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500名無しさん:2015/11/09(月) 22:24:46
>>499

●プロの世界は天国ではなく地獄だった

―― アマチュアからプロの世界に入って、まず抱いた感想は。

橋本 プロ棋士になれば天国かと思ったら、むしろ地獄だった……。

―― えっ!(笑)

橋本 プロになる前は、プロになれば「将棋だけ指して、いっぱい稼げて、一生安泰で……」と思ってたんです。とんでもない! ちょっと負ければすぐ対局もなくなるし、食っていけるか不安になるし、勝つ人はとことん勝っていくし。つらかったです。

―― 特につらかった時期はいつでしょうか。

橋本 むしろ楽しかった時期がない(笑)。今もずっとつらい。なんでもそうなんですけど、プロは苦しいからプロなんですよ。アマチュアの初段・二段までは楽しくてしょうがない。でも強くなればなるほど、楽しく勝てなくなっていく。ボクシングだと、最初は派手なスパーリングをしているのが、だんだんお互いに様子を見て動かなくなっているような……相手の手を殺す将棋になってくるんです。「勝つ将棋」というより、「負けにくい将棋」ですね。これは本当に苦しい!

―― 勝っても負けても、つらくて苦しいですか?

橋本 はい。スパッと勝てれば楽だけど、「早く終わらせたい」と思った瞬間が一番危なかったりもするし……とにかく疲れるんですよ! 将棋は完成度が高くておもしろくて、覚えるのも比較的難しいから、入りはじめは楽しいんだけど、強くなれば強くなるほどつまらなくなるゲームなんです。爽快な勝ち方はなかなかなくて、どっちが先に根負けするかの殺し合いになる。

―― 「つまらない」のに、一生を賭けてやり続けるのは、なんだか業が深いなと感じてしまいます。

橋本 しょうがない(笑)。めちゃくちゃ苦しいし、しんどいんですけど……でも、ファンが楽しみに観てくれているのは、そういう人間同士のギリギリのやりとりなんですよね。だったら、できればいいものを見せたい。しんどくても、プロとして、お金をもらってるわけですから。

次回、「負けた理由がわからないこともある」は11月16日(月)更新予定。

構成:青柳美帆子

橋本崇載


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