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Game全般

406名無しさん:2015/06/07(日) 18:31:51
>>405

何を求めて将棋を指しているのか
 追いつめられている状況とは裏腹に、相変わらずのマイペースでにこやかに話す姿は、あくまで自然体だった。羽生が本当に求めているものを聞き出そうとする作業は、まるでラッキョウの皮を一枚ずつむき続けているようなものなのかも知れない・・・・・・。

 ズバリ、聞いてみた。

 ――結局、羽生さんは何を求めているんですか。渡辺さんを倒して第一人者であり続けたいのか、将棋の真理を究めたいのか・・・・・・。

 「いやぁ、そうですね。これだけ長くやっていても、将棋の可能性はまだまだあるんだなというのは、実感としてあります。例えば、20年も研究されているのにいまだに結論が出ない形があって、まだ何もわかっていないんだと愕然とするってことは、よくあるんで。そういう部分を模索していくということもあるし。そこに対局という勝負もついていて、当然、結果を求めていく気持ちもありますけど。うん・・・・・・でも、今更、気張っても何とかなるわけでもないので(笑)。普通に、自然にやってどうなるか、ですね」

 ――一生を懸けてでも、将棋の答えを見つけたい? 
 「まあ、そんなに大げさなものはないんですけど。わかる範囲でわかったらいいな、とは思っています」

 ――ただ、昨年の名人戦で負けたとき、打ち上げで非常に落胆しているように見えました。どんな心境だったんですか。

 「ああ・・・・・・いやぁ、まあ、疲れました」

 ――疲れた・・・・・・。

 「ええ。一局も長かったですし、シリーズ期間も長かったですしね」

 ――竜王戦のときの解放感はなかった? 
 「まあ、そうですね。他のタイトル戦も並行して続いていたということもあって。ただ、疲れたからといって、そこで休むわけにもいかないですしね」

 疲れた・・・・・・それだけなのか。だとすれば、この取材の前に見た、少しシュールな光景は何を意味するのだろう。

 ・・・・以下、次回へつづく(次回の掲載は6月9日を予定しています)

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高川武将(Takagawa Takeyuki)
1966年東京都生まれ。新聞社、出版社を経て、フリーランスのルポライターに。スポーツを中心に『Number』等で骨太のノンフィクションを多数執筆。2010年の竜王戦から羽生善治の取材を続け各誌に寄稿している。
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