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九州・沖縄 地方議会・首長,政治・選挙スレ
2919
:
チバQ
:2012/11/10(土) 01:32:01
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/333416
市政継承か、刷新か 都城市長選11日に告示
2012年11月10日 00:04 カテゴリー:九州 > 宮崎
9日夜、都城市文化ホールで同市の将来像を語る池田宜永氏(左)と三角光洋氏 宮崎県都城市の長峯誠市長(43)の辞職に伴う市長選は11日告示される。いずれも無所属新人で、前副市長の池田宜永(たかひさ)氏(41)、市議の三角光洋(こうよう)氏(64)が立候補する意向を表明しており、一騎打ちになる公算が大きい。投開票は18日。2期7年続いた長峯市政の継承か刷新かを主な争点に、両陣営は既に事実上の選挙戦を繰り広げている。
■若さか経験か
9日夜、同市文化ホール。客席を埋めた約450人が舞台の池田氏と三角氏を見つめた。都城青年会議所が主催した「マニフェスト型公開討論会」。2人は市の未来像を熱く語った。
「都城をつくってきた先輩方の意思を、われわれ40代の『責任世代』が引き継ぎ、次世代につなぎたい」。池田氏は若さと市政の継続を強調。一方の三角氏は「三十数年間、行政の中でいろいろな仕事をしてきた。閉塞感が漂う今、市民の手に政治を取り戻す」と豊富な経験と現状からの脱却を訴えた。
池田氏は長峯市長に請われ、2007年から3年間、副市長を務めた。一方の三角氏は5期続いた岩橋辰也市政で総務部長などを任された。2人の対決は長峯市政への評価そのものにも映る。
■通行量は半減
かつて「南九州第3の都市」の顔として中央通り商店街はにぎわった。昨年1月の老舗百貨店・都城大丸の閉店以降、苦境が続く。同市による毎年7月の歩行者通行量調査によると閉店前は平日千人、休日500人台で推移していたが、今年は平日480人、休日210人と半減した。
両氏とも中心市街地再生を重要課題とするが、手法は異なる。現在、大丸跡地は都城商工会議所が中心となり設立した受け皿会社「ハートシティ都城」が、跡地の取得や旧館への商業施設誘致などの再生計画を策定中。ネックとなっているのは解体費など15億円以上とみられる資金の調達。池田氏は「市民のため」を前提に市が財政面も含め同社を支援する考え。一方、三角氏は「民間のことは民間に任せるべきだ」として財政援助はせず、市外の開発業者も含む民間再生を打ち出す。
■サービス低下
「温泉無料券や新入生へのランドセルプレゼントなどいろいろな町のサービスが無くなったねぇ」。同市山田町で商店を営む76歳の女性はため息をつく。同市は2006年、旧都城市と北諸県4町(山田、山之口、高城、高崎)が対等合併して誕生した。旧町住民からは「行政サービスの低下」を嘆く声が聞かれる。
合併前、各役場職員は200人前後。総合支所となった現在は約70人ずつ。池田氏は本庁舎を含む人員の再配置、三角氏は医療・福祉の専門職の重点配置と、ともに支所機能の見直しを訴える。ただ「行財政改革の流れから人員削減は避けられない」(本庁舎職員)と実現を危ぶむ声もある。
他にも基幹産業の農畜産業振興など課題は多い。都城の将来を見据えた論戦に期待したいが、市民の関心はいまひとつ。これまで市議選と同日選だった市長選が、長峯市長の任期途中の辞任による単独選となったことなども要因とみられ、両陣営とも投票率低下を懸念している。
※
立候補受け付けは11日午前8時半〜午後5時、市役所7階大会議室で。投票は18日午前7時〜午後8時(一部繰り上げ)、市内94カ所であり、同日午後9時20分から同市妻ケ丘町の都城運動公園体育館で即日開票される。有権者は13万8060人(9月2日現在、市選管調べ)。
=2012/11/10付 西日本新聞朝刊=
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