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181名無しさん:2013/04/20(土) 20:14:39
>>180

ソフトはどこまで強くなるのか

今からおよそ40年前に日本で開発が始まったコンピューター将棋。
最初は、ルールどおりに駒を動かすのが精一杯でした。
コンピューターを強くするためには、限られた時間にどれだけ多くの手を読み、有利な次の一手を見つけ出すことができるか。
そのプログラムを作る必要がありました。
将棋の序盤ですべての手を読もうとすると、パターンはおよそ10の220乗。
1兆が10の12乗ですから、この10の220乗は、今のコンピューターでは計算することが不可能な天文学的な数字です。
そこで将棋ソフトの開発者は、「評価関数」という数式を使いました。
これは、局面ごとに駒の強さや守りの堅さを数値で表し、有利な状況と不利な状況の序列を作るための数式です。
これを、あらかじめコンピューターに覚え込ませておけば、例え本来のパターンが10の220乗であっても、不利な状況になるパターンを排除して計算することができるのです。
こうすれば、計算する能力を有効に使え、さらに、その先の有利な手も計算することが可能になります。
将棋ソフトがプロと互角に戦えるほど強くなったのは、2000年代。
コンピューターの性能が大きく上がったことに加え、将棋ソフト「ボナンザ」の登場が1つのきっかけでした。
ボナンザは、過去に行われた対局から自動的に学習して「評価関数」を補正する「機械学習」という機能を取り入れました。
ボナンザは、いわば、強い人間同士が指した過去の将棋を学習し、強そうな手を的確に選ぶのに必要な「勘」を養ったのでした。
この機械学習の機能は一般に公開されてその後の将棋ソフトにも取り入れられ、コンピューターが実力を上げる一因となりました。
こうして、強い手を的確に絞り込む能力を身につけたコンピューターは、去年1月、すでに引退していたプロ棋士、米長邦雄・永世棋聖を破るまで成長したのです。
今回戦った、「GPS将棋」は、東京大学の研究者が中心となって開発され、去年行われた「世界コンピュータ将棋選手権」で、優勝しています。
今回の対局でGPS将棋は普段、学生が使っているパソコン、およそ680台をつないで、1秒間に2億5000万通り以上の局面を計算していました。
開発者の一人で、東京大学情報基盤センターの田中哲朗准教授は対局の前、「計算能力が上がったことと機械学習を取り入れたことで、形勢判断が非常に優れ、強くなったと思います。プロ棋士に勝てるチャンスはあると思います」と意気込みを語っていました。


プロ棋士がとった対策は

プロ棋士の三浦弘行八段は、20日の対局に万全の態勢で臨みました。
ことし2月には、コンピューター将棋の特徴をとらえようと、プロ棋士が集まったコンピューター将棋の勉強会に参加しました。
ここで三浦さんは、コンピューター将棋の開発者から将棋ソフトの仕組みについて説明を受けたほか、実際にソフトを使って対局しました。
このとき三浦さんは、コンピューター将棋ソフトには、まだ局面が進んでいない、対局の序盤に隙があるのではないかとみていました。
三浦さんは、「コンピューター将棋は野球に例えると、3回までは二日酔いのピッチャーが投げ、4回からいきなり大リーグの選手になるようなものです。序盤にいかに差をつけるかに勝負の行方がかかっています」と実感を話していました。
対局の1週間前、三浦さんは、自分の仲間のプロ棋士がコンピューターと戦う電王戦の第4局の様子を見に、会場の東京・渋谷区の将棋会館を訪れました。
この第4局は、コンピューターと、現役のプロ棋士の双方の玉が相手の陣地に入る「相入玉」という状態になり、引き分けに終わりました。
追い込まれたプロ棋士が、「相入玉」というコンピューターの判断が間違いやすくなる形に持ち込んだ苦肉の策をとったのです。
三浦さんは、「プロ棋士が執念を見せた勝負だったと感じました。20日の対局は最後にコンピューターの弱さが露呈したと思いましたが、ねらってできることでもないので、普段通りにやるしかないと思っています」と話していました。


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