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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

344千葉9区:2009/02/18(水) 22:40:48
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/090218_1.htm
問われる地域の底力 ――試練 中部空港4年(下)
 「細かったセントレアの欧州路線が、これでやっと使える。これから荷量は増える一方になるでしょう」

 ソニー製品の物流を担当するソニーサプライチェーンソリューション(東京都大田区)の谷敷誠社長の一言に、中部国際空港の関係者は胸をなで下ろした。ソニーは3月末から、欧州向けの製品輸出で中部からの利用を大幅に増やす。

 日本発着の航空貨物6万5000トンのうち6割強を東海3県と長野、静岡で生産するソニーだが、中部からの欧米路線が少なかったため、大半を成田空港まで陸送してきた。同社は今後中部の利用を15%から30%以上に引き上げる。

 ソニーは、日本貨物航空(NCA)がオランダに週3便、貨物専用機を飛ばすことを決めたことで決断したが、そのきっかけは、空港会社が地道な努力を重ねて作成したA4判の一冊のファイルだった。



 「確信を持てる材料が欲しい。本当に今度は大丈夫なのか」。昨年3月に一度は中部から撤退したNCAの貨物担当者は、空港会社と昨年秋から冬にかけて、こうしたやり取りを繰り返した。

 中部圏の国際航空貨物は70万トンと言われながら、中部の取扱量は2006年度の24万トンがピークだった。どこに何万トンあるかのデータがなかった一昨年12月、「貨物には伸びしろがある」(稲葉良■(よしみ)社長)の一言で、空港会社は地元企業に積極利用を呼び掛ける「フライセントレア・カーゴ」活動を展開。同時に各企業の航空貨物の荷量や輸出先のデータを集めた。

 協力会社は現在、開始当初の7倍近い134社に。データも徐々に蓄積され、中部圏の航空貨物の動きがわかり始めた。このファイルが決め手となり、NCAばかりか、日本航空も米シカゴに就航を決めた。世界経済が不透明感を増す中、NCAの水上俊一郎・事業副本部長は「状況は厳しいが、顧客と一緒に生き残りたい」と決意を語った。



 空港会社は空港島北側に国内最大の格納庫建設を決め、ビジネスジェットの誘致にも乗り出す。国内のビジネス機は31機だが、日本の企業が保有する機体はさらに20〜30機以上あり、多くはアメリカ西海岸やグアムで保管されている。「国内に格納庫がほしい」という声に応える戦略で、日本ビジネス航空協会(東京)は「今後10年でビジネス機は100機以上が見込まれる。建設は大きなインパクト」と話す。



 空港問題に詳しい山本雄二郎・高千穂大客員教授は「アメリカのサブプライムローン問題が、ある日突然、世界経済を揺さぶるグローバリティー(地球融合化)の時代。空港というインフラを使い、中部圏の持つ潜在能力をどう引き出すか、不況が去った後に備え、いまから知恵を絞っておく必要がある」と指摘する。

 万博効果を追い風に、華々しいデビューを飾った中部空港はいま、予想外の逆風に見舞われている。再び浮上できるかは、中部圏全体の底力にかかっている。

(この連載は、柴田永治、石原明洋が担当しました)

■=目に見



(2009年2月18日 読売新聞)


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