で子供が大学を卒業する時期が50代後半というケースも多い。そうなると、老後資金はなかなか貯まらない。
さらに、住宅ローンを定年退職後まで払い続ける人も少なくない。近年の低金利状況だと、借入額も膨らみがちだ。先ほどの高齢者の家計調査では住居費は平均1万6000円ほど。年金生活に入ってから住宅ローンを抱えていると、家計の赤字額はその分増えることになる。
月給や賞与があり、意識しなくてもキャッシュフローが回っている会社員の場合、貯蓄から赤字補填をしなければならない老後の生活はイメージしにくいだろう。貯蓄が十分に貯まらなければ働き続けるという選択肢もある。しかし、定年後の再雇用は通常、収入が大幅に下がるし、病気になるなど体調を崩せば働くこと自体できなくなるというリスクもある。
週刊東洋経済は8月29日号(24日発売)の『下流老人』で貧困や病気、孤立など、老後の「下流転落」の実態とそれにいかに備えるかを特集した。今まで「考えたくない」と自分の老後から目を背けていた50代、40代は、現実を直視したうえで防衛策を講じたい。まずは貯蓄額を増やすための家計の見直し、そして会社員であれば定年後にいかに過ごすか。満足のいく90歳を迎えられるよう今から備えておくことは、若い世代の負担を軽減させるという意味でも「バブル世代」に課せられた責務といえるだろう。
331
:
名無しさん
:2015/09/04(金) 23:20:36
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150904-00000020-pseven-soci
大原麗子さん 年金の繰り上げ受給申請するほど貧窮していた
NEWS ポストセブン 9月4日(金)16時6分配信
現在、生活保護受給世帯は急増している。今年3月時点で過去最多の162万世帯に上り、そのうち約半数にあたる79万世帯が高齢者だ。この10年でおよそ2倍に膨らんでいる。
生活保護費は、たとえば東京23区に住む60代単身ならば月に約13万円、60代夫婦で約18万円だ。この金額が国の定める「人が生きていくための最低生活費」である。
特に深刻なのが女性の貧困だ。65才以上のひとり暮らし女性の「相対的貧困率」は44.6%(2012年)に達し、ひとり暮らし男性の約1.5倍になる。相対的貧困率とは、税金や社会保険料を除いた可処分所得が年122万円に満たない世帯の割合を示している。つまり、現預金や不動産を考慮しなければ、ひとり暮らしをする高齢女性の、実に2人に1人が貧困にあえいでいるといえるのだ。
お金のない生活は健康面さえも蝕むというデータがある。2012年の研究によれば、年収250万円以上の「上流老人」に比べ、下流老人は女性では2.5倍、男性では3.5倍死亡率が高いとされる。
うつ状態にも陥りやすい。年収400万円以上の高所得グループに比べ、100万円未満の低所得グループは女性で4.1倍、男性で6.9倍、うつ状態の人が多かった。
下流老人への転落は、華やかな芸能人も例外ではない。この8月初旬、七回忌を迎えた女優の大原麗子さん(享年62)も晩年は生活に苦しんでいた。
結婚式に当時の芸能界史上最高額といわれた2億数千万円を費やし、世田谷区の大豪邸で暮らしていた大原さんだが、20代後半で難病のギラン・バレー症候群を患って人生が反転した。乳がんやうつ病の発病も重なった上に、心臓弁膜症とリウマチを併発して車椅子生活だった母親の介護も長年にわたって続けた。
年を取るにつれて生活は苦しくなり、所蔵する高価な絵画や骨董品はすべて売り払った。晩年には、年金の受給開始年齢になる前に一部を受け取れる「繰り上げ受給」を申請し、さらに弁護士と一緒に社会保険事務所を訪れて、「年金額がなんでこんなに少ないんですか」と抗議したほどだった。そして往年の大女優は貧窮のなかで息を引き取った。
※女性セブン2015年9月17日号
332
:
とはずがたり
:2015/09/08(火) 06:44:00
職員による虐待、窃盗も=3人転落死の施設―川崎
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E8%81%B7%E5%93%A1%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E8%99%90%E5%BE%85%E3%80%81%E7%AA%83%E7%9B%97%E3%82%82%EF%BC%9D%EF%BC%93%E4%BA%BA%E8%BB%A2%E8%90%BD%E6%AD%BB%E3%81%AE%E6%96%BD%E8%A8%AD%E2%80%95%E5%B7%9D%E5%B4%8E/ar-AAe2uo0
時事通信 7 時間前
昨年11〜12月、川崎市の老人ホームで高齢入所者3人が個室のベランダから相次いで転落死した問題で、川崎市は7日、同施設で入所者への虐待や窃盗事件があったと明らかにした。市は記者会見で、「3件同じような事故が続いているのは非常に不自然」と説明。神奈川県警は事件と事故の両面で捜査を進めている。
同市によると、幸区の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸」で昨年11月から12月にかけ、86〜96歳の男女3人が4階と6階のベランダから庭に転落して死亡した。いずれも未明だった。
施設では今年5月、虐待に関する相談も市に寄せられた。80代の女性入所者の家族が居室にビデオを設置し、男性職員4人が女性に対して暴言を吐いたり頭をたたいたりしたほか、介助で乱暴に扱う様子を記録。女性は認知症で、施設側は4人を現場から外すなどの措置を取った。
同月には、20代の職員の男が70代女性入所者から現金数万円を盗んだ窃盗容疑で県警に逮捕された。運営会社によると、接見した上司らに男が容疑を認め、男は懲戒解雇された。
同社によると、当直は3人態勢で、夜間巡回などを行っていた。この男は3人が転落死した日にいずれも当直をしていた。
施設では3月、男性入所者=当時(83)=が1人で入浴中に死亡する事故もあった。
334
:
とはずがたり
:2015/09/10(木) 08:32:54
<川崎老人ホーム転落死>ビデオに暴力や暴言の職員の姿
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/39/8b299f3449e0a0b1ad32941806cd4901.html
(毎日新聞) 00:46
川崎市幸区の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」(積和サポートシステム運営)で昨年11?12月に入所者3人が相次いでベランダから転落死した問題を巡り、この施設に入所している女性(85)の親族が、施設職員から女性が暴力を振るわれたり暴言を吐かれたりしていたと証言した。その様子をビデオカメラで撮影しており、6月末に川崎市に提供したという。
親族の50代男性らによると、女性は2年ほど前に入所し「(職員から)嫌なことをされた」などと度々訴えた。このため、男性らが女性の部屋にビデオカメラを設置して撮影したところ、職員が女性の頭を殴る様子や、職員がナースコールのボタンを取り外そうとする場面などが映っていた。
「死んじまえ」などと暴言を浴びせる場面もあり、情報提供を受けた市は、職員4人が暴行を加えていたことを確認し、8月に同ホームに対して改善を求める指導をした。男性は「映像を提供してやっと市が動いてくれた」と話した。【村上尊一、水戸健一】
335
:
とはずがたり
:2015/09/10(木) 08:34:08
川崎老人ホーム連続転落死 渦中の元職員が心境を語る「私はやってない」
http://news.goo.ne.jp/article/fuji/nation/fuji-dms1509090016.html
09月09日 17:46夕刊フジ
川崎市幸区の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で昨年、わずか2カ月の間に入所者3人が転落死した問題。川崎市の担当者は「同じような転落が3件も起きていることは不自然」として調査を開始、神奈川県警も経緯を調べている。事故が起きた日に夜勤を務めていた元職員が夕刊フジの取材に応じ「自分が疑われていることは自覚している」と心境を語った。
事故は昨年11月から12月にかけて発生した。11月4日に男性入所者(87)が4階から転落。12月9日には女性入所者(86)が同階から、同月31日には女性入所者(96)が6階から落ち、3人とも死亡した。いずれも未明の出来事で、ベランダから転落したとみられる。
元職員の20代の男性は事故があったすべての日に夜勤に就いていたことから、注目を集めることになった。男性は施設で約1年間働いていたが、今年5月、別の入所女性の財布を盗んだとして県警に逮捕され、懲戒解雇されている。
男性は8日、横浜市内の自宅で取材に応じた。黒いTシャツ姿で黒縁メガネをかけ、髪の毛は短くカットしてある。力仕事でもある介護の職に就いていたためか、たくましい印象を受ける。
「直接、関係者から言われたことはないが、自分が(転落事故への関与を)疑われているのは感じている。警察もそういった目で見ているのかなと…。ただ、私は(関与)していない」
男性はやや疲れた様子でそう話した。
相次ぐ入所者の転落事故には「事故があったときは救急処置にあたった。対応するので精いっぱいで『どうしてこんなことが起こるのか?』という思いはなかった。ただ、自分が関わっていた方が亡くなったことは残念」と振り返った。
転落現場となったベランダには高さ約120センチの手すりが設置されている。この点について男性は「(手すりを高齢者が)乗り越えるのは難しいと思う」と回答。だが、一方で「人為的な原因で転落したのでは、という話は職員の間からは出なかった」と話した。
川崎市は今年5月、入所者の家族からの訴えを受け、施設の監査を実施。施設の職員が入居者に対し「『死ね』などの暴言を吐く」「ナースコールを外す」「食事を横取りする」などの虐待行動をとっていたことも発覚した。
老いた親を安心して預けたつもりが、虐待が繰り返され、あげく転落死。家族の心痛は察するにあまりある。こんな老人ホームを避けるにはどうすればいいのか。
介護問題に詳しい経済ジャーナリストの荻原博子氏は「まずは、幅広い見識を持つ、経験豊富なケアマネジャーに相談すること。介護業界の事情に詳しい人を味方につけ、どの施設にはどんな問題点があるのかを把握しておくべきだ。家族が施設で一緒に寝泊まりして、スタッフの働きぶりをチェックしておくのも手だろう。実際の入所者にも、事前に住み心地を確認しておきたい」。
慎重になりすぎて困ることはない。
336
:
とはずがたり
:2015/09/11(金) 12:27:07
和民はもともとつぼ八だったんか。
>ワタミ側は「介護施設の雇用維持」「配食サービスはワタミグループを利用する」との条件を提示しているという
まあ前者はどうでもよくて大事なんは後者なんだろうけど。
<ワタミ>介護事業売却は200億円想定 赤字回避狙い
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/business/mainichi-20150911k0000m020114000c.html
09月10日 21:25毎日新聞
大手居酒屋チェーン「和民」などを運営するワタミは10日、「(事業再構築の一環として)介護事業の譲渡に関する協議をしている」とのコメントを発表し、介護事業の売却交渉を進めていることを明らかにした。同事業を200億円程度で売却して財務体質を強化し、「本業」の外食事業の立て直しに注力する狙いがある。ただ、客離れに歯止めがかかっておらず、外食重視の戦略が奏功するかは見通せない。
ワタミの介護事業には数社が関心を示している模様。今年3月に介護事業大手「メッセージ」と資本業務提携した損保ジャパン日本興亜ホールディングスや、居住・宿泊型介護施設の運営などもしているパナソニックと売却交渉をしている。関係者によると、ワタミ側は「介護施設の雇用維持」「配食サービスはワタミグループを利用する」との条件を提示しているという。
同社が介護事業の売却を検討する背景には、会社全体の業績不振がある。2015年3月期連結決算の最終(当期)損益は128億円の赤字で、2期連続の赤字を記録。主力の国内外食事業で既存店売上高が前期から13・9%減少し、同事業で36億円の営業赤字になったことなどが響いた。不採算店からの撤退を重ね、今年4月には「和民」などの店舗で10年ぶりの値下げに踏み切るなど集客力の向上策を実施したが、4月以降も既存店の売り上げは前年割れが続いている。
15年3月期は介護事業と高齢者向け食品の販売・宅配事業もそれぞれ減益になった。介護事業は10年ごろには90%台で推移していた既存施設の入居率が今年7月には78・2%まで低下しており、15年4?6月期は赤字に転落した。過労自殺者が出たことで「ブラック企業」批判が高まり、介護施設のイメージも低下したことなどが背景にあるとみられる。
ワタミは介護事業の売却益で、16年3月期の最終赤字を回避し、外食事業の立て直しに専念する戦略とみられる。ただ、「外食事業でも『ブラック企業』批判で、客足が遠のいている。個性的な店舗展開をしながら、時間をかけて企業イメージを向上させるしかない」(外食アナリスト)との指摘もあり、経営立て直しの道のりは険しそうだ。【岡大介】
◇ワタミ
創業者の渡辺美樹(みき)氏が1984年、居酒屋「つぼ八」のフランチャイズ店として開業した。その後、店舗を増やし、92年にフランチャイズ契約を解除して店舗名を自社ブランドの「和民」に変更した。2000年に東証1部上場を果たした。
02年に千葉県内に農場をオープンさせ、04年に介護事業に進出するなど、経営を多角化。中国や台湾、シンガポールなどアジア各国・地域でも居酒屋を展開している。
渡辺氏は13年に会長職を辞任して、参議院選で当選した。ワタミグループでは社員が入社直後に過労で自殺し、「ブラック企業」と批判されたことも。15年3月期の連結売上高は1553億円、グループ従業員数は6530人。
337
:
とはずがたり
:2015/09/19(土) 07:15:59
ワタミ介護事業、損保ジャパン日本興亜に売却へ
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20150919-567-OYT1T50007.html
04:32読売新聞
居酒屋大手のワタミは、有料老人ホームの運営などを手がける介護事業を損保ジャパン日本興亜ホールディングス(HD)に売却する方針を固めた。
売却額は約210億円とみられる。ワタミは、主力の居酒屋事業の不振で悪化している財務状況の改善を図り、経営再建を急ぐ考えだ。
売却を巡っては、パナソニックも名乗りを上げていたが、提示した買収額は約150億円だった模様だ。ワタミは、有料老人ホームの入居者との契約の継続や従業員の雇用維持などを求めており、損保ジャパン日本興亜HDはこれらの条件に応じる考えだ。
ワタミは2004年に介護事業に参入し、有料老人ホーム「レストヴィラ」の運営などを行っている。今年3月末時点の施設数は111で、入居者は6300人超と業界中位の規模。
338
:
名無しさん
:2015/09/20(日) 10:06:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150919-00000578-san-soci
川崎・老人ホーム連続転落死 暴行、虐待、窃盗も続々と発覚
産経新聞 9月19日(土)19時21分配信
80〜90代の入所者3人が相次いで転落死した川崎市幸区の介護付き有料老人ホーム。市は「短期間に3件も起きたのはあまりに不自然」とするが、同施設では、他にも暴行や窃盗などの事件が相次いでいたことが明らかになった。問題発覚後、入所者の家族の話からは、他にもあざをつくったり、亡くなった状況に疑問を抱くような事案、不適切な問題があったことが浮かび上がる。「なぜ急に亡くなったのか」「職員を怖がっていた」…。信頼して大切な人を預けた家族からは、真実を求める声が挙がる。(小野晋史、那須慎一、古川有希)
■目立つ“特異性”
転落死が相次いだのは、川崎市幸区の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」。
市や施設によると、昨年11月4日、4階に暮らしていた男性=当時(87)=が転落。12月9日に4階の同じ部屋から女性=当時(86)=が転落した。同31日には、6階の女性=当時(96)=が転落死した。いずれも未明に転落したとみられている。
県警は事件と事故の両面から経緯を慎重に調べているが、市の高齢者事業推進課の関川真一課長は「昨年まで少なくとも数年間、高齢者が入る(他の)市内の施設で転落死はない」としており、同施設の“特異性”が目立つ形となっている。
■足骨折の対応の遅れに「不手際だった」
「すぐに連絡してほしかった。自分たちで判断したかった」
こう話すのは、母親を同施設に預けていたきょうだい(姉と弟)。認知症を患っている母親が今年8月に大腿骨を折ったときのことだ。職員が午前2時ごろに骨折に気付いたが、意識はあるなどとして様子見の対応が取られ、病院搬送されたのは午前9時すぎてから。家族に「緊急性はない」と、施設から連絡があったのもその時だった。
施設の当直日誌には「頭部を出血したが、すぐに止血。足が痛い」と書かれており、対応の遅れに不満を抱いて施設側を問いただすと、「不手際だった」と非を認めたという。
母親の骨折は全治4週間。その後のリハビリには、さらに3カ月かかるとして入院を続けている。
「施設の男性職員が来ると、怖がったり、嫌がったりすることがあった。暗い感じだった」
入所していたときの様子を振り返るきょうだいは、母親が入院後に笑うようになったことに気付いた。
「アミーユにいたときには、私たちが帰ろうとすると、『自分も一緒に帰りたい』と言っていた」
退院後の母親を同施設に戻すつもりはなく、別の施設を探しているという。
339
:
名無しさん
:2015/09/20(日) 10:07:07
>>338
■行政の“後手後手ぶり”
昨年12月に母親を施設で亡くした男性も、今回の問題発覚後、亡くなった状況が疑わしく思えてきた。
「認知症でほとんどトイレに行くこともなく、夜はおむつを着けていると思っていた。夜中にトイレ内で倒れるという状況は…」
市高齢者事業推進課に電話し、当時の状況を調査してくれるよう頼んだが、「時間はかかる。何か分かったら電話します」と言われたのみ。家族に寄り添うべき行政の「後手後手ぶり」は、真実を求める気持ちをさらに募らせている。
■同事業者の他施設でも
「Sアミーユ川崎幸町」では、男性職員4人が入所者の女性(86)に暴言を吐き、頭をたたくなどの暴行を加えていたことや、女性入所者から現金を盗んだとして男性職員が逮捕される事件もあった。
ところが、こうした相次ぐ不祥事は、同施設だけに止まらなくなってきている。3人の転落死発覚後、事業者が同じ横浜市と東京都三鷹市の別施設で、入所者が負傷して虐待が疑われたり、職員が入所者に暴行するケースがあったことが明らかになった。
さらに、事業者の親会社が大阪府豊中市で運営する施設では、30代の男性職員が入所している70代女性の首を絞めるなどの虐待をし、負傷させていたことが判明した。
施設を超えて広がりを見せる入所者への暴力、虐待、事件…。今回の一連の事案の背景には、まだ見えていない根深い問題が潜んでいることもうかがえる。
川崎の施設の運営事業者「積和サポートシステム」の中坪良太郎取締役(37)は、入所者家族からの訴えや、相次いで発覚する問題について「入所者や家族に不安や不信を与えて申し訳ない。信頼回復は容易でないが、職員の教育を見直すなどして再発防止に努めていきたい」としているが、家族の心配を完全に解消するには至っていない。
足の骨折の治療が終われば退院後の母親の入所先を探すきょうだいは、こうつぶやいた。
「施設側には人質を取られている感じ。文句を言うと何をされるか分からないという弱みがあるから、あまり強く言えない。新しい場所に入所するときには、部屋にカメラを設置しようと思っている」
介護の現場に向けられた強い不信感は、簡単に拭い切れそうにない。
340
:
名無しさん
:2015/09/23(水) 21:45:06
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150923/k10010244751000.html
政府 社会保障費抑制で先進的事例を聴取へ
9月23日 5時33分
政府は、財政健全化に向けて、最も歳出規模の大きい社会保障費を抑制するため、生活習慣病の予防などに積極的に取り組んでいる自治体などから集中的にヒアリングを行い、先進的な事例を広く周知して導入を働きかけていくことにしています。
政府は、2020年度までに基礎的財政収支を黒字化する財政健全化目標の達成に向けて、聖域なく歳出を見直すことなどを盛り込んだ、いわゆる「骨太の方針」を決定し、具体的な歳出抑制の方策を検討しています。
こうしたなか政府は、最も歳出規模が大きく、少子高齢化の影響で年々増え続けている社会保障費の抑制に重点的に取り組むため、甘利経済再生担当大臣をはじめ、関係閣僚や日本医師会の代表らで作る新たな協議会を発足させました。
協議会は今後、生活習慣病の予防や価格の安い後発医薬品の利用促進などに積極的に取り組み、医療費の抑制で成果をあげている、自治体や企業の健康保険組合などからヒアリングを行うことにしています。
政府は、ヒアリングの結果をもとに先進的な事例を取りまとめ、全国の自治体や企業などに周知して導入を働きかけていくことにしています。
341
:
名無しさん
:2015/09/24(木) 22:53:16
>>328
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150924-00000042-asahi-pol
「カジノ型」のデイサービス施設、神戸市が条例で規制へ
朝日新聞デジタル 9月24日(木)14時55分配信
神戸市議会は24日、パチンコやマージャンなどの遊技を介護予防の主な訓練内容とするデイサービス施設を規制するため、施設の運営者を事業者に指定しないようにできる条例改正案を全会一致で可決した。市によると、こうした条例の制定は全国で初めて。近く施行する。
条例で規制するのは、「アミューズメント型」「カジノ型」と呼ばれる通所介護の一部。パチンコやマージャン、カードゲームなどに特化した設備を備え、一日中遊技をさせるような施設。各地で増えており、市内でも設置に向けた動きがあるという。
神戸市では、遊技を主体とするものは、高齢者の自立を支援する介護保険法の趣旨に沿わないと判断。日常生活を著しく逸脱した遊技や、疑似通貨など射幸心をそそり依存性が強くなる恐れがあるものの使用を禁止。賭博や風俗営業を連想させる名称や広告も規制する。(金井和之)
朝日新聞社
342
:
名無しさん
:2015/09/24(木) 22:54:51
>>341
介護・福祉の現場で射幸心を煽るなんてとんでもない、と思いつつも、
デイサービスは女性中心で、男性の楽しめるメニューが少ないようです。
そのせいで男性は足が遠のき、孤立するそうです。
パチンコはともかく、マージャン(賭けない)は良いんじゃないのと思ってしまいます。
高齢化社会では将棋がビジネスの強みに?画期的な「男性向け」デイサービスのレクに将棋が採用されている事例
http://shogi1.com/dayservice-for-men/
343
:
名無しさん
:2015/09/26(土) 16:43:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150926-00000067-jij-pol
公務員も厚生年金に=10月から「優遇」是正
時事通信 9月26日(土)15時42分配信
国・地方の公務員や私立学校の教職員が入る共済年金(加入者数439万人)が10月から民間サラリーマンの厚生年金(同3527万人)に統合され、全国民共通の基礎年金(国民年金)に上乗せする2階部分の被用者年金が一本化される。
「公務員優遇」と指摘された保険料率や給付内容を厚生年金にそろえ、官民格差を是正するのが狙い。
厚生年金の保険料率(17.828%)は段階的に引き上げられ、2017年9月に18.3%に固定。一元化に伴い、公務員共済と私学共済の加入者はそれぞれ18年9月、27年9月にこの水準に統一される。
344
:
名無しさん
:2015/09/27(日) 13:19:15
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150925/k10010248231000.html
厚生労働相 年金機構に初の業務改善命令
9月25日 22時48分
塩崎厚生労働大臣は、日本年金機構に対し、今回の年金情報の流出問題を踏まえ、「特に情報公開の推進や個人情報の保護などについて、業務の大幅な改善が必要だ」として、機構が発足して以来初めてとなる業務改善命令を出しました。
厚生労働省は、毎年度、日本年金機構の業務実績について評価を行っており、このほど、昨年度・平成26年度の評価を取りまとめました。
このなかでは、今回の年金情報の流出問題を踏まえ、特に、内部統制システムの有効性の確保、情報公開の推進、個人情報の保護について、業務の大幅な改善が必要だとしています。
これを受けて、塩崎厚生労働大臣は25日夜、機構に対し、組織の一体化を確実に確保するための改革や、国民の十分な信頼を得られるよう情報開示の在り方を抜本的に見直すこと、情報セキュリティー対策を全般的に見直し迅速に強化することなどとした、業務改善命令を出しました。
機構に業務改善命令が出されたのは、平成22年の発足以来初めてで、機構の水島理事長は、「極めて恥ずべき事態だと認識している。大きな反省の上に立ち、ゼロベースで機構の在り方を見直していかなければならない」としています。
345
:
とはずがたり
:2015/09/29(火) 15:03:22
定年後は国民年金に任意加入し「満額受給」目指せば相当トク
NEWSポストセブン 2011年5月6日 07時00分 (2011年5月6日 07時33分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20110506/Postseven_18792.html
保険料アップ、受給額カット、旧社保庁による年金記録の杜撰管理など「年金不安」がサラリーマンの老後に暗い影を落とす。だが、年金に匹敵する老後の支えが見当たらない以上、この制度を利用し尽くすことが必要だ。「年金博士」として知られる社会保険労務士・北村庄吾氏が、知って得する裏ワザを伝授する。
1994年と2000年の2度の制度改正で、年金は段階的に原則65歳支給開始になった。定年退職後の60歳から64歳までは、年配層ならば特別支給や部分年金をもらえる場合もあるが十分な額ではない。まして、それらをもらえない世代は、再就職するか貯蓄を取り崩すなどして<空白の5年間>を乗り切るしかない。
いや、むしろこの期間を有効に使って、65歳以降に受け取る年金額をぐっと増やすこともできる。北村氏がアドバイスする。
「意外な盲点が、サラリーマンの年金の“1階部分”にあたる国民年金(基礎年金)の加入期間です。大卒のサラリーマンの場合、22〜23歳で働き始め、60歳で定年を迎えるケースが一般的です。また、就職前に国民年金を支払ってない人が多いので、その場合加入期間は37〜38年となり、満額(年78万8900円)を支給される40年には数年足りなくなる。厚生年金に加入していない60〜64歳の人であれば国民年金に『任意加入』できる制度を利用して、満額受給にできるのです」
たとえば、加入期間37年の人が、定年後、国民年金に3年間任意加入したとすると、支払う保険料の合計額は54万720円(月額1万5020円)になる。定年後の生活にとって決して小さくない出費だが、65歳以降の余生を考えれば、かなりのプラスになる。
厚労省の調査によると、65歳の人の平均余命は、男性で約19年(84歳)、女性で約24年(89歳)。その年齢まで生きれば、3年間の任意加入で、男性なら112万4200円、女性なら142万円も受け取る金額が変わってくる。
任意加入のメリットは、年金額のアップだけではない。3年間で支払った保険料は、全額が社会保険料控除の対象となるため、節税にもなる。また、一定の要件を満たせば、障害年金や遺族年金を受け取れることも大きい。
定年退職後のサラリーマンは、他にも年金を増やす方法がある。北村氏が続ける。「国民年金の場合、『付加年金』といって、毎月の保険料に追加して400円の付加保険料を支払えば、〈200円×加入月数〉が毎年、生涯もらえる制度がある。この制度は厚生年金に加入するサラリーマンやその妻は利用できませんから、退職後だけの“特典”といえます」
毎月400円を3年間(36か月)支払えば負担は1万4400円。一方、65歳から受給する付加年金額は〈200円×36か月〉の年7200円となる。つまり、2年間受給すれば支払った保険料分の元は取れることになる。前述の男女の平均余命にもとづけば、トータルでは男性なら12万2400円、女性なら15万8400円も得だ。
任意加入も付加年金も、住んでいる各自治体の窓口で加入できる。
※週刊ポスト2011年5月6日・13日号
346
:
とはずがたり
:2015/09/29(火) 15:03:58
定年退職後は「失業給付」を利用することで月8万円おトク
2011.05.04 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20110504_18761.html
現実には60代の再就職は簡単ではない。そんな人は65歳になる前に特別支給や部分年金がもらえる世代であっても、あえて年金の手続きをせず、「失業」した方が得になるケースがある(年金と失業給付の両方はもらえない)。
「年金博士」として知られる社会保険労務士・北村庄吾氏が、年金制度の裏をつくワザを紹介する。
定年前6か月の平均月給が45万円のサラリーマンを例にとれば、雇用保険の失業給付(いわゆる失業保険)は月額およそ18万円。20年以上雇用保険に加入していたなら、150日間もらえる(定年による退職=失業の場合、給付日数は勤続年数により決まる。6か月以上10年未満なら90日、10年以上20年未満なら120日、20年以上なら150日。給付額は失業前の給料の45〜80%)。一方、同じ収入のサラリーマンで、65歳以前に年金が受給できる世代でも、その額は10万円程度(特別支給)だから失業給付の方が得なのだ。
※週刊ポスト2011年5月13日号
347
:
とはずがたり
:2015/09/30(水) 01:43:25
「介護離職ゼロ」目指し、特養増設・待機解消へ
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20150923-567-OYT1T50103.html
09月24日 03:00読売新聞
安倍首相は、先の自民党総裁選の公約で掲げた「介護離職ゼロ」の実現に向け、特別養護老人ホーム(特養)の大幅な整備に乗り出す方針を固めた。
全面的に介護が必要な入所待機者を、2020年代初めまでに解消することを目標に掲げ、16年度当初予算から特養の整備費用を拡充する。24日の記者会見で、社会保障制度改革の最重要施策として表明する。
首相の記者会見を踏まえ、政府は、少子高齢化や、労働力人口の減少を食い止める策の検討に向け、経済界や労働界などでつくる「国民会議」を創設する。
特養の入所待機者は、13年度で全国に約52万人いる。このうち、身の回りの世話が一人ではできず、自宅で待機している「要介護3」以上の約15万人をゼロにすることを目標とする。
特養を増やす具体策として、政府は、消費増税分を原資とする「地域医療介護総合確保基金」(15年度の介護分で724億円)を財源として活用する。社会保障の財源としては将来、家庭に眠っているタンス預金を掘り起こすことが期待される「無利子非課税国債」の発行が検討される可能性がある。
348
:
名無しさん
:2015/10/01(木) 20:06:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151001-00000094-san-pol
公務員、1日から厚生年金に 「共済」廃止で優遇是正
産経新聞 10月1日(木)7時55分配信
国や地方の公務員らが加入する共済年金が1日から廃止され、サラリーマンの厚生年金に一元化された。厚生年金よりも保険料率が低く、給付が手厚いと指摘されてきた共済年金をなくすことで、「官民格差」を是正するとともに、一元化による財政規模の拡大で制度の安定を図る。
一元化は平成24年に成立した被用者年金一元化法の施行に伴う措置で、現役の公務員は自動的に厚生年金に移った。65歳以上の公務員OBは、引き続き共済年金を受け取る。
一元化に伴う最大の変更点は保険料率の統一。現行の保険料率は公務員共済が給与の17・278%で、厚生年金の17・828%を下回っていた。今後は公務員共済を段階的に引き上げて30年に18・3%に統一。私立学校教職員の私学共済(14・354%)は39年に同じ水準に引き上げる。
公務員優遇とされてきた遺族年金の「転給」と呼ばれる仕組みも厚生年金にそろえた。厚生年金の場合、遺族年金を受け取っていた配偶者が亡くなると、給付はその時点で終わるが、共済は配偶者の死亡後も父母や孫らに受給権が引き継がれており、この仕組みを厚生年金に統一した。
このほか、「公務員に団体交渉権がない」ことなどから、独自に上乗せされてきた「職域加算」を廃止、代わりに民間企業の企業年金に相当する「年金払い退職給付」制度を新設した。共済は基礎年金、報酬比例に加え、月2万円程度の職域加算を給付してきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150930-00000113-mai-pol
<共済・厚生年金>10月一元化 「官民格差」是正狙う
毎日新聞 9月30日(水)22時0分配信
公務員や私学の教職員が加入する共済年金が10月に廃止され、会社員の厚生年金に一元化される。給付などが手厚い「官民格差」の是正が狙いだが、会社員の4割しか受け取っていない上乗せ給付が残るなど不公平感は完全には解消されていない。
公的年金には、全国民共通の基礎年金部分(1階)と、払った保険料に応じた報酬比例部分(2階)がある。1、2階部分の給付水準は厚生・共済両年金とも同じだが、保険料率は共済の方が低い。さらに、独自の上乗せ給付「職域加算」があり、「官優遇」の象徴として長く批判されてきた。
格差解消のため2012年に被用者年金一元化法が成立。10月から施行され、国家公務員・地方公務員・私学の3共済年金を廃止し、すべて厚生年金に切り替わる。これにより、保険料率は18年(私学は27年)に厚生年金と同じ18.3%(労使折半)になる。もともとの引き上げ上限は17%台だった。
公務員の職域加算は月約1万8000円に減額したうえで、「年金払い退職給付」という新制度に衣替えして残す。民間の退職金に相当する「退職手当」も約15%減額する。ただし、厚生労働省によると、職域加算に相当する上乗せがある会社員は4割弱(月約7000〜7万5000円)にとどまっている。
遺族年金を受け取れる対象も厚生年金に合わせて狭められる。夫の遺族年金を受けていた妻が亡くなると父母や孫が受給権を引き継げる「転給」という共済年金独自の制度は廃止する。
計約50兆円の共済年金の積立金は約半分を厚生年金に移す。残りは、一元化前に支給を約束している職域加算部分の支給などに充てる。
一方、一元化は公務員共済の財政を厚生年金が支える面もある。厚労省によると、昨年12月時点で、国家公務員は現役1.52人、地方公務員は1.43人で1人の受給者を支えている。2.32人で1人の厚生年金と「財布」が一つになることで、共済年金の負担をカバーする格好になる。【堀井恵里子】
349
:
名無しさん
:2015/10/03(土) 11:39:04
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150930-00085563-toyo-soci
日本人は、知らないうちに保険に入っている
東洋経済オンライン 9月30日(水)6時5分配信
生命保険の加入者は、平均すると世帯あたり年間約42万円の保険料を払っています。平均給与が年間約410万円ですから生命保険料はその約1割を占めているわけです。さらに自動車や火災などの損害保険を加えると、保険に使っている金額はさらに膨らみます。
ところが、実際の保険料支払いはその程度で収まりません。それ以上の保険料を払っています。それが国の社会保険です。誰もが入らなければならない強制加入の保険です。年金保険、健康保険、介護保険などです。会社員ならば年末に渡される源泉徴収票に、その年に支払った社会保険料の金額が記載されています。
改めて眺めてみると、その金額の大きさに驚くと思います。一般的な会社員で、給与の10%以上が給与天引きされていますから、民間の保険料と合わせると合計で給与の2割以上が保険料ということになります。
社会保険は公的な保険、いわば国営保険会社の保険です。近代先進国家の多くは国民が自立して、安定した生活を営むことができるように、国民相互の助け合いシステムとして社会保険を整備しています。そして民間の保険は、あくまで、社会保険を補填するものとして位置付けられています。社会保険では対応し切れず、どうしても不足してしまう保障かどうかをしっかりと見極めたうえで利用するのが、民間の保険です。
■ 社会保障は「3つの仕組み」の組み合わせ
社会保障制度の教科書を読むと、必ず「自助」「共助」「公助」という言葉が出てきます。この3つの仕組みを適切に組み合わせることで、国民の安心感を確保し、社会経済の安定を果たしていくことが社会保障の基本的な考え方です。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
「自助」は自ら働いて自らの生活を支え、自らの健康を維持することです。簡単にいえば、自分の問題は自分の責任で対処する、ということです。
「共助」は年金や健康保険、介護保険、雇用保険などの社会保険です。保険ですから、受益者が直接のコスト負担者となります。つまり、保険料を払わない人は給付を受けられません。
「公助」は生活保護のような社会的弱者への生活保障です。保険料ではなく、税金が財源となっています。必要な状況になれば、誰でも給付を受けることのできるセーフティネットです。
■ どうして「高福祉・中負担」が続けられるのか
日本の社会保険が現在のように充実した制度となったのは、そう昔のことではありません。年金や医療保険が「皆年金」あるいは「皆保険」として、国民すべてが加入する制度となったのは1961年です(なお、介護保険が導入されたのは2000年に入ってからです)。
しかしわずか50年を経て、深刻な保険財政の悪化、「消えた年金」問題に象徴されるずさんな運営などから、社会保険制度は国民の信頼を得るにはほど遠いものとなってしまいました。それでも、制度として何とか持ちこたえているのは、絶えず国庫から巨額な税金が投入されているからです。これが「保険料負担は少なく、給付は手厚く」といわれる日本の社会保険の「高福祉・中負担」マジックの「種明かし」です。
たとえば健康保険制度は、高齢者数の増加に伴い恒常的に赤字となっています。そこで必要財源の約4割が毎年国民の税金で補われています。大ざっぱに言えば、100円の医療費は患者の自己負担が10円、健康保険から54円が支払われ、そして不足分の36円は税金で穴埋めされているのです。
年金保険や介護保険も、同じように多額の国庫負担に支えられて運営されています。これほど税金が投入されていながら、なぜ社会「保険」と呼べるのか、という素朴な疑問もありますが、この傾向は日本に限らずどこの先進諸国にも見られるものです。つまりどこの国も、社会保険制度は「共助」でありながら、財源的には「公助」に近いものになりつつあります。
350
:
名無しさん
:2015/10/03(土) 11:39:25
>>349
社会保険制度が将来にわたり維持できるかどうかは、今後どれだけの税金を投入し続けられるかにかかっています。どこまで国家財政にその余裕があるかです。しかし現在の日本の国家財政の状況を見る限り、とても楽観的に考えることはできません。赤字国債を乱発しながらの自転車操業を続けていますが、借金頼みの財政運営はもう限界です。その借金によって支えられている日本の社会保険もまた危機的状況です。借金ができなくなれば、社会保険がこれまでの給付水準を維持できなくなることは自明です。
今後の社会保険がどうなるのか。そのシナリオは悲観的なものとならざるをえません。給付水準は引き下げられ、社会保険料は値上げされる。かたや大幅な増税がのしかかってくる。この三重苦が同時に実施される以外の選択肢は考えられません。みなさんの源泉徴収票の社会保険料と税金の欄に記載される金額は、これからどんどん増え続けることでしょう。
民間の保険に入る行為は「自助」にあたりますが、「共助」である社会保険との役割分担を冷静に考えてみましょう。そこに必要以上の保障の重複があれば、保険を見直すことで保険料負担を減らすことができるでしょう。税金や社会保険料は強制的に取られます。日本を脱出し、日本人をやめる以外に逃れる方法はありません。しかし、民間保険の見直しは自分でできることです。
■ 「互助」という古くて新しい考え方
最近は、「自助」「共助」「公助」に加えて、新たに「互助」という考え方が出始めています。近隣の助け合いやボランティなどを指す概念です。「公助」「共助」そして「自助」のいずれもが行き詰ってしまった状況下で、それならば「互助」ではどうか、と消去法の選択肢として出てきた感があります。厚生労働省も、自助を基本としながら互助・共助・公助の順での取り組みが必要である、と「互助」を強調し始めています。
国の社会保障政策のつじつま合わせはともかくとして、ここで改めて家族、親族、友人、そして地域コミュニティでの助け合いをベースとした「互助」の役割と意義を考え直してみることはよいことでしょう。考えてみれば、人間は有史以来つい最近まで「自助」と「互助」だけで生き抜いてきたのです。「共助」や「公助」の仕組みが誕生したのは歴史が近代に入ったわずか数百年前からのことにすぎません。
家族、親族、友人との助け合い。今さらそんな時代錯誤の発想か、と笑われてしまいそうです。しかし「公助」「共助」に明るい将来像を描くことのできない今だからこそ、困った時に互いに助け合える、自分を取り巻く周囲の人たちの存在を改めて考え直してみることは意義あることです。
「自助」「互助」「共助」「公助」。この4つの仕組みそのものは、教科書上の概念にすぎません。しかし、これを自分の生活の安心、安全を守る視点で、わが身に引き付けて考えてみると、そこに新たな気づきがあるように思います。
橋爪 健人
351
:
とはずがたり
:2015/10/08(木) 21:33:27
2015.10.05
ワタミの介護買収の損保ジャパン、実はあの入居者連続不審死の施設と提携していた!
http://biz-journal.jp/2015/10/post_11809.html
文=編集部
ワタミの介護事業を210億円で買収する損保ジャパン日本興亜ホールディングスは、介護ビジネスに急傾斜している。12月1日に株式を取得し、完全子会社にする。「ワタミの介護」という社名も変更する。ワタミの介護事業は売上高で業界7位。
今年3月には、ジャスダック上場の介護サービス事業大手メッセージと資本・業務提携した。同社株式の3.5%を取得して第2位の大株主となった。同社は入居する際の頭金なし、低料金の介護付き有料老人ホーム「アミーユ」や、サービス付き高齢者向け住宅「Sアミーユ」を経営している。今後、同社と共同で在宅分野のサービスを充実させ、新たな民間介護保険商品の開発に乗り出すことになっていた。
ところが、メッセージは不祥事が相次いだ。今年9月初め、「Sアミーユ川崎幸町」(神奈川県)で職員による入居者への虐待や盗み、入居者3人が相次いで個室のベランダから転落死したことなどが明らかになり、川崎市と厚生労働省が立ち入り検査を行った。さらに9月中旬には、「アミーユ豊中穂積」(大阪府)が、豊中市から6カ月の新規受け入れ停止の行政処分を受けた。入居者に身体的虐待を行ったことが理由だ。これを受け、メッセージの株価は急落した。
損保ジャパンはこれまでも介護中堅シダーに34%出資している。15年3月末の大株主名簿の名義は、高齢社会戦略1号投資事業組合となっている。シダーは福岡から全国展開を目指している。
介護業界には大きく2つのビジネスモデルがある。ひとつは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といった施設を、自前で建設し運営するもの。もうひとつは、訪問介護や通所介護(デイサービス)を主体とするものだ。
ワタミやメッセージは前者。損保ジャパンは介護保険と融資で、介護分野に橋頭堡を築くことを狙ったが、早くもメッセージがつまずき、損保ジャパンの介護ビジネスの将来性に疑問を抱く向きも多い。
ワタミの介護はワタミが全額出資する会社で、3月末時点で首都圏を中心に111カ所の有料老人ホームを運営。デイサービス事業も手掛けている。損保ジャパンが買収後も、既存のサービスは継続される。パートを含む7000人の従業員の雇用も原則、継続される。
損保ジャパンはメッセージへの出資を通じて事業ノウハウを吸収してきたが、一歩進めて、自前の介護施設の運営に乗り出すことになった。高齢化の進展で、介護事業は今後も伸びるとされているが、「それだけ競争は激しくなっており、勝ち残るのは大変だ」(業界筋)。
352
:
とはずがたり
:2015/10/08(木) 21:33:39
>>351-352
競争激しい介護市場
さらに、新規参入の動きも活発だ。首都圏と関西で24カ所の有料老人ホームを運営するオリックス傘下のオリックス・リビングとノーリツ鋼機の子会社NKワークスは、共同で介護の見守りシステムを開発した。オリックス・リビングは自社の施設へすでに導入している。
入居者がベッドから起き上がろうとすると、ベッドの横に据え付けられたセンサーが感知し、スタッフが持つタブレット端末から通知音が出る。スタッフはいち早く現場に駆け付け転倒を未然に防ぐ。スタッフが手薄になる夜間の見守りの手間も省ける。センサーはカメラ機能を合わせ持っている。密室を悪用したスタッフによる入居者への虐待を抑止する役割も担う。
セコムは介護大手のツクイと提携し、24時間体制で高齢者を見守るサービスを10月から始めた。ツクイが昼間にデイサービスや訪問介護のサービスを提供。セコムは夜間を中心に高齢者から緊急連絡を受け、自宅に警備員を派遣する。
ツクイの顧客である在宅の要介護者4万4000人を対象に、希望者に見守りサービスを行う。岩手、宮城など東北四県でスタート、16年1月から全国に広げる。料金は税別で月額1800円と一般の家庭向け警備より割安にするそうだ。
夜間巡回見守りサービスは人手不足に加え、高齢者とその家族のニーズが多様化しており、いかに対応するかが介護事業者にとって大きな経営課題になっている。介護の省人化の分野で、セコムや業務用写真プリンター世界首位ノーリツ鋼機などが新規参入している。既存の介護業界の経営環境は厳しさを増している。
今回ワタミ買収で介護事業拡大を図る損保ジャパンにとっては、厳しい事業環境が待ち受けている。
損害保険・生命保険各社は、介護事業に関心を示している。東京海上ホールディングス傘下の東京海上日動火災保険はグループ会社で訪問介護事業を手掛けているが、6月にサービス付き高齢者向け住宅の運営に参入することを明らかにしている。明治安田生命保険も、介護付き有料老人ホーム事業を拡大する方針だ。
保険事業は人口減で保険料収入が伸び悩んでいるが、介護保険の給付額は伸びている。介護保険を契約した人に対して出資先の介護関連施設を紹介することや、保険金の代わりに介護サービスを受けられる「現物給付型保険」の商品化を計画している。大手各社は保険事業と介護の相乗効果を狙っている。
ソニー生命保険を傘下に持つソニーフィナンシャルホールディングスの子会社は、16年春に東京都内で有料老人ホームを開設する予定だ。
353
:
名無しさん
:2015/10/09(金) 00:15:48
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151008/k10010262721000.html
国民医療費 初めて40兆円超える
10月8日 4時00分
国民が医療機関で病気やけがの治療を受けるのにかかった費用の総額を示す、平成25年度の国民医療費は40兆610億円と、7年連続で過去最高を更新し、初めて40兆円を超えました。
厚生労働省のまとめによりますと、平成25年度の国民医療費は40兆610億円で、前の年度に比べて8493億円、率にして2.2%増えました。これで、平成19年度以降7年連続で過去最高を更新し、初めて40兆円を超えました。
国民1人当たりでは平均31万4700円と、前の年度より7200円、率にして2.3%増えていて、年代別でみると、0歳から14歳が14万9500円、15歳から44歳が11万4400円、45歳から64歳が27万7200円、65歳以上が72万4500円となっています。この結果、65歳以上の国民医療費の平均は、65歳未満の平均17万7700円と比べ、およそ4倍となっています。
厚生労働省は「国民医療費は、高齢化や医療技術の高度化によって増え続けている。今回の結果をふまえ、医療費抑制に向けた施策に生かしていきたい」としています。
354
:
名無しさん
:2015/10/31(土) 13:22:44
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151027-00046043-gendaibiz-pol
日本で最も少子高齢化が深刻な東京増え続ける「社会保障の財源」をどうする?
現代ビジネス 10月27日(火)6時2分配信
GDPの4分の1が社会保障費に消える
高齢化が進む日本では、社会保障費が増大の一途を辿っている。
10月23日、国立社会保障・人口問題研究所は、2013年度に支払われた社会保障給付費が110兆6,566億円だったことを明らかにした。昨年度よりも1兆6,566億円(1.5%)増である。
国民一人当たりでは、86万9,300円で、これまた昨年度と比べて、1万4,500円(1.7%)増えている。統計を取り始めた1950年度から、一貫して増え続けている。
内訳を見てみると、年金が54兆6,085億円(1.2%増)、医療が35兆3,548億円(2.1%増)、福祉・その他(介護、生活保護、子育てなど)が20兆6,933億円(1.5%増)となっている。なかでも介護の伸びがとくに大きく、4.7%増の8兆7,879億円である。
社会保障給付費に施設整備費などを加えた数字が社会支出であるが、これは114兆1,356億円にのぼり(1.4%増)、GDP(国内総生産)の23.63%である。分かりやすく丸めた数字で言うと、GDP500兆円の4分の1が社会保障のための費用に使われているのである。しかもこれが増え続けていることを認識しなければならない。
高齢者向け(年金・高齢者介護など)と家族向け(子育てなど)の支出を比較すると、前者は0.01%増(GDP比11.31%)、後者は0.06%減(GDP比1.25%)である。つまり、高齢者対策に、子育てなどの10倍の経費が使われているということである。
今後は、少子化対策などの家族向け支出を増やしていくことが求められている。
少子高齢化が最も深刻なのは東京都
東京都も、長期ビジョンを策定し、様々な政策を展開している。
まずは「安心して産み育てられ、子供たちが健やかに成長できるまちの実現」を目指して、2017年度末までに保育サービス利用児童数を4万人分増やしたり、地域に開放した保育施設を都庁内に設置(2016年度)したりするなどの目標を、着実に実行に移している。
また、「高齢者が地域で安心して暮らせる社会の実現」のために、2025年度末までに、特別養護老人ホームの定員6万人分、介護老人保健施設の定員3万人分、認知症高齢者グループホームの定員2万人分、サービス付き高齢者向け住宅等2万8千戸の整備を政策目標に掲げている。
さらに、「質の高い医療が受けられ、生涯にわたり健康に暮らせる環境の実現」のために、地域の在宅療養支援体制の充実(全区市町村、2025年度末)、診療データの蓄積・研究活用基盤の構築(全都立・公立14病院、2024年度)などの政策目標を明示した。
次いで、「障害者が地域で安心して暮らせる社会の構築」のために、地域居住の場(グループホーム)の定員2000人増(2017年度末)、日中活動の場(通所施設等)の定員4500人増(2107年度末)、障害者に対する雇用・就労の促進4万増(2024年度末)などの数値目標を示して、積極的な政策を展開している。
高齢化も少子化も、全国で最も深刻なのが東京都であり、そのための財源をどう確保するかということが、知事として最大の課題の一つである。
これまで、「東京一人勝ち」「東京一極集中」ということが声高に語られ、豊かな東京からお金をとって、他の自治体に回せばよいという短絡的な議論が続いてきた。
その結果、たとえば平成20年度税制改正で地方法人特別税(法人事業税の暫定措置)が創設された。これは、法人事業税の一部を国税化し、地方に配分する制度であるが、「暫定措置」といいながら、もう7年間も続いている。
平成26年度の税制改正で3分の1が地方税に復元されたが、それでも東京都にとっては1,700億円の減収となる。平成28年度税制改正においては、この地方法人特別税は廃止すべきである。
355
:
名無しさん
:2015/10/31(土) 13:24:40
>>354
「税と社会保障の一体改革」を忘れるな
消費税が、2017年4月には10%に上がる。消費税増税は、上記のように膨張し続ける社会保障費の財源にするためである。簡素な税制を求めるのならば、税率はすべて統一したほうがよい。
しかし、そうすると逆進性という問題が起こってくるので、低所得者対策が必要になる。今のところ、食料品などについて軽減税率を導入する方向で意見の集約がなされている。ただ、その場合、軽減税率の対象をどこまで拡大するのかという難しい問題に直面する。
この点に関する諸外国の制度もまちまちであるが、インボイスを導入していることは共通しており、中小業者へ配慮しつつ、日本もそうしていかなければ、税の公平性が担保できなくなる。
軽減税率については、各業界の利害も深く関わっており、政治的決着の側面も出てくるであろうが、税の中立性という原則を忘れてはならない。
さらには、軽減税率の対象が拡大しすぎると、社会保障財源に穴があく。「酒類を除く飲食料品」に軽減税率8%を適用すると、年に1.3兆円の税収減となるが、減少分をどの財源で賄うかが問題である。
その際に「税と社会保障の一体改革」という方向性を見失ってはなるまい。
著者: 舛添要一
『東京を変える、日本が変わる』
(実業之日本社、税込み1,260円)
東京が変われば日本が変わる。東京が、日本変革の先兵となり、起爆剤となる。東京の未来は、日本の明るい未来だ。都知事就任後、初の書き下ろし!
舛添 要一
356
:
とはずがたり
:2015/10/31(土) 19:23:41
アベノミクス失敗で年金最大6割減!? 貯蓄はいくら必要なのか
プレジデントオンライン 2015年10月29日 10時15分 (2015年10月31日 18時51分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20151029/President_16529.html
図1「将来いくら貰えるか」簡易計算シート
http://tohazugatali.we
b.fc2.com/fukushi/President_16529_1.jpg
▼不安ポイント
・30年後には人口の4割が高齢者。公的年金は破綻する!?
・国の方針は「負担増」から「給付減」の方向へ
・今年の財政検証では最大6割減の試算も
■貯蓄がなければずっと働くしかない
2014年、5年に1度となる年金の「財政検証」が行われた。そこでは経済成長などの将来予測に応じて8つのシナリオが示されたが、そのうち3つでは「所得代替率」が50%を割り込み、年金財政の厳しさが示された。
所得代替率とは、年金の給付が現役世代の手取り収入の何割になるかを示す指標である。政府は会社員と専業主婦の「標準世帯」について、手取り収入の平均が月額34万8000円と設定している。現在、所得代替率は62.7%で、給付は月額21万8000円である。しかし今回の財政検証によれば、最悪のシナリオでは2035年には50%の約17万円に、さらに2072年までに35%の約12万円へ減額されると予想されている。
今回、ニッセイ基礎研究所の中嶋邦夫氏の監修のもと、将来の年金受給額を計算できる一覧表を作成した(図1)。中嶋氏は「足りなければ働くしかない」と話す。
「年金減額に対応するには、(1)節約する、(2)働き続ける、(3)お金を貯める、という3つの選択肢があります。しかし現実的には節約は難しく、貯蓄がなければ、働くしかありません。いまは、高齢になっても働くことに抵抗があるかもしれません。しかし30年後には人口の約4割が65歳以上になる。国民の4割が働かないままでは国として成り立たないので、高齢でも働くことが自然になってくるでしょう」
実は、こうした方向性は2004年の制度改正で、すでに決められているものだ。それまで年金財政は保険料率を毎年上げることで給付を維持してきた。だが、高齢化でさらなる負担増が目前に迫り、議論の結果、「18.3%」となる2017年度を上限に、厚生年金の保険料率を据え置くことになった。収入がなくなれば、給付を下げるしかない。こうして2004年から、現役世代の減少や平均寿命の伸びなどに応じて年金給付は自動的に削減されていくことになった(図1)。背景を中嶋氏が解説する。
「保険料の上昇をもっとも危惧したのが経済界でした。企業の年金負担が重くなるからです。厚労省は保険料率を20%に据え置くことを主張していたのですが、結果的には経済財政諮問会議に押し切られる形になりました」
当時は小泉政権で経済財政諮問会議の担当大臣は竹中平蔵氏、民間議員には経団連会長の奥田碩トヨタ会長などがいた。「18.3%」は企業経営者の声が強く反映された結果であり、そのぶん将来の年金カットは厳しいものとなった。
357
:
とはずがたり
:2015/10/31(土) 19:24:02
>>356-357
■2割減が前提なら3000万円は必要
では、いったい年金はどれだけ減るのか。これは将来の経済状況だけでなく、保険料を納める現役世代がどれだけいるか、すなわち労働力人口にも大きく左右される。図2では、「女性の労働市場への参加率」と「将来の出生率」による給付額の違いを試算している。最悪の場合、基礎年金の削減率は30%から60%にまで高まる。
ところで、図2の試算では、基礎年金と厚生年金の減り具合に大きな開きがある。たとえば右下欄では厚生年金が「マイナス22%」なのに、基礎年金は「マイナス60%」。現役時代の給与で金額の変わる厚生年金よりも、すべての国民が加入期間に応じて一律に受け取る基礎年金のほうが、減り具合が大きいのだ。つまり、基礎年金(=国民年金)だけの自営業者と厚生年金や企業年金が受け取れる会社員では、給付額に相当の違いが出てくる。「世代間格差」だけでなく、「世代内格差」にも注意する必要があるのだ。
さて、こうした年金減額を前提にした十分な貯蓄額とはいくらなのだろうか。FPの小屋洋一氏は、「年金減額を前提にすると3000万円程度は準備しておきたい」と話す。
年金生活者は平均で毎年70万円程度の支出超過となっている。退職後に25年を過ごすと仮定すれば、70万円×25年で合計1750万円が必要になる。さらに「年金支給額が2割減ると仮定すると、さらに1000万円は必要」(小屋氏)となる。
経団連に所属する大企業では、平均で2000万円程度の退職金が出るが、中小企業では平均1000万円程度で、なかには支給のない企業もある。図3では大まかに数字をまとめているが、試算の前提は「持ち家」「介護なし」。住居費や介護費などは、レベルに応じて500万〜5000万円の出費となる恐れがある。将来、個人差がより大きくなるので、「老後の暮らし方」を具体的に描いておく必要がある。
▼対策ポイント
・これ以上の給付減は多分なさそう
・国民年金だけの自営業者は「世代内格差」に要注意
・大企業勤めなら退職金でフォロー可能
・私的年金や貯蓄で早くから万全の備えを
----------
ニッセイ基礎研究所 主任研究員
中嶋邦夫(なかじま・くにお)
1972年生まれ。2002年ニッセイ基礎研究所へ。2010〜2012年度厚生労働省年金調査員。著書に『日本の年金制度』(編著)など。
ファイナンシャルプランナー
小屋洋一(こや・よういち)
1977年生まれ。マネーライフプランニング代表。近著に『30歳サラリーマンは、年収1000万円でも破産します。』がある。
358
:
とはずがたり
:2015/10/31(土) 19:26:12
>今から15年ほど前、2000年くらいに、国の年金政策に関わっている御用学者と議論をしたことがあるが、当時からとんでもないことを言っていた。4%の経済成長が持続して、サラリーマンの定期昇給も年4%、少子化に歯止めがかかって出生率が2.0まで回復する――。そういう前提のうえで5%の運用利回りが確保できれば年金が回るように制度設計している、と胸を張るのだ。
(;´Д`)
2014年12月16日(火)
目を覚ませ! 年金制度はもう破綻している
大前研一の日本のカラクリ
http://president.jp/articles/-/14114
PRESIDENT 2014年12月29日号
ビジネス・ブレークスルー大学学長 大前研一/小川 剛=構成 AFLO=写真
あまりに甘すぎる年金の制度設計
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、資産運用比率の見直しを発表した。GPIFは日本の国民年金、厚生年金の年金積立金を管理・運用している政府系金融機関(所管は厚生労働省)。運用資産約130兆円という世界最大級の年金基金だ。
これまでのGPIFの基本ポートフォリオは債券71%(国内60%、外国11%)、株式24%(国内12%、外国12%)、短期資産5%だった。つまり日本国債に偏っていたわけだが、これを35%程度に減らして国内外の株式や外国債の比率を高め、債券50%(国内35%、外国15%)、株式50%(国内25%、外国25%)の運用比率にしようというのだ。
勘違いしてはいけないのは、国民のために少しでも年金の運用効率を高めようという発想から運用比率が見直されるわけではない、ということだ。そもそも年金についてマジメに考えている政治家や役人は過去にも、そして今現在も、いないと思ったほうがいい。
今から15年ほど前、2000年くらいに、国の年金政策に関わっている御用学者と議論をしたことがあるが、当時からとんでもないことを言っていた。4%の経済成長が持続して、サラリーマンの定期昇給も年4%、少子化に歯止めがかかって出生率が2.0まで回復する――。そういう前提のうえで5%の運用利回りが確保できれば年金が回るように制度設計している、と胸を張るのだ。
1990年代の経済状況の推移や少子化の進展具合から考えて、あまりに想定が甘すぎる。これでは国民を欺くようなもので、本気で年金制度を維持するなら支給年齢を引き上げて、支給額を減らし、保険料を高くするしかない。私がこう指摘すると、そこはいじりたくないというのだ。結局、失われた20年を経た今も日本経済は低成長、もしくはマイナス成長に喘ぎ、定期昇給は昔話になった。出生率は子供2人など夢のまた夢の1.41。年金資産の実質的な運用利回りは1.7%程度だ。
前提が全部間違っているのだから、制度が成り立つわけがない。一昔前に5000万件の年金記録の記載漏れが発覚して「消えた年金記録」と大騒ぎになったが、年金制度の破綻を問われたくない役人からすれば、年金記録はもっと消えてほしいところだろう。公務員には恵まれた共済年金があるし、政治家にも手厚い議員年金がある。こちらは株式や外債の運用比率を増やすとは言っていない。下々の年金問題なんて他人事なのだ。
一方、勤労者の代表たる組合は年金問題をもっと突き上げていいはずだ。しかし総評系などは大企業の組合ばかりで、大企業は企業年金が充実している。要するに国民年金をもらう人たちを代表する組合がないのである。
本当なら国民の代表である国会議員の役回りだが、年金問題に熱心な政治家はほとんどいないから、財務省や厚生労働省の小難しい説明に簡単に誤魔化されてしまう。若い現役世代は自分が支払った保険料分の年金を将来的にもらえないのに対して、今の受給者はもらいすぎているというアンバランスも政治的には絶対に解消されない。高齢者のほうが投票率が高いから政治はどうしてもそちら側に歪み、年金問題は何も解決しない、という構造になっている。
GPIFと日銀の「連携プレー」
GPIFの運用比率の見直しにしても、年金のために善かれでやっているわけではない。GPIFが運用改革を発表した10月31日の同日、日銀の黒田東彦総裁が追加金融政策を発表した。
その一つが長期国債の買い入れを約30兆円増やすという量的緩和だ。この30兆円という数字は、GPIFが国内債券の運用比率を下げるために市場に放出する分とほぼ符合する。つまりGPIFが30兆円分の国債を売って、日銀が買い取るという相対取引になっているわけだ。
GPIFは日銀との連係プレーを否定しているが、2つの発表があった10月31日には円安が一気に進んで、東証株価は急騰した。大量の日本円が放出されて市場に出回れば円の価値は下がる。それが株式市場に流れ込んでくるという期待感で株価は上がる。
359
:
とはずがたり
:2015/10/31(土) 19:26:27
>>358-359
政府の経済政策がうまくいっているかどうかを、浅はかな政治家は株価で測ろうとする。GPIFの運用比率見直しの背景には安倍晋三首相の強い意向があったという。つまり、株価を上げてアベノミクスを正当化するための手段として、GPIFの年金資産は使われたのだ。しかし、安倍自民党は日本の経済構造を全くわかっていない。日本人は株を15%くらいしか持っていない。株価が上がって喜ぶ人は少ないし、景気の指標にもならない。アメリカ人は資産運用の85%が株だから、株価が上がれば景気が良くなる。こんな基本的なことも知らないで、株価が上がって景気が良くなり、所得も雇用も増える、と首相は言っている。リストラを進めて雇用を削った会社は収益が上がるので株価も上がる。つまり日本では景気や雇用と株価は逆相関、ということも十分ありうる。
さらに言えば、GPIFが外債比率を高めるのはアメリカへの配慮からだ。アメリカは経済状況が悪くなってきた中国が保有する米国債を売ることを恐れている。日本と中国は米国債の保有高世界一を争うが、「中国の代わりにおまえが買い取れ」というアメリカの要請に対する回答が、GPIFの外債比率アップなのである。
外債といっても他国の債券を手広く買うつもりはなくて、アメリカをヨイショするために我々の年金を使ってひたすら米国債を買い込む。となれば、米中関係が悪化して実際に中国が米国債を売り飛ばすような事態になれば、米国債は暴落してGPIFの資産=我々の年金は減る。国内債や日本株も大量に抱えているから、日本が世界の信認を失って国債や株価が暴落した場合も、年金は大きく目減りする。そういう事態にならないように賢くリスクヘッジしつつ、厳正中立な立場で高利回りを追い求めるのが年金ファンドの正しい姿だろう。運用を多様化するといっても、政策と外交の手段としていいように使われている御用ソブリンファンドGPIFは、その限りではない。
「大前流」老後のお金サバイバル術
結論を言えば、老後の資金は自分で準備するしかない。政治家や役人が牛耳って、政策の失敗を誤魔化すために株を買い込ませたり、外債を抱え込ませる年金ファンドに虎の子を預けるのはやめたほうがいい。地雷を踏んで一発で即死する危険性がある。
国任せにしないで、年金は自衛すべきというのが私からのアドバイスだ。「年金は社会保障」と決めつけて公的年金制度に依存するリスクは、日本の債務状況と人口減時代の進行を考えれば、今後、確実に高まってくる。
アメリカ最大の年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)や、シンガポールの政府投資公社(GIC)、ノルウェーの政府年金基金(グローバル)など、厳正中立な運用で長期にわたって安定したパフォーマンスを上げている年金ファンドが世界にはある。たとえばオンタリオ州などカナダの州政府が持っている年金ファンドは地道な投資研究で高利回りを堅持していて、インセンティブシステムが強すぎるアメリカのファンドよりもはるかに信頼できる。
そうしたファンドに分散して運用を任せられれば一番いいのだが、日本人の年金は預かってもらえない。今のところ、日本で集めた資金をまとめて海外の年金ファンドに預ける商売をしている金融機関もない。ただし、大概のファンドは運用状況を公開しているので、追いかけて投資しようと思えば日本の機関投資家にもできないことはない。
国債暴落→財政破綻→ハイパーインフレのような究極のディザスターが起こった場合、たとえ年金がもらえたとしても意味がない。月額20万円もらえたとしても、円の価値が10分の1に暴落していれば、今の2万円にしかならない。ロシアなどの例から見てもハイパーインフレが起きた国では年金受給者が一番先に地獄を見るのだ。貯金も10分の1になるから、これも役に立たない。
年金や貯金があるから安心、という発想では絶対に生き残れない時代に日本は突入していく。「そうではないもの」に資産をシフトしていかなければならない。たとえばキャッシュを生み出す収益性の高い土地や生活必需品関連の株などは国債が暴落しても、それほど価値が下がらない。それから外貨。本当は何があってもひっくり返らない国の外貨がいいのだが、そんな国はないので、なるべく資源国で財政規律のいい国の通貨を選ぶ。
米ドルとユーロをベースにして、カナダドルや豪ドル、ノルウェーのクローネなど、自分で将来性があると見立てた途上国を含めて5種類ぐらいに配分して外貨預金をするのがベストだ。ゼロから始めるなら、給料の半分を外貨預金に充てるくらいの気持ちでなければ間に合わない。
一方で、自分自身への投資も怠らない。どんな時代でも、どんな場所でも稼げるスキルを身に付けることがハイパーインフレ下における究極のサバイバル術なのである。
360
:
名無しさん
:2015/11/03(火) 10:42:55
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151103/k10010292731000.html
中国での社会保険料二重払い解消へ協議再開
11月3日 7時57分
政府は、中国に進出した日本企業に課されている社会保険料の二重払いを解消するため、社会保障協定の締結に向けた中国側との協議を、3日から3年半ぶりに再開することになりました。
政府は、中国に進出した日本企業が、現地でも年金や医療保険などの保険料を支払わなければならない、「二重払い」の状態を解消するため、4年前に中国政府と社会保障協定の締結に向けた協議を始めましたが、日中関係が冷え込んだ影響でおよそ半年で中断しました。
しかし、1日、安倍総理大臣と李克強首相の首脳会談が行われるなど、日中関係に改善の流れが出てきたことを受けて、3日からおよそ3年半ぶりに2国間の協議が再開することになりました。
協議には、日本の外務省と厚生労働省、それに、中国の人力資源社会保障省の担当者が出席し、中国では、事実上、掛け捨てとなっている社会保険料のうち、どの分野の保険料を免除するかや、保険料が免除される中国での滞在期間の年数などを巡って、意見が交わされるものとみられます。
外務省関係者は、「中国側も国内経済が減速傾向にあることから、協定の締結に前向きだ」と話していて、政府としては企業の進出を後押しするためにも交渉を着実に進めたい考えです。
361
:
とはずがたり
:2015/11/16(月) 12:31:24
介護の世界に必要なのは介護される側が一方的に介護されるのでは無く,その人の生涯を語り部として後世に伝えると云う役割を担って貰う事で充実した人生の最終盤を過ごせると良いのにと思う。
介護の世界でつかんだ
民俗学の新しい可能性
六車由実(民俗研究者)
2013年09月16日(Mon) 吉永みち子
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116734086/2759-2763
そこ(ハローワーク)でホームヘルパー2級の講習を受けられることを知った。福祉に関心があったわけではなかったが、これまでフィールドワークで地域の高齢者に話を聞いてきた。介護の技術や知識があれば、これまでとは違うアプローチが可能になるかもしれない。3カ月の講習を受けることにした時は、民俗学者としてフィールドに戻る自分を想定していたのである。しかし、根が真面目、どんなことにも全力で取り組む気性なのだろう。適当に折り合いをつけられないその気性ゆえに苦しみ、その気性ゆえに核心に向かってまっしぐらに進むエネルギーもまた生まれる。
「これまでと全然違う勉強だから、真面目に本を読んで、論文みたいなレポートを一生懸命書きました。知らない世界を知り、新しい知識を得る行為は面白いですから」
資格の取得後は、ハローワークだから仕事に結びつく。3カ月後には県内の特別養護老人ホームの介護職員としてデイサービスセンターに配属された。1日45人、全体で150人の利用者や家族が最も求める入浴サービスに6人の職員があたり、デイルームでも3、4人で対応する。それでも段取りが悪いと間に合わない。流れ作業にならざるをえないほど、介護の現場は忙しく重労働でもある。
そんな中でも、利用者のちょっとした仕草や呟かれた一言が六車の好奇心を刺激した。例えば、立ち小便の動作をする女性には、戦前から農業をして生きてきた歴史がある。「ただ生きているのは地獄だ」と呟いた男性に、かつて携わってきた仕事の話や経験してきたことを尋ねると、目を輝かせていろいろな話をする。現場があまりに忙しくて、入所者やデイサービス利用者たちが発している言葉に気づかないだけで、実はいろいろと話しているのではないか。どんな暮らしがあり、どんな思いで生きてきたのか、その背景には何があったのか。聞きたいと思う。知りたいと思う。だから細切れの時間を繋ぎ合わせながら、話を聞くことが楽しみになった。
「最初はただ純粋に知りたかった。でも、話を聞くとメモをとりたくなったんです。ポケットにボールペンとメモ帳をいつも用意して書きとめ、夜に家でパソコンに打ち込んでいるうちに、もったいないなあと思うようになって、ほかの職員に見てもらったりしていました」
メモ片手に話を聞き書きしている姿は、まるで尋問しているようだと非難されもしたが、六車の経歴を知っている職員の中には、回想の時間を与えるからやってみなさいと理解を示してくれる人も出てきた。
「週に1日とか2日とか回想の時間をもらえたんです。回想法*には、話を聞いてあげることで気持ちを安定させるとか認知症状の進行を抑えられるとか目的があって、目的がある以上結果が求められる。話の内容よりも、リアクションをメモしていくという感じで、何かちょっと違うなあと思ったけど、せっかく時間をもらえたので聞き書きを進めました。回想法って、話に突っ込んだり、質問してはいけない。受け身に徹してただ聞いて差し上げるんですが、介護される人と介護する人という関係性ではなく、人生の先輩と後輩という立場で向かい合えば、いろいろ聞きたくなる。それってどういう意味? その時、どうだったの? 話す人が落ち着いて心地よいだけでなく、当時の感情が呼び覚まされて興奮してしまうことだってある。でも、その人の生きてきた人生そのものを教えてもらうことで、受け継いでいきたい。そんな思いで話を聞きます。かつてできたことができなくなっている現実を受け入れることは難しいけれど、自分の生きてきた人生を人に話し、『凄いよね』と言われて初めて自分の人生捨てたもんじゃないと気づくことはあると思うんです」
その結果、元気になる。自信を取り戻せるかもしれない。でも、それはあくまで結果であってそれを目的にするのではないと六車は言う。
*回想法:介護現場で取り入れられている心理療法の1つ
介護と民俗学の可能性
ほぼ1年間続けた聞き書きは、『驚きの介護民俗学』(医学書院)という一冊の本になった。六車のその後の人生に大きな影響を与えた『神、人を喰う』から長年の沈黙を破って、民俗学者・六車由実が世に問うた労作である。
362
:
とはずがたり
:2015/11/26(木) 11:04:48
幸福な老後への一手となるか? 日本を脱出してフィリピンに移り住む老人たち
ダ・ヴィンチニュース 2015年11月26日 06時30分 (2015年11月26日 09時59分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20151126/Davinci_008538.html
小学校低学年の時だったか、隣の家に暮らしていた70歳前後の老夫婦。顔を見せると「こっちに来なさい」と手招きされ、よくお茶菓子をご馳走になった。学校での出来事を話すと、ニコニコしながら聞いてくれたことを覚えている。あの頃は何も感じなかったが、今ならあれが穏やかな老後というものなのだろうと思う。
しかし、現在の日本ではそのようなささやかな老後も危ぶまれる状況だ。65歳以上の高齢者が介護を行なう「老老介護」や、介護疲れから無理心中を図るなど、暗い事件が後を絶たない。また、年金だけでは暮らしていけず生活保護を受ける「困窮老人」も、テレビや新聞の報道でよく耳にするようになった。決して他人ごとではない。
人生の最後くらい幸福に過ごしたい。そう願う高齢者たちが藁にもすがる思いで導き出した解決策が「日本脱出」だった。『脱出老人:フィリピン移住に最後の人生をかける日本人たち』(水谷竹秀/小学館)では、実際にフィリピンへと「日本脱出」を試みた人々の実態に迫っている。
では、なぜフィリピンなのか。一つは物価が安いため、少ない年金でも十分に生活できることがある。移住者の中には退職金を元手に大きな家を購入し、メイドを何人も雇っている人もいるほどだ。これは日本では到底叶わない生活だろう。また、「一年中温暖」「原子力発電所がない」「明るい国民性が移住者を快く受け入れてくれる」などが人気の理由である。さらに、フィリピンの女性は歳の差を気にしないため、自分より一回りも二回りも若い女性が目当てで生活を始めた人もいるという。
これを聞くと、自分も老後は…と考えてしまいそうだが、やはり住み慣れた日本を離れるのにはリスクもある。発展途上国であるフィリピンは、電気や水道などのインフラが日本ほど整っていない。世界トップクラスである日本医療から離れてしまうことも心配だ。さらに言葉が通じなくてコミュニケーションが取れず、孤立するのではないか──。そんな不安は誰でも抱くはずである。それでも「日本脱出」した人は行動を起こした。自らの意思で、よりよい環境を求めて一歩を踏み出したのだ。
しかし一歩を踏み出したものの、生活を断念する人も少なくないという。希望を持って日本を脱出したが、思いもしなかったマイナス面が目についてしまうというケースがほとんどだ。交通の乱れや電気・水道などのライフラインが止まってしまうのは日常茶飯事で、台風・洪水といった被害も多い。…
また、英語では日本語のように思い通りに自分の意志が伝えられないことも理由の一つだという。これらの問題を解決するためには本書でいう「あきらめ」が必要なのだろう。これがしたいという軸を持って、それ以外は大目に見るということだ。例えば、若いフィリピン女性を求めて移住した男性。彼は多少のインフラの不便さよりも、日本で味わえない老後の青春を堪能したいという思いがあった。だからこそ、不便さを「あきらめ」ることができ、移住に成功したのだ。最優先で叶えたい希望をきちんと持っておくことは大事なのである。
ページをめくりながら自分だったらどうだろうかと考えてみた。日本で暮らし、いずれ自分一人で生活ができなくなり施設へ入る。そんな生活に嫌気が差すだろうか。いや、施設に入れるだけで幸せかもしれない。下手したら誰にも知られず孤独死を迎え「布施さん、亡くなってから1カ月経っていたそうよ」と近隣住民に噂されている可能性もある。そう考えると、フィリピンで老後の青春を謳歌するのも全然ありだ。そうと決まれば、あとは一歩を踏み出すだけ。やっぱり英語が不安なので、まずはスカイプ英会話でも始めてみようか。もちろんフィリピン人の若い女性を講師に迎えて。
文=布施貴広(Office Ti+)
363
:
とはずがたり
:2015/11/26(木) 13:01:51
「サ高住」、市町村も指導権限…悪質業者を排除
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20151124-567-OYT1T50115.html
11月24日 17:37読売新聞
「サ高住」、市町村も指導権限…悪質業者を排除
http://tohazugatali.we
b.fc2.com/fukushi/m_20151124-567-OYT1T50115.jpg
政府は、介護が必要な高齢者が多く住む「サービス付き高齢者向け住宅」について、市町村が設置の許可や立ち入り検査ができるようにする方針を固めた。
介護保険の運営主体である市町村が、地域の実情に合わせて指導することで、立地の偏りの是正や悪質な業者の排除につなげたい考えだ。政府は来年の通常国会に関連法の改正案を提出する。
高齢者住まい法に基づき2011年に始まった同住宅は、特別養護老人ホームに入れない高齢者の受け皿としてニーズが急増し、10月末時点で約18万7000戸ある。単身の高齢者が増えており、賃貸マンションに近いタイプが人気を集めているという。
国土交通省の調査では、同住宅から駅やバス停が遠かったり、市町村などが運営する病院・診療所への交通の便が悪かったりするケースが多かった。同住宅で介護サービスを利用する場合、入居者は外部の事業者と契約する仕組みで、一部業者が過剰な介護サービスを入居者に押しつける実態が問題となっている。
364
:
とはずがたり
:2015/12/02(水) 14:58:09
フェイスブックCEOに娘誕生 5兆円相当の保有株基金に寄付へ
共同通信 2015年12月2日 10時10分 (2015年12月2日 10時12分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20151202/Kyodo_BR_MN2015120201000801.html
【ニューヨーク共同】米フェイスブック(FB)のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)(31)は1日、妻が娘を出産したと発表した。次世代の教育や医療を支援する基金を新設し、自身と妻が保有するFB株の99%を段階的に寄付することも明らかにした。
現時点の時価総額は約450億ドル(約5兆5千億円)相当に上るという。ザッカーバーグ氏は娘の誕生後、2カ月間の育児休暇を取得すると表明し、米社会の関心を集めていた。
米国では成功した実業家が慈善事業を手掛けるケースは多く、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が代表的。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板