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九州・沖縄 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 18:16:25

統一地方選スレから西海道・琉球地方のネタを独立させます。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40

1018チバQ:2010/01/24(日) 10:20:57
>>869-871>>984>>992
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-24_1980
南城市長選きょう告示 現職と元県議対決
政治 2010年1月24日 09時54分
(25分前に更新)

 【南城】任期満了に伴う南城市長選は24日、告示される。投開票は31日。これまでに現職で2期目を目指す古謝景春氏(54)=無所属、自民、公明支持=と、新人で元県議の親川盛一氏(68)=無所属、社民、社大、民主、国民新、政党そうぞう推薦=が出馬を表明しており、一騎打ちとなる見通し。


 合併で2006年に誕生した南城市の2期目のかじ取り役を選ぶ戦い。行財政改革や観光、第1次産業の振興などを争点に、激しい集票合戦を繰り広げている。


 古謝氏は1期4年間の実績を前面に「協働の街づくり」を強調。親川氏は県議や行政職の経験を掲げ「地域間格差の是正」を訴える。


 同市選挙管理委員会によると、23日現在の選挙人名簿登録者数は3万1597人(男性1万5767人、女性1万5830人)。

1019チバQ:2010/01/24(日) 16:52:10
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-12_1616/
[国策に揺れて・名護市長選を前に](1)5度目の選択
反対の火胸に旅立つ 勝ったのに振り出し
政治 2010年1月12日 10時00分


 通称「ジュゴンの見える丘」から望む大浦湾は、琉球ガラスを思わせる鮮やかな群青色を見せる。普天間飛行場の移設で揺れ続ける名護市東海岸の嘉陽区。ここで食堂を営む宮城廣さんが昨年12月、闘病の末に67歳で亡くなった。基地反対運動の表舞台から姿を消して約10年。自殺未遂による首の傷跡も薄れ、表向きは国策をめぐる喧噪(けんそう)から遠い世界に身を置いていた。「これで移設もなくなるぞ」。胸の奥に封印していた本音があふれたのは、新政権誕生の昨年夏だった。


   ■    ■


 「今度だけはここに入れて」。政権交代が現実味を帯びていた衆院選前。宮城さんは、辺野古移設の見直しに前向きな民主党へ投票するよう妻の和恵さん(64)に頼んだ。投票先に口をはさむのは初めて。和恵さんは、夫の胸に基地反対の信念が種火のように残っていることをあらためて感じた。

 だが、9月の新政権発足から1カ月もしないうちに、運命は暗転した。宮城さんは肝臓などを悪くして入院。だれよりも気にしていたはずの名護の行く末を見届けないまま、息を引き取った。

 かつて宮城さんは、基地反対の最前線にいた。住民でつくる「二見以北十区の会」の初代代表に選ばれ、道ジュネーや集会に奔走した。それから数年後。心身共にぼろぼろになり、自宅で首をつった。和恵さんに発見され、一命だけは取り留めたものの、運動からは離れた。

 従来の日米合意で移設先とされたキャンプ・シュワブのゲート前。十区の会は昨年12月26日、この年最後のピース・キャンドルを開いた。宮城さんの告別式が嘉陽の墓地で行われたのは、その数時間前。基地のフェンス沿いを照らす数え切れないほどのろうそくの明かりが、宮城さんを悼む送り火となった。


   ■    ■


 建設関連業の男性=40代=は、選挙のたびに基地容認候補のため走り回る。かかわった選挙は連戦連勝。集票目標を割り振り、知り合いに片っ端から電話をかけた。

 しかし、何度勝っても移設は進まず、次の選挙ではまた基地問題が蒸し返された。ゴールしたはずが、気付くとまたスタート地点に戻っていた。

 そして政権交代。移設が見直され、これまでの国に協力してきた努力が否定されたような無力感に襲われた。基地という大きな“取り引き材料”を失えば、振興策もなくなるのではないか。たとえ市長選で勝っても、国が県外移設を決めたら…。宙に浮いているような不安はある。それでも市長選の勝利がまちの発展につながると信じ、もがき続ける。


   ■    ■


 「みんなごめん。続けていけない」。同市の別の自営業男性=40代=は数年前、親から受け継いだ会社をつぶした。かつて多いときは100人もいた従業員が、20人を切っていた。会社の最後の日。苦楽を分け合った仲間に、男性は何度も頭を下げた。「どこでも採用されるよう技術だけは持っておきなさい」。会社が傾いてからは、それが口癖。1年後、ほとんどの元従業員が新たな働き口を見つけたと聞き、ようやく肩の荷が下りた。

 「生まれ育った古里を捨てたくない。産業がほしい」。会社がつぶれた今も、その思いは変わらない。

1020チバQ:2010/01/24(日) 16:52:24
変わらぬ信念 シマを守らないと

「和」取り戻したい 経済低迷に危機感


「ここが本当に大好きな人でねえ…」。妻の和恵さんは宮城廣さんの生前の姿に思いをはせる。高校まで地元で育ち、就職後は中南部暮らしが長かったが、休みのたびに集落に帰っては友人と会い、海で魚を取ったという。古里にUターン後、米軍基地の移設問題が浮上し、慣れない住民運動に飛び込んだ。

 当初、基地建設に反対一色だった地域は、1997年の名護市民投票後に変わった。振興策の話が次々に持ち上がり、潮が引くように人が離れていった。若いころ警察官だった宮城さんには、運動から抜けるよう古巣の関係者から圧力もかかったという。「やめるわけにはいきません」「自分たちの手でシマを守らないと…」。電話口で険しい顔を浮かべる宮城さんを、妻の和恵さんは痛ましい思いで見守った。そして自殺未遂が起きた。

 それから数年後、宮城さん夫婦が集落で始めた食堂。店名「和(かず)」は、和恵さんの名前に由来する。そしてもう一つ。昔の仲の良い地域を取り戻したい―との祈りを込めた。


   ■   ■


 「どちらの方ですか?」。4年前の名護市長選の期日前投票。自分の車で有権者を投票所まで運んだ同市の建設業男性=40代=は、不審そうに近づいて来る投票所の係員を振り切るようにその場を去った。1票でも多く、振興策を前面に打ち出す候補者に入れてほしいと、初めて有権者を“動員”した日。隣の車には何十人も乗っていた。選挙にかかわる者は、だれもが必死だった。

 男性は、小さいながらも建設関連会社を経営。地域経済の低迷を肌で感じてきた。職を求めて古里を離れる若者たち。倒産が絶えず、高校の先輩は二つも三つも会社を渡り歩いた。

 「学校を出てもろくに働き口さえない」。名護市では2000年以降、30社以上の建設業者が倒産した。


   ■    ■


 振興策を使って素通りされないまちをつくろう、軍民共用空港なら産業の拠点になる―。振興策の話が持ち上がると、男性は仲間と壮大な夢を語りあった。

 名護市に米軍基地の移設計画が浮上して以来、名護市に注がれた北部振興策や島田懇談会事業などの振興策は600億円以上。沖縄サミットや国立高専も実現した。市内の金融・情報特区には約1000人の新規雇用が生まれた。

 しかし、地域経済が上向いた実感はそれほどない。いつしか目の前の生活に追われ、移設がなくなれば振興策さえ見通せない。かつて描いたまちの“未来図”は、どんどん遠ざかる。

 「早く移設問題を終わらせ、普通の市長選でまちづくりを競い合いたい」

 新たな一歩を踏み出したいと渇望する。(名護市長選取材班・鈴木実)


……………………………

 名護市長選が17日告示される。同市辺野古への移設計画は、民主党中心の新政権発足で振り出しに戻った。国が移設先を手探りする中で、市民の選択に注目が集まる。市民投票と過去3回の市長選を含め、基地建設が大きな争点になるのは今回で5度目。国策の前に揺れる名護を報告する。

1021チバQ:2010/01/24(日) 16:53:00
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-13_1617/
[国策に揺れて・名護市長選を前に](2)移設の系譜
「V字案」に初の審判 新旧政権と市対立


普天間飛行場の移設先として日米が合意したキャンプ・シュワブ

[画像を拡大]
政治 2010年1月13日 10時27分


 「『可能な限り沖合』というが、受け入れた時に騒音への考えはあったのか」

 昨年の市議会12月定例会。野党議員からの激しいヤジと厳しい質問に島袋吉和市長が苦々しい表情を浮かべる場面が目立った。

 島袋市長は就任2カ月後の2006年4月、米軍普天間飛行場の代替施設としてキャンプ・シュワブ沿岸部へ2本滑走路を建設する「V字案」で政府と基本合意。だがその後、建設位置をめぐり日米両政府と名護市、県の対立が続いた。交渉を拒む強硬な姿勢に、名護市や県は環境影響評価(アセスメント)の方法書受け取りを「拒否」するなど協議は度々暗礁に乗り上げた。

 市幹部は「防衛が強引過ぎた。建設計画は誠意を持って協議するという基本合意の約束通り、名護が求める『沖合』に耳を傾けていたなら市も県も合意し、すでに着工していたかもしれない」と振り返る。

 自公政権が「沖合移動」を事実上棚上げし、手続きだけが進められていた昨年8月、総選挙で普天間飛行場の「県外移設」を訴えた民主党が圧勝し、事態は一変する。


    ■     ■


 「苦渋の選択をしてきた地元住民の意向を無に帰すかのごとく、普天間問題に具体的方針を示されないことは誠に遺憾」

 島袋市長は昨年11月、辺野古なのか県外なのか、移設方針が定まらない民主党政権に、強く反発。会見を開き「誘致ではない」「早期に解決できる代替案が提示されれば歓迎する」と強調した。本紙の取材に対し、新政権が辺野古移設の結論を出したとしても「ただ、はい、はい、ではいかない」と、割り切れない心情を垣間見せた。


    ■     ■


 1997年の名護市民投票では海上ヘリ基地建設に反対が、過半数を占めた。98年、岸本建男氏は「知事の結論に従う」として市長に当選。2002年、県内移設が条件とされる中「リーフ上の沖合」との方向性を示し再選。06年の島袋氏は日米合意の「沿岸案」反対を訴え当選した。V字案に対し市民の審判が下されるのは、今回の市長選挙が初めてとなる。

 一方、新人の稲嶺進氏は「過去13年間市民を二分した普天間問題は終わりにしたい。辺野古のきれいな海に基地はつくらせない」と移設反対を訴えている。(名護市長選取材班・知念清張)

1022チバQ:2010/01/24(日) 16:53:39
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-15_1685/
[国策に揺れて・名護市長選を前に](3)基地関連収入
医療や教育にも浸透 依存深める懸念も


小学校統合に伴うスクールバスで登校する児童ら=名護市瀬嵩・久志小学校前

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政治 2010年1月15日 15時58分


 炎に包まれた民家。大やけどを負った女性。一昨年、名護市の屋我地島で火災と遭遇した今帰仁村の村議は、凄惨(せいさん)な光景に息をのんだ。救急車の到着を待ちきれずに何度も消防に電話していると、遠くの空からヘリの音が聞こえてきた。民間ドクターヘリ、MESH(メッシュ)だった。「離島やへき地では病院の搬送まで時間がかかる。北部地域に救急ヘリは欠かせない」。村議はそう確信した。


 メッシュの拠点である名護市は、本年度予算に運航補助2000万円を盛り込んだ。使われたのは2007年度分から支給が始まった米軍再編交付金だ。


 メッシュは財政的な理由で08年にいったん運航休止していた。医療関係者が中心となって立ち上げたNPO法人メッシュ・サポートが募金などを基に再開したが、運航費用は年間1億円以上かかる。同団体の医師は「命を救うためには費用がかさむ。行政の支援はありがたい」と感謝する。


 同交付金は、在日米軍の再編に伴い訓練や施設などを受け入れた自治体が対象。受け入れを拒否すれば凍結されることから、「アメとムチ」との批判もつきまとう。


 本年度から4小学校が統合された同市東海岸のスクールバスも、再編交付金でまかなう。10年間分として8000万円が基金に積み立てられた。


 「命や教育まで基地に預けていいのか」。市議会では、生活基盤そのものが基地に委ねられかねないことに懸念も。市当局は「自主財源は限られる。国の予算でできるものは利用したい」との立場だ。


■     ■


 移設計画が浮上した1997年前後から、名護市は基地関係の収入が激増し、2001年度には90億円を超えた。歳入全体に占める割合は、97年以前は6〜9%台だったが、その後は20%前後に上昇。01年は30%近くまで達した。07年度は19・9%だった。


 厳しい財政のまちを支える側面と、基地への依存体質を深める側面と。基地関連収入が持つ二面性を有権者がどう判断するのか、名護市長選は一つの試金石になる。


 「基地と引き換えの金は受け取らないで」。正会員としてメッシュを支援する東恩納琢磨名護市議は以前、同団体の関係者に手紙を書いた。この関係者は「人命優先ですから…」と戸惑う。生活の隅々にまで投影された基地の存在が、人々に難しい選択を迫る。(名護市長選取材班・鈴木実)

1023チバQ:2010/01/24(日) 16:54:15
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-16_1720/
[国策に揺れて・名護市長選を前に](4)医療・雇用
診療制限が続く産科 空き店舗対策課題


産婦人科の診療制限が続く県立北部病院=名護市大中

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2010年1月16日 10時52分


 「限界を超えている。この環境で、いつまで続けられるだろうか」

 北部の産婦人科医が疲労感をにじませた。

 年間約1000人の新生児が誕生する北部。出産に伴う危険性が高い妊婦を受け入れる県立北部病院の産婦人科は、2005年に医師不足で休止、現在2人体制の診療制限が続く。

 名護市消防本部で、それまで年間2〜6件だった中部病院への妊婦搬送が、05年以降、37〜86件と急増。数年に1件だった救急車内での分娩(ぶんべん)も、年間3件程度に増えた。

 「一生懸命やってもあくまで応急処置。万が一何か起きたら、対応した隊員はショックで仕事を続けられなくなるんじゃないか」

 男性救急救命士(36)は、救急車内で逆子の出産に立ち会った。約1時間かかる中部病院から医師が向かっていたが、間に合いそうもなかったという。「たまたま正常に生まれてくれた。いつ最悪の事態になってもおかしくない」


    ■     ■


 06年6月〜07年3月、防衛医大の医師が短期間のローテーションで勤務した。ただ、1人で再開するのは不可能で、他科の支援が主な業務。原則分娩、外来、救急診療は行わなかった。10カ月間で北部病院の産婦人科は分娩ゼロ、婦人病の手術2件、1日の診療患者数は平均1人だった。

 「緊急時に、いるのといないのとでは全く違う」と評価する声がある一方、北部の医療関係者は「防衛医大のある埼玉の産婦人科医不足は沖縄より深刻。北部病院では医師1人で、妊婦に対応できる機会は少なかった。現場のニーズと乖離(かいり)していた」と振り返る。


    ■     ■


 08年度、名護市の法人市民税は約9億5千万円で、金融・情報特区の進出企業がけん引し、前年度と比べ2倍以上に伸びた。一方、空き店舗率は19・5%(県観光商工部調査)。回答率が異なるため単純には比較できないが、県内11市で最も高く、商店街の活性化が課題。市町村民所得は188万円(06年度)で、県平均の208万円を下回る。

 ハローワーク名護には連日、多くの人が訪れる。照屋真樹さん(37)=辺野古=は「市長に選ばれた人には、正社員の増加に力を入れてほしい。市長選では基地、雇用、どちらも関心がある」と話した。(名護市長選取材班・新垣晃視)=おわり

1024チバQ:2010/01/24(日) 16:55:18
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-19_1804/
稲嶺・島袋氏 激しく競る 名護市長選/普天間移設反対65%
北部振興は評価二分 沖縄タイムス・朝日新聞調査
政治 2010年1月19日 09時50分


 【名護】24日投開票の名護市長選挙で、沖縄タイムス社と朝日新聞社は17、18の両日、市内の有権者を対象に電話調査を行い、取材で得た情報を加味し、情勢を探った。新人で前市教育長の稲嶺進氏(64)=無所属、社民、共産、社大、民主、国民新、政党そうぞう推薦=と、2期目を目指す現職の島袋吉和氏(63)=無所属、自民、公明支持=が激戦を繰り広げている。


 調査時点では3割近くが投票態度を明らかにしておらず、投票率の動向や終盤の運動が情勢を左右しそうだ。


 情勢調査と同時に実施した世論調査で、争点となっている米軍普天間飛行場の辺野古移設は反対が65%で賛成の16%を、大きく上回った。北部振興策は「評価しない」が43%、「評価する」は38%で、ほぼ二分した。


 稲嶺氏は民主支持層の7割を固めた。無党派層の半数を超える支持を集める。


 島袋氏は自民支持層を8割以上固め、民主支持の一部を取り込んでいる。


 普天間飛行場の辺野古移設に「反対」と答えた人では稲嶺氏、「賛成」と答えた人では、島袋氏の支持が強い。


 投票する際に、普天間問題を「大いに重視する」が40%、「ある程度重視する」44%、「あまり重視しない」は11%だった。


 移設問題に対する鳩山政権の取り組みは「評価しない」が50%で、「評価する」の28%を上回った。


 普天間移設の事実上の見返りとして自公政権下で、10年間進めてきた北部振興策については「評価しない」と答えた人では稲嶺氏、「評価する」と答えた人では、島袋氏の支持がそれぞれ厚い。


 市長選挙に「必ず行く」と答えた人は89%、「できれば行きたい」が8%だった。


 調査方法 17、18の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、名護市内の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号は1291件、有効回答は844人。回答率65%。

1025チバQ:2010/01/24(日) 16:56:36
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-24_1989/
総力戦最後まで 名護市長選
稲嶺陣営 未来託す大歓声/島袋陣営 再選信じ応援歌

政治 2010年1月24日 09時54分
(7時間1分前に更新)

 【名護】名護市長選は23日、選挙戦最終日を迎え、稲嶺進さん(64)、島袋吉和さん(63)が、打ち上げ式を行い、「最後の1票まで協力を」と呼び掛けた。米軍普天間飛行場の辺野古移設の今後を占い、全国的な注目が集まる中、盛り上がりを見せた市長選。「接戦」との前評判から両陣営とも総力戦で走り抜けた。市民が託すリーダーは誰か。24日の投開票で明らかになる。


 「基地問題に終止符を打ち、新しいまちづくりに一歩踏みだそう」。市宮里の交差点で開かれた集会。夕暮れの中、稲嶺さんが声を張り上げると、寒風を吹き飛ばすような熱気が会場を覆った。


 周辺は、青いはちまきを締めた支持者でごった返した。ジュゴンのぬいぐるみや「基地いらない」「市政を変えて若者に仕事を」と書かれた横断幕やプラカード。稲嶺さんや応援弁士らが名護の未来を力強く語る度に、大歓声や指笛、太鼓の音が沸き上がった。


 稲嶺さんは「辺野古に基地はいらないということを示す最大で唯一のチャンス。明日の勝利で答えを出そう」ときっぱり。鉄軌道の調査費が計上されたことなどを挙げ、「一緒に夢を見て、語り、実現しよう」と訴えた。集会後、握手攻めに合いながら最後の遊説に向かった。


 島袋さんは、選対事務所がある中心市街で打ち上げ式。約150メートルの沿道に緑色のはちまきを巻いた支持者が詰めかけ、「市政継続」と声を上げた。


 「よーし、よーし、よしかずっ」。選挙戦でおなじみとなった応援歌の中、島袋さんは、一人一人と約30分かけて握手。太鼓やドラ、指笛に押されるように登壇し、「活性化は真の市民党であるヨシカズにしかできない」と絶叫した。


 応援弁士の比嘉鉄也元市長が「期日前投票に行った人」と呼びかけると、参列者のほとんどが挙手。「後はみなさんの周りの浮動票をつかみ、勝利しよう」と強調した。


 打ち上げ式後も市街地への訴えに出た島袋さん。8時すぎに選対事務所に戻ると、事務所スタッフと固い握手を交わし、「フル回転した。明日もしっかり臨みたい」とほほえんだ。

1026チバQ:2010/01/24(日) 17:07:44
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=22853
攻防最前線<上>宮崎市
2010年01月05日


■組織と知名度の戦い

 昨年12月23日、宮崎市民プラザ。「斉藤市長の誕生を祈念しガンバロー」。現職の津村重光(62)の地域後援会の三役ら約160人が集まった会合で、出席者全員が気勢を上げた。津村が公然と高く評価する前市議斉藤了介(43)の支援が決まった。同後援会は津村市政を支えた支持母体の一つ。その2日後。市内に2万数千票の基礎票を持つとされる公明も、斉藤の推薦決定を発表した。

   □    □

 前回、津村を追い詰めた元佐土原町長の戸敷正(57)の出馬表明から遅れること約半年。4年間、市内をくまなく回り政策を訴えた戸敷に対し、市議を2年半しか務めておらず知名度不足が懸念される斉藤。組織力で相手を上回って初めて、戸敷と肩を並べることになる。

 津村の地域後援会と公明のうち、特に戸敷も推薦願を出していた公明の推薦を取り付けたことで、ある陣営関係者は「相手に与えたダメージは小さくない」と手応えを感じ始めた。

 民主、連合宮崎など津村を支えてきた団体を中心に推薦が相次ぐ。「年内は組織を広げるだけ広げ、1月からはその組織で浸透を図る」。こう戦略を描くのは、選対本部長の市議日高義幸(62)。津村の後継というイメージがどう左右するか。若さを武器に無党派層をいかに取り込めるか。組織を固めたとはいえ、不安要素は尽きない。

   □    □

 戸敷は7万176票を獲得した前回市長選以降、市内全45小学校区で250回を超えるミニ集会を重ねてきた。先行する知名度の高さを生かし、昨年は600人規模の集会を3回開催。元日から宮崎神宮などでつじ立ちをこなし、精力的に企業も回った。後援会連合会長の武田新一(72)は「戸敷の人柄を知り、本気で応援してくれる人は増えてきた」と自信を深めている。

 しかし、元国交相中山成彬から強力な支援を受け、台風14号災害対策への批判票なども上積みした前回と状況は一変した。昨年の衆院選で自民党は与党から転落し、中山も落選。戸敷は今回、市内の同党4支部から推薦を受けたものの、最大の宮崎市支部は態度を決めておらず、どれほどの集票に結びつくかは不透明だ。

 地元佐土原町では、前回先頭に立った県議が静観し盤石とは言えないなど、自身の支持票を測りかねている状況。市民目線の政治を訴え、合併や地域コミュニティ税に不満を持つ層の支持を取り付けたい考えだ。

 「県都の市長選の選択肢がこれだけでいいのか」と昨年11月に出馬表明した元県議の由利英治(59)。後援会組織に頼らず、自転車で市内を回る。年明けは2日から街頭演説を始め、「まったく知らない人からも声を掛けてもらえることが増えた」と支持の広がりに期待している。

   ×    ×

 宮崎、都城、延岡の3市長選は24日に投開票を迎える。各陣営の対決構図を追う。(敬称略)

1027チバQ:2010/01/24(日) 17:08:20
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=22918
攻防最前線<中>都城市
2010年01月07日


■実績に政策差で対抗

 新年の雰囲気が残る4日夜。都城商工会議所主催の賀詞交歓会で、約2週間後の市長選で相まみえる現職の長峯誠(40)と前市議の山田裕一(49)が顔をそろえた。

 交歓会には市内政財界から約450人が出席。2人は歓談が始まると、急いでテーブルを回り始め、自ら出席者に声を掛け握手し続けた。間近に迫った決戦を意識したような前哨戦に「頑張って」との声も飛んだ。

 「やるべきことはやってきた。今日も温かい激励をいただいた」と余裕をみせる長峯。山田も「頑張ってくれと多くの激励をもらった。日に日に支持は拡大している」と手応えを口にした。

   □    □

 2004年の旧都城市長選から3度目の戦いとなる長峯。06年の合併により、就任してわずか1年で迎えた前回とは異なり、今回は1期の新都城市長のかじ取りが審判を受ける。

 企業誘致数(23社)も目標の2倍、行財政改革で職員154人削減―。後援会は4年間の実績を強調した政策ビラ5万枚を作製。長峯自身も集会で「マニフェストを達成した」と実行力を前面に打ち出し、山田との実力差を印象付ける。

 保守が分裂した過去2回は対立候補の支援組織の動きは見えやすく、6選を目指した元市長と、自民党の元県議を退けた。だが、今回は特定の組織、政党の支援を受けない無色の新人とあり、「表立った動きが見えず戦術が立てにくい」と苦悩する。

 長峯陣営は経済団体などの推薦に加え、市内15地区の後援会組織を再構築して足元固めに余念がない。が、市民の市長選への関心がいまひとつであることを気にする。選対本部長の市議会議長の村吉昭一(71)は「後援会の個票が上がってこない。安泰ムードが怖い」と警戒を緩めない。

   □    □

 旧市2期、新市1期の市議を経て挑む山田。実績を訴えながら盤石な組織選を展開する長峯に対し、「ルーキーが奇跡を起こす」とのキャッチフレーズで米大統領選や昨夏の衆院選における「変化」をイメージした戦略により市政刷新を訴える。

 実家が中心市街地で靴店を営んでおり、商業者を軸にした草の根運動に取り組むが、特に期待しているのが合併に伴う市民の不満だ。合併した旧4町では「住民サービス低下などで住民の不満は予想以上に大きい」(陣営幹部)とみている。

 長峯が行財政改革の効果として職員削減効果を挙げれば、山田は旧4町総合支所への職員増員を強調。合併を推し進めてきた長峯に批判の矛先を向けさせるなど、政策の違いを鮮明化させる。「(現職に対抗するには)政策論争に持ち込むしかない」

 さらに、政策決定において情報公開などが不十分とし、「市政に閉塞(へいそく)感がある」とする長峯に批判的な市議らも取り込み、現職の壁の切り崩しを狙う。(敬称略)

1028チバQ:2010/01/24(日) 17:09:00
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=22919
攻防最前線<下>延岡市
2010年01月08日


■雇用政策めぐり論争

 延岡市内全域に約2千本ののぼりを掲げた井本英雄(62)。「延岡を変えます」のスローガンには、現職の首藤正治(54)への批判票を取り込みたい思惑がにじむ。

 「延岡を変えられるのは自分しかいない」。昨年9月の出馬表明以降、井本はこう訴え続けてきた。「変化」を強調する背景にあるのが雇用情勢の低迷。県内でも最低水準で推移する延岡市の有効求人倍率の現状を「北は夕暮れと揶揄(やゆ)されてきた」と表現し、「この4年間でも何も変わっていない」と対決姿勢を鮮明にする。

 日豊海岸を生かした観光開発や大学病院の設置など5項目のマニフェストの中で、目玉に据えるのが3千人の雇用創出だ。昨年12月に本格化させたミニ集会でも「雇用がなければ地域経済の浮揚はあり得ない」と強調。「誘致する企業の当てはある」と政策実現に自信をみせるが、首藤陣営は「実現性が低い」と応酬する。

   □    □

 延岡市内で4日に開かれた賀詞交歓会。地元有力者を前に首藤は「約300人の新規雇用を生む大型の企業誘致に成功した」と実績をアピールした。しかし、この4年間の首藤市政に対し「何をしたのか見えない」と指摘する声もあり、井本はそうした声の広がりに期待して支持を広げる戦略を展開する。

 危機感を強める首藤陣営は実績をアピールしながら、「井本の政策の根拠のなさ」を突く。首藤自身も昨年11月の集会で、「3千人雇用は現在の旭化成と同規模だが、それだけの受け皿となる用地の整備は現実的でない」と真っ向から否定する場面もあった。

 首藤は6日、メディア向けにマニフェストを公開し、重点施策の一つに1500人以上の新規雇用を打ち出した。明確な雇用人数を盛り込んだことについて、首藤は「(井本の政策を)意識した点もある」とした上で、「実現可能な数字かどうかが重要になる」とけん制した。

   □    □

 告示前の総決起大会を勝敗の行方を占う試金石とする両陣営は、組織の引き締めに力を注ぐ。その中で、現職の強みを生かした首藤の「組織力」と、後援会活動を足場とする井本の「草の根」の構図も鮮明化する。

 自民、公明、民主、社民党が相乗りで推薦し、幅広い業界団体から支持を取り付けた首藤は、1500人を超える動員の協力を要請。一方、井本陣営は県議時代を支えた後援会がフル回転し、政策ビラの配布や電話によるローラーを仕掛けるなど支援要請に動いている。

 自民党出身の井本の出馬に保守票が割れるとの見方も広がっており、両陣営は「浮動票の取り込みが鍵」とみる。前回市長選で初当選の原動力となった浮動票をつなぎ留めたい首藤。批判票の受け皿として「風」を起こしたい井本。告示を間近に控え、激戦が本格化する。(敬称略)

   ◇

 県央、きりしま、県北面で、宮崎、都城、延岡市長選の立候補予定者の動きを追いながら対決の構図を探る「3都決戦 同時進行ドキュメント」を掲載します。また同ドキュメントは宮崎日日新聞社携帯サイトでも掲載しています。

1029チバQ:2010/01/24(日) 17:09:40
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=22814
組織再構築の長嶺、批判票狙う山田 都城市長選
2010年01月03日


 現職で再選を目指す長峯誠(40)、新人で前市議の山田裕一(49)=いずれも無所属=の2人が立候補を表明し一騎打ちの公算が大きい。

 長峯は新都城市の初代市長として、この4年間で宮崎自動車道・都城インターチェンジ付近に医療、雇用ゾーンを整備するサブシティ構想の推進や行財政改革、大学・企業誘致などに取り組んだ。自治公民館単位の市政報告会を月2、3回ずつ継続。市長選を前に後援会態勢を再構築し、中学校区11校区と旧4町を合わせた15地区に満遍なく組織を張り巡らせる。

 昨年11月の後援会事務所開きには医師会など市内の主要団体の代表が顔をそろえ現職の強みをみせつけた。団体などによる推薦は前回並みの50〜60団体を目指しており、組織戦を展開。新年からは後援会15地区の個人演説会できめ細かに浸透を図る。

 旧都城市時代を含め市議3期を務めた山田は「政治への閉塞(へいそく)感を払しょくし市民参加の政治を実現したい」と昨年5月に出馬表明。サブシティ構想見直しの立場で、旧4町と中心市街地の一体的なまちづくりの必要性を訴える。

 市商工会議所議員、県商工会議所青年部連合会会長を務めた経験から商工業者が支援の中心で、草の根で浸透を図る。主要産業でもある農業分野からの支持も開拓しようと、昨秋から子牛の競り市を訪れるなど、畜産農家と対話を重ねている。

 旧4町では商店街などを回り、市民の窮状に耳を傾け、合併後の市政に不満を持つ住民の声の受け皿を目指している。反市長派の市議6、7人も支援に加わり、現職への批判票取り込みも狙う。

1030チバQ:2010/01/24(日) 17:50:09
http://www.373news.com/modules/pickup/area.php?areaid=26&storyid=21732
鹿屋市長選 あす投票
(2010 01/23 09:26)
 鹿屋市長選の投票は、24日午前7時から午後7時まで、市内82カ所で行われ、午後8時半から市体育館で即日開票される。午後11時ごろには当落が判明する見通し。
 市長選に立候補しているのは、いずれも無所属新人で、会社社長の嶋田芳博氏(61)、元鹿屋商工会議所会頭の岡崎継義氏(70)=公明党推薦、元鹿屋市議の本白水捷司氏(66)の3人。
 嶋田氏は「経営者としての理念や視点から鹿屋のまちをチェンジしたい」と訴え、市民の声と力を生かす街づくりを提唱。対話・改革・挑戦・飛躍の四つの基本政策を掲げる。
 岡崎氏は企業経営50年間の経験をもとに、行財政改革の断行や市長給与のカット、販路拡大による農業産出額の1.5倍などを主張。「4年間で鹿屋市を変える」と訴える。
 本白水氏は「誰もが安心して暮らせる鹿屋」を唱え、市議時代の実績をアピール。企業誘致による雇用創出や市民所得向上、高所得率作物導入などによる農業振興など掲げる。
 期日前投票は23日まで市役所本館で午前8時半〜午後8時、串良、吾平、輝北の3総合支所で午前8時半〜午後6時に受け付ける。
 16日現在の選挙人名簿登録者数は8万4135人(男3万9387人、女4万4748人)。

1031チバQ:2010/01/24(日) 17:52:26
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001001230001
3市長選あす投開票 三都の選択
2010年01月23日



宮崎、都城、延岡の3市長選と都城市議選(定数34)、宮崎、延岡両市議補選(被選挙数1)は24日、投開票される。現職の引退表明を受けた宮崎市長選は、4期16年続いた現市政への評価も争点に選挙戦は過熱。都城、延岡両市長選はともに現職に新顔が挑むという構図で、合併後のまちづくりの現状やあり方などをめぐり舌戦が繰り広げられている。合併の特例措置が切れ、議席が減った都城市議選は混戦模様だ。審判の大勢が判明するのは、24日深夜から25日未明になる見通し。



      ■□■


宮崎市長選は、元県議会副議長の由利英治(60)、旧佐土原町長の戸敷正(57)、前市議の斉藤了介(43)=民主、公明推薦=のいずれも無所属で新顔の3氏が立候補し、激しい選挙戦となっている。


由利氏は、地元支持者や5期務めた県議時代に築いた人脈で草の根選挙を展開。自転車と選挙カーを使いこなし、各地でこまめに辻立ちを続ける。旧3町にも入り、知名度アップに力を注ぐ。


 「中心部では、10人会えば1人は顔を知ってもらっている。市長選候補として浸透してきた」と陣営幹部。ただ由利氏が期待する無党派の票は投票率次第で、「とにかく投票に行くよう声を掛け合って欲しい」と呼びかける。「地域コミュニティ税」廃止など公約が重なる戸敷氏の票の切り崩しにも精力的だ。


 一方、前回市長選で1万票差で敗れた戸敷氏は4年間、後援会組織の強化を図ってきた。現在は旧3町を含む5カ所に支部を設置。300以上の団体や企業の推薦も取り付けた。前回は自民党国会議員の強力な支援を得たが、「今回は完全な自前の選挙。告示1週間ほど前にぐっと勢いが出てきた」と長友哲夫選対本部長代理は手応えを感じる。


 告示後は、各地で集会や街頭演説をし、市の特別職や管理職の削減、子ども医療費の無料化など政策を強調。後援会も「あと、1人5票の掘り起こしを」と発破をかける。


 若さを前面に出し、1日10回以上の街頭演説をこなすのは、3候補のなかで最年少の斉藤氏。20日に開いた総決起集会には約2700人(陣営発表)が詰めかけ、日高義幸選対本部長は「本当の選挙戦はこれから。風が吹き始めている」と終盤の盛り上がりに自信をみせる。


 津村重光市長の事実上の後継者として、20人を超す市議らもバックアップ。出陣式で応援演説した津村氏の後援会や公明党県本部、民主党県連、連合宮崎などが相乗りで組織戦を推し進め、「票固め」を急ぐ。


 市議補選(被選挙数1)では、自民前職1人といずれも無所属の新顔2人が争う。


    ■□■


 都城市長選は、前市議の山田裕一氏(49)と再選を目指す現職の長峯誠氏(40)=民主、公明推薦=の一騎打ち。「手作りの草の根選挙」をうたう新顔が組織を固める現職に挑む構図で、市の活性化策などをめぐって論戦を繰り広げている。


 山田氏は街頭活動をこなしながら、選挙戦中盤には旧町部の山之口町と市総合文化ホールの2カ所で決起集会を開催。合併後の疲弊が著しいとして旧4町に人材や財源、権限などを大幅移譲すると提唱し、長峯氏の「サブシティ構想」では新市の一体的な発展につながらないと批判した。


 公約には市民税の引き下げや学校給食の段階的無料化、女性の副市長登用も掲げ、現市政の批判票に加えて女性や若者層の支持を取り込みたい考え。児玉吉巨選対副本部長は「無党派層が増えればマニフェストが効いてくる」と、投票率増にも期待する。


 長峯氏は全市に15の後援会の網を張り巡らせ、医師会や建設関係など約70団体の支援も取り付けた。各地区での個人演説会を連日重ね、22日には市総合文化ホールで総決起集会を開き、サブシティ構想の推進などを訴えた。


 市職員120人削減や民間委託の推進など行財政改革の続行も強調。15件の企業立地や子育て支援策として子どもを預かる「ファミリーサポートセンター」の創設、観光客3万人アップも公約に掲げる。陣営幹部は「4年間の実績を粛々とアピールしている。6万票を超える得票を目指す」と話している。


 定数8減となる市議選(定数34)は、現職33人と新顔14人の計47人による激戦。全市が一つとなった選挙区で各候補者は連呼を繰り返している。

1032チバQ:2010/01/24(日) 17:52:45
     ■□■



 延岡市長選は、前県議会副議長の井本英雄氏(63)と現職の首藤正治氏(54)=民主、公明、社民推薦=が競り合っている。後援会中心の草の根運動を展開する井本氏に対し、推薦団体による組織戦を進める首藤氏。雇用や地域医療問題などを争点にしのぎを削る。


 井本氏は告示後、1日2回の集会をこなし、陣営幹部は「どこも満員。終盤に向け反響も次第に大きくなっている」。公約の中でも新規雇用3千人、医師不足解消策などに話が及ぶと特に有権者の反応が良く、選挙戦も盛り上がってきているという。


 合併後初の市長選となる旧3町への浸透にも重点を置き、「山が荒れた」「若者が少ない」「バスが来ないから医者にも行けない」など現市政への反発の声をすくい上げる。23日には後援会メンバー100人を動員し、街頭で支持を呼びかける。


 首藤氏も各地域での個人演説会に力を入れ、市政の継続を強調。毎回百人単位で集まるといい、21日夜の北浦町公民館での演説会では後援会幹部が「カツカツで勝つようではいかん。圧勝できるよう、皆さんの協力をお願いしたい」と力説した。


 政党以外に農協や漁協、建設業、医師会など170の団体の推薦を受けて組織固めを急ぐほか、無党派層の獲得も狙う。陣営幹部は「リードしている感触はあるが気を抜かず、1票1票を積み上げて結果につなげたい」と気を引き締めている。


 市議補選(被選挙数1)では、前職2人と元職1人が支持拡大に懸命だ。

1033チバQ:2010/01/24(日) 19:39:21
□2006年1月29日実施の選挙の結果
◇宮崎市長選挙(宮崎県)開票結果 投票率53.67%
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃当 79986 津村重光(無現、民・社推薦、58歳、四選) ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃  70176 戸敷 正(無新、53歳)          ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃   5369 松本 隆(共新、44歳)          ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
※前回の投票率は34.00%。

◇延岡市長選挙(宮崎県)開票結果 投票率60.25%
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃当 23749 首藤正治(無新、50歳、初当選)      ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃  14965 桜井哲雄(無現、公・社推薦、70歳)    ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃  10646 戸田行徳(無新、61歳)          ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃   8998 小田忠良(無新、56歳)          ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃    629 清水 光(無新、71歳)          ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


□2006年2月5日実施の選挙の結果
◇都城市長選挙(宮崎県)開票結果 投票率70.41%
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃当 67535 長峯 誠(無新、36歳、初当選)      ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃  28868 堀之内憲一(無新、56歳)         ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
※新「都城市」は、旧「都城市」、山之口町、高城町、山田町、高崎町
が合併して誕生。今回の選挙は初代市長を決める選挙。当選した長峯氏
は旧・都城市長。
□2004年11月28日実施の選挙の結果
◇都城市長選挙(宮崎県)開票結果 投票率58.53%
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃当 32261 長峯 誠(無新、35歳、初当選)      ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃  29011 岩橋辰也(無現、77歳)          ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

1034杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/01/24(日) 20:01:56
名護市長選、稲峰候補当確@ニュースバード

1035秋田2区の名無し:2010/01/24(日) 20:08:50
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題が争点になった沖縄県名護市の市長選が24日あり、日米が合意した同市辺野古への移設に反対する新顔の稲嶺進氏(64)=民主、共産、社民、国民新、沖縄社会大衆、そうぞう推薦=が、移設を容認する現職の島袋吉和氏(63)を破り、初当選を確実にした。鳩山内閣は5月末までに移設先を決める方針だが、辺野古への移設は極めて困難になった。
(朝日新聞)

1036チバQ:2010/01/24(日) 20:09:33
朝日はゼロ打ち
http://www.asahi.com/politics/update/0124/SEB201001240006.html
普天間移設反対の新顔・稲嶺氏が当選確実に 名護市長選
2010年1月24日20時0分


 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題が争点になった沖縄県名護市の市長選が24日あり、日米が合意した同市辺野古への移設に反対する新顔の稲嶺進氏(64)=民主、共産、社民、国民新、沖縄社会大衆、そうぞう推薦=が、移設を容認する現職の島袋吉和氏(63)を破り、初当選を確実にした。鳩山内閣は5月末までに移設先を決める方針だが、辺野古への移設は極めて困難になった。

1037チバQ:2010/01/24(日) 20:32:39
w

959:01/24(日) 20:25 BsJgJSUQ
産業経済新聞だけは意地でも当確発表を行わずw

1038二階席:2010/01/24(日) 21:46:47
>>1037

出ました。

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100124/elc1001242141000-n1.htm

名護市長選】移設反対派の稲嶺氏が当選確実
2010.1.24 21:41
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題を争点とする同県名護市長選は
24日投票が行われ、移設反対を掲げた新人の元市教育長、稲嶺進氏(64)=民主、共産、
社民、国民新、沖縄社大推薦=が、容認派の現職の島袋吉和氏(63)=公明支持=を破り
初当選した。
 普天間飛行場を名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部へ移設する現行計画は事実上、
困難となり、政府は新たな移設先の検討を急ぐ。だが、米国が計画変更に応じる見通しはなく、
普天間飛行場の移設自体が白紙に戻る危険性が強まった。

1039ももだぬき:2010/01/24(日) 21:55:51
3K新聞にとっては屈辱的な結果だね。笑

1040チバQ:2010/01/24(日) 22:04:06
宮崎を民主系が落としました。
http://www3.nhk.or.jp/news/t10015187941000.html
任期満了に伴う宮崎市長選挙は24日に投票が行われ、無所属で新人の戸敷正氏の初めての当選が確実になりました。戸敷氏は57歳。4年前に宮崎市と合併した旧佐土原町の町長を2期務めました。

1041名無しさん:2010/01/25(月) 00:22:29
名護市長選挙
 
民主17.950票
自民16.362票
 
確定。
産経が遅いとか言ってたが、この結果なら他が早すぎたんだろうね。

1042名無しさん:2010/01/25(月) 00:39:07
ゼロ打ちしちゃいけない結果でしたね。最近の選挙もヌカ喜びが多いですからね。

1043名無しさん:2010/01/25(月) 02:09:47
宮崎市長選挙
 
戸敷81.951票自民中山系
斎藤48.739票民公
由利10.892票自民??系
 
宮崎は自民が強いとはいえ、第1区は昨年の衆院で自民中山氏が敗れた所。
 
名護市議補欠選挙は自民が支援する候補当選。
国民のバランス感覚かな。 
※宮崎市長選挙の公明票は2万票あると俗に言われている。

1044とはずがたり:2010/01/25(月) 02:20:02
解説感謝です。
宮崎は惜しいですなぁ。。
火の玉が息を吹き返しそうだ。。

1045とはずがたり:2010/01/25(月) 03:26:57
名護市長に稲嶺氏、普天間合意の実現困難に
読売新聞2010年1月25日(月)02:15
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20100124-567-OYT1T00692.html?fr=rk

 沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設受け入れの是非が最大の争点となった同県名護市長選は24日投開票され、受け入れに反対する新人で前市教育長・稲嶺進氏(64)(無=民主、共産、社民、国民推薦)が、容認派で自民、公明両党の支援を受けた現職・島袋吉和氏(63)(無)を接戦で破って初当選した。

 鳩山首相は選挙結果を普天間移設先決定の判断材料にすると明言しており、受け入れ反対派の稲嶺氏が勝利したことで、名護市辺野古に移設するとした2006年の日米合意の実現は極めて困難となった。選挙結果は、在日米軍基地の再編計画全体の行方にも影響を与えそうだ。

 当選後、稲嶺氏は「辺野古の海に基地を造らせないと皆さんに約束した。信念を貫く」と決意を語った。普天間の代替施設について、「海上にも陸上にもいらない。これ以上ごめん被りたい」と強調。そのうえで、「鳩山首相には『基地の沖縄県内でのたらい回しはやめてください』と言いたい」と述べた。

 普天間移設問題をめぐり、鳩山政権は昨年12月、名護市辺野古沖の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部への移設計画を白紙化し、移設先を新たに選定する方針を決定。鳩山首相は今年5月末までに結論を得るとし、その際には、現行案の移設先である名護市長選の結果を判断材料とする意向を表明した。このため、米政府も高い関心を寄せてきた。

 名護市は、日米両政府が1996年に普天間飛行場の全面返還に正式合意後、移設先として浮上したが、地元の賛否は受け入れをめぐって激しく割れた。97年には賛否を問う市民投票が行われ、反対票が過半数を超えたが、98年以降に行われた3回の市長選では移設容認派の候補が勝利した。今回は、民主党が昨年9月に政権交代を果たした結果、「県外、国外移設」に期待する県民世論が再燃した中での選挙戦となった。

 稲嶺氏は名護市への移設反対を前面に出したほか、陣営が政権交代による鳩山政権とのパイプの太さを強調。「基地とリンクしない振興策」を訴えて、景気低迷に苦しむ市民に浸透した。

 投票率は76・96%で、06年の前回選挙(74・98%)を上回った。

 ◆名護市長選確定得票◆
 当   17,950 稲嶺  進 無新〈民〉〈共〉〈社〉〈国〉
     16,362 島袋 吉和 無現
    〈 〉囲みは推薦政党

1046チバQ:2010/01/25(月) 12:17:06
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001001250002
宮崎市 戸敷氏、刷新訴え雪辱
2010年01月25日




 県都の新たなリーダーに有権者は、「宮崎維新」を旗印に市政刷新を訴えてきた戸敷氏を選んだ。戸敷氏にとって2度目の挑戦となる今回の市長選は、4期16年務めて引退を表明した津村重光氏の事実上の後継者である斉藤氏と由利氏との三つどもえの戦いに。後援会組織を強化して捲土(けん・ど)重来を期した戸敷氏が、津村氏の「長期政権」に対する批判票も集め、4年前の雪辱を果たした。


 戸敷氏は支援者らと万歳三唱をして喜び、「今からが大事。マニフェストを実現していくことが本当の意味での宮崎市の刷新になる」と決意を新たにしていた。


 選挙戦では企業誘致や行政運営など自身の佐土原町での実績をアピールする一方、津村市政の「橘通り公園化」や「地域コミュニティ税」を批判。「市政が同じ状態で継続すれば、今以上に市民目線の政治はされない」として、現市政からの転換を訴えた。


 前回の市長選は、中山成彬衆院議員(当時)の全面的な支援を受け、津村氏に1万票差まで肉薄した。落選後、後援会の組織づくりに専念。市中心部のほか旧3町にも事務所を構え、支持基盤を広げてきた。今回は「地域コミュニティ税」などに批判的な一部市議らも支援に回ったほか、従来の自民支持層に加えて社民や民主の支持者の一部も取り込み、無党派層にも支持を広げた。


 一方、前市議の斉藤氏は昨年9月、津村市政を支えてきた20人を超す市議に推される形で出馬を表明した。津村氏の支持団体も全面的にバックアップし、公明党県本部や民主党県連、連合宮崎も推薦。組織戦で巻き返しを狙ったが及ばなかった。


 「市民が主役。お客さま(住民)の満足度、幸福度を高めたい」。17年間、県外で企業勤めをしていた斉藤氏は「民間目線」の市政運営を繰り返し強調した。3候補者の中で最年少という「若さと行動力」を前面に出して他候補との違いを鮮明にしたが、知名度不足もあり、無党派層まで浸透しきれなかった。


 3候補者の中で最後に立候補表明した元県議会副議長の由利氏は「市民税10%減」や「地域コミュニティ税廃止」を訴え、草の根選挙を展開。自転車で市内を回って辻立ちを重ね、5期務めた元県議としての手腕なども強調したが、遅れを取り戻せなかった。


http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001001250003
都城 長峯氏再選、実績・公約前面に
2010年01月25日





 長峯氏が現職の強みを発揮した都城市長選。4年間の実績を訴え、市内全域に張り巡らせた後援会組織をフル回転させ、「草の根選挙で新しい風を」と訴えた前市議の山田氏を圧倒した。


 事務所で支援者に囲まれた長峯氏は「今後も市民の皆さんと一緒に市政を作り上げていく」と喜びを語った。


 長峯氏が最重要政策として掲げたのは、「サブシティ構想」。宮崎自動車道・都城インター付近に市郡医師会病院を移転・建て替えて医療環境を整え、新たな工業団地も造成して雇用創出の場にするもので、「圏域の発展に必要不可欠」と訴えた。


 また、行財政改革や企業、大学誘致の成果も強調。4年間に市職員を約150人削減したことなどによる人件費抑制や事業見直しなどで生じた改革効果は99億円に達し、南九州大学や23企業の誘致に成功したとアピールした。


 公約でうたった市職員120人削減、民間委託の一層の推進といった「改革続行」の姿勢も市民から評価された。公約には、景気雇用対策に15件の企業立地や職業訓練の実施、子育て支援のファミリーサポートセンター創設や年20団体のスポーツ合宿、観光客3万人増なども盛り込んだ。


 長峯氏は医師会や建設関係など約70団体の支援を取り付けたほか、連合宮崎からの推薦も得て、選挙戦を終始優位に進めた。


 「根本から市政を変えたい」と市長選に初挑戦した山田氏。「合併以降の市民の暮らしはむしろ悪くなり、政治への閉塞(へい・そく)感が漂っている」と現市政を批判し、サブシティ構想に代えて、旧4町に人材や財源、権限を大幅移譲するべきだと訴えた。90項目に及ぶマニフェストを発表して政策論争を挑んだが、浸透しきれなかった。

1047チバQ:2010/01/25(月) 12:18:43
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001001250004
延岡 首藤氏再選、市政継続に支持
2010年01月25日





 市政継続を前面に出した首藤氏が、ベテラン県議の挑戦を退けた。


 首藤氏は約300人の支援者に迎えられ、「リーダーとして選んでくれた市民の皆さんと一緒により良い延岡を作っていこう」と拳を突き上げた。


 現職の首藤氏は政党以外に農協や漁協、建設業、医師会など170の団体から推薦を受けて組織を固めた。市内10地区に地域後援会も立ち上げ、無党派層にも支持を広げていった。


 市職員数削減などの行財政改革、地域医療を守る取り組みや災害に強いまちづくりなど4年間の実績をアピール。県内でも特に深刻な雇用情勢や医師不足などに対応するため新規雇用1500人、ドクターヘリ導入や県立延岡病院のヘリポート整備、JR延岡駅舎改修による中心市街地活性化などを掲げた。


 合併後初の市長選を迎える旧3町の住民に対しては、国土交通省九州地方整備局と交渉して立ち上げた北川流域防災会議など、各地域での成果を強調。振興策も提示しながら支持を訴えた。


 「寂れた延岡の閉塞(へい・そく)感を打破する」として、自民党の県議を辞して挑んだ井本氏。一昨年のキヤノンの誘致失敗や人口減少、医師不足などに現市政が対応できていないと批判のトーンを強め、「新規雇用3千人」や「県立延岡病院の大学病院化」「市長歳費20%、退職金50%削減」などで市政刷新を求めた。「市政運営上のしがらみができる」として団体の推薦は受けず、主に県議活動15年で築いた各地の後援会を中心に動いたが、十分に浸透しなかった。

http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001001250005
3市長選の得票結果
2010年01月25日



 ■宮崎市
戸敷 正  81951
斉藤 了介 48739
由利 英治 10892


 ■都城市
長峯 誠  61194
山田 裕一 27925


 ■延岡市
首藤 正治 41738
井本 英雄 23029

1048チバQ:2010/01/25(月) 12:21:51
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000001001250004
松浦市長に友広氏
2010年01月25日

 ■再選「市民主役の町に」


 松浦市長選と市議選(定数19)は24日に投開票され、市長選は無所属現職の友広郁洋氏(67)が、前市議会議長の中塚祐介氏(58)=民主推薦=と、元県議の田中広太郎氏(62)の無所属新顔の2氏を破り、再選を果たした。21人が立候補した市議選も、新議員が次々と決まった。


 当日有権者数は2万1041人、投票率は市長選が81.59%、市議選は81.60%だった。


 友広氏は当選後、「市民が主役の町づくりを進めていきたい」とし、「次代を育む産業創造都市をめざし、市民が安全で安心して住み続けられる松浦の振興発展に力を尽くしたい」と決意を述べた。


 同市は2006年1月に周辺の離島2町と合併。市長選では、街の将来像や人口減少対策、農漁業を生かした地域振興策が争点となっていた。中塚氏は「まつうらフードパーク構想」をかかげ、農漁業と商業の振興を相乗させた交流人口の増加を、田中氏は「行政はサービス業」をキーワードに、民間の感覚を採り入れた市役所改革などを掲げたが、ともに及ばなかった。

1049名無しさん:2010/01/25(月) 12:24:29
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-25_2019
野党、知事選へ弾み 県内政局
自公、再生道のり遠く
政治 2010年1月25日 09時36分
(2時間48分前に更新)

 11月の知事選を頂点とする県内政局の行方を左右する名護市長選で、新人の稲嶺進氏が勝利したことで、社民、共産、社大、民主、国民新、政党そうぞうの県政野党6党は、今後与野党の対決が予想される沖縄市長選や参院選、知事選などに向け、弾みをつけた。ただ、米軍普天間飛行場移設問題への対応や共闘の枠組み、人選作業に対する思惑の違いもあり、名護の勢いを結びつけられるかが課題だ。


 一方、自民、公明の県政与党は、現職の島袋吉和氏側を支持し、反転攻勢を狙ったが失敗。昨年8月の衆院選大敗を受け、組織の立て直しを図っているが、再生の道筋は依然として見いだせていない。夏の参院選に出馬する現職の島尻安伊子氏や2期目に意欲的な仲井真弘多知事にも大きな痛手となった。 


 野党側は普天間問題で、名護市辺野古沿岸部への移設に反対の姿勢を示した稲嶺氏の全面的支援で共闘。各党が独自に事務所を構え、運動を展開したことが結果的に功を奏した。


 また、名護市を選挙区に抱える衆院沖縄3区の玉城デニー氏(民主)が、政権与党の強みを生かして企業回りを重ね、従来の自民党支持基盤を切り崩した。


 名護市長選の勝利を受け、野党側は参院選に向けた枠組み協議を本格化させる。だが、移設問題をめぐり、同飛行場の即時全面返還を求める共産と辺野古陸上案などの分散移転を掲げる国民新などとの間で方針の乖離(かいり)がある。


 また、民主党県連が今月、党本部の意向で独自候補擁立に着手することを決めたことで、不協和音が生じている。民主の対応に同調する動きもあり、候補者選びは波乱含みだ。


 一方、自民党県連は昨年11月末に「鳩山政権が年内に普天間飛行場の移設方針を決定しなければ県外移設を求める」と方針転換し、県連幹部が再三、島袋氏側に同調するよう持ちかけたが、不発に終わった。さらに島袋氏が政党色を出さない戦術を取ったことで、自民、公明は存在感を示せなかった。(政経部・平良吉弥)


宜野湾市長「大きな力」


 【宜野湾】名護市長選で、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する稲嶺進氏が当選したことについて、伊波洋一宜野湾市長は24日夜、同市役所で「大変喜んでいる。県内移設に反対する県民の声が一つになった」と評価した。


 その上で「政府が県外移設を進めるに当たり、米側に県民の思いを主張できる根拠として、選挙結果は大きな力になると思う。名護市民は、既定路線の辺野古移設に『反対しても聞いてもらえない』という状況にあったが鳩山政権が再検討する中で希望を見いだした」と強調した。


沖縄相「内閣に責任」


 【東京】前原誠司沖縄担当相は24日夜、名護市長選で米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する新人の稲嶺進氏(64)が当選したことについて「辺野古移設の是非だけを問う住民投票ではない。鳩山内閣の責任で、あらゆる選択肢の中で代替施設を見いだされなければならない」と述べ、辺野古沿岸部に移設する現行案を含めて国の責任で判断するべきだとの考えを示した。

1050チバQ:2010/01/25(月) 20:36:51
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20100125rky00m010007000c.html
名護市長選・解説:「県外」へ高まる期待 名護市民二分 決着へ
<解説>

 米軍普天間飛行場移設問題で県外・国外移設を訴えた稲嶺進氏の当選は13年間、基地問題で市民が二分されてきたことに対し、有権者が決着を求め、新たな基地の受け入れに反対する姿勢を示したことが要因といえる。

 名護市辺野古への普天間移設では、1997年の市民投票で移設反対が半数を超えた結果とは裏腹に、比嘉鉄也市長(当時)が基地受け入れを表明し辞任。その後、基地受け入れを容認する候補者が3度、市長選で当選する「ねじれ」が続いてきた。

 しかし昨年、県外・国外移設を訴える民主党が総選挙で政権交代を実現。県内でも小選挙区すべてで辺野古移設に反対する候補者が当選したことで、市民の県外移設への期待が高まった。その期待が「市長選を市民投票と同じ、基地反対の結果にする」と訴えた稲嶺氏への支持となった。

 基地問題以外でも名護市は、経済振興や北部医療などの課題を抱える。市内失業率は12・5%(2005年)、有効求人倍率0・21倍(昨年11月)と雇用環境は厳しい。稲嶺氏は、中小企業支援や遊休農地の活用による異業種の農業参入で若者の雇用拡大を目指すことを提案。休診状態が続く県立北部病院産科救急の再開で医師を迎える支援体勢を図る政策を示している。

 選挙戦で訴えた「辺野古への基地受け入れ反対」の実現とともに、市民の安心な暮らし、環境を守る政策の実現が課題となる。(金城良広)

(琉球新報)

1051チバQ:2010/01/25(月) 20:37:37
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20100125rky00m010002000c.html
八重瀬町長選:比屋根方次氏が当選
 【八重瀬】任期満了に伴う八重瀬町長選挙が24日投開票され、新人・比屋根方次氏(71)=無所属、民主推薦=が7969票を獲得し、2期目を目指した現職・中村信吉氏(70)=無所属=を破り初当選した。比屋根氏は「安心して住めるまちづくりを目指したい」と述べた。投票率は71・20%。当日有権者数は2万457人(男1万200人、女1万257人)。

 比屋根方次氏(ひやね・ほうじ) 1938年9月15日生まれ。字東風平出身。国士舘大卒。旧東風平町教育委員長など歴任。

▽八重瀬町長選開票結果

当 7969 比屋根方次 無新

  6471 中村 信吉 無現

(選管最終)

(琉球新報)

2010年1月25日

1052チバQ:2010/01/25(月) 21:07:53
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100125/01.shtml
松浦市長に友広氏再選 新市議19人決まる



再選を果たし、支持者と万歳三唱する友広郁洋氏(中央)=24日午後10時49分、松浦市志佐町里免の選挙事務所
 任期満了に伴う松浦市長選と市議選は24日、投開票が行われ、市長選は、現職で無所属の友広郁洋氏(67)が前市議会議長の中塚祐介氏(58)=民主推薦=と元県議の田中広太郎氏(62)の無所属新人2人を大差で破り再選を果たした。21人が立候補した市議選も19人(現職16、新人3)の当選が決まった。

 合併後の初代市長を務めた友広氏は喫緊の課題だった行財政改革の成果を掲げた上で、既存企業の支援による産業振興や福岡都市圏からの交流人口拡大などを訴えた。

 昨年9月に出馬を正式表明した後は130もの団体からの推薦を得て、支持の輪を着実に拡大。新人2人の追随を許さなかった。

 中塚氏は、政権与党とのパイプの重要性を強調、松浦入りした民主党国会議員の応援を受けた。松浦の現状に警鐘を鳴らし、人口増加策や市役所改革、農漁業振興などを主張したが、及ばなかった。

 旧市時代を含め3度目の挑戦となった田中氏は市職員の民間研修制度など独自性の強い施策による意識改革などを表明。出馬表明が告示1カ月前と出遅れ、中塚氏と現職批判票を分け合う結果となった。

 当日有権者数は2万1041人(男9835、女1万1206)。投票率は市長選が81・59%(男80・68、女82・39)で前回を2・34ポイント下回った。市議選も81・60%(男80・68、女82・40)で2・34ポイント下回った=市選管調べ=。

 松浦市長選開票結果(選管最終)
当 10923 友広 郁洋 67 無現
   3915 中塚 祐介 58 無新
   2076 田中広太郎 62 無新

 【友広氏の略歴】
 松浦地区消防組合管理者、県北防衛協会長(元)旧市助役▽伊万里農林高卒(2)

1053名無しさん:2010/01/25(月) 21:09:42
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100125ddlk46010288000c.html
選挙:鹿屋市長選 嶋田氏が初当選 幅広い世代が支持 /鹿児島
 任期満了に伴う鹿屋市長選は24日、投開票され、会社社長の嶋田芳博氏(61)=無所属=が、元鹿屋商工会議所会頭の岡崎継義氏(70)▽前市議の本白水捷司氏(66)=ともに無所属=を破り、初当選した。投票率は56・74%だった。

 旧鹿屋市と輝北、串良、吾平の旧3町の合併後、2度目の選挙。行政経験がない3新人がそれぞれ「民間」の視点で行財政改革や地域振興策をめぐり、主張を繰り広げた。

 嶋田氏は、まちおこし市民グループなどを支持母体に「ボランティア選挙」(陣営)を展開。「均衡ある発展」を訴え、地域格差解消を目指す「地域再生会議」の創設や、コスト主義に徹した行財政改革を公約に掲げた。市議や青年会議所OBらを中心に支援の輪が広がり、幅広い世代・業種で支持を得た。

 岡崎氏は旧町長経験者らの支援や公明党推薦を取り付け、組織固め。「市政をオープンにする」と訴えたが、及ばなかった。本白水氏は「1次産業活性化」などを主張した。

 当日有権者数は8万3350人(男3万8966人、女4万4384人)。【新開良一】

==============

嶋田芳博(しまだ・よしひろ) 61 無新(1)

 会社社長▽県銃砲火薬商保安協会長[歴]鹿屋JC理事長▽第一鹿屋中PTA会長▽水産大学校

http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001001250001
鹿屋市長に嶋田氏 対話重視の訴え実る
2010年01月25日

 無所属新顔による三つどもえの争いとなった鹿屋市長選は24日、投開票され、産業火薬販売会社長の嶋田芳博氏(61)が、鹿屋商工会議所前会頭の岡崎継義氏(70)=公明推薦=、元測量設計会社長で前市議の本白水捷司氏(66)を破り、初当選した。これまで長く行政経験者に任されてきた市政運営が今回、民間出身者に託されることになり、市政の大きな転換点となる。当日有権者数は8万3350人。投票率は56・74%(前回49・78%)だった。
 嶋田氏は、所属する鹿屋青年会議所OBの経営者らでつくる町づくり研究グループに擁立された。立候補の表明は他の2人より遅れたが、同グループや現市長の山下栄氏(74)の後援会組織の中核部分を足場に、草の根選挙から次第に組織選挙の色彩を強め、選挙戦終盤になって一気に支持を広げた。大半の市議も支援に回った。
 嶋田氏は選挙戦で、対話を重視した「市民が主役の市政」を重点政策として掲げた。さらに、付加価値の高い農水産物の『安心・安全・健康な鹿屋ブランド』確立などによる1次産業の振興や、事業仕分けと外部評価制度を採り入れた行財政改革に取り組む、と表明。「元気な鹿屋市を新しい力でつくりたい」と訴えた。
 岡崎氏は、自らが50年携わってきた企業経営の視点を市政に導入すると提起し、「4年で行財政改革を断行し、豊かな市に変える」と短期間での変革を主張。市議1期目途中で挑んだ本白水氏は、行財政改革などを訴えたが、ともに及ばなかった。
 前回選挙では、米軍再編に伴って海上自衛隊鹿屋航空基地に空中給油機訓練を移転する問題への対応や多選批判などが争点となったが、今回は明確な対立軸がなく、3人は地域活性化の手法などに独自性をにじませた。
 今回は、周辺3町との合併前から通算4期約16年間かじ取り役を務めた現職の山下氏が引退を表明。一時は7人が名乗りを上げたが、出馬断念が相次いだ。

1054チバQ:2010/01/25(月) 21:17:01
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-25_2010/
志半ば 逆風に沈む 島袋さん「私の不徳」 名護市長選
表情硬く敗戦の弁 実績強調も届かず
社会 2010年1月25日 09時37分
(11時間39分前に更新)

 【名護】「私の不徳の致すところです」。先行する相手候補を接戦に持ち込み、最後は制したつもりだった。約1600票差での敗退に島袋吉和さん(63)は、支持者へ頭を下げた。「まれにみる選挙運動」を展開したが、普天間飛行場の辺野古移設や政権交代で「民意」をつかみ損ねた。関係者のショックも大きく、「今後は一市民として頑張りたい」と声を振り絞るように話した。


 敗戦の知らせは予想外に早かった。テレビ2社が午後8時に当確を出した時、島袋選対事務所には数人の支持者が到着しているだけ。次々に集まる人々も「早すぎる」「信じられない」と戸惑いの表情を浮かべた。


 島袋さんは、開票作業が始まった直後の同9時20分に事務所入り。席に着くなり、逆転を信じる支持者から「笑顔、笑顔」と声がかかる。しかし、表情はこわばり、言葉を発さず終始、テレビ画面を見つめ続けた。


 保守系が推す市長が24年続いた同市。この間、経済界など有力者がつくり上げた地縁や企業間のネットワークが機能するはずだった。


 保守市政の始まりを築いた比嘉鉄也選対本部長は「期日前投票が伸び、有利と思ったが…。ますます元気な名護市にしたかった」。従来の戦い方が通じなかったことに無念の表情を浮かべた。


 敗戦の弁に立った島袋さんは、「不徳の致すところ」と繰り返した。「市民が幸せになる地域づくりを考えていた。このような結果になると思わなかった」と悔しさをにじませた。


 基地問題が争点化することを避け、実績を強調した選挙戦。同様に、敗戦の弁でも基地に言及することはなかった。


 記者からの質問で辺野古移設の今後を聞かれると、淡々とした口調で、「名護市民の長年の経緯をふまえて、しっかりと国の方で対応してほしい」と述べるにとどめた。陣営幹部とともに足早に選挙事務所を後にした。


「まさか」賛成派絶句
辺野古 会長「仕方ない」


 米軍普天間飛行場の名護市への移設賛成派で辺野古区の有志でつくる「代替施設推進協議会」。集落内にある事務所には建設業や自営業者らを中心に約20人が集まり、テレビの選挙速報を見守った。


 午後8時。稲嶺候補の当確を伝えるテロップが画面に流れた。「まさか…」。事務所は一瞬にして静まり返り、誰もが言葉を失った。


 集まった人々は、われに返ると、それぞれがくやしさを口にした。「後悔するぞ」「正確な民意を反映していない」


 会長の宮城安秀さん(54)は一人自宅で、選挙速報を見守った。結果には「民意だから仕方ない」と淡々とした様子。今後の活動については、歩調を合わせる辺野古区長と検討する意向を示した。


 ただ、稲嶺市政とは反目せず可能な限り協力する考えだという。「稲嶺さんには市民生活を豊かにするとの公約があり、今後はその実現のために後押しして行きたい」


 一方、建設業の男性(48)は「名護市民投票以来の敗北」と肩を落とした。

1055チバQ:2010/01/25(月) 21:17:31
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-25_2013/
移設拒否 貫く決意 稲嶺さん「民意示せた」 名護市長選
分断13年 決着誓う
社会 2010年1月25日 09時38分
(11時間39分前に更新)

 【名護】「辺野古に新基地は造らせない」。稲嶺進さん(64)が宣言した瞬間、選対本部を地鳴りのような歓声が包んだ。米軍普天間飛行場の移設問題が大きな争点となった名護市長選。1996年に日米が県内移設を条件に米軍普天間飛行場の返還で合意して以来、基地反対と経済振興のはざまで翻(ほん)弄(ろう)されてきた名護市民は、受け入れ拒否を訴える候補を選択した。過去3回の市長選で敗れ、背水の陣で臨んだ反対派。昨年の政権交代を受け、新たな民意を政府に突き付けた。


 たった数人から始まった小さな拍手が、じわじわと支持者の間に広がった。名護市大中の稲嶺陣営選対本部。最初に当確が出されたのは、投票が締め切られた午後8時ちょうどだった。


 「信じられない」「アッサ、最高ー」。接戦が予想され、まだがらがらだった会場はあっという間に人の波で埋まった。沖縄戦の体験から座り込みを続けるお年寄り。子どもたちに自然を残そうと立ち上がった父や母。抱き合い、涙を流す人の姿が見られた。一票一票の積み重ねが名護市に新しい時代をもたらした。


 稲嶺さんが姿を見せると、熱気はピークに。指笛や太鼓、「ススム」コールがわき起こった。


 「わたしは信じておりました。13年間の思いを皆さんがこの選挙にぶつけてくれた」。一つ一つ言葉を選びながら、ゆっくりと語り出す稲嶺さん。支持者に歩み寄って「ありがとう」と固く握手を交わした。


 市民投票では基地反対が上回ったものの、その後の市長選では3連敗。「(今回の勝利で)同じ答えを出せ、市民の民意を示せた」とあいさつすると、支持者から「よーし!」とどよめきが起きた。


 現行案で埋め立てられる大浦湾に面する三原区出身。5歳で父を亡くし、母キクさんに女手一つで育てられた。宜野座高校時代は、辺野古の親類宅に下宿していた。当時を知る反対派の住民の一人は「まさか、あの子が…」と涙を浮かべた。人口の少ない東海岸から市長が誕生するのは、市政40年で初めてとなった。


 2006年4月、辺野古移設「V字案」で政府と基本合意した島袋吉和市長の記者会見で、険しい表情を浮かべていたのが当時教育長だった稲嶺さん。4年がたち今度は稲嶺さんが市政のかじ取りを任された。


 自転車でチラシを配った田港清治さん(81)は「こんなうれしい日はない」と声を弾ませた。車いすで駆けつけた上間正敏さん(81)は「平和で自立することが大切だと思う。稲嶺さんに頑張りましょうと声をかけた」と結果を喜んだ。


 「約束を信念を持って貫いていきたい」「これが新しいスタート」。稲嶺さんは力強く言い切った。


「辺野古の海残せる」
反対のお年寄り、力込め


 名護市辺野古の久辺三区合同事務所。辺野古への米軍普天間飛行場移設に反対する「命を守る会」のメンバーを含め約50人が集まった。稲嶺さん当確報道が出てから約2時間後、三区をまとめる島袋信男さん(68)が手作りのだるまの絵に目を書き入れると、事務所の熱気は最高潮に達した。


 守る会結成から13年。地域は基地移設の国策に揺れ、賛成、反対という望まぬ分断を強いられてきた。いすに腰掛け喜びに浸る支援者には白髪のお年寄りが目立った。


 反対運動の象徴的存在、嘉陽宗義さん(87)。当確の報道直後、妻芳子さん(82)に伴われ両手を突き上げ、事務所に入った。高血圧と風邪で寝込んでいたが「じっとしていられなかった」。「稲嶺さんはこれからが大変だが、県民が協力すれば基地はなくなる」と力を込めた。


 辺野古に近い久志集落に住む比嘉増進さん(61)は「辺野古の美しい海から、名護市の夜明けの太陽を拝める。こんなうれしいことはない」としみじみ。


 一方、稲嶺さんが生まれ育った市東部の三原区にある稲嶺後援会久志支部。支持者約50人が午後8時過ぎにテレビの当確が伝えられると、いすから飛び上がり、東海岸初の市長誕生に喜びを爆発させる人もいた。


 毎週土曜日にキャンプ・シュワブのゲート前で「ピースキャンドル」をかざし新基地建設反対を発信し続ける市瀬嵩の渡具知武清さん(53)は「基地を造らせない市長が誕生した。子どもたちに豊かな海を残していけると思う」と語った。

1056チバQ:2010/01/25(月) 21:18:04
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-25_2014/
名護市長に稲嶺氏 辺野古移設拒否へ
現職島袋氏に1588票差


初当選を決め、バンザイ三唱で喜びを表す稲嶺進氏(中央)と支持者=24日午後9時49分、名護市大中の選対本部

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政治 2010年1月25日 09時50分
(11時間27分前に更新)

 【名護】任期満了に伴う名護市長選挙は24日投票、即日開票され、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する新人の稲嶺進氏(64)=無所属、社民、共産、社大、民主、国民新、政党そうぞう推薦=が1万7950票を獲得し、移設を条件付きで容認してきた現職の島袋吉和氏(63)=無所属、自民、公明支持=に1588票差をつけ、初当選した。稲嶺氏は「辺野古の海に基地はつくらせないという信念を貫いていく」と移設反対をあらためて強調。5月末までに移設先を決定する鳩山内閣にとって日米が合意した辺野古案は極めて困難になった。


 同市長選は普天間移設問題と地域振興などが争点。辺野古が普天間飛行場の移設候補地に挙がった1996年以降4回の同市長選で、移設反対の候補が勝利したのは初めて。


 政権交代後、県内初の市長選となる今選挙の結果は、11月の知事選を頂点とする今後の県内政局にも大きく影響する。島袋氏と普天間問題で歩調を合わせてきた仲井真県政には大きな痛手となる。


 稲嶺氏は市政刷新をかかげて立候補。市議14人の支持を受けて、共産系候補と一本化し、県政野党6政党が推薦した。教育、医療、福祉政策を前面に、地域密着型の選挙戦を繰り広げた。


 普天間問題では辺野古移設に反対を表明。沖縄タイムス社の世論調査では市民の65%が反対しており、幅広い支持を得た。


 国会議員8人を後ろ盾に基地とリンクしない振興策を強調。北部振興策の継続や鉄軌道の調査費計上など政権交代の追い風に乗り、地域振興の期待感を集めた。


 島袋氏は北部振興事業や雇用拡大など過去4年間の実績を訴え、自民、公明の推薦を受けない「市民党」的立場を強調したが、無党派層などへの支持は広がらなかった。


 当日有権者数は4万4896人。投票率は76・96%で、過去最低だった前回を1・98ポイント上回った。


 稲嶺進氏(いなみね・すすむ) 1945年生まれ、64歳。72年、名護市役所採用となり福祉事務所勤務。94年総務部長、2002年収入役、04年から市教育長を務め、08年に退任。名護市三原出身。琉球大学法文学部卒。


「普通は消える」
知事、実現性を疑問視


 名護市長選で稲嶺進氏が当選したことを受け、仲井真弘多知事は24日夜、普天間飛行場移設問題への影響について「基地問題は政府が判断すること」と政府与党による検討委員会の協議を見守るとした上で、「地元の受け入れがどうしても必要条件だ。政府与党3党の推薦した候補がノーといって当選した以上は、普通はこれは消える」と述べ、辺野古移設の実現性に否定的な見解を示した。


「民意は一つだ」


 稲嶺進氏の話 みなさんの力でこの瞬間に立つことができ大変感激している。13年間の思いをこの選挙にぶつけてくれた。市民投票も市長選も民意と言われてきたが、今回、民意が一つだと示した。辺野古の海に基地は造らせないという公約を、信念を持って貫いていきたい。持続的な経済発展のためには第一次産業と自然、環境が重要。そのような産業を興し、雇用と経済を活性化させたい。


「私の不徳」


 島袋吉和氏の話 私の不徳の致すところです。勝敗は勝敗として重く受け止めて、これからは一市民としてしっかり頑張っていきたい。基地問題は名護市民に対し、しっかりと国の方で対応してほしい。支持者のみなさまには心より申し訳なく思っています。

1057チバQ:2010/01/25(月) 21:30:53
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100125/elc1001252017002-n1.htm
【揺らぐ沖縄】「基地なくても…」 基地問題は経済問題 (1/2ページ)
2010.1.25 20:16
 市長選の激戦から一夜明けた25日。沖縄県名護市は1週間にわたる喧噪(けんそう)がうそだったかのように静かな朝を迎えた。

 長年、市内で保守系県議の秘書を務めた男性(63)は今回の選挙を、「地域の活性化を米軍基地に頼るかどうかが争点だった。有権者は疲弊する経済の活性化に関心があったのに、鳩山由紀夫首相が政府の専権事項である国防問題の判断を委ねようとしたため、反米、反基地を唱える革新的グループに操られた可能性がある」と浮かない顔で分析した。

 名護市が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設受け入れを決めた後、政府は、その見返りとして、沖縄振興策の名で総額2000億円を超える支援を続けてきた。

 今回の選挙では、それが十分な経済効果を果たさなかったという議論が噴出。当選した稲嶺進氏(64)の陣営は、前原誠司沖縄・北方対策相が「(振興策は)基地と切り離して行いたい」と述べ、平成22年度予算案で北部活性化特別振興事業費70億円が計上されたことなどをあげ、「基地がなくても中央政府とのパイプがあり、支援は受けられる」と訴えてきた。

 これが県民の心の奥底に潜む反米軍感情を刺激した。さらに、民主党政権が、無責任に、県外、国外移設説を強調したため、県内世論が一斉に反基地闘争につながった。

 辺野古の主婦(57)は「最初は基地の受け入れに賛成だった。しかし、騒音問題や雇用問題などをどうするか、という話は全く進まなかった。稲嶺さんの話を聞いているうち、基地を受け入れなくても活気を取り戻せると思った」と話す。

 名護市民は、米軍基地の存在を国防上の問題としてとらえるのではなく、経済効果を期待する存在と位置づけてきたのだ。

 選挙前、「一番被害を受けるわれわれが受け入れを認めたのに、騒音も危険もない人たちがなぜ、反対するのか」と反論していた辺野古区の代替施設推進協議会会長、宮城安秀氏も「これで、基地による経済効果を期待できなくなった。推進運動は続けるが、稲嶺さんが活性化を約束したのだから、協力する」と話す。

 稲嶺氏は25日、勝因について「基地に頼る振興策では生活はよくならないということを(市民に)考えていただいた」と振り返った。しかし、前出の元秘書は、「今回の70億円も移設受け入れが条件であるのは明白。基地は受け入れません、援助だけ欲しい、といっても通らない。基地受け入れと政府援助を称して“アメとムチ”という人がいるが、そもそも、日本政府の援助がなければ今の沖縄はなかったはずだ。本気で基地依存を止め、独自の経済復興を目指すなら、政府から巨額の援助を受けるべきではない」と忠告する。

 一方、選挙を注視していた普天間飛行場周辺に住む男性(50)は「13年前、移設の話がでたとき、移設なんて考えたこともなかったから『まさか!』と驚いた。でもその後、動かないから、『やっぱり』と、あきらめてきた。名護市民の民意を重視するといってきた鳩山政権が、5月にどういう答えを出すのか見ものだ。普天間が固定化されるかも…」と不安を漏らした。

 地方選挙にもかかわらず、常に米軍基地問題が取りざたされる沖縄県。名護市長選では、さまざまな思いが錯綜(さくそう)したが、ある国会議員は、「沖縄の負担軽減を強調する鳩山首相が、選挙結果に固執すると、それこそ“沖縄が危なくなる”」と警告した。(宮本雅史)

1058チバQ:2010/01/26(火) 21:05:27
http://www.oita-press.co.jp/print.php?print_type=localNews&print_first_genre=&print_second_genre=&print_news_id=2010_126446708821
乱戦、5人の争いか 玖珠町長選きょう告示
[2010年1月26日 09時50分]


設置された選挙ポスター掲示板と立候補の届け出や開票が行われる町役場=25日、玖珠町帆足
 リコール(解職請求)運動中に町長が辞職したことに伴う出直し玖珠町長選挙が26日告示される。立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで町選管で受け付ける。これまでに前職、新人の計5人が立候補を予定しており、乱戦模様となりそうだ。

 出馬を表明しているのは、前町長で無所属の後藤威彦氏(66)=町内塚脇、いずれも無所属の新人で医療法人顧問の梅木恒明氏(75)=町内大隈、元国会議員秘書の高倉正行氏(53)=町内戸畑、元投資信託会社役員の朝倉浩平氏(63)=町内塚脇、元学習塾講師の宮西博幸氏(44)=町内戸畑。今のところほかに立候補の動きはなく、5人の争いになる公算が大きい。
 リコール運動は後藤氏が就任後、総合運動公園建設中止の公約を変更し、建設推進にかじを切ったことがきっかけとなった。辞職でリコール運動は打ち切られ、出直し選で後藤町政を問うことになる。
 立候補予定者の陣営の中には、後援会事務所開きや「励ます会」を開いて支持者の結束を図ったり、新たな支持者の獲得に全力を挙げるなど、事実上の選挙戦に突入している。
 一方、「(予定者が)どんな人か知らない」「公約や考え方を知りたい」という有権者も多く、予定者に呼び掛けて講演会や演説会を開いた地区もある。
 投票は31日午前7時から午後7時まで。午後8時から町役場で開票される。期日前投票は27日から30日(午前8時半から午後8時)まで、町役場でできる。
 選挙人名簿登録者数は1万4797人(25日現在)。

1059チバQ:2010/01/26(火) 21:35:24
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2010/0124.html
断面2010

INDEX

   
名護市長選/迷走、深めた地元対立

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設受け入れの是非をめぐり争われた名護市長選。移設反対候補が勝利したものの、鳩山政権が新たな移設先を見つけられるか視界ゼロであることに変わりない。移設を争点とした市長選、市民投票は今回5回目。政府の迷走で地元の対立は深まるばかりだ。「世界一危険な基地」普天間が固定化される可能性も否定できない。

 ▽「アメ」

 「名護市民投票と同じ結果があらためて示された」。24日夜、名護市内にある稲嶺進氏の選対事務所。当選の報に沸く中、支持者のある男性(73)は1997年に行われた市民投票を思い起こした。

 市民投票は移設反対が過半数を獲得したにもかかわらず、当時の比嘉鉄也市長は移設受け入れを表明。以来、名護市では移設容認、反対両派に真っ二つに割れてきた。

 比嘉氏は、移設容認派の現職・島袋吉和氏の集会で「行政を担う者として北部振興策を行う決断をした」と強調した。だが、米軍基地への根強い拒否反応を、歴代政権が巨額の振興策という「アメ」で抑え込んできた側面は否めない。

 条件付きの県内移設を推進した稲嶺恵一前沖縄県知事はこう明言する。「県民の意向は昔から決まっている。誰が県知事でも変わらない。圧倒的に県外移設だ」

 ▽抵抗勢力

 政府、与党が現行計画のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)に代わる新たな移設先を探そうと昨年12月に設置した沖縄基地問題検討委員会。今月22日の会合では海兵隊約8千人がグアムに移転した後も沖縄に残る海兵隊をめぐり、こんなやりとりがあった。

 与党側「沖縄にとどまる海兵隊の情報を出してほしい」

 防衛省幹部「米政府との関係があり、細かい情報は出せない」

 与党側出席者の一人は「米側に配慮ばかりして、新たな移設先を探すことに協力したくない姿勢がありありだ」と不満をあらわにした。議論は停滞気味で当初、月内を予定していた各党の具体案提示も2月へあっさり先送りされた。

 鳩山由紀夫首相は「5月末までに米国も理解してもらえる政府案をつくる」と明言する。しかし、社民党の推すグアムなどこれまで浮上している代替案を米側は軒並み否定しており、「辺野古より魅力的な案」(岡田克也外相)が出せるかどうか全く見通せていない。

 政府関係者は不安を隠さない。「日米交渉決裂なら、海兵隊は普天間から動かないだろう」

 ▽叫び

 県内移設に反対する声明を発表した有識者メンバーの宇沢弘文東大名誉教授は19日の記者会見で「普天間問題は沖縄だけでなく、日本全体の問題としてとらえ、大きな国民運動を起こすべきだ」と指摘するが、基地受け入れに進んで手を挙げる自治体が今後も出るとは想像しにくい。

 普天間移設が決まった経緯は1995年の沖縄駐留米兵による少女暴行事件にさかのぼる。直後に開かれた総決起大会には約8万5千人(主催者発表)が集まり、国土面積の0.6%にすぎない沖縄に75%の米軍専用基地が集中という過重な負担を強いられてきた怒りを爆発させた。

 「沖縄の現実に、政府がどのような抜本的解決策を示すことができるのか。戦後政治と日本の民主主義が試される」(大会決議)。沖縄が14年間続けている叫びに首相は応えられるか。残された時間は多くない。

(共同通信社)

1060とはずがたり:2010/01/26(火) 23:02:11
>>1059
>県内移設に反対する声明を発表した有識者メンバーの宇沢弘文東大名誉教授
こんな所に宇沢先生が!

1061チバQ:2010/01/27(水) 22:05:35
>>928>>946>>1058
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/news/20100126-OYT8T01379.htm
出直し玖珠町長選 将来展望重点に訴え 5人立候補、争点かすむ
 玖珠町長選は26日、告示され、新人4人と前町長の計5人(いずれも無所属)が立候補した。2008年の町長選で総合運動公園の建設中止を公約に掲げた前町長が、推進に方針転換して市民の反発を受け、辞職したことに伴う出直し選挙。しかし、乱立によって争点はかすんでおり、各候補は町の将来展望を重点に訴えている。

 立候補したのは、新人の元衆院議員秘書高倉正行氏(53)、新人の医療法人顧問梅木恒明氏(75)、新人の元資産運用会社執行役員朝倉浩平氏(63)、前町長の後藤威彦氏(66)、新人の元学習塾講師宮西博幸氏(44)。

 運動公園問題では高倉、朝倉、後藤の3候補が「推進」、梅木、宮西の2候補が「反対」の考えを示している。26日は梅木、後藤、宮西の3候補が出陣式などでこの問題に触れた。

 高倉候補は出陣式で「町を和と知恵で元気にしたい。町民の声を聞き、町職員、町議会と心を一つに町づくりをする」と述べた。

 梅木候補は出陣式で運動公園問題について「しがらみや利権を断ち切り、跡地を有効利用するのが次の町長の責任」と訴えた。

 朝倉候補は出陣式で、民間感覚での行政運営を主張し、「混迷する町から信じ合える町へ。しがらみのない町づくりを」と語った。

 後藤候補は出陣式で、運動公園問題について「一番いい結論を出した」とし、1期目の実績を「財政状況を改善した」と強調した。

 宮西候補は出陣式を行わず、自宅前で報道陣に「運動公園は将来、負の遺産となる。跡地に商業施設を誘致したい」と述べた。

 投票は31日午前7時から20か所で行われ、14か所が午後5時、6か所が同7時まで。同8時から町役場で開票される。有権者数は25日現在、1万4797人。

(2010年1月27日 読売新聞)

1062チバQ:2010/01/27(水) 22:06:52
http://mainichi.jp/area/oita/news/20100127ddlk44010511000c.html
選挙:玖珠町長選 出直し選、5氏の舌戦始まる−−31日投開票 /大分
 前町長の任期途中の辞職に伴う“出直し”玖珠町長選は26日告示され、前職と新人4の計5氏(全員無所属)が立候補を届け出た。前回(08年8月)の争点だった総合運動公園建設の是非の論争は、既に造成中のため「現実的でない」として「推進するが、施設の中身は町民の意見を聞いて決める」という方向になっている。舌戦の流れは、町政の正常化や町長としての資質、将来ビジョンなど本来望ましい政策戦となりそうだ。投開票は31日。【楢原義則】

 立候補したのは届け出順に、元衆院議員秘書で農林業、高倉正行氏(54)▽医療法人顧問の梅木恒明氏(75)▽元会社執行役員の朝倉浩平氏(63)▽再選を目指す前町長の後藤威彦氏(66)▽元学習塾講師の宮西博幸氏(44)=年齢は投票翌日(2月1日)の満年齢。町政混乱のきっかけになり、前町長のリコール(解職)運動に一時発展した運動公園建設は高倉、朝倉、後藤の3候補が「推進」、梅木、宮西の2候補が「中止」の立場だ。

 投票は31日午前7時〜午後7時、町内20カ所(うち14カ所は午後5時まで)で。開票は午後8時から町役場3階大会議室。有権者数は25日現在、1万4797人(男7004人、女7793人)。

 乱戦となった5候補の出陣式の模様や第一声は次の通り。

 【高倉候補】約400人を前に「27年間、衆院議員秘書として地域の実情に接してきたが、混迷する町を和と知恵で元気にしたい。町執行部と職員、町議会の心を一つにすることが大切」と強調。農協などの各種団体や政治家も駆けつけた。

 【梅木候補】約80人の支持者に、運動公園は「凍結」の立場から「断固中止」と鮮明にした上で「仕方なく造る、というのは好ましくない。しがらみや利権を断ち切り、跡地を温泉利用のリハビリ施設などに有効活用すべきだ」と訴えた。

 【朝倉候補】出身地・森地区で約200人に「(出遅れのため)皆さんの支援でやっとスタート台に立てたがまだ力不足。混迷する町から信じあえる町、しがらみのない町づくりを」と訴え、「新しい風」と書いた遊説車で街頭に飛び出た。

 【後藤候補】約150人に「県も市町村も厳しい財政のなか、私が玖珠町の財政状況を改善した。光輝く町にすると約束します」と実績を強調。反対から推進に転じた運動公園については「一番いい結論を出したと思っている」と述べた。

 【宮西候補】立候補届け出後、自宅で政策ビラ配布やポスター掲示の準備。運動公園は「維持費がかかり、負の遺産になる」と反対を明言。本格遊説は27日から。「『住民が主役』のしがらみのない政治」「町が潤う仕組み」を訴える方針。

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 ◆立候補者(届け出順)

高倉正行(たかくら・まさゆき) 54 無新

 [元]衆院議員秘書[歴]大分トヨペット社員▽玖珠農高

梅木恒明(うめき・つねあき) 75 無新

 医療法人顧問▽アパート経営[歴]高校教諭▽法政大

朝倉浩平(あさくら・こうへい) 63 無新

 [元]大和住銀投信投資顧問執行役員[歴]証券会社員▽早大

後藤威彦(ごとう・たけひこ) 66 無前(1)

 [元]町長[歴]県玖珠九重地方振興局長▽会社役員▽法政大

宮西博幸(みやにし・ひろゆき) 44 無新

 翻訳業[歴]家庭教師▽学習塾講師▽米フェリス州立大

1063チバQ:2010/01/27(水) 22:08:13
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100125ddlk46010289000c.html
選挙:志布志市長選/志布志市議選 現新一騎打ちに−−告示 /鹿児島
 任期満了に伴う志布志市長選は24日、告示された。新人で元旧志布志町長、慶田泰輔氏(64)と、再選を目指す本田修一氏(61)の無所属2人が立候補を届け出、現職と新人の一騎打ちとなった。

 両氏は、志布志、有明、松山の旧3町合併に伴い、三つどもえとなった前回06年の市長選に続く2度目の対決。合併後のまちづくりのあり方を主な争点に論戦を交わしている。

 慶田氏は、同市志布志町の県道沿いの空き地で出陣式。「志布志の経済の核となる旧志布志町の中心市街地が年々さびれていく。豊かさを約束した本田市政だったが、地域を疲弊させている」と批判。市政刷新を訴えた。

 本田氏は、同市有明町で第一声。志布志港の整備促進を訴え「穀物輸入の国際中核港として発展させていく」とアピール。まちづくりについては「これからが次のステップ。大きな実りを収穫したい」と支持を求めた。

 また、市議選(定数24)には、現職26▽新人2−−の計28人が立候補。党派別では公明1▽共産1▽無所属26。定数が9削減され、激戦模様だ。

 投票は31日午前7時〜午後7時、市内40カ所で(一部繰り上げ)。同8時半から有明総合体育館で開票される。23日現在の有権者数は2万8205人(男1万3094人、女1万5111人)。【新開良一】

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 ◇志布志市長選立候補者(届け出順)
慶田泰輔(けいだ・たいすけ) 64 無新

 [元]旧志布志町長[歴]町青年団連絡協議会長▽町議会事務局長▽南曽於地区合併協議会長▽鶴丸高

本田修一(ほんだ・しゅういち) 61 無現(1)

 県港湾協会長▽曽於南部土地改良区副理事長[歴]農業▽旧有明町農業委員▽町長▽中大中退

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1064チバQ:2010/01/27(水) 22:44:09
乱立知事選
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku3/01.html

自民陣営、挽回に懸命
 民主の切り崩し激化




 「県政の諸課題の解決と県民の福祉の向上のため全力で取り組む決意をした」。やや緊張した面持ちでマイクを握った中村法道が宣言すると、集まった「新知事をつくる県民の会」準備会のメンバー約20人から大きな拍手が起きた。

 同会準備会は、自民党の支持団体の代表ら約30人で1日に発足。14日に中村に正式に出馬要請した。当初揺れていた中村だったが、19日午後には長崎商工会議所会頭の松藤悟らと極秘会談。出馬要請の受諾から辞表提出、正式な記者会見に至る日程を詰めていた。そこにはマスコミへの露出を増やし出遅れ挽回(ばんかい)を期す陣営の狙いが潜む。

 現職の金子原二郎が4選不出馬を表明してから約50日。自民党県連は迷走した。11月9日には民主党県連に統一候補擁立を申し入れ拒否された。この対応は28日に県連が開いた会議で出席した自民党市議から「こっけいにしか映らない」とこき下ろされた。

 こうした状況下、自民党色を薄める狙いで「県民の会」構想は持ち上がった。当初は国土交通省出身のもう一人の副知事、藤井健の名前が浮上。藤井が固辞した上「県民党の立場で戦うのに本県出身者を擁立しないのは矛盾する」との意見も強く、南島原市出身の中村に白羽の矢が立った。ある自民党県議は「中村の人柄を推す声が多い」と太鼓判を押す。

 県民の会と自民党県連はそれぞれ選挙対策本部を設ける予定だ。自民党県連が知事選でこうした選挙態勢を組むのは初めて。しかしいずれも不安を抱えたまま選挙戦を迎えようとしている。


新知事をつくる県民の会準備会のメンバーに拍手で迎えられ会場に入る中村法道副知事=21日夕、長崎市内のホテル
 12月16日に開かれた自民党県議団の議員総会。中村の選挙資金対策として、自民党県連会館(長崎市)の土地建物を担保に資金をつくる案が検討されていることに佐藤了がかみついた。「あの建物は先輩の血と汗と涙で造った。断固反対だ」。県連政調会長の小林克敏は「あくまで一つの考え方だ」と取りなすのがやっとだった。県議団のまとまりには不安が残る。

 県民の会にもほころびが出始めている。準備会に名を連ねたうち、これまでに県漁連や県歯科医師連盟の代表が外れた。民主党県連の切り崩しも激しさを増している。17日には県タクシー協会長の川添一巳の会社を民主党推薦で立候補予定の橋本剛が訪問。党衆院議員の山田正彦の紹介だった。川添は山田から「橋本の後援会長をしてほしい」と何度も頼まれていた。川添は「中村はいい人だが橋本にも魅力を感じる。後援会長にはなれないが、どちらを支援するか悩ましい」と苦しい胸中を明かす。

 中村が出馬要請を受諾した席に川添の姿はなかった。準備会の名簿からも名前は消えていた。(文中敬称略)

   ◆  ◆

 任期満了に伴う知事選(2月4日告示)は2月21日の投票まで2カ月となった。現職の金子原二郎氏(65)は4選不出馬を表明。前ルーマニア大使の東良信氏(61)、前共産党県委員会委員長の深町孝郎氏(67)=共産党推薦=、前農水省改革推進室長の橋本剛氏(40)=民主党推薦=、元参院議員の大仁田厚氏(52)、県議の押渕礼子氏(71)が正式に立候補を表明。副知事の中村法道氏(59)も21日、出馬の意向を表明し、無所属新人6人が乱立する選挙の構図がほぼ固まった。これまでの各陣営の動きを追った。



2009年12月22日長崎新聞掲載

1065チバQ:2010/01/27(水) 22:44:45
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku3/02.html
橋本氏、与党の力背景に
 「官僚出身」に懸念も




 「私は彼をタコ坊主と呼んでいる。官僚らしくなく部下に慕われている」。その言葉に会場からくすくすと笑いが漏れた。19日午後7時から対馬市厳原町の市交流センターで開かれた民主党衆院議員、山田正彦の国政報告会。山田からその容姿をユーモア交じりに紹介された橋本剛は「国政も変わった。県政も新しく変えなくてはならない」と訴えた。

 橋本は身長183センチ、体重88キロの巨躯(きょく)に丸刈り。一見いかつく映る印象を懸念してか、14日、初めての街頭演説では笑顔の子どものイラストがプリントされたネクタイを締めた。橋本は「新聞に出ている写真が怖いので」と笑いながらその理由を語った。

 民主党県連は8月の衆院選で県内四つの小選挙区で全勝した。県連はその余勢を駆って初めて知事選で独自候補を擁立。自民党県連の統一候補擁立の提案も拒否した。12日開いた県連の常任幹事会。選対長代行の萩原康雄は副知事の中村法道の立候補を見越し「人間的にはいいが現職の金子原二郎を支えた一人で、風通しの悪い県政を変えられない。衆院選で42万票を獲得した実績を糧に相手候補を上回る戦いをすれば勝利できる」とハッパをかけた。


民主党の福田衣里子衆院議員の国政報告会であいさつする橋本剛氏=16日夜、諫早市内
 民主党県連は連合長崎などと「新生長崎県民の会」(略称 新生長崎)を結成し、労働組合の選対や橋本の個人後援会も結集した選挙母体にする構想だ。党所属の8人の国会議員を前面に戦う戦術を描く。これまでに山田に加え衆院議員、福田衣里子が国政報告会を開き、支援者に橋本を紹介。国会議員とツーショットのポスターを製作し年内に掲示する予定だ。来年1月には幹事長の小沢一郎を招いて政治資金パーティーを計画。政権与党としての力をアピールする。

 しかし支援者には脱官僚を掲げ政権交代を果たした民主党が官僚を擁立したことに違和感が残る。12月5日、連合長崎が橋本を招いて開いた「県政を考える対話集会」。「『脱官僚』と言いながら官僚の候補者を擁立した点をどう理解したらいいのか」。出席した労働組合員から疑問が出た。参院議員の大久保潔重は「民主党が言う『脱官僚』は官僚依存からの脱却で、官僚の優秀な能力を県民のために使うのは政治の役割だ」と理解を求めた。立候補に意欲を示している党県議、高比良元の動向も懸念材料だ。

 県職員出身の中村が立候補の意向を示したことで、県職員組合には戸惑いも広がっている。福田衣里子の選挙を支えた県職組OBの一人は公然と中村を支援する。「中村の評判は良く県職員には仲間という意識が強い。中村も県職員組合に推薦願を出すつもりだ。九十九パーセント自主投票になる」と自信をにじませる。(文中敬称略)



2009年12月23日長崎新聞掲載

1066チバQ:2010/01/27(水) 22:45:17
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku3/03.html
深町氏は混戦を歓迎 再戦略迫られる東氏




 「(前副知事の)中村法道は出る(立候補する)のか。どうなっている」。18日夕、県建設業協会長の谷村隆三の携帯電話が鳴った。声の主は東良信だった。

 東は県立長崎南高で谷村の一つ先輩に当たる。谷村は自民党支持団体のトップらでつくる「新知事をつくる県民の会」準備会メンバー。東は同準備会が出馬要請した中村の動向を気にしていた。

 同協会や県医師会など準備会を構成する主な団体に推薦願を出していた東は、中村が断れば同会との連携を狙っていた。だがこのもくろみも中村が21日に受諾し、あっけなく崩れた。

 元内閣府審議官、前ルーマニア大使という経歴を持ちながら、東の思惑は外れ続けた。9月11日に真っ先に開いた立候補会見。「私の考えは民主党に似ている」と言い同党県連に推薦願を出した。推薦に自信を見せた東だが、同党県連は同じ官僚で約20歳も若い前農水省改革推進室長の橋本剛を選んだ。東と親しい佐世保市の政界関係者は「金子原二郎の4選出馬は固いと考え民主党に推薦願を出したのが誤り。あれがなければ自民党の候補になる可能性もあった」と分析する。

 東は「既存政党に失望感を持つ人の受け皿になりたい」と新たな戦略を語る。12月22日午後4時すぎ。東は親類の紹介で雲仙市国見町の農家を訪ね、名刺やパンフレットの束を配った。親類や同窓会などを通じ集めた後援会の入会者は約6千人になった。しかし立候補会見で述べた街頭演説やマニフェスト(政権公約)発表は3カ月以上たった今も実行できていない。


県庁前で出勤する県職員らに手を振る深町孝郎氏=11月18日朝、長崎市(左)
農家を訪問し握手する東良信氏=12月22日午後、雲仙市国見町
   ■   ■   

 11月18日午前8時すぎ。前日に立候補を正式表明した前共産党県委員会委員長の深町孝郎は長崎市の県庁前でマイクを握った。「金子県政は大型開発を優先し福祉や教育、医療をないがしろにしてきた。この県政を転換すべきだ」。党県議の堀江ひとみも「自民党も民主党も金子県政のオール与党だ。政策が同じ人が後を継げば、政党名が変わっても今まで通りの県政だ」と変革を訴えた。

 深町は党県委員会や県労連、県高教組など13団体でつくる「民主県政をつくる会」が擁立した。九州新幹線長崎ルートや、県と佐世保市が東彼川棚町に建設を計画する石木ダムの中止を明言する。12月3日午後6時半から長崎市桜町の県勤労福祉会館で開いた県政問題学習会。深町は長崎ルートで導入が検討されるフリーゲージトレインを「在来線の上を走って新幹線を名乗るのは詐欺商法だ」と痛烈に批判した。

 つくる会が知事選に候補者を擁立するのは4度目となる。陣営は6人が乱立する選挙構図を歓迎する。選対事務局長の錦戸淑宏は「これまでは『つくる会の候補者はどうせ当選しない』という雰囲気があった。しかし新人6人の戦いならだんご状態。今までにないチャンスだ。接戦の雰囲気をつくっていきたい」。政策の独自性を強調し存在感を示そうと懸命だ。(文中敬称略)



2009年12月24日長崎新聞掲載

1067チバQ:2010/01/27(水) 22:45:44
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku3/04.html
押渕氏女性アピール 大仁田氏発信力訴え




 12月2日、長崎市を見下ろす風頭公園にある幕末の志士、坂本龍馬の銅像前。元参院議員の大仁田厚は、宮崎県知事の東国原英夫の名前を挙げ「今地方に必要なのは発信力だ。宮崎に劣らない数と豊富さを兼ね備えた県産品を全国に売り込みたい」と強調した。

 異例といえる屋外での立候補会見には、スポーツ新聞の記者も集まった。大仁田は「かえんば、長崎!」と記したパネルを使い県庁舎移転反対を訴えるなどパフォーマンスを展開。翌日のスポーツ各紙には龍馬像の前でポーズを取る大仁田が大見出しとともに掲載された。

 大仁田は政党や企業・団体の支持を受けず、宮崎や大阪、千葉と続く知名度の高い知事誕生の流れに乗ったイメージ選挙を狙う。さらに対馬や壱岐、五島など各地を訪ね市長らと意見交換したり、商店街を歩くなど草の根的な活動も続ける。

 一方、タレントやプロレスラーの印象が強いため「政治を知らないのでは」という“負のイメージ”の打ち消しにも躍起だ。17日午後2時半すぎ。長崎市長の田上富久と面会後、記者に囲まれた大仁田は突然1台のテレビカメラに向かった。「一つだけ言いたい。僕はバカじゃない。40歳近くになって高校にも行ったし明治大学を卒業した」。そう言って深々と頭を下げた。

   ■   ■

 長崎市のホテル内にある喫茶店に緊迫した空気が流れた。17日午後4時すぎ。県医師会長の蒔本恭、渡辺造船所社長の渡邉悦治、前活水同窓会長の出口文子ら4人が県議の押渕礼子と向き合っていた。


「とみえ産業市」で市民にチラシを配りあいさつする押渕礼子氏=20日、五島市富江町(左)
坂本龍馬像の前で立候補を表明する大仁田厚氏=2日、長崎市風頭公園
 「どういうおつもりか」。知事選立候補の真意を尋ねる蒔本らに押渕は「金子県政に不満がある。民主党が擁立した(前農水省改革推進室長の)橋本剛は官僚だ。何としても出る」と譲らなかった。協議は不調に終わり、押渕は翌日、立候補を正式表明した。選対関係者は「押渕は前回の長崎市長選に立候補の意向を示したが断念した。再び降りたらおおかみ少年だ。覚悟は強い」と心情を代弁する。

 押渕は20日の五島市を皮切りに、各地で街頭宣伝を始めた。唯一の女性を意識した戦略を描く。21日午後5時半すぎ。長崎大学病院で働く女性職員のために開設した保育園の祝賀会。押渕はこう訴えた。「私は男女共同参画社会の推進を強く掲げている。女性の皆さん応援お願いします」

 蒔本や渡邉は県議選で押渕を支援してきたが、2人が名前を連ねる「新知事をつくる県民の会」準備会は前副知事の中村法道を擁立した。押渕は県医師連盟(県医師会の政治団体)顧問で、夫の英展は北松浦医師会長も務める重鎮だ。蒔本は「私は行政経験などからみて中村がいいと思うが、押渕の出馬で組織が割れるのは間違いない」と頭を抱える。

(文中敬称略)

(知事選取材班)



2009年12月25日長崎新聞掲載

1068チバQ:2010/01/27(水) 22:47:06
金子知事4選不出馬
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku1/01.html
意欲一転 突然の決断
 政権交代で行き詰まりも




 金子原二郎知事(65)が来年2月の知事選に立候補しない意向を固めたことが明らかになった。これまで4選出馬に意欲的とみられた知事の突然の不出馬に関係者には衝撃が広がっている。決断の背景と現職不在で混沌(こんとん)とする知事選の情勢を探った。

 1日午後3時すぎ、佐世保市のJAながさき西海会館に集まった県北の後援会幹部約200人を前に金子知事は切り出した。「民主党政権下で円滑な県政運営を図るには(自分が)身を引いた方がいい」。前日に急きょ呼ばれ4選出馬表明と思った多くの出席者は驚き、落胆した。中には泣きだす支持者もいた。慰留する意見も出たが、知事の決意の固さを感じた会場は再考を促すのは難しい、という空気が支配していた。

 金子知事は「内々の会合だから外には言わないで」と述べ、会合後に田中愛国幹事長ら自民党県連幹部や公明党県本部の織田長代表に電話で意向を伝えた。しかし「知事不出馬」のニュースは夜のうちに県内政界に一気に広まった。

 金子知事はこれまで出馬に意欲的とみられていた。ある後援会関係者は今年の正月に会った金子知事に「もう1期」の意欲を感じていた。田中幹事長も常々「金子知事は必ず出馬する。われわれはあうんの呼吸だ」と豪語していた。



登庁し報道陣の質問に答える金子知事=県庁
 一方で金子知事の言動に首をひねる関係者も少なからずいた。8月の衆院選では久間章生氏ら長崎1〜4区の自民党公認候補4人を応援。世論調査で民主党圧勝が伝えられてもその姿勢を変えなかった。元自民党衆院議員とはいえ、そのかたくなな姿は古くから金子知事を知る自民党ベテラン県議でさえ「普段慎重な知事からすると考えられない。自分の選挙が来年に迫っているのに」と驚くほどだった。

 それでも自民党候補は全敗し政権交代が実現した。諫早湾干拓事業の開門調査実現に向け勢いに乗る佐賀県、九州新幹線長崎ルートで未着工区間のJR長崎駅部の着工に向けた調査費削減、ダムに批判的な前原誠司氏の国交相就任に伴う石木ダム建設問題など、県政の懸案の先行きは不透明さを増すばかりだ。「衆院選で当選した(県内の)4人のうち2人は会ってもくれなかった」。金子知事は後援会の会合でこう漏らし、政権交代で県政運営に行き詰まりが生じつつあることをにじませた。

 久間氏は「残念だが仕方ない。諫早湾の開門調査などでの国の冷たい対応に嫌気が差したのだろう」とする。これに対し民主党の西岡武夫参院議員は「諫早湾干拓事業や九州新幹線長崎ルートなど民主党県連は国家プロジェクトに一貫し協力してきた。政権交代を(不出馬の)理由に挙げるのはおかしい。それより県民は多選に反対だ」と批判を強める。

 「4選を県民が望んでいない。政権交代も天の啓示だ」。2日に慰留に訪れた田中幹事長ら県連幹部にこうも述べた金子知事。不出馬をいつ決めたのか、理由は何か−。金子知事が記者会見を開かなかったためその真意は明らかになっていない。「長年の思いやいくつもの要因が複雑に絡み合ったのだろう」。知事に近い関係者はこう代弁した。



2009年11月3日長崎新聞掲載

1069チバQ:2010/01/27(水) 22:47:35
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku1/02.html
割れていた自民県議
 支持団体も動き鈍く




 金子原二郎知事の不出馬表明を受け、自民党県連三役や幹事長・議長経験者は2日、県連で対応を協議した。その後田中愛国幹事長や小林克敏政調会長らが県庁を訪ね知事に再考を促した。県議団の動きは一見まとまって見えるが、ある自民党県議は「知事からすれば『何をいまさら』という感じだろう」と知事の心境を読んでみせた。

 民主党県連が「現職に勝てる候補」を念頭に候補者擁立を探ったのに対し、自民党県議団は一枚岩ではなかった。金子知事に近いグループと一定距離を置くグループに分かれ、県議会議長や県連幹事長人事などことあるごとに衝突。距離を置くグループ内には政権交代後「有権者は変化を求めている。本当に現職で勝てるのか」との懸念も根強かった。さらに知事が自民党の推薦を受けず出馬する意向も漏れ伝わり、県政与党の存在感を示したい県議の一部は不満を募らせた。

 金子知事が慣例化していた9月定例県議会での出馬表明を見送ったため、距離を置くグループは「民主党が強力な候補者を擁立すれば引くのではないか。仮に不出馬表明が遅くなれば時間が足りず新たな候補者を擁立できない」と懸念。「自民党県連として不戦敗は避けるべきで、真意を正すべき」と主張した。こうした声に押され県連幹部らは10月16日、知事と面会し出馬の意向を尋ねた。知事は「10月末まで待ってほしい」と述べたが、この時点で出馬しないとは誰も予測できなかった。知事に近い県議は「自民党県議内のごたごたに嫌気が差したことも要因にあるだろう」と推し量る。



金子知事の不出馬表明を受け対応を協議する自民党県連幹部ら=2日、長崎市江戸町の自民党県連
 強力な対立候補がなく当選は堅いとみられた2期目、3期目の選挙と異なり、各団体の動きも鈍かった。4年前は8月に「公正な政治姿勢、卓越した行政手腕を高く評価している」と金子知事に出馬要請した県内の商工関係の政治団体も今回は見送った。ある関係者は「これまで政権与党を支援してきた。しかし政権交代を受け本部の対応が明確に決まっていない以上、無理だ」と明かす。

 県建設業協会も出馬要請を検討したが「ほかの候補者の動きも見るべきだ」などの意見が出てまとまらず、結論を先送りにしていた。知事を取り巻く環境や、向けられる視線は確実に変化していた。

 金子知事は1日に開いた後援会の会合で「政治活動は続けるので後援会組織は残したい」との意向を示した。古くからの支援者は「本県のため経験と人脈、政治力、政治感覚を生かす機会を期待したいし必要だ」と話す。自民党県議も「引退するにはまだ若い。来年夏の参院選にこれほど強い候補はいない」と期待する。参院選出馬の有無を含め今後の動向について4日に開く会見で知事が何を語るか注目される。



2009年11月4日長崎新聞掲載

1070チバQ:2010/01/27(水) 22:48:04
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku1/03.html
各陣営、戦略見直しも
 民主は対抗軸失い




 「彼は自民党の象徴的な存在。政権交代を追い風に攻撃しやすかったのだが…。拍子抜けだ」。金子原二郎知事の不出馬表明を受け、民主党県連の渡辺敏勝幹事長はこう述べた。多選批判や県政刷新といった明確な対抗軸を失い、戦略の見直しを迫られている。人選は同党の地元国会議員8人に委ねられ、本県出身の40代の中央官僚など複数の名前が取りざたされている。

 一方の自民党県連は金子知事の慰留を断念し、9日の議員総会で対応を協議する。民主党が若手官僚を擁立してくることを視野に、即戦力になる人物を基準に独自候補の人選を進めており、県庁幹部ら複数の名前が挙がっている。

 ただ自民党の現状を省みてある県議は「問題は今の自民党から立候補してくれる人がいるかどうかだ」とぼやき「民主党がいい候補を出してくれば」と条件付きで相乗りの可能性や自主投票も否定しない。いずれにしろ「向こう(民主党県連)の候補を見てからだ」と言う。

 民主党県連に推薦願を出した3人のうち、既に立候補を表明した前ルーマニア大使の東良信氏(61)は「現職が出ようと出まいと、長崎を変える気持ちで出馬する」と言い切る。一方、同党県議の高比良元氏(57)は「金子県政の軸足を変えるために立候補するので、モチベーションは変わる」、無所属県議の押渕礼子氏(71)も「後援会と相談する」と揺れ動く。現職の不出馬にそれぞれの反応は微妙に異なる。出馬が取りざたされている日本医師会常任理事の今村定臣氏(61)は「想定外で驚いている」としたが、自身の出馬への言及は避けた。共産党県委員会は今月中にも候補者を擁立する方針だ。

 金子知事は4日の不出馬の会見で「後継指名はしない」と述べた。その約40分前の県庁特別会議室。臨時の部長会議を開いた知事は出馬しない意向を伝え冗談めかしてこう付け加えた。「私も県政のために出ないのだからもし(知事選に)出る人がいたら(県庁を)今日辞めなくちゃいけないよ」。10月に発行された経済誌に金子知事の後継候補として実名で報道された、知事と距離を置くグループに近いともうわさされるある幹部を念頭に置いていたのは明らかだった。

 金子知事は会見で次の知事像について「政党色のない人」「トップは民間的発想を持っている方がいい。官僚はそこが分からない」「若い人だと(知事職を)国会議員へのワンステップにしてしまう。50代ぐらいがいい」と民主党県連の動きを察しているかのようにけん制した。

 県政のトップは12年ぶりに交代することになった。さまざまな思惑が交錯する中、来年2月4日の告示まであと3カ月となった。

(この連載は報道部・西村伸明、後藤敦、佐世保支社・山口栄治が担当しました)



2009年11月5日長崎新聞掲載

1071チバQ:2010/01/27(水) 22:49:53
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kiji/074.html
■告示まで1カ月 激しさ増す“前哨戦”

 知事選は2月4日の告示まで4日で1カ月となり、選挙に向けた動きが本格化してきた。立候補を表明している新人6人は知名度の向上や後援会の組織づくりに追われるなど、前哨戦も日々激しさを増している。

 暮れも押し迫った12月29日午後6時すぎ。雲仙温泉街(雲仙市)のホテル。主に島原半島内の農家や観光業者、漁業者らでつくる異業種交流会に招かれた前副知事の中村法道氏(59)が「私は島原半島出身だ。今後も半島発展に全力を尽くしたい」とアピールすると会場から拍手がわいた。

 この前日、島原市内のホテルで開かれたJA島原雲仙の島原地区営農センター慰労会。自民党の加藤寛治県議は「地元からの県知事をぜひ実現したい」と支援を呼び掛け、中村氏は名刺を配り握手して回った。

 中村氏は南島原市有家町の出身。1月1日にも同市内で開かれた県立島原高の還暦同窓会に出席するなど、陣営は島原半島を重点地域の一つと定めた戦略を描く。選対関係者は「まずは地元を固めたい。立候補表明が遅れ組織態勢はこれからだが『地元がやる気になっている』と長崎や佐世保に伝われば勢いが出る」と狙いを明かす。

 3日午後4時すぎ。初詣で客でにぎわう橘神社(雲仙市)の参道を身長差が30センチほどもある男女2人が歩き注目を集めた。前農水省改革推進室長の橋本剛氏(40)と民主党の福田衣里子衆院議員(長崎2区)。参拝客から記念撮影を求められた福田議員は橋本氏を招き寄せ、一緒に写真に納まった。

 この日2人は諫早市や雲仙市の神社5カ所を“はしご”した。全国区の知名度を誇る福田議員と行動を共にさせ、橋本氏の顔と名前を一気に売り込む戦略だ。後援会関係者は「とにかく顔を売る必要がある」と知名度向上に躍起だ。

 さらに後援会の拡充にも力を入れる。12月30日午後2時から長崎市内で開いた県立長崎北高の同級生らの同窓会。橋本氏は「私のことを知り、伝えてくれる人がいるのは心強い」と声を弾ませた。この日夜には祖父が店を開いていた同市中心部の公民館3カ所を訪ね、夜警中の住民を激励して回った。

 「あの人、大仁田さんじゃない」。1日午前1時すぎ。長崎市坂本2丁目の山王神社。黒のジャンパーにジーンズ、黒のニット帽という目立たない服装で現れた元参院議員の大仁田厚氏(52)だったが参拝客はすぐに気付き、次々に握手や記念撮影を求めた。

 当初人出の多い諏訪神社に行く計画だった大仁田氏だが「新年から派手なパフォーマンスをすれば悪い印象を与える」との判断で急きょ参拝場所を変更。陣営は当面、県北や離島といった各地の後援会づくりに重点を置く。選対関係者は「知名度では勝っており、パフォーマンスは告示後でも遅くない」と話す。

 「女性が頑張らないといけませんね」。12月29日午後2時すぎ。雲仙市愛野町の病院で県議の押渕礼子氏(71)からパンフレットを受け取った女性看護師はこう応じた。長崎市選出の県議で「全県的な知名度が低い」(押渕氏)ため、長崎大医学部の同窓生の病院を回ったり街頭宣伝車で各地を回り「女性の力で長崎を変える」などと訴えている。

 前ルーマニア大使の東良信氏(61)は年末年始を家族のいる東京で過ごし、有名人を応援弁士に呼ぶ街頭演説の計画を練った。2日午後には支援者が初売りでにぎわう佐世保市中心部のアーケードでチラシを配った。

 「6、7人の動きが報道されているが、金子県政が進めた大型開発をきっぱり中止できるか問われる」。12月31日午前11時すぎ。長崎市大浜町で街頭演説した前共産党県委員会委員長の深町孝郎氏(67)はこう述べ自らの独自性を強調した。陣営は知名度向上のため街頭演説を増やす。選対幹部は「金子県政をチェンジできるのは深町氏しかいないと訴える」としている。

大仁田 厚 52 元参院議員        無所属新
押渕 礼子 71 県議           無所属新
中村 法道 59 前副知事         無所属新
橋本  剛 40 前農水省改革推進室長   無所属新=民主推薦=
東  良信 61 前ルーマニア大使     無所属新
深町 孝郎 67 前共産党県委員会委員長  無所属新=共産推薦=
(五十音順、敬称略)
2010年1月4日長崎新聞掲載

1072チバQ:2010/01/27(水) 22:51:09
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kiji/091.html
■「農水票」めぐり攻防激化 赤松大臣が橋本氏てこ入れ 農、漁連は中村氏推薦



農漁業者と意見交換する赤松農相(中央)と山田正彦農水副大臣(右)=佐世保市常盤町、富士国際ホテル
 知事選で農水票をめぐる攻防が激しい。県農政連(山中勝義委員長)と県漁連(川端勲会長)は、自民党が支援する前副知事の中村法道氏(59)を推薦。これに対し、民主党は赤松広隆農相が24日、本県入りし、前農水省改革推進室長の橋本剛氏(40)の支援を農漁業者に直接求めた。

 同日午後4時半すぎ、西海市西彼町の西彼教育文化センター。赤松農相は、約150人の聴衆を前に、戸別所得補償制度のメリットを力説した後、横にいる元部下の橋本氏を紹介し、「農林水産業に元気がないが、副知事が知事になるだけでは変わらない。国と県が一体になってやれる体制をつくることが重要だ」と強調した。

 その30分前、会場に到着した赤松農相に、JA長崎せいひの山本光治組合長が陳情書を差し出した。約10億円かかるミカン選果機更新のため、補助金の予算執行を求める内容。受け取った農相は笑顔で、こうくぎを刺した。「知事選よろしく」

 農相はこの日、平戸、佐世保、西海の3市の会場をはしご。自民党の地盤である県北地区を中心に農水票の取り込みを狙った。佐世保会場で報道陣に囲まれた農相は、中村氏を推薦した県農政連を切り捨てた。「今までの自民党や金子県政がやってきたことを是としてやるのかな。それが長崎県の農業を駄目にしてきたんでしょ」

 県農政連は長年、自民の有力支持団体として、国政選挙などで集票力を発揮してきた。盟友(JA組合員、職員)は14万人に上り、JA島原雲仙の組合長は加藤寛治・同党県議。山本組合長も、長崎市内で20日にあった中村氏の総決起大会で支援を呼び掛けた。幹部の一人は「東京で(民主党国会議員が)決めた落下傘候補には任せられない」と県農林部長を務めた中村氏を強力に推す。26日には1500人規模の総決起大会を諫早市内で開く。

 しかし、こうした訴えがどこまで浸透しているかは未知数だ。対馬市の農業男性(62)は中村氏を支援するよう仲間から頼まれたが、「はっきり断った」。その理由に政権交代を挙げ、「陳情の方法も変わった。時代の流れに合わせた方がいいのでは」と話す。

 一方、県漁連は、中村氏の支持団体「新知事をつくる県民の会」からいったん離れ、役員12人が2度にわたって知事選の対応を協議。「国の支援がなければ漁業はやっていけない」として「両者推薦」「自主投票」という案も出たが、最終的には中村氏推薦にかじを切った。「簡単には(自民との)関係を切り捨てられない。悩ましい」。川端会長はため息をついた。


2010年1月25日長崎新聞掲載

1073チバQ:2010/01/27(水) 22:52:22
>>1052
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kiji/093.html
■松浦市長選で民主推薦候補惨敗 民主影響は不透明、自民「戦う上で参考」



中塚祐介氏(左)の出陣式に駆け付けた本県選出の民主党国会議員=17日午前、松浦市志佐町の松浦中央公園
 【松浦】民主党推薦の新人が現職に大差で敗れた松浦市長選から一夜明けた25日、県内の民主党関係者からは知事選への影響を懸念する声が出たが、「票差が開きすぎて参考にならない」との見方も。これに対して自民党関係者は、政党色を出さず「市民党」を打ち出した現職が再選を果たした点で、「知事選を戦う上で参考になる」と分析した。

 「知事選、(今夏の)参院選の『先陣』という思いでやってきた。惨敗を喫し、松浦では非常に大きなマイナスを与えてしまった」。24日深夜、落選が判明した中塚祐介氏は選挙事務所で肩を落とした。

 松浦市はもともと自民党の支持基盤とされる地域だが、昨年8月の衆院選で宮島大典衆院議員が北村誠吾衆院議員に約250票差に肉薄。比例代表では逆に民主党が600票ほど自民党を上回った。

 民主党県連は市長選を2月の知事選の前哨戦と位置付け、中塚氏を推薦した。宮島氏をはじめ、多くの国会議員が何度も中塚氏の支援に駆け付けた。党推薦で知事選に立候補予定の前農水省改革推進室長、橋本剛氏(40)も9日に松浦市で支援を呼び掛けた。

 ところが、宮島氏の支持者の一部は現職の友広郁洋氏の支援に回った。松浦もエリアとする連合長崎佐世保地域協議会は「中塚氏を推薦できない労組がある」として自主投票を決定。小沢一郎幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる事件で、市長選告示直前に同党の現職衆院議員が逮捕されるなど、中塚氏にとって逆風の連続だった。一方現職の友広氏は当初、民主党に推薦願を出したが断られたため「市民党」を掲げた。この方針転換が結果的に奏功した形だ。

 渡辺敏勝県連幹事長は「タイミングが悪かった面もある」と党のイメージ低下が敗戦の一因になったとの見方を示した。逆に同じく「県民党」を掲げる前副知事の中村法道氏(59)を支援する自民県連幹部は「友広氏も中村氏もパターンは一緒。知事選を戦う上で参考になった」と冷静に分析する。

 だが、2期目を狙う現職に新人2人が挑んだ市長選と、新人同士の争いとなる知事選では構図が異なる。ある民主党県連関係者は「衆院選は追い風が吹いたが従来、県北は保守の地盤。(松浦市長選では)連合もまとまらず苦戦は覚悟していた」と話した。これに対し、中村氏の陣営関係者は「市長選と知事選は全く別物。支援者はそれぞれの陣営に入り交じっている。まだ軽々に有利だ不利だとは言えない」と気を引き締めて語った。


2010年1月26日長崎新聞掲載

1074とはずがたり:2010/01/28(木) 01:32:36
>>1052>>1073
これは,惨敗ですね・・。
事実上民主系勢力が独自候補はと相乗り派に別れたようですのでまあそのまま参考にはならんでしょうけど,このままカネの問題抱えて知事選突っ込むのもまずいっすね。
大仁田が当選しかねない・・

1075チバQ:2010/01/28(木) 12:46:37
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20100125-OYT8T01251.htm
市議会との関係修復急務
政のあと(上)


当選から一夜明けて記者会見する戸敷氏  「得票数を見て、ひしひしと責任を感じたというところです」

 当選証書付与式を終えた後の記者会見。緊張からか固い表情を崩さなかった戸敷正氏は、一夜明けた感想を聞かれ、ようやく顔をほころばせた。

 津村重光市長に挑んで敗北した前回選挙で獲得したのは7万176票。今回はさらに1万以上を上乗せする8万1951票を得て、前市議・斉藤了介氏に3万票以上の大差を付けた。

 勝因を問われると、「重ねてきたミニ集会の輪が広がったこと」と述べ、この4年間の地道な活動が実を結んだ結果と分析した。

 一方、次点に泣いた斉藤氏陣営。選対本部長を務めた日高義幸市議は24日夜、準備期間の短さを敗因に挙げ、「(有権者と)対話し、そこからいろんなことをくみ取る機会が少なかった」と、述懐した。

 新人3氏による選挙戦は盛り上がりを欠いた。投票率は前回から5・52ポイント下がって48・15%。戸敷氏は「候補の魅力(不足)と政治離れかな……。私自身、訴えが足りなかったのかも」と、振り返った。

 現市政を「市民の目線に立っていない」と、批判してきた戸敷氏の当選に、市職員の間には困惑と期待が交錯する。

 戸敷氏が早々に廃止の意向を明言した地域コミュニティ税。税を所管する市民部の幹部は「近く廃止条例案の作成を指示されるだろう。推進の立場だっただけに、つらいことだ」と心境を吐露した。

 だが、別の市職員は「長期政権の津村市長には意見を言えない風潮があった。新市長になれば変わるかも」と、変革に期待を込める。

 新市長にとっては、職員の人心掌握と共に、津村、斉藤両氏を支援してきた市議たちとの関係修復が急務となる。

 市長選で、戸敷氏を支援した市議は全45人(欠員1)のうち11人。津村市長の実質的な後継者と目された斉藤氏には26人が付いた。「議会対応を誤れば市政に混乱を招く」(市幹部)との見方は強い。

 実際、斉藤氏を支えた市議の一人は「戸敷さんは我々が推した斉藤を破った人。急に協力するという気持ちにはなれない」と述べ、微妙な距離感を打ち明けた。

 ただ、同じ立場のある市議は「『大人の関係』というものがある。市民にとって大切なのは何かということを考えながら、付き合うわけだから、反対のための反対はしない」として、是々非々の姿勢で臨む構えだ。

 「4年間、私の批判ばかりをしてきた人が市長になっていいのか」

 津村市長は23日夜、斉藤氏の帰陣式で、戸敷氏への違和感をこう表現していた。25日に感想を問われると、「結果は尊重すべきだ。しこりを残してはいけない。健全な市政運営を期待している」と淡々と語った。

 16年ぶりに県都の新しいかじ取り役となった戸敷氏。市民が注視する中、新市政は2月8日に始動する。

   ◇

 宮崎、都城、延岡の3都の市長選が終わった。政の現場から、波紋や関係者の思惑を報告する。

(2010年1月26日 読売新聞)

1076チバQ:2010/01/28(木) 12:48:15
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20100127-OYT8T01152.htm
政のあと<下> 首長・議会の「自律」重要


空席が目立った公開討論会(都城市)  「投票率低迷が予想される中、いかに前回得票に近づけるかが勝負だった。上出来だ」

 都城市長選の投開票から一夜明けた25日。新人の山田裕一氏(49)を圧倒する2倍以上の票を積み重ね、再選を決めた長峯誠氏(40)の陣営幹部は、こう感想を語った。

 有権者から「初めから結果が分かっている」との声が聞かれるほど、市長選は盛り上がりに欠けた。顕著に表れたのが、7日の公開討論会だった。定員1400人の会場に、集まったのはわずか350人。都城インターチェンジ付近を活用するサブシティ構想の是非や、合併効果などの主張を交わす2人に対し、訪れた主婦(55)は「実質的に、現職の『信任投票』だから」と漏らした。

 投票率は前回から約5ポイント下がって65・56%。定数が8人減って激戦だった市議選が同じ日でなければ、5割を割り込むことも予想された。

 結果を見れば、有権者は市の借金や職員数を着実に減らし、目立つ失政もない現職を評価した。一方で、「合併で疲弊した地域の振興を」などと訴えた山田氏の得票も決して無視できない。合併効果を実感できず、サブシティ構想に必要な巨額の事業費をどう工面するのか――。市政への不満や疑問は今も少なくない。

 当選後、長峯氏は「今後は傲慢(ごうまん)の芽との戦い」と自らを戒める。有権者の信頼をつなぎ留めるためにも、これまで以上に、見通しを丁寧に示しながら、市政を運営することが不可欠だ。

     ◇

 同様に現職と新人が争った延岡市長選。「言っていることは雇用対策や医療充実策で同じ。実現の可能性や政策の裏付け、根拠を納得していただけるかが争点だった」。再選を果たした首藤正治氏(54)は25日、こう総括した。

 敗れたベテラン県議の井本英雄氏(63)は「キヤノン工場誘致の失敗」を批判し、新規雇用創出3000人を公約に掲げた。対抗する形で首藤氏は1500人以上の雇用を打ち出し、オフィスビルの誘致によって新規雇用が310人以上生まれる見込みなども示した。井本氏は「(創出策に)当てはあるが、ほかの市町村も参戦するので、公開できない」と述べるにとどめた。

 4年前の市長選で、政党の支援を受けた現職らを破った首藤氏。今回は支援の構図も一変し、政党など約170団体からの推薦を受けた。終始優位に戦いを進めたが、「相手候補に投じた方とも一緒に頑張っていけるような市政運営を心がける」と謙虚な姿勢だ。九州の市町村では面積が2番目に広い自治体の首長として、全体に目配りをしながら、住民が一丸となる市政の運営が求められる。

 差が開いた選挙結果や年齢などから“長期政権”の雰囲気も漂う。だからこそ、市長与党の議員も少なくない議会には、しっかりとしたチェック機能が求められている。

(2010年1月28日 読売新聞)

1077チバQ:2010/01/28(木) 12:52:11
>>992>>1018
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-28_2270
古謝・親川氏 三日攻防突入 南城市長選
激しい集票合戦
政治 2010年1月28日 09時58分
(2時間53分前に更新)

 【南城】31日投開票の南城市長選は28日から「三日攻防」に入る。

 2期目を目指す古謝景春氏(54)=無所属、自民、公明支持=と、新人の親川盛一氏(68)=無所属、社民、社大、民主、国民新、政党そうぞう推薦=の両陣営は市内4地区をくまなく回り、最終盤の集票合戦に力を入れている。

 古謝氏は1期4年の実績を強調。「市民とともに協働の街づくりを目指す」と訴える。支援する与党系市議らを中心に市内を遊説、街頭などで支持拡大を図る。

 親川氏は長年の行政職や県議の経験を前面に、「公平公正な市政運営を実現する」と強調。推薦する政党関係者らの応援を得て、スポット演説で支持を訴える。

 25日から始まった期日前投票で27日までに1835人が投票を済ませた。

 同市長選にはこのほか、新人の新城建一氏(69)=無所属=が立候補している。

1078名無しさん:2010/01/29(金) 01:12:53
ん、(例えば)官公労が乗れずに連合が股裂きになって自主投票とか
支持者の一部が現職と新人に割れてまとまらないとか
首長選ではよくある話じゃないか
票差云々より、それぞれのグループで結束できるような体制を作ることが大事

1079チバQ:2010/01/29(金) 20:44:11
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=21857
竹原市政への批判相次ぐ 阿久根市民が「考える会」結成
(2010 01/29 10:31)

市議会議員と意見交換する「阿久根の将来を考える会」=28日、阿久根市の市民会館 混乱が続く阿久根市政を検証しようと、若手市民でつくる「阿久根の将来を考える会」(川原慎一会長)が28日発足し、市民会館で市議会議員と語る会を開いた。出席者からは、竹原信一市長の障害者差別的なブログ(日記風サイト)記載や職員の懲戒免職問題への批判が相次ぎ、「市長はすぐ辞職すべき」との意見も出た。
 会には青年会議所関係者ら約50人と、市議16人中15人が参加。竹原市政の是非や問題点、今後の市政のあり方など六つの質問について、市議がそれぞれ見解を述べ、市民と意見を交わした。
 出席した40代自営業男性は「無責任な言動で阿久根は日本中から笑いものにされている。市長の資格はない」と発言。このほか「(報道取材拒否や議会対応など)説明責任を果たしていない」などの意見が出た。
 一方、市長支持派議員は「市政は停滞していない。不妊治療助成などいろいろな施策を行っている」と反論した。

1080チバQ:2010/01/29(金) 21:18:40
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=23318
3都の針路(上)…宮崎
2010年01月26日


■議会への対応試金石

 無所属新人3人が争った宮崎市長選は、元佐土原町長の戸敷正(57)が初当選した。引退する現職市長の津村重光(62)が支援、多くの政党や団体の推薦を受けた前市議斉藤了介(43)に3万票以上の大差をつけた。

 津村に惜敗した前回に続く2度目の挑戦で勝利をつかんだ戸敷。選挙戦では地域コミュニティ税(地コミ税)の廃止を訴えるなど、津村批判の受け皿を目指した。県都にとっては16年ぶりの「政権交代」。戸敷は津村を支えた勢力と向き合うことになる。

   ■     ■

 戸敷が最初に直面する壁は、地コミ税廃止条例案を提出する予定の市議会3月定例会となりそうだ。今回、市議46人のうち26人が斉藤支援で動いたのに対し、戸敷に味方したのは11人。少数与党のため、同条例案が議会をすんなり通過しない可能性がある。

 戸敷は25日の会見で「議会運営が厳しくなるという指摘の意味が分からない。地コミ税導入も市民の理解を得ておらず、手順に問題がある。しっかりと審議してもらい、是々非々で臨みたい」と強調。「行政とは市民のためになるか、ならないかだ」と続けた。

 対する津村は戸敷の政策について「私の進めた財政健全化路線から外れている。地コミ税の廃止にしても基本政策が違う」と指摘。現職の後継と目された候補と戦い、少数派市議団の支援を受け初当選を果たした点で共通する2人。ただ、津村は前職市長の政策を基本的に踏襲した。「志や政策が立派でも駄目だと思い知らされた」と津村は同日、戸敷を意識して就任当初を振り返った。津村は市長就任後の1年間、多数派の市議と話し合いを重ね信頼関係を構築、味方に付けた。「全方位外交」と呼ばれた政治手法の原点がそこにあった。

 選挙期間中、斉藤を支援した市議の1人が戸敷の目指す改革路線を警戒してこう語った。「戸敷が市長になれば議会は混乱するだろう」

   ■     ■

 今回、斉藤を推薦した宮崎地区建設業協会は昨年12月、同市内で総決起集会を開催。後援会名簿3万人を募るなど、関係者が「近年の市長選では記憶にない」というほどの熱の入れようだった。斉藤推薦の根拠は「(6千万円以上を一般競争入札、同額未満を指命競争入札とする)現行入札制度の維持」だった。

 戸敷は「指名競争入札制度は堅持した上で公平な指名を行う」と公約に盛り込んだ。一般競争入札による事業費削減効果より、公共工事が雇用・経済対策につながることを重視するのが堅持の理由。一方で「これまで偏った指名があったのでは」と指摘もする。ある業界関係者は「業界は疲弊している。選挙でのしこりがないよう冷静に対応してもらいたい」と話し、早くもさや当てが始まっている。

      ▽

 宮崎、都城、延岡市長選は24日投開票され、新リーダーの顔触れがそろった。直面する課題などを探る。(敬称略)

1081チバQ:2010/01/29(金) 21:20:08
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?blogid=4
3都の針路(下)…都城、延岡
2010年01月27日


■公約達成へ道険しく

 ともに再選を果たした延岡市長の首藤正治(54)と、都城市長の長峯誠(40)。再び市政のかじ取りを託された2人には、市民と契約したマニフェストの実現が問われる。

   ■    ■

 「ほっとしたが、これからが大変」。再選を果たした首藤が初登庁した25日、延岡市幹部が漏らした一言は、市政継続に胸をなで下ろす職員の本音が透ける一方で、公約達成への道のりの険しさを浮き彫りにする。

 選挙戦で井本英雄(63)と激しい舌戦を繰り広げたのが雇用問題だ。サービス合戦にも似た論争の中、井本が掲げた「新規雇用3千人」に呼応するように「1500人以上の雇用創出」を打ち出した首藤。「簡単にクリアできる施策では意味がない」と自らもハードルの高さを認める。

 首藤が初当選した2006年以降、企業誘致や緊急雇用対策などで延岡市内には約870人の雇用が生まれた。このうち少なくとも4割ほどはパートやアルバイトを含む非常用雇用。数字だけ見ても、今後4年間で1500人以上の雇用創出が容易ではないことは明らかだ。

 さらに若者の流出を防ぎ、人口減少に歯止めをかけるには、常用雇用の拡大が不可欠。市民が求める成果も、その割合を高めるところにある。当選した翌日、会見に臨んだ首藤は「有権者との約束は守る」と明言した。

   ■     ■

 選挙戦でマイクを握るたびに長峯が並々ならぬ意欲をみせたのがサブシティ構想。周辺4町と合併した新都城市の一体的な発展が狙いで、物流の拠点でもある都城インターチェンジ付近に新たな拠点を整備するもの。長峯が構想を温め、2004年の旧都城市長選で打ち上げた「看板政策」だ。

 構想はこの5年で次第に具体化された。救急医療センターや市郡医師会病院を移転新築するとともに、雇用創出を目指し工業団地を整備する計画が進む。市長職を「3期まで」と公言している長峯にとって、通算3期目となる今期までに是が非でも形にしたい最優先課題と言える。

 病院移転は今夏までに具体的な移転場所を決定。最大の難関だった概算75億円の建設費は国の交付金(十数億円)が内定し、残りは市と医師会で支出する。医師会員の一部には重い負担を懸念する声もあるが、26日に初登庁した長峯は13〜15年オープンを目指し「できるだけ前倒しして実現したい」と強気だ。

 工業団地は対象エリアが大規模農地を含んでおり、農地転用許可の難題が横たわる。不況下での企業誘致の可能性や農地転用の必要性を国に理解してもらわなければならず、任期中に分譲を終えるかどうかは不透明な状況だ。

 首藤、長峯は市長選で多くの支持を受けた。マニフェストに掲げた政策は県北、県西地域の発展を左右する。2人に投じられた市民の思いを実現できるのか、注視する必要がある。(敬称略)

1082チバQ:2010/01/30(土) 10:26:21
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/local/kiji/20100130/20100130_0001.shtml
【福岡】久留米市長選、31日投開票 南氏、遊説で現市政を批判 楢原氏、個人演説会で票固め
2010年01月30日 00:57
 江藤守国氏の市長辞職に伴う久留米市長選が31日、投開票される。いずれも無所属新人で、元市議の南牧夫氏(75)と、前副市長の楢原利則氏(61)が立候補。両者とも遊説に力を入れている。

 個人演説会を開かずに、選挙カーや街頭での演説を続ける南氏。「旧久留米市偏重の政治を変えたいと訴えると、旧4町の有権者から励ましの声がかかる」という。運動最終日の30日も選挙カーに乗って市内を回り、市職員の給与削減などの行政改革に取り組むことなどを訴える予定という。

 大半の市議や、農政連、連合などの各種団体から推薦されている楢原氏は街頭演説のほか、市議と一緒に毎夜、各中学校区で個人演説会を開催。「(市職員としての)40年の経験を生かし、職員と責任ある政策を講じたい」と江藤市政の継承を打ち出し、票固めに動いている。30日は午後5時から西鉄久留米駅周辺の中心商店街を歩いた後、3カ所で個人演説会を開く予定。

 投票は31日午前7時−午後8時、市内59カ所で。同9時半から同市東櫛原町の県立久留米総合スポーツセンター体育館で開票される。有権者数は24万4523人(23日現在、市選管調べ)。

◆開票情報は西日本新聞社のホームページで速報します。

=2010/01/30付 西日本新聞朝刊=

1083チバQ:2010/01/30(土) 11:45:49
農林水産副大臣と同姓同名だけど別人です。

http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100130/04.shtml
山田氏が知事選に出馬表明 立候補予定者6人に
 諫早市の会社役員、山田正彦氏(44)は29日、同市内で記者会見し、2月4日告示、同21日投票の知事選に無所属で立候補する考えを表明した。

 山田氏は「自殺や破産した人、その日の食事代にも困っている人が大勢いる。県民の生命と財産を守るため立候補する」と述べた。公約として県内の高速道路、バイパス道路の料金無料化や県内全域をカジノ特区にすることなどを挙げた。

 九州新幹線長崎ルートについては建設推進、県庁舎整備については県央地区に移転する考えを表明。国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防開門調査と石木ダム建設については「住民の話を聞いて判断する」とした。街頭演説などの選挙運動はしないという。知事選の立候補予定者は6人になった。

1084チバQ:2010/01/31(日) 10:07:06
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20100131-OYS1T00234.htm
長崎知事選4日告示 「政治とカネ」影響は?
 長崎県知事選が来月4日に告示される。現職の引退に伴い新人6人の乱戦となる見通しで、政権交代後、九州、沖縄、山口では初めて、民主党と自民党がそれぞれ推す候補が激突する。政権与党として攻勢を強めていた民主党は「政治とカネ」の問題に影響を受け始めた。自民党は「県民党」を掲げる前副知事に推薦・支持は出さず、党派色を薄めながら全面支援する構えだ。

 「いろんな問題があることは率直におわびしなくてはならない」

 30日午後、長崎県諫早市のJR諫早駅前で、前原国土交通相が声を上げた。国交相は、民主党と社民党が推薦する元農林水産省室長・橋本剛氏(40)の応援に駆けつけた。

 約10分間の演説で「政治とカネ」に触れたのは一言だけ。「事件のことは、何も話さんバイね」。聞いていた60歳代の主婦は不満そうな表情を浮かべた。

 昨年8月の衆院選で民主党候補は県内4選挙区で全勝。今回、40歳という若さもあいまって、「圧勝の再来」への期待も膨らんだ。しかし、小沢幹事長や鳩山首相の問題で、次第に逆風が吹き始めた。

 24日の同県松浦市長選では、民主党推薦の新人候補が現職に大差で敗れた。県選出国会議員や橋本氏も応援に入っていただけに、同党県連幹部は「イメージ低下は否定できない」とため息をつく。「知事選がもう少し先だったら……」。県連関係者から本音も漏れた。

 一方、自民党はこうした“敵失”が追い風になるとは見ていない。

 今回支援するのは、前副知事の中村法道氏(59)。立候補の要請から集会の設定まで行うのは、約30の経済団体などでつくる「県民の会」で、「衆院選で負けたトラウマ」(田中愛国・自民党県連幹事長)から党派色は表に出さない。公明党県本部も「県政に精通した人物だし、自民党と同じ立場で支援したい」(江口健幹事長)と足並みをそろえる。

 もちろん水面下では自民党県議らが活発に動く。国政では野党だが県議会では多数派。県議は推薦状を手に1人200社を目標に企業を回っている。「国政と首長選は別物。『知事までは渡せない』との危機感がある。相手陣営とは必死さが違う」とある県議は語る。

 知事選には2人のほかに、元参院議員・大仁田厚氏(52)、県議・押渕礼子氏(71)、市民団体事務局長・深町孝郎氏(67)(共産推薦)、会社役員・山田正彦氏(44)が立候補を表明。

 大仁田氏は高い知名度を生かし、県産品のPRと県内経済の活性化策を強調。医師でもある押渕氏は医療と産業の連携などを訴える。深町氏は九州新幹線長崎(西九州)ルートなど大型公共事業の中止を公約に掲げる。

(2010年1月31日 読売新聞)

1085とはずがたり:2010/02/01(月) 11:18:14
07年県議選
京都郡 定数1−無投票
氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
○ 井上 幸春 56 無所属 現 5 郡体協顧問 =緑友会・新風所属


選挙:みやこ町長選 井上県議が正式出馬表明 /福岡
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100115ddlk40010392000c.html

 任期満了に伴うみやこ町長選(4月6日告示、同11日投開票)に、京都郡選出の井上幸春県議(59)=無所属=が14日、記者会見して正式に立候補することを表明した。出馬表明は原田和美町議(62)=同=に続き2人目。

 井上氏は「多くの有権者から『あなたしかいない』と言われ、決断した。現在の町に対して『元気がない』『まとまりがない』という声を聞く。少子高齢化も進み、農業や自然、歴史文化を生かす全員参加の町づくりを進めたい」と語った。政策として、町長への直通メール公開▽光ファイバー網敷設によるIT先進地化▽小中学校の英語教育推進−−などを掲げた。

 井上氏は県議5期目。3月県議会終了後、辞職するという。

〔京築版〕
毎日新聞 2010年1月15日 地方版

1086とはずがたり:2010/02/01(月) 11:21:02
>>1085
何気なく拾って選挙結果貼り付けた」だけだけど,地方の定数1で無投票当選する外見は如何にもただの自民系候補だけど,元々は民社系(塚本三郎は最後自民党だったけど)だそうな。

選挙:みやこ町長選 井上県議も出馬意向 「新しい町作りを」 /福岡
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100108ddlk40010418000c.html

 任期満了に伴うみやこ町長選(4月6日告示、同11日投開票)で、京都郡選出の井上幸春県議(59)=無所属=が立候補する意向を固めた。

 井上氏は同町犀川出身。旧民社党委員長、塚本三郎・元衆院議員の秘書を経て、91年の県議選で初当選した。現在5期目。

 井上氏は7日の京築広域圏消防本部点検式で「最後のあいさつになる」と県議を辞す考えを示した。取材に「苅田は工業が発達しているが、みやこは少子高齢化が進み、墓を守る跡取りに困る状態だ。農林業と自然を生かした新しい町作りに県議経験を生かしたい」と話した。

 町長選を巡っては、原田和美町議も出馬の意向を示している。現職の白石春夫氏は既に引退を決めている。【降旗英峰】

〔京築版〕
【関連記事】

毎日新聞 2010年1月8日 地方版

1087チバQ:2010/02/01(月) 12:17:24
>>1077
大差って程差は付いてないように見えるが
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-02-01_2409
古謝氏が大差で再選 南城市長選
実績前面に掲げる


2期目の当選を決め、支持者とバンザイ三唱する古謝景春氏(中央)=31日午後9時58分、南城市佐敷の選対事務所

[画像を拡大]
政治 2010年2月1日 10時03分
(2時間12分前に更新)

 【南城】任期満了に伴う南城市長選は31日投開票され、現職の古謝景春氏(54)=無所属、自民、公明支持=が1万2697票を獲得し、新人で元県議の親川盛一氏(68)=無所属、社民、社大、民主、国民新、政党そうぞう推薦、共産支持、新人の新城建一氏(69)=無所属=に大差をつけ、2期目の当選を果たした。当日有権者数は3万1176人。投票率は74・47%で前回を4・17ポイント下回った。

 行財政改革や経済振興の進め方などを争点に選挙戦が展開された。

 古謝氏は市独自の土地利用計画策定や行財政改革など、1期4年の実績を前面に掲げ「市民党的立場」を強調。旧町村の元首長や与党系市議らで地域支部をつくり、支持基盤を固めた。

 親川氏は民主党県連をはじめ県政野党6党から推薦・支持を得て選挙戦を展開したが及ばなかった。

 古謝景春氏の話 非常に厳しい選挙戦だったが、4年間、市民と共に市民が主役のまちづくりに全力を注いできたことを評価してもらった。これからも地域の抱える課題を解決し、行財政改革を進めながら、日本一元気で魅力のある南城市をつくっていきたい。

 古謝景春氏(こじゃ・けいしゅん) 1955年生まれ。79年に旧知念村役場採用後、2002年村長に当選。06年初代南城市長に当選。沖縄大学卒。旧知念村安座真出身。


当 古謝景春氏 12、697票  
  親川盛一氏 10、215票  
  新城建一氏    129票
(選管最終 投票率74・47%)

1088チバQ:2010/02/01(月) 12:21:39
>>1061-1062
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2010_126498567013.html
玖珠町長に朝倉氏 前職・後藤氏ら破る
[2010年02月01日 09:49]
支持者に囲まれ万歳をする朝倉浩平氏(左)と妻の由美子さん=31日午後9時36分、玖珠町塚脇の選挙事務所
 リコール(解職請求)運動中の町長辞職に伴う玖珠町長選挙は31日投票され、開票の結果、無所属新人で元投資信託会社役員の朝倉浩平氏(63)が、前町長の後藤威彦氏(66)やほかの無所属新人を下して初当選した。最後まで競り合った元国会議員秘書の高倉正行氏(54)とは17票差だった。

 町民は後藤氏が総合運動公園建設中止の公約を翻すなど混乱した町政を平常に戻したいとして、清新なイメージの朝倉氏を選択した。
 朝倉氏は立ち上がりが遅く知名度もなかったが、手づくり選挙が町民に好感を持って迎えられた。既存の政治に対して批判的な町民らが町政に「新しい風」を求め、政治や行政に無縁だった朝倉氏を選んだ。
 投票率は76・12%(当日有権者数1万4675人)。前回(77・53%)を1・41ポイント下回った。

朝倉浩平(あさくらこうへい) 63 無新(1)
早稲田大卒(投資信託会社役員、銀行アドバイザー)町内森出身。

町民の声に応える
 朝倉浩平氏の話 町を変えてほしいという町民の声に応えたい。総合運動公園は計画を縮小せざるを得ないだろうが、皆さんの声を聞いて決める。私は民間出身。行政の無駄を省き、福祉、教育を充実させる。議員、役場職員と一緒になって町を良くしていきたい。

公約転換、不信大きく
 ◆解説◆後藤氏へのリコール運動が引き金となった町長選。総合運動公園建設中止の公約を変更するなど、その政治姿勢や公約の在り方をめぐる町民の判断が注目された。全国的にマニフェスト選挙が定着する中、公約転換への不信は大きく、町民は「しがらみのない町政」を訴えた朝倉氏に町長のいすを与えた。
 朝倉氏は知名度不足と出馬表明の遅さを、人柄と民間出身の経歴を前面に押し出すことで乗り越えた。クリーンな印象を打ち出し、後藤氏への批判票を含め浮動票の獲得に成功。同級生らのボランティアを中心にした運動は、選対の組織力に頼る従来型の選挙からの変化を示した。
 朝倉氏には町内に生じた混乱としこりを解消し、一から町をまとめ直す手腕が求められる。運動公園問題解決の着地点を探るだけでなく、山積する課題に待ったなしの対応が迫られる。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/149735
新人の朝倉氏が初当選 出直し玖珠町長選
2010年2月1日 01:18 カテゴリー:九州 > 大分
 前町長辞職に伴う大分県玖珠町の出直し町長選は31日投開票され、新人で元会社役員の朝倉浩平氏(63)=無所属=が、前町長の後藤威彦氏(66)=無所属=と、元衆院議員秘書の高倉正行氏(54)=無所属=ら新人3人を破り、初当選した。

 2008年8月の前回町長選で「町総合運動公園の建設中止」を公約に掲げ当選した後藤氏が、就任後に公約を撤回したため、町民グループが解職請求(リコール)に向けた署名活動を展開。後藤氏は昨年12月に辞職し、出直し選となった。投票率は76・12%。当日有権者数は1万4675人(町選管調べ)。

玖珠町長選
 (開票終了) 
当 朝倉浩平 無新 3,587
  高倉正行 無新 3,570
  後藤威彦 無元 2,768
  梅木恒明 無新    852
  宮西博幸 無新    293

=2010/01/31 西日本新聞=

1089チバQ:2010/02/01(月) 18:20:40
>>968>>1082
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000001002010008
久留米市長に楢原氏
2010年02月01日


支持者から当選祝いの花束を受け取る楢原利則氏=久留米市

 ■「江藤市政受け継ぐ」投票率30・25%過去最低
 現職が病気療養のため辞職したことに伴う久留米市長選が31日、投開票され、無所属新顔で前副市長の楢原利則氏(61)=農政連支部推薦=が、無所属新顔で前市議の南牧夫氏(75)を破って初当選した。前回2007年が無投票だったため、05年の編入合併後では初の選挙戦だった。楢原氏は前市長の市政を継承する方針で、来春の九州新幹線全線開通に伴うまちづくり、空洞化が進む中心市街地の活性化、行財政改革などが課題となる。当日有権者数は24万1330人、投票率は30・25%(03年43・40%)で過去最低だった。


 この日夜、市内のホテルには楢原氏の支援者が駆けつけ、当選が確実となると大きな歓声が上がった。楢原氏は「責任の重さで身の引き締まる思いだ。江藤市長の志を受け継ぎ、市の発展のために精いっぱいがんばりたい」と抱負を語った。
 今回の選挙は、くも膜下出血で昨年8月に倒れた江藤守国・前市長が同12月に辞表を提出したことから、急きょ決まった。約1カ月の短期決戦となったため、各政党は独自候補を擁立できず、民主、自民の議員が一緒に楢原氏を支援する「相乗り」状態になった。


 市議会は共産党を除く各会派がこぞって支援。議員42人中27人を占める自民系3会派と、連合福岡から推薦を受ける議員らの非自民系会派、公明が「市長の途中辞任という緊急事態に対応できる人物」として、市長不在の約4カ月間、市長職務代理者を務めていた楢原氏の擁立に動いた。商工業や農業などの関連団体からも手厚い支援を受け、知名度の低さをカバーした。


 楢原氏は選挙戦で約40年に及ぶ市職員としての行政経験をアピール。「江藤市政の継承」を訴えながら、九州新幹線全線開通で観光客を呼び込むための観光資源の全国発信、雇用確保、医療態勢や子育て環境の充実などを主張した。個人演説会や企業回りを中心に支持を固めていった。


 一方、南氏は旧田主丸町議を6期務めた経験や、旧4町に裁量権を持たせる改革案を訴えたが、及ばなかった。

1090チバQ:2010/02/01(月) 20:33:12
>>851
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100201ddlk46010356000c.html
選挙:指宿市長選/指宿市議選 市長選、新人4人が立候補−−告示 /鹿児島
 任期満了に伴う指宿市長・市議選は31日告示された。市長選には、元市議長、東伸行氏(59)▽前県議、松元一広氏(42)▽元小学校長、豊留悦男氏(59)▽社会福祉法人理事長、徳永勝憲氏(62)−−の無所属新人4人が立候補。観光や農林水産業の振興、行財政改革などを巡り論戦を展開する。【村尾哲】

 ◇3地区力合わせ、「均衡ある発展」を−−東氏
 東氏は午前9時45分、同市山川入船町で第一声。山川町漁協の関係者や支持者らが集まった。

 東氏は、小学校入学までの医療費無料化などを公約。また、4年前の1市2町合併について「不満がうっ積している」と指摘。「3地区力を合わせ、農業、水産業の振興を図る」と「均衡ある発展」を訴えた。

 ◇良いところ継ぎ、さらに上乗せを−−松元氏
 松元氏は午前10時、同市十町で出陣式。田原迫要市長、自民県議9人、県歯科医会の関係者らが出席した。

 田原迫市長が「若いが皆さんに育てていただきたい」と激励。松元氏は「現市政の良いところを引き継ぎ、さらに上乗せしたい。農林水産業、商工業、観光がしっかりと融合したふるさとを作るため、懸命に頑張る」と訴えた。

 ◇必ず、指宿に新たな風起こす−−豊留氏
 豊留氏は午前9時、同市西方の事務所前で第一声。支持者や地元選出の県議らが激励に駆け付けた。

 豊留氏は「校長の職を辞めるのに涙が出るほど苦しんだ。しかし、夢は実現させなければならない」と決意表明。「必ず、指宿に新たな風を起こしてみせる。指宿を自慢できる古里にするため、頑張ります」と訴えた。

 ◇お金の生かし方、地域浮揚のカギ−−徳永氏
 徳永氏は午前8時半から、同市西方の事務所で出陣式。元旧山川町長の東孝一郎氏が「指宿を変えるために絶対勝ち抜こう」と激励。徳永氏は「地方分権の中で、お金をどう生かすかが地域浮揚のカギ」と市長選びの重要性をアピール。農業や観光の振興を訴え「子どもたちが残れる、残りたい街にしたい」と支持を訴えた。

 ◇定数4減に29人立候補−−指宿市議選告示
 市議選(定数22)には、現職21▽新人8の計29人が立候補。党派別では、共産2▽公明1▽社民1▽無所属25人。定数4減で激戦模様だ。

 投票は7日午前7時〜午後6時、市内31カ所で(一部繰り上げ)。同8時から指宿総合体育館で開票される。1月30日現在の有権者数は3万7761人(男1万7019人、女2万742人)。

==============

 ◆指宿市長選立候補者(届け出順)

東伸行(ひがし・のぶゆき) 59 無新

 [元]市議長▽指宿小売酒販組合理事▽指宿高同窓会長▽地区食品衛生協会長[歴]旧山川町議▽日大

松元一広(まつもと・かずひろ) 42 無新

 [元]県議▽歯科医[歴]指宿ライオンズクラブ会長▽日本歯科医議連幹事▽県歯科医師連顧問▽九大

豊留悦男(とよどめ・えつお) 59 無新

 [元]小学校長[歴]北京日本人校教諭▽県肝属教育事務所指導主事▽市教委学校教育課長▽鹿児島大

徳永勝憲(とくなが・かつのり) 62 無新

 社会福祉法人理事長▽農業会社代表[歴]和装会社社長▽旧指宿市農業委員▽市議▽日大短大

1091チバQ:2010/02/02(火) 23:10:58
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kiji/106.html
医師・歯科医師連盟が対応に苦慮 「自民か民主か」揺れる“医師票”

 告示が迫った知事選で、県歯科医師会の政治団体「県歯科医師連盟」(音山泰宏会長)と県医師会の政治団体「県医師連盟」(蒔本恭委員長)が対応に苦慮している。いずれもトップは前副知事の中村法道氏(59)支持を明言。しかし内部は意見が割れ自主投票や複数推薦になった。政権交代で変化しつつある中央の政治力学も絡み、支持の行方は混沌(こんとん)としている。

 「県と同じく私たちも自主投票にしたい。自主投票といっても、大久保後援会長としての私の気持ちをお酌み取りいただきたい」

 1月16日夜に長崎市内の料亭で開かれた諫早市歯科医師会の新年会。県歯科医師連盟諫早支部の助村大作支部長がこう述べると、かたわらにいた前農水省改革推進室長の橋本剛氏(40)と歯科医の塚本清後援会長は深々と頭を下げた。

 続いてあいさつした民主党の大久保潔重参院議員はむしろ悔しさをにじませた。「日歯連(日本歯科医師連盟)は変わったのに県レベルが政権交代の意味を分かっていない。私にすれば自主投票は当たり前、橋本さんの推薦をお願いしたいぐらいだ」

 日歯連は昨年9月、今夏の参院選で自民党から出馬を決めていた組織内候補の擁立を取りやめた。約3カ月後に発表された来年度の診療報酬改定で歯科の改定額は医科(1・74%)を上回る2・09%の増加。日歯連がいち早く自民党支持を見直し、民主党に接近した効果ともうわさされる。

 しかし県内では今も自民党との関係が根強い。県議会最大会派の自民党は昨年の12月定例県議会で歯と口腔(こうくう)の健康づくりに関する条例案を議員提案。九州で初めて成立させた。会員にはこれを評価する声もある。

 中村氏を擁立した「新知事をつくる県民の会」に名を連ねる音山会長は1月14日の臨時理事会で中村氏の推薦を提案。助村氏らがこの方針に反対し自主投票に収まっていた。音山会長は「何とか中村氏に推薦状を手渡したかったが、残念でならない。条例づくりなどこれまでの恩義があるし中央と地方は違う」と中村氏支援を鮮明にする。

 県医師連盟の事情はさらに複雑だ。県議で連盟顧問の押渕礼子氏(71)が立候補を予定。15日に押渕、中村、橋本3氏の推薦を決めた。

 蒔本委員長は県民の会発足時からのメンバーだが内部の意見を考慮し「医師連盟委員長」の肩書は途中で消え、田上病院長として中村氏を支援する。昨年8月の衆院選で主な執行部が民主党の福田衣里子氏を支援。県内でも民主党寄りとみられている諫早支部は誰も推薦しなかった。南高医師連盟は地元出身の中村氏を推薦。押渕氏の夫の英展氏が支部長を務める県医師連盟北松浦支部も3人を推薦する方向だ。蒔本委員長は「票の行方は全く分からない」と話す。


2010年2月2日長崎新聞掲載

1092チバQ:2010/02/02(火) 23:12:11
選択知事選 告示直前情勢
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku6/01.html
12年ぶりに代わる県のリーダーを選択する知事選は2月4日の告示が目前に迫った。立候補を正式に表明した5人の前哨戦も熱を帯びてきた。決戦を前に混沌(こんとん)とする情勢を探った。

[1]

おおにた・あつし
大仁田 厚氏

 抜群の知名度足場に
 支援広がるかは未知数

 今月9日午後、佐世保市内で開かれた自民党県連会長の衆院議員、北村誠吾の後援会新年会。会場内にいたある男性の名前が司会者に紹介されると集まった支援者がざわついた。「どうなっているのか」。紹介を受けた元参院議員、大仁田厚(52)は雰囲気に気後れする様子もなく、出席者に名刺を配って回った。

 大仁田は参院時代に北村と同じ自民党古賀派に所属。新年会を聞き付け、飛び入りで参加していた。会場には党県連が支援する前副知事、中村法道(59)の親族もいた。北村は「突然やってきた。追い出すことはできない」と招いていないことを強調した。

 今月中旬には自民党と連立政権を組んでいた公明党県本部を訪問。中村支持を決めている幹部にあいさつした。議員時代の経験や人脈を利用し相手陣営にも入り込むしたたかさを見せる。

 政党や団体など組織の支援を受けないため「どぶ板選挙」を強調してきた。知人宅や農家、中小企業などを訪れ、県財政の問題点を指摘し、経済対策の持論を展開。「長崎の宣伝マンになり、全国に一生懸命アピールします」と支持を呼び掛ける。


プロレスイベントを開き、若者らにアピールする大仁田厚氏=24日夜、諫早市多良見町
 さらに、政治に無関心とされる若者に照準を定めたパフォーマンスも展開し始めた。昨年末にプロレスラー引退を表明したが「古里で最後のプロレス」と10日から壱岐、対馬、佐世保、諫早の4市でイベントを開いた。

 24日夜に開いた諫早の会場では特設リングそばに「かえんば、長崎!!」と記したのぼりを設置。大仁田は相手レスラーを押さえ込んで勝利するとマイクを握り「おれたちで夢のある、希望のある長崎をつくろう」と絶叫。熱狂した若者がリングに押し寄せた。

 陣営は当初、今夏の参院選長崎選挙区出馬を想定していたが、支援者の強い要望で知事選立候補を決めた。急きょ選挙対策本部を立ち上げたため人員や資金も不十分で、ポスター作製や宣伝車の手配も遅れている。長期的スケジュールは立てられず、活動が直前に決まることもある。9年前の参院選は全国比例区で出馬。全県区の選挙は初めてで、大仁田も「長崎がこれほど広いとは思っていなかった」と漏らす。

 それでも知名度は抜群で、街頭活動には自然と人が集まる。ただ、それが支援に結び付くかは陣営もつかみかねている。選対本部長の河村真一は「単なるタレント候補で終わらないよう、政策を浸透させたい」と気を引き締める。

(文中敬称略)



2010年1月27日長崎新聞掲載

1093チバQ:2010/02/02(火) 23:12:43
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku6/02.html
おしぶち・れいこ
押渕礼子氏

 「女性」を前面にPR
 アピール力に不安も




 「県議選で応援したのに、知事選でしないわけにはいかない」−。長崎市東山手町の活水学院で21日開かれた同窓会の定例役員会。同窓生で県議の押渕礼子(71)の推薦は満場一致で決まった。

 当初、同窓生の間では高齢などを理由に反対も根強かった。しかしこの日不在の押渕に代わって出席した陣営関係者が「県の将来はどうなるのか、やむにやまれぬ思いで決心した」とする押渕のメッセージを代読。「命を懸けてやるつもりです」と力を込めると、出席者から異論は出なかった。

 押渕が顧問を務める県医師連盟も15日の会合で押渕と前副知事の中村法道(59)、前農水省改革推進室長の橋本剛(40)の3人の推薦を決めた。各地の医師会長を訪ね、支持を呼び掛けた陣営関係者は「単独でなくても推薦というお墨付きを得られたのは大きい。身内だけに大きな票が期待できる」と強調する。


初めての街頭演説に臨んだ押渕礼子氏=23日午後、長崎市新大工町
 大きな支持組織を持たない押渕だが、陣営には主に自民党の国政選挙を支えた人材が複数入り、選挙戦術を練っている。長崎市内のほか佐世保や大村、諫早、松浦、五島にも事務所を開設。「女性知事を誕生させる会」の広報車13台を県内全域で走らせ、各家庭にパンフレットを投げ込むPR作戦を展開。押渕も長崎大医学部の同窓生らを訪ねたり、商店街を練り歩き知名度アップを目指している。

 ただ、元参院議員の大仁田厚(52)らアピール力抜群の候補予定者が乱立する中で、「人前で話すことに慣れていない」(陣営関係者)のは懸念材料だ。民放テレビ局が22日に生放送した立候補予定者5人の討論番組では存在感をあまり示せず、29日に日本青年会議所長崎ブロック協議会が開く公開討論会にも一人だけ参加しない。陣営は「既に行動予定が決まっていた」と説明するが、ある自民党県議は「討論会に出ないこともマイナスだが、出ることもマイナスと考えたのだろう」と手厳しい。

 こうした見方を打ち消すように、告示を目前に控え、「本人の顔と声を知ってもらわないと支持が広がらない」と、これまでしなかった街頭演説をようやく始めた。

 23日午後、長崎市の新大工町商店街で初めてマイクを握った押渕は「県政を眺め、県内を見回したとき、今のままではいけない、変えなければ長崎県が沈没してしまうと思いました」と立候補を決意した動機や決意を訴えた。約1分半の短い演説だったが滞りなく終えた押渕に支援者らは「大丈夫じゃないですか」と声を掛け、ほっとした表情を見せた。(文中敬称略)



2010年1月28日長崎新聞掲載

1094チバQ:2010/02/02(火) 23:13:13
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku6/03.html
なかむら・のりみち
中村法道氏

 「県民党」合言葉に
 実態は自民選挙踏襲




 4年前の金子原二郎の知事選総決起大会のように、演壇に自民党県議団がずらりと並ぶ光景はなかった。

 20日夜、前副知事の中村法道(59)が長崎市で開いた総決起大会。同党県議は市議と客席側に座った。壇上には同党県連会長の北村誠吾と公明党県本部幹事長の江口健が上がったが弁士は4、5番目。政党に推薦願を出さず「あくまで支援団体の一つ」と位置付ける陣営の狙いを印象づけた。

 「これでいいんじゃない。今回はいかに自民を出さないかの選挙なんだから」

 市議の一人は黒子に徹するという役割をかみしめるように言った。

 ただこうも付け加えた。「自公の県議、市議。それに金子後援会がフル稼働しないと勝ちはない。県民の会といっても経済界の重鎮と県庁OB。確たる票を持っているわけじゃない」

 「県民党」。中村が「新知事をつくる県民の会」と自民から推される形で出馬表明した昨年12月24日以降、周辺ではこの3文字が合言葉のように繰り返されてきた。背景には中村が考える県政運営の理想型という側面があるが「自民候補」「金子知事の後継」との論調が広がるのを封じたい−との陣営の意向も透ける。

 昨年8月の衆院選。自民は県内4選挙区で民主に計約6万3千票差をつけられた。自民に求められているのは「出過ぎても駄目、引っ込み過ぎても駄目」(県議の一人)という絶妙な間合いだ。


自民の国会議員、県議団の会合に出席する中村法道氏=27日、長崎市内のホテル
 だが陣営は、政権交代の影響で職域団体の動きが鈍り、集票力に瓦解の芽さえ見え隠れする中で従来の自民選挙をほぼ踏襲しながら走りだしている。

 陣営幹部の一人は「全県区の選挙ができるのは金子知事ぐらい。長崎以外は自民に頑張ってもらうしかない」と打ち明ける。

 実際、中村が出馬会見後に直行したのは県議が待つ自民、公明の県本部だった。この1カ月間も県議や金子後援会などがセットした新年会や集会を「分刻みの日程」で駆け抜けた。県議は電話作戦や秘書を県民の会支部に送り込むなど党営選挙の色彩を強め、金子後援会は18日に佐世保市内でマスコミをシャットアウトして女性集会を開いた。

 27日には自民国会議員と県議団の会合に中村も顔を出し、告示前最後の結束を確認。議員らが情勢を分析し「手応えがある。衆院選時と全然違う」との声も上がった。主戦場となる長崎市では、たもとを分かつ市議会の自民系2会派が共闘。「いつになくやる気だ」と周囲を驚かせている。だが、街頭活動は手薄な状態で「知名度は低い」(中村)のが現状だ。

 陣営幹部の江口満は「この選挙は大村湾岸戦争になる」と言う。長崎、諫早、佐世保、大村、西海、東彼、西彼。衆院選で自民が苦杯をなめた地域ばかりだ。(文中敬称略)



2010年1月29日長崎新聞掲載

1095チバQ:2010/02/02(火) 23:13:41
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku6/04.html
はしもと・つよし
橋本 剛氏

 政権与党の強み訴え
 小沢問題の影響懸念




 「夏には参院選がある。今回の知事選が鳩山政権に与える影響は大きい。負けるわけにはいかない」。29日午前9時ごろ、長崎市宝町のホテルに民主党議員団約30人が緊急に集まった。前農水省改革推進室長、橋本剛(40)を応援するため来県した党選対委員長の石井一は、こう檄(げき)を飛ばした。

 石井は、自民党や県農政連が支援する前副知事の中村法道(59)を意識し、知事選の情勢を「極めて厳しい」と指摘。民主党本部が全力で支えると約束した。

 昨夏の衆院選で、県選出国会議員が8人に増えた同党。その余勢を駆って知事選に初めての独自候補として、橋本を擁立した。これまで幹事長の小沢一郎、農相の赤松広隆ら“大物”が次々と本県に乗り込み、政権与党とのつながりの深さを見せつけた。30日には国土交通相の前原誠司が諫早、雲仙両市に出向く。

 橋本も「県政の課題を訴えやすいポジションに(自分は)いる」とアピール。40歳の若さを前面に打ち出し「しがらみのない県政」への転換を訴えている。ただ、知名度が低いだけに、街頭演説を精力的に重ねるなど、顔を売ることに腐心。福田衣里子ら国会議員が各地で国政報告会などを開いて人を集め、橋本を紹介してきた。


政治資金パーティーで、橋本剛氏(右)の手を掲げて見せる小沢一郎氏(中央)=17日、長崎市内のホテル
 だが通常国会が18日から始まり、地元で動けるのは週末や夜に限られる。もともと地方議員は自民党より少なく、陣営幹部は「ポスターを張るにも人手が足りない」とぼやく。

 しかし、陣営が最も気に掛けているのは資金管理団体の土地取引をめぐる小沢問題。どこまで知事選に影響するのか、測りかねている。

 長崎市内で17日にあった民主党県連の政治資金パーティーで、小沢は橋本の手を握り、高々と掲げた。陣営は後日、その時の写真を掲載した広報紙の配布を計画したが、「告示が迫り、有権者の受け止め方もいろいろ」だとして校正段階で取りやめた。陣営幹部は世論の動向を気にかけ、こうつぶやいた。「政治とカネをめぐる問題などで、党の支持率がさらに下がらなければいいが」

 それだけに、組合員5万人を抱える連合長崎への期待は大きい。だが推薦決定から1カ月半しかたたず、傘下労組の動きはまだ鈍い。その上、例年2月は春闘の準備で忙しい時期だ。

 「私が先頭に立ってやる。推薦状は紙切れじゃない」。連合長崎長崎地域協議会議長の原田敏春は、同市内で26日夜にあった橋本の総決起集会でこう語気を強めた。その翌日、原田ら地協や産別の代表者約40人が集まり、組合員1人につき10人の後援会員獲得を徹底することを確認した。幹部は「危機感を共有した。組織が本格的に動くのはこれからだ」と追い込みを掛ける。(文中敬称略)



2010年1月30日長崎新聞掲載

1096チバQ:2010/02/02(火) 23:14:14
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kikaku6/05.html
ふかまち・たかお
深町孝郎氏

 “視線”の変化を実感
 好機生かす手法課題




 「(知事になったら)地域高規格道路の建設に力を入れてください」。昨年12月24日、南島原市役所。副市長の松尾義博は地域高規格道路「島原道路」の建設促進を前共産党県委員会委員長の深町孝郎(67)に求めた。この事業に反対する深町は、黙って話を聞いた。その後松尾が「特産そうめんの販売に力を入れたい」と話を変えると、深町は「全国に売り出すことは大事だ」などと応じた。

 深町は昨年11月の立候補表明後、五島、壱岐、雲仙、西海、大村各市に出向き、市や農漁業組合を訪問。地域の実情を聞いて回った。深町は「政策に取り入れられるものは取り入れたい」と話す。

 深町は民主県政をつくる会(13団体)が擁立した。同会が知事選に候補者を擁立するのは4回目。共産党系ということもあり、これまで候補予定者が各市長らと懇談する機会はほとんどなかった。選対事務局長の錦戸淑宏は「(農協など)自民党支持の団体からは拒否されるのではないかという先入観があった」と理由を説明する。

 しかし政権交代後初の知事選となる今回、陣営はこれまでと雰囲気が異なるのを肌で感じている。共産党県委員会委員長の山下満昭は「自民党の重しが取れ、有権者の(共産党を)見る目が変わったようだ。考えが広く伝えられるようになった」と話す。


街頭演説終了後、有権者と意見を交わす深町孝郎氏=17日、長崎市の鉄橋
 それでも選挙活動はこうした情勢の変化を生かしているとは言い難い。陣営は同会を構成する約2万人の意識統一が必要と判断。深町は立候補表明から約1カ月半、各団体のあいさつ回りを優先した。このため有権者には「知名度は低い」(錦戸)まま。今月中旬からは街頭演説の回数を増やし、演説終了後は有権者と対話を繰り返している。錦戸は「好機を生かし少しでもこれまでと手法を変えたいと思ったが従来通りの活動しかできていない」と課題を挙げる。

 同会は4年前の知事選で、当時65歳だった候補者を擁立する予定だったが体調不良で断念し、急きょ山下が党公認で立候補した経緯がある。同会の構成団体幹部によると候補者を決める会議で、深町の年齢を不安視する声も一部出たという。それでも「県政に精通し、ほかに候補者にふさわしい人はいない」の意見で最終的に一致した。

 深町は街頭演説や集会で金子県政を「大型事業中心だ」と徹底して批判している。さらに「今の県議会は共産党以外は(民主党も含め)いわばオール与党だ。ほかの立候補予定者では金子県政を変えることはできない」と強調。ほかの候補予定者との違いを懸命に訴えている。(文中敬称略)

  ◇    ◇

 知事選では諫早市の会社役員、山田正彦氏(44)が29日、記者会見し無所属での立候補を表明。立候補予定者は過去最多の6人になった。県のかじ取り役を担うリーダーは誰になるのか、決戦の火ぶたが切られる告示まであと4日に迫った。

(知事選取材班)



2010年1月31日長崎新聞掲載

1097チバQ:2010/02/02(火) 23:15:05
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/tiji/kiji/104.html
■首長、政権交代で動き鈍く 民主は締め付けも



朝長佐世保市長と名刺交換する民主党の高嶋筆頭副幹事長(右)=1月27日、長崎市栄町、県市町村会館
 知事選で県内の首長の動向が注目を集めている。昨年8月の衆院選で公然と自民党候補を応援した首長も政権交代を受け沈黙。前農水省改革推進室長、橋本剛氏(40)を擁立した民主党は政権与党の力を背景に“圧力”とも言える働き掛けを強めている。

 「知事選、参院選とあるが宮内先生の支持される方を勝たせながら、来年4月の選挙(県議選)に当選してほしい」。

 1月16日、佐世保市で開かれた自民党県議、宮内雪夫氏の後援会の新春交歓会。ほかの来賓が口々に目の前にいる前副知事、中村法道氏(59)への支援を呼び掛ける中、朝長則男佐世保市長はわずかにこう触れただけだった。

 元自民党県議の朝長市長は、民主党の宮島大典氏と自民党の北村誠吾氏の事実上の一騎打ちになった衆院選長崎4区で「市政運営でお世話になった」と北村氏の支援に動いた。結果は宮島氏が当選し北村氏も復活当選。だが直後の市議会一般質問で一部市議からこの行動を追及され「誤解を招いたならおわびしたい」と陳謝している。

 知事選について朝長市長は「今回は新人ばかりで衆院選と違う。首長選なので民意に沿って対応したい」と静観の構えだ。このように衆院選で自民党支援の動きが目立った首長の動きは今回鳴りを潜める。長崎3区で同じく自民党の谷川弥一氏を支援した中尾郁子五島市長も、中村氏を支援する「新知事をつくる県民の会」の五島支部事務所開きに姿を見せなかった。

 逆に民主党は首長への締め付けを強める。党県連が小沢一郎党幹事長を招き17日に長崎市内で開いた政治資金パーティーには23市町の首長を招待。朝長市長や3区で谷川氏を支援した松本崇大村市長ら出席した12人の出欠を取るように1人ずつ紹介した。ある首長は「出席するか迷ったが他の首長がたくさん来ていてほっとした」と打ち明けた。

 27日にも長崎市内に首長らを集め高嶋良充党筆頭副幹事長が特別交付税の優先配分を求める要望書を1人ずつ受け取った。全国の陳情窓口を一元化した党幹事長室が地域に出向くのは異例。高嶋氏は知事選に言及しなかったが県連幹部は「意味は伝わるだろう」と話す。30日には前原誠司国土交通相も諫早と島原半島の計4市長の要望を受けた。

 地域の陳情受け付けと知事選支援を絡めた動きに首長からは反発も漏れる。ある首長は「これだけ圧力をかけられれば苦しい。民主党は地方分権を推進すると言うがこれでは中央集権国家だ」といらだつ。こうした批判に民主党県連幹部は「自治体トップは政権与党を応援しないと予算が付かないことがまだ分かっていない。中村氏陣営の自民党や企業、業界トップも締め付けているのは同じだ」と反論する。


2010年2月1日長崎新聞掲載

1098とはずがたり:2010/02/03(水) 00:52:49

選挙:志布志市長選/志布志市議選 現新一騎打ちに−−告示 /鹿児島
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100125ddlk46010289000c.html

 任期満了に伴う志布志市長選は24日、告示された。新人で元旧志布志町長、慶田泰輔氏(64)と、再選を目指す本田修一氏(61)の無所属2人が立候補を届け出、現職と新人の一騎打ちとなった。

 両氏は、志布志、有明、松山の旧3町合併に伴い、三つどもえとなった前回06年の市長選に続く2度目の対決。合併後のまちづくりのあり方を主な争点に論戦を交わしている。

 慶田氏は、同市志布志町の県道沿いの空き地で出陣式。「志布志の経済の核となる旧志布志町の中心市街地が年々さびれていく。豊かさを約束した本田市政だったが、地域を疲弊させている」と批判。市政刷新を訴えた。

 本田氏は、同市有明町で第一声。志布志港の整備促進を訴え「穀物輸入の国際中核港として発展させていく」とアピール。まちづくりについては「これからが次のステップ。大きな実りを収穫したい」と支持を求めた。

 また、市議選(定数24)には、現職26▽新人2−−の計28人が立候補。党派別では公明1▽共産1▽無所属26。定数が9削減され、激戦模様だ。

 投票は31日午前7時〜午後7時、市内40カ所で(一部繰り上げ)。同8時半から有明総合体育館で開票される。23日現在の有権者数は2万8205人(男1万3094人、女1万5111人)。【新開良一】

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 ◇志布志市長選立候補者(届け出順)

慶田泰輔(けいだ・たいすけ) 64 無新

 [元]旧志布志町長[歴]町青年団連絡協議会長▽町議会事務局長▽南曽於地区合併協議会長▽鶴丸高

本田修一(ほんだ・しゅういち) 61 無現(1)

 県港湾協会長▽曽於南部土地改良区副理事長[歴]農業▽旧有明町農業委員▽町長▽中大中退

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 ◇市長選名鑑の見方

 氏名▽年齢▽党派▽現元新▽当選回数▽職業・肩書([歴]以下は主な経歴)▽最終学歴

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 ◇志布志市議選立候補者(定数24−28)
上村環   57 [元]旧松山町長 無現
本田孝志  66 [元]商工会長  無現
丸山一   61 農業       無現
金子光博  58 農業       無現
藤後昇一  59 福祉施設長    無現
玉垣大二郎 51 [元]会社役員  無現
林勇作   68 [元]旧町課長  無現
東宏二   58 会社顧問     無現
立平利男  62 農業       無現
下平晴行  61 行政書士     無現
丸崎幹男  60 農業       無現
毛野了   63 農業       無現
岩根賢二  62 [元]会社員   無現
平野栄作  51 団体理事     無新
八久保壹  70 [元]公民館長  無現
長岡耕二  54 農業       無現
上野直広  63 石油販売業    無現
西江園明  61 米穀販売業    無現
小園義行  58 党地区委員    共現
小野広嗣  53 貸衣装業     公現
坂元修一郎 54 農業       無現
野村公一  64 文化協会長    無現
立山静幸  71 農業       無現
鬼塚弘文  58 市体協理事長   無現
福重彰史  56 農業       無現
重永重久  67 建設会社役員   無現
鶴迫京子  57 華道講師     無現
野辺重文  59 [元]県職員   無新

毎日新聞 2010年1月25日 地方版

1100チバQ:2010/02/03(水) 19:55:56
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20100203005.html
逮捕された当選10回“大物”町長 誰も注意できず…
 元福岡県副知事への贈賄容疑で2日に逮捕された県町村会長山本文男容疑者(84)は、同県添田町長として当選10回を数え、40年近く町政に従事。全国町村会長も約10年務めるなど“大物”町長として知られていた。

 山本容疑者は添田町議を経て1971年、町長に初当選。92年から県町村会長、99年以降は全国町村会長も務めている。

 県政にも大きな影響力を持っていたとされ、ある県職員OBは「町長の中でも実力者。ささいな問題で県に怒鳴り込まれたこともあり、相当気を使っていた」と話す。

 県町村会が事務局を置く県自治会館の入り口には、山本容疑者の業績をたたえる胸像まで設置されており、県町村会OBからも「現役なのに胸像なんて…。周囲にも注意できる人がいない」との声が出ていた。

 昨年11月に県町村会職員らによる不正経理事件が発覚したが、トップとして記者会見を開くこともなく、再発防止策を報告した理事会も非公開とした。今年1月、自宅前で報道陣の取材に応じ「責任は感じている」と不正経理事件の監督責任は認めたが、「わたしが知っているのは予算と決算だけ。(不正経理のことは)わたしは知らない」と釈明していた。

[ 2010年02月03日 07:23 ]

1101チバQ:2010/02/04(木) 23:09:00
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001002030002
観光都市どう再生 指宿市長選
2010年02月04日


 南薩の中心都市・指宿市。古くはハネムーンでにぎわい、近年では「篤姫」ブームで注目された。砂蒸し温泉や開聞岳など地域資源に恵まれた観光都市の再生はなるか。7日投票の市長選を前に「観光」の視点から課題を探った。(安斎耕一)


 薩摩半島最南端にある長崎鼻。広大な海と「薩摩富士」の開聞岳が目前に広がる景観豊かな観光地だ。
 「40年くらい前は、そりゃもう新婚カップルばっかりでね。ホテルや空港に送り迎えするタクシーが50台くらい、ずらっと並んでいた」。灯台に向かう通りにある土産物店主の有村隆雄さん(64)が往時を懐かしんだ。
 温暖な気候や南国らしい雰囲気から、かつて「東洋のハワイ」とも呼ばれた指宿。昭和40〜50年代には新婚旅行客が押し寄せた。1990年代初めのイッシーブームで一時盛り返し、2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」ブームで再び脚光を浴びた。同年は400万人を超える観光客が訪れた。いぶすき篤姫館は、市の予想をはるかに上回る約17万5千人でにぎわった。
 だが、今はブームの反動に苦しむ。観光客は減り、昨年12月の指宿地区の宿泊者数は約4万2千人と前年同月比22%減。昨年の観光客数も前年より落ち込む見通しだ。
 長崎鼻で民芸品など扱う有村さんの店も篤姫ブームの恩恵を受けたが、「特需のようなもので、1年たつとまた元通りの客足になった」。
 観光の起爆剤と期待されるのが、来春の九州新幹線全線開業だ。市の玄関口となるJR指宿駅は駅前の景観整備事業が一段落し、観光客を迎える準備が整いつつある。一方、慢性的な課題は点在する名所を結ぶ交通手段の少なさだ。温泉や開聞岳、池田湖など分散する名所を周遊する指宿駅発着の定期観光バスはない。
 駅近くに住む男性(63)は「観光地を名乗る以上、最低限の交通インフラは整備するべきだ。駅に降り立った観光客が途方に暮れる場所ではいけない」と話す。
 指宿までのアクセスの悪さも課題の一つ。鹿児島中央駅から指宿駅までの列車は1日25本で、快速は7本。JR以外は指宿スカイラインや国道226号を使うしかない。国道は大半が片側1車線で慢性的な渋滞に悩まされている。
 新幹線全線開業を見据え、市は広域観光ルートの構築に乗り出した。豊かな自然や農業を生かした体験型観光の充実も進める。菜の花マラソンやマーチのように、おもてなしの心が市民に根付いているのは指宿の「売り」の一つだ。
 県観光プロデューサーの奈良迫英光さん(59)は「新幹線全線開業で人の流れも大きく変わる。砂蒸し温泉という最高のPR材料があるのだから、温泉プラス離島やローカル線の旅など知恵を絞れば、観光地としての魅力が向上するだろう」と語る。
 観光客誘致にどう取り組むか。市長選では新顔4人が独自の考えを主張する。東伸行氏(59)は「まち歩きなど参加型観光でもう一泊プラスさせる」、松元一広氏(42)は「食や温泉を融合した『理学療法湯治』の推進を目指す」、豊留悦男氏(59)は「自然や歴史文化を活用した指宿ブランドの強化を図る」、徳永勝憲氏(62)は「アクセス改善は必須。特急列車の運行を働きかける」と訴える。
 土産物店の有村さんは言う。「指宿には素晴らしい観光資源がたくさんある。今あるものを大切にして、指宿らしさをどう伝えていくか。各候補者にはビジョンを示してほしい」

1102チバQ:2010/02/05(金) 22:34:14
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000001002030001
糸島市長・市議選へ市民は(上)
2010年02月03日


地域の農畜水産物をそろえた直売所は週末、大勢の客でにぎわう=糸島市波多江の伊都菜彩


岐志漁港でのカキの出荷作業。カキ養殖が冬場の産業になっている=同市志摩岐志

 ■農・漁業 守り育てて


 九州最大の都市・福岡市の西隣に1月1日、前原市、二丈町、志摩町の合併で誕生した糸島市。JR筑肥線や西九州自動車道が東西に貫く平野部に田園地帯が広がる。芽吹いた麦やブロッコリーなどの野菜が冬の大地を彩る。一方で、筑肥線沿線を中心とした住宅開発などに伴い、都市化が進んでいる。


 「これまで宅地化する場所と農地とがきちんと線引きされてきた。今後もそれは続くはず」。同市二丈武の専業農家、鳥巣孝一さん(62)は約13ヘクタールの水田で米と大豆、冬場は約20ヘクタールで麦を栽培する。生協などに出す減農薬・有機肥料の特別栽培米を作る農協の部会長も務める。


 「近所の人から、もうできないからお願いすると言ってくることもあるし、それだけしないと生活できない」。耕作面積を増やしてきた理由をこう説明する。そのかいがあって、長男(35)の後継も決まっている。同様に経営規模拡大に取り組んできた仲間の農家には後継者も多い。


 糸島地域は大都市近郊にありながら、県内有数の農業地帯の地位を保ってきた。糸島市の第1次産業就業者の割合は2005年の国勢調査(合併前の1市2町の合算)で約10%と、県平均(3・5%)を大きく上回る。農業の衰退傾向の中、比較的「元気な産地」だが、それでも農産物の価格低迷などを背景に全体の農業従事者は減りつつある。


 糸島市は玄界灘に面し、漁業を含めてより多くの人が1次産業を続けていくため期待されているのが、福岡市に近い地理的条件を生かした直売所。糸島市波多江に07年にオープンしたJA糸島の直売所「伊都菜彩」の売り上げは今年度、当初の目標の20億円を大きく上回る見込みだ。「高齢で出荷をあきらめていた農家が再び畑を活用し始めるなどの効果が出ている」(同JA)という。


 新鮮な食材を求める消費者を引き寄せるエリアになったのは、以前から大小さまざまな直売所や青空市が実績を重ねてきたからでもある。


 同市二丈鹿家の農家、諸岡恵治さん(47)は地元に直売所「福ふくの里」ができたのをきっかけに、5年ほど前から野菜を出荷するようになった。味には自信があり、売れ行きも伸びている。「自分で価格をつけられ、頑張った分消費者に評価される」。景気悪化に伴う消費低迷などで本業の和牛飼育は「赤字」といい、直売所の存在は大きい。


 ただ、不安もある。隣の佐賀県唐津市でも大型直売所が春にオープンを予定する。産地間競争で客足が遠のかないか。「直売所に出す地元の小規模な農家が、消費者を地域に呼んできた。新市になっても、街だけでなく隅々にまで目を配ってほしい」と願う。


 糸島半島西側の入り江にある岐志漁港。焼きガキが味わえるカキ小屋が並び、週末を中心に県内外から多くの客が訪れる。


 10年ほど前にカキ養殖を始めた漁師の男性(47)は「夏場の漁だけでは厳しい。カキがあれば冬場も働ける」。地域には魚の直売所もあり、自分でつけた価格で売ることもできる。糸島漁協の吉村寿敏参事は「カキや魚を目当てに多くの人が糸島を訪れる。水揚げ高以上の経済効果を地域にもたらしている」と言う。


 今後さらに都市化の進展が予想される中、環境との調和のとれたまちづくりが求められる糸島市。農業や漁業に携わる人たちに共通するのは、「1次産業を守り、育てることこそが地域全体を豊かにする」という思いだ。


              ◇


 1市2町の合併に伴う糸島市長選・市議選(7日告示、14日投開票)を前に、新市の「課題と期待」を追った。
(後藤たづ子)


 ◇ 糸島市の農・漁業 ◇
 2005年農林業センサスによると、農産物産出額は163億円。花、野菜、コメ、畜産品のいずれも県内有数の生産高を誇る。国勢調査による05年の農業従事者は約4300人で、15年間で約850人減少。一方、市のまとめでは、06年度からこれまでに54人が就農し、うち農業外からの参入者が31人を占めた。漁業は従来ごち網や小型底引き網が盛んで、08年の漁協組合員数は517人で、売上高は約21億7千万円。糸島漁協によると、うち約3割が直売、約5%がカキでの売り上げという。

1103チバQ:2010/02/05(金) 22:34:54
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000001002050001
糸島市長・市議選へ市民は(下)
2010年02月05日


農地の向こうに近代的な建物群が立ち並ぶ九大伊都キャンパス。地域と大学の連携が期待されている=糸島市板持




 ■街づくり新住民も 九大移転どう生かす
 1市2町合併による糸島市誕生を目前に控えた昨年暮れ、旧前原市内のJR筑肥線沿線の新興住宅地。30代の主婦が空き地で、小学生の子供を遊ばせていた。福岡市から引っ越してきて6年になるという。「福岡では戸建ては無理なのでこちらに来たけど、子供が遊べる公園もなく、バスの便も良くない。自然も、新鮮な農産物も豊富なのはいいけれど……」。生活は予想以上に不便なことが多いと打ち明けた。


 旧前原市を中心とした筑肥線沿線では、1980年代ごろから福岡市などからの転入者が増えた。それでも旧1市2町の財政は厳しく、合併の要因の一つとなった。


 糸島市によると、人口増加で住民税は増えたが、企業からの法人市民税や固定資産税が他都市に比べ極端に少ない。このため、市民1人あたりの地方税収額(2007年度決算の1市2町分を合計)は県内28市中、24番目だ。一方で、人口増加に対応して下水道やごみ・し尿処理施設、小学校の新設など基盤整備への投資も必要だった。


 こうした状況の中、いまだに公園や文化施設などが少ないという市民の声は多い。近い将来人口増加も頭打ちになり、高齢化が進むと予想され、社会保障経費も増えていく。一方で公共工事への市の公費投入に抵抗感を示す声も少なくない。新・旧の住民が満足する地域をどうつくっていくか――。


 合併前から期待されてきたのが、隣接する福岡市西区と糸島市をまたぐ敷地に整備が進む九州大伊都キャンパスだ。


 糸島地域では県や九大、福岡市、糸島市などが学術研究都市構想を進める。地域の自然を保存しつつ、同キャンパスを核に小規模な開発地を分散してつくっていく計画だ。糸島市内には県や市による研究団地や産業団地も整備され、市は九大と連携する企業や研究機関の立地を期待する。


 冷凍ケーキで売り上げを伸ばす五洋食品産業(福岡市)は旧前原市がつくった産業団地にこの春、工場と本社を移転する。同社の藤和崇管理部長は「農業や九大と連携できる。将来は地元農産物を使っていきたい」。地元でパート従業員を募集したところ約40人の予定人員に100人近くの応募があり、「雇用の面でも期待できる」と話す。


 ただ、誘致のめどが立っていない団地や区画もあり、市の誘致活動が続いている。


    ◇


 旧前原市は九大の学生らの流入による地域経済の活性化に期待し、市内のJR駅と伊都キャンパスを結ぶコミュニティバスを走らせるなど、力を入れてきた。だが地元の不動産会社支店によると、多くの学生は「アクセスがいい」と福岡市側の九大学研都市駅や周船寺駅周辺のアパートをまず探すという。


 糸島市のJR波多江駅近くから原付きバイクで通う男子大学院生(23)は「住んでみると案外学校まで遠くないしスーパーなどもあって暮らしやすい」と言う半面、毎日大学と部屋の往復で地域としての「糸島」を意識することはない。同じく糸島市側に暮らすマレーシアからの留学生(23)は「福岡市の中心部まで行かないとアルバイトがないのは不便」と話した。


 福岡市寄りの波多江地区は住宅街と農村部が混在し、「新住民」が多い地域だ。ここで長年農業を続けてきた男性(66)は近く、普段なかなか接点のもてないマンション住民らが農業に触れる機会をつくりたいと考えている。地域には九大生が入居するアパートもできている。学生が地元の子供たちに勉強を教える場などができないか、とも思う。「せっかくここに来るのだから、互いに利用し、支え合っていかないと」
(後藤たづ子)


 ■糸島市をめぐる人口の移動
 市の1月末現在の人口(住民基本台帳)は10万759人、世帯数は3万6403世帯。10年前(当時の1市2町計)と比べ、約4900人、約6900世帯増加している。2005年の国勢調査によると、福岡市に約2万人が通勤する。九州大伊都キャンパスに通う学生・教職員は現在約1万2千人で、18年ごろの移転完了時には約1万8700人になる予定。

1104チバQ:2010/02/05(金) 23:52:11
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/150675
長崎知事選告示 民主 政権党アピール 自民 黒子戦術に決別
2010年2月5日 00:46
 4日告示された県知事選。立候補した無所属新人7人が出陣式や街頭演説などに臨み、選挙戦の幕が開いた。参院選の前哨戦として民主、自民の両党が火花を散らす一方、他の候補たちは「政治とカネ」の問題への批判や政党の「しがらみ」からの脱却を訴えた。

 「歴史的な政権交代があった。政権交代の果実をお届けしたい」。民主党選対委員長の石井一参院議員は、元農水省改革推進室長の橋本剛氏(40)の出陣式で政権与党の立場をアピール。「自民党亜流の県政は認めない」と力を込めた。橋本氏も「これまでのやり方を根本から改め、県政の大掃除をしなければいけない」と変革を訴えた。

 ただ、登壇した全員が「政治とカネ」に触れぬまま。渡辺敏勝県連幹事長は報道陣に「県政と中央の問題は違う。触れる必要はない」と強調した。

 前副知事の中村法道氏(59)の出陣式には、自民党の国会議員や地方議員がずらり。県連会長の北村誠吾衆院議員は「自民が火の玉一丸となって勝利し、わが党が長崎から変わっていく」とこれまでの「黒子戦術」に決別、民主党への対抗意識をあらわにした。公明党県本部の江口健幹事長も「民主の圧力に屈せず、長崎の歴史をつくっていきたい」と訴えた。

 中村氏も「地元で生まれ、育ち、長崎を愛する私は不退転の決意だ」と、中央官僚出身の橋本氏との違いを強調した。

 前共産党県委員長の深町孝郎氏(67)はただ一人「政治に金がかからない道をひらきたい」と政治とカネの問題に言及。

 元県議の押渕礼子氏(71)は「県政は県民の意向で推進していくべきだ。県民の意見を反映させたい」と語った。

 元参院議員の大仁田厚氏(52)は「組織や政党が牛耳るしがらみや癒着がある長崎県でいいのか」などと訴えた。

 元会社員の松下満幸氏(62)と会社役員の山田正彦氏(44)も立候補を届け出た。

=2010/02/05付 西日本新聞朝刊=

1105チバQ:2010/02/06(土) 12:01:24
>>1101
まさに篤姫イヤーに鹿児島観光しました。
指宿では砂蒸しして、JR最南端の西大山駅に行ったんですが、菜の花畑以外なにもなく(それはそれで風情あるけど)もう少し観光開発すりゃいいのに
と思った記憶あり

まあ 鹿児島観光で一番インパクトあったのは知覧の特効博物館ですけど。

1106チバQ:2010/02/06(土) 13:43:46
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100204ddlk40010309000c.html
新・糸島の課題:市長・市議選目前/上 住民の一体感 /福岡
 ◇地道な取り組み必要
 旧前原市と志摩、二丈両町が合併して発足した糸島市の市長選・市議選が、7日告示、14日投開票される。市長選には旧前原市長の松本嶺男氏(65)と環境デザインコンサルタントの佐藤俊郎氏(56)の2人、市議選には前原選挙区(定数15)に18人、志摩選挙区(同5)に10人、二丈選挙区(同4)に8人が立候補を予定し、既に激しい前哨戦を展開している。市長選を中心に課題と争点をまとめた。【竹田定倫】

 06年9月、旧前原市議会で新市の議員定数に関連しての一般質問で、議場に緊張感が走った。

 「対等なのか、吸収(編入)合併なのか」との問いに、当時の助役が「今後の(合併)協議会設置の中の話し合いになるのでは」と答弁したからだ。すぐに助役は「対等を基本に置く」と修正した。

 それほどに、デマ同然のうわさも飛び交ったが「前原市が志摩、二丈両町をのみ込んでしまうのでは」との不安がつきまとったのは事実だ。

 それだけに、旧1市2町の住民の一体感をどのように作り上げていくか。目に見えないだけに悩ましい課題だ。

 旧二丈町は02〜09年度に「元気づくり事業」を実施した。都会ほどではないが、時代と共に地域のつながりが疎遠になりつつあることを憂慮した、筒井秀来町長(現糸島市長職務執行者)が提唱した。

 行政区ごとにイベントや課題に取り組み、住民の横のつながりを強めるのが狙い。「初めは“迷惑づくり事業”と言われた。予算で物を買ってもいいし、カラオケを買ってもいいということで取り組んだ。昔のおおらかな時代に戻ることは困難だが、地域のきずなはできたのではないかと思う」と話す。

 実際に取り組んだ福井行政区長の宮武久幸さん(69)は「お年寄りが孤独死していたとか、裏の山が崩れ亡くなったということは避けたい。横のつながりを大事にしなければならないと考えた」と振り返る。

 「横のつながり」を作るには、宮武さんは「地道な取り組みが大事」と言う。筒井氏も「悪いとは思わないが、一過性のイベントではなく、ささやかでも永続性のある取り組みでないと、意識の変革は困難。公費を使うとなれば、なおムダにできない」と語る。

 現在、志摩アスリートクラブ(大江勝代表)は今年10月、同市志摩桜井を中心に「マラニック(マラソンとピクニックを合わせた造語)大会」を計画。糸島青年会議所は今年7月、同市前原西の丸田池公園でのイルミネーション事業を考えている。

 市も市民も「横のつながりの大切さ」は十分に理解しているが、即効薬はない。

   ◇  ◇

 市長選への立候補を表明している松本氏は「市民税の1%相当を使って各校区の街づくりを応援する」とし、佐藤俊郎氏は「糸島マラソン大会などを企画・支援する」とマニフェストにうたっている。

〔福岡都市圏版〕

1107チバQ:2010/02/06(土) 13:44:15
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100205ddlk40010353000c.html
新・糸島の課題:市長・市議選目前/中 財政再建策 /福岡
 ◇自然と調和した税収増を
 糸島市志摩師吉(旧志摩町)の大浦台団地は約100戸。住んで約40年の塩川直光さん(75)は「息子は転勤族。団地の3分の1は65歳以上の世帯だが、若者が戻ってきても仕事はない。老人会でもそんな話になる」と嘆息する。

 旧二丈町が03年から3回実施した「町民満足度調査」での「ワースト5」のトップはいつも「町内で働く場所の数」だった。地元に雇用の場がないことを物語る結果だった。

 雇用の場である企業の数は、自治体の税収に直結する。法人市民税や固定資産税などを納める企業が多ければ、景気変動があるとはいえ、税収増につながることは間違いない。

  ◇   ◇

 合併協議が進んでいた08年10月、旧前原市と志摩、二丈両町が実施した住民説明会で示された06年度の起債(借金)残高は、それぞれ523億円、100億円、84億円の計708億円だった。

 前原市は都市化による小学校建設、公共下水道事業などが影響した。加えて、3自治体とも一部事務組合で実施していたごみ処理施設、火葬場などの建設費負担も大きかった。

 借金のピークは越え、08年度の起債残高は67億円減の計641億円となったが、それでも多額の借金を抱えていることには変わりない。問題はいかにして借金を減らし、税収を増やし、財政を健全化するかだ。

 税収増加策として、市長選に立候補を表明している旧前原市長の松本嶺男氏(65)は、九州大学の知的資源を生かし、研究施設を中心とした企業誘致を提唱する。一方、環境デザインコンサルタントの佐藤俊郎氏(56)は糸島の農水産物を生かした企業誘致や地元の陶器や染織などの工房の活性化を訴える。

 気掛かりなのは、企業誘致が自然環境に与える影響だ。松本氏は「既存の工業団地に企業を誘致することが先。自然を生かした秩序ある開発は当然」と話し、佐藤氏は「産業集積より、良い住環境づくりや人材育成が必要」と話す。

  ◇   ◇

 旧二丈町の満足度調査ベスト5は「安定的な水の供給」と「山や海、川などの身の周りの自然」が3回とも1、2位を占めた。豊かな自然環境を楽しんでいることが分かるが、少ない「働く場所」に満足できず、バランスを取るのは難しい。

 自然保護団体の代表も務める塩川さんは「若い人の香りがする雰囲気が要る。欲は深いが、若い人が食べていける、自然と調和した企業誘致がみんなの希望だと思う」と話す。【竹田定倫】

〔福岡都市圏版〕

1108チバQ:2010/02/06(土) 13:44:48
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100206ddlk40010335000c.html
新・糸島の課題:市長・市議選目前/下 豊かな自然 /福岡
 ◇都市化と共に関心高まる
 糸島には海岸線、山並み、田園地帯など豊かな自然が広がる。この環境を求めて移り住んだ住民が多い。それだけに、環境問題への関心は高い。

 現在、旧二丈町に隣接する糸島市白糸の広域基幹林道沿いの残土埋め立てのための林地開発▽同市雷山などでの九州電力の22万ボルトの高圧送電線設置計画−−の行く末が注目されている。

 林地開発は同市の不動産業者が計画しており、9年の工期で約8ヘクタールの山林を造成し建設残土45万立方メートルを埋め立てる内容。1日約70台のトラックが残土を運ぶという。地元住民が約1万4000人の反対署名を集め、旧前原市議会と旧二丈町議会は反対決議をした。

 林地開発と林道使用の許可は知事と糸島市長がそれぞれ判断する。麻生渡知事は「関係市長が林道の使用許可をしなければ林地開発許可も困難」との姿勢で、旧前原市長の松本嶺男氏は「市林道管理条例に照らす限り許可すべきでない」▽環境デザインコンサルタントの佐藤俊郎氏は「生活環境を損なう開発計画には断固反対」と、共に不許可の方針だ。

 一方、高圧送電線(22万ボルト)の設置計画で、九電は当初、早良区の脊振変電所から同市波多江の伊都変電所(仮称)までの約20キロに約60基の鉄塔を建て、15年6月の完成を予定していた。

 旧前原市長時代の松本氏が九電に送電線の地下埋設などを申し入れ、昨年暮れ、九電側は平野部約4キロの地下埋設などを受け入れた。だが、佐藤氏は「断固反対」の姿勢だ。

 計画に対する地元の住民運動は2組織がある。同市雷山の住民らでつくる「雷山の美田と生活環境を守る会」(楢崎清和会長)▽伊都変電所に隣接する同市波多江の中町行政区の住民でつくる「変電所等対策委員会」(原田俊章委員長)。

 「守る会」は、景観を損ねる▽電磁界による健康不安−−などを理由に計画の白紙撤回を求めている。九電の送電線地下埋設受け入れに対しても「我々の質問に九電は十分に答えていない。現段階で白紙撤回要求を取り下げることはない」(楢崎会長)と語る。

 一方、「対策委員会」の原田委員長は「85%は評価している。この問題も既に2年半になり、ある程度白黒をはっきりさせた方がいいと思う」と一部理解を示し、更に「変電所の地中化か、ビル形式で外から見えないように」と求めている。

  ◇    ◇

 糸島市長選・市議選はあす7日告示。環境問題に対する候補者の訴えにも注目が集まる。【竹田定倫】

〔福岡都市圏版〕

1109チバQ:2010/02/06(土) 14:04:46
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/02/05/01.html
知事選初日の大仁田氏「ファイヤー!」も観衆ゼロ

選挙カーから身を乗り出して支持を訴える大仁田厚候補
 任期満了に伴う長崎県知事選(21日投開票)は4日告示され、元プロレスラーの大仁田厚元参院議員(52)ら過去最多となる無所属新人7人が立候補を届け出た。

 大仁田氏は尊敬する坂本龍馬にあやかろうと、「坂本龍馬展」を開催中の長崎歴史文化博物館(長崎市)前で「長崎の宣伝マンとして使っていただきたい!」と第一声。約10分間の演説では政策については一切触れずに、故郷への思いを述べただけ。最後にはお決まりの「ファイヤー!」と絶叫した。

 博物館は駅から離れており、人通りの少ない場所にあることから観衆はほぼゼロという寂しさ。さらに、警察から選挙カーに掲げた名前のボードが規定より大きいとの指摘を受け、急きょ約5センチも切断するはめに。この作業で約1時間半も足止めされ、予定していた街頭演説をドタキャンするなど前途多難のスタートとなった。6日と7日には親交のある歌手・松山千春(54)が応援に駆け付ける。

[ 2010年02月05日

1110チバQ:2010/02/07(日) 01:57:20
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100206ddlk43010572000c.html
選挙:水俣市長選 2候補が競り合い あす投票 /熊本
 水俣市長選は7日投開票される。現職で再選を目指す宮本勝彬候補(66)と、新人で元広告会社役員の山内康功候補(62)の無所属2氏が競り合いを続けている。

 宮本候補は、市内の産業廃棄物処分場計画を中止に追い込んだ1期目の実績や環境モデル都市づくりを通じた地域活性化を訴えている。産廃問題を通じて前回初当選を実現させた市民団体を中心に支持固めを図っている。

 山内候補は、広告会社での勤務経験を基に「水俣のよさを全国に発信し、企業誘致や雇用確保につなげる」と訴えている。告示直前に支援を決めた自民党支部やチッソを中心に知名度アップと浸透に躍起になっている。

 投票は7日午前7時〜午後8時、市内23カ所で(一部で繰り上げ)。開票は午後9時から市総合体育館であり、深夜に新市長が決まりそうだ。1月30日現在の有権者数は2万3243人(男1万506人、女1万2737人)。【西貴晴】

==============

 ◇立候補者(届け出順)
宮本勝彬(みやもと・かつあき) 66 無現(1)

 水俣芦北広域行政事務組合代表理事[歴]阿蘇教育事務所長▽水俣第一中校長▽市教育長▽東洋大

山内康功(やまうち・やすのり) 62 無新

 [元]広告制作会社執行役員[歴]建設会社員▽電通テック福岡支社長・監査役業務室長▽東海大

1111チバQ:2010/02/07(日) 10:39:24
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000421001140001
余裕なき「健全財政」
2010年01月14日




 ■検証 金子県政の12年(上)


 知事選に立候補しない意向を表明した昨年11月4日の記者会見で、金子原二郎知事は財政問題について胸を張って話した。「行財政改革を進めた結果、県財政は自主財源が乏しい構造だが、国の指標で見ると、健全な運営を維持することが出来た」
 指標とは「実質公債費比率」のことだ。収入に対して借金返済額の占める割合を示し、25%を超えると「黄信号」とされる。県は、2005年度が12.5%(都道府県中11位)だったが、その後は06年度10.9%(同5位)、07年度10.2%(同5位)、08年度10.1%(同4位)と着実に改善してきた。


 県財政は自主財源に乏しく、県税が占める割合は2割以下だ。歳入の多くを地方交付税と国庫支出金に頼ってきた=グラフ上。ところが、小泉政権下の「三位一体改革」で04年度から地方交付税や国の補助金が大幅に削減された。そんな中で、県は職員を減らし、管理職手当を10%カット。県税の徴収率アップなどの行財政改革で、05〜08年度で計約696億円を改善した。


 自治体の財政問題に詳しい小西砂千夫・関西学院大教授(財政学)は、長崎県の財政について「税収が非常に乏しい中、緊縮モードでひたすら財政健全化に努めたのではないか。身の丈に合った運営と言える」と評価する。半面、「金子知事の3期目は借金を抑制し、事業を相当我慢せざるを得ない状態ではなかったか」とも指摘する。


 歳出に目を転じると、建設事業が大半を占める「投資的経費」は知事就任1年目の98年度には37.1%で1位だったのが、07年度には23.4%になった=グラフ下。一般会計の公共事業費は98年度に約2450億円(最終予算)に達した。だが、その後は年々減り、06年度からは1千億円前後になっている。


 代わって04年度からトップに立つのが人件費だ。歳出の3割を超える。国家公務員の平均給与を100とした時の地方公務員の給与水準を示すラスパイレス指数は08年度101.7で、都道府県平均の99.4を上回り、九州では福岡県(102.0)に次いで高い。


 さらに、財政の弾力性を示す経常収支比率は98.3%と、都道府県平均の93.9%より高く、余裕のない状態と言える。


 県は昨年9月、中期財政見通しを発表した。介護保険や後期高齢者医療制度など社会保障の関係費が2014年度には09年度より74億円増え、「県の借金返済」に該当する公債費の負担も増える。一方、「県の貯金」に該当する財源調整3基金の年度末残高は年々減り続けている。14年度には86億円と09年度の5分の1まで落ち込む見通しだ。


 家計にたとえるなら、避けられない出費や借金返済が増え、貯金が減る――。そうした県財政が、新知事へと引き継がれることになる。


    ◇


 1998年以来、県政を担ってきた金子知事が、あと1カ月半で引退する。この間、県政や県民の暮らしはどう変わったのか。金子県政の3期12年を数値を手がかりに検証する。
(伊東聖、安倍龍太郎が担当します)


■■■■■金子知事在任中の主な大型公共事業■■■■■
諫早湾干拓 2530億円(県負担分359億円)1986〜2008年度。99年、潮受け堤防完成。08年、営農開始
女神大橋 847億円(県負担分306億円)01〜05年度
ながさき出島道路 453億円(県負担分153億円)92〜03年度
西海パールライン有料道路 317億円(県負担分94億円)91〜05年度
石木ダム 285億円(県負担分92.6億円)。75〜08年度で132億円(県負担分86億円)。07年度に事業費を297億円から285億円に縮小
大島大橋 290億円(県負担分74億円)91〜99年度
県美術館 88億円(県負担分57億円)01〜04年度
鷹島大橋 142億円(県負担分35億円)97〜08年度
長崎歴史文化博物館 80億円(県負担分30億円)01〜05年度
九州新幹線西九州(長崎)ルート 3700億円(県負担分500億円)。07〜09年度に80億円(県負担分16億円)。08年度、武雄温泉―諫早の工事実施計画が認可され着工
水辺の森公園整備 32億円(県負担分10億円)89〜03年度

1112チバQ:2010/02/07(日) 10:39:52
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000421001150001
所得低迷 進む人口減
2010年01月15日




■検証 金子県政の12年(中)


 金子原二郎知事が今期限りでの引退を表明した後、初めての県議会となった昨年11月定例会では、3期12年間の県民の暮らしと県の施策を総括する質問が相次いだ。


 県民所得の低迷と県人口の減少に話が及ぶと、金子知事は、こう答えた。「全力で取り組んできたが、これを克服することは極めて難しかったと言わざるを得ない」


 1人当たりの県民所得は、就任1年目の1998年度が234万5千円で、47都道府県で44位だった。在任期間中、44〜46位で推移し、2006年度は215万9千円で45位。金額は都道府県平均の70%にとどまった。


 それにもかかわらず、月間実労働時間数(30人以上の事業所の07年の平均)は164.0時間で、全国平均の154.2時間に比べて約10時間長く、全国で最長だ。


 人口の減少も止まらない。98年には153万1482人だったのに、08年には144万1451人に。10年で9万人減り、最も多かった59年の179万2千人と比べると35万人少ない。05年の国勢調査では、00年より2.50%減っていた。減少率は秋田県(3.68%)、和歌山県(3.17%)、青森県(2.65%)、島根県(2.53%)に次いで全国5位。九州では最も高かった。


 なかでも、県内に働き口がないため、若者の県外流出が深刻だ。07年の高校生の県内就職率は54.2%で、全国44位だった。


 金子県政が手をこまぬいていたわけではない。様々な施策を試みてきた。その一つとして、企業誘致に積極的に取り組み、00年度から78社を呼び込んだ。雇用は8千人を超え、10年度までの目標6200人を大きく上回った。


 また、「観光客誘致」を掲げ、九州新幹線西九州(長崎)ルートの着工にこぎつけ、道路整備も進めた。基幹産業の一つである農林水産業の経営規模拡大にも力を入れた。年間販売額が1千万円を超える農家は、95年は1743戸だったのが、05年には2488戸と43%増加。全国では12%減っており、伸び率は全国1位という。


 ところが、そうした成果をもってしても、県民が豊かさを十分に手にできているとは言い難い。


 1千人あたり何人が生活保護を受けているかを示す保護率は98年度の10.55人(全国平均7.5人)から、07年度16.37人(同12.1人)へと増えた。09年9月の保護率は18.3人。近年は毎月、全国8位と高止まり状態が続いている。


 最低賃金も09年10月現在で629円。沖縄、佐賀、宮崎と並んで全国最低だ。


 98年の知事選で、金子知事は「夢と希望あふれる長崎県をつくります」と訴えて初当選した。だが、就任当時から懸案だった県民所得の低迷と県人口の減少は、12年かけても解決できなかった。


 昨年12月の県議会で、金子知事はこう語った。「歴代の知事も取り組んできた極めて難しい課題。県勢浮揚につながる点で重要だが、次期知事にしっかりと取り組んでいただきたい」

1113チバQ:2010/02/07(日) 10:40:27
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000421001160001
「県政の実態見て」
2010年01月16日


3期12年を振り返る金子原二郎知事=県庁知事室

《検証 金子県政の12年(下)》


3期12年をどう総括しているのか、金子原二郎知事に聞いた。


 ――大型公共事業ばかりやったイメージがあるが、金子知事から始めたのは少ない。


 僕がやったのは美術館とか博物館、水辺の森公園などのまちづくり。諫早湾干拓にしろ、新幹線にしろ、計画したのはおれじゃない。公共事業は減らした。だから、財政的にもっている。ハコモノ行政の典型と思われているが、全然違う。


 ――ただ、在任中、県民所得は44〜46位を脱することができなかった。


 構造的な問題だ。昭和30年代には石炭産業があり、もう少し順位は高かったが、それ以降はほとんど変わらない。企業誘致といっても、何万人って誘致ができれば別だが。


 ただ「県民所得=県民の豊かさ」とみるのもどうかなという気がする。住んでいて生活がいいと感じるかどうか。だから、我々が考えなきゃいけないことは、医療や福祉で他県に負けない中身にすること。県内では救急搬送で断ったのは1件もないはずだし、ドクターヘリの導入も県としては九州で一番早かった。教育と福祉は全力を挙げて取り組んできた。


 ――人口の減少に歯止めがかからなかった。


 離島の人口が減ったからやむを得ない。働く場がなく、これを止めるのはなかなか難しい。


 ――自身の12年をどう評価するか。


 評価は県民が決めること。新幹線や諫干など、ほとんどの事業に道筋をつけることができ、公約については「やった」という気持ちだ。


 ――県民は評価してくれていると思うか。


 長崎は原爆の問題や新幹線、諫干など全国的な問題が多く、知事がどういう態度を取ったかで評価しようとする。国に対して反抗すると認められる。僕は今の制度の中でどう仕上げるかを第一に考えた。


 ――県民には、知事のやり方が伝わっていない感じがするが。


 伝わってないというのは、実態がわかっていないからだろう。自主財源がどれぐらいかご存じないでしょ。県税は1千億円しかない。僕がPR下手というのもあるが。


 ――一番心掛けてきたことは。


 行政の公平公正と、絶えず先頭に立ってやらないといけないということ。


 ――公平公正と言いつつ、なぜ直近の2回の国政選挙で自民党候補を応援したのか。


 参院選は、新幹線の問題があった。予算は付いたが、着工できない状況で、時の政権の協力がないとできなかった。衆院選は、長年、自民党でやってきた同胞が困っている時に協力せざるを得なかった。結果的に負けて、県政に迷惑をかけることになったから、おれはやめたんだ。


 ――知事選に出ていたら勝てたと思う?


 僕は勝てたと思う。選挙は今でも自信がある。


 ――もう少し力を入れておけば良かったと思うことは。


 ないね。県庁舎移転と新幹線が来た上でのまちづくりはめどを付けたいと思っていたが、いろんな意見が出たから。


 ――次の知事に託したいことは。


 長崎の一番の売りは人材。人材育成、人づくりには全面的に力を入れてもらいたい。


 ――県民へのメッセージを。


 上辺だけでなく、県政の実態を積極的に見る努力をしてもらいたい。県の広報誌をよく読んでもらい、他県との比較をしてもらいたい。


 (伊東聖と安倍龍太郎が担当しました)

1114とはずがたり:2010/02/07(日) 18:44:12
>>1104
もう始まってたんですねぇ。。民主にとっては如何にもタイミングの悪い時期ですけど。。

長崎知事選、新人7人の争い確定 21日投開票
02/04 17:35
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/national_pol/2010020401000674.htm

 4日告示された長崎県知事選は午後5時で届け出が締め切られ、無所属新人7人による争いが確定した。与野党対決を軸に激しい選挙戦となる見込みで、21日に投票、即日開票される。
 届け出たのは、元農林水産省改革推進室長の橋本剛氏(40)=民主、社民、国民新推薦、元共産党県委員長の深町孝郎氏(67)=共産推薦、前副知事の中村法道氏(59)、元県議の押渕礼子氏(71)、元参院議員の大仁田厚氏(52)、元運送会社員の松下満幸氏(62)、会社役員の山田正彦氏(44)。
 自民、公明両党の支援を受ける中村氏は4日午後、出身地の南島原市に入って地盤固めを開始。街頭演説では、県職員として36年間に培った経験や人脈をアピールした。
 橋本氏は都市部の諫早、佐世保両市などを中心に街頭演説。「県政の継続では長崎の衰退が進む」として、抜本的な改革に取り組む姿勢を強調した。
 深町、押渕両氏も各地を回って支持を呼び掛け、大仁田氏は県北部に足を運び「一人一人で長崎を変えよう」と訴えた。

1115チバQ:2010/02/08(月) 12:19:08
日本で2番目に人口の多い村
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-02-07_2923
新人の石嶺氏が当選 読谷村長選
政治 2010年2月7日 23時39分
(12時間37分前に更新)

 【読谷】任期満了に伴う読谷村長選挙は7日投開票され、前副村長で新人の石嶺伝実氏(54)=無所属、共産推薦が、新人で沖縄大学教授の上地武昭氏(56)=無所属を5741票差で破り初当選した。村長選の投票率は48・09%。

 同日行われ3人が立候補していた同村議補欠選挙(欠員1)は無所属新人の津波古菊江氏(62)が初当選した。村議補選の投票率は48・02%。

読谷村長選挙

当 石嶺伝実 9811

  上地武昭 4070

読谷村議補欠選挙(欠員1)

当 津波古菊江6398

  山城正輝 5146

  池原昌和 1934

1116チバQ:2010/02/08(月) 21:52:11
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100207/02.shtml
各候補、有権者に熱い思い訴え 知事選告示後初の週末

 知事選告示後初の週末となった6日、各候補者は県内各地を選挙カーで回ったり、街頭演説や個人演説会で有権者に政策を訴えた。有名人が応援に駆け付け投票を呼び掛ける陣営もあり、さまざまな方法で支持拡大にしのぎを削った。

 橋本剛候補(40)は諫早市内を選挙カーで回り、顔と名前を売り込んだ。地元選出の福田衣里子民主党衆院議員も終日同行。橋本候補が「新しい長崎をつくっていこう」と訴えると、「頑張って」と声を掛けられた。夜は個人演説会で支援を呼び掛けた。

 深町孝郎候補(67)は諫早、大村両市で街頭演説や小規模の集会をした。諫早市の選挙事務所では、集まった支持者を前に「知事の仕事は県民の声にどう応えるかだ。今までと考え方が違う知事にしないとこれまでと何も変わらない」と力を込めた。

 中村法道候補(59)は日中、西海市や長崎市琴海地区、西彼時津、長与両町などを回り、農協前での出陣式や街頭演説で農業政策などをアピール。琴海地区では組合員らに「農林版の長崎俵物を作る」と強調した。夜は島原文化会館で個人演説会に臨んだ。

 押渕礼子候補(71)は諫早市と島原半島3市を回った。島原市では幅の狭い道路まで選挙カーで入り込み、「本県初の女性知事を」と呼び掛けた。市役所前では「県民の声を反映させる県政をつくっていきたい」と述べ、農業や観光の振興を訴えた。

 大仁田厚候補(52)は長崎市内で街頭演説。歌手の松山千春さんが駆け付け「長崎の将来を決めるのは政党でなく皆さん一人一人。大仁田を宣伝マンとして使ってほしい」と応援。大仁田候補は「古里を元気にするには発信力が必要。一生懸命働く」と訴えた。

 松下満幸候補(62)と山田正彦候補(44)は、街頭演説などはしなかった。

1117名無しさん:2010/02/09(火) 08:53:22
>>1110
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2010/02/08/20100208dde007010089000c.html
選挙:熊本・水俣市長選 宮本氏が再選
 (7日)

 ◇水俣市長(熊本県)
 宮本勝彬氏(66)が再選。元会社役員の山内康功氏(62)を破る。投票率は72・77%。

当 9231 宮本勝彬=無現<2>

  7453 山内康功=無新

 (票数は確定得票)

毎日新聞 2010年2月8日 東京夕刊


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