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東北 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 18:15:14

統一地方選スレから東北地方のネタを独立させます。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40
宮城スレもあったけど政治ネタは引き続き此処へ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1212635128/l40
北海道はこちらへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1223878241/l40

1533チバQ:2011/03/04(金) 22:39:38
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1295652638481_02/news/20110123-OYT8T00115.htm
〈3〉盛岡14人が出馬表明
 【盛岡】(定数10=盛岡市)
 佐々木博59 民現《3》
 三浦陽子59 民現《2》
 高橋但馬35 民現《1》
 軽石義則50 民新
 樋下正信56 自現《3》
 福井誠司51 自新
 村里洋子54 自新
 小野寺好58 公現《4》
 斉藤信60 共現《4》
 小西和子57 社現《1》
 刈屋秀俊57 社新
 及川敦43 い現《2》
 吉田敬子32 い現《1》
 酒井俊巳62 無新

 定数10に対して、現在14人が立候補を表明している激戦区。民主は再選を目指す達増知事と連携を図ることで、現有4議席を確保したい考え。民主にとって、県都・盛岡での勝敗は、県議会で過半数を取れるかどうかの命運を左右する。

 民主は佐々木、三浦、昨年の補選で当選した高橋の現職3人と、引退する吉田洋治の後継として、同じ補選で落選した連合岩手会長代行の軽石を擁立。

 自民は現職の樋下に加え、共に県議補選に落選した福井、村里を擁立し、3議席獲得を狙う。公明は小野寺、共産は斉藤の現職が必勝を期す。社民は現職の小西のほか、盛岡市議の刈屋を擁立し、2議席獲得を目指す。地域政党いわては、党幹事長で前回トップ当選の及川、補選で当選した吉田で2議席確保を狙う。

 そのほか、前県工業技術センター理事長の酒井が無所属で立候補を表明している。

 【岩手】(定数3=滝沢村、雫石町)
 大宮惇幸63 民現《2》
 喜多正敏64 民現《1》
 柳村岩見64 自現《3》

 3人の現職が出馬を表明しているほか、地域政党いわても候補者の擁立を模索している。

 3選を目指す大宮は地元の雫石を中心に支持拡大を狙う。喜多は知事選との連動による知名度アップを目指し、地盤の滝沢村を中心に支持を訴える。自民の1議席死守を目指す柳村は、組織の引き締めを図り、保守票固めに余念がない。

 【紫波】(定数2=紫波町、矢巾町)

 高橋 昌造65 民現《1》

 熊谷  泉63 自現《1》

 再選を目指す高橋、熊谷のほか、民主が議席独占を狙って、新人候補の擁立を模索しており、選挙戦になる可能性も十分ある。

 高橋は、初当選以降、地盤である矢巾町を中心に支持拡大を進めてきた。一方、熊谷は地元の紫波町を中心に保守層の引き締めを図る。複数区に2人以上の擁立を目指す民主は、紫波町を地盤とする新人の擁立を目指しており、動向が注目される。

(2011年1月23日 読売新聞)

1534チバQ:2011/03/04(金) 22:41:34
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1295652638481_02/news/20110124-OYT8T00697.htm
〈4〉奥州民主独占うかがう
 【花巻】(定数4=花巻市)
 佐々木順一58 民現《3》
 小田島峰雄60 民現《2》
 木村幸弘51 社現《1》
 高橋博之36 い現《2》
 名須川晋42 無新

 現職4人全員が出馬を予定するほか、今年に入って民主の推薦予定で新人が立候補を表明。自民も議席奪還を目指し、擁立作業を進めている。

 前回、議席を減らした民主は、現有2議席を確保し、さらなる上積みを狙う。県連幹事長の佐々木は石鳥谷・大迫地区、小田島は東和地区の支持基盤を着実に固める。

 花巻市議の名須川は、民主の推薦を受ける予定のほか、小沢一郎花巻後援会が支援する。

 前回、8年ぶりに議席を獲得した社民は、木村が議席の死守を目指す。地域政党いわての高橋は、前回、無所属ながら、2位に約5000票の大差をつけて当選。街頭演説や集会を通じて支持拡大を図る。

 【北上】(定数4=北上市、西和賀町)
 関根敏伸55 民現《2》
 高橋元58 民現《1》
 久保孝喜57 社現《1》
 司東道雄44 い新

 現職は民主2人と社民1人が立候補を表明。自民は5期務めて引退する菊池勲の後継選びを急いでいる。民主が3人目の候補を擁立するかも焦点だ。

 3選を目指す関根は、北上市中心部と小沢一郎後援会北上支部の組織が軸。高橋は労組の支持を受け、旧和賀町を中心に支持拡大を図る。

 前回トップ当選の久保は、いち早く出馬を表明し、支持者回りや県政報告会で党支持層をまとめる。司東は北上市議1期目での挑戦。NPO活動での人脈を生かし、若者・女性層の取り込みを狙う。

 【一関】(定数5=一関市、平泉町、藤沢町)
 岩渕誠40 民現《1》
 神崎浩之49 自新
 高田一郎51 共新
 飯沢匡49 い現《3》

 定数5に現在、4人が出馬表明しているが、ともに現職の千葉康一郎(民主)、阿部富雄(無所属)が態度を保留しており、情勢は流動的だ。

 現有議席3の確保を狙う民主党だが、引退表明した佐々木一栄の後任候補も決まっていない。現時点で出馬表明したのは、再選を目指す岩渕1人のみで、急ピッチで擁立作業を進める。前回、議席を失った自民は、一関市議の神崎に一本化し、議席奪還を目指す。共産は前回200票差で敗れた高田が再挑戦し、県内2議席目をうかがう。

 地域政党いわては、飯沢が地盤の旧大東町、旧東山町以外の支持拡大を進めており、前回同様トップ当選を狙う。(おわり)

(2011年1月24日 読売新聞)

1535チバQ:2011/03/04(金) 22:44:05
http://www.iwate-np.co.jp/senkyo/2011/03/1103011.html
66人、少数激戦の様相 県議選告示まで1カ月

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 県議選(定数48)は、4月1日の告示まで1カ月と迫った。2月28日現在、現職39人、新人26人、元職1人の計66人が立候補を予定。前回2007年の候補者数75人を下回る見込みだ。14人が出馬予定で各党・政治団体が激突する盛岡(定数10)、民主と自民の対決構図の宮古・下閉伊(同3)、民主が議席独占を狙う奥州(同5)などは注目選挙区。国政が混迷を深める中、民主の過半数確保なるかが焦点となり、各選挙区で激戦の様相だ。

 次期県議選の定数は48で前回と変わらないが、宮古(定数2)と下閉伊(同1)が一つの選挙区(同3)となり、1選挙区減の16選挙区で争われる。

 現職47人(欠員1)のうち39人が出馬表明。これに対し元職は1人で新人26人が挑戦する。男性は59人、女性7人。

 県議選立候補者数は1999年87人、03年80人、07年75人と減少傾向にあり、今回は前回より9人減の少数激戦となりそうだ。

 政党別にみると、県議会最大会派の民主(現有議席24人)は公認30人、推薦1人と前回32人にほぼ並び、全選挙区で擁立。知事選の党推薦候補や連合岩手とも連携し、過半数確保に向け態勢構築を急ぐ。

 自民(同11人)は公認13人、推薦2人で11選挙区に15人が出馬表明。前回の19人を下回り、定数の過半数に達していない。盛岡と宮古・下閉伊選挙区は推薦を含め3人を擁立。民主の過半数阻止に向け全力を挙げる。

 公明(同1人)は盛岡選挙区で現有議席維持を掲げ、共産(同1人)は盛岡に現職、奥州、一関選挙区に新人を擁立し、複数議席獲得を期す。社民(同3人)は現職3人に加え盛岡選挙区に新人を立てた。

 地域政党いわて(同6人)は現職に加え、岩手、北上両選挙区で新人を擁立する方針。政党の公認、推薦を受けない無所属候補は4人。

 選挙区別では盛岡で各政党・政治団体、無所属がしのぎを削っており、まだ出馬を模索する動きもある。

 北上(定数4)は現職3人に新人3人が挑む混戦模様。現職3人が勇退する一関(同5)は民主、自民、共産、地域政党いわての争い。久慈(同2)は8年ぶりの選挙戦となる見通しで、宮古・下閉伊は定数3に5人がひしめく。

 奥州は民主が定数5独占なるか。陸前高田は新人同士の一騎打ちが見込まれる。大船渡、九戸(同1)、釜石、紫波(同2)は無風となる可能性が高い。

 県議選は知事選(3月24日告示)と同じ4月10日に投開票が行われる。

(2011.3.1)

1536チバQ:2011/03/04(金) 22:46:33
http://mainichi.jp/area/akita/news/20110303ddlk05010025000c.html
統一地方選:’11年あきた 県議選、65人が立候補予定 見えにくい争点 /秋田
 ◇4月1日告示
 統一地方選で実施される県議選の告示(4月1日)まで1カ月を切った。立候補予定者の顔ぶれがほぼ固まり、これまでのところ14選挙区45議席に65人が立候補を表明。ただ佐竹敬久知事の県政運営をめぐる具体的な争点は浮上しておらず、政策面の違いが見えにくい選挙戦となる可能性が高い。【野原寛史】

 立候補予定者の内訳は、現職41人▽元職2人▽新人22人。県議を辞して衆院選に民主党比例東北ブロックから立候補し当選した高松和夫衆院議員の1議席が欠員となっている。

 現職の引退は、大仙市仙北郡の佐々木長秀氏(62)=社民党・7期目=と能代市山本郡の金谷信栄氏(70)=自民党・3期目、秋田市の鈴木孝雄氏(66)=県民の声・1期目=の3人で前回の9人より大幅に減る。現職のほとんどが再選を目指す中で、各選挙区の新人や元職がその“壁”をいかに突き崩すかという選挙戦になりそうだ。

 秋田市では、定数13に対し現職11人、新人7人が立候補を予定。現職は当選1、2回が9人を占める。新人は市議からの転身や元参院議員の挑戦もあり、激戦が予想される。

 能代市山本郡は定数4を現職3、元職と新人4の7人で争うことになりそう。1人区に現新3氏が名乗りを上げた男鹿市も激烈な選挙戦が展開される見込みとなっている。

 一方で、大館市(定数3)と潟上市、にかほ市、仙北市(いずれも定数1)では現職以外に出馬表明がなく、無投票再選となる可能性が高い。

    ◆

 党派は、自民党27人(うち現職26人)▽民主党7人(同1人)▽社民党3人(同2人)▽共産党2人(同1人)▽みんなの党2人(同0人)▽公明党1人(同1人)▽国民新党1人(同1人)▽無所属22人(同9人)。

 前回の選挙戦では、寺田典城前知事(現参院議員)が打ち出した子育て新税などが争点となり、寺田県政への賛否が対立軸となった。だが今回は大きな争点がなく、現職の一人は「前回と比べて他の立候補予定者の動きも有権者の反応も鈍いように感じる」と漏らす。

 その中で、焦点の一つは現在27議席の自民党が勢力を保てるか。今回は潟上市以外の全選挙区に現職候補が立候補し、さらに大仙市仙北郡で新人1人を公認した。

 国政与党の民主党は現職1人に加え新人6人を公認。ただ県連は09年の知事選で佐竹知事の対立候補を支援したが、今回政策面では明確な「反佐竹」の旗を掲げていない。

 社民党は現有の維持、共産党は1議席増を図り、寺田参院議員が所属するみんなの党は新人2人を公認。公明党、国民新党は現職1人の再選を目指す。

1537チバQ:2011/03/04(金) 22:49:46
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001102210007
県議選(1)/民主、4選挙区で新顔参戦
2011年02月21日

 4月1日の県議選告示まで1カ月余りとなった。立候補予定者の顔ぶれが固まりつつある県内23選挙区(定数61)の構図を、5回に分けて報告する。


 政権交代後、初の県議選にのぞむ民主党。逆風下で当初予定していた候補者数を確保できていないが、公認した新顔を4選挙区にたてる。


 ◆遠田


 定数1で、自民現職に民主新顔が挑む。


 民主の大友新は、定数1の選挙区で唯一の民主候補となりそうだ。この地域を選挙区とする衆院議員・安住淳の後援会を足がかりに支持拡大を狙う。「介護施設で働く職員の待遇改善で若者に就労の場をつくる」と訴えている。


 自民の中村功は農業振興を中心に訴える。「農商工一体の産業振興」を強調し、民主の挑戦には「遠田の未来づくりに取り組むので、党の問題ではない」という。


 ◆角田・伊具


 前回県議選で角田・伊具の両選挙区が合区。定数2で、丸森町を地盤にする寺島英毅と、角田市を地盤にする長谷川洋一の2人をたてる自民に対し、民主は新顔の武田曉(あきら)が挑む。


 武田は角田市出身。地元3区選出衆院議員の橋本清仁の秘書から立候補する。すでに1月に事務所開きを終えた。陣営は「細かくあいさつ回りをして、地道に顔と名前を売り込んでいる」という。


 寺島は自民公認で、県の保健福祉部長や農政部長を歴任した。長谷川は自民推薦。元角田市職員で、無所属で立候補した03年に自民現職を破り、07年も無所属で自民新顔らとの争いを勝ち抜いた。


 ◆塩釜


 定数2で、自民現職2人に民主新顔が挑む。共産も候補擁立を検討している。


 民主は衆院議員・石山敬貴の秘書だった阿部真喜を擁立する。街頭活動で25歳の若さをアピールしながら、無党派層への浸透を図る。


 自民は03年、07年ともにトップ当選した佐藤光樹と、5期目を目指す柏佑整(すけ・なり)が立候補し、2議席維持を目指す。知事の村井嘉浩とのパイプを強調し、支持拡大を図る。2月下旬から3月初めに事務所開きをして、臨戦態勢に入る。


 ◆黒川


 現職2人を自民が占めるなか、民主新顔が挑む。


 民主の作並(さくなみ)ゆきのは、大衡村議からの転身を図る。00年の衆院選では宮城4区から立候補し、落選した。その後は参院議員の岡崎トミ子の秘書を務めた。農業と観光から地域活性化を訴える。


 自民の藤倉知格は大和町出身で、今は富谷町も地盤にしている。3期目を目指す中山
耕一は、前回から自民公認。富谷町内に事務所を開いた。(敬称略)


【遠田】涌谷町、美里町(定数1)
大友新 32 介護会社長 民新
中村功 60 農業 自現(4)


【角田・伊具】角田市、丸森町(定数2)
武田曉 36 衆院議員秘書 民新
寺島英毅 70 〈元〉県部長 自現(3)
長谷川洋一 57 〈元〉角田市職員 無現(2)


【塩釜】塩釜市(定数2)
阿部真喜 25 〈元〉衆院議員秘書 民新
柏佑整 63 〈元〉衆院議員秘書 自現(4)
佐藤光樹 43 〈元〉参院議員秘書 自現(2)


【黒川】大和町、大郷町、富谷町、大衡村(定数2)
作並ゆきの 45 大衡村議 民新
藤倉知格 56 〈元〉衆院議員秘書 自現(5)
中山耕一 54 〈元〉富谷町職員 自現(2)

1538チバQ:2011/03/04(金) 22:50:54
2が見つからず
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001102240006
県議選(3)/ 無党派層、浮枕のカギ
2011年02月25日

仙台市内の選挙区は、民主・自民以外の「第3極」の動きが活発化している。


 ◆青葉


 定数7を9人で争う見通し。20万人を超える県内最多の有権者を抱え、無党派層の取り組みが課題となる。


 初参戦のみんなは、元社会保険庁職員の熊谷敏彦が活発な街頭演説を展開。共産は遠藤いく子が支持拡大を目指す。無所属の吉川寛康は東北電力労組の支援を受け、無所属で前回トップ当選の菅間進はこまめな運動を繰り広げる。公明は党県本部代表の石橋信勝が支持層を固める。


 民主は2人をたてる。菅原敏秋は市議時代の人脈をいかし、遊佐美由紀は女性の支援拡大を目指す。自民も2人を擁立。元議長の相沢光哉が商工関係者に支持拡大を図り、前回落選の中沢幸男は後援会を中心に活動を広げる。


 ◆若林


 定数3に6人が挑む激戦区。みんなの菊地幸郎は16日に公認が決まり、今月から活動を本格化させる。無党派層を取り込みたい考えだ。共産は新顔で仙台市議の福島一恵を擁立。ミニ集会を小まめに開いている。6選を狙う社民の本多祐一朗は労組の支援を受け、10人規模の座談会や支持者回りで浸透を図る。


 民主推薦の新顔・小野友紀子は年明けから支援者回りを始めた。自民現職は動きが早い。5選を目指す千葉達は昨秋から街頭あいさつを始め、再選を期す細川雄一は昨夏から各地で座談会を開いてきた。


 ◆太白


 定数5に対し、前回も立候補した社民や共産、公明などの6人が争う見通し。
 前回、48票差で4選を逃した社民の岸田清実はこの4年間、議会が終わるたびに1500〜2千回、県政報告を開催。共産の横田有史と公明の小野寺初正はともに5選を狙い、支持層固めを進める。


 民主は前回県議選で唯一、2万票を集めた藤原範典が労組票などを固めて5選を目指す。自民は菊地浩と佐々木幸士が2議席の確保を目指す。


 ◆宮城野


 定数4で、新顔はみんなと無所属が準備を進める。みんなの堀内周光は、前回トップ当選で次期総選挙に立候補を予定する菊地文博の後継をアピール。無所属の目黒政市は補選を含め県議選4度目の挑戦となる。公明の庄子賢一は介護施設の整備や雇用対策を訴える。


 6選を目指す民主の坂下康子は、1月から地元選出衆院議員の斎藤恭紀とミニ集会を繰り返す。自民の石川光次郎は、県議時代にここを選挙区とした知事・村井嘉浩の後継として3選を狙う。さらに、無所属の別の1人も立候補を模索する。(敬称略)



【青葉】仙台市青葉区(定数7)


遊佐美由紀 47 〈元〉アナウンサー 民現(4)
菅原敏秋 62 党県幹事長代理 民現(1)
相沢光哉 72 すし店経営 自現(5)
中沢幸男 70 〈元〉仙台市議 自元(6)
石橋信勝 65 党県代表 公現(5)
遠藤いく子 62 党中央委員 共現(1)
菅間進 60 〈元〉仙台市議 無現(5)
吉川寛康 41 東北電力社員 無現(1)
熊谷敏彦 31 〈元〉社保庁職員 み新



【若林】仙台市若林区(定数3)


千葉達 65 〈元〉衆院議員秘書 自現(4)
細川雄一 43 学校法人理事 自現(1)
福島一恵 50 仙台市議 共新
本多祐一朗 55 党県政審委員長 社現(5)
菊地幸郎 50 介護福祉会社長 み新
小野友紀子 30 営業代行会社長 無新



【太白】仙台市太白区(定数5)


藤原範典 64 党県選対役員 民現(4)
菊地浩 69 〈元〉大学教授 自現(5)
佐々木幸士 38 〈元〉衆院議員秘書 自現(1)
小野寺初正 61 党県副代表 公現(4)
横田有史 66 党県副委員長 共現(4)
岸田清実 56 党県幹事長 社元(3)



【宮城野】仙台市宮城野区(定数4)


坂下康子 51 行政書士 民現(5)
石川光次郎 43 〈元〉衆院議員秘書 自現(2)
庄子賢一 48 党県副幹事長 公現(2)
堀内周光 34 住設機器会社長 み新
目黒政市 56 〈元〉県議秘書 無新

1539チバQ:2011/03/04(金) 22:52:33
4も見つからず
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000631102270001
県議選(5)/合併、「票読めぬ」激戦区も
2011年02月27日

 「平成の大合併」で、県内には九つの新しい市町ができた。今回も旧自治体を地盤とした争いが続く。



 ◆登米


 定数3に5人が立候補する。このうち、自民現職の熊谷盛広は旧津山町長で、同じく自民現職の只野九十九は旧豊里町長。いずれも、それぞれの地盤を中心に市全域への浸透を図る。


 民主推薦の袋正は「農商工連携による産業と雇用の創出」を訴える。ほかの無所属の2人は今年に入って立候補の意思を表明。旧南方町議で新顔の高橋理茂は「無投票はいけない」と述べ、元職の渡辺忠悦は医療や福祉の充実を唱える。



 ◆大崎


 定数4で、大崎市になるまでの旧市町を地盤とする現職4人が立つ予定だ。


 自民は3人が立候補する。4選を目指す自民の佐々木征治は旧志田郡、3選が目標の中島源陽は旧玉造郡、再選に挑む菊地恵一は旧古川市と地域をすみわけている。5選を目指す社民の岩渕義教は、有権者の多い旧古川市に強い。共産は「必ず出す」(党北部地区委員会)方針だ。



 ◆東松島


 定数1で、5選を目指す自民現職の渥美巌が名乗りを上げている。東松島市となった旧矢本町と旧鳴瀬町は05年まで、他の町と合わせて旧桃生選挙区だった。渥美は東松島市域がもともとの地盤。他に立候補に向けた動きは表面化していない。



 ◆石巻・牡鹿


 前回、定数が一つ減って5となった。現職5人と返り咲きを目指す元職1人が争う。


 民主は現職2人で、坂下賢が旧桃生選挙区、加賀剛が旧石巻市を地盤とする。自民は3人を擁立し、現職の佐々木喜蔵が旧石巻市、現職の須田善明は旧牡鹿選挙区、元職の池田憲彦が旧桃生選挙区を中心に支持を広げる。無所属の現職、本木忠一は旧石巻市で支持者が多い。


 旧石巻市の有権者は他の地域よりも4万人以上多いが、前回県議選で旧市を地盤とする3人の得票は旧郡部の3人より約2500票少なかった。ある陣営は「票が読めない」と戸惑う。



 ◆気仙沼・本吉


 今回から定数2の気仙沼と定数1の本吉が合区となり、定数3となった。


 本吉は前回まで4回連続無投票で、本吉を地盤とする自民の高橋長偉の陣営は「20年間選挙をしていないので後援会の引き締めから始める」と必死だ。民主の内海太の陣営は「選挙区の面積がほぼ倍になり大変」。自民の畠山和純は今月末に事務所を構える予定。現職3人にみんなの新顔、境恒春が挑む。(敬称略)



【登米】登米市(定数3)
熊谷盛広 59 〈元〉津山町長 自現(1)
只野九十九 62 〈元〉豊里町長 自現(1)
袋正 61 農業 無現(4)
渡辺忠悦 61 障害者福祉社長 無元(1)
高橋理茂 60 〈元〉南方町議 無新


【大崎】大崎市(定数4)
佐々木征治 67 〈元〉鹿島台町助役 自現(3)
中島源陽 48 農業 自現(2)
菊地恵一 52 〈元〉大崎市議 自現(1)
岩渕義教 61 党県副代表 社現(4)


【東松島】東松島市(定数1)
渥美巌 63 行政書士 自現(4)


【石巻・牡鹿】石巻市、女川町(定数5)
坂下賢 49 〈元〉県議秘書 民現(3)
加賀剛 58 〈元〉石巻市議 民現(3)
佐々木喜蔵 62 食堂経営 自現(4)
須田善明 38 党県幹事長 自現(3)
池田憲彦 57 タクシー会社長 自元(3)
本木忠一 53 〈元〉石巻市議 無現(2)


【気仙沼・本吉】気仙沼市(定数3)
内海太 63 〈元〉気仙沼市議 民現(5)
高橋長偉 69 電子部品会社長 自現(5)
畠山和純 64 県議長 自現(4)
境恒春 31 福祉NPO役員 み新

1540チバQ:2011/03/04(金) 22:53:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/feature/tohoku1296570524985_02/news/20110201-OYT8T01185.htm
決戦の思惑 2011統一選 一覧

民主に逆風





 1月12日夜、一風変わった名前の会が、東京・赤坂の居酒屋で開かれた。

 「セブンティーズの会」

 集まったのは、1970年代生まれを中心とする民主党若手国会議員ら約30人。ともに県連副代表で衆院議員の橋本清仁、斎藤恭紀の2人も輪に加わっていた。

 ゲストは直前に行われた茨城県議選と東京都西東京市議選で落選した党公認の元候補者たち。「民主党という名前は票が減るだけ」「得票は前回選挙の半分になった」。党への逆風を自ら感じた体験談に、酒を飲む手は止まり、場は静まりかえった。

 元候補者らは口をそろえ、「感触は悪くなかった」とも振り返った。それでも惨敗した結果に、橋本と斎藤は危機感を抱いた。

 「このままで、根強い支持者以外の無党派層に訴えは届くのか。4月の統一地方選もドミノ倒しのように、同じ結果になるのでは」

 1週間後、2人の不安を増幅させるような出来事が起きた。

 「推薦を返上したい」

 大崎市の同党議員の事務所で、4月の県議選で多賀城・七ヶ浜選挙区から出馬予定の新人の遠藤久和が、県連幹部に自らの意思を伝えた。秋田や東京などで相次ぐ、候補予定者による同党への公認・推薦の辞退が県内でも起きた。

 直前に、遠藤は「消費税率引き上げ論議など、党本部内の意見は三者三様。地方で有権者への説明に困る」との不満を県連代表の今野東にぶつけていた。今野の返答は「丁寧に説明してください」というばかり。「自分の考えと、党の施策が変わってきた」と遠藤は、推薦辞退を決めた。

 今野は1月22日、仙台市で開かれた幹事会で、県議選候補者2人の推薦を発表した後、「候補者擁立は(これで)一つの区切りとなる。今後は、候補者の当選に向けて、選挙体制を作っていく」と表明した。これまで掲げてきた全選挙区への候補者擁立を断念した発言だった。

 県連は統一選に向け、政治スクールを開き、新人発掘を図って全選挙区への候補擁立を目指してきた。将来の国政選挙で風に左右されずに戦えるように、地方組織を強化したい思惑だった。結局、県議選の公認・推薦候補者は16人。支持の候補者を含めても全23選挙区中8選挙区が空白区として残った。

 ある県連幹部は、新人候補の擁立に積極的に動かなかったことを認めた。「逆風の中で新人擁立はリスクが高い。現職当選を第一に考え、今回は守りに入った」

 逆風を真っ向から受けながら、民主党の看板を、あえて高く掲げる候補もいる。

 「民主党と聞いて、嫌な思いをする人はいるが、お世話になった党を裏切れない」

 県議選角田・伊具選挙区に党公認で立候補する予定の新人、武田曉は1月15日、角田市での事務所開きで力説した。1軒1軒あいさつに歩く武田の顔には、冷たい風が吹き付けている。

(敬称略)

(2011年2月1日 読売新聞)

1541チバQ:2011/03/04(金) 22:54:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/feature/tohoku1296570524985_02/news/20110201-OYT8T01195.htm
決戦の思惑 2011統一選 一覧

揺れる団体

 仙台市内で1月5日に開かれた連合宮城の新年交歓会。あいさつが一段落すると、会場の隅にいた2人の男が、おもむろに携帯電話を取りだした。

 「携帯の番号を交換しましょう」

 「これから、よろしく」

 2人は、連合宮城会長の山崎透と、昨年11月に民主党県連代表に就いた参院議員の今野東。2人は終始、なごやかに談笑する。

 民主党最大の支持団体、連合。その県組織である連合宮城は加盟労組466、組合員数7万8773人を誇る。昨年末までに、民主、社民両党公認候補を中心に、4月の統一地方選で県議選で18人、仙台市議選21人を含む43人の推薦を決めている。

 山崎は新年のあいさつで「推薦候補全員の当選を目指し、全力で取り組む」と述べ、民主党を支える姿勢を強調したが、「なかなか、党の一体感が見えない。政権を取って良かったと思われる政権運営を」とクギをさすのも忘れなかった。

 2009年夏の政権交代から1年5か月。県内の団体の中には、自民党に回帰する動きも出始めた。

 昨年12月13日、自民党県連会長の小野寺五典は仙台市内で、県医師会会長の伊東潤造と向き合っていた。

 「民主党政権に期待した部分もあったが、期待と違う部分もある」

 伊東は、民主党政権の金看板である「事業仕分け」で、医師国保組合に対する補助金を「廃止」と判定したことなどを疑問視した。

 長く自民党の有力支持団体だった日本医師会。政権交代を機に、自民党の職域支部「県医療会支部」は、党費の支払いを見合わせた。県医師会は、自民党県連から見れば、「政権交代で民主党に近づいた存在」だった。

 しかし、同支部は昨年末、2010年分の党費を支払った。同党県連幹部は「医師会が戻ってきたのは、大きい」と一安心する。

 「政治家のパーティー券を、趣味で買っているわけじゃない」。苦々しく語るのは、県建設業協会会長の佐藤博俊だ。

 建設業協会加盟企業の社員でつくる自民党の職域支部「県地域振興支部」は現在、459人。02年のピーク時(約3000人)から比べると、6分の1弱に落ち込んだ。

 大きな原因は、建設業全体の先細りだ。民主党が掲げた「コンクリートから人へ」のスローガンに伴い、県内の公共事業はさらに減る。「自民党の応援団」を自称するが、佐藤は悔しさをにじませて、つぶやく。

 「建設業者は災害や雪かきで、いざという時に真面目に働くのに、最近、『建設業のため』と言う政治家が減った。建設業を理解してくれる人を推したいだけだ。本当は『自民だ』『民主だ』ではないんだ」(敬称略)

(2011年2月2日 読売新聞)

1542チバQ:2011/03/04(金) 22:55:22
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/feature/tohoku1296570524985_02/news/20110203-OYT8T00104.htm
決戦の思惑 2011統一選 一覧
知事と仙台市長

 「いつも笑顔がすてきな宮城県知事の村井です」

 1月22日、角田市で開かれた自民党会派の県議の会合。知事の村井は独特の言い回しで、聴衆の心を見事につかみ、会場は一瞬で大きな笑いに包まれた。

 だが、演説の最終盤。冗談を飛ばした時とうってかわって、村井はキッと表情を引き締めた。

 「(自民系候補が)勝たなければ、私の所に皆さんの声は届きません。自民党、公明党以外の人は、知事室でお茶っこ飲みながら、私と話はできません」

 演説後、「知事は忙しいでしょうから」と退席を促されても、村井は残り、終了後には参加者との握手にも丁寧に応じた。


 村井のスタンスは明確だ。村井県政を支える与党会派への支援を明言する。

 2009年の知事選で再選した村井は、「富県宮城」を掲げ、トヨタ自動車の車両組み立て子会社の誘致に成功するなど成果も挙げ、幅広い支持を集める。与党議員からは応援要請が相次ぎ、「知事が選挙で使った名刺は常に持ち歩き、拝んでいる」(角田市議会議長の玉手安博)というほどだ。

 自民党県議出身の「政治家」村井と比べて、対照的なのが、同じく市議の改選を迎える仙台市長の奥山恵美子だ。

 「当選することで奥山市政の発展にもつながる」

 1月30日に仙台市内で開かれた市議の新年会。奥山は、無難にあいさつを終えて乾杯すると、足早に会場を後にした。

 09年に初当選した奥山は市職員出身。パフォーマンスも辞さない村井と比べて、「応援してくれた人から、要請があれば応援に行く」と、消極的にも見えるが、本人は意に介さない。

 「場の盛り上げ役みたいなもの。刺し身のツマまでいかないけど、『にぎやかし』というか華やぐでしょ」

 奥山の慎重姿勢の背景には、市長選で政党対決を避けた結果、与野党相乗りの支援を受けた経緯もある。「いくつもの政党から支援を受けた以上、偏った行動はできない」(市幹部)との指摘だ。

 一方、与党会派と協調路線を歩む村井にとって、統一選後の議会が同じように順風満帆とは限らない。条例制定の検討を表明した性犯罪前歴者らへのGPS(全地球測位システム)義務づけは、その一例だ。

 条例案が県議会に提出されても、自民党内は現時点で一枚岩とは言えず、議会対策は難航が予想される。ある自民党県議は「選挙で知事の応援をもらえば反対はできない」とつぶやく。「議会は何も文句を言えず、村井の独走を許している」と反発する県議もいる。

 2人の行動には、選挙後の議会対策という思惑が見え隠れする。

(敬称略)

(2011年2月3日 読売新聞)

1543チバQ:2011/03/04(金) 22:56:21
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/feature/tohoku1296570524985_02/news/20110203-OYT8T01196.htm
新人候補

 統一地方選で選挙に初めて挑む新人候補がいる。雇用不安の中、仕事を手放してまで目指す議員バッジ。何がきっかけだったのか。

 小さな店が並ぶ商店街で、コンビニエンスストアを経営する両親の元に生まれた庄司あかり(25)は2008年、みずほ銀行に入行した。職場は希望通り中小企業の融資担当だった。

 だが、08年9月のリーマンショックは、中小企業の仕事を奪った。政府は09年11月末、中小企業向け融資の返済猶予を受けやすくする金融円滑化法を成立させたが、取引先の中小企業経営者からの一言にショックを受けた。

 「法律ができる前に景気対策をしてもらいたかった」

 「政治の責任」と強く感じた時、地元からくら替えする現職議員の後継に、と声がかかった。

 「高校の同級生との女子会が楽しい」という今どきの若者。街頭に立てば今もガチガチに緊張するが、「言いたいことを自分の言葉で伝えられる。自分らしく生きている実感がある」と語った時、キラキラと目を輝かせ声を弾ませた。

     ◎

 熊谷敏彦(31)は社会保険庁職員からの転身だ。

 08年夏、勤務時間後の夕方に開かれた説明会で、「皆さんが勤めている社会保険庁はなくなります」と上司から職場が消える事実を知らされた。報道が先行しており、驚きはなかった。

 09年末に解体されるまで、社会保険庁に5年弱勤務した。当時、景気低迷や雇用悪化を肌で感じる機会が多かった。失業による保険料の免除申請や、「国民年金を払えない」という電話も受けた。

 子どものころから正義感が強く、世の中の理不尽に、自分で出来ることはないかと感じることも多かった。

 就職浪人も経験した。実体験から、雇用は「人が人として生きるために最も大事」と感じる。安心して定年まで働く環境を作ることは、政治の課題と感じた。職場を失ったのを機に故郷で地方議員を目指す。

 「社保庁解体は、僕の迷いを吹っ切ってくれた」

     ◎

 氷点下に達する早朝の厳しい冷え込みの中、スーツ姿の渡辺博史(40)は午前6時半から、JR駅前で頭を下げ続ける。

 都内の私立高校の社会科教員だった。「生徒に『何でも一番になれ』と言ってきた」から駅前の辻立ちは1並びの1月11日に始めた。

 きっかけは生徒の言葉だ。

 「日本って元気ないよね」

 ディベートの授業で出た言葉だった。政治の混迷、経済の停滞、若者が今の世の中に失望するのも分かる。親類に地方政治家がおり、いつか自分もと思っていた。血が騒ぎ、故郷の地で立候補を決意した。

 結婚やマイホーム購入のための預金は「どうも必要なさそう」と感じ、選挙資金に回す。支援者からの指摘で、髪を短く切り、服装にも気を使う。

 「教師時代は教える立場だったが、今はとても新鮮な『学び』の日々です」(敬称略)

(2011年2月4日 読売新聞)

1544チバQ:2011/03/04(金) 22:56:57
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/feature/tohoku1296570524985_02/news/20110205-OYT8T00124.htm
見据える衆院選
会合回り なりふり構わず

 1月23日午後、仙台市内で開かれた会合で、民主党衆院議員の斎藤恭紀(宮城2区)は、横に座る仙台市議選の候補予定者の支持を訴えた。

 「ぜひ、トップ当選させてください」

 斎藤が1月に出席した新年会は66回。1日平均2回強で、「肝臓がおかしくなりそう」と苦笑いするが、有権者の声は笑って済ませられないものばかりだ。

 この日も、参加者から「このままでは民主党政権はもたない。統一選は歴史に残る大惨敗になる」と厳しい声が上がった。その声に呼応するように、斎藤は菅政権への批判も辞さない。

 「鼻血が出るまで徹底的に無駄を削減する。それをやらないで、なぜ今、消費税なんですか」

 この時期、斎藤ら衆院議員にとって、解散総選挙を見据えた思惑もある。4月の統一地方選で民主党が苦戦すれば、解散の引き金を引きかねない。街頭演説や国政報告会をこまめにこなす斎藤は「日々これ決戦」と力を込める。

 2009年の衆院選では、県内6選挙区のうち民主党が5議席を奪った。落選した自民党前議員は、失地奪還の機会をうかがう。

 3区で民主党候補に敗れた西村明宏。多い時は1日30件も会合の案内が来る。議員報酬が途絶え、秘書1人を雇うのがやっとで、妻と2人で手分けして、会合を回り続ける。

 1月29日の夕方から夜は、名取市、岩沼市、柴田町の会合をはしごした。あいさつでは、民主党政権を攻めあぐねている自民党に愚痴も出る。

 「徹底的に戦わないといけないのに、自民党もお行儀良すぎる」

 端から見れば「なりふり構わぬ振る舞い」も見せる。柴田町で開かれた支持者の還暦を祝う会では、「七福神」を装い、赤い帽子とチャンチャンコ姿で登場。おどけながら打ち出の小づちを振り、参加者が沸き立つ会場を回った。「解散時期は首相の頭の中。いつ選挙があってもいいように、休まず回るだけ」

 4区の自民党前衆院議員、伊藤信太郎は1月30日、色麻町で開かれた会合で、自らの胸の内を吐き出した。

 「政権交代から1年5か月の間、朝起きるたび、いつも考える。なぜ前回の選挙で負けたのか」

 元衆院議長の父宗一郎の地盤を継ぎ、麻生内閣では外務副大臣を務めた。前回衆院選で逆風にさらされ、民主党新人に2万7000票差で敗れた。

 会場の外は雪。しんと静まりかえった中、伊藤は沈痛な面持ちで支持者に語りかける。「まだまだ未熟で力は足りないが、もう一度国政で働かせて頂きたい」

 統一選を前に、解散総選挙をにらんだ動きも加速している。(敬称略、おわり)

     ◇

 この連載は、橋本潤也、米山粛彦、江沢岳史、林理恵、佐脇俊之が担当しました。

(2011年2月5日 読売新聞)

1545チバQ:2011/03/04(金) 23:01:38
>>1499
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110302t11028.htm
高橋氏、民主に離党届 みんなの党へ公認申請 登米選挙区
 宮城県議選(4月1日告示、10日投票)登米選挙区(定数3)に立候補予定の新人で、元民主党県第6区総支部副総支部長の高橋理茂氏(60)が同総支部に離党届を提出し、みんなの党県支部に公認申請したことが1日、分かった。
 高橋氏は取材に対し「民主党は自分の働ける場ではなくなった」と離党理由を説明。みんなの党については「渡辺喜美代表からは公約を守り通す決意を感じる」と話した。
 民主党第6区総支部は離党届を受理する方針。
 高橋氏は1月、6区総支部に公認申請をしたが、5選を狙う無所属現職の袋正氏(61)の推薦を理由に却下され、「『定数3以上の選挙区は候補者を複数擁立する』との党本部の方針に反している」と抗議していた。
 登米選挙区には、ともに再選を狙う自民党現職の熊谷盛広氏(59)と只野九十九氏(62)、無所属元議員の渡辺忠悦氏(61)の3人も立候補の意思を表明している。


2011年03月02日水曜日

http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110303_01.htm
佐々木氏が出馬の意向 宮城野選挙区
 統一地方選で行われる県議選(4月1日告示、10日投票)宮城野選挙区(定数4)で、元県議秘書の佐々木秀之氏(36)は2日、河北新報社の取材に対し、無所属で立候補する意思を表明した。
 佐々木氏は「地方議会は政党同士が争う場ではない。完全無所属、利害関係のない政治家だからこそできる議会改革、地域社会の活性化などに取り組みたい」と語った。
 佐々木氏は仙台市出身。岩手大卒、東北学院大大学院経済学研究科修了。会社員を経て、1999年から6年間、宮城野区選出の元県議、菊地文博氏の秘書を務めた。
 菊地氏は2010年の参院選立候補に伴い県議を辞職。現在みんなの党県支部長を務め、県議選の後継に党新人の堀内周光氏(34)を擁立する。
 同選挙区には、6選を目指す民主党現職の坂下康子氏(52)、ともに3選を狙う自民党現職の石川光次郎氏(43)、公明党現職の庄子賢一氏(48)、無所属新人の目黒政市氏(56)も立候補の意思を表明している。


2011年03月03日木曜日

1546チバQ:2011/03/04(金) 23:02:48
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110304_02.htm
自民元衆院議員が攻勢 党候補と連携、解散勝ち取れ
 統一地方選で行われる県議選、仙台市議選(4月1日告示、10日投票)の前哨戦で、09年衆院選で落選した自民党元衆院議員が党候補の応援に奔走している。2011年度予算関連法案をめぐり政局は緊迫し、菅政権の支持率は超低空飛行。統一選の結果次第では衆院解散・総選挙が近づく可能性がある。元議員たちは、春の戦いに捲土(けんど)重来を懸けている。
 宮城1区に立候補予定の土井亨氏(52)は2月24日、仙台市青葉区のホテルで後援会主催の新春の集いを開いた。
 「民主党マニフェスト(政権公約)を信じてみようと自民党にノーを突き付けたが、期待した日本になっただろうか」。マニフェスト修正を繰り返す菅政権を批判すると大きな拍手が沸いた。
 安倍晋三元首相、町村信孝元官房長官が駆け付け、「政権をだまし取った政党に任せてはおけない。一刻も早く解散を勝ち取る」と力を込めた。
 前回衆院選で土井氏は、民主党の郡和子衆院議員に6万2000票差で大敗。再起を目指して地域回りを続けてきた。
 統一選を控える党県議らを壇上で紹介。「自民党が勝たないと、次の戦いに駒を進められない」と総力戦を強調した。
 「親方の政治生命が危ないから離党騒ぎを起こす。政権維持、権力維持のためなら何でもする政治がまかり通っている」
 宮城3区の元議員西村明宏氏(50)は2月19日、岩沼市の竹駒神社であった後援会主催の新春の集いで、小沢一郎元民主党代表に近い衆院議員16人の会派離脱騒動を批判した。
 ライバルの民主党の橋本清仁衆院議員は小沢氏に近い。これまで3度激突し、前回は2万2000票差で突き放された。小沢氏批判を繰り返し「本物の政治を実現する」と意気込む。
 民主党は県議選で、3区内の2選挙区に新人を擁立した。故三塚博元蔵相の後継で保守本流を自任する西村氏。「良質な保守政治を守り抜く」と党候補の支援に走る。
 宮城4区の元議員伊藤信太郎氏(57)は2月27日、多賀城市であった党県議の事務所開きに駆け付けた。塩釜市の党県議、塩釜市長選に立つ現職も激励。選挙区内を分刻みで回った。
 前回衆院選は民主党の石山敬貴衆院議員に2万7000票差で敗北。父の故宗一郎元衆院議長の時代から守った伝統の議席だった。
 昨年12月、4区全体の連合後援会を設立して組織の修復を図った。支持拡大の拠点となる党県議の議席維持は不可欠だ。
 伊藤氏は2月12日、多賀城市内であった党地元支部の会合で「民主党政権に国民は不安を感じている。早く返り咲き、国民のために尽くしたい」と強調した。


2011年03月04日金曜日

1547チバQ:2011/03/04(金) 23:08:48
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/feature/fukushim1298907904595_02/news/20110301-OYT8T00054.htm
県議の役割
自民「手応え」・・・「消極」民主

ローカルマニフェスト


自民党が作成したローカルマニフェスト 昨年8月、知事選を控えた民主党県連の常任幹事会で、同党県議の本田朋(36)は一つの提言をした。

 「我々もローカルマニフェスト(地方版公約)をつくるべきではないか」

 本田の頭には、その3か月前、自民党県連が独自にまとめたローカルマニフェストがあった。「県民所得を400万円に」などの数値目標が並ぶ。本田は自身のブログで自民党を「したたかだなぁと感じた」と評価した。

 だが、県連幹部の答えは「我々は知事与党だ。佐藤知事の公約がそのまま我々のマニフェストになる」。

 「地方議会にそぐわない」との声も出た。議会の多数派で内閣をつくる国政と違って、政策の要となる予算編成の権限が知事にあることを理由にしたものだ。別の場では、「民主党は社民党や無所属議員と統一会派を組んでいる。我々だけ突っ走ってマニフェストを作るわけにはいかない」と先輩議員に諭されたこともあったという。

 民主党県連総務会長の宗方保(63)は、「佐藤知事の公約は、民主党とすり合わせてつくっている。知事と対立して変なものをつくるわけにはいかない」と説明する。

◇   ◇

 自民党が県内向けにつくったローカルマニフェストには、公務員労組の支援を受ける民主党に対抗して「徹底的な見直しで県職員を削減」などの目標も掲げられている。2月25日に自民党県連で開かれた統一地方選選対本部の事務所開きでは、各地の支部長らに配られた。県議選候補予定者31人には5000部ずつが発送済みだ。県連幹事長の斎藤健治(67)は「事務所に置いていたら、ほとんど持って行かれた」と手応えを感じている。

 一方、公明党県本部も独自のマニフェストを3月中に公表する予定だ。党本部がつくった全国共通のマニフェストを土台にする考えで、県本部代表の甚野源次郎(63)は「議員定数、報酬の削減など、自ら身を削る内容にしたい」と意欲を見せる。

 初の議席確保を狙うみんなの党県連代表の小熊慎司(42)も「候補をまとめて発表する際、福島版のアジェンダ(政策課題)を発表したい」と語る。

◇   ◇

 これらの動きと一線を画し、特にローカルマニフェストは作らないとしているのが共産、社民の両党だ。共産党県副委員長の神山悦子(55)は「議員として知事へのチェック機能を果たすことが第一の仕事」と強調。社民党県連代表の古川正浩(69)も「パフォーマンスに過ぎない」と冷ややかだ。

 超党派の「ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟」が05年に発足するなど、地方選挙でもマニフェストという言葉が定着しつつある。同連盟に所属する本田は「行き当たりばったりで議決に臨むのではなく、その判断基準を選挙で示すべきだ」と、今も必要性を説く。

 だが、国政で民主党は「マニフェスト違反」との批判を浴びている。「民主党がでたらめをやったから、マニフェストと言っても信用されないんじゃないか……」。自民の斎藤は一抹の不安も感じている。 (敬称略)

(2011年3月1日 読売新聞)

1548チバQ:2011/03/04(金) 23:09:16
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/feature/fukushim1298907904595_02/news/20110302-OYT8T00073.htm
議員提案条例

全会一致内容無難に

子育てしやすい県づくり条例案を佐藤憲保議長(右から3人目)に提出した検討会のメンバーら(昨年11月19日) 少子化対策推進のため、昨年12月に議員提案で制定された「子育てしやすい県づくり条例」。その半年前、案文を検討していた議員提出条例案検討会で激論が交わされた。

 会長の清水敏男(47)(自民党)が「福島県らしさを出したい」として旧会津藩士の教育方針「什(じゅう)の掟(おきて)」を盛り込もうと主張したのに対し、神山悦子(55)(共産党)は「現代にそぐわない。子供の権利に重点を置くべきだ」と反論し、真っ向から対立した。

 その後も議論を重ね、什の掟の抜粋を前文に採用する代わりに、神山が求めた「子どもの権利及び利益が尊重され……」という文言を基本理念の項目に取り入れることで決着した。

 清水の主張は、什の掟が小学校の社会科教科書に採用されたのがきっかけ。「郷土に伝わり、現代にも通じる大切な精神文化だ」と清水は考える。

 このほか、子育ての主体として「家庭」の役割を強調したい自民と、「社会全体で推進」することを主張する共産などの間で意見が食い違った。白熱した議論の末、双方の主張を取り入れ、「子育ての基盤となる家庭」という表現がみられる一方、別の項目では「子育て支援は社会全体で推進」との条文もあり、両論併記のような格好となった。

 議会の閉会中も含め、検討会は20回に及んだ。

◇  ◇

 議員の政策立案能力を示すバロメーターといわれる議員提案条例。県側が提出した条例案に対し、議決で賛否を示すだけのことが多かった県議会だが、戦後初めて2001年に議員提案で制定された。全国で議員提案の動きが広がりつつあった中でのことで、昨年の子育て条例も含め、これまでの議員提案条例は計六つになった。このうち政策に関する条例は4本で、東北6県では宮城の22本、岩手の11本に次いで多い。ほかは秋田3本、青森2本、山形1本の順となっている。

 宮城では個性派知事で知られた浅野史郎(63)の時代、対抗意識を燃やした議会が1990年代後半から熱心に取り組み始めたとされる。浅野が4年前、青森市での講演で、「浅野憎しということのたまものなんです。こういうライバル関係はいいんですよ」と語ったように、議会の活性化につながる側面もある。

◇  ◇

 議員提案の意義は認めながらも、神山は「たくさん作ればいいというものでもない。本当に必要な条例を作り、実効性を持たせるにはどうすればいいか。検証する時に来ている」と指摘する。

 一方、清水は別の視点からの見直しを唱える。全会派の一致を慣例としてきたため、条例は無難な内容になりがちだ。「個人的には全会派一致でなくてもいいのかなと思う。各会派が案文の中身で競い合い、切磋琢磨(せっさたくま)する時代に入ってきた。そうでないと個性的な条例はできない」と語る。

 最初の制定から10年が経過した議員提案条例。曲がり角を迎えているのかも知れない。

(敬称略)

(2011年3月2日 読売新聞)

1549チバQ:2011/03/04(金) 23:09:42
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/feature/fukushim1298907904595_02/news/20110303-OYT8T00037.htm
政務調査費

研究成果 どう生かすか


2009年度分の政務調査費の収支報告書。県議会事務局で閲覧できる 毎年7月に前年度分の閲覧が始まる県議の政務調査費の収支報告書。各会派、各議員が提出したものが、厚さ10センチほどの分厚いファイル約20冊にまとめられる。

 政務調査費の使用額、使い方は各県議それぞれで、ある県議は電子書籍端末「キンドル」(約5万6000円)を購入した。議会事務局によると「過去に、会派の共用でパソコンを買った例が認められている」として、適切な使用とする。

 この県議は、書籍や新聞などに充てられる「資料購入費」の額でトップクラスにある。主な使途として、海外の公共政策を学ぶための洋書などを挙げており、キンドル購入もその一環という。「以前は東京の有名店で注文して1か月くらいかかった洋書も簡単に手に入るようになった」と語る。その上で、「議員に自己研さんは必要。勉強しない議員はいらない」と強調する。

◇  ◇

 毎月の報酬とは別に、議員の調査・研究活動の費用として支払われている政務調査費。かつては使途が不明朗な点を指摘し、「議員の第二の報酬」とする批判の声もあった。

 県議会では前回選挙の後の2007年に議会改革の検討委員会を設置し、08年度分の政務調査費から全ての支出に領収書の写しを添付するよう条例を改正した。全国市民オンブズマン連絡会議によると、2月1日現在の調査で47都道府県議会のうち38議会が全ての領収書の添付を義務付けており、全国的な流れとなっている。

 県議会第2会派の県民連合では、年4回に分けて領収書を含む収支報告書を所属議員に提出させ、幹部がチェックしている。ある県議は「年4回に分けても、収支報告書の作成は1回あたり数日はかかる」と話すように、手間はかかる。各会派・議員の提出する領収書は毎年約1万枚にも及ぶ。

◇  ◇

 政策課題の調査研究も政務調査費の重要な目的の一つだ。

 河沼郡選出で「改進の会」の小沢隆(70)は、災害対策や公共事業の進み具合などについて、現地調査した内容をA4判で100ページ前後の報告書にまとめ、地元の関係者に年1回、配布している。09年度の調査研究費は約65万円を要した。

 09年10月に柳津町で起きた震度4の地震では、「近くの地熱発電所の影響ではないか」と不安を抱く住民の声を聞き、独自に調査を進めた。飛行機やヘリコプターをチャーターして航空写真を撮影し、地割れなどがないことを確認するなどし、約2か月かけて中間報告書をまとめた。これを1軒1軒、住民を訪ねて配り、必要に応じて説明した。

 その後、東北大大学院の調査により、地震と発電所の間に直接的な関係はないと結論づけられた。

 「安全、安心は住民にとって最重点の関心事。正確な情報を伝えたかった」と語る小沢。多くの県議は各地の視察や研修の結果を数ページの後援会報にまとめているが、「とても1、2枚の紙じゃあ足りない」と話す。

 領収書の全面添付で一定の透明性が確保されたといわれる政務調査費。今後は、その成果をいかに県民へ還元するかも問われそうだ。(敬称略)

 (この連載は、三浦真、船越翔が担当しました)

(2011年3月3日 読売新聞)

1550チバQ:2011/03/04(金) 23:12:56
http://www.minpo.jp/pub/topics/gousetu/2011/02/post_2.html
2011冬会津ルポ「豪雪と闘う」
(中) 安否確認し安堵感 「助けるのが習わし」 多くの相談に限界も
2011年2月 6日

近所の知人の除雪を請け負い屋根の雪下ろしなどに取り組む小松さん=三島町西方 家々が雪に覆われた西会津町野沢地区。民生児童委員杣木(そまき)羊子さん(67)は5日も近所のお年寄り宅を回っていた。「変わりないですか」。玄関先に明るい声が響く。
 昨年末の大雪以降、町の民生児童委員43人は一人暮らしのお年寄りの安否確認を続けている。杣木さんは約40人を担当。雪道を歩いて回るため、1日、4、5人が限度だ。
 2日前には体が弱く、重点的に見守っている斎藤一喜さん(84)宅を訪れた。雪の壁に覆われた庭先を通り、玄関に入ると、冷え切った廊下に練炭や灯油の容器が並ぶ。出迎えた斎藤さんは杣木さんの顔を見るなり、表情を和ませた。杣木さんにとっても安堵(あんど)する瞬間だ。
 居間の引き戸は屋根に積もった雪の重みで閉まらなくなっていた。隙間を布で覆って寒さをしのいでいる。
 「どうしよう。家がつぶれる」と不安げに話す斎藤さん。雪下ろしは数万円で業者に頼めるが、年金生活でそんな余裕はない。杣木さんは自分でやろうとする斎藤さんを「危ない。絶対に屋根に上がらないで」と制した。
 お年寄りからは雪道が怖くて公共料金の支払いや買い物に行けないなど多くの相談がある。杣木さんは「悩みは聞けても、すべて解決できるわけではない」と限界を感じる。
 記録的な大雪で除雪ボランティアの出動も増えている。1月30日に三島町間方に県の「雪かたしボランティア」制度で約40人が駆け付けた。「もう雪かきには疲れた。このままでは家が埋まってしまうかと思っていた」。一人暮らしの長郷マサ子さん(85)は涙を流して喜んだ。
 1時間2、3千円で近所の人や業者に雪かきを頼むケースも多い。三島町西方の農業小松昭八さん(67)は2日、近所の除雪を請け負った。3人で3時間掛け、屋根から雪を下ろし、重機で雪を飛ばす。危険もあり、決して割に合う仕事ではない。「元気な人が困っている人を助けるのが昔からの地域の習わし」と語り、「料金を払った方が頼みやすい面もある」と打ち明ける。
 だが、過疎・高齢化が進み、人手は圧倒的に足りない。豪雪の中、生活道路やライフライン、救急体制をどう確保するか。気の抜けない日々が続く。(豪雪取材班)
※民生児童委員 正式には民生委員と児童委員に分けられる。民生児童委員は民生委員と児童委員を兼務する。地域住民の相談に応じ、行政機関とのパイプ役となり社会福祉の増進に取り組む。県によると、平成19年12月1日現在、県内の民生児童委員は4752人。

※「雪かたしボランティア」制度 平成18年に会津地方を襲った豪雪を契機に県会津地方振興局が創設したボランティアの登録制度。現在、県内外の約800人が登録している。市町村を通じて要請をすると、振興局が調整して派遣する。

1551チバQ:2011/03/04(金) 23:13:15
http://www.minpo.jp/pub/topics/gousetu/2011/02/post.html
2011冬会津ルポ「豪雪と闘う」
(下) 生命線必死の防衛、官民一体で
2011年2月 7日

雪崩防止のため49号国道沿いの民家の屋根の雪下ろしに励む作業員=西会津町睦合 鉛色の空が広がった6日、西会津町睦合の49号国道沿いにある民家の屋根に、命綱を付けた作業員の姿があった。1メートルほどに積もった雪を黙々とスコップで路上に落とし、トラックで運び出す。道路に落ちた雪で、交通が遮断されるのを防ぐ作業は丸1日続いた。
 指揮を執る郡山国道事務所除雪ステーション現場責任者、大八木良基さん(46)の脳裏に昨年末の苦い記憶がよみがえる。大雪で車両がスリップして道をふさぎ、会津坂下町−西会津町間の49号国道で300台以上の車両が立ち往生し、ドライバーが不安な一夜を過ごした。「道路は暮らしの生命線だ。2度とあのような事態を引き起こしてはならない」
 郡山国道事務所は雪よけの防護柵にたまった雪などを取り除く作業を例年より1カ月早い1月下旬に始めた。しかし、除雪してもまた雪が降り積もる。根雪になった雪は重たく、作業は遅れがちだ。
 救急車など緊急車両の出動にも支障が出ている。急病人の搬送では病院への到着が遅れることも少なくない。昨年末、西会津町新郷の山中で車両1台が雪に埋まり動けなくなった際には、救急車と消防車が現場に向かったものの積雪に阻まれ、たどり着けなかった。夏井孝二西会津消防署長(58)は「大雪が続けば同じことがまた起きかねない」と案じる。
 倒木も相次ぐ。金山町三更の山林では電話線と光ファイバー回線に木が倒れ、一部が雪中に埋まったままだ。回線がストップすれば防災情報などを受け取れなくなる。住民は今後、関係機関に倒木の撤去を求める予定だ。
 停電への不安も付きまとう。「昨年末は2日半も電気が止まった。倒木が増えれば、いつまた停電に見舞われるか分からない」。三更区長の加藤昭夫さん(63)は気が気でない。東北電力は見回りにより電線や倒木の状況を点検している。
 「住民から除雪の依頼が殺到している。でも人手が足りない」。三島町の佐久間建設工業常務の星賢孝さん(62)はため息をつく。
 柳津、三島、金山、昭和の4町村を範囲にした県宮下土木事務所管内は、除雪の出動回数が例年の1・5倍に増えた。いずれも地元の建設業者が請け負っている。しかし、公共工事が削られ、管内の作業員は最近10年間で1000人から200人余りに激減した。地元の業者は除雪などを共同で受注する「宮下方式」でしのいでいるが、どこも本業自体がままならない。疲弊した業界に大雪が重くのしかかる。
 行政、民間、ボランティアの大雪との闘いが続く。地域の総合力も試されている。(豪雪取材班)
※300台立ち往生 大雪の影響で昨年12月25日夜から26日にかけて49号国道の会津坂下町−西会津町間の12キロが通行止めになった。チェーン未装着の大型トラックなどが上り坂で次々にスリップして道路をふさいだ。最長34時間にわたり交通がまひした。

1552チバQ:2011/03/04(金) 23:16:13
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110218_02.htm
流転政治(1)プロローグ/政党不信 怒る有権者
<果たされぬ公約>
 仙台市南東部の若林区。住宅地の一角で5日、4月の宮城県議選若林選挙区(定数3)に立候補する民主党推薦の無所属新人小野友紀子(30)が後援会事務所を開いた。
 「逆風は私たちが弱めてみせる」。激励したのは、民主党県連幹事長で衆院議員の郡和子(宮城1区)。小野は「やるからには全力で戦う」と意気込んだ。
 若林は県議選の仙台市5選挙区のうち民主党が唯一、議席を獲得していない。自民現職2人と社民現職1人が強固な地盤を築く。戦略の軸はもちろん、自民党支持票の切り崩しだ。
 地元でコンサルティング会社を経営する小野。市内の遊技機販売業界が支援する。出遅れを挽回しようと地域を回るが、行く先々で「民主党は何をやっているんだ」と不満をぶつけられる。
 政権が交代した2009年衆院選で民主党が掲げたマニフェスト(政権公約)は、事実上の修正が相次ぐ。子ども手当は満額支給されず、高速道路無料化は社会実験にとどまる。

<身内の争い続く>
 元党代表小沢一郎の「政治とカネ」の問題をめぐる身内の争いも続く。小沢は強制起訴され、党は党員資格停止の手続きを進めるが、17日には小沢に近い衆院議員16人が会派離脱届を提出し、執行部を揺さぶった。
 「小野の武器になる『若さ』『女性』の威力はなきに等しい」と宮城県連幹部。初陣は、すさまじい党批判との戦いだ。
 昨年夏の参院選で衆参が「ねじれ」となって以降、政治はあらゆる局面でぶれ、立ちすくむ。
 宮城県農協政治連盟(農政連)は昨年の参院選で、自民党一辺倒の路線を修正し、自主投票で臨んだ。
 あれから7カ月余りたったいま、農家には民主党への不満が渦巻く。震源は、首相菅直人が昨年10月に突然表明した環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の検討だ。
 県農政連幹事長の佐藤純一は統一地方選の対応を「まだ白紙」と言うが、はっきりしていることがある。「TPP反対の候補者以外は推せない」

<先見据えて奔走>
 共同通信社が11、12両日に実施した全国電話世論調査で、菅内閣の支持率は発足以来最低の19.9%に落ち込んだ。失速による「3月政局」がささやかれ、自民党は勢いづく。
 宮城県議選大崎選挙区(定数4)で再選を目指す自民党現職菊地恵一(52)が6日、大崎市で開いた県政報告会。党県連会長で衆院議員の小野寺五典(宮城6区)は「与党の自民党がだらしなく、県議選に迷惑を掛けたのが4年前までの構図。今回は違う」と野党の強みを強調してみせた。
 党総裁谷垣禎一は通常国会の代表質問で、菅に13回も「解散」を迫った。県選出の国会議員や次期衆院選の立候補予定者は、統一選の「先」を見据えて応援に奔走する。
 それでも党支持率は民主党をわずかに上回る程度。ベテラン宮城県議は「政権不信は自民党回帰につながっていない」と冷静に見る。
 民主党との良好な関係を測りながらも「自民党の応援団」を自認する宮城県建設業協会長の佐藤博俊は「政権批判は結構。同時に自民党のビジョンも語らないと支持は得られない」と言う。
 浮揚の糸口が見えない民主党と、政権復帰への決め手に欠く自民党。消長を占う春が迫る。(敬称略)

 政権交代から1年5カ月。政治は迷走を続け、有権者の失望感がどんよりと鬱積(うっせき)している。そんな中で迫る統一地方選の東北6県議選(4月1日告示、10日投票)。各政党は衆院解散、政界再編を見据えながら決戦へ突き進む。(統一地方選取材班)=5回続き


2011年02月18日金曜日

1553チバQ:2011/03/04(金) 23:16:37
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110219_01.htm
流転政治(2)焦燥/政権党 威信がた落ち
<民主党公認隠す>
 新たに作ったポスターやリーフレットには、「民主党」の文字もロゴマークもなかった。
 1日、山形市内のセレモニーホール。山形県議選の山形市選挙区(定数9)で、民主党公認で再選を目指す吉村和武(38)が集会を開いた。
 詰め掛けた支持者は約700人。「県土の発展に全力を尽くす」。決意を語る吉村だが、国政の動向はもちろん、今回初めて民主党の公認を得たことにも、一切触れずじまいだった。
 吉村は2007年の前回、無所属新人ながらもトップで当選。もともと農相の鹿野道彦(衆院山形1区)に近く、党組織の地力強化には欠かせない人材だ。そのエースが取った戦術はあからさまな「政党隠し」。県連関係者からは「民主党の『み』の字も出なかったな」と苦笑が漏れた。
 「公認に対し、後援会にはかなり反対意見があった」と明かす吉村。県連代表で衆院議員の和嶋未希(比例東北)は「それぞれ事情がある」としか語らない。

<選挙惨敗相次ぐ>
 政権党の威信が溶解している。昨年12月の茨城県議選での惨敗に続き、6日の愛知県知事選、名古屋市長選では推薦候補が歯が立たなかった。
 統一地方選に向け、党が掲げた「県議選の空白区解消」「定数3人区以上に複数候補の擁立」といった目標は吹き飛んだ。決戦を目前に、好材料は見当たらない。
 「何とか、ともに戦えないか」
 党宮城県連代表で参院議員の今野東(比例)と幹事長で衆院議員の郡和子(宮城1区)は1月下旬、携帯電話で懸命の説得を続けた。
 相手は県議選多賀城・七ケ浜選挙区(定数1)に党推薦で立候補する予定だった七ケ浜町議の遠藤久和(51)。遠藤は1月19日、「党の地域主権改革や消費税増税をめぐる考え方が自分と懸け離れてきた」とし、党推薦の返上を申し出た。
 説得は受け入れられず、宮城県連は推薦取り消しに追い込まれた。今野は、統一選への影響を聞く報道陣に「影響が出ないようにするだけだ」と火消しに躍起だった。
 「タイタニック号に乗っているようなものだ。降りたくなる心境も分かる」。宮城県連の関係者は、党の現状を沈没した豪華客船に例える。
 華々しく政権のかじを取ったが、場当たり的な政権運営が続いた。船長(首相)の交代などで延命を図っても、いずれ行き詰まるとの見立てだ。

<「一致結束して」>
 秋田市内を重たい雲が覆った17日早朝、元民主党参院議員の鈴木陽悦(62)は、行き交う車に深々と頭を下げた。
 鈴木は昨年夏の参院選で、党への逆風をまともに浴びて落選。党に見切りをつけ、4月の県議選に無所属で立つ。
 秋田県庁で4日、記者会見をした鈴木は民主党の現状について「かなり切迫した状態なのかな。党が一致結束してほしいという思いはある。(昨年9月の)代表選以来、一枚岩になっていない感じだ」と言葉を濁した。
 党内では、元代表小沢一郎に近い衆院議員16人が会派離脱届を提出。党分裂の可能性を含んだうごめきが、一気に緊迫してきた。
 統一選まで40日。地方の戦いの現場はタイタニック号の危うい針路を、固唾(かたず)をのんで見守っている。(敬称略)


2011年02月19日土曜日

1554チバQ:2011/03/04(金) 23:17:01
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110221_01.htm
流転政治(3)模索/敵失突く戦略不鮮明
<「王国」にくさび>
 「小沢支配」に一筋の鋭い亀裂が入った。
 6日投開票の陸前高田市長選。当選したのは自民、共産両党の市議が支援した無所属新人の戸羽太(46)。共産党籍を持ち自民党とも近かった前市長の後継とはいえ、民主党が推薦し、元党代表小沢一郎が支援した新人候補に競り勝った。
 地鳴りのような拍手と歓声に包まれた選挙事務所。戸羽は「小沢さんは脅威だったが、逆に支援者を燃え上がらせた」と顔を紅潮させた。自民党系市議は「これで統一選へ勢いがつく」と手応えを感じた。
 同市は、小沢の中選挙区時代の地盤。告示前、小沢は地元に入って候補者を激励する力の入れようで、岩手県知事の達増拓也、党国会議員も前面に立った。
 岩手の自民党は長年、難攻不落の「小沢王国」に苦戦してきた。党県連幹事長の千葉伝は「民主党総出の戦いを制した意義は大きい。岩手県南での県議選候補者の発掘の弾みにしたい」と攻勢に転じる。

<まず県政主導権>
 「民主党政権を、一刻も早く解散総選挙に追い込む」。青森市内で5日、自民党幹事長の石原伸晃が号令を掛けた。
 統一選に向けた決起大会のムードが漂う党県連の政経セミナー。6月に知事選を控え、党が推薦する現職の三村申吾も駆け付けた。
 自民党が政権を失った2009年の衆院選。県連は4選挙区を3勝1敗で乗り切り、保守地盤の固さを印象づけた。青森3区の党副総裁大島理森は、民主党候補に367票差まで迫られる苦戦をしのいだ。
 青森県議会(定数48)で自民党は25議席を持つ。4月の県議選には公認と推薦合わせて31人の候補を擁立し、県政の主導権をがっちり固めることを狙う。見据えるのは次期衆院選だ。

<守勢の陣立てに>
 民主党内はここに来て「小沢系16人の乱」の衝撃波が走り、首相菅直人の政権運営は土俵際に追い込まれた。下野して1年半。自民党総裁谷垣禎一が繰り返し要求してきた衆院解散・総選挙は、現実味を帯びつつある。
 「この統一選で政治の流れは決定的になる。必ず総選挙がやってくるし、呼び寄せる」
 12日、いわき市内のホテルであった党県連いわき総支部の集会。マイクを握った元官房長官の町村信孝は鼓舞した。
 前回衆院選で、福島県の5選挙区の議席はすべて民主党が獲得した。失地回復に燃える自民党県連会長の衆院議員吉野正芳(比例東北)は「政権奪還へ統一選は大勝利する」と熱弁を振るった。
 言葉とは裏腹に、陣立ては心もとない。福島県議選(定数58)に擁立する公認と推薦候補は現在29人。追加公認の予定はあるが、選挙区統廃合の影響もあり、前回(07年)擁立した37人には届く見通しはない。
 吉野は「確実に勝てる候補を出した」と手堅さを強調するが、ベテラン県議の一人は「これだけの好機が到来した。どうして早くから、周到に準備を進めなかったのか」と加速しない戦略にいら立つ。
 政局は菅政権の退陣含みで、にわかに緊迫してきた。地方の自民党は「政党崩壊の序曲」(谷垣)が奏でる旋律への連動をもくろむ。(敬称略)


2011年02月20日日曜日

1555チバQ:2011/03/04(金) 23:17:24
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110221_02.htm
流転政治(4)浮沈/民自批判の受け皿に
<実績説明に力点>
 「民主党内はばらばらだ。体たらくの政党に協力はできない」
 19日、公明党幹事長の井上義久(衆院比例東北)は仙台市内の住宅地で集会を開き、大揺れの民主党をこき下ろした。
 元代表小沢一郎に近い衆院議員による会派離脱騒動は、首相菅直人を窮地に追いやった。「退陣論」は半ば公然となり、新年度予算の関連法案をめぐり駆け引きが続く。
 井上は統一地方選を「国の将来を決する選挙」と位置付けた。最前線に立つ陣営は、政局に神経をとがらせながらも統一選に集中する。
 「宮城県議会は議員提案条例が日本一多い。私も県歯と口腔(こうくう)の健康づくり条例の制定に携わった」
 宮城県議選泉選挙区(定数5)で再選を目指す現職の伊藤和博(51)は13日、仙台市内の住宅地で開いた県政報告会で、活動実績の説明に時間をかけた。愛知県知事選と名古屋市長選(6日投開票)で、市長河村たかしが率いる地域政党が圧勝したことが念頭にある。
 「支持者の関心は自治体の議会改革や行革に向いている」と伊藤。民主党批判は簡単にできるが「悪口ばかりだ、と誤解される。自分たちの役割をきちんと説明した方がいい」。固い党支持層を引き付けるしたたかな戦略が進行する。

<新しい政治強調>
 「共産党もひっくるめて『既成政党はもうみんな駄目だ』と言われる。本当にそうか」
 仙台市若林区で12日あった共産党の講演会。仙台市議から県議選若林選挙区(定数3)に転身を狙う福島一恵(50)の応援に入った衆院議員高橋千鶴子(比例東北)は声をひときわ高くした。
 高橋の地元青森県では、県議選青森市選挙区(定数10)に党として12年ぶりに2人の候補を擁立する。09年に共産、社民が支援した市長が誕生。昨年10月の市議選では共産が1議席増の6議席を獲得した。
 県議選で青森市に立つ新人の大沢研(63)は「新しい政治の流れを国民が求めている。共産党がその声に応える」と意気込む。

<党勢は瀬戸際に>
 鳩山政権で連立の一翼を担った社民党。政策参加で存在感のアピールを狙ったが、「護憲」「平和」の主張は現実の政治潮流とかみ合わなかった。党勢は瀬戸際だ。
 吾妻おろしが冷たかった16日朝。福島県庁前で、県議選福島市選挙区(定数8)に立候補する新人で県職労副委員長の紺野長人(55)は「賃下げに歯止めをかける」と党の主張を繰り返した。
 県議会の同党の議席は2。その現職2人は引退し、今回は新人だけ3人が挑む。仮に議席を失えば、党勢はさらに衰退してしまう。
 県連幹事長の加藤雅美は「1年半前の衆院選は全ての票を民主党に持っていかれたが、今は違う。社民回帰の流れも出ている」と強調する。
 「この10年で約30%の自治体議員数が減った」「まさに解党的危機」。14日、東京の社民党本部であった党全国幹事長会議。決まった「党再建計画」には、厳しい現状認識が記された。
 「民主党と自民党は新自由主義だ。今こそ社民党の出番だ」。党首の福島瑞穂は統一選を「再建の一歩」と位置付けて呼び掛けた。
 「菅降ろし」を横目に、各党はそれぞれ春に照準を合わせる。(敬称略)


2011年02月21日月曜日

1556チバQ:2011/03/04(金) 23:17:48
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110222_01.htm
流転政治(5完)混迷/「第三極」浸透手探り
<「支持増」と強気>
 みんなの党代表の渡辺喜美が16日、仙台市内のホテルであった同党宮城県支部のパーティーに駆け付けた。
 「自民党も駄目。民主党に続けさせるのも大問題。だったら、みんなの党がやるしかない」
 ストレートな物言いに支持者が沸く。4月の統一地方選で行われる宮城県議選、仙台市議選に公認と推薦で立つ新人計12人も並び気勢を上げた。
 この1時間前。渡辺は記者会見し、敗戦の弁を語った。「富谷で負けたからといって勢いがなくなるとは考えてない」
 6日投開票された富谷町長選。党は、再選を狙う現職に挑む新人を単独で推薦したが、結果は大敗だった。
 同町は仙台市の北隣。新興住宅地で人口が急増しており、無党派層が多いとされる。渡辺は「統一選の前哨戦」と位置付け、自身も応援に入る力の入れようだった。
 同じ日に投開票された愛知県知事選でも党公認候補が敗れた。それでも渡辺は「コアな支持者は広がっている」と強気を崩さなかった。

<相応の覚悟必要>
 昨夏の参院選で10議席を獲得し、躍進した同党。統一選では地方の基盤強化を狙う。党宮城県支部代表で衆院選宮城2区公認が決まっている元県議菊地文博は「国民の手に政治を取り戻すため、党の旗を東北全体に広げる」と意気込む。
 無党派層の比重が大きい100万都市・仙台を中心に突破口を模索する宮城と比べ、隣の山形では擁立が難航している。県議選で5人を立てるのが目標だが、まだ1人も決まっていない。
 民主党が浸透したとはいえ、山形はもともと「自民王国」。党県第3支部長で酒田市議の佐藤丈晴は「保守系議員の圧力が強く、まだ基盤が弱いみんな公認で立つのは相応の覚悟が必要。手を挙げてくれる人が少ないのが現実だ」と言う。
 地域ごとに色彩が違う政治風土が「第三極」の行く手を遮る。
 「国と岩手の課題は違うのに、国会の政党間の不毛な対立が県議会に持ち込まれ、県政は停滞している」

<攻防の間隙突く>
 13日夕、花巻市内の大型スーパー前。岩手県議選花巻選挙区(定数4)に「地域政党いわて」から3選を狙う現職高橋博之(36)は力を込めた。
 同党は昨年4月、「地域主権の確立」を掲げ発足。同年7月の岩手県議補選盛岡選挙区では新人が当選し、今回は現時点で7人の擁立が決まっている。
 政党攻防の間隙(かんげき)を突き浸透を狙う地域政党。勢力拡大の手法や知名度に大きな差はあるが、6日投開票の名古屋市長選では「減税日本」を率いる河村たかしが圧勝。大阪府知事橋下徹も統一選に向け、地域政党「大阪維新の会」を旗揚げした。
 民主党元代表小沢一郎に近い衆院議員らの会派離脱騒動で首相菅直人の退陣論が噴出した19日、北上市内であった「いわて」新人候補の事務所開きには、幹部ら約80人が詰め掛けた。
 代表の県議飯沢匡は「いま政治は、政党の党勢拡大だけにエネルギーを費やしている。地方政治が翻弄(ほんろう)されていいのか。生活密着の政治が漂流してしまう」と既成政党の政治家たちをを皮肉るように強調した。
 さらなる流転の予兆をはらむこの国の政治。激流の中、統一選の号砲が鳴ろうとしている。(敬称略)


2011年02月22日火曜日

1557チバQ:2011/03/04(金) 23:19:12
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110303t51026.htm
山形県、脱・ハコもの解除の可能性 新県民文化施設整備計画
 山形県は2日、JR山形駅西口での整備計画が中断している新県民文化施設について、現計画の再検証を始めたことを明らかにした。新県民文化施設は「脱・ハコもの」を掲げた斎藤弘前知事が2005年、計画を凍結したが、解除される可能性も浮上してきた。
 県生活文化課によると、吉村美栄子知事が昨年、経済情勢や県財政の状況、県民のニーズを踏まえ、現計画でも実現可能かどうかを検証するように指示したという。担当部局で調整作業に入った。
 新県民文化施設は県民会館(山形市)の代替施設として構想され、当初は03年の完成を見込んだが、県財政の悪化で着工のめどが立たなくなった。斎藤前知事は県が事業主体となる公共施設を原則建設しない方針を掲げ、計画を凍結した。
 県が公表している基本設計案によると、建設費約160億円をかけ、地上7階地下1階にオペラハウス風の4層バルコニーを設けた大ホール(2000人収容)やリハーサル室、練習室などを設置する。
 取得した用地は約3.2ヘクタールもあるが、文化施設の建設が凍結されてからは遊休地状態になっている。山形市民や市議会などからは活用策として、J1山形の専用スタジアムの整備を求める声も出ていた。
 吉村知事は2日、県議会3月定例会の一般質問での答弁で「慎重姿勢に変わりはないが、文化ゾーンとして最適地であり、役割を再確認すべき時だ」と述べた。


2011年03月03日木曜日

1558チバQ:2011/03/06(日) 14:54:04
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110306t11016.htm
波乱含み大票田・青葉選挙区 二大政党苦悩、無党派獲得描けず
 宮城県議選(4月1日告示、10日投票)23選挙区のうち最多の有権者22万7000人を抱える青葉選挙区(定数7)で、二大政党が守りの戦いを強いられている。民主党は菅政権への逆風が日増しに強まり、苦戦が予想される。自民党は前回2007年の同時期に比べ支持率が半減した。同選挙区は無党派層が多いとされ、大都市特有の支持動向が表れやすい。「花の青葉」の戦いは波乱含みだ。

 同選挙区に立候補を予定するのは現職7人と、元議員、新人が1人ずつの計9人。党派別は民主と自民が2人ずつ、公明、共産、みんなの党が各1人、無所属が2人。
 民主党は前回07年の県議選で議席を一つ増やして2にした。菅内閣の支持率は続落し、分裂含みの党内抗争も続く。無党派層をてこに得票を伸ばした前回から情勢は一変した。
 5選を狙う遊佐美由紀氏(47)は、前回まで中心部に置いてきた後援会事務所を地元の住宅地に変更した。「政権交代を期待する風を受けた前回と状況が違う。地域の力を結集しないと勝てない」と浸透に躍起だ。
 再選を目指す元仙台市議会議長の菅原敏秋氏(62)は「(政権批判で)大きなダメージを受けかねない。初心に帰った戦いをしたい」と地盤の住宅地を走り回る。
 現有1議席の自民党は、前回の3人擁立から2人に絞った。最近の各種世論調査の政党支持率では民主党を逆転したが、4年前の統一選直前に比べると半減状態。順風とまではいかない。
 6選を目指す元議長の相沢光哉氏(72)は「自民党から離れた有権者が回帰して来ない。背水の陣で臨む」とコアな保守層を固める戦術を展開する。前回落選した元議員の中沢幸男氏(70)は、地元回りを徹底。過去の実績を強調しながら票の積み上げに努める。
 ある陣営幹部は「『民主が駄目だから自民』とするか『既成政党は全部駄目』とするか、有権者も判断がつきかねている。候補の戦いぶりで選択してもらう」と言う。
 二大政党以外では、公明党の石橋信勝氏(65)が支持層に支えられながら6期目に挑む。再選を目指す共産党の遠藤いく子氏(62)は、党支持層への浸透に余念がない。
 初めて参戦するみんなの党は新人の熊谷敏彦氏(31)を立て、既成政党から離れて行き場を失う無党派票の受け皿を狙う。
 無所属では、03年、07年の県議選で連続トップ当選した菅間進氏(60)が6選、吉川寛康氏(41)も東北電力労組の支援を受けて再選を目指す。


2011年03月06日日曜日

1559チバQ:2011/03/06(日) 19:08:16
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000761103030001
走る政党 攻防を追う


2011県議選 (上)
2011年03月03日


2月26日の民主党県連政経セミナー。=青森市内

迷走民主 党名隠し


 「執行部を批判して足並みを乱してどうするんだ」「我々が落選すれば国会議員も次は当選できませんよ」――。


 民主党県連が開いた2月26日の常任幹事会。県連代表の横山北斗衆院議員が、菅直人首相と距離を置く党内の集まりに参加したことに県議から不満が噴出した。


 横山は「今のままじゃ到底勝てない。空気を変えたかった」と弁明したが、横山の行動が県議選の逆風を好転させると評価する雰囲気は生まれなかった。


 会議後、カメラに囲まれた横山は「民主党」のポスターの前に立つのを避け、白い壁をバックに言った。「県議選では『自分たちが悪い』と訴えますよ」。党中央や国会議員を悪者にすることで、地方議員への有権者の厳しい目を和らげようという苦肉の策だ。


 内閣支持率の低迷、小沢一郎元代表をめぐる内紛、消費税、TPP(環太平洋経済連携協定)。中央での逆風が県議選でも猛烈に吹く。


 それを跳ね返す地力も県連にはなさそうだ。「追い風で勝ってきただけなのに、自分の実力だと勘違いして後援会をまともに作っていない県議や国会議員がいる」とベテラン民主党県議は嘆く。


 2年前の衆院選の青森1区で横山は圧勝した。それなのにおひざ元の青森市では、昨秋の市議選(定数41)で擁立できたのはわずか2人。今回の県議選(定数48)でも青森市区(定数10)での公認は現職1人で、2人立てる共産より少ない。


 追い風で大量得票した衆院選後、党の支持基盤をあまり拡大できなかったことを県連代表自らが認めたようなものだ。岡田克也幹事長も「都市部の青森市で1人はないだろう」と苦言を呈した。


     ◇   ◇


 県連の当初の目標は全16選挙区への候補擁立だったが、今のところ7選挙区に公認11人、推薦2人の擁立にとどまる。意中の人物に「民主党からは勘弁してくれ」と断られたケースも多かったという。このままでは民主の候補のいない7選挙区で、ライバル自民党公認の現職8人の無投票当選を許すことになる。


 横山は「最後まで擁立の努力をする」と言うが、県連幹部の県議は「自分の選挙で精いっぱい」と投げやりだ。


 4年前の県議選は10人を公認し、当選は6人だった。その後、政権与党となって11人まで増やした会派の仲間を今回、また減らしかねないという危機感を県連幹部の県議ですら抱いている。


 「菅政権で本当に統一地方選を戦えるのか。政治的ご決断を」。県連政調会長で、五所川原市区選出の今博は2月中旬、東京の党本部であった都道府県連政策担当者会議で公然と退陣を要求した。


 過去2回の県議選はいずれも最下位当選。今回はあいさつ回りで民主党のマーク入りの名刺を出すと嫌な顔をされることが多いという。このまま逆風がやまなければ自身の本来の票は2割減と予想、「落選ですよ」と嘆く。


 「地方議員のドブ板選挙があったから政権交代ができたことを、国会議員は何も分かっていない」と今。首相退陣要求以来、街頭演説で「民主党」ののぼり旗を立てることをやめた。車に積んだのぼり旗の復活は、「菅首相が政治決断をした後」だという。


 党の勢力が比較的強い南部地方の県議も逆風の影響が小さくないと感じ始めた。


 1月上旬までは「県議選は個人戦。政党は関係ない。地方に行けば行くほど、政党ではなく人だ」と考えていた。だが、農家が多い地元の有権者が、TPPなど菅政権の農業政策に不信感を募らせているのを肌で感じた。「振り返れば参院選のころから坂道を転がり続け、結局、最悪の状況で自分たちの選挙を迎えることになってしまった」=敬称略
(鈴木友里子)




 政権交代後、初の県議選は4月1日に告示される。1カ月を切った今、すでに走り出している各党の戦いぶりを3回に分けて追う。

1560チバQ:2011/03/06(日) 19:08:38
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000761103040001
走る政党 攻防を追う


2011県議選 (中)
2011年03月04日


自民党の県議選立候補予定者の決起大会に出席した知事の三村(左)。6月に知事選を控え、自民党と知事の共闘は深まる=三戸町

 三戸町で2月下旬、自民党から立候補を予定する新顔、沢田恵が開いた総決起大会に三村知事の姿があった。開会の40分前から2人は肩を並べて玄関に立ち続け、満面の笑みで約200人を出迎えた。


 県議選の応援はあいさつだけで去ることの多い三村が、この日はうって変わって丁寧な対応だった。持論の財政再建論も封印し、「沢田先生から町の経済を守るために公共投資は必要と言われた。三戸ではまだまだ基盤整備が必要だ」と盛り上げると、壇上の大島理森・党副総裁が何度もうなずいた。


 県議選の三戸郡区(定数3)の現職は民主党2人、自民党1人。県内の郡部では自民が負け越す唯一の選挙区だ。


 今回は現職3人と沢田による「2対2」の2大政党対決の構図になりそう。三村の後援会幹部は「ここで自民党が勝ち越せば、6月の知事選も楽になる」と、三村が応援に力を入れる背景を説明する。


 4年前の県議選で自民党は公認・推薦合わせて34人を擁立し、27人が当選した。その後、離反もあって現有は25議席だが、31人を擁立した今回、「2、3議席以上は上積みしたい」(県連会長の木村太郎衆院議員)と、前回以上の勝利を目指す。


 そのために県連が重視するのが、三村との関係だ。2003年以来、自民党と三村が知事選と県議選で「共闘」するのは今回で3回目。「知事の後援会と党側の連携も取れている」と、木村は相乗効果に自信を見せる。


 国の政権を民主党に奪われた今、「国とのパイプ役」はアピールしにくい。そこで県政与党として、自民党県議は口々にそれぞれの地元と「県のパイプ役」を力説する。三村との蜜月関係という県政与党の立場が、「(選挙での集票を支える)各業界に求心力を保つ力の源泉」(自民党県議)とする。


 三村は、南部地方の旧百石町(現おいらせ町)の元町長。南部地方の自民系町長は「南部の道路は津軽に比べて貧弱だ」と、県議の政治力不足を指摘し、三村との結びつきに期待する。


    □   □


 ただ、自民党側が期待するものを三村がもたらしてくれるのか。三村は大規模施設整備の凍結方針を崩しておらず、「公共事業を増やしてほしい」と訴える自民党県議の一部からは「支持者にアピールできる事業がない」との嘆き節も聞こえる。


 三村の地盤ではない津軽地方の市長などは「津軽では知事は後援会も強くはないし、あんまり人気がないよ」と声をひそめて言う。


 同じ津軽の自民党県議は県の新年度予算案で地元に公共事業があまりつかなかったことに、「これでは地域が明日を生き抜く糧がない」と不満顔だ。今年に入って、会合で会った副知事にこう言い切ったという。「津軽のこと面倒みないとまいねよ。自民党は(知事選で)3期目までは応援する。でも、次は津軽から出すから」


 菅政権の内閣支持率が低迷し、民主党県連が逆風にあえぐなか、「敵失」に乗じた自民党県連内では「対民主」よりすでに、どれだけの「勝ち方」ができるか関心が移りつつある。


 青森市区(定数10)で4期目を目指す自民現職、森内之保留が2月末に開いた総決起大会。数百人の支持者を前に、壇上には国会議員、周辺町村長、青森市議団など約40人がずらり並んだ。知事の三村の顔もそこにあった。


 「前回の1万1502票より落としてはならない」「とにかく1番。2万票ぐらい」。応援弁士の相次ぐエールに森内は「大丈夫だ、こっちに票をよこせという声が頻繁に入ってくる。そんな余裕はない」と困り顔だ。


 4年に1度、県議選のすぐあとに知事選が来る巡り合わせが、県議と知事の互いの絆を強めている。決して一枚岩ではないが。=敬称略


(別宮潤一)

1561チバQ:2011/03/06(日) 19:09:06
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000761103050001
走る政党 攻防を追う


2011県議選(下)3党、存在感手探り
2011年03月05日


一般質問が行われた4日の県議会。4月の県議選後、48あるイスに座るのはだれか=青森市

 公明党県本部が2月20日に開いた時局講演会は、約千人が入る青森市民ホールに立ち見が出るほどだった。来賓として真っ先に壇上に立ったのは、公明党が県政与党として支える三村知事。三村は「公明党の先生の提案でドクターヘリなどの救急体制ができた」と、リップサービスを惜しまなかった。


 県議選青森市区(定数10)で3期目をめざす県本部代表の伊吹信一も「少子高齢化対策や雇用対策など123項目の予算要望は、新年度予算案に反映されるはずだ」と知事との距離の近さや、政策の実現力をアピールした。


 公明党県本部は今回の統一地方選に伴う県議選で現職の2人、各市町村議選は計6人を公認する。毎回、公認候補は「万が一の落選も許されない」(県本部幹部)のが公明党流だ。しかし、同党は創価学会という強固な支持基盤を持つ一方、固定票からの上積みが難しいという悩みも抱えている。


 今回、畠山敬一が再選を狙う県議選八戸市区(定数8)は民主党が5人、自民党が4人を擁立する激戦で、埋没の懸念も出てきたという。伊吹は三村に「知事の後援会の協力もぜひ得たい」と伝えたが、三村は自民党との連携もあり、効果はまだ見えなさそうだ。


   ◇   ◇


 「青森市で2議席の獲得を目指します」。3日朝、吹雪の中を青森市内の交差点でマイクを手にした共産党現職の諏訪益一は力を込めた。


 青森市区(定数10)で同党は諏訪に加えて元市議の新顔を擁立し、悲願の複数議席獲得を狙う。初めて2人を立てた12年前の県議選では、当時現職だった諏訪が落選。新顔が最下位当選という結果に終わった。今回は自民のベテラン県議の引退など、「強固な支持基盤を持つ候補が少なくチャンスだ」(党県委員会幹部)とみる。


 同党は県全体でも攻めの姿勢に出る。現有議席は諏訪と弘前市区選出の2人だが、八戸市区でも初の議席獲得を目指し、三つの都市部で倍増の計4議席の獲得を目標に掲げる。


 それには二大政党がぶつかる構図の中で存在感を発揮し、新たな支持者を獲得することが必須だ。


 そこで県政与党の自民、公明に加えて民主党も「失政を重ねた三村県政を支えてきた」と批判。さらに消費税の増税とTPP(環太平洋経済連携協定)参加への反対、議員報酬の引き下げなどの議会改革を訴えている。


 堀幸光・党県委員長は「身近な党として住民の要求を実現させる活動を広げてきた」と強調している。


   ◇   ◇


 「前回、最下位当選だった候補を当選させるには、プラス材料をどれだけ積み上げられるか」。1日夕、青森市内であった県議選立候補予定者の選対本部の会合で、社民党県連合代表の渡辺英彦はいつになく厳しい表情を見せた。今回の県議選はまさに背水の陣の戦いという思いがある。


 4年前の県議選で、社民党は青森市区と上北郡区に新顔の公認候補各1人を立てた。定数10の青森市区は何とか10番目に滑り込んだが、上北郡区はたった2千票余りで最下位に沈んだ。同選挙区は核燃施設を抱え、核燃反対を唱える同党が最も存在感を発揮しやすいはずなのに、だ。


 党員の高齢化や、支援組織の労組の弱体化が進み、候補を当選ラインに押し上げる力も弱まってきた。そんな厳しい状況を背景に、今回は公認候補を青森市区の現職1人に絞る。県連合幹事長の三上武志は「力を結集し、全県的な支援態勢を組むため」と説明する。


 選対の関係者は「組合におんぶに抱っこでは、もう社民党は生きていけない。県民の実態を踏まえた政策を訴えていく」。そうやって幅広い支持を得る狙いだ。核燃反対の旗印だけでなく、得意の雇用分野などでどれだけ説得力のある公約を打ち出せるかがカギとみる。=敬称略
(別宮潤一、西川迅、大西史晃)

1562秋田2区:2011/03/09(水) 01:37:27
秋田県議選についてです。
元参院議員の鈴木氏と秋田市議の菅原博文(まるさん)氏が出馬とのことですが、どちらもタレント政治家ですので秋田選挙区ではかなりボーダーラインを左右することになりそうですね。参院から県議選への鞍替えは批判を浴び、秋水会(実質自民党系)の菅原氏が勝利へということになりそうですかね。

1563チバQ:2011/03/09(水) 23:44:16
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110305_01.htm
旗色鮮明、公認7割超 民・自激突「みんな」も参戦 仙台市議選

 4月1日告示の仙台市議選(10日投票)で、立候補を予定する71人のうち政党公認が全体の7割以上の53人に上り、政党対決の色彩が濃くなっている。無所属は18人で、前回2007年の33人を大きく下回る見通し。政権交代で民主、自民の二大政党対決が激化したことに加え、第三極のみんなの党が初めて参戦する乱戦の構図が、政党志向を強めたとみられる。

 前回は無所属で戦い、今回は自民党公認に転じたのは4人。その一人の新人は「政権交代で野党になった今、保守系無所属では立場があやふや。自分の主義主張を明確にしたい」と説明する。
 もっとも、自民党の看板を掲げたことが、得票増に直結する保証はない。長年、党公認で戦ってきた現職は「市議選は団体戦ではなく、あくまで個人戦だ」と自身を鼓舞するように話す。
 政権与党として初めて統一選に臨む民主党の公認は、前回比3人増の12人。自民党より2人少ない。支持基盤の強化を狙って積極的に候補者を擁立する方針だったが、菅政権の失速で尻すぼみになった。
 小沢一郎元代表をめぐる党内抗争やマニフェスト(政権公約)の修正は、有権者の投票行動を直撃するとみられる。ある現職は「内閣支持率は下がり続け、最悪のタイミングで選挙戦を迎えそうだ。自分の力で難局を乗り切るしかない」と確実に獲得できる票の積み上げを図る。
 無所属を貫くベテランは「市民生活に直結する地方議会に政党政治を持ち込むべきではない。政党に属せば、施策が政党に抑圧される」と言う。政党公認が増えた現状を「風目当てに公認をもらうのは姑息(こそく)な手段」と酷評する。
 別の無所属現職も「政策が政党から下りてくるのではなく、地域の現場から積み上げる無所属の存在意義は大きい」と強調するが、「政党に傾く有権者意識を肌で感じる」と危機感を強める。
 以前は無所属だった元議員は今回、みんなの党公認で立候補する。「地方自治体が分権や道州制を主張する中で、地方議員も政党を背景にした行動が自然に強まっていく」と強調する。
 固い組織票が武器の公明、共産、社民各党の県組織は、各選挙区で支持基盤に見合った候補者数を慎重に調整した。公明、社民は前回と同数。共産は過去の得票数などを見極めながら、候補者数の微調整を図った。
 市議会解散の直接請求(リコール)を実現させた河村たかし名古屋市長率いる「減税日本」、橋下徹大阪府知事の「大阪維新の会」など、統一選を前に首長新党が脚光を浴びる。
 背景に既存政党への不信感が指摘されているが、仙台市議選には連動した動きは出ていない。


2011年03月05日土曜

1564sfcbvc:2011/03/10(木) 01:53:35
http://elec.in.ua

1565名無しさん:2011/03/10(木) 02:45:35
http://draft-bbs.com/p-akiyama.html

1566チバQ:2011/03/12(土) 15:00:50
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000001103100001
2011統一地方選(上)県議選の構図
2011年03月10日

 統一地方選の県議選(定数45)の投開票日(4月10日)まで、あと1カ月となった。今のところ、県内14選挙区に計65人が立候補するとみられる。自民が過半数を占める状態が続くか、現在1議席の民主が逆風の中で勢力を伸ばすかが注目される。


 立候補予定者の内訳は、現職41人、元職2人、新顔22人。政党別にみると、民主が現職1人、新顔6人の計7人。前回(3人公認、4人推薦)に比べて公認が4人増えた。自民は現職26人、新顔1人の計27人。前回(25人公認、1人推薦)は現職が14人で、今回は倍近くになった。


 公明は現職1人、共産は現職1人、新顔1人、社民は現職2人、元職1人、みんなは新顔2人、国民新は現職1人が準備を進めている。また、無所属は現職9人、元職1人、新顔12人の計22人。


 14選挙区のうち、立候補予定者数が定数を超えていないのは、大館市、潟上市、にかほ市、仙北市の4選挙区。無投票になる可能性もあるが、政党による擁立模索の動きも続いている。前回は、男鹿市、仙北市、南秋田郡の3選挙区が無投票となった。


 秋田市選挙区(定数13)は現職11人と新顔7人の計18人が手をあげており、激戦になりそうだ。前回2万票近くを獲得してトップ当選した穂積志氏が秋田市長になったため、その票が分散するのと、新顔でも知名度の高い候補者が多く、混戦が予想される。


 引退する県議がいる選挙区も激戦になりそうだ。能代市山本郡(同4)は民主、自民、社民、みんな、無所属の計7人による戦いで、大仙市仙北郡(同5)は自民、無所属(みんな推薦、社民推薦の各1人を含む)の計7人による戦いになる見通しだ。北秋田市北秋田郡(同2)や南秋田郡(同1)では、民主新顔と自民現職の争いが予想される。
     ◇
 国民新党は8日、能代市山本郡と横手市の2選挙区から立候補を予定している民主党公認候補の2人を推薦すると発表した。

1567チバQ:2011/03/12(土) 15:01:38
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000001103110001
2011統一地方選(下)秋田市議選…
2011年03月11日

 統一地方選の秋田市議選の構図が固まりつつある。前回より定数が3減るものの、県内市町村で最多の39議席が争われる。現職10人が引退や県議選への転出を固める一方、新顔と元職計17人前後が準備を進めており、最終的に50人程度が立候補する見通し。42議席を56人が争った前回同様の激戦になりそうだ。


 今のところ、現職では、最大会派の秋水会(17人)所属のベテランを中心とした6人が、引退や県議選へのくら替えの意向を固めている。


 市議会8会派のうち、秋水会以外で引退する意向と見られる市議数は、公明党市議会(4人)が1人、社民党系の社会・市民連合(4人)が3人。ほかの5会派に所属する現職計17人は全員が立候補する見通しだ。


 党派別に見ると、公明党は新顔1人を公認、社民党も同3人を公認・推薦し、それぞれ現有議席の維持を目指す。共産党は同2人を公認、現有2議席の倍増を狙う。政権与党の民主党の会派はなく、公認の現職1人と新顔1人が立候補する見通し。


 政党の公認を受けず立候補を予定する新顔・元職としては、複数の市職員OBや会社経営者、弁護士事務所事務局員らの名前があがっている。


 すでに関係者へのあいさつ回りなど活発な動きを見せている新顔・元職もおり、開会中の市議会2月定例会が終わる18日以降、現職も含めて、各陣営の動きは激しさを増すことが確実だ。選挙後の市議会での勢力拡大を念頭に、新顔・元職を会派に取り込もうとする動きもある。


 市議会を二分するような大きな争点はないが、間もなく1期目4年の任期の折り返し地点を迎える穂積志市長の市政運営に対する「立ち位置」が、一つのポイントになりそうだ。


 具体的には、穂積市長が見送った家庭ごみ有料化や、公約でもある秋田公立美術工芸短大の4年制大学化、新年度末に一部を除いて施設が完成予定の中通1丁目の再開発、新庁舎建設といった施策に対する、これまでの姿勢や今後の考え方などだ。


 市議選の告示は4月17日、投票は24日で、即日開票され、同日深夜までには大勢が判明する見通しだ。

1568チバQ:2011/03/13(日) 00:43:45
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014632941000.html
岩手 大槌町長らが行方不明か
3月12日 21時27分
岩手県大槌町の加藤宏暉町長との連絡が11日の津波のあとから、つかなくなり、県が確認を急いでいます。岩手県などによりますと、大槌町の役場自体とも十分な連絡が取れておらず、町長など担当の職員が11日の巨大地震のあと、役場で対策会議を開いていたところ、いきなり押し寄せた津波に巻き込まれたという情報もあるということです。大槌町は、岩手県の沿岸部にあり、役場も海岸近くに位置していて、県などが確認を急いでいます。

1569チバQ:2011/03/13(日) 14:14:15
地震のため(4)で止まってしまってます
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110308_03.htm
断面 県議選(1)山形/知事の存在感に重み/「オール与党化」の兆しも
 統一地方選で行われる東北6県の県議選(4月1日告示、10日投票)が間近に迫った。政権交代、ねじれ国会による混乱―。激しく揺れ動く国政が地方の戦いに変化をもたらすのか。各県では今、何が焦点に浮上し、選挙結果が県政にどんな影響を与えることになるのか。6県の見どころを探る。(6回続き)

<県民の人気高く>
 定数44に対し53人が立候補を予定する。2009年の知事選で吉村美栄子知事誕生の原動力となった民主党と社民党、連合山形の公認や推薦を受けるのは計11人。全員が当選しても過半数には遠く及ばない。逆に自民党は無投票の選挙区に加え、確実に当選者が見込める複数立候補の選挙区があるため、最悪の場合でも半分の22議席を確保できる。
 政党間の争いとは別に、新たな対立軸として浮上しつつあるのが吉村県政との距離感だ。
 知事選では自民党県議の大半と一部の無所属県議が斎藤弘前知事を支援した。当初は少数与党の苦しみを味わった吉村知事だが、就任2年を経て環境が変わってきた。農業政策や雇用対策、市町村との関係改善などで一定の成果を上げ、最近は自民党県議の議会での質問も穏やかになった。
 「厳しく追及すると、支持者に『知事をいじめるな』と言われる」との逸話もあるほど、県民の人気が高い吉村知事。県議にとっても、その存在は重みを増している。
 寒河江市選挙区(定数2)に立候補を予定するともに現職の小野幸作氏(69)=自民=と楳津博士氏(49)=無所属、民推=は、知事選で斎藤氏を支援した。
 両氏は今回、吉村知事と笑顔で握手する写真を撮影し、リーフレットに載せた。2人に挑戦する新人の柏倉信一氏(55)=無所属=は「選挙戦略としては理解するが、すり寄るのは早過ぎる」と皮肉るが、両氏は「議場では一県議として戦う」(小野氏)「県政与党(会派の一員)として当然」(楳津氏)と受け流す。

<「支援の輪」訴え>
 知事との距離を縮める候補予定者の動きを各党はどうみるのか。「(写真を)撮るなと強制もできない」と言うのは自民党の今井栄喜県連幹事長。民主党の武田聡県連幹事長も「知事とのスタンスは各予定者の考え方次第だ」と、党としての行動ではないと説明する。
 ともに吉村県政の与党的立場を取る社民党と共産党は、「知事への支持が広まるのは県民にとっていいこと」(広谷五郎左エ門社民党県連副代表)、「わが党は今後も県政をリードする」(本間和也共産党県委員長)との考えだ。
 県議選は本来、吉村県政の中間評価に絶好の機会となるはずだが、実態として「オール与党化」の兆しも見え始めている。
 吉村知事は1月、県議の会合で訴えた。
 「何でもかんでも反対する人ばかりでは駄目。私への絶大な支援の輪を広げてほしい」


2011年03月08日火曜日

1570チバQ:2011/03/13(日) 14:15:02
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110309_02.htm
断面 県議会(2)秋田/民主公認めぐり亀裂/自民は過半数維持目指す

<確実な戦略描く>
 県議選の告示が1カ月後に迫った2月27日。北秋田市・北秋田郡選挙区に立候補する民主党新人の事務所開きに、県連代表の松浦大悟氏(参院秋田選挙区)が駆け付けた。
 「今の県議会は緊張感がない」。松浦氏はそう指摘した上で「生活に密着した政治を前に進めよう」と力を込めた。
 県議会(定数45、欠員1)は現在、自民党が27議席と過半数を占める。2009年知事選で支援した佐竹敬久知事が当選後は、県政与党として「安定政権」を支える。
 「なれ合い」との批判も出る中、自民党が過半数を維持できるかどうかが、最大の焦点だ。
 自民党は現有と同じ27人を公認した。現職が26人を占める。「あと3人ほど出したい」(県連幹部)との声もあるが、確実に取れる議席を取る戦略を描く。
 前回は候補者3人の民主党。今回は現職1人、新人6人を立てる。自民党現職がいる6選挙区に30、40代を中心に擁立。若さなどを武器に戦う。
 新人が各選挙区で自民党現職の一角を崩せば、過半数割れに追い込む可能性も出てくるが、肝心の県連内部は一枚岩と言えないのが現状だ。

<別々の候補支援>
 象徴は衆院議員京野公子氏と県連との確執。県連が京野氏の同意を得ずに、地元の湯沢市・雄勝郡(定数3)と横手市(定数4)の両選挙区に新人の公認候補を立てようとし、亀裂が入った。
 京野氏は09年の衆院選で湯沢市・雄勝郡の無所属現職、横手市の民主党と無所属の現職から支援を受けた。「恩を返したい」との気持ちが強い。
 県連が党本部に両選挙区で新人の公認を申請すると、本部に公認しないよう申し入れた。本部は今月1日、湯沢市・雄勝郡での公認を見送り、新人は無所属で出馬する。
 「県連が勝手に候補者を決めるのはトラブルのもと。党勢拡大というより、内輪もめにしかならない」と京野氏。湯沢市・雄勝郡、横手市の両選挙区は結局、松浦氏ら県連幹部と京野氏が別々の候補を支援する「分裂選挙」となる見込みだ。
 県議会の構図は変わるのか。
 「それぞれ事情はあるが、自民の候補を落とす選挙に変わりはない」と民主党県連幹部。
 受けて立つ自民党は激戦の選挙区があることを認めながらも、「民主は自分の足元を見ているのか。我々は全員当選に向け、確実に票を積み上げる」(鈴木洋一県連会長)と強調する。


2011年03月09日水曜日

1571チバQ:2011/03/13(日) 14:15:34
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110310_02.htm
断面 県議選(3)青森/知事選と連動 色濃く/自民、盤石体制へ圧勝狙う
<全面支援の姿勢>
 16選挙区の定数48に対し、68人が立候補を予定する。現有25議席で最大会派の自民党は、27人を公認、無所属4人を推薦し、全選挙区での議席獲得を狙う。現有11議席の民主党は公認11人、推薦2人。自民党が過半数を維持し、議席を上積みできるのか。各党は候補者を公認、推薦する6月の知事選との連動も強めながら、激しい前哨戦を繰り広げている。
 三戸選挙区(定数3)の自民党新人が2月末に三戸町で開いた総決起大会に、知事選で3選を目指す現職の三村申吾氏(54)が姿を見せた。三村氏は自民、公明両党から推薦を受ける。入り口で県議選の新人と一緒に来場者を出迎え、全面支援の姿勢をアピールした。
 この新人は初挑戦だった前回2007年、民主党候補に229票差で競り負けた。「知事の出身校(八戸高)関係者からも支援を受けられる。存在は心強い」と明かす。
 自民党は03、07年の知事選でも三村氏を推薦した。今回も「共闘」で県議選と知事選をともに圧勝に持ち込み、県政で盤石の体制を築く戦略だ。
 三村氏も県議選の各候補者の集会に顔を出したり、各陣営に「必勝」と記した紙を贈ったりと、余念がない。自民党県連会長の木村太郎氏は「県議選で勝利し、勢いを一丸となって知事選に向ける」と意気込む。

<公約集浸透図る>
 一方の民主党。県連が2月末に青森市で開いた政経セミナーで、民主党と国民新党の推薦で知事選に挑む県連幹事長の山内崇氏(55)がマイクを握り、気勢を上げた。「青森を変える気持ちで頑張る」。壇上には県議選の立候補予定者がずらりと並んだ。
 県連の危機感は強い。自民党を過半数割れに追い込むのが目標だが、候補者擁立が思うように進まず、政権の混迷で逆風が吹き付ける。非自民系の重鎮だった田名部匡省氏の政界引退も影を落とす。
 「厳しい戦いになる」(横山北斗県連代表)とも予想される中、県連は県議の集会などで、山内氏らが作成した県版マニフェスト(公約集)の浸透を図る。山内氏もこまめに顔を出し、党への支持獲得に懸命だ。
 知事選とセットで党勢拡大を狙うのは共産党も同じ。公認は青森、弘前、八戸3選挙区の計4人。知事選に党公認で出馬する党県委員会書記長の吉俣洋氏(37)と二人三脚でミニ集会を重ね、県政刷新を訴える。


2011年03月10日木曜日

1572チバQ:2011/03/13(日) 14:16:23
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110311_02.htm
断面 県議選(4)福島/連勝民主に逆風強く/勢い込む自民 上積み狙う
<新人が推薦辞退>
 「民主党の推薦を受けたら戦えないと、後援会から反発を受けた」
 須賀川市岩瀬郡選挙区(定数3)に立候補する無所属新人が2月19日、民主党県連に推薦の辞退を申し出た。
 わずか4日前の15日に、推薦が決まったばかりだった。本人も「環太平洋連携連携協定(TPP)の参加交渉などで、民主党に不安を感じるようになった」と言う。
 推薦を撤回する羽目になった民主党県連。総務会長の宗方保氏は「本人と後援会長が頭を下げてきたのに、今更、党の方針が合わないと言い出すとは」と、怒りが収まらない。
 県議選は今回、定数58に対し、78人が立候補を表明した。2006年の出直し知事選で、社民党や連合福島とともに佐藤雄平氏を知事に押し上げた民主党。現有は16議席だが、「県政与党」として、初の過半数獲得を目標に掲げた。取り巻く環境は厳しさを増すばかりだ。
 06年の知事選後、民主党は県内の大型選挙でことごとく勝利を収めてきた。07年参院選福島選挙区(定数2)はトップ当選し、同年の参院補選(欠員1)でも議席を確保した。09年の衆院選では県内5小選挙区の完全制覇を達成。10年の参院選と知事選も制した。
 順風は、政権の混迷とともに逆風に転じた。県議選の候補者擁立も思うように進まず、現時点の公認候補は23人。このままでは戦う前から過半数獲得は
不可能な情勢だ。

<「09年と全く逆」>
 対照的に勢い込むのが、最大会派で現有26議席の自民党だ。既に29人を公認し、過半数獲得を掲げて上積みを図る。
 県連幹事長の斎藤健治氏は「今は09年の衆院選と全く逆の状況。県内の農協や商工会から次々に『全面支援します』という申し入れがある。県議選でこれほどの手応えは初めてだ」と語る。
 他党も攻勢を強める。新人3人を公認した社民、交渉会派(5議席以上)入りに向けて6人を擁立する共産、現有3議席の確保を目指す公明の3党に加え、みんなの党も会津若松市選挙区(定数4)で初の議席獲得を狙う。
 民主党の「連戦連勝」の勢いは止まるのか。逆風を乗り切り、県政与党としての基盤を固めることができるのか。
 県連の役員らはこぞって「県議選は日頃の地域での活動が問われる選挙だ。国政の影響を直接、受けることはない」と繰り返す。


2011年03月11日金曜日

1573チバQ:2011/03/13(日) 14:17:02
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1061/20110311_03.htm
春攻防―県議選直前情報(1)/栗原・市長支持票が焦点/登米・元新交え混戦状態
 統一地方選の第1ラウンドとなる県議選(4月1日告示、10日投票)が目前に迫った。全23選挙区の61議席に10日現在、88人が立候補を表明している。政権交代を経て、民主党政権が迷走を続ける中、次の4年の県政を占う前哨戦は激しさを増している。戦いの構図がほぼ固まった各選挙区の情勢を探った。(5回続き)

<栗原>
 再選を目指す自民の長谷川敦、4選を狙う無所属の熊谷義彦の2現職に、無所属元議員の川嶋保美が挑む。市長佐藤勇の支持層や共産支持票の行方が焦点。
 長谷川は2月下旬に新しい後援会長が決まり、団体回りが本格化した。祖父で元法相の故峻から続く築館や栗駒などの地盤で票の上積みを図る。
 社民推薦の熊谷は、労組の支援と議員活動で培った人脈が強み。築館、一迫を中心にミニ集会を開始。各種会合に足を運び全域での浸透を狙う。
 川嶋は前回(2007年)落選後、自民を離党。民主党元参院議員大石正光の地盤だった若柳を固め、市北部への広がりを狙う。

<大崎>
 4選に挑む佐々木征治、3選を狙う中島源陽、再選を目指す菊地恵一の自民3現職と、5選に挑戦する社民現職の岩渕義教は臨戦態勢を整えた。共産が今月、新人の内藤隆司を擁立した。
 佐々木は地盤の旧鹿島台町を足掛かりに、旧古川市への浸透を狙う。中島は出身の旧岩出山町を拠点に、ミニ集会を重ね農業政策をアピール。菊地は旧古川市を軸に各種会合や支持者回りをこなし票を掘り起こす。
 岩渕は後援会組織と連合宮城傘下労組に支えられる。旧古川市を中心に組織固めに力を入れる。
 内藤は環太平洋連携協定(TPP)への参加反対を掲げ、農村部への浸透を急ぐ。民主は候補者擁立を断念する見通し。各陣営とも当選ラインは1万票前後と想定している。

<登米>
 ともに再選を目指す自民の熊谷盛広と只野九十九、5選を狙う無所属の袋正の3現職に、無所属元議員の渡辺忠悦、無所属新人の高橋理茂が挑む。無風から一転、混戦の様相が強まった。
 前回は無所属で初当選した熊谷と只野は自民党色を前面に出し、知事村井嘉浩とのパイプもアピール。熊谷は旧津山町、只野は旧豊里町を拠点に市内全域での票の掘り起こしを狙う。
 袋は5日、旧迫町に後援会事務所を設けた。推薦を受けた民主党の衆院議員石山敬貴(宮城4区)らと気勢を上げた。つじ立ちも欠かさない。
 前回、自民公認で落選した渡辺は2月中旬に立候補を決意。出遅れをカバーしようと、旧南方町などで浸透を図る。
 旧南方町議の高橋は民主党総支部幹部だったが、公認申請を却下されて離党。みんなの党からの立候補を目指す。

<遠田>
 5選を狙う自民現職の中村功と、民主新人の大友新の一騎打ちになりそう。美里町が地盤の社民元議員が立候補を断念したため、同町での集票合戦が熱を帯びそうだ。
 中村は涌谷町が拠点。後援会組織の結束を強めようと地域回りを重ねる。知事村井との親密ぶりも強調し票を掘り起こす。美里町にも事務所を設けて幅広い浸透を図る。
 大友は10人規模の集会に力を入れる。民主党衆院議員安住淳(宮城5区)後援会の支援を受ける。自主投票を決めた社民支持層への浸透も鍵。

<加美>
 4選を目指す自民現職の皆川章太郎だけが立候補を表明している。菅政権の失速とともに、民主の候補擁立作業は止まったままになっている。前回に続き、無投票当選が濃厚となった。
(敬称略)


◇県議選立候補予定者
【登米】(3―5)
熊谷 盛広 60 元津山町長  自現(1)
只野九十九 62 元豊里町長  自現(1)
袋   正 61 農業     無現(4)(民推)
渡辺 忠悦 61 会社役員   無元(1)
高橋 理茂 60 農業     無新

【大崎】(4―5)
菊地 恵一 52 会社役員   自現(1)
佐々木征治 67 党県総務会長 自現(3)
中島 源陽 48 農業     自現(2)
岩渕 義教 61 党県副代表  社現(4)
内藤 隆司 52 党地区委員長 共新

【栗原】(2―3)
長谷川 敦 38 元衆議員秘書 自現(1)
熊谷 義彦 59 党県役員   無現(3)(社推)
川嶋 保美 67 会社会長   無元(2)

【加美】(1―1)
皆川章太郎 58 元衆議員秘書 自現(3)

【遠田】(1―2)
中村  功 61 農業     自現(4)
大友  新 32 会社社長   民新 (国推)


2011年03月11日金曜日

1574名無しさん:2011/03/15(火) 12:51:53

統一地方選:’11年やまがた 減税日本、県支部を設立 /山形
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20110315ddlk06010186000c.html

 ◇20日に河村代表が講演会

 河村たかし名古屋市長が代表を務める「減税日本」の山形県支部が20日に設立されることが14日分かった。20日に河村氏が来県し講演会を開く。支部長には県議選山形市区に立候補を予定している無所属新人で元衆議院秘書の柴田雅章氏(28)=民主党推薦=が就任する予定。柴田氏は11日付で減税日本に推薦願を申請した。

 柴田氏は「河村氏が掲げる減税、議員報酬削減に共感している。現在の民主党政権が掲げる増税路線は間違っている」と主張。民主党県連には既に報告したという。柴田氏は無所属で立候補するが、他に県議選に1人、市議選に4人程度擁立することを目指すとしている。【林奈緒美】

毎日新聞 2011年3月15日 地方版

1575チバQ:2011/03/15(火) 23:51:08
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150322.html
統一選の延長幅2〜6カ月で調整 主に東北3県の被災地2011年3月15日21時7分

 菅政権は、東日本大震災の被災地で4月の統一地方選を延期する法案を16日に国会に提出することを決めた。岩手、宮城、福島の3県を中心に選挙実施が困難な被災自治体からの延期申請を受け付ける方式で、延長期間は自治体の被害程度に応じて2〜6カ月の幅で調整する。

 16日に臨時特例法案を閣議決定し、国会に提出。主な野党も賛成する方向で、17日に衆院を通過、18日に成立する見通しだ。対象地域や延長期間は法案に盛り込まず、片山善博総務相が自治体の意見を踏まえたうえで指定するか、別途政令で定める。

 片山総務相は15日の閣議後の記者会見で「あくまで例外的な特例。停電があったからといって、民主主義の大原則を覆すことにはならない」と述べ、被災自治体からの要請に限って延期を認める考えを示した。延長期間については「壊滅的な打撃を受けている地域は、どういうまちづくりをするかのプランニングが根幹。一日も早く選挙をして重要な仕事をやっていただきたい」とし、各被災自治体が被災状況や復興進度に応じて延長幅を決めることが望ましいとの認識を示した。

 参院は野党が多数を占めるため、法案成立には少なくとも野党の一部の賛成が不可欠だが、15日の与野党幹事長会談では再び各党の意見が分かれた。

 自民党の石原伸晃幹事長は「知事、市町長から話をうかがって、しかるべき法案を作るのが望ましい」とし、岩手、宮城、福島の3県の被災地に限定するよう主張。公明党の井上義久幹事長も「災害地域が非常に広いので、知事はじめ関係者から十分ヒアリングをし、政府としてきちんと方針を示してほしい」と求めた。社民党と全国一律を主張していたたちあがれ日本も被災地限定に同調した。

 一方、みんなの党の江田憲司幹事長は「未曽有の事態で全国民の問題」として全国規模の延期を主張。共産、国民新両党が同調した。民主党の岡田克也幹事長は「政府判断で(法案を)出させていただきたい」と引き取り、被災地に限定する姿勢を見せた。

 被災を受けた3県では、4月10日投開票で岩手県知事選と各県議選、仙台市議選が予定される。同月24日投開票で岩手県陸前高田市、宮城県塩釜市、福島県相馬市などで議員選がある。

1576kthila:2011/03/17(木) 02:25:36
http://foto-2011.org.ua

1577チバQ:2011/03/17(木) 19:33:21
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_01.jsp
2011県議選 決戦の構図
[鹿角市・郡]
混戦模様、4人出馬へ
立候補予定者(定数2-4)
大里祐一 74 自現(4) 鹿角市花輪
川口一 60 自現(3) 小坂町小坂
阿部博雄 52 民新 鹿角市花輪
石川徹 46 無新 鹿角市十和田錦木

※かっこ内数字は当選回数 昨年末時点で立候補の意思を示していたのは自民現職の大里祐一と川口一の2人だけ。しかし、今年に入り情勢が一変した。1月10日、自民衆院議員の秘書だった阿部博雄が民主に「くら替え」しての出馬を表明、選挙戦が確実になった。告示まで約1カ月に迫った先月26日には、元鹿角市議の新人石川徹が無所属での立候補を明らかにした。前々回の2003年同様、2議席を4人で争う展開になりそうで、各陣営は混戦を予想し危機感を強めている。

 阿部の出馬は自民関係者を驚かせた。昨年12月、自宅のある大館市の市議選(4月)への出馬を検討していたところ、民主県連副代表の川口博衆院議員から打診を受け、県議選への立候補を決めた。「自民が県議会の過半数を占める中、県内の雇用状況などは改善されないまま。この現状を何とかしたいと思った」と阿部。約20年間の秘書時代に鹿角地域を担当していたとはいえ、いわば落下傘候補。民主の時局講演会に出席するなどし知名度アップに努めている。

 一方、石川の出馬は以前からうわさされており、各陣営は「想定の範囲内」と冷静に受け止める。石川は地元新聞社記者から鹿角市議に転身。3期目途中の09年2月に辞職し同年6月の市長選に立候補。次点だったものの、現職に1610票差に迫る9589票を獲得、一定の支持を得た。その後、表立った活動はしていなかったが、「民主と自民の政権争いの構図が県議選に持ち込まれたことを嫌う住民の受け皿になりたい」と出馬に踏み切った。

 大里は前々回落選し、前回07年の選挙で返り咲いた。5度目の当選を目指す今回は、地盤とする大票田の同市花輪地区などで1月、3回にわたり県政報告会を開催した。支持者らへのあいさつ回りもしており、選挙戦に向けた態勢を整えている。4人が名乗りを上げたことに、陣営は「(票の行方が)読みにくい」。地盤が同じで前回、前々回としのぎを削った元職が不出馬の意思を示していることから、同地区でいかに支持を広げられるかが注目される。

 川口は昨秋から立候補に向けて準備。12月下旬に地元小坂町と鹿角市十和田地区に後援会事務所を構えた。同町での事務所開きでは支持者ら約70人を前に、「皆さんと手を携え4期目に挑戦したい」と訴えた。前回、次点候補とは27票の僅差で、「今回も厳しい戦いになる」と覚悟する。特に警戒しているのが阿部の後ろ盾であり、小坂町長を20年近く務めた川口衆院議員の存在だ。固いとされてきた自身の地盤を脅かされかねず、予断を許さない状況だ。

 (敬称略)

(2011/03/02 付)

1578チバQ:2011/03/17(木) 19:34:07
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_02.jsp
2011県議選 決戦の構図
[北秋田市・郡]
自・民、因縁の対決へ
立候補予定者(定数2-3)
北林丈正 50 自現(1) 北秋田市宮前町
近藤健一郎 55 自現(1) 北秋田市米内沢
小塚光子 64 民新 北秋田市伊勢町

※かっこ内数字は当選回数 2議席独占を堅持したい自民に、地方議会での勢力拡大を狙う民主が挑む。出馬を予定している3人には前回の2007年県議選からの因縁があり、自民対民主の構図に影を落とす。

 前回は6選を目指す津谷永光(現北秋田市長)、森吉地区を地盤に県議8期務めた父照助の後継で自民新の北林丈正、元森吉町長で無所属新の近藤健一郎による三つどもえの戦いとなった。現職の強みを発揮した津谷がトップ当選。自民と敵対する寺田典城知事(当時)、寺田学衆院議員(民主)らの支援を受けた近藤が非自民票を取り込み初当選し、北林が敗れた。

 自民による議席独占を阻むため、地元で奔走したのが小塚光子。福祉活動などを通じて培った人脈や、05年の北秋田市長選に立候補した経験を生かし近藤の勝利に貢献。しかし近藤は09年、県議会所属会派の解散に伴い自民入りした。民主は今回、「議席奪還」との意気込みで擁立作業を進め、同市議会副議長の小塚に出馬を要請した。

 前回落選した北林は、津谷の同市長選出馬に伴う09年の県議補選で初当選を果たした。北林、近藤は県議会で同じ自民会派に属することになったものの、かつては一戦交えた間柄。北林陣営は「ぶれずにやってきた」との自負があり、近藤陣営とは一線を画す。一方の近藤は、昨年の参院選で自民候補の応援に汗を流すなど、自民支持層への浸透を図ってきた。

 3人による因縁の対決で、もう一つ注目すべきは、有権者のほぼ半数が集中する大票田・鷹巣地区の票の行方だ。鷹巣は津谷が地盤とする地域。自民支持層にとどまらず幅広く獲得してきた津谷票がどう分散するのか、という見方もできる。津谷は北林、近藤の後援会事務所開きにそれぞれ出席したほか、小塚の事務所開きにメッセージを送るなどしており、表立って特定陣営に肩入れする様子はない。

 北林は15年ほど前から鷹巣に居を構え、PTA活動や地元イベントなどを通じ支持者を掘り起こしてきた。09年県議補選では、鷹巣在住の候補者との一騎打ちを制した。鷹巣地区では、先月までにさらに小支部を9カ所立ち上げるなど、きめ細やかな組織を構築し臨戦態勢を整えている。

 近藤は1月に鷹巣地区の後援会を立ち上げ、市内旧4町と上小阿仁村に組織を整えた。先月開いた集会では堀井啓一副知事を招き、県との太いパイプをアピール。前回とは状況が異なる戦いだけに、前回票の流出を最小限にとどめ、どれだけ新たな支持を上積みできるかにかかっている。

 小塚は昨年暮れに出馬を表明。大きな組織を持たず自宅に後援会事務所を置く。集会では福祉問題をはじめ、女性の視点を生かした県政運営の重要さを強調し草の根運動を展開。国政で民主批判が渦巻く中、いかに非自民票を集約し地元・鷹巣地区から票を集められるかが鍵になりそうだ。

 (敬称略)

(2011/03/03 付)

1579チバQ:2011/03/17(木) 19:34:50
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_03.jsp
2011県議選 決戦の構図
[能代市山本郡]
鍵握る引退現職の票
立候補予定者(定数4-7)
能登祐一 64 自現(4) 能代市御指南町
武田英文 66 自現(3) 能代市二ツ井町
中田潤 63 無現(2) 能代市花園町
宮腰誠 72 社元(3) 能代市元町
吉方清彦 40 民新 能代市豊祥岱
今野清孝 58 無新 能代市浅内
原田悦子 65 み新 能代市浅内

※かっこ内数字は当選回数 7人で4議席を争う構図。現職3人が安定しているが、元職1人と新人3人もしのぎを削り混戦となりそうだ。全員が能代市在住。現職引退の影響が大きい八峰町や三種町の票の行方が鍵を握る。

 地元八峰町など山本郡が地盤の自民現職の金谷信栄は昨年1月、今期限りの引退を表明したが、後継を指名せず、特定の候補予定者を支持する姿勢も見せていない。これが元職や新人の出馬を促す一因となり、前回の2007年県議選での約9500票の“金谷票”を各陣営が奪い合う展開になっている。

 混戦模様のもう一つの要因は、旧能代市選挙区で当選3回の社民元職・宮腰誠の出馬表明が、昨年12月と出遅れたことだ。宮腰は前回次点にとどまり引退を表明したが、堅い個人票を持ち、その動きが注目されていた。なかなか態度が定まらない中で、様子をうかがっていた他陣営が出馬に向かった側面がある。

 連合秋田は今回、民主新人の吉方清彦ではなく宮腰を推薦。一昨年の衆院選秋田2区、昨年の参院選でも一枚岩での共闘は成功しておらず、今後の国政選挙への影響が注目される。

 前回4議席中3議席を占めた県政与党の自民は、昨年末まで金谷の後継擁立を図ったが断念。能登祐一、武田英文の2現職が議席確保を狙う。

 能登は、出身の建設業界を中心とした企業回りをはじめ、各地域での座談会開催などに余念がない。県政での発言力を訴えて上位当選を狙う。

 武田は唯一、旧山本郡が地盤。地元・二ツ井町と自ら営む木材会社がある藤里町で支持を固め、八峰、三種両町、旧市部でも浸透を図る。

 中田潤は三種、八峰両町に特化した後援会報をそれぞれ発行し、きめ細かい目配りをアピール。出身の建設会社の関連企業回りをはじめ、小集会も精力的にこなしている。

 票の上積みを目指す3現職に4人も対抗。当選ラインが前回の約9500票より下がるとみる陣営もあり、激しい前哨戦を展開している。

 宮腰は、前回までの支持者が他陣営入りするなどして出遅れが響いており、侵食された個人票奪還に懸命だ。

 連続3度目の挑戦となる吉方は前回落選後、知事選や国政選挙で民主系候補を支援、市外にも人脈を広げた。郡部回りをほぼ終え、今後は市内での活動に重点を置く。

 能代市議連続6期の今野清孝は、八峰、三種両町の議員経験者の協力で郡部を回り知名度向上を図っている。ボランティア仲間の自主的支援で各地に浸透しつつある。

 前能代市議の原田悦子は、能代産廃問題追及による市内での知名度を生かす。みんなの党公認ながら支持母体はなく、唯一の女性候補として郡部への浸透に懸命だ。

 (敬称略)

(2011/03/04 付)

1580チバQ:2011/03/17(木) 19:35:26
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_04a.jsp
2011県議選 決戦の構図
[男鹿市]
大票田船川地区が鍵
立候補予定者(定数1-3)
下間俊悦 51 自現(1) 船越
菅原広二 59 無新 脇本
船木正博 63 無新 船越

※かっこ内数字は当選回数 現職の下間俊悦、共に新人の菅原広二、船木正博による三つどもえの様相。補選を除き1999年以来の選挙戦となる。県議5期目途中で辞職し2009年の男鹿市長選に出馬、落選した加藤義康に動きがなく、同時に行われた県議補選で下間に敗れた前市長の佐藤一誠も不出馬。新人が出馬しやすい環境となった。

 3人の地盤は船越、脇本地区に集中し地元票の奪い合いは必至。大票田・船川地区が鍵を握る。菅原は船川に後援会事務所を開設。下間もあす6日、船川に連絡所を開く。

 下間は、市長引退表明後に県議補選に回った佐藤への批判票を集めたが、今回そうした追い風はない。各地区小集会に出向くなどして活動。経営者仲間らが支援、船越、船川地区の市議3人も地元で奔走している。

 菅原は、09年市長選で当選した現市長渡部幸男の後援会幹事長の経験を生かし、組織戦で挑む。市内9地区に後援会を置き、市議9人も独自の後援会を組織。支持者が重なり合う渡部の後援会も支援に回っている。

 船木は昨年4月の市議選で次点だったため、地元船越に事務所を構え足場固め。地元町内会役員や友人らでつくる市議時代からの後援会が引き続き活動。あいさつ回りを五里合など北部に広げ、浸透を図っている。

 (敬称略)

(2011/03/05 付)

1581チバQ:2011/03/17(木) 19:36:14
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_04b.jsp
2011県議選 決戦の構図
[南秋田郡]
自民現職に民主挑む
立候補予定者(定数1-2)
平山晴彦 56 自現(2) 五城目町西磯ノ目
芳賀洋介 35 民新 八郎潟町真坂

※かっこ内数字は当選回数 3選を目指す現職の自民・平山晴彦に、民主の新人芳賀洋介が挑む。南秋田郡選挙区が8町村だった2003年の前々回県議選までは、自民や社民の公認、推薦候補らが定数3を争っていた。合併に伴う区割り変更により4町村、定数1となった07年の前回、平山は無投票で再選。区割り変更後、初の選挙戦となる。

 平山は昨年から後援会幹部の世代交代を図るなど組織強化を進めていたが、非自民系候補の出馬の動きは具体化せず、無投票との見方もあった。しかし昨年末、民主が芳賀を公認予定者として発表。芳賀は秋田市で音楽イベントを立ち上げ、五城目町で朝市活性化に携わった経歴があるが、政治経験はゼロで「全く予想外」との声も上がった。

 平山は各地区でのあいさつ回りの傍ら、2月からは五城目町を皮切りに各地区公民館で小集会を開催。湖東総合病院(八郎潟町)存続への提言や公共施設の整備など、現職としての実績をアピールしている。8年ぶりの選挙戦に「気を引き締めて全力で戦うだけ」と話す。

 芳賀は年明けから、父の実家がある八郎潟町を拠点に活動。同町と五城目町で小集会を開いたほか、あいさつ回りやつじ立ちを始めた。30代の若さをアピール、地域の観光振興や住民参加型政治の実現を訴える。「住民の反応は良い。地道に知名度を上げていく」としている。

 (敬称略)

(2011/03/05 付)

1582チバQ:2011/03/17(木) 19:37:10
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_05.jsp
2011県議選 決戦の構図
[秋田市現職]
議席死守へ動き加速
立候補予定者(定数13-18)
北林康司 69 自現(6) 八橋
冨樫博之 55 自現(4) 仁井田
工藤嘉範 53 自現(1) 山内
竹下博英 57 自現(1) 雄和
中泉松司 31 自現(1) 下新城
石川ひとみ 60 社現(1) 八橋
山内梅良 63 共現(2) 雄和
田口聡  56 公現(2) 新屋
石川錬治郎 71 国現(1) 保戸野
淡路定明 51 無現(2) 土崎
瀬田川栄一 63 無現(2) 泉
沼谷純  37 民新 横森
黒崎一紀 52 み新 雄和
菅原博文 56 無新 新屋
鈴木陽悦 62 無新 寺内
丸野内胡桃 66 無新 中通
三浦茂人 52 無新 外旭川
三浦芳博 59 無新 旭南

※かっこ内数字は当選回数 定数13に対し現職11人と新人7人の計18人が名乗りを上げ、大混戦の様相。前回2007年の県議選で2万票近くを獲得し、2位以下を大きく引き離してトップ当選した穂積志が秋田市長に転身した影響で、当選ラインは前回の約7200票より上がるとの見方が強い。元参院議員の鈴木陽悦ら知名度のある新人も出馬表明する中、現職は議席を死守しようと懸命だ。

 前回1万票以下で当選したのは石川ひとみ、石川錬治郎、工藤嘉範、北林康司、淡路定明、瀬田川栄一の6人。再選には前回票の維持や上積みが必要として、危機感を募らせている。

 2003年に秋田市議からくら替えし、前回は13位だった瀬田川は「8千票は取らないと当選できない」と気を引き締める。市内九つの後援会がフル稼働し、地元・泉をはじめ中央地区での浸透を図る。

 同じく03年に市議から転身した淡路も「新人が脅威」と警戒する。自身で作成した政策提言書「秋田県創造計画」を手に、重点地区とする土崎や将軍野、寺内であいさつ回りを重ねている。

 現職として初の選挙戦となる工藤は、この4年間でスポーツ振興や農業振興に力を入れてきた姿勢を強調。旭川や手形など東部地区での支持拡大を目指す。選挙区で最多当選のベテラン北林は、地盤の八橋や寺内の地域票に加え、環境衛生関係など業界団体の票も手堅く取り込む戦略だ。

 石川錬は、国民新党を支える郵政関係団体や市長時代からの支持者の協力を得て、活動を展開。佐竹敬久知事の批判票の獲得も狙う。石川ひは女性の集いやミニ集会を重ね、社民党員の支持固めを進めながら、地元・八橋や実家のある広面にも食い込みを図っている。

 トップ当選を続けていた穂積の“票”がどう動くかも注目される。その行方が読みにくい中、前回の上位当選者も「安心はできない」「厳しい戦いだ」として、動きを加速させている。

 穂積と同じく新屋が地元で、前回2位の田口聡は公明党支持者だけでなく、新屋新興会などの推薦を受けて地域票の上積みにも全力を挙げる。上位当選常連の冨樫博之は議長として多忙を極めるが、後援会員を対象にしたミニ集会を市内各地区で開くなど活動を本格化させている。

 前回4位で現職最年少の中泉松司は若さを前面に打ち出し、「若者の声も県政に反映させたい」と支持を訴える。地元・下新城など北部地区で浸透を図る。5位だった山内梅良は共産党員へのあいさつ回りや演説会開催を通じて、支持固めに力を注ぐ。地元・雄和を基盤としつつ、全域から集票したい考えだ。

 穂積の市長選出馬に伴い行われた09年の県議補選で初当選した竹下博英は地元・雄和を含む旧河辺郡に浸透。旧秋田市内でも精力的に動いている。

 (敬称略)

(2011/03/07 付)

1583チバQ:2011/03/17(木) 19:37:48
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_06.jsp
2011県議選 決戦の構図
[秋田市新人]
現職の牙城どう崩す
秋田市選挙区(定数13)では現職11人に新人7人が挑む。前回は新人10人中、5人が初当選を果たした。今回は現職の壁を突き崩す新人がどれだけ出るのか。選挙戦の焦点の一つだ。

 新人7人のうち、政党の公認を得ているのは、元県職員の沼谷純と会社社長の黒崎一紀の2人。秋田市議の菅原博文、元参院議員の鈴木陽悦、市民団体代表の丸野内胡桃、元銀行員の三浦茂人、元市議の三浦芳博の5人は無所属で立候補する。集票力のある新人が少なくなく、再選を目指す現職の一部を脅かす存在となっている。

 沼谷は選挙区唯一の民主党公認候補予定者。寺田学衆院議員の全面的な支援を受ける。県政を内側から見てきた経験を基に「現在の県議会は県当局の提案を丸のみする『なれ合い議会』」と批判。議会改革を訴え、現状に疑問を持つ有権者への浸透を目指す。

 2009年の県議補選を含め3度目の出馬となる黒崎はみんなの党公認で立つ。地元・雄和をはじめとする支持者へのあいさつ回りは既に二巡目に入った。昨夏の参院選で躍進した同党の政策を前面に打ち出し、無党派層にも食い込もうと懸命だ。

 その参院選で落選した鈴木は今年2月に民主党を離党、無所属での立候補を表明した。国会議員経験者としては異例の出馬となるが、「国政の経験を県政に」と強調する。知名度の高さを武器に、地元・寺内だけでなく市内全域からの集票を狙う。

 07年の市議選でトップ当選した菅原も知名度を生かした選挙戦を展開したい考え。06年まで「まるさん」の芸名でテレビ、ラジオ番組に出演しており、芸名で選挙に臨む予定。当選ラインに達するには、市議選で獲得した約4700票からの上積みが必要だ。

 秋田市長選に2度出馬した経験のある丸野内は、今期限りで引退する現職の夫・鈴木孝雄の後継。鈴木の後援会役員をスタッフに迎え、鈴木の支持者への支援呼び掛けに力を入れる。これまで続けてきた市民運動の関係者からの得票にも期待する。

 三浦茂は昨年10月、地元・外旭川に事務所を構え、精力的な活動を展開。外旭川が地元の立候補予定者はおらず、同地区を中心に泉、将軍野でも浸透を図っている。銀行員時代の人脈を生かした票の積み上げも狙う。

 09年の補選に続く挑戦となる三浦芳は、市議時代からの地元・旭南の後援会を軸に、あいさつ回りを重ねてきた。楢山、土崎、広面にも新たな後援会を組織。補選時に設立した会社役員でつくる後援会の協力も得て、支持拡大に努めている。

 (敬称略)

(2011/03/08 付)

1584チバQ:2011/03/17(木) 19:38:57
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_07.jsp
[由利本荘市]
現新5人が再び攻防
立候補予定者(定数4-5) 佐藤健一郎 59 自現(5) 矢島町七日町
小田美恵子 64 自現(3) 川口
加藤鉱一 62 自現(1) 岩城亀田大町
三浦英一 55 無現(2) 出戸町
佐々木三知夫 65 無新 平岫

※かっこ内数字は当選回数 定数4に対する立候補予定者5人の顔触れは、前回2007年の県議選と同じ。それぞれの支持者は高齢化しており、有権者も前回より千人以上減っているのが現状だ。現時点での各陣営の動きは、攻勢と防戦に分かれている。

 現時点で最も活発なのが、前回の初当選後に自民入りした加藤鉱一だ。地元の岩城地域はもちろん、総括責任者の佐々木秀綱が町長を務めた大内地域、そして現・元市議の応援を得た東由利、由利、西目の各地域にも浸透。大票田の本荘地域での動きも目立つ。他陣営は脅威を口にするが、加藤本人は「まだ(自分のことが)知られていない」と攻めの姿勢を崩さない。

 3期目で「県政初の女性副議長」に就いた自民の小田美恵子は、自らの選挙ではその役職が足かせになっている。3月も副議長として出席する会合がめじろ押し。2月19日の後援会事務所開きで小田は「(回って歩けない)私の代わりに、皆さんの力添えをお願いしたい」と呼び掛けた。地元本荘地域での票固めを急ぎ、他陣営からの切り崩しを防ぐ戦いとなっている。

 自民の佐藤健一郎は2月中に地盤の矢島地域や鳥海、由利両地域を一巡し、旧郡部を中心に「これまで通り」(陣営)の前哨戦を展開。区割り変更した前回も1万2千票台に乗せトップ当選しており安定した集票力があるが、支持者高齢化への陣営の危機感は強く、各地域の後援会の「連絡協議会」を初めて設置。各地域の支持者間の連携強化を図り取りこぼしを防ぐ。

 県議会で民主・新みらい所属の三浦英一は連合秋田の推薦、社民県連の支持を得て3期目に挑む。推薦依頼中の民主県連が、由利本荘市選挙区で公認候補を擁立する動きもあったが、2月13日の事務所開きでは、民主の衆院議員京野公子とともに非自民勢力結集を呼び掛けた。民主に対する逆風をかわしつつ、地元本荘地域や生まれ故郷の矢島地域で支持を訴える。

 新人の元県職員佐々木三知夫は、前回に続き2度目の挑戦。昨年10月の出馬表明後に参院議員寺田典城からあったみんなの党公認の打診を断り、無所属で草の根的な前哨戦を展開している。地元大内地域で他陣営の侵食を受けているが「複数の知人が『大内から県議を』と勝手連的に動いてくれている」と手応えを感じており、自らは本荘地域を重点的に歩いている。

 元官房長官の村岡兼造や3度国政に挑んだ次男敏英が持つ「村岡票」は、大半が自民現職に向かいそう。市商工会長など多くの役職を持つ兼造の弟淑郎は2月27日、加藤の事務所開きで「(現職の)自民は3人とも必要」と強調。担ぎ出した一人として加藤を推しつつ、今回は小田支援にも動いている。

 (敬称略)

(2011/03/09 付)

1585チバQ:2011/03/17(木) 19:39:46
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_08.jsp
2011県議選 決戦の構図
[大仙市仙北郡]
地盤外での上積み鍵
立候補予定者(定数5-7)
大野忠右エ門 72 自現(4) 大仙市長野
小松隆明 63 自現(1) 大仙市刈和野
原幸子 40 自現(1) 大仙市刈和野
樽川隆  69 無現(2) 美郷町土崎
渡部英治 61 無元(1) 大仙市大曲田町
佐々木博嗣 55 自新 大仙市若竹町
加藤麻里 53 無新 美郷町金沢

※かっこ内数字は当選回数 現職5人のうち、引退する佐々木長秀(社民)を除く4人が出馬、返り咲きを期す元職1人、新人2人が挑む。

 10人が出馬した前回2007年(有効投票7万1904票)は、トップ当選が約1万票。8千票が当落を分けた。今回は7人による争いで「1万票は必要」と各陣営。地盤や支持基盤を固めた上で、他地域票や浮動票をどう取り込むかが鍵になる。前回出馬した大曲地域の大仙市議(自民)、旧太田町長(同)、西仙北が地盤の佐々木長が獲得した計2万4千票の行方が焦点だ。

 前回は大曲地域を地盤とする2候補が共倒れし、市中心部に県議が不在となった。仙北組合総合病院の建て替えを柱にしたJR大曲駅前の再開発事業が4月以降本格化し、大型事業の実施時期に“空白域”から県議を出したいという気持ちが地元に根強い。ただ中核的病院の建て替えは大仙市、美郷町全域にかかわる課題だけに、周辺を地盤とする候補も重要施策に掲げ、同地域への浸透を図る。

 大曲地域を地盤とするのは2人。東北電力OBの渡部英治は旧大曲市議、大曲青年会議所時代の人脈を生かし支持拡大に懸命。連合秋田の推薦を受ける一方、保守系の若手経営者、大曲中同期生らが支援。超党派的立場を強調する。

 佐々木博嗣は故御法川英文衆院議員と、長男の元衆院議員信英の公設秘書を20年近く務めた。父母の出身地で中学時代を過ごした同地域から初出馬。大曲中同期生らの応援を得て浸透に全力を挙げる。

 大野忠右エ門は県議会議長、全国都道府県議会議長会会長を経験。「農業、雇用情勢が厳しく即戦力が必要」と訴える。選挙区全域に張り巡らせた後援会組織が堅固。地盤中仙地域周辺で上積みを図る。

 旧西仙北町長の小松隆明は市西部が地盤。町長3期と県議経験で培った人脈が強み。佐々木長の地域票の取り込みを目指し、昨年末から西部であいさつ回りを続ける。大票田大曲地域への浸透も狙う。

 福祉施設職員から県政に飛び込んだ原幸子は、故原盛一県議の長女。がん医療対策など1期目の取り組みを街頭などで訴える。出身地仙北地域や自宅がある西仙北地域で支持者回りを強化している。

 農業法人を営む樽川は、千畑地域を中心に地元美郷町に浸透。地域的なつながりを生かし市東部などで保守系の取り込みも図る。候補の中で最も農業に精通しており、農家票固めに奔走している。

 旧仙南村長・故中田勤の長女加藤麻里は、佐々木長の後継。社民や連合秋田の推薦を受け、基礎票固めを急ぐ。女性後援会の動きも活発化。美郷町から2人が出馬するだけに地元浸透に力を注ぐ。

 (敬称略)

(2011/03/10 付)

1586チバQ:2011/03/17(木) 19:40:49
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_09.jsp
2011県議選 決戦の構図
[横手市]
民主新人擁立で混戦
立候補予定者(定数4-6)
鶴田有司 58 自現(4) 旭川
柴田正敏 60 自現(2) 雄物川町
小田嶋伝一 75 民現(4) 杉沢
土谷勝悦 62 無現(3) 十文字町
小原正晃 33 民新 上境
我妻桂子 56 共新 前郷

※かっこ内数字は当選回数 現時点で名乗りを上げているのは、定数4に対し現職4人と新人2人。昨年暮れ、民主県連が新人を擁立したことから混戦の度合いを深めている。

 現職の主な地盤は、自民は鶴田有司が横手、柴田正敏は雄物川、大雄、大森の各地域。県議会で共に民主・新みらいに所属する民主の小田嶋伝一は横手、無所属の土谷勝悦が十文字、増田と、それぞれが安定した地盤を持っていた。

 ところが、民主の新人小原正晃が、鶴田と小田嶋の地盤の横手から出馬を表明し様相が一転。小原は、かつての勤め先があった十文字も重点地域と位置付けており、土谷とも競合。各陣営は小原への票の流出を警戒しつつ、地盤以外への攻勢を本格化させている。共産の新人我妻桂子も市内全域で活動を活発化させている。

 昨年暮れ、民主県連が小原を新人の候補予定者に決めた際、民主県第3区総支部長の京野公子衆院議員は、一昨年の衆院選で民主・新みらいの現職2人の支援を受けた経緯があり、横手市選挙区への新人擁立に「相談がなかった」と反発、やめるよう党本部に要望書を提出した。最終的に党本部は小田嶋のほか、小原も公認したが、こうした背景があることから、なかなか一枚岩とは言えない状況だ。

 民主唯一の現職、小田嶋は前回獲得した約9800票を維持しようと、8地域の後援会支部をフル稼働。先月27日の後援会決起集会には県連副代表の高松和夫衆院議員も出席。今回の新人擁立を「地域事情を考慮していない」と批判した。

 土谷は地元の十文字や夫人の出身地・増田、平鹿を回って県議連続3期の実績をアピール。元十文字町長の小川健吉が後援会長を務めており、十文字をはじめ、横手や山内での支持の拡大を図る。今月28日には総決起集会を予定している。

 小原は、知人らと共に市内を小まめに回っている。間もなく後援会を立ち上げ、事務所を開設する。後援会長に元連合秋田会長の菅谷理市、選対本部長に元市助役の阿部脩二、総括責任者に元県議の佐藤次男が内定。活動を本格化させる。

 前回トップ当選した鶴田は地盤の横手のほか、山内、平鹿、大雄などで少人数座談会を開き、票の流出を食い止めようと懸命。21日に総決起集会を開く予定。今後も座談会などを小まめにこなし、地盤外での上積みを図ることにしている。

 柴田は1月の落雪事故で重傷を負い入院しているが、順調に回復し「出馬」を明言。13日に総決起集会を開き、支持者に復帰をアピールした。活動の空白を埋めようと後援会が結束を固め、雄物川や大森などでパンフレットを配布している。

 我妻は民主政権に失望している非自民票の受け皿を目指す。独自に市民アンケートを行い、結果に基づく政策を記したチラシを市内3万5千世帯に配布。街頭宣伝や座談会などを小まめに行い、無党派層を含め幅広く支持を呼び掛けている。

 東日本大震災により、各陣営にはストレートに訴えづらいなどの影響も出ている。

 (敬称略)

(2011/03/15 付)

1587チバQ:2011/03/17(木) 19:41:34
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_10.jsp
2011県議選 決戦の構図
[湯沢市雄勝郡]
旧湯沢市が「決戦場」
立候補予定者(定数3-4)
大関衛 42 自現(3) 湯沢市川連町
安藤豊 58 無現(3) 羽後町郡山
東海林洋 55 無現(1) 湯沢市下院内
宇奈月満 42 無新 湯沢市字両神

※かっこ内数字は当選回数 民主は“分裂選挙”の様相。県議会の議席増に向け、全選挙区での候補者擁立を目指していた民主県連代表の松浦大悟参院議員が白羽の矢を立てたのが、タレントの宇奈月満(本名・福島正人)。出馬表明直前の昨年末まで秋田市在住で、湯沢市・雄勝郡選挙区には地縁血縁のない「落下傘」の候補予定者だ。

 これに異を唱えたのが、同県連副代表の京野公子衆院議員。党公認ではないものの、県議会会派の民主・新みらいに所属、自らの選挙でも協力を得た無所属の現職・安藤豊を支援する姿勢を変えていない。京野は宇奈月公認に強く反対、党本部にやめるように要請した。党本部は地元衆院議員の意を酌んで公認せず、宇奈月は無所属で立候補することを選択。京野は安藤、松浦は宇奈月を支援する構図が固まった。

 固い地盤を持つ現職3人に、地盤のない新人1人が挑む構図も見える。自民現職の大関衛は稲川、皆瀬両地域、安藤は羽後町、無所属の現職・東海林洋は雄勝地域を地盤にする。

 前回の県議選は4人が出馬し、有権者の4割強を占める旧湯沢市を地盤とする現職が敗れた。今回は旧湯沢市からの候補予定者が不在。各陣営は、前回次点となったこの候補が獲得した7千票余りに狙いを定め、大票田の旧湯沢市が「決戦場」になるとみている。

 大関は後援会16支部を中心に全域への浸透を目指す。湯沢市議26人中16人の支持を得ている。保守票や公明票に加えて、民主への批判票取り込みも狙う。既に稲川、皆瀬を中心に選挙区内を一巡しており、今後は旧湯沢市に力点を置くことにしている。

 安藤は羽後町を軸に支持者回りやミニ集会を展開。前回、有権者の約4分の1を占める同町の票の8割以上を集めており、今回も地盤固めを進める。連合推薦議員であり、湯沢市や東成瀬村では連合加盟労組などを足掛かりにし、支持を拡大する構え。

 東海林も地盤固めを最優先する。雄勝地域では「得票率100%を達成するつもりでやる」と東海林。党派を超えた支持の拡大を目指す。県議会では農林商工委員会に所属。農林関係者とのつながりが広がったとしており、さらに浸透を図る方針だ。

 宇奈月は「落下傘」の不利を解消しようと、松浦と二人三脚で知名度アップを図ってきた。住居は旧湯沢市の住宅街に置いた。こまめにあいさつ回りを続け、各地でミニ集会を開催している。松浦に近い党員、サポーターを中心に支持拡大を目指す。

 候補予定者のいない共産、社民票や無党派層の取り込みも勝敗の鍵を握りそうだ。

 一方、東日本大震災を受け、各陣営は活動を大幅に自粛しており、総決起集会の中止を決めた陣営もある。

 (敬称略)

(2011/03/16 付)

1588チバQ:2011/03/17(木) 19:43:00
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/01/article_11.jsp
2011県議選 決戦の構図
[無風区]
立候補予定者
大館市  (定数3-4)
鈴木洋一 66 自現(5) 花岡町
佐藤賢一郎 63 自現(1) 比内町大葛
石田寛 64 社現(5) 下代野

潟上市  (定数1-1)
こだま祥子 56 無現(2)
飯田川和田妹川

にかほ市  (定数1-1)
渋谷正敏 62 自現(2) 象潟町

仙北市  (定数1-1)
佐藤雄孝 58 自現(1) 西木町

※かっこ内数字は当選回数大館市

 共に自民現職の鈴木洋一と佐藤賢一郎、社民現職の石田寛の3人が立候補を表明。民主の候補者擁立は難航している。前回は民主推薦の現職を加えた4人の少数激戦だったが、今回は一転して無風状態。大館市選挙区はこれまで無投票になったことがない上、近隣選挙区すべてに民主が候補者を擁立したことから、3陣営は選挙戦を前提に準備を進め警戒を緩めていない。

 民主大館支部は昨年暮れから擁立への動きを本格化、複数に打診したが固辞された。支部幹部は、現在も数人に絞って交渉を続けており「告示ぎりぎりまで擁立を目指す」としている。前回、民主推薦候補は落選したものの、8500票余りを集めている。

 自民県連会長の鈴木は昨年5月、いち早く連続6選に向けて立候補を表明。支持基盤となっている商工業関係者らの結束を図っている。

 旧比内町長の佐藤は前回、地盤が同じ民主推薦現職との激戦を制しトップ当選。陣営は、前回の勢いを駆って連続トップ当選を目指す。

 社民県連幹事長の石田は県北の社民議席死守へ6選出馬を決めた。陣営は推薦を受けた連合秋田の労組票などをバックに支持拡大を図る。

潟上市

 立候補を表明しているのは、3選を目指す無所属の現職・こだま祥子のみ。自民県連が対抗馬擁立を模索している。

 こだまは前回に続き、石川光男市長の支援を取り付けたほか、保守系を含む市議11人のサポートも得ている。市内5カ所で集会を開き、子育て支援や少子化対策、効率的県政の実現などを訴えている。

 同県連はこれまで、市議や会社経営者ら数人に立候補を打診したが、擁立には至っていない。

にかほ市

 自民現職の渋谷正敏が立候補を予定している。民主が擁立を模索しているものの実現しておらず、他に出馬に向けた動きも見られない。

 渋谷は集落の会合などに小まめに出席し着々と支持固め。1月下旬に開催した後援会総会には佐竹敬久知事や、親交のある民主の高松和夫衆院議員が駆け付けた。

 陣営は「選挙戦になるという前提で準備をしている」と気を引き締めている。

仙北市

 出馬表明しているのは自民現職の佐藤雄孝だけ。民主やみんなの党が対抗馬擁立を模索しているが、実現は厳しい情勢だ。

 佐藤は、門脇光浩(現仙北市長)の県議辞職に伴う2009年補選で元角館町長との新人一騎打ちを制した。

 昨年秋から後援会支部の組織づくりに取り組み、地元・西木地域をはじめ、田沢湖、角館でも小まめに座談会をこなしている。女性支持者の会も設立。「万全の態勢で臨む」と佐藤。東日本大震災の影響では、20日に予定していた総決起集会を中止した。

 (敬称略)

<終わり>

(2011/03/17 付)

1589チバQ:2011/03/17(木) 22:02:03
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110317_17
悲しみこらえ陣頭指揮 妻不明の陸前高田市長

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 「逃げろ!逃げろ!」―。防災行政無線で市職員が絶叫した直後、市庁舎3階まで津波が流れ込んだ。市全域が壊滅した陸前高田市。戸羽太市長(46)は妻が行方不明のままだ。涙を浮かべながら「ゼロどころか、マイナス100からの出発。今は避難者約9千人の支援に全力を挙げたい」。対応を陣頭指揮している。

 地震は市長室での執務中に起きた。テレビで緊急地震速報が流れた直後、棚が倒れるほどの揺れに襲われた。全員が庁舎の外に出たが、双眼鏡で海を観察していた職員が、防波堤を大きく越える波を発見。職員が無線で市民に避難を呼び掛け、自分も庁舎屋上に駆け上った。

 庁舎は一部4階建て。3階の屋上に約120人が避難した。津波はすぐに3階を越え、2メートル下まで迫った。「もう終わった」。屋上から見た光景は絶望的だった。木造民家は次々にのまれた。避難者がいたはずの市立体育館も、激流で壁がなくなった。

 津波は何度も押し寄せた。日が暮れて暗くなっても助けは来ない。水浸しの4階の部屋で約120人と夜を明かした。翌朝、午前6時。「助けは来ない」と判断した。被害を受けていない市立学校給食センターまで幹部職員らと歩き、災害対策本部を立ち上げた。

 自宅は被害がひどい高田地区にあり、息子2人は避難して無事だったが、妻の久美さん(38)は近くの住民らと高台に避難する途中で行方不明になった。トラックで避難した工事業者が「奥さんを乗せてあげればよかった」と謝ったという。

 停電の上、携帯電話も通じず、対策本部で着の身着のまま、消防や自衛隊との調整に当たる。作業服の下のシャツは汚れ、うっすらと無精ひげも。宿泊は本部2階の一室。職員らと雑魚寝だ。

 行方不明になったり、家や家族を失ったりした職員も多い。津波が来る直前、足が不自由なお年寄りを市庁舎に避難させようとして、行方不明になった職員の姿が今も目に焼き付いている。

 市議や副市長を経て2月に初当選したばかり。「ありえない災害。今は先のことを考えるより避難者のことが大切。水や燃料、粉ミルクが絶対的に足りない。全国にお願いしたい」。支援を強く訴えた。



(2011/03/17)

1590チバQ:2011/03/17(木) 22:06:02
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110318k0000m040068000c.html
東日本大震災:大槌町徐々に回復へ 避難中の元職員ら協力

OBの協力も得て被災者支援を進める大槌町の災害対策本部=岩手県大槌町で2011年3月17日午前11時41分、安藤いく子撮影 11日に発生した東日本大震災で、被災住民の支援や復興の先頭に立つはずの町長や幹部職員計35人が行方不明となった岩手県大槌町で、混乱状態に陥っていた町役場の機能が徐々に回復している。東梅政昭副町長らに力を貸してほしいと請われた元職員たちが、自らの避難生活を顧みず協力している。元防災担当もおり、東梅副町長は「希望だよ」と感謝する。

 使用不能になった役場庁舎の代わりに、町の災害対策本部が置かれているのは高台の中央公民館。元職員の男性が17日午前、応接室のドアを開けて「大丈夫か、手伝うよ」と声を掛けた。疲れ果ててソファに座っていた東梅副町長の表情ががらっと変わり、「うれしいね」と握手の手を差し出した。

 町職員は加藤宏暉町長以下136人だった。加藤町長は11日の地震発生直後、役場前の駐車場に机を並べて対策会議を開こうとしていたところを津波に巻き込まれ行方不明になった。しかも、避難所対応や救援物資管理など対策班のリーダーになるはずだった課長は11人中7人が不明だ。本庁舎に残された職員は12日、屋上からヘリで救助された。13日から被災者支援を本格的に始めたが、避難所は町内約30カ所以上に点在している。人手不足の解消策の一つが元職員のボランティアだった。

 これまでに6人の元職員が協力を申し出た。その一方で過労やストレスで入院する現役職員5人もおり、人手はまだ足りない。東梅副町長は「被災者の要望の把握や健康管理などフォローができない。町の災害対策を知っている元職員の手はもっとほしい」と話す。【安藤いく子】

1591チバQ:2011/03/19(土) 09:57:41
>>134-135
>>452
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110318t13012.htm
前石巻市長土井氏、震災で犠牲
 宮城県石巻市の前市長土井喜美夫氏(67)が東日本大震災の犠牲となって亡くなっていたことが17日、分かった。市総合体育館に安置されていた遺体から身元が判明した。
 土井前市長は石巻市出身。中央大卒。故内海英男建設大臣秘書を経て2000年の衆院選など4度の国政選挙に挑戦し落選した。
 03年、当時の菅原康平市長の任期途中での辞職に伴う出直し市長選に出馬、初当選した。05年の1市6町合併後の市長選でも当選し、初代市長を務めた。


2011年03月18日金曜日

1592チバQ:2011/03/19(土) 15:20:37
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110319-OYT1T00427.htm
福島・双葉町、役場機能を一時さいたま市へ

福島原発
 東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)の事故を受けて地元を離れ、同県川俣町に災害対策本部を設置していた双葉町は19日、川俣町内の避難所の約1100人がさいたま市に移動するのに合わせ、役場機能の一部も一時、移すことを決めた。井戸川克隆町長と町職員も移る。


 移転する役場機能は、税金の減免手続き、健康保険更新、新規の住民基本台帳の作成などの業務。住民らが避難する同市中央区の施設に、役場業務を行うスペースを設けるなどする。

 今回の住民の移動とは別にすでに町外へ移るなどしていた町民らについても、同市への避難を受け入れるが、移動手段確保や、移動費用の補助などは行わないという。

(2011年3月19日13時28分 読売新聞)

1593チバQ:2011/03/19(土) 21:59:50
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110319dde012040005000c.html
東日本大震災:全町・全村避難、福島の8自治体 復興へ遠い道

 ◇役場閉鎖し住民散り散り……「つながり」どう保つ
 散り散りになっても、また古里で会おう−−。福島県内では地震・津波に加え原発事故を受けて、役場機能を含め全住民が市町村域を越えて避難する「全町・全村避難」が相次いでいる。これまで住民全員が避難したケースは火山災害の伊豆諸島・大島町、三宅村、中越地震の新潟県山古志村(現長岡市)などわずかしかない。避難先で将来の「復興」を誓う一方、厳しい行政運営の道のりを歩むことになりそうだ。【太田誠一、蓬田正志】

 福島県で「全町・全村避難」か、役場機能を他の自治体に移してほぼ全避難状態になっているのは、原発事故で全域が「避難指示圏」に入った双葉、大熊、富岡の3町のほか、隣接する広野、楢葉、浪江、川内、葛尾の5町村。

 ほぼ全域が「屋内退避圏」となった川内村は、17日午後に村役場を閉鎖。それまでに村内に避難してきていた富岡町の役場職員・住民らと共に、県央・郡山市の複合施設「ビッグパレットふくしま」に移り、この「仮住まい」で合同災害対策本部を設置した。

 川内村は人口約3000人の山あいの小さな村。個々に避難した人を除き、村民約500人でビッグパレットで寝泊まりする。

 「電話は不通になったが、地震の被害はよそに比べればそれほど大きくなかった。とにかく原発が心配だ」と遠藤雄幸村長。各種証明書発行に備え、住民名簿一覧と村長の公印は持ち出した。猪狩貢副村長は「出生・死亡届などは避難先の自治体に出していただくことになる」と説明する一方、「まずは村民の風呂の確保をどうしたら良いのか」と悩む。

 今後は村民がどこに避難しているかの確認と、連絡網の整備という難関が待つ。役場移転翌日の18日も、村民の所在などを問い合わせる電話が相次いだ。「いつまでここに居るのか」などと先行きを心配する村民の声も多く聞くという。

 富岡町も同様の状態。約1万5000人の町民のうち約2000人がビッグパレットに避難した。同町で独り暮らしをしていた渡辺典子さん(70)は「知っている人の顔があるだけで心強い」と語る。

 だが、再移転する人もおり、富岡町からの避難者のうち約250人が17日に埼玉県に向けて出発した。町民は散り散りになって再興の日を待つ。渡辺さんは「家に戻れるのはいつになるのか。早く帰りたい」と話した。

 県との連絡などに追われながら、遠藤村長は取材に対し、避難先不明の村民へのメッセージの意味も込めて、「村の人々が散り散りになるのは残念だが、みんな古里への愛着は強い。どんな再スタートになるのか分からないが、いつか村の再生に力を貸してください」と語った。

 ◇職員ケアや情報交換大切
 「全住民避難」で、役場はどんな困難に直面するのか。00年の三宅島・雄山の噴火で全村避難を経験した東京都三宅村の平野祐康(すけやす)村長は「まず、住民への情報提供が必要」と話す。三宅の場合、避難先は21都道府県に散らばり、つながりをどう保っていくかに苦心したという。

 三宅村が最初に取り組んだのは、島民避難先電話帳の作成。月2回ほどは郵便などで島の現状を報告した。避難者が集中する都営住宅では100〜200人に1人の割合で連絡員になってもらった。

 平野村長は当時、財政課長。議会を開けない中、避難対策費確保のため年間20件もの補正予算を組み専決処分でしのいだ。子供たちの集団避難時には「恥ずかしい思いをさせたくない」と担当者に6000万円持たせ、「これで何とかやってくれ」と送り出した。住民税は減免条例を設けて納税時期を遅らせるなどの対策を取った。

 避難生活で心身の負担を少しでも軽くするには「仮設住宅を一刻も早く造ってプライバシーを守るのも重要」と指摘。「行政サービス確保のため、役場職員の心のケアも忘れてはいけない」と話す。

 三宅島には18日、福島県いわき市から2世帯7人が避難し、村営住宅入居の準備を進めている。平野村長は「避難している人々に我々の経験を伝えたい。住民にも行政にも頑張ってほしい」とエールを送る。

 一方、04年の新潟県中越地震で全村避難した旧山古志村長の長島忠美(ただよし)衆院議員も、「一番の問題は、情報が双方向で伝わりにくくなるということ。行政の側から情報を出し、住民の要望を聞くことが重要だ。近隣だけではなく全国から行政サービスに当たる職員の応援が必要になる」と話す。

 また、避難者のニーズを把握する窓口の必要性を強調し、「行政同士で情報交換する体制も必要。避難者は、まずは避難先の市町村に連絡を取り、その市町村に地元への連絡をお願いしてほしい」と呼びかけた。

1594チバQ:2011/03/19(土) 22:15:06
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110320k0000m040084000c.html
福島第1原発:双葉町民1200人が埼玉到着 集団避難 
 町内に東京電力福島第1原発が立地する福島県双葉町の町民約1200人は19日、「さいたまスーパーアリーナ」(さいたま市中央区)に集団避難した。約200キロ離れた見知らぬ土地とはいえ、古里の人々と共に暮らせることは何より安心感がある。しかし、月末には再び別の場所に移る可能性もある。安どと不安が交錯する中、新たな避難生活が始まった。

 埼玉県は福島県側から全国知事会を通して要請を受け、16日にアリーナでの避難者受け入れを始めた。井戸川克隆町長は「全町民を1カ所に集約できる広さと動きやすさがある」として、避難先に決めたという。今後、一時避難していた福島県川俣町においてある災害対策本部も移す予定だ。

 埼玉県は当初、受け入れ規模を最大5000人と設定。しかし、19日中に2000人を超えたため、避難者の荷物の多さや健康状態などを考慮して受け入れを締め切った。

 避難者に対し当初はマスクの配布や毛布の貸与にとどまっていたが、18日にはボランティアによる炊き出しが始まった。県もおにぎりや弁当など3食の食事や飲み物の提供も始める方針だ。しかし、開設期間は今月31日まで。県はその後、県立学校元校舎や民間賃貸住宅の利用を検討している。県幹部は今回の受け入れの詳細について、県と町が直接交渉して決めたといい、「国からは避難所のあっせんの仕方など、情報がなかった」と話した。

 県は、町に役場機能を持たせるため電話回線2本を用意。井戸川町長は「町民の暮らしを守りたい。行政機能と住民サービスという二つの機能を回復したい」と語った。しかし、具体的な手順については「関係機関と話し合いたい」と述べるにとどまった。

 町民らはこの日午前、一時避難していた川俣町などを埼玉県が用意した大型バス40台で出発し、午後3時前から続々とアリーナに到着。毛布や旅行カバン、衣類の入ったビニール袋などを抱え、ボランティアに誘導されて館内に入った。 夫(77)と2人で避難してきた岸美代子さん(75)は、アリーナで知人の女性を見つけると抱き合って再会を喜んだ。川俣町では別々の避難所だったといい「ここで会えるなんて思ってなかった」と目を潤ませ、「覚悟は決めてきましたが、ここは地元の人がいっぱいで安心」と明るい表情で話した。

 息子や娘家族はそれぞれ別の場所に避難したという農業、高野サダ子さん(75)は、アリーナ内の通路の椅子に腰掛けると、早速携帯電話で息子に電話した。「埼玉に着いたよと言ったら安心していました」と笑顔を見せた。「着の身着のままだけど、近所の友達や親類と一緒に来られた。がんばっぺなーって言い合っています」

 整備工場経営の男性(45)は妻と中学1年、小学3年の息子を連れて避難してきた。抱えてきた毛布を床に下ろすと「ここに来られたのはいいけど、見通しも何もない」と疲れた表情を見せた。【町田結子、平川昌範】

1596とはずがたり:2011/03/20(日) 11:46:03
首長の犠牲は石巻市長>>1591に続いて二人目でしょうか。。

東日本大震災:不明の大槌町長、遺体で発見 岩手
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110320k0000e040022000c.html

 東日本大震災発生後の津波に襲われ、岩手県内の首長で唯一行方不明になっていた大槌町の加藤宏暉(こうき)町長(69)について、県は20日、死亡が確認されたと発表した。

 県災害対策本部によると、19日午後、町役場から北へ約500メートルの国道45号バイパス付近で発見された遺体から町長の名刺が見つかり、町が町長と確認した。

 加藤町長は11日の地震直後、役場前の駐車場で対策会議を開こうとして津波に襲われ、町職員三十数人とともに連絡が取れなくなっていた。【湯浅聖一】

毎日新聞 2011年3月20日 11時04分(最終更新 3月20日 11時25分)

1597チバQ:2011/03/20(日) 13:43:49
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201103200088.html
岩手・大槌町長、遺体でみつかる 災害対策会議中に津波2011年3月20日11時39分
遺体で見つかった加藤宏暉・岩手県大槌町長
 11日の東日本大震災による津波に巻き込まれて行方不明になっていた岩手県大槌町の加藤宏暉(こうき)町長(69)が、遺体で見つかっていたことがわかった。

 県によると、加藤町長の遺体は19日午後、同町内の国道45号バイパス付近で見つかったという。加藤町長は地震発生後、役場庁舎前に設置したテントで災害対策会議中に津波に巻き込まれた。町議1人と課長7人ら幹部、町職員三十数人とともに行方不明になっていた。
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1598チバQ:2011/03/21(月) 12:26:32
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110321/iwt11032111320002-n1.htm
直前まで震災対策の大槌町長 生死を分けた判断は…
2011.3.21 10:45 (1/2ページ)

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避難所では小学生が書いた「スマイル」という張り紙に拍手と歓声が上がった=20日、岩手県大槌町(高久清史撮影)
 東日本大震災の津波にさらわれ、行方不明になっていた岩手県大槌町の加藤宏暉町長が遺体で見つかった。町長は津波にのまれる直前まで陣頭指揮を執っていた。町長不在で職員の25%が死亡・行方不明となっている。だが、職員たちは肉親が行方不明になりながらも「気を落としてはいられない。みんなで乗り切る」と復興の道を歩いている。


生死を分けた判断


 カーキ色の防災服をまとった加藤町長は余震を警戒しながら、役場横の駐車場で対策会議を開くことを決めた。20〜30人ぐらいの職員が机や地図を並べようとしていた。

 その場にいた税務会計課の岡野治子さん(36)は海岸沿いの建物が崩れていくことに気付いた。誰かが「津波だ」と叫び、その場がパニックに。岡野さんは無我夢中になりながら、役場の屋上に避難した。

 町企画財政課の伊藤幸人さん(49)も屋上に向かったが、2階で濁流にのまれ、部屋に閉じこめられた。天井まで水が入り息が続かなかったが、体に残った最後の力で窓から外に出て、同僚たちに助けられた。

 加藤町長の遺体は19日午後、町役場から北西に約1キロ離れた国道付近で発見された。

 東梅政昭副町長は津波直前、加藤町長に「寒いからもう一枚服を羽織ってこいよ」と言われ、役場に戻ったことから助かった。東梅副町長は「残念だ」と話すのが精いっぱいだった。

 同町によると、人口約1万6千人のうち419人が遺体で発見され、732人が行方不明になっている。


「スマイル」に笑顔


 伊藤さんと岡野さんは今、同僚1人とともに約400人が避難している弓道場を取り仕切る。砂の上にブルーシートなどがひかれ、その上で避難者たちが毛布にくるまる。ストーブ3台で暖を取るが、砂から伝わる冷気に避難者は体を震わせる。

 伊藤さんは父親、岡野さんは母親の行方が分からない。だが、伊藤さんは「ほかの職員も家族を捜したい、会いたいと思っている。でも避難所は離れない。私たちは町民を守っていく」と揺るがない。

 岡野さんも「町長が亡くなったと知り、頭の中が真っ白になった。でも頑張るしかない。みんなで乗り切る」と涙をこらえた。

 弓道場で20日、張り紙が張り出された。「スマイル」という見出しの紙にはこうつづられていた。

 −−家が無くなってしまった人もいると思うけど、みんなで助け合って笑顔で、がんばっていきましょう。その笑顔で周りの人に元気を与えて下さい。

小学6年


 −−今みんなができること。1、明るいあいさつ。2、進んで仕事を見つけること。3、元気に遊ぶこと。4、手あらい・うがい・健康第一

 町民の1人が拡声器で文章を読み上げると、弓道場から拍手と「ありがとう」という歓声が上がった。

(高久清史、岡嶋大城)

1599チバQ:2011/03/21(月) 17:52:55
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110321_16
統一選、内陸は予定通り? 延期は被災地限定

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 東日本大震災を受けて統一地方選を延期する特例法案が成立したことに関連し、選挙を管轄する総務省が県選管に対し、延期対象を実際に被災し「物理的問題がある自治体」に限るよう要請していることが20日分かった。被害のない内陸でも被災者を受け入れるなど災害対応に追われる自治体もあり、国のしゃくし定規な姿勢に批判が集まりそうだ。

 同法案は18日に成立し、22日に公布・施行の見込み。本県で検討対象となるのは知事選、県議選のほか4市町村の首長と14市町村議選で、県選管の意見を踏まえて総務相が指定する。

 県選管では22日に市町村選管の意向を聴取した上で総務省に意見を上げる方針。一方、同省は特例を「あくまで例外的な措置」(片山善博総務相)としており、被害のない自治体は予定通りの実施を求めているという。

 雫石町はいったんは県選管に延期希望を伝えたが、国の方針を受けて予定通り4月24日に町議選を実施する可能性が高いことを現職議員に通知した。ただ、内陸で被災者を受け入れている自治体もあり「被災者感情を考慮すると選挙どころではない」(同町関係者)との声も。

 県選管の佐々木信書記長は「選挙の適正執行という大原則はあるが、震災対策に傾注すべき時期でもあるだろう」と困惑。「市町村の意向を尊重して意見する」との方針で、同省の対応が注目される。




(2011/03/21)

1600チバQ:2011/03/21(月) 22:30:28
http://www.asahi.com/politics/update/0321/TKY201103210287.html
帰郷し復興、強い決意 埼玉へ役場移転の福島・双葉町長2011年3月21日21時39分
 東京電力福島第一原子力発電所の事故で、役場機能ごとさいたま市に避難した福島県双葉町の井戸川克隆町長が21日、「帰りたい。全町民が共有している」と述べ、いずれ福島に戻って町の復興を目指す決意を強調した。民主党の岡田克也幹事長は、国の全面的な支援を約束した。

 原発に隣接する福島県内の8町村が役場機能を含めた全体避難をしている。井戸川町長は、さいたま市の避難施設を視察した岡田氏に対して、帰郷に向けた財政面などでの支援を要請した。

 井戸川町長は会談後、記者団に対し、さいたま市での集団避難生活について「我々が先遣隊として住みやすい地域づくりを進めたい。全国に散らばった町民も(さいたま市に)戻ってくると思う」と述べた。さいたま市に避難した住民約1200人を中心に町民の再結集を図る考えだ。双葉町に戻る時期については、他の被災自治体と調整しながら検討する意向を示した。

 岡田氏は、2000年に噴火に見舞われた三宅島の全島避難を例に、「町ごと移転して、しばらく何年間かやっていただくことを、国として後押しできればと思う。いろんな負担が自治体にかかるが、国がピシッと見る」と述べ、支援を約束した。

 双葉町は人口約6900人。町民の多くが福島第一原発に関係する企業に勤める原発城下町だ。09年に自治体財政のイエローカードである「早期健全化団体」に指定されるなど財政難に苦しんでおり、井戸川町長は「産業振興を新しい感覚で考え、自立しなければならない」と述べ、「脱原発」を模索する考えも示した。
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1601チバQ:2011/03/22(火) 07:57:15
>>1596
石巻は「前」市長ですね。

1602とはずがたり:2011/03/22(火) 13:34:43
>>1601
あ,ご指摘有り難うございます。

1603チバQ:2011/03/22(火) 20:45:19
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news/20110322-OYT1T00873.htm
統一選延期、3県20市町村27選挙を1次指定


 片山総務相は22日、東日本巨大地震で大きな被害を受け、4月に予定通り統一地方選を実施することが困難な市町村として、岩手、宮城、福島3県の計20市町村を指定した。

 3県で予定されていた県議選と岩手県知事選も含めて、計27の地方選の延期が決まった。23日に官報に告示する。新たな選挙期日は後日、政令で定める。

 延期が指定された市町村は、津波の被害が大きかった沿岸部と、東京電力福島第一原発の事故で避難指示が出された地域が中心。総務省選挙部は今回の指定を「第1次指定」とし、他の市町村からも選挙の延期を求める声が多く出ていることから、早急に「第2次指定」を行う方針だ。

 ◆延期が決まった地方選(長は首長選、議員は県議選・市町村議選)◆
【岩手】県(長、議員)、陸前高田市(議員)、大槌町(長)、山田町(議員)、田野畑村(同)、普代村(長、議員)、野田村(議員)
【宮城】県(議員)、仙台市(同)、塩釜市(長、議員)、多賀城市(議員)、亘理町(同)、山元町(同)、松島町(長)、七ヶ浜町(長、議員)、女川町(議員)
【福島】県(議員)、相馬市(同)、広野町(同)、双葉町(同)、新地町(同)、川内村(同)、葛尾村(同)

(2011年3月22日19時25分 読売新聞)

1604チバQ:2011/03/22(火) 20:50:46
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110322ddm012040080000c.html
東日本大震災:トップ不在、長期化か 町長死亡の岩手・大槌町、有権者確定難しく
 東日本大震災で加藤宏暉町長(69)が死亡した岩手県大槌町はトップ不在が長期化しそうだ。公職選挙法では首長死亡の場合50日以内に選挙しなければならないが、津波で選挙人名簿が流失したうえ、行方不明者が多く有権者数を確定するのが容易ではないからだ。

 加藤町長は今春の統一地方選で再選を目指して出馬表明していたが、津波で行方不明になり19日に死亡が確認された。町職員も136人のうち、三十数人が死亡または行方不明になっている。

 統一地方選を延期する特例法が成立したため、町が対象地域に指定されれば投票日を2〜6カ月延期できる。ただ、東梅政昭副町長(66)は「投票所も、開票作業をする職員も足りない。環境を整えるには長い年月がかかる」と話す。東梅副町長は「国の支援を受けながら、住民が納得して1票を投じられる環境を整えたい」と語った。【藤田剛、村上正】

1605チバQ:2011/03/22(火) 21:17:21
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110322-OYT1T00642.htm
コピー機・PCなし…プレハブ仮役場で業務再開


津波で全壊した役場機能が移された仮設のプレハブで初めての会議を開く町職員(宮城県南三陸町で)=大原一郎撮影 津波で役場が流された宮城県南三陸町は22日午前、プレハブの仮庁舎で業務を再開した。

 プレハブは64平方メートルの平屋建て。コピー機やパソコンもなく、長テーブルやイスが並んでいるだけの簡素なもの。近く2階を増設するという。鉄筋コンクリート3階建ての旧庁舎は、骨組みだけを残し、がれきの中にたたずむ。

 早速、総務部門の担当者十数人が集まり、住民データの復元や、災害救助法の適用を受けるための事務作業に関する会議を開いた。持ち込んだ資料は段ボール1箱分だけ。情報収集管理班の三浦清隆班長は「役場本来の業務を始めないと復興につながらない」と話した。町は津波で家屋の約7割が破壊され、21日午後5時現在、304人の遺体が見つかり、人口約1万7300人のうち、約9500人が避難所暮らしを続けている。

 行政職員約130人のうち死者・行方不明者は36人。戸籍データは消失したが、法務局にバックアップされていることがわかった。町の行政機能がマヒしているため、避難所に手書きの「移動届」を残して町を去る人も少なくない。

 自らも津波に流され、役場の階段手すりにつかまって助かったという佐藤仁町長は「新しい町をどのように作るか、復興の一歩がスタートする記念の日だ」と決意を語った。

(2011年3月22日15時57分 読売新聞)

1606アブアブ:2011/03/25(金) 21:19:30
現在の大館市長選挙の情勢は、どんな状況?

1607私の考え:2011/03/26(土) 22:03:35
そもそも近江屋信広氏は、自民党を離党したのに何で、自らの意思で離れた自民党に推薦依頼を出したのでしょうか?
全く理解できません。
仮に、このような人物が市長になってしまうと市政の混乱は避けられないと思います。

1608チバQ:2011/03/27(日) 06:03:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000117-san-soci
いの郷土再建 相馬市長「ろう城」決意 メルマガ再開 市民と共に
産経新聞 3月26日(土)15時13分配信

立谷秀清相馬市長(相馬市HPから)(写真:産経新聞)

 緊迫した状況が続く東京電力福島第1原子力発電所から約45キロの距離にある福島県相馬市の立谷秀清市長(59)が、東日本大震災の発生以来中断していたメールマガジンの配信を再開した。放射能への不安が市民に広がっていることを伝える一方、地震と津波で犠牲になった市民や消防団員への「償い」として郷土の再建を約束。「市民とともにこの相馬市を離れるつもりはない」とつづり、見えない恐怖におびえる市民の不安を払拭するように、復興に向けた決意を示した。 

 再開したメルマガ3月24日号のタイトルは「ろう城」。相馬市は大きな被害を受けたが、原発の事故で一部が避難指示や屋内退避圏内となった隣町、南相馬市からの避難民を受け入れている。メルマガではそうした動きを目の当たりにした市民たちの間に「遠くに逃げ出そうという気分が広がっていった」とつづる。

 しかし、文面に弱音や救いを求める声はない。「米と味噌(みそ)と梅干しがあれば、生きてはいける。(中略)よってろう城をしながらここで頑張る」と、市民に冷静な対応と団結を求めた。漠然とした不安で、郷土の再建を遅らせることは「津波から被災集落住民の命を守って殉職した(消防団の)分団長や団員に申し訳がない」からだ。

 取材に対し、立谷市長は「市民に向けたメッセージとして書いた。『何で市民を市外に避難させないのか』という声もあるが、ここで逃げたら相馬市はなくなってしまう。国が逃げろっていうまで、俺たちは絶対に逃げない」と話した。

 「ここで生活の不便さや原発の恐怖心に負けてしまったら、相馬地方は将来ともに復興が出来ない」−メルマガの文面は広報誌の号外としても市民に配布された。避難所では涙を流しながら読む被災者の姿もあったという。

 相馬市によると、放射能への警戒から市内の物流が一時止まったが、立谷市長が個人的につながりが深い全国各地の首長にメールを送って支援を要請。今や数十トンの米が集まり、梅干しも大量に届いた。最低限の「兵糧」は整っている。

 市内にとどまることを強制しているわけではないという。立谷市長は「逃げる人を責めることはできない。もちろん、帰ってきたら優しく迎えるつもりだ」と話し、「市民とともに頑張るよ」と笑った。避難所を回り、市民に団結を呼びかけ続けているという声はかれていた。

1609チバQ:2011/03/27(日) 21:04:02
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110325t61032.htm
福島県内首長、怒り頂点 「自治体崩壊」瀬戸際
 長期化する東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の危機的状況に、福島県内の市町村長がいら立ちを募らせている。原発が放出した放射性物質の拡散で、県産野菜の出荷・摂取制限や水道水の飲用制限を強いられた。住民が脱出した浜通り地方は、「自治体崩壊」の瀬戸際に追い込まれかねない。首長たちの怒りは頂点に達している。(福島総局)

 市のほぼ全域が避難(原発から20キロ以内)と屋内退避(20〜30キロ)の圏内となった南相馬市。桜井勝延市長は「東電の情報は市役所へのファクスだけ。市民がどんな思いでいるか、南相馬に住んでみればいい」と怒りをぶちまける。
 浪江町は町民約3400人が二本松市に避難。馬場有町長は「原子炉への海水注水が遅れたのは、廃炉を想定していなかったからではないか。東電は自分の利益を守るのが前提か」と批判する。
 遠藤勝也富岡町長は「事故の半分は人災。安全神話は完全に崩れた。国と東電は原発の扱いを根底から見直してほしい」と指摘する。
 屋内退避圏に入った田村市では、旧都路村地区の住民約3000人が同市船引町などに避難。市内には浜通りの約2300人も避難中だ。冨塚宥〓市長は22日、東電幹部の面会を断った。「住民は体力的にも精神的にも疲れ切っている。早く事態を収束させ廃炉にしてほしい」と憤る。
 「東電の初期対応が遅すぎた。土壌汚染が確認されたら、すぐには戻れない」と言うのは遠藤雄幸川内村長。村の一部が屋内退避圏で、長期的な影響を危ぶむ。
 水道水から放射性物質が検出された飯舘村の菅野典雄村長は「このまま住んで農業を続けていいのか判断しかねる。これでは村はつぶれる」と危機感を隠さない。村の一部が屋内退避圏だが、「避難と屋内退避は補償内容の違いでしかない」と強調する。
 原発から離れた地域でも、東電への不満が募る。鈴木和夫白河市長は「東電は分かりやすく説明すべきなのに、国民の不安をあおっている。原発周辺の県民の苦労を考えると、胸が張り裂ける」と話す。
 山口信也喜多方市長も「このままでは喜多方の観光も大打撃を受ける。東電には廃炉も視野に入れた対策を取ってほしい」と求めた。

(注)〓は日へんに景


2011年03月25日金曜日

1610チバQ:2011/03/27(日) 21:57:28
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110323t11057.htm
「現地対策庁舎」設置 住民票復元目指す 宮城・南三陸町

職員が備品を運び込み、運用準備が進む現地対策庁舎=22日午後1時ごろ、宮城県南三陸町志津川


 津波で役場庁舎が失われた宮城県南三陸町で、行政機能を担う現地対策庁舎が22日、設置された。2008年の岩手・宮城内陸地震で被災し、復旧のノウハウがある栗原市が全面的に支援し、住民票の復元作業などに当たる。
 現地対策庁舎はプレハブ平屋で約60平方メートル。災害対策本部がある同町志津川沼田の町総合体育館そばに置かれた。当面、総務班の職員10人が住民票や住民基本台帳の復元作業に取り組む。災害対策本部と切り離すことで、行政業務の早期回復を目指す。
 役場庁舎を失ったため、行政書類やデータは残っていない。町がデータ処理を委託している仙台市の業者には今月4日までの住民基本台帳の記録が残っており、これらを基に作業を進めていく。
 現地対策庁舎の設置に際しては、栗原市が支援した。プレハブ設置や電話の手配など、岩手・宮城内陸地震での経験を生かして助言した。
 現地入りしている栗原市の菅原進危機管理監は「町職員も被災し、機能していない面もある。災害時の対策や役場の機能復元に向け協力したい」と話した。佐藤仁南三陸町長は「町民の情報を早急に復旧し、町をどう復興させていくか。現地対策庁舎を足掛かりにしたい」と語った。
 両市町は1960年のチリ地震津波で旧志津川町(現南三陸町)が被災した際に、旧築館町(現栗原市)が応援に駆け付けた縁がある。岩手・宮城内陸地震では南三陸町が給水支援などを行った。


2011年03月23日水曜日

1612チバQ:2011/03/30(水) 12:40:17
http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201103290420.html
「もう限界」「一時帰宅を」原発避難の首長らが窮状訴え
2011年3月29日21時55分
 もう限界だ――。福島第一原発の周辺にあり、放射線被害から逃れるため避難や屋内退避の指示でちりぢりになっている福島県内8町村の首長や議長が29日、震災後初めて、同県郡山市に集まった。佐藤雄平・県知事も同席。原発への憂慮や避難所生活の窮状を訴える声が相次いだ。

 県内の会津美里町に集団移転する楢葉町の草野孝町長は、長期化する避難生活で具合が悪くなったり、医者にかかったりする町民が何十人も出ていると説明。「職員も限界にきている」と訴えた。

 会津若松市への集団移転を進めている大熊町の渡辺利綱町長は、避難指示圏への住民の一時帰宅について言及。「避難している人は着の身着のまま、カギもかけてこないで出てきた人もいる。無理は承知だが1時間でもいい。住民を一度帰してもらいたい。それが住民からの一番強い要望だ」と報告した。

 さいたま市に集団移転している双葉町の井戸川克隆町長は車で駆けつけた。町民の所在確認について「行政でやるのは、もう限界」と説明。「民間のリサーチ会社に委託するなど、外の力を借りた方が効率的にできるのではないか」と提案した。

 馬場有・浪江町長は「大津波で相当な人が行方不明になり、遺体がまだ、そのあたりにあると聞いている。県は、遺体の収集と行方不明者の捜索をぜひ、県警、自衛隊に要請して頂きたい」と、津波被害を受けた町の写真を佐藤知事に見せた。

 首長らは、原子力災害の収束を国や東京電力に求めることや住宅、雇用、就学先の確保などを佐藤知事に要望した。佐藤知事は、一時帰宅について「命の問題だから、ここは辛抱してもらわなきゃいけない。ただ、住民の気持ちはわかっているのか、と官邸には再三言っている」と答えた。(斎藤健一郎)

1613チバQ:2011/03/30(水) 22:29:03
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001103260004
2011統一地方選 県議選の構図1
2011年03月26日

 ∞ 県都は10人立候補表明 主要政党ぶつかり合う


 県内で計16の選挙が行われる統一地方選。大震災のさなかという異例の選挙戦の皮切りとなるのは4月1日告示、同10日投開票の県議選だ。定数44に対し、これまでに53人が立候補を表明。19選挙区のうち11選挙区が無投票となる可能性がある。各選挙区の情勢を5回にわけて報告する。


 ■山形市区


 立候補を表明しているのは10人。それぞれ民主、自民、公明、共産、社民各党の公認か推薦が決まっており、全選挙区中で唯一、主要政党がぶつかり合う構図だ。他に1陣営が立候補を模索している。


 自民党県連幹事長を務める今井氏は市南部の飯田地区を中心に支持者まわりや企業訪問を続ける。数多くの団体の代表や顧問を務め、組織票も手厚い。1月の「新年の集い」には1千人が集まった。


 大内氏は2月に地元の七浦地区で事務所開き。前回は立候補表明が出遅れたが、1万4千票余りを獲得して2位当選した。企業訪問に加え、地盤の市北部を中心に女性票や浮動票の取り込みを図る。


 前回落選した奥山氏は昨年12月に自民党公認に決定。秘書を務めた新関善久元県議の地盤を中心に活動している。4年前に160社が参加する企業後援会を設立。山形商業高校野球部OB会の副会長も務めている。


 金沢氏は元山形市長の父忠雄氏からの支持者のほか、地盤の市西部を中心に個人票の取り込みを図る。県農済連職員出身で、農家の支持者も多い。支持者まわりのほか、個人演説会を30カ所で開く準備をしている。


 昨年11月に立候補表明した菊池氏は公明党支持者の票固めのほか、鈴川地区を中心に活動。平田牧場の新田嘉一会長ら選挙区外からの支援も受け、知名度向上を図る。2月の事務所開きには富塚陽一・鶴岡前市長も駆けつけた。


 最年少の柴田氏は民主党の推薦が決まっている。元衆院議員秘書で、河村たかし名古屋市長との親交をアピール。1日2回の街頭演説を欠かさず続け、市南部を中心に支持者回りも続けている。


 高橋氏は県職労や山形市職労などの組織票を中心に活動。3月上旬の事務所開き以降は、地元の南沼原地区で個人票の取り込みにも力を入れている。告示後に個人演説会を5カ所前後開く予定だ。


 広谷氏は山形水道労組などの組織票を中心に支持固めを図る。連合山形と県平和センターの推薦も決まった。2月末に事務所開きをして活動を本格化。市西部を中心に後援会員を増やしている。


 前回無所属でトップ当選した吉村氏は民主党の公認が決定。支持者回りと企業訪問を続けてきた。父は和夫・元山形市長で吉村美栄子知事も親族。「吉村ブランド」を背景に浮動票の取り込みも図る。


 再選を目指す渡辺は共産党票に加え、地元滝山地区で個人票の取り込みを図る。1月の事務所開き以降、共産党の山形市議と活動を本格化。少人数での「お茶の間懇談会」を予定している。


 ■立候補予定者■
◇山形市区(定数9―予定10)
今井 栄喜 69 自現(5)
大内 理加 48 自現(1)
奥山 誠治 51 自元(1)
金沢 忠一 60 自現(3)
菊池 文昭 47 公新
柴田 雅章 28 無新
高橋 啓介 58 社現(1)
広谷五郎左エ門 60 社現(4)
吉村 和武 38 民現(1)
渡辺ゆり子 58 共現(1)
(50音順、数字は年齢、丸数字は当選回数)

1614チバQ:2011/03/30(水) 22:29:23
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001103270001
2011統一地方選 県議選の構図2
2011年03月27日

 ∞ 天童市、自民に民主挑む 3選挙区、無投票の公算


 ■天童市区
 自民党現職の土屋健吾氏が勇退。後継の矢吹氏と現職森谷氏の2議席維持を目指す自民党に、佐藤氏を立てた民主党が挑む構図になりそうだ。


 佐藤氏は、無所属で敗れた2年前の補選に続く挑戦。民主党公認の今回は鹿野道彦衆院議員の支援や連合の推薦を受け、支持者や企業へのあいさつ回りを続ける。党への逆風下、前回の1万5千票を守れるかがカギになりそうだ。


 森谷氏は、昨夏の出馬表明以降、市内50〜60カ所に後援会組織を新設し、組織戦を展開する。市議10人の支援も受け、3月5日の決起集会には約1500人を集めた。課題となっている市中心部への浸透に力を注ぐ。


 矢吹氏は、市議1期目の昨年7月末に出馬表明。土屋氏の後援会を中心に浸透を図るとともに、個人宅を中心にこれまで1万5千軒以上へのあいさつ回りを続けた。3月に入り、ミニ集会を数回開催。市議5人が支援する。


 ■上山市区
 昨年10月に出馬表明した枝松氏に対し、候補者擁立が難航した自民党は、2月末に佐藤氏を擁立。前市議同士の一騎打ちになりそうだ。


 引退する現職吉田明氏の地盤を引き継ぐ市職労出身の枝松氏は、社民党と連合の推薦を受ける。市議2期の実績を強調。自治労の組織を中心にしながら、政党色は抑え、幅広く支持を訴える。今月ミニ集会を5回開いた。


 佐藤氏は自民党公認を前面に押し出し、遠藤利明衆院議員の後援会を中心に支持固めを急ぐ。出馬表明後は、1日500カ所を目標に企業や個人宅のあいさつ回りを重ね、知名度アップに躍起だ。


 ■東根市区
 青柳、野川の両氏以外に立候補の動きはなく、無投票の公算が大きい。


 青柳氏は昨年秋に立候補を表明。市内7地区の後援会支部を中心に、小規模な県政報告会やあいさつ回りなどの活動をしている。3月5日に事務所を開設した。


 野川氏は昨年10月に出馬表明。市内7カ所の後援会支部役員の懇談会や県政報告会などを通して支持を固める。3月12日の事務所開きと決起集会には約100人が参加した。


 ■西村山郡区
 阿部、鈴木の両氏以外に立候補表明はなく、無投票の可能性が高い。2人は過去3回連続で無投票当選している。


 阿部氏は1月に地元の朝日町に事務所を開設。西川町や大江町で吉村知事を招いた県政報告会を開くなど、知事選で支援した吉村知事との太いパイプをアピールしている。


 鈴木氏は昨秋から地元の河北町を中心に各地で県政報告会を開催。2月末に事務所を構えた。西川町や大江町の後援会にも積極的に顔を出し、引き締めを図っている。


 ■東村山郡区
 2008年の補選で当選した鈴木氏以外に立候補の動きはなく無投票になりそうだ。


 鈴木氏は昨年12月に中山町、2月に山辺町で県政報告会を開催。地元の山辺町で集会を重ねている。会社員出身の経歴を生かし、民間視点での県政運営を訴えている。


 ■立候補予定者■
◇天童市区(定数2―予定3)
佐藤 正男 52 民新
森谷仙一郎 52 自現(1)
矢吹 栄修 36 自新
◇上山市区(定数1―予定2)
枝松 直樹 55 無新
佐藤  昇 52 自新
◇東根市区(定数2―予定2)
青柳 信雄 66 自現(2)
野川 政文 56 自現(4)
◇西村山郡区(定数2―予定2)
阿部 賢一 58 自現(4)
鈴木 正法 59 自現(4)
◇東村山郡区(定数1―予定1)
鈴木  孝 65 自現(1)
(50音順、数字は年齢、丸数字は当選回数)

1615チバQ:2011/03/30(水) 22:29:47
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001103280001
2011統一地方選 県議選の構図3
2011年03月28日

 ▽ 新庄、現新4人の激戦に 寒河江は3人で前哨戦


 ■新庄市区


 坂本、伊藤の現職両氏と2度目の挑戦になる新顔山科氏が2議席を争うと見られていたが、社民党前市議の今田氏が無所属で名乗りを上げた。今田氏の参戦に現職2陣営は票の目減りを心配。「吉村知事を支える」との訴えが重なる山科陣営も危機感を抱く。


 4選を目指す坂本氏は、3期の実績と経験をアピールしながら、農村部を中心にした後援会の組織固めに力を入れる。選対幹部は「市内をくまなく歩いての声かけなど、地道な活動に徹する」という。


 前回、無所属でトップ当選した伊藤氏だが、今田氏の参戦に最も危機感を抱く。すでに市内を一巡し、ミニ集会や座談会なども精力的にこなす。市中心部での支持拡大にも力を入れている。


 山科氏は昨年12月から毎朝の辻立ちを続け、「44歳の決意、私にチャンスを」と若さを強調。県議会議長も務めた父朝雄氏の支持層のほか、青年や女性など新たな支持層の掘り起こしにも懸命だ。


 吉泉秀男衆院議員の強い要請で、市議からの転身を期す今田氏は、社民党、連合山形の推薦を得つつ、無所属で幅広い得票を目指す。知事の地域後援会代表の肩書を生かし、女性票の取り込みも図る。


 ■最上郡区


 現職の伊藤氏と、新顔で前真室川町議の小松氏の自民党公認の2人が立候補を表明している。当初9選を目指していた真室川町出身で自民党現職の松沢洋一氏が、小松氏の立候補表明後、「町を二分したくない」と勇退を決めた。無投票の公算が大きい。


 4選を目指す伊藤氏は地盤の舟形町、最上町、大蔵村、戸沢村などを精力的に回っており、組織を固めた。


 1月に町議を辞した小松氏は真室川町、金山町、鮭川村を軸に様々な会合に出席し、知名度アップを図っている。


 ■尾花沢市・北村山郡区


 加賀氏以外に立候補の動きはなく、無投票再選の公算が大きい。尾花沢市長に転身した加藤国洋氏の後継として昨年6月の県議補選で無投票初当選した加賀氏は、当時から照準を今春選挙に絞り、後援会組織の充実を図ってきた。


 ■寒河江市区


 定数2に現職2人、新顔1人が立候補を予定し、激しい前哨戦を繰り広げている。


 市西部の白岩地区が地盤の楳津氏は、ミニ集会を重ねてほかの地域でも後援会づくりを進める。民主党の推薦を受け、近藤洋介衆院議員の支持者獲得も狙う。知事選で前職を支援したしこりで、連合山形は自主投票となった。


 前回トップ当選の小野氏は2月に事務所を開設。県政報告会や企業回りを続けて支持固めに奔走している。1月には若手の企業後援会「盛年の会」を発足させた。「即戦力」を掲げ、2期8年の実績をアピールしている。


 元市議の柏倉氏は昨年12月に立候補を決意。2008年の市長選に出馬した際に築いた後援会を拡大しつつ、震災前までに市内全域の個人宅を回った。市東部の地盤は小野氏と重なる地域もあり、激しい票の争奪戦が予想される。


 ■村山市区


 児玉氏以外に立候補の動きはなく、無投票の公算が大きい。児玉氏は過去3回連続で無投票当選している。


 児玉氏は2月末の事務所開き以降、企業や支持者回りなどを本格化。3月上旬の決起集会には約500人が集まり、児玉氏が秘書を務めた岸宏一参議院議員も出席した。


 ■立候補予定者■


 ◇新庄市区(定数2―予定4)
 伊藤 誠之 69 自現(1)
 今田 雄三 68 無新
 坂本貴美雄 63 自現(3)
 山科 朝則 44 無新
 ◇最上郡区(定数2―予定2)
 伊藤 重成 54 自現(3)
 小松 伸也 48 自新
 ◇尾花沢市・北村山郡区(定数1―予定1)
 加賀 正和 43 自現(1)
 ◇寒河江市区(定数2―予定3)
 楳津 博士 49 無現(1)
 小野 幸作 69 自現(2)
 柏倉 信一 55 無新
 ◇村山市区(定数1―予定1)
 児玉  太 40 自現(3)

1616チバQ:2011/03/30(水) 22:30:23
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001103290001
2011統一地方選 県議選の構図4
2011年03月29日

 ∞ 東置賜は2議席に3人 4選挙区、無投票の公算


 ■米沢市区


 出馬表明しているのは、後藤、中川、木村の現職3氏。みんなの党が市議を中心に擁立を模索しているが、まだ固まっていない。前回同様に無投票となる公算が大きい。


 9選を目指す自民党の後藤氏は、6日に婦人部の会を開くなど後援会組織を引き締めている。


 同じ自民党の中川氏は、昨年末に県政報告会を開き、その後は地道に企業・団体を回り、3選を期している。


 無所属の木村氏は、1月に吉村美栄子知事を招いて新春の集いを開催。民主党支持層への浸透も図っている。


 ■長井市区


 立候補を表明しているのは6選を目指す自民党現職の平氏のみ。民主系の市議が、参院議員舟山康江氏の後押しを受けて出馬を模索したが、周囲の支持を集められず断念。無投票の公算が大きい。


 平氏は昨年11月の長井市長選で現職市長の選対総括責任者を務めた。市長と合同で座談会を開いたり、18ある後援会支部で県政報告会を開いたりして、自民党支持層を中心に引き締めを図っている。


 ■南陽市区


 自民党現職の佐貝氏のみが立候補を表明しており、無投票の見込みが強い。


 5選を目指す佐貝氏は、2月末に事務所開きをした。過去連続3回は無投票当選。県議会議長としての公務の傍ら、地区の行事にも積極的に参加し、市内8支部ある後援会の組織固めを進めてきた。


 ■東置賜郡


 自民党の舩山、無所属の竹田の現職2氏に無所属新顔の島津氏が挑む。保守系の三つどもえの争いになりそうだ。


 舩山氏は、地元の川西町内の企業や農協を中心に後援会組織を固め、4選を期す。一方で、高畠町内への浸透も図っている。


 高畠町が地盤の竹田氏は、同町の島津氏が出るため、現職なのに自民党公認が得られなかった。女性層や米沢東高同窓会を軸に支持を訴える。


 島津氏は昨年11月に高畠町議を辞職。寒河江信町長の全面支援を受け、町内に後援会組織を張り巡らした。座談会を開き、支持拡大を目指す。


 ■西置賜郡


 3選を目指す自民党現職の小池氏以外に立候補の動きはなく、無投票になりそうだ。


 小池氏は地盤の小国、飯豊両町で昨年、県政報告会を開催。白鷹にも後援会連絡所を設け、組織を固めている。


 白鷹町議が一時、出馬を模索したが、出直し町長選のしこりもあって支持が広がらず、断念した。


 ■立候補予定者■


 ◇米沢市区(定数3―予定3)
 木村 忠三 45 無現(2)
 後藤  源 71 自現(8)
 中川  勝 60 自現(2)
 ◇長井市区(定数1―予定1)
 平  弘造 63 自現(5)
 ◇南陽市区(定数1―予定1)
 佐貝 全健 60 自現(4)
 ◇東置賜郡区(定数2―予定3)
 島津 良平 57 無新
 竹田千恵子 61 無現(1)
 舩山 現人 57 自現(3)
 ◇西置賜郡区(定数1―予定1)
 小池 克敏 67 自現(2)


(50音順、数字は年齢、丸数字は当選回数)

1617チバQ:2011/03/30(水) 22:31:00
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001103300001
2011統一地方選 県議選の構図5
2011年03月30日

 ∞ 鶴岡、現新6人の争いか 酒田・飽海も激戦を予想


 ■鶴岡市区


 民主党の阿部昇司、自民党の阿部信矢、志田、菅原、共産党の笹山の現職5氏と、無所属新顔で元鶴岡市議の草島氏が立候補を表明。合併前の旧市町村単位の地盤や組織票の枠を超えた激戦模様だ。


 前回無所属の阿部昇司氏は党公認で臨む。1月に吉村美栄子知事を招いた集会を開くなど、旧町長を務めた旧藤島地区や旧羽黒地区での地盤を固める。連合の推薦も得て、合同選対も組む。


 阿部信矢氏は2月に旧鶴岡地区に事務所を構えて総決起大会を開き、支援団体と企業を軸に基盤固めを図る。新たに設けた旧朝日地区の後援会支部を拠点に旧町村への浸透も狙う。


 志田氏は昨秋以降、後援会支部単位の県政報告会、学区や集落単位でのミニ集会を重ねてきた。地盤の旧温海地区と旧鶴岡地区でも県政報告会を兼ねた大集会を開き、支持固めを図っている。


 菅原氏は、旧町議を務めた地元の旧櫛引地区や隣接の旧朝日地区で、後援会組織を軸に足場固めを進める。後援会支部ごとに県政報告会や座談会を重ねるほか、旧鶴岡市域などへも浸透を目指す。


 笹山氏は、党市議団などと職場単位などでの集会を重ねてきた。地元の旧鶴岡市域での個人票に重ね、景気対策や福祉を掲げて無党派層の取り込みも狙う。旧町村地域でも市議団と連携を進める。


 2009年の鶴岡市長選にも挑んだ草島氏は、政党公認を受けず、市街地で早朝の辻立ちを連日重ねる「草の根」の運動を展開。一部市議の支援も得ながら、政党批判の無党派層の取り込みを狙う。


 ■酒田市・飽海郡区


 現職4人(自民党3、保守系無所属1)に新顔2人(民主党1、革新系無所属1)が挑む。激戦が予想されるが、各陣営とも震災後、総決起集会を取りやめるなど自粛ムード。支援者や企業へのあいさつ回りなどで浸透を図る。


 民主党新顔は元市議の石黒氏。連合山形の推薦に加え、旧平田町議当時からの支援者や地元の新田嘉一・平田牧場会長らの支援を受ける。ミニ集会は中止したが、早朝の辻立ちで政策を訴え続ける。


 社民党推薦の新顔金子氏は連合山形の推薦を受け、自治労など労組の支援を受ける。唯一の遊佐町在住で、「遊佐町から県議を」とアピール。ミニ集会を重ねて、保守票の取り込みも図る。


 7選をめざす保守系の土田氏は、旧3町(八幡、平田、松山)と遊佐町が主な地盤だが、新顔と地盤が重なり、危機感を募らせる。各集落で県政座談会を開き、住民と対話を重ねている。


 自民党の現職3人はいずれも4選をめざす。


 佐藤氏は農林水産業の振興を訴え、国道7号線以東の農村部を固め、旧町や遊佐町でも票の掘り起こしを図る。企業・団体もこまめに回り、実績を強調している。


 星川氏は今回から自民党公認。最上川南部の保守票を固めながら、景気雇用対策を訴え、市街地への浸透も図る。企業や団体などへの支持拡大にも力を注ぐ。


 森田氏は市街地を地盤に、魅力ある酒田の発信と若者定住を訴える。地場産業の底上げへ向け、企業や団体へも積極的に働きかける。防災対策への関心も呼びかける。


 擁立を見送った共産党や公明党の票の動向次第で、情勢が変わることも考えられる。


 ■東田川郡区


 自民党現職の田沢氏が「農と食」の連携による農産加工の推進や製造業振興・雇用拡大などを訴えている。ほかに立候補の動きがなく、無投票の公算が大きい。=おわり


 ■立候補予定者■


 ◇鶴岡市区(定数5―予定6)
 阿部 昇司 60 民現(1)
 阿部 信矢 64 自現(5)
 草島 進一 46 無新
 笹山 一夫 68 共現(3)
 志田 英紀 60 自現(4)
 菅原  元 60 自現(1)
 ◇酒田市・飽海郡区(定数5―予定6)
 石黒  覚 54 民新
 金子 敏明 56 無新
 佐藤 藤弥 67 自現(3)
 土田 広志 61 無現(6)
 星川 純一 63 自現(3)
 森田  広 61 自現(3)
 ◇東田川郡区(定数1―予定1)
 田沢 伸一 61 自現(3)


 (50音順、数字は年齢、丸数字は当選回数)

1618チバQ:2011/03/30(水) 22:32:50
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/02/article_01.jsp
[知事との関係]
佐竹氏就任、様相一変 議案の否決、修正はゼロ
 所属議員27人を擁し、佐竹敬久知事を支える最大会派・自民党が、過半数を維持できるかどうかが最大の焦点。これに対し、県議会での勢力拡大を狙う民主党と、候補者を初めて擁立するみんなの党が対決姿勢を強めている。両党が批判の矛先を向けるのは知事と議会、特に与党との関係だ。


佐竹知事と県議が議論を交わす2月定例県議会の総括審査。知事と議会の関係が焦点の一つに浮上している 「県議が名誉職になっている。議論もないままに(議案が)するっと通る」。民主党県連の松浦大悟代表は佐竹知事と県議会の関係は「なれ合い」と指摘する。

 現職県議の任期半ばの2009年4月、寺田典城氏に代わり、佐竹氏が知事に就任した。前半2年の寺田県政時代は、最大会派で野党だった自民党が中心となり、副知事人事案、地域振興局再編関連条例案、当初予算案など10件を超す知事提出議案を相次いで否決、修正した。

 しかし、佐竹知事誕生を機に自民党が与党に立場を変えて以降は、議会による否決、修正はゼロ。様相は一変した。参院議員に転身したみんなの党の寺田氏は県議会の現状を「県執行部の考えが必ずしもベストとは言い切れないのに、(対案など)選択肢を示さず、何でも通している。議論できる県議会に変える必要がある」と批判、党の議席獲得をもくろむ。

 「なれ合い」批判に対し、自民党側は反発している。同党県連の鈴木洋一会長は、佐竹県政下で修正・否決が1件もなかったことについて「寺田知事時代は、思いつきでめちゃくちゃな議案を出してきた。佐竹知事は議案を吟味した上で提出しており、私たちも審議を尽くしてきた」と正当性を強調。

 佐竹知事も「結果的に議案への反対はなかったが、事業実施の在り方などは議会から相当厳しくチェックされている。なれ合いとの指摘は当たらない」との認識を示す。

 議会と両知事の関係を見てきた県職員の間でも見解は割れている。ある県幹部は「寺田県政では知事と自民党との感情的対立が先にあり、県政課題への対応が前進しなかった。現在の関係はむしろ正常だ」とし、別の幹部は「佐竹県政の与党には(議案賛成という)結論ありきの姿勢が見え隠れする。予定調和的な議論になっていないか」と疑問を呈する。

 自民党が多数を占める県議会と知事の関係は、現職県議の任期中に大きく転換した。個々の議員がこの4年間で、どんな判断を下してきたのか。有権者への十分な説明が必要だ。

(2011/03/27 付)

1619チバQ:2011/03/30(水) 22:33:18
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/02/article_02.jsp
問われる「存在意義」 政策立案能力に疑問符
 「議会や議員の仕事ぶりがよく見えない」「報酬に見合った活動をしているのか」―。全国で地方議会の存在意義が問われる中、「議会改革」に向けた取り組みは県議会でも行われている。行政のチェックや政策立案機能といった役割を強化するためだ。


2011年度当初予算案を賛成多数で可決した2月定例県議会。有権者の視線が厳しさを増す中、議会改革が求められている 東日本大震災が発生した11日、県議会議会運営委員会(佐藤健一郎委員長)は議会改革に関する報告書を公表。2009年度からの議論を基に、年4回(2、6、9、12月)の定例会を2〜3回に減らし各定例会の会期を大幅に長くする方向で見直すとの案を示した。

 年間を通して会期を設ける「通年議会」を視野に入れ、審議期間を従来以上に確保しようとの狙いがある。ただ、実行に移すかどうかの判断は改選後の新しい議員に委ねられた。佐藤委員長は「今回の案をベースに議論してもらいたい」と話すが、議会内には「兼職議員もいるため、そう簡単にはできないのではないか」といった消極的な声もあり、先行きは不透明だ。

 全国的には、議員報酬や定数が議会改革の主題になっている自治体が目立つ。背景にあるのは財政難だけでなく、議会の現状に不満を感じている有権者の厳しい視線だ。地域政党「減税日本」を率いる河村たかし名古屋市長のように、首長主導で議員報酬半減を訴えているケースもある。

 本県の県議報酬は07年から、厳しい経済情勢に配慮して5%カット。ボーナスを含めると年間約1220万円だ。報酬とは別に、調査研究のための政務調査費も年間300万円支払われる。

 報酬額は47都道府県議会の中で42番目と下位に位置しているものの、秋田魁新報社が立候補予定者66人を対象に実施したアンケートでは、削減が必要との回答が約7割。現在45の定数についても、約7割の立候補予定者は減らした方がいいと答えた。その一方で「議員を減らし、報酬を安くすればいいという話ではない」と否定的な声も根強く、今後議論となりそうだ。

 地方分権や地域主権が叫ばれる中、県議会による政策立案をいかに増やしていくかも大きな課題だ。今任期中に議員提案で制定した政策条例は「県民の読書活動推進条例」と「がん対策推進条例」の二つだけ。政策立案機能が十分に発揮されているとは言い難い。本社のアンケートでも立候補予定者の8割が不十分と回答している。

 全国の地方議会の「改革度」を昨年調査した早稲田大マニフェスト研究所の中村健・次席研究員は「二元代表制の一翼を担う議会には多様な民意を吸い上げ、政策に反映させていく責任がある。特に地域の重要課題については積極的に対案を出していくべきだ」と指摘する。

(2011/03/28 付)

1620チバQ:2011/03/30(水) 22:33:48
http://www.sakigake.jp/p/special/11/kengisen/feature/02/article_03.jsp
雇用確保の訴え切実 TPP、震災対策も問う
「4年前の県議選は候補者の『雇用促進』という訴えに期待して投票したが、裏切られた思いだ」


候補予定者の集会で演説に耳を傾ける人たち。有権者は雇用、農業などの各分野で具体的な政策の提示を求めている 連日、求職者でごった返す秋田市茨島のハローワーク秋田。求人票を見終えた秋田市の男性(63)がため息交じりに語った。関東から16年前にUターンして以来、正社員の就職先が見つからず、これまで建設関連の臨時雇用を繰り返し、生計を立ててきた。今はその臨時雇用さえ見つからない。「働きたいのに働けない。候補者には県民のために本当に働く覚悟を示してもらわないと信用できない」

 五城目町の女性(31)も不満を口にする。「秋田に定住したいのに職場がない。この思いを候補者は、どれだけ分かってくれているのか」

 雇用確保、産業振興、医療や福祉の充実…。前回2007年の県議選で候補者が掲げた公約の成果に対し、有権者は厳しい目を向けている。特に雇用の悪化は深刻だ。今年1月の本県の有効求人倍率は0・48倍で47都道府県中、43番目と低迷している。

 農業も後継者確保など課題が山積している。県内農家は昨年、米価下落と不作に苦しめられ、11年産米の生産数量目標も全県で約2万トン(面積換算約4千ヘクタール)削減された。

 大仙市の農家の男性(54)は「農業は先細りする一方なのに、県議の具体的活動が見えない」とこぼす。政府が参加を検討している環太平洋連携協定(TPP)についても「農家には厳しい環境になる。どうしたら前向きに営農できるのか、候補者には考えを示してほしい」と訴える。

 横手市の農家(56)は「担い手確保や農産物の販路拡大といった課題をどう解決するのか、選挙戦で語ってほしい」と強調した。

 東日本大震災で甚大な被害を受けた隣県への支援や本県の防災の在り方も、県民の関心事となっている。「被災地支援を具体的にどう進めていくのか」「本県は地震に対する備えは十分なのか」などと今後の対応を問う声が上がっている。

 秋田大教育文化学部の島澤諭准教授(経済政策)は今回の県議選について「震災の影響で運動自粛が広がる中、選挙本来の姿である『政策本位の競争』に戻らなければならない」と指摘。「現職議員は4年前の公約をどれだけ達成したかを明確に示す必要がある。その上で、元職、新人も含め、各政策課題で県民にどう貢献できるかを具体的に打ち出すべきだ」としている。

(2011/03/29 付)

1621チバQ:2011/03/30(水) 22:40:06
http://www.asahi.com/politics/update/0330/TKY201103300460.html
選挙をよろしくなんて言えない 被災地・八戸の県議選2011年3月30日21時50分

 4月1日に告示される統一地方選の道府県議選は、被害が少なくない地域の一部でも行われる。青森県議選の八戸市選挙区は定数8に11人が立候補を予定する激戦だが、うち9人は選挙カーを使用しないよう申し合わせた。

 「ハマを回っても、選挙の話なんてできない」

 地元漁協幹部でもある自民の現職は嘆く。全国3位の水揚げ量を誇る水産業は壊滅的な打撃を受けた。後援会長と選挙対策本部長の水産会社も水浸しになった。機械がすべて動かなくなったことに呆然(ぼうぜん)とする水産工場の幹部、後片付けに追われる従業員……。いつもはフル回転で応援してくれる人が、今回は投票所に足を運んでくれるかどうかさえ判然としない。

 ある民主の現職は21日、スタッフ13人と民家の泥さらいを7時間続けた。ガソリン不足で移動もままならず、街頭演説を自粛。することがなくなっていたところ、スタッフから「それならボランティアを」と提案された。ただ、被災者に選挙の話は一切しなかった。「選挙をよろしくなんて言ったら、逆に票を失う」

 そんな中、自民現職の一人は震災復興に力点を置いた活動をしている。震災前に地域経済の再生などを掲げたパンフレットを作っていたが、震災後にすべて破棄。「がんばろう八戸!」と震災復興への決意を見出しにし、「今こそ力を結集し、元気な八戸を再生しましょう」と記した。

 29日には約50人を集めたミニ集会を開き、「東日本の復興には20兆円、30兆円かかる。八戸港に集中投資し、岩手、宮城の救援都市にする」と青写真を示した。この現職は地元選出の大島理森副総裁に近く、「自民だ民主だと言っている場合じゃない。大島さんには復興大臣になってもらいたい」と訴えた。(別宮潤一、熊田志保、藤原慎一)

1622名無しさん:2011/04/01(金) 21:17:43
身辺調査したらとてもじゃないけど立候補できるとは思えないけど

1623チバQ:2011/04/04(月) 23:40:55
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001104040002
民・自 衆院選にらみ舌戦
2011年04月04日


演説後、聴衆と握手する県議選天童市区の候補者=3日午後、天童市

 ∞ 県議選激戦の天童市区を歩く


 10日に投開票される県議選。選挙戦となった8選挙区の中でも、3人が争う天童市区(定数2)は激戦区の一つだ。県内で唯一、民主党公認候補と自民党公認候補2人が真っ向から対決する構図で、各候補者は次の衆院選もにらんで舌戦を繰り広げている。最初で最後の「選挙サンデー」となった3日、選挙区を歩いた。


 ◇ 国会議員の「代理戦争」の様相も


 自民新顔の矢吹栄修氏(36)は自転車で市内を回り、休日で買い物客の出入りが多い大型スーパーの前などで演説。「『コンクリートから人へ』と耳障りの良いことを言うが、天童はインフラが整っていない」と政権与党の民主党への批判を展開。道路整備で雇用や人の流れ、物流が生まれて地域が活性化すると訴えた。「描いた夢の結果に対して責任を負える世代」と若さもアピールした。


 民主新顔の佐藤正男氏(52)も市中心部などを自転車で回り、街頭で「市議を9年間務めたが、市町村の枠があり、身近な生活の支援につながらないことにも直面した」と県政への意気込みを語った。災害対策や子育て支援など市町村を超えた政策の実現を掲げ、「地域のみなさんとつくりあげた地域社会を次の世代につなげ、次世代が夢に向かって何度でも挑戦できる環境整備を」と訴えた。


 自民現職の森谷仙一郎氏(52)は節電のため夜の個人演説会は行わず、街頭演説のみの運動を繰り広げる。この日も市中心部の商業施設前など20カ所以上でマイクを握った。被災地支援の拠点となる山形の役割の大きさを強調しつつ、原発事故による農産物の風評被害を懸念する農家への支援策の重要性を指摘。「県経済の発展には東北の復興が欠かせない。先頭に立って取り組む」と訴えた。


 天童市区は各陣営が「政争のまち」と口をそろえる。過去の市長選や県議選では自民系と民主・社民系の候補が激突。衆院1区の鹿野道彦(民主)、遠藤利明(自民)の両議員が前面に出て支援し、国政での与野党対決を象徴する「代理戦争」ともなってきた。


 今回の県議選は、引退する自民現職の土屋健吾氏の後継として矢吹氏が立候補。森谷氏との2議席維持をめざす自民に、佐藤氏を擁立した民主が挑む形だ。この構図は03年の県議選と同じ。自民現職の土屋氏と、引退県議の後継指名を受けた自民新顔、民主推薦の無所属新顔が争い、土屋氏に続いて当選したのは、鹿野氏の支援を受けた民主推薦の海鋒孝志氏だった。


 その後、海鋒氏の市長選転身に伴う09年の県議補選で、自民公認の森谷氏と鹿野氏が全面的に支援した民主・社民推薦の佐藤氏が対決。佐藤氏が敗れ、民主、社民系は議席を失った。


 国政選挙では、実動部隊となる県議の力が勝敗を左右する。次期衆院選をにらみ、今回も佐藤氏の陣営を鹿野氏の秘書らが全面的に支援。2日夜には、災害公務で県内を訪れていた鹿野氏も激励に訪れた。「天童は鹿野さんにとって大事な地域。これ以上、票を奪われてはいけないという思いがあるはずだ」と、ある陣営の選対幹部は話す。


 一方、天童市区は過去6回の国政選挙で自民の票が民主・社民の票を上回っており、09年の衆院選で鹿野氏に敗北した遠藤氏にとっても大切な地域だ。地盤を維持するためにも、県議選の2議席死守は不可欠で、自民陣営の事務所開きや決起集会に顔を出し、自身の後援会組織もフル回転させる。ある陣営関係者はこう強調する。「遠藤さんには絶対に負けられないというプライドがある」(笹円香、棟形祐水、中野龍三)

1624チバQ:2011/04/05(火) 21:39:53
>>1300
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20110405k
岩川被告に有罪判決 北秋田市長選公選法違反事件
 2009年4月の北秋田市長選をめぐり、公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元鷹巣町長岩川徹被告(62)の判決公判が5日、秋田地裁であった。馬場純夫裁判官は、争点となった現金授受の趣旨などを検察側の主張通り認め、懲役1年、執行猶予2年(求刑懲役1年)を言い渡した。

 公判で検察側は、被告自身への投票と票の取りまとめに対する報酬として、09年2月16日ごろと3月17日ごろ、同市のコンビニ駐車場とグラウンド付近路上で、男性支援者=同法違反(受供与)の罪で有罪確定=に現金を渡したと主張。一方、弁護側は運転手と道案内という単純労務への対価だったとし、日時と場所も全て異なるため、「起訴内容のような事実はなく無罪」と主張していた。

 検察側の起訴内容は男性支援者の捜査段階の供述に大部分基づいたものだったが、男性支援者は公判で弁護側の主張に沿う証言をした。

 この点について、馬場裁判官は判決で「記憶に従って供述していたものを、後付けで被告の弁解に沿うよう証言を変遷させた。(警察官や検察官による)供述の誘導や押しつけがあった事実もうかがわれない」と指摘。「捜査段階の供述は信用できるが、公判の証言は信用性が低い」と述べた。

 同様に捜査段階の供述を公判で翻した被告の関係者4人についても、捜査段階の供述の信用性を認めた。

 その上で、男性支援者らの捜査段階の供述調書は証拠として採用できるとして、検察側の起訴内容通りに事実認定。量刑理由で「渡した現金は少額でなく、選挙の公正の保持という観点から無視できない犯行。反省する態度も皆無」などと指摘した。

 一方、告示前の戸別訪問が地域で広く行われていたことなど被告に有利な事情もあるとした。

 判決を受け、弁護人は「ずさんな事実認定であり、近日中に控訴したい」と述べた。秋田地検は「公民権停止となる執行猶予期間が2年とあまりに短い。上級庁と控訴するかどうか協議したい」とした。

(2011/04/05 19:51 更新)

1626とはずがたり:2011/04/06(水) 10:12:48
>将来的に安全が確保された場合については井戸川克隆・双葉町長が「踏み込んだ判断はしていない。日本としてエネルギーをどうするのか広く議論を進めてもらいたい」と語った。

首相「国が最後の最後まで対応」 原発周辺町村長と会談
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104050553.html?ref=recc
2011年4月5日21時26分

写真:菅直人首相(右から2人目)に要望書を手渡す双葉地方町村会長の遠藤雄幸・川内村長(左から2人目)。左は井戸川克隆・双葉町長=5日午後4時17分、首相官邸、飯塚悟撮影拡大菅直人首相(右から2人目)に要望書を手渡す双葉地方町村会長の遠藤雄幸・川内村長(左から2人目)。左は井戸川克隆・双葉町長=5日午後4時17分、首相官邸、飯塚悟撮影

 菅直人首相は5日、福島県の井戸川克隆・双葉町長ら福島第一原子力発電所の周辺8町村の首長と首相官邸で会談し、原発事故の補償について「東京電力にやれるところはやってもらう。最終的には国の責任で、最後の最後までしっかりと対応させていただく」と述べた。

 菅首相は原発の現状について「原子炉が低い温度で安定してきている、電源がかなり回復してきているという前進が見られる。一日も早く一つの山は越えたと言える状況を作りたい」と語った。一時帰宅については「どうやって安全性を確保して希望に沿えるか検討する」と述べ、時期は明言しなかった。

 首相は4日にも井戸川町長と会談している。双葉地方町村会長の遠藤雄幸・川内村長は、原発事故の一刻も早い収束や避難生活への国の支援、農林業への補償など8項目を要望した。

    ◇

 双葉地方町村会の首長らは菅首相との会談後に記者会見した。福島第一原発の今後について遠藤勝也・富岡町長は「(まだ廃炉が表明されていない)5、6号機についても、地元住民、世論を考えると運転は至難だと思う」と述べた。将来的に安全が確保された場合については井戸川克隆・双葉町長が「踏み込んだ判断はしていない。日本としてエネルギーをどうするのか広く議論を進めてもらいたい」と語った。

1627チバQ:2011/04/06(水) 23:48:18
>>1589
http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY201104060202.html
陸前高田市長の妻、遺体で確認 激務のなか安置所で再会(1/2ページ)2011年4月6日15時0分

 東日本大震災で1152人が死亡、1231人が行方不明となっている岩手県陸前高田市で、戸羽太市長(46)の妻・久美さんが遺体で見つかった。戸羽市長が5日夕、市内の安置所で確認した。震災直後から災害対策に追われ、妻を捜せずにいた戸羽市長は「見つかってよかった」と涙を浮かべた。

 戸羽市長によると、見つかったのは、自宅から200メートルほど坂を上った場所。5日午後、警察官から知らされた。公務のためすぐに安置所に行けず、対面できたのは数時間後。「ごめんな」と何度も声をかけた。前日の4日は久美さんの39歳の誕生日だった。

 震災時、戸羽市長は市役所の屋上に避難した。自宅は海から見て、市役所よりも奥にある。その自宅の方まで津波が襲うのを、不安とともに見つめることしかできなかった。

 「逃げていてくれ」との願いは届かなかった。自宅にいた久美さんは、避難するために近所で声をかけ合っていたところを津波に流されたという。

 「11日午後2時40分」。久美さんと最後に交わした会話の通信記録を携帯電話に残している。「今日は早く帰れそうだ。焼き肉でも行かないか」という市長に、久美さんは「子どもたちが帰ったら聞いてみるね」と喜んだ。地震が起きたのはその数分後だった。

 震災翌日以降、災害対策本部が置かれた市の学校給食センターで寝泊まりしながら、住民の安否確認や救援物資、燃料の確保などに追われてきた。小学生の息子2人は親戚の家に避難した。「妻を早く見つけてあげたい」。常に思っていたが、捜しに行く時間はなかった。

 その間に、長男の太河君(12)が黙って母親の捜索願を災害対策本部に出していた。1人で不安に思い、届け出たようだった。

 東京都内で育った戸羽市長は28歳の頃、父親の地元の陸前高田市に移り住み、食品会社に入った。そこに総務担当として入社してきたのが、久美さんだった。いつも自然に振る舞う姿にひかれ、間もなく結婚した。

 震災の後、戸羽市長は菅直人首相に復興への支援を求めて直訴し、避難所を回って市民を励まし続ける。多くの市職員が職務中に津波に巻き込まれ、身内を亡くした職員も少なくない。

 「私だけがつらいわけではない」。戸羽市長は口癖のように繰り返している。(平塚学、井上裕一)

1628チバQ:2011/04/08(金) 21:58:23
http://mytown.asahi.com/areanews/aomori/TKY201104070488.html
知事選立候補予定者、「前哨戦」県議選への対応様々
2011年4月8日


県議選候補者とともに選挙区をまわり有権者と握手する知事選立候補予定者=東北町


 6月にある知事選の立候補予定者が、「前哨戦」とされる県議選で様々な動きを見せている。新顔が積極的に街頭に出て顔と名前を売り込む一方、現職は震災への対応に忙しい。震災後、候補擁立により前向きになった政党もあり、知事選の構図に変化が現れる可能性もある。

■山内氏

 「今必要な震災復旧。私ども民主党は皆さまの声をまっすぐ政府に伝えられる。この地域からも議員を送りだしてほしい」

 知事選に無所属で立候補予定の新顔、山内崇・民主党県連幹事長(55)=民主・国民新推薦=は6日、県議選の民主党公認候補とともに上北郡選挙区を駆け回った。告示以降「候補を立てた選挙区は一巡はした」という。6日もその後、三戸郡区、八戸市区で、それぞれ県議候補と街頭に立つなどした。

 国政与党としての立場をアピールするほか、「クリスタルバレイ構想」などの県政批判、地元中小企業支援策などの主張も繰り返している。山内氏は「現場の声を聴いて、こちらの声と姿を見せていく。地道に積み重ねていくしかない」。

■三村氏

 三村申吾知事(54)=自民・公明推薦=は無所属で3期目を目指すが、震災発生以来、対応に追われ、自民や公明の県議選候補と街頭に立つ時間がないという。

 半面、国への陳情や災害関連予算の専決などの公務は、県民にアピールしやすいという面もある。自民党県連の神山久志幹事長は「震災もあり、今の時期に公務で活躍してくれることは、回り回って自民党のプラスになる」と受け止める。県議選候補への応援が必要な場合は、知事に代わって妻の三千代さんが駆けつけているという。

 三村知事は「危機管理監から朝、夕と状況を確認したうえで、抜けられれば事務所の激励ぐらいはしている」と公務優先の姿勢を強調している。

■吉俣氏

 「大震災の救援、復興に全力を尽くしてがんばります。原発から県民を守る政治への転換を目指します」

 県議選が告示された1日、共産党公認で立候補する予定の新顔、吉俣洋・同党県委員会書記長(37)は、青森市役所前でこう訴えた。

 同党が擁立する4人の県議候補がいる青森、弘前、八戸の市を回って精力的に街頭演説を重ねている。だが、広く有権者に浸透させようと、県議選候補と別行動で街宣車を走らせる。

 09年の衆院選、昨年の参院選と国政選挙に2回挑戦し、知名度を上げた。今回は反原発の追い風が吹くなか、防災や原子力をテーマに県政の転換を呼びかけ、知事選に向けて弾みをつけたい考えだ。
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1629チバQ:2011/04/08(金) 21:59:46
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110403094733.asp
元職が台風の目に/弘前市区(定数六−10)

 10日投開票される県議選に向け、9選挙区の40議席を争う59人の候補者を追う。(敬称略)



 「東日本大震災で最も注目されているのは原発、放射能だ。風向きが変われば放射能は向こう(福島)から弘前へ運ばれてくる。単なる風評被害でもリンゴやコメに大変な被害が出て、関連産業全てが大きな影響を受ける。私はどの政党にも属していない。だから原子力についても堂々と発言できる」

 県議選が告示された1日朝、保守系無所属の元職相馬しょう一(74)は弘前市役所の南隣の税理士事務所前で第一声を上げた。昨年4月、再選を期して市長選に臨んだが苦杯を喫し、やがて県議再転身を表明。後援会の結束の強さには定評があり、6議席を10人が争う戦いの台風の目となった。県の原子力政策検証を強く訴えて、通算7期目を目指す。

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 相馬陣営と競うように、市役所の正面玄関前では、5期目に挑む自民現職の西谷洌(66)が第一声に臨んだ。「百貨店・中三の民事再生申請は弘前の経済に多大な影響を及ぼす。県や市の支援が必要。また、農業を健全な形で維持していくため公共工事も不可欠だ」。応援演説には、昨年の市長選で相馬を破った現市長・葛西憲之や市議が駆け付け、「トップ当選で西谷を議長に押し上げよう」と気勢を上げた。

 従来型の連呼や街頭演説に徹する陣営が多い中、同じ自民現職で3期目を狙う岡元行人(46)は、電動アシスト自転車に拡声器を積んで選挙区を駆け回る。自民推薦の無所属新人、一戸兼一(57)は城東地区を地盤に、3月まで市議会副議長を務めた経歴などをアピールする。



 三村申吾県政や地元国会議員とのつながりを武器にする自民系候補に対し、民主系候補者は、三村県政との対決姿勢を前面に押し出しながらも、民主・自民の大連立の気配に戸惑いをにじませる。

 1日午後、民主新人で元弘前市議の松橋武史(39)は同市堅田のスーパー前で、災害対策に重点を置く党の方針を訴えた。同市区の県議から知事選に転じ、松橋を支援する党県連幹事長・山内崇もマイクを握ったが、報道陣に大連立への感想を問われると「地方ではまだ情報がない。震災復興へ、可能性としてはありだろう」と語るにとどめた。

 無所属で民主推薦も受けないものの、やはり山内が支援するのが新人成田善一(57)。弘前市議を経て前回県議選に初出馬、約800票差で次点に泣き、今回は雪辱を期す。

 民主現職の三上隆雄(77)も必死だ。1日は市役所前で、党県第4区総支部長の衆院議員・津島恭一の応援を得て4期目へ支持を呼び掛け、推薦する連合青森の関係者らが拍手を送った。



 前回、2度目の挑戦でトップ当選した無所属の現職川村悟(63)も、連合青森の推薦を受け、バイクに拡声器を載せて街頭活動に走り回る。共産党の現職安藤晴美(59)は党組織をフル回転させて再選を目指す。

 政党を軸にした戦いの一方で、「岩木地区の候補」を掲げているのが保守系無所属の新人齊藤爾(ちかし=40)。弘前市議を2月に辞職し、初の県議選に挑んだ。

 東日本大震災に世間の耳目が集まり、政策の対立軸も見えにくい。各陣営は有権者の関心低下に神経をとがらす。ある候補者は苦渋の色を浮かべた。

 「有権者は投票日を覚えているだろうか」

1630チバQ:2011/04/08(金) 22:00:50
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110405111518.asp
分裂に現職陣営危機感/南郡区
 1日朝、自民党県連会長で衆院議員の木村太郎が地元の藤崎町内で声高に訴えた。「これまでの本人の努力と、せっかくみんなで支えてきたことに応える選挙だ」。木村直系の自民現職・阿部広悦(63)の事務所前。木村は腹心の実績を何度も強調した。

 阿部は第一声で「今回の選挙で地元を騒がせ本当に心苦しい」と、同じ藤崎町の木村系から新人鶴賀谷貴(48)が無所属で出馬したことに触れた。「勝つことで、藤崎町にまた平穏をもたらすことができる。この地域のための戦いだ」

 阿部陣営幹部は「1期目の補欠選挙(1998年)以来の厳しい選挙」と危機感をにじませる。別の1人は「これまでになく水面下の動きが多く、見えにくい選挙」とも。

 一方、鶴賀谷は同日、支援を受ける町議団の地元・常盤地区で第一声。「県内の出馬予定者の約4割が新人。これは何を意味するのか。県政が今のままで良いのかが問われている」と主張した。

 木村王国のおひざ元での分裂選挙は町内に波紋を広げたが、「選択肢が増えて選挙が盛り上がるのは町にとって良いこと」(藤崎町、50代主婦)と歓迎する声も少なくない。

 田舎館村議から転身する無所属新人の鈴木和久(53)は、村内の票固めを急ぎ、藤崎町内での阿部と鶴賀谷のつぶし合いに勝機をうかがう。街頭では福島第1原発事故による風評被害への懸念などを強調。「県と県政、国政のパイプ役として地域発展に尽力したい」と訴える。

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110405111549.asp
政党色より地域色意識/上北郡区

 「民主がどうとか、どこかの政党がどうとかというのは二の次だ」。2日、野辺地町内のスーパー前。民主新人・木明和人(45)の街頭演説で応援マイクを握った同党県連幹事長の山内崇は、こう声を張り上げた。
 

 4議席を7人で争う激戦区の上北郡区。同町から出馬した木明は選挙区で唯一の民主候補だが、昨年の参院選で同党が惨敗するなど党を取り巻く状況が厳しくなる中、政党色より地域色を前面に出す。野辺地町を基盤とし前回トップ当選だった自民党の中谷純逸が今回出馬しないのを受け、空白となった「北部上北から1人」を合言葉に支持を呼び掛けている。

 東北町から出馬した3候補も地域色を意識している。ともに自民党推薦の沼尾啓一(63)と蛯沢正勝(63)の街頭演説では、同党衆院議員の江渡聡徳が「即戦力」と評価し支持を呼び掛けている。

 しかし、同町内では前回町長選で争った元町長・竹内亮一が沼尾を、元民主県議で現町長・斗賀壽一が蛯沢を支援。斗賀は、旧上北町地区と旧東北町地区との争いを軸とした町長選を引きずった「町の戦争」とみており、沼尾陣営にも町が割れているとの認識がある。

 蛯沢の事務所には自民党国会議員とともに、民主党参院議員の平山幸司の為書きも掲げられている。斗賀はこの状況を「大震災の非常事態であり、民主党だ、自民党だと言っているときではない」と肯定する。一方、江渡は民主系からの蛯沢支援について「選挙だから勝たなければいけないので、仕方ない。当選すれば自民党会派に入るわけだから」と静観する構え。

 東北町から出馬したもう1人の候補・山田昭二(58)は同町を重点的に回り、沼尾、蛯沢とは一線を画した戦いを展開。

 おいらせ、六戸両町の東部上北を地盤とした三村輝文の後継として出馬した吉田絹恵(64)は、三村の後援会組織を生かしながら各所で「県政に女性の声を伝えたい」と訴え、女性票の獲得に力を注いでいる。

 一方、選挙区唯一の現職である自民・工藤慎康(41)は「県政与党と地域を結ぶパイプ役」を強調。同じ七戸町から出馬した無所属新人・工藤章(58)は連呼を自粛し、集落ごとにこまめに街頭演説を繰り返している。

 地域間の争いがし烈を極めているが、地盤の票だけで当選は難しい。ある陣営幹部は「中谷票が多い野辺地町や地元候補がいない横浜町と六ケ所村、八戸・三沢両市のベッドタウン化が進むおいらせ・六戸両町の無党派層票をどれだけ上積みできるかが勝敗を分ける」と力説した。

1631チバQ:2011/04/08(金) 22:01:48
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110406104411.asp
尾引く市長選の対立/五所川原市区

 告示日の1日、自民新人の寺田達也(48)は、五所川原市一ツ谷の選挙事務所前で第一声を上げた。「北五の若い発信力、挑戦・地域(ふるさと)再生を目指し、頑張っていきたい」

 その400メートル南側の交差点で、寺田の演説が終わるのを見計らったかのように、無所属元職の櫛引ユキ子(57)がマイクを握った。「地域の皆さんの声なき声を形にする、その役目を私に預けてほしい」。櫛引の横を、寺田の選挙カーが通り過ぎていった。

 昨年6月の市長選で現職の平山誠敏と櫛引が激突、市政界を二分する戦いとなった。その構図は、今回の県議選に続いている。寺田を支援する14人の市議は、市長選で平山を支持。一方の櫛引陣営も、市長選で支援した市議9人を中心に票固めへと走る。

 両陣営とも「市長選と県議選は別」とするが、「敗北は平山市政の不信任につながる」(寺田陣営)、「市民の声を無視する平山市政のように、県民の声を無視してはいけない」(櫛引陣営)と、言葉の端々に対抗意識がにじむ。

 自民現職の成田一憲(72)は、同市金木地区以北を重点的に回り、6期24年の経験と実績、現県政との密接な関係を強調する。「感触はいい」としながらも、陣営が懸念するのは、成田と同じ中泊町に地盤があり、前回県議選で支援を受けた、たちあがれ日本の升田世喜男が櫛引の応援に回っている点だ。「升田さんの票が全て他候補に流れるわけではないと思うが…」と、陣営幹部は危機感を募らせる。

 黒のゴム長、額には「一生懸命」の鉢巻き。リンゴ箱に乗って声を張り上げる民主現職の今博(60)。「県民が不幸せに苦しむことがあれば、知事に一言二言申し上げる権利がある」と、県政野党としての存在感を訴える。民主党県連代表の横山北斗、県連幹事長の山内崇も、貴重な津軽の民主議席死守へ度々街頭に立つ。山内は「今さんは県連のエースで四番。何としても県政の壇上に」と後押しした。

 前回県議選と顔触れは同じながら構図は一変。少数激戦の中、各候補とも横並びの戦いを繰り広げている。

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110406104446.asp
尾上で現・新しのぎ/平川市区

 「平川市が合併してから(県議選で)地域住民の審判が下されていない。前回に続きまた無投票となると、政治は停滞する。皆さんには選ぶ権利がある」

 現行選挙区で初の選挙戦となった平川市区で、自民現職の長尾忠行(62)、中村弘(57)に挑む無所属新人の工藤義春(61)は告示日の1日、地元の弘南鉄道津軽尾上駅前で出馬に懸ける思いを語り、気炎を上げた。

 工藤は旧尾上町商工会、平川市商工会事務局職員として長く勤務したが、政治経験はない。現職の地盤をどこまで切り崩せるか、戦いぶりが注目される。

 特に、同じ尾上地区を地盤とする中村が、2003年の県議選で黒石市区から南郡区に“国替え”していることから、工藤陣営は「生まれも育ちも尾上」を前面に出す。尾上地区の一部市議らが工藤支援に回り「尾上から50年ぶりに地元出身県議を」と、中村をけん制する。

 一方、中村も尾上地区の票が工藤に流れるのを警戒し、引き締めを図る。加えて、平賀地区や候補者のいない大鰐町でも市議や町議を通じて積極的な票固めに動く。

 街頭で中村は「8年間の私の実績、行動が問われる選挙。昨年、大鰐町で大雨の災害が発生したときは県とともにいち早く復旧に取り組んだ」などと現職の強みをアピール。中村後援会の幹部は「東日本大震災の対応でも国や県とのパイプの太い現職の強さがある」と手応えを語る。

 県議会議長の長尾は平賀地区を中心に強固な地盤を築く。父の出身地・大鰐町でも多くの町議から支持を受け、安泰ムードも漂うだけに陣営は引き締めに躍起だ。震災対策など議長公務が選挙戦直前まで続いた出遅れを挽回しようと、連日選挙区内をくまなく回る。議長の経験と実績を前面に、幅広い支持を呼び掛ける。

1632チバQ:2011/04/08(金) 22:02:50
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110407101911.asp
保守票切り崩し過熱/むつ市区

 「顔はあっちだが、票はこっち」「(あの業者は)末端まで号令がかかっていない」。保守系候補4人が激突するむつ市区。各陣営は情勢分析に余念がない。7月の市長選、秋の市議選を控え、支援者も一部で流動化、保守票の切り崩し合戦は熱を帯びる。

 「現職だから大丈夫−と票を崩される。非常に厳しい」。前回選挙で1万3千票余りを獲得しトップ当選した越前陽悦(65)=自民党推薦=は有力新人との戦いに危機感をあらわにする。

 「こっちは相手に丸見えだが、新人の動きは見えない。手を打つ」と後援会幹部。3期12年。積み上げてきた票の目減りを最小限に食い止め、反転攻勢をもくろむ。告示後3日間で街頭演説は100回を超え、早くも前回選挙を上回った。

 4日早朝、同市宇田町交差点で、選挙カー2台が鉢合わせした。1台は越前。もう1台は自民党公認・横浜力(58)。2人は出勤する海上自衛隊の隊員らに手を振り続けた。

 「初めての大きな選挙」と語る横浜は、2期8年務めた風間浦村長の経験を掲げ、即戦力を訴える。1月に正式に出馬を表明後、3月上旬まで村長の職にあり、出遅れと知名度不足が不安要素。しかし、党組織の全面支援を得て陣営は「目に見えて手応えが出てきた」とみる。

 告示後、2区選出の衆院議員の江渡聡徳、党副総裁の大島理森、県連会長の木村太郎らが応援に入り、他陣営は「勢いづいた」と組織力を警戒する。

 無所属新人・村中徹也(52)は2003年に続く2回目の挑戦。昨年、自民党県連に公認申請し、見送られたが、「むつ・下北党」を掲げ、前回次点の元県議新保英治らも支援に回る。

 中盤までの戦いは「(当選圏へ)あと少し」とみて、陣営を引き締める。市議会議長の経験と実績をアピール。郡部の切り崩しと市部票の上積みに走る。

 6期務めた父・健治の地盤を受け継いだ民主党推薦の新人・菊池憲太郎(42)は、「既成の考えに対し、新しい考えを主張する戦い」と位置づける。震災への配慮から延期していた後援会総決起大会を告示直前の3月30日に開催。会場のホテルは支持者千人が集まり、熱気にあふれた。

 分厚い組織力を背景に「頭一つ抜けた」と周囲はみる。だが、陣営は緩みと上滑りを危ぶみ、「選挙は1日で変わる」と票固めに躍起だ。

 3当1落。「大票田むつ市の得票が勝敗のカギ」と、ある陣営幹部。当落線を挟んだ集票合戦は、最終盤へともつれ込む。

(敬称略)

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110407101954.asp
有権者の動き見えず/三戸郡区

 前回と同じ4人の顔触れとなった三戸郡区。三戸町には告示日の1日、地元の民主現職・松尾和彦(47)と自民新人・沢田恵(53)の2人の第一声が響き渡り、“三戸対決”が再び幕を開けた。

 マイクを握る松尾。その前を、数百メートルしか離れていない場所で第一声を終えたばかりの沢田の選挙カーが走り抜けた。

 「今回は震災の影響もあり、投票率を含め有権者の動きが見えてこない」。沢田陣営幹部は危惧するが、松尾陣営も同様に「先が見えない選挙」と漏らす。両者は前回229票差で当落を分けた。町では「同じ地盤の2人とも当選するとは考えづらい」との声もささやかれる厳しい戦い。しかし、有権者の間からは冷めた意見も上がる。同町の男性(62)は「地震で店の食料品の棚もまだ空きが目立つような時に、選挙まで気が向かない」と話す。

 前回、無所属で出馬し、トップ当選を果たした現職・夏堀浩一(57)は今回、自民の公認を受けての選挙戦とあって、自民支持者以外の票離れに強い危機感を持つ。

 「以前の支持者から今回は、なぜ自民で出るんだという厳しい言葉も頂いた」と夏堀。階上町では「ここまで訪ねてきた候補者はいない」と住民に言われるほど民家がまばらな地域まで歩き、陣営も地元では「南部町から県議」を前面にアピールし、票固めに懸命だ。

 民主現職・北紀一(69)は「今回は誰が強い、弱いという見方はあてにならない。目標に向かい自分の選挙をやるだけだ」と気を引き締める。

 地元の五戸町長・三浦正名と新郷村長・須藤良美が何度も街頭演説に立つ全面支援態勢。階上町にも今までにないほど足を運び、3日には同町議選に出る3人の事務所開きに顔を出した。それでも陣営は「選挙ムードが盛り上がっていない。地元票も固め切れたとは言い難い」と危機感を抱く。誰が抜け出すか、先はまだ見えない。混沌(こんとん)とした中、各陣営はラストスパートに突入する。

(敬称略)


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