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第22回参議院議員選挙(2010年)

6535チバQ:2010/06/16(水) 00:19:13
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003073031.shtml
選挙ポスター「教訓」生かす 混乱する政局に配慮 

選挙の「顔」をだれにするか。各陣営が知恵を凝らす

 鳩山由紀夫首相の辞任で党の「顔」が変わった民主党で、兵庫選挙区(改選数2)から立候補予定の現職、新人候補は、低迷を続ける内閣支持率や過去の辞任劇を考慮し、鳩山氏の写真や名前入りのポスターと選挙はがきの作製を見送り、余分な選挙費用の出費を免れた。自民現職も、離党した舛添要一氏をポスターに起用しなかったことが奏功するなど、混乱する政局への配慮がにじむ。


 民主現職、水岡俊一氏の陣営には6年前の参院選の教訓がある。当時、党代表だった菅直人首相の顔写真と並んだポスターと推薦文付き選挙はがきを大量に作ったが、菅氏は選挙前に年金未納問題で辞任し、代表が岡田克也外相に代わり、30万枚以上が無駄になった。

 今回は5月中旬に選対幹部が協議、内閣支持率低下に歯止めがかからないことから、選挙はがきの鳩山氏登場を見送った。選対事務局長の向山好一衆院議員は「首相への風当たりがきつく、有権者を逆なでしたくないと考えた。結果的には先見の明があった」と胸をなでおろす。

 民主新人の三橋真記氏の陣営も、選出国会議員のいない兵庫8区(尼崎市)、同9区(明石、淡路島3市)用に鳩山氏と写るポスターを数百枚程度掲示しているだけだ。

 一方、自民党のポスターは、国会議員と地方議員を加えた「3ショット」が基本型で、国会議員をだれにするかは各陣営で選べる。人気は石破茂党政調会長や野田聖子元郵政相で、小池百合子元防衛相や谷垣禎一総裁が登場するポスターもある。現職末松信介氏の陣営では「舛添さんのポスターがあれば、作り直す必要があった。やはり政治は水ものだ」と話す。

 兵庫選挙区はほかに、みんなの党新人井坂信彦氏▽共産党新人堀内照文氏▽幸福実現党新人高木義彰氏‐が立候補を予定している。

(中島摩子)

(2010/06/09 16:07)

6536名無しさん:2010/06/16(水) 10:07:35
三橋真記のほうが現職より人気があるらしい

6537名無しさん:2010/06/16(水) 13:44:52
>>6525
安倍晋三・昭恵夫婦は余裕かまして沖縄へバカンス。
http://www.akie-abe.jp/index.php?date=2010-06-08
地元を任している自民党県連の幹部は河野会長はじめ
80代のジジイばっかりだが、「自民党王国」は不動か?

6538秋田2区:2010/06/16(水) 21:09:26
参院比例代表 寺田前秋田知事出馬へ みんなの党が公認
 前秋田県知事の寺田典城氏(69)が参院選比例代表にみんなの党公認で立候補する意思を固めたことが15日、明らかになった。近く正式表明する。
 寺田氏は河北新報社の取材に対し「民主党政権をチェックする第三極が必要で、公務員削減などを掲げるみんなの党の考え方に近い。次の世代に責任を持つため、知事として働いた政治経験を生かしたい」と語った。
 寺田氏は大仙市出身。早大卒。建設会社社長などを経て1991年、横手市長に就任。97年の秋田県知事選で初当選し、3期12年務めた。知事退任後の2009年10月には秋田大客員教授に就任した。
 知事時代は行財政改革や情報公開に積極的に取り組み、「改革派知事」として知られた。北東北3県の連携を推進したほか、いち早く全国学力テストの市町村別成績の公表に踏み切るなどで注目された。
 次男の学氏は民主党の衆院議員(秋田1区)で首相補佐官。
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100616_01.htm

県知事時代の得票をみると、結構とりそうですね。でも、末期はオール野党状態であったのでそこまでいくかどうか。

6539名無しさん:2010/06/16(水) 21:18:36
さあ、選挙だ!

ところで・・・かつて野党共闘というのがりました。古くは社公民、社公共。

今の野党共闘って出来るのかな、自民、公明、社民、みんな、立ち上がれ、共産、改革・・・

誰がまとめるのでしょうか。自民にイチローのような人物がいるとも思えないし。
あるとしたら自公程度でしょうか。まさか、共産、社民が組むとは思えませんし。

そういや、1人区で自公共闘が成立しているのはどこでしょうか、ご存知の方教えてくださいな。

65406507の名無し:2010/06/16(水) 21:53:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100616-00000608-san-pol
たちあがれ 1人公認取り消し
6月16日19時21分配信 産経新聞

 たちあがれ日本は16日、参院選福島選挙区で擁立を決めていた元福島県議、白石卓三氏(58)の公認を取り消すと発表した。白石氏が健康不安を理由に公認辞退を申し出た。

6541名無しさん:2010/06/16(水) 23:03:21
これで福島の2議席獲得は厳しいな

6542名無しさん:2010/06/16(水) 23:37:12
・・・今回の選挙、新党で取り消し多いですな、チョット異常では。

で、管内閣は55年体制を飾った政治家たちの最後の舞台かも。管、小沢、鳩山、輿石、横路、江田
野党なら、谷垣、大森、川崎、平沼、与謝野などなど

次からは、玄葉、原口、安住、野田、前原、枝野といったポスト55年体制が台頭しえくるでしょうね。
岡田は時代的にちょっと微妙
野党なら渡辺、辻本、河野といったところでしょうか。

6543チバQ:2010/06/17(木) 00:16:34
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20100615-OYT8T01187.htm
勝敗カギ握る「公明票」
 第3極の動き 


動員力の大きさを示した公明党の時局講演会。同党支持層の票の行方が注目される(5月30日、福井市のフェニックス・プラザで)  「こんなにたくさんの人に集まってもらい感激している。写真まで撮ってくれてありがとう」。公明党の斉藤政調会長が5月30日、福井市内での時局講演会終了後に開いた記者会見。集まった10人ほどの記者を前に漏らした冗談とも本音ともつかないひと言が、報道陣の笑いを誘った。環境相だった政権交代前は、常に動向が注目される存在だった。発言には、野党に転落した悲哀がにじんでいた。

 同党の参院選の戦略は比例選が中心で、福井選挙区(改選定数1)には候補者を擁立しない。会見で「与党による過半数の議席獲得を阻止したい」と、連立与党との対決姿勢を打ち出し、他党の候補者を推薦する可能性も否定した。同席した公明党県本部代表の石橋壮一郎県議は「独自でしっかりと、第3勢力としての役割を果たしたい」と強調した。

 民主、自民両党の陰に埋没しがちとはいえ、2大政党以外の「第3極」の政党の影響力は無視できない。中でも公明党は最近の国政選挙の比例選で、県内で安定して4万票前後を獲得している。有権者数は約65万人で、公明票の行方が勝敗を左右する可能性がある。

 斉藤政調会長を招いた時局講演会でも、支持母体の創価学会などから約2000人が詰めかけ、動員力を見せつけた。3年前の参院選では、自民党の現職が約3000票差で民主党の新人に競り勝ったが、学会の県内組織の幹部は「うちの支援がなければ負けていた」と振り返る。

 自民党県連の幹部は、参院選での協力を要請したことを明かしたうえで、「今まで通りに近い協力関係を期待している」と自信をのぞかせた。民主党県連の幹部も「誠意を尽くして話し合いたい」とラブコールを送る。ただ、学会員の男性(53)は「これという候補が見あたらない」と漏らす。

 同選挙区は自民党の現職と民主党、共産党の新人の三つどもえになる見通し。みんなの党は「民意をすくい上げるため」として、今も全国で候補者擁立を模索するが、県内では具体的な動きは出ていない。共産党県委員会は自民、民主両党の政策を批判したうえで「国民の暮らしにしっかり根を張っているのは共産党」とする。

 本格的な2大政党制の到来で、逆に小政党ならではの機動力や、独自の政策が持ち味の「第3極」の政党への注目度が全国で高まっている。ただ、県内の関係者の多くは「福井選挙区は2大政党以外の受け皿が共産党しかなく、棄権する人が多いのでは」と予測する。

(2010年6月16日 読売新聞)

6544チバQ:2010/06/17(木) 00:17:30
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100615/337213
とちぎ参院選 比例候補、売り込み躍起 本県関係、縁頼りアピール
(6月16日 05:00)
 参院選公示を前に、比例代表での立候補予定者が県内でしのぎを削っている。県内に事務所を置いて活動する人、血縁者や知人を頼りに浸透を図る人など活動はさまざまだ。参院選の比例は、政党名か候補者名のいずれかで投票する「非拘束名簿式」で、同じ党内では候補者名票が多い順に当選する仕組み。それだけに立候補予定者は名前の売り込みにも躍起になっている。

 民主党新人の田城郁氏(50)は宇都宮市生まれ。小山高専3年修了後、当時の国鉄に入社した。

 JR総連の組織内候補。宇都宮市に事務所を置き、比例支部長として活動している。パンフレットには足尾銅山跡地で植樹活動をする姿を掲載した。宇都宮市内で11日に開かれた集会では、同市内の小、中学を卒業したことをアピールした。

 自民党では女優で新人の三原じゅん子氏(45)が、母親の出身が栃木市。元衆院議員(静岡7区)で参院への転身を狙う片山さつき氏(51)が、父親が宇都宮大元教授だった縁で、本県入りしている。

 三原氏は5月27日、真岡市での会合で「栃木は第2のふるさと。子どものころは毎年夏休みに遊びに来ていた」と述べ、関係をアピール。6月15日にも足利市で街頭演説を精力的にこなした。

 片山氏は6月13日、小山市であった自民党の集会に来賓で出席。「わが家ののり巻きの具はかんぴょう、実家の塀は大谷石だった」と会場を沸かせ、本県とのつながりを強調した。4月の日光市長選でも自民党が支援する候補者の応援で、本県入りしている。

 みんなの党が擁立した慶応大教授の米田雅子氏(54)は本県と直接的な関係はないが、宇都宮市内に事務所を構え比例支部長についた。同党によると、今週中にも都内の自宅から宇都宮市内に転居する予定だ。建設業と農業、林業の連携が専門分野で、11日の事務所開きでは「栃木に根付いて、栃木の人のために頑張る政治家になりたい」と述べた。

 公明党県本部は元衆院議員(北関東比例)の長沢広明氏(51)の参院転身に全力を挙げる。長沢氏は埼玉県を主な地盤としている同党の北関東重点候補。本県での街頭演説や集会に力を入れている。

 共産党県委員会は、北関東以北を担当活動地域としている現職の大門実紀史氏(54)の3選が至上命題。5月に宇都宮市、6月には足利市の演説会に出席している。本県で比例7万票が目標だ。

 栃木選挙区への候補者擁立を断念した社民党県連は、党首の福島瑞穂氏(54)の3選に全力を注ぐ。19日には栃木市内で福島氏の講演が予定されている。

 幸福実現党は党首の石川悦男氏(52)が鹿沼市出身。石川氏は「栃木を中心に比例に出るというような感覚がある」と話し、本県での活動を重視する姿勢も示している。

6545チバQ:2010/06/17(木) 00:18:20
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/06/16/1.html
2010年06月16日(水)
みんなの党が候補擁立断念 
選挙区は4氏の争い 参院選山梨 


 みんなの党の江田憲司幹事長は15日、参院選山梨選挙区への候補者擁立を断念したことを明らかにした。山梨選挙区には既に民主、自民、共産3党の公認候補と、無所属1人が立候補を表明しており、これで4氏による選挙戦となることが固まった。
 江田氏は同日、国会内で開いた会見で「(公認候補を)出したかったが、最終的には擁立に至らなかった」と説明。「みんなの党だけが小さな政府を目指していて、どの党とも一致しない。推薦を出したい政党はない」とも述べ、山梨選挙区に候補者を擁立している他党との選挙協力は行わない考えを示した。
 みんなの党は1月、昨夏の衆院選山梨3区で落選し、自民党を離党した小野次郎前衆院議員を比例代表候補とすることを決定。山梨選挙区を「注目区」と位置付け、小野氏を中心に候補者選考作業を進めてきた。
 昨夏の衆院選山梨2区で落選した長崎幸太郎氏らに打診したが断られ、最終段階まで進んだ根本直幸氏(44)とも条件面で折り合いがつかなかった。根本氏はその後、無所属での立候補を決めている。
 小野氏は「(公示日まで)時間が差し迫ったことによる判断だろう」と感想。当初は山梨選挙区とのセット戦術で支持拡大を図ることも検討したが「(選挙区に候補者を立てないことで)あらゆる政党の支持層の支援を得やすくなった」と話している。
 みんなの党の擁立見送りで、山梨選挙区は、民主党現職の輿石東参院議員会長(74)、自民党新人の宮川典子氏(31)、共産党新人の花田仁氏(49)、無所属新人の根本氏による選挙戦となることがほぼ確実な情勢となった。

6546チバQ:2010/06/17(木) 00:19:30
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000591006140001
民主らしさを模索/さまよう二大政党(上)
2010年06月15日


民主党の参院比例区目玉候補になる五輪柔道金メダリストの谷亮子氏(中央)が5月30日、仙台市で応援演説。「風頼み」の象徴的な場面だ=仙台市青葉区

 「『(大改造!!)劇的ビフォーアフター』ってあるでしょ。同じぐらい劇的に変わり、再び民主党に期待しようという皆様が増えてきたのじゃないか」


 13日、仙台市内であった民主党県連幹事会。党選挙対策委員長の安住淳県連代表は、古い家をリフォームする人気テレビ番組を引き合いにあいさつした。前夜、菅直人首相から言われていた。「まさか宮城で2議席取れないことはないよな、選対委員長」


 首相交代で支持率を回復させた民主党内には高揚感が漂う。新顔の立候補予定者の介護アドバイザー伊藤弘美氏が「風」を頼りに票を伸ばすと期待。改選数2の宮城選挙区の議席独占を目指し、枝野幸男幹事長らが街頭演説を繰り返す方針だ。


 しかし、内部には「首相が代わって何でもうまくいくほど簡単ではない」(木村勝好県連幹事長代理)との声も。首相交代劇を繰り返した自民党政権末期とどう違うのか。つい最近の鳩山政権末期、風頼みのもろさを痛感したのも民主党だ。


 5日、加美町にある小さな居酒屋。昨夏の衆院宮城4区で、初当選した民主党の石山敬貴衆院議員を囲むミニ集会があった。


 「稲の研究員が、どうして国会議員になろうとしたのか。そっから、しゃべっから」。石山氏は、政策より自己PR的な話を、地元の方言で商工会関係者の30代5人に語りかけた。


 衆院宮城4区は、ずっと自民党の地盤だった。石山氏の集会に来た商店主の2、3代目たちも、伊藤信太郎・前衆院議員の父、故宗一郎氏の時代から「代々、自民党にお世話になった」と口をそろえる。宗一郎氏は衆院議長時代、警護官付き公用車を「いらない」とはねのけ自ら運転。学生だった彼らの自宅を訪ね、議長公邸や議員会館にも何度も招いたという。「石山さんが一生懸命なのはよく伝わったが、やっぱり自民党にも義理はある」。出席者の1人は漏らした。


 石山氏は党代表選の裏話も織り交ぜ、居酒屋は笑い声に包まれた。「地方では、だれもが政党ではなく人を見て判断する」と考え、集会を月5〜6回開く。2005年の郵政選挙の際、圧倒的な自民党への風の中で当選した安住氏の手法とも重なる。この地盤固め、旧来の自民党こそが得意としてきた有権者へのアプローチでもある。


 高齢化率が県内最高の七ケ宿町。3日、もう1人の参院立候補予定者の現職、桜井充氏が町内をくまなく回り、「過疎地対策をきちっとやります」。水田では「戸別所得補償を実施し、自給率を高めていきます」。郵便局の前を通れば「間違った郵政民営化を止めていきます」。政策通で知られる桜井氏だが、時間が限られる地元での活動でどう有権者に浸透するか、苦心している。


 翌日、仙台市内のホテルで開かれた桜井氏を「励ます会」。満杯の会場に奥山恵美子仙台市長ら約20人の市町村長が並び、県医師連盟幹部の姿もあった。政権党が自民から民主に変わったことを象徴していた。


 桜井氏は、小沢一郎・前幹事長が陳情受け付けを幹事長室に一元化した際は「間接民主主義の否定」と主張していた。理想は、自民党政権時代の政策決定プロセスを改良することだと語っていた。「透明性を向上させ、責任の所在をはっきりさせる」


 風頼みか、自民党政治の改良版か、それとも第3の道か――。菅新政権は「クリーンさ」を強調するが、まだイメージでしかない。「民主党らしさ」の模索は、再スタートしたばかりだ。


 ◇  ◇


 首相の辞任劇、政権批判の受け皿になりきれない野党第1党……。参院選を前にさまよう民主、自民の2大政党の動きを県内で追った。

6547チバQ:2010/06/17(木) 00:20:11
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001006160005
一丸なれぬ自民党/さまよう二大政党(下)
2010年06月16日


自民党県連支部長・幹事長会議。「勝つぞ」と拳をあげ、締めくくられた=仙台市青葉区

 「どのような支援をすべきか」「板ばさみのようだ」。仙台市内のホテルで6日にあった自民党県連支部長・幹事長会議。非公開の意見交換では、各地の支部長から戸惑いの声が相次いだ。


 参院選宮城選挙区(改選数2)で、県連は公認候補を公募で選んだ元松下政経塾生の熊谷大(ゆたか)氏(35)1人に絞る方針を党本部に伝えていた。共倒れを防ぎ、1議席の確保を死守するためだ。党本部はそれを無視する形で、2人目の候補として現職の市川一朗氏(73)の推薦を決めた。


 新顔の熊谷氏、4選を目指す市川氏。県連が熊谷氏一本で臨むつもりなのはわかっていながら、地域支部はどの候補をどう支援すべきか、揺れていた。


 会議で市川氏の地盤がある県北支部の1人が語ると、雰囲気は一転した。「『今回は県連の決定に従う』と、市川氏に言いました」


 これまで地元で支援を続けた市川氏との絶縁宣言。「様々なご意見があると思うが、乗り越えてぜひ一枚岩になっていただきたい」。県連の小野寺五典会長は、そう締めくくった。


 会議後の会見で小野寺氏は「最終的に一丸で、となった」と強調。だが、出席者には県連の姿勢に異を唱える人も。「共倒れの可能性は低いし、2人出れば自民党の比例得票が増える。もっと大人の対応を」「これまで陳情で世話になったのは市川氏。借りのない熊谷氏を支援する理由がない」――。


 県連が公認のみの支援にこだわったのは、昨年の総選挙で大敗し、「党再生」の象徴として立候補予定者を公募で選んだこともある。「公平公正な選考は、他県連から参考にしたいと問い合わせが来たほど」。小野寺氏は胸を張る。2人目を立てるなら、同じ手続きを踏んで決めるのが筋だと言う。


 だが、県連は市川氏に身を引くよう働きかけることはなかった。県連の手法が旧来の自民党支持者に受け入れられなかったのも事実だ。これらが党本部の市川氏推薦に結びついていった。


 事実上の分裂選挙。県連が懸念するのは熊谷氏の知名度の低さだ。1月から街頭で辻立ちを始め、石破茂政調会長や平沢勝栄、小泉進次郎両衆院議員らも応援。さらに、県連幹部が後援会組織や各種団体の会合に連れ回す。熊谷氏は「大変心強い。全力で戦い抜く姿勢を見て頂き、みなさんに支援の判断を仰ぎたい」と話す。


 しかし、与党時代のように業界団体の積極的な支援は得られない。県建設業協会や県農協政治連盟など、長く自民党を支援してきた団体は「自主投票」を表明している。街頭演説をしても、立ち止まって耳を傾ける人が多いわけではない。


 一方、推薦とりつけが遅れた市川氏。仙台市での事務所開きは12日で、他候補より出遅れた。「ご心配頂きましたが、いよいよやるぞとエネルギーがわいて参りました」。民主党政権への批判に加え、副大臣なども経験した与党時代の実績をちりばめてあいさつした。


 出席者には、現職市長や町長、自民党県議もいた。陣営は、130以上の団体から推薦を得たとしているが、表立って支持を表明する団体は数えるほどしかない。


 自民党が野党に転じて9カ月。県連は先頭に立って「改革」の旗を振るが、地域の足並みすら容易にはそろえられない。「新生・自民党」づくりはまだ途上だ。

6548建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/06/17(木) 00:21:20
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      V|  """""''''    '''''""__"  |V
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      |ヾ                〈./ 胴元、参議院選挙のハンデを教えてください!
        ヽ|\    .人   入    ノ|'      
       |       _.≧≦_     ノ
       ヽ     `ヾ三>''⌒`    /
        〉              /
        ∧\ \      /  ,/|
     _,.イ⌒ ゝ `'    --   / |、
                ─ <  人>-

6549チバQ:2010/06/17(木) 00:24:01
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100616-OYO1T00517.htm?from=top
参院大阪 3議席に10人混戦…カギ握る無党派層
みんなの党擁立 台風の目?

 みんなの党は15日、参院選大阪選挙区(改選定数3)に、元阪急百貨店部長で経営コンサルティング会社社長の川平泰三氏(53)を擁立すると正式発表した。同選挙区は主要政党などの計10人で争う構図がほぼ固まり混戦となるのは必至。これまで無党派層の動向が当落のカギを握ってきた同選挙区だけに、各陣営とも「どこが無党派層の受け皿になるかわからない」と気を引き締める。

 阪急百貨店時代に「カリスマバイヤー」として知られた川平氏は、大阪府庁での記者会見で、「若い人に『日本を変えよう』と訴えて、投票率を上げたい」と意気込みを示した。同席した渡辺喜美代表も「自民や民主は見える票(組織)を相手にしているが、我々は無党派層を取り込んでいく」とアピールした。

 過去の参院選で、タレントの西川きよし氏らが大量得票して当選するなど、無党派層が勝敗を左右してきた大阪選挙区。無党派層をターゲットにするみんなの党の参戦について、今回、現職、新人の計2人を擁立する民主党大阪府連の土師幸平幹事長は「まだまだ無党派層頼みのうちにとって、不利にはたらく可能性が高い」と分析する。

 自民党府連の横倉廉幸幹事長は「渡辺代表は自民党出身なので、保守票が分散する心配もある」と懸念。公明党府本部の野田昌洋・幹事長代行も「投票日までに菅政権の支持率が下がる可能性もあり、どこが無党派の支持を得るか読めない」とする。

(2010年6月16日 読売新聞)

6550建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/06/17(木) 01:25:24
みんなの党はまた会社役員かw

6551とはずがたり:2010/06/17(木) 03:46:35
>>6542
個人商店みたいなものですしサポート体制も殆ど出来てないでしょうし,民主が不人気だからと取り敢えず手を挙げた様なのは容易に日和っちゃう展開でしょうね。

>>6545
アジェンダの党と云いながら本音もw
>当初は山梨選挙区とのセット戦術で支持拡大を図ることも検討したが「(選挙区に候補者を立てないことで)あらゆる政党の支持層の支援を得やすくなった」と話している。

6552チバQ:2010/06/17(木) 07:25:58
>>6513
副代表のどちらかでは?

6553山口新聞男:2010/06/17(木) 07:35:58
>>6542
そうあってほしいものだ
いつまでも旧体制の政治家に恋々としてはいられない
自民党大物の2世政治家は、ずっとそれを引きずっていくけど

6554とはずがたり:2010/06/17(木) 11:53:09
>>6552
そうかw

6555沖縄無党派:2010/06/17(木) 15:49:51
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010061700374
近藤氏、無所属で出馬へ=参院沖縄で新人推薦−社民
 社民党は17日の常任幹事会で、参院選新潟選挙区から出馬する現職の近藤正道氏(63)の公認を推薦に切り替えることを決めた。近藤氏は同選挙区で民主党と選挙協力を進めており、社民党の政権離脱に伴って公認辞退を申し出ていた。近藤氏は無所属で出馬するが、離党はしない。
 近藤氏は新潟市で記者会見し「菅政権と社民党の接着剤の役割を果たしたい」と語った。
 また、常任幹事会では、参院沖縄選挙区から出馬する無所属新人で沖縄平和運動センター事務局長の山城博治氏(57)の推薦を決定。神奈川選挙区で元藤沢市議の木村栄子氏(62)、比例代表で党広島県連常任幹事の大瀬敬昭氏(47)の新人2人の公認も決めた。(2010/06/17-12:12)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010061700415
公明、参院比例9人を追加公認
 公明党は17日、参院選比例代表に新人9人を追加公認すると発表した。これにより、同党の公認候補は計20人(選挙区3人、比例代表17人)となった。追加された公認候補は次の通り(敬称略)。
 宮崎勝(52)▽広恵敏秀(52)▽小池敏昭(53)▽細野浩司(49)▽古田聡(45)▽米山哲郎(45)▽鈴木敏之(39)▽小野綾子(39)▽雨宮秀樹(37)(2010/06/17-12:54)

6556名無しさん:2010/06/17(木) 18:11:53
>>6651 個人商店と日和見出馬、そう考えればナットクいきます

>>6553 ご賛同ありがとございます。すぐやってくるでしょうねぇ、そんな時代

ところで今日の新聞に各選挙区の状況が出ていました。

ここの掲示板を覗かれている方はお気づきだと思いますが、各選挙区の情勢内容は先に書かれているほうが情勢が有利なのはご承知だと思います。

で、A日新聞には、1人区で先に自民が書かれていたのは、沖縄、島根、愛媛、石川、富山

これ以外は民主が有利、もしくはイーブンという判断でいいのでしょか。あと群馬は先に民主が書かれていたけど、内容からすればキビシイような気もするのですが。
それとも与党なので、単に先に書かれていただけでしょうか。

6557チバQ:2010/06/17(木) 22:38:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100617-00000023-kyt-l26
W杯日本戦、対応困った 参院選、京の立候補予定者ら
6月17日16時15分配信 京都新聞


サッカーW杯日本戦、対応どうする?

 参院選の京都の立候補予定者がサッカーのワールドカップ(W杯)の日本−オランダ戦への対応に苦慮している。試合の放送がある19日夜は、公示前最後の週末で、本来なら集会や支援者回りで支持固めに精力を注ぎたい時間帯だ。しかし、「サッカーファンの支持者の反感を招く」として、夕方以降の活動を休止したり、集会で途中経過の「速報」を検討する選対もある。
 ■19日オランダ戦、活動休止や集会で試合速報
 試合は日本時間の午後8時半キックオフ。日本が白星を挙げた14日のカメルーン戦はテレビの平均視聴率が40%を超えるなど注目度が高かった。
 京都選挙区の現職選対は早朝から夜まで会合に顔を出し、空いた時間には支持者回りをしているが、19日夜は午後6時半以降の予定を入れていない。選対は「集会などで動員をかければ、支持者から不満が出かねない」とする。
 比例代表で立候補を予定する京都市出身の新人は午後7時から9時まで、下京区のホテルで後援会の集会を開催。得点が入るなど試合が動けば、会場で途中経過を速報することにしている。選対は「さすがに延期まではできないが、小まめに試合経過を報告したい」とする。
 予定通りに集会を開く候補も。選挙区の新人候補は亀岡市内で午後7時半から演説会を開く。選対は「携帯電話でテレビが見られる。どうしても見たい支持者は会場で観戦すればいい」と話す。ある選対は「大型モニター観戦できる会場で訴えようかとも思ったが、オランダは強豪。負ければ逆効果になる」とあきらめた。
 W杯は今後も盛り上がりが予想され、決勝は日本時間で参院選の投票日翌日となるとみられる。街頭では「○○党はオウンゴールで支持を失った」「日本は初戦を快勝した。わが党も…」などとサッカーにちなんだ言葉で訴える立候補予定者や応援弁士も目立ち始めている。

6558チバQ:2010/06/17(木) 22:39:33
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/06/17/04.html
W杯に便乗だ オランダ戦中継中に自民党CM
 自民党は16日、参院選向けのテレビCMを発表した。W杯効果に便乗しようと、初放送は19日にテレビ朝日が中継する「W杯日本対オランダ戦」の番組で、午後7時から同10時40分までの間に2回流れる。高視聴率が期待される放送だけに、自民党も日本代表にあやかりたいようだ。

 CMは、白一色で統一されたバックに、谷垣禎一総裁が「今のあなたと同じように、私も日本のことを熱く思っています。日本がまた、世界でいちばん幸せな国になるために、私たちは実行します」と語りかける内容。ポスターと同じ「いちばん。」がキーワード。映像は谷垣氏のアップが連続するが、小池百合子広報本部長は「谷垣総裁のまじめさや人柄を前面に出している。シンプルな分、言葉にも強さが伝わる」と説明した。

[ 2010年06月17日 ]

6559名無しさん:2010/06/17(木) 22:39:41
>>6556
私のところでは自民が先に書かれてました>群馬選挙区

6560チバQ:2010/06/17(木) 22:40:35
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20100617112.html
幸福党比例代表でドクター・中松氏出馬へ
 政治団体「幸福実現党」は17日、参院選の比例代表候補として、発明家のドクター・中松氏(81)を擁立すると発表した。中松氏は昨年7月に同党特別代表に就任し、8月の衆院選でも比例代表東京ブロックに出馬していた。

 これで幸福実現党からの立候補予定者は比例代表4人、選挙区19人の計23人になった。

[ 2010年06月17日 19:36 ]

6561チバQ:2010/06/17(木) 23:34:23
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100617-OYT1T00919.htm?from=navr
中立性は大丈夫?…江田議長、民主公認で出馬へ
 民主党は17日、参院選の岡山選挙区から無所属で出馬予定だった江田五月・参院議長について、公認すると発表した。

 民主党は江田氏の推薦を発表していたが、党関係者によると、江田氏の陣営の希望で公認に切り替わったという。

 参院事務局によると、参院議長が政党公認で選挙区から出馬するのは初めて。中立性を求められる議長のあり方も問われそうだ。

(2010年6月17日19時39分 読売新聞)

6562チバQ:2010/06/17(木) 23:41:43
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001006170005
2010参院選・風一変 吉か凶か
2010年06月17日


梅雨の合間、強い日が差す街頭で演説をするみんなの党の薬師寺道代氏。聴衆は日陰に集まって耳を傾けた=16日午後、愛知県豊橋市の豊橋駅前、山田雄介撮影




●7.11投開票
【民主 岐阜2議席独占狙う】
【みんな なお強気・自民戸惑いも】


 通常国会が16日閉会し、各党は24日公示の参院選へと一斉に走り出した。公示直前の首相交代で世論の風向きは一変。政治とカネ、普天間問題で窮地に陥っていた民主党は息を吹き返し、みんなの党をはじめとする「第3極」は失速気味だ。投開票は7月11日。局面の転換を踏まえ、各陣営はどう戦うのか。


 「私どもはぶれることなく、政策とアジェンダを柱に立ち上がります」。16日午後、豊橋駅前(愛知県豊橋市)でそう声を張り上げたのは、愛知選挙区に立候補するみんなの党の新顔薬師寺道代氏(46)だ。社民党の離脱を招いた民主党の政権運営を念頭に「連立するなら、政策を確認した上で連立をするべきだ」と批判を強めた。
 みんなの党が「支持率急上昇! 第三党へ躍進」という文字が躍るちらしを作ったのは4月初めのことだ。その言葉どおり、鳩山由紀夫内閣の支持率低下と反比例して支持を伸ばしてきた。鳩山政権末期の5月末、朝日新聞の世論調査では「いま投票するとしたら」と参院比例区の投票先を尋ねる問いに同党を選んだ回答者は9%に達した。
 だが、今月中旬には4%に半減。鳩山氏から菅直人氏に首相が交代したことで民主党に支持が戻り、みんなの党への追い風はぴたりとやんだ。
 「脱組織」「脱労組」をうたう同党には運動を担う地方組織はない。同県内約1万3千カ所の掲示場にポスターを張るボランティア集めも始めたばかり。だが、薬師寺陣営の元自民党衆院議員・篠田陽介氏は「街頭演説の反応はいい。(投開票まで)まだ時間がある。また(支持率が)上がるだろう」と強気だ。
 みんなの党は三重選挙区にも矢原由佳子氏(34)を立てる。矢原氏は13日、三重県四日市市と同県鈴鹿市の2カ所で開いた集会で同党の川田龍平参院議員と対談した。陣営が重視する都市部での初集会だったが、参加者は計70人ほど。空席が目立った。
 それでも、陣営幹部は「思ったより少なかったが、これでいい」。支持率の伸び悩みも「民主党が一時的に上がっただけ」とみて、これからの「風」に期待する。
 5月末には21%だった支持率が今月中旬には40%へと「V字回復」した民主党。小沢一郎前幹事長が立てた「複数区に複数擁立」の方針には逆風下では異論も出ていたが、支持率の回復で堅持が決まった。
 同党は岐阜選挙区では改選2議席の独占を目指す。現職の山下八洲夫氏(67)は「集会で最初に言い訳をしなくてもよくなった」と首相交代を喜ぶ。新顔の小見山幸治氏(47)も「街頭演説で市民が手を振ってくれるようになった」と手応えを感じているという。
 「鳩山首相、小沢一郎幹事長がそろって辞めたことで、有権者に『もう一度民主にやらせてみよう』という機運が生まれた」。同党愛知県議団の塚本久団長はそう分析する。愛知選挙区に立候補する斎藤嘉隆氏(47)の陣営幹部は「みんなの党は民主への失望の受け皿となっただけ。民主が上がれば、当然下がる」と分析する。
 一方、自民党には野党としての戦い方に戸惑いもあるようだ。同党が愛知選挙区に擁立する元県議の藤川政人氏(49)は、同僚だった議員の後援会を中心に支持を求めている。ただ、野党転落で業界団体の支持が集まりにくくなったことが陣営の頭痛の種になっている。
 みんなの党の動向も気にかける。陣営関係者は「みんなの党に一時の勢いはなくなった」と言いつつ、かつては自民党にいた篠田氏が同党の運動を支えていることに「不気味だ」と警戒を強める。



●16人出馬表明 東海3県


 愛知、三重、岐阜の東海3県の選挙区では、16日現在、6党の16人が立候補を正式に表明している=表。
 改選数3の愛知選挙区には、6党から新顔7人が立候補する予定。2人を擁立する民主が現有の2議席を維持するかが注目される。岐阜選挙区では、過去3回の選挙で民主、自民系が改選2議席を分け合ってきた。民主は現職と新顔の計2人を立てて2議席の独占を目指す構えで、従来の構図が続くかどうかが焦点だ。三重選挙区(改選数1)は、今回の参院選で与野党の勝敗を左右する29の「1人区」の一つ。再選を目指す民主現職の議席を自民、共産、みんなの新顔が狙う。

6563チバQ:2010/06/17(木) 23:43:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010061700391
国民新、民主候補47人を推薦=参院選
 国民新党は17日、民主党の参院選候補47人の推薦を発表した。また、無所属で、民主党が推薦する江田五月(岡山)、岡内須美子(香川)両氏の推薦も決めた。民主党の選挙区公認候補は60人いるが、国民新党の下地幹郎幹事長は記者会見で、推薦基準について「郵政改革法案に理解を頂いている方だ」と述べた。 
 国民新党が推薦した候補は次の通り。(敬称略)
 北海道 徳永エリ=新▽青森 波多野里奈=新▽岩手 主浜了=現▽宮城 桜井充=現、伊藤弘実=新▽秋田 鈴木陽悦=現▽山形 梅津庸成=新▽福島 増子輝彦=現▽茨城 郡司彰=現▽栃木 簗瀬進=現▽群馬 富岡由紀夫=現▽埼玉 島田智哉子=現、大野元裕=新▽千葉 小西洋之=新▽神奈川 千葉景子=現、金子洋一=現▽石川 西原啓=新▽福井 井ノ部航太=新▽山梨 輿石東=現▽長野 北沢俊美=現▽岐阜 山下八洲夫=現、小見山幸治=新▽静岡 藤本祐司=現、中本奈緒子=新▽愛知 斉藤嘉隆=新、安井美沙子=新▽三重 芝博一=現▽滋賀 林久美子=現▽京都 福山哲郎=現▽大阪 尾立源幸=現▽兵庫 水岡俊一=現、三橋真記=新▽奈良 前川清成=現▽和歌山 島久美子=新▽鳥取 坂野真理=新▽広島 柳田稔=現、中川圭=新▽山口 原田大二郎=新▽徳島 吉田益子=新▽愛媛 岡平知子=新▽高知 広田一=現▽佐賀 甲木美知子=新▽長崎 犬塚直史=現▽熊本 本田浩一=新▽大分 足立信也=現▽宮崎 渡辺創=新▽鹿児島 柿内弘一郎=新(2010/06/17-12:31)

6564チバQ:2010/06/17(木) 23:44:01
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-06-17_7303/
3陣営、気引き締め 参院選
短期決戦 作業急ピッチ
政治 2010年6月17日 09時58分

(13時間45分前に更新)

 参院選の日程決定を受け、沖縄選挙区から立候補する自民現職の島尻安伊子氏(45)、沖縄医療協同組合理事長の伊集唯行氏(58)=共産推薦、沖縄平和運動センター事務局長の山城博治氏(57)=社民、社大推薦予定=の各陣営は集会や会合で支援を訴えたほか、選挙ビラの配布など急ピッチで作業を進めていた。

 島尻氏は参院本会議の開会に合わせ、16日午前、集会に出席した宮古島市から急きょ上京した。島尻氏は「4人の子どもの母親として、沖縄の教育環境を充実させたい。『台所から政治を変える』という最初の出馬時と変わらない気持ちで頑張りたい」と意気込んだ。

 那覇市松山の選挙母体事務所では、選対本部長に就任する仲井真弘多知事が昼食時間帯の合間を縫って企業や団体関係者を集めた会合に出席、支援を訴えた。 伊集氏は、すでに総決起大会や事務所開きなどを済ませている。毎朝、那覇市内を中心に街頭演説を展開。演説会や女性のつどいなどにも積極的に顔を出し、「普天間基地の無条件撤去」を強調して保育と福祉、医療の充実を訴える。

 伊集氏は「車から手を振ってもらえるなど街頭での反応はとてもいい。普天間の無条件撤去を訴える唯一の候補者として、政策の中身を伝え、必ず勝ち抜いていきたい」と力を込めた。

 山城氏は選挙母体の発足後、週末に出馬会見を行う予定。公示まで10日を切り「短期決戦でやるしかない」と気持ちを引き締める。

 ただ、社民、社大と自治労県本、平和運動センターの4者統一候補として擁立が決まったのが14日で、事務所開きもこれから。ポスターや名刺などの「必須アイテム」も急ピッチで作成中。関係者は「本格的な選挙活動は公示日になるかもしれない」と日程調整に頭を悩ませる。

6565建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/06/17(木) 23:45:33
            ┬┬┬ 、
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        ヽ|\    .人   入    ノ|'      
       |       _.≧≦_     ノ
       ヽ     `ヾ三>''⌒`    /
        〉              /
        ∧\ \      /  ,/|
     _,.イ⌒ ゝ `'    --   / |、
                ─ <  人>-

6566チバQ:2010/06/17(木) 23:48:07
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100617/elc1006171107000-n1.htm
【参院選】世界遺産、地元出身を明記…ご当地ポスターでPR (1/2ページ)
2010.6.17 11:05

兵庫県北部で「但馬出身」をアピールする立候補予定者の政党ポスター(谷下秀洋撮影) 参院選の前哨戦が本格化し、政治活動用の“ツーショットポスター”でも有権者の気を引くため、独自色を出す立候補予定者陣営は多い。衆院小選挙区の議員とともに収まり、バックの風景をご当地にちなんだデザインにしたり、地元出身を際立たせるレイアウトにしたりと、「地元」を前面に押し出す工夫を凝らしている。

 和歌山選挙区(改選数1)で新人候補者を擁立する民主党県連は、県内に3区ある衆院の選挙区ごとにデザインを変えた政党ポスターを作った。

 1区(和歌山市)は和歌山城、2区(県北部中心)は高野山、3区(県南部)は熊野古道と、地域を象徴する風景をバックに、各選挙区を地盤とする党所属の衆院議員と立候補予定者が握手するデザイン。

 費用は通常の1.5倍だが、計5千枚を製作した。県連幹部は「衆院選で多くの票を獲得した各議員にあやかりたい。世界遺産など和歌山の観光資源の力も借りながら、選挙区ごとに浸透を図りたい」と話している。

 一方、兵庫選挙区(改選2)の民主党現職陣営は、出身地を目立たせるため、兵庫県北部の但馬地域の政党ポスターでは「但馬出身」を強調している。兵庫は小沢一郎前幹事長が打ち出した「複数区は複数擁立」方針で、新人も名乗りを上げているため、現職陣営は「但馬票の取りこぼしはできない」と懸命だ。

 現職本人は現在神戸市在住だが、高校卒業まで但馬地域の豊岡市で過ごした。陣営は前回も「但馬出身」を強調し、地域の無党派層の票の掘り起こしを狙うポスターを作ったが、今回は但馬用と、「但馬出身」の文字を取った、他地域用の2種類のポスターを張り出した。

 陣営は「但馬には立候補予定者の両親が健在で、つながりのある地域。但馬では『地元出身』を前面に出した」と話している。

6567チバQ:2010/06/17(木) 23:48:48
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010061790070609.html?ref=rank
参院選 「お化け票」不安の同僚
2010年6月17日 07時08分

自信にあふれた笑顔で語りかける蓮舫さん(右)と控えめにほほ笑む小川さん。2人の表情も対照的だ=10日、東京都中野区で


 国会の閉幕を待っていたように十六日夜、参院選の東京選挙区(改選数五)に立つ民主党現職、蓮舫さん(42)の支援者の集いが神宮外苑近くで開かれた。定員千三百人の会場は立すいの余地がない。まるで投票日はすぐそこ。陣営役員の都議の口調に力が入る。

 「何といっても大臣だ。将来は、総理かもしれない」

 六年前の初陣は、テレビキャスターの肩書で挑んだ。青山学院大在学当時にクラリオンガールに選ばれ、タレントとしても、多くの番組に出てきた。

 改選数四(当時)で九十二万票を獲得、三位で当選した。その一年生議員は今選挙、行政刷新の特命担当大臣として臨む。「六年間、猛烈に勉強してきた」と関係者。その熱心さが、事業仕分けで花開いた、とみる。

 すでに「党の顔」。全国から応援要請が押し寄せて選挙中はほとんど東京にいられそうもないが「それでも、とんでもない票が出るかも」と周囲は言う。これまでの東京選挙区の最高得票は、小泉純一郎内閣最初の選挙だった二〇〇一年、自民党の保坂三蔵さんが獲得した百四十万票。その記録を塗り替えるというのだ。

 だが、その“お化け票”に危機感を持つのは、野党ならぬ、もう一人の民主現職、小川敏夫さん(62)だ。十日夜、中野区内で開かれた党の都連決起大会。壇上の菅直人首相補佐官の阿久津幸彦都連幹事長は「蓮舫さんには大臣にふさわしい票を取っていただきたい」と型通りのあいさつをした後、こう言った。「問題は、小川さんです」。二千三百人で埋まった会場が、苦笑まじりに、どよめいた。

 小沢一郎前幹事長の辞任で「民主三人目」の擁立はなくなった。「共倒れの危機」を訴えていた小川陣営は恩恵をモロに受けるはずだった。だが、菅内閣誕生の支持率V字回復に楽観ムードはない。

 ここ数回の参院選で、東京選挙区の民主票はざっと二百万票。当選圏が六十万から七十万票とすれば、蓮舫さんの大量得票は小川さんの窮地を意味する。「ごっそり流れたら、届かない」と、陣営はうなる。

 蓮舫さんより先輩の二年生。裁判官や検察官を経験し〇七年には当時の松岡利勝農相の事務所費問題を追及するなど「仕事はしてきた」と陣営。だが「堅実でいぶし銀」という評価は裏を返せば、華がない−。小川さんも時に「私は蓮舫さんほど有名ではありません」と自虐的なあいさつをする。

 鳩山由紀夫政権の末期には、税金の無駄遣いの話で惹(ひ)きつける蓮舫さんとは対照的に、相次ぐ、党の政治とカネ、マニフェスト違反に「集会ではまず『申し訳ありません』と謝罪から話が始まることも」と陣営。

 六年前は九十九万票で蓮舫さんの上を行った。だが、阿久津幹事長は「今回、小川さんが上回ることはあり得ない。固い民主支持層を結集して、どこまでいけるか」。

 「とにかく票をたたき出す」と鼻息の荒い蓮舫陣営に、小川陣営関係者は、つぶやく。「蓮舫さんにはこれ以上、民主支持者を持って行ってほしくない」

(東京新聞)

6568チバQ:2010/06/17(木) 23:49:32
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000001006160003
郵政票 民主を様子見
2010年06月17日

 通常国会が閉会した16日。菅内閣の高支持率を背景に民主党が会期延長を拒んだ結果、郵政改革法案が廃案となり、早期成立を求めていた郵政関係者が、参院選佐賀選挙区での民主党への選挙協力のあり方を模索する。一方、与党時代のパートナーの自民、公明両党の立候補予定者は県内での政策協定を結び、選挙協力を表明。事実上の選挙戦に突入した。(岩田正洋、小川直樹)


 「壁の向こうに郵便事業会社の社員が何人いるかも分からないんです」。旧北波多村地区でたった一つの郵便局、徳須恵郵便局(唐津市北波多徳須恵)の原田清人局長はそう言い、民営化後に局内に設けられた仕切りを指さした。
 郵政民営化で日本郵政公社は五つの会社に分かれた。旧特定郵便局は郵便局会社として、郵便貯金と生命保険の会社からの委託を受け、販売を行う。郵便物や小包を扱うのは郵便事業会社。地域の顔なじみ客に「小包を取りに来て」と言われ、郵便事業会社のコールセンターを紹介したことが何度もあった。原田局長は「お客さん不在の民営化、分社化だった」。


 郵便局会社と事業会社が統合される改革法案。5月23日の全国郵便局長会(全特)の総会で、民主党の小沢一郎幹事長(当時)が「今国会での成立を約束する」と意欲を示したが、廃案になった。
 「廃案は残念だ」と振り返る原田局長は、全特の政治団体「郵政政策研究会」の佐賀北部地区の会長。約50局の局長のほか、自民党の職域支部「大樹」から加わった旧特定郵便局長のOBもいる。
 かつて自民党の巨大な集票組織だった郵便局長の大半が郵政民営化後に国民新党の支持に転じ、民主党にも協力。昨年8月の衆院選では佐賀1区で、今回の参院選佐賀選挙区に出馬予定の自民党の福岡資麿氏ではなく、民主党の原口一博氏を推した。一方、2区と3区では、郵政民営化法案に反対した今村雅弘、保利耕輔の自民両氏を応援。県内で対応がねじれた。


 参院選佐賀選挙区での対応はまだ決まっていない。
 郵政研の佐賀南部地区約100局長の会長を務める能古見郵便局(鹿島市納富分)の西田恭久局長は「菅首相が参院選後に最優先させると言っており、選挙協力ということになるだろう」と見る。
 ただ、「(改革法案の)速やかな成立を期す」という国民新党との合意を破られたことで法案成立を危ぶみ、民主党との選挙協力を疑問視する局長もいる。


 連合傘下の日本郵政グループ労働組合も改革法案の早期成立では全特と歩調を合わせていた。約1600人の組合員を抱える同労組佐賀連絡協議会の向井邦夫議長によると、分社化で管理職が増えた一方、民営化で社員が減り、作業ミスも増え、サービスが低下したという。
 同協議会はすでに民主党公認で立候補予定の甲木美知子氏の推薦を決定している。向井議長は「改革法案の成立見送りを残念がる組合員もいるかもしれないが、民営化見直しだけで民主党を支持しているのではなく、働く人や社会保障の充実などのためということを説明したい」と話す。


〈郵政改革法案〉 金融事業を強化し、過疎地を含む全国の郵便局網を維持するための法案。持ち株会社に郵便、郵便局、ゆうちょ銀行、かんぽ生命がぶら下がる5社体制を、持ち株、郵便、郵便局の3社統合で親会社とし、金融2社をぶら下げる体制に変更。郵便事業だけに義務づけている全国一律サービスを、金融事業にも拡大することを目指したが、16日に国会が閉会し、廃案となった。


■自公2氏が政策協定
 参院選佐賀選挙区で立候補予定の自民党公認の福岡資麿氏(37)の後援会と、公明党が九州の重点候補として参院比例区で擁立する秋野公造氏(42)の後援会が16日、政策協定を結び、佐賀市内で、合同の演説会を開いた。
 福岡氏は佐賀市文化会館での演説で、政策協定書に「責任ある政治」などの文言を盛り込んだことを説明し、「今の国の流れは間違っており、体を張って止めたい。秋野さんと一緒に汗をかき、何とか結果を残せるよう全力で邁進(まい・しん)したい」と決意を述べた。
 一方、秋野氏は、医療・福祉政策に重点を置くと述べ、支持者らに「佐賀選挙区は福岡資麿候補、比例区は秋野公造にご支援を」と訴えた。
 公明党本部は政権交代後、10年間続いた自民党との選挙協力を見直した。同党の山口那津男代表は他党候補を党本部では推薦しない考えだが、地方レベルでの協力は認める考えを示していた。
 政策協定について、福岡陣営の篠塚周城・選対本部長は「比例区の応援は、あくまで後援会レベルだが、参院選では民主党が過半数の議席を取るのを阻止するため協力していきたい」。一方、公明党県本部の伊藤豊代表は「後援会の活動を尊重しながら、県本部としてはバックアップしていきたい」と話した。

6569チバQ:2010/06/17(木) 23:54:02
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100617k0000m010081000c.html
参院選:引退・不出馬27人…世代交代進む
 7月11日に投開票される参院選では、改選121議席の2割を超える27人(選挙区15人、比例代表12人)が今期限りで引退するか、今回は出馬しない。自民党の与党時代に「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄前参院議員会長や、民主党の小沢一郎前幹事長に近い高嶋良充参院幹事長、公明党の浜四津敏子元環境庁長官らが引退し、参院の世代交代を印象づける形になった。

 青木氏は同郷の故竹下登元首相の秘書、島根県議を経て86年から参院島根選挙区で連続4回当選。小渕内閣の官房長官だった00年には、緊急入院した小渕恵三首相の臨時代理を務め、野中広務幹事長代理ら「5人組」で森喜朗幹事長を後継首相に選んだ経過が不透明だと批判を浴びた。

 その後、党参院幹事長、議員会長として小泉、安倍政権を支えたが、07年参院選の惨敗を受け議員会長を辞任し、党運営の第一線から退いた。今年1月、いったんは5選を目指して参院選に出馬する意向を表明。「今までと違い厳しい、苦しい選挙。先頭に立って島根の貴重な1議席を守る」と精力的に活動を続けたが、5月13日の集会中に脳梗塞(こうそく)で倒れ、立候補を断念した。

 長男が出馬を表明し、世襲批判も受ける中で引退する青木氏の姿は、業界・団体との結び付きを背景に結束を誇った参院自民党の「落日」を象徴していると言えそうだ。【中田卓二、細谷拓海】

6570建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/06/17(木) 23:54:40
3年前は中間情勢報道で、鈴木カンが他候補より優勢っていうんで
大河原に入れたら、大河原が100万票超のトップ当選だったんだよなあ

6571チバQ:2010/06/17(木) 23:57:08
>>6543が3

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/feature/fukui1276270464397_02/news/20100612-OYT8T00080.htm
戸惑いの選択 参院選2010ふくい 一覧





<1>民主 遅れる基盤固め
中央政界と地方議会 「ねじれ」

 「このまま朗読することが必要でしょうか」。斉藤新緑議長がしびれを切らすように言った。「職員いじめだ」とヤジが飛び交う中、女性職員は約1時間かけて、すべての意見書案を読み上げた。

 定例県議会最終日の3月17日、自民党系会派「自民党県政会」は、27件の意見書案を提案した。1947年に記録した1会期中の最多件数(14件)を、この日1日だけで軽々と更新した。「政治とカネの問題」の一掃を求めるなど、多くは政権与党を批判する内容。同会派の県議は「民主党に揺さぶりをかける狙い」と明かした。

          ◇    ◇

 昨年8月の衆院選で圧勝した民主党のアキレスけんが、地方での基盤の弱さ。県内では県議38人のうち、自民党県政会が27人を擁する。対する民主党系会派「民主党・一志会」は10人。昨年10月、会派再編で議員数を倍増させたが、それでも約3分の1の人数だ。

 「県議会の最大勢力は自民だが、国への要望は民主の力が必要。気を使わないといけない」。ある県幹部は、政権交代後の苦労を口にする。ただ、北陸新幹線の県内延伸や原子力発電所の安全確保など、主立った県政課題で、両者の主張は重なる部分が多い。「今はいいけど、方向性が大きく異なるテーマが出てくれば大変だ」。県幹部はそう言ってため息をついた。

 民主党は、県議会での劣勢に加え、昨年の衆院選は県内3小選挙区で全敗した。参院選の福井選挙区でも2回連続で敗れ、都道府県で唯一、国政選挙の選挙区で自民に議席を独占された。

 「三段跳び」。民主党県連代表の松宮勲衆院議員がよく口にする言葉だ。昨年の政権交代が、党勢拡大の第一歩となる「ホップ」。参院選は「自民王国」を崩す「ステップ」に。その勢いで、来春の統一地方選を迎え、大きく「ジャンプ」する――。両党の県連などによると、400人近い県内の地方議員のうち、自民党系は約200人に上るのに対し、民主党系は50人弱にとどまる。

 ただ、現在は多数派の自民党側も、支持者離れに苦労している。県議会の自民党県政会は先月、建設業者の業界団体「県建設業連合会」と意見交換の場を持った。冒頭にあいさつした谷口忠応県議は「自民党が下野してから、我々に対して疎遠なよそよそしい態度が見受けられる」と本音を漏らした。

 かつて2人の県議を擁した共産党は、2007年の県議選で議席がゼロに。県内の地方議員は約20人で、民主系の半分以下だ。共産党県委員会の佐藤正雄副委員長は「県民の声を国政の場に吸い上げるため、次回の県議選で何としても議席獲得を」と意気込む。

(2010年6月12日 読売新聞)

6572チバQ:2010/06/17(木) 23:57:58
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/feature/fukui1276270464397_02/news/20100612-OYT8T01051.htm
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<2>民主との距離 模索
首長たちの苦悩 

 土地の約75%を林野が占める越前町。住民の半数超が高齢者の「限界集落」は、9か所を数える。同町織田で先月30日、自民党の高木毅衆院議員が開いた「対話集会」で、出席者の男性があきらめたように口を開いた。「産業がなく、荒れ地も増えた。地方に根付いていたはずの自民党が、いつの間にか違う所を見るようになった」。

 保守地盤の同町で、今年に入って異変が起きた。約10年間にわたって自民党員だったという関敬信(たかのぶ)町長が離党し、同党参院議員の地区後援会長を辞任。その後、参院選に立候補予定の民主党新人の地区後援会長に就いた。突然の転身を、関町長は「予算のうち自主財源の比率が3割未満の越前町にとって、政権与党とのつながりが不可欠」と説明する。国は先月、同町の旧庁舎改修に対する9000万円の補助を内定したが、関係者からは「見返り」とのささやきも聞こえる。

 昨年の衆院選は、県内17市町の首長の大半が自民党候補を支持。同党の県内3小選挙区での議席独占に貢献した。直後の9月、民主党県連が開いた常任幹事会では、敗れた候補が「許し難いことに、選挙区内のすべての首長が相手方についた」と怒りを爆発させた。

 今回の参院選で、民主党県連は“オセロゲーム”をもくろむ。首長たちを「民主党支持」にひっくり返す作戦だ。県連代表の松宮勲衆院議員は「政権与党が民主党に代わったことを、首長の皆さんにわかってもらわないと」とけん制する。

 先月16日。前原国土交通相を招いて小浜市内で開かれた民主党の集会。来賓代表で壇上に立った松崎晃治・小浜市長は「先ほど大臣と会って色々な要望をした。大変いい機会をいただき、心から感謝している」と喜んだ。だが、発言とは裏腹に、心なしか表情に硬さが見られた。

 松崎市長は、かつては自民党県連の副会長も務めた。同党県連幹部は「大臣への陳情と引き換えに、見せしめで登壇させられたのでは」といぶかる。その後、松崎市長は自民党からの離党を表明した。

 ただ、首長の多くは民主党との距離を測りかねている。「民主と自民、どちらの出陣式に出席するかは、ぎりぎりまで情勢を見極めて決める」。そうつぶやいた市長の1人は、まだ答えを出せないでいる。

(2010年6月13日 読売新聞)

6573チバQ:2010/06/17(木) 23:58:42
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/feature/fukui1276270464397_02/news/20100616-OYT8T01289.htm
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<4>摩擦回避民・自両にらみ
 “集票マシン” 

 苦渋に満ちた判断に、業界は大きく揺れた。参院選の福井選挙区(改選定数1)で、県建設業連合会は、民主党の新人と自民党の現職の推薦を決定。約1週間後の5月26日、福井市内で開かれた総会に出席後、民主新人は「大きく時代が動いた」と胸を張った。欠席した自民現職は後日、「2人推薦なんてあり得ない」と不満を漏らした。

 国政選挙で初めて民主党候補を推薦することには、内部で反発の声も強い。ある建設業者は「公共事業費を削減した民主党の支援には抵抗がある」と漏らす。

 だが、別の業者は摩擦回避を狙った“両にらみ”が納得できない。「好き嫌いは関係ない。仕事のためには、政権与党を応援しないとしょうがない」と言い切る。公共事業の減少に加え、採算割れの低価格で入札する「たたき合い」が常態化。会員企業の受注額は、最盛期の3割に落ち込んでいるという。同連合会の松田七男会長は「もし民主の候補が負ければ、中央から公共事業の予算が付かなくなるのでは……」と頭を抱える。

 昨年9月の政権交代は、“集票マシン”として「自民王国」を支えてきた業界団体に衝撃を与えた。選挙での支援は、業界の影響力を強めるという見返りがあってこそ。野党の自民党と距離を置きつつも、県政レベルでの影響力の大きさと長年のしがらみから、どっちつかずの対応が目立つ。

 県農政連も、自民か民主かの答えを出せずにいる。今月10日に福井市内で開いた総会では、「自主投票にすべき」「(自民だけを推薦して)民主党を困らせるべきではない」などの声が相次ぎ、結論を先送りした。

 両方を推薦するのか、自主投票とするのか。県トラック協会は前者を、県医師連盟は後者を選んだ。多くの業界団体の対応からは「どちらにも嫌われたくない」という本音が透けて見える。

 一方、思わぬ手応えを口にするのが共産党だ。「自民支持の団体が、昨年頃から懇談に応じるようになった」という。「自民の政策はおかしいと思っていたが、組織の方針があったので……」との声も聞くといい、風向きの変化を実感している。

 ある建設業者は「誰かに肩入れするなら、水面下で動くしかない。こんなに静かな選挙は初めて」と驚く。誰もが身を寄せた“大樹”を失い、今後の寄る辺を模索する。そんな構図が浮き彫りになっている。

(おわり 高橋健太郎、井ノ口麻子、青木さやかが担当しました)

(2010年6月17日 読売新聞)

6574チバQ:2010/06/18(金) 00:00:05
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000561006120001
【陣営はいま】


(1)「田中党」軸、看板は「民主」
2010年06月12日


【民主党・田中直紀氏】


 「民主党中心の政権が、新たな出直しをしていく気持ちをご理解いただきたい」


 菅直人が新首相に選出された翌日の5日、3選をめざす民主党現職の参院議員、田中直紀(69)は燕市で国政報告会を開き、後援会員らに首相交代への理解を求めた。


 田中は「鳩山首相が退陣したが、厳しい国会運営は変わらない。参院選(の勝利)で、わが党が政治をしやすい状況を作り出してほしい」と訴えた。集まった約270人が、じっと耳を傾けた。


 民主党を「わが党」と呼ぶ田中だが、昨年8月に加わったばかり。選挙のよりどころは、個人の後援会組織だ。


 田中は1998年、新潟選挙区から参院選に初めて立候補。この時は、自民党公認を求めながら無所属となり、約31万3千票で当選。自民党公認で挑んだ2004年は、約36万7千票で再選を果たした。いずれも他の自民党公認候補と並び立っての戦いで、30万票以上を獲得した。


 国政報告会の参加者は「自民から民主になっても変わらない。直紀さんを応援するよ。『田中党』だから」と話す。首相交代にも、後援会幹部は「私たちの選挙には関係ない」と言い切る。


 陣営関係者は「角栄(元首相)が築いた『田中党』が基盤」とみる。田中は、ファミリー企業「越後交通」の社長でもある。各地で後援会の国政報告会を開き、「田中党」の支持固めに力を注ぐ。


 国政報告会の会場で配る田中のパンフレットには、「国土の均衡ある発展を!」の文字。社会的な格差、所得格差の是正をめざす主張だ。田中は景気対策や環境問題などでの公約のほか、民主党の目玉政策である子ども手当や公立高校の授業料無償化にも言及。「子どもの減少を食い止めようと、社会全体が支えるという精神で進めている」と力を込めて説明した。


 一方、今回田中陣営と組んで初めて参院選を戦う民主党関係者には、鳩山政権が「政治とカネ」などの問題で揺れたことに加え、「昨年の衆院選では、(妻)真紀子さんも自民党候補に差を詰められた。『田中党』の力も昔ほどではない」との懸念がある。


 民主党県連が5月中旬に新潟市内で開いた選挙対策本部の会合で、「この前(昨年の衆院選)は民主党に入れた人も、今回は入れない、という人がいる。田中さんの顔が見えないからだ」と、田中陣営との「連携不足」を指摘する声が上がった。


 県連幹部は「県連や労組は事前に計画を練って周知を図るが、田中さんの陣営は1〜3日でぱっと決めてダダッとやる」と、集会開催などのスタイルの違いを指摘。「これまで一緒に活動することがあまりなかったから、うまく連携がとれていない」と話す。


 5月末、田中は新潟市内で民主党県連代表・西村智奈美の後援会が催した懇親会に姿を見せ、「正念場なので、よろしくお願いします」と出席者のテーブルを回り、頭を下げた。ただ、出席者からはこんな声が漏れた。「これまで社会党、民主党を支持してきて、田中さんは一番遠い存在だったからねえ」


 田中は、民主党支持者や推薦する連合傘下の労組に浸透できるのか。「田中党」の票への上積みは、これまでの「距離感」を縮められるかにかかっている。=敬称略(藤井裕介)


      ◇


 参院選の公示が近づく中、新潟選挙区で動きを活発化させている主な立候補予定者の「いま」を伝えます。

6575チバQ:2010/06/18(金) 00:00:47
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000561006140001
【陣営はいま】


(2)政策発信へ「言葉探し」
2010年06月13日


「一生懸命な姿を見てもらう」と中原(左)=5月28日、阿賀野市

【自民党・中原八一氏】



 5月28日午前7時半、阿賀野市の国道交差点で、自民党公認の新顔、中原八一(51)はマイクを握りしめた。



 「民主党政権であってはならないという意思表示をしていただきますよう、お願いします」



 20分の演説で、米軍普天間基地移設問題で民主党を批判し、自民党再生を訴え、増税を示唆した。その間、約500台の車が目の前を通り過ぎた。時折、通勤中のドライバーが窓を開けて手を振った。



 「効果抜群ですよ、ありがとう」。演説を終えた中原は、のぼりを掲げて手伝った支援者を笑顔でねぎらった。



 上機嫌には理由があった。前日、谷垣禎一総裁に呼ばれ、党本部で役員に会っていた。「どんどん新人らしくやってくれ」。力を入れ始めた街頭演説を後押しされた。



 中原は3月まで15年間、県議を務めた。選挙区は新潟市西区から全県に広がった。これまでは、郡部の集会や後援者回りが中心。組織固めは進んだが、都市部での浸透が課題で、焦りもある。陣営は「これからは市部で外に出る」と、街頭活動を増やす戦略を練る。



 中原が参院選に名乗りを上げたのは、自民党が衆院選で大敗し、政権から転落した後の昨年10月だ。同僚県議の小島隆(62)は「地獄の底から手を挙げた」と評する。



 半年がたち、民主党の支持率は半減。谷垣総裁は5月24日、新潟市内で開かれた党県連のパーティーで、約1千人の支持者に語った。「年が明けて雰囲気が変わった。『民主党はたいがいにしてくれ。自民党ならどうするかを語ってくれ』と言われる」



 同時に、自戒も交じった。「自民党も『こういう政策で日本を立て直す』という発信が弱い」。朝日新聞の最新の世論調査では、首相交代で民主支持率は38%に回復したが、自民支持率は14%と低迷が続く。陣営関係者は「ゴルフならOB状態。簡単にはコースに戻れない」と嘆く。



 党と同様に、中原もまた、有権者の心をつかむための言葉を探しあぐねている。



 5月29日、新潟市内で開かれた小島の女池地区後援会の懇親会。演説後、酒をつぎに回った中原に、亀田郷土地改良区の元理事長である上之山喜男(76)が「民主党の土地改良予算の削減がひどい」と話した。



 上之山は「土地改良は農業の基盤。身近な問題を話してくれたほうが、候補者に関心が持てる」と感じていた。中原は演説で「地方のことについては、よく知っております」と訴えたが、具体的な問題には触れていなかった。



 中原は県議時代、建設公安委員長などを務め、公共事業に支えられる地元経済を見てきた。国の予算で公共事業費は前年度比18%減った。「コンクリートから人へ」の方針は、地方の実情にそぐわないと感じる。一方で、陣営内にも「今の30代、40代の建設会社員には、公共事業で目先の仕事が増えるより、景気そのものをよくして欲しいと考える人も多い」との声がある。



 民主党の菅直人新首相が誕生した4日夜、中原はぽつりと漏らした。「民主党の批判をしすぎても票は逃げる」。そしてこう考える。「15年の県議経験と結びついた今後の政策を、もっと具体的な言葉で表現できればいいんだろうね」=敬称略(大内奏)

6576チバQ:2010/06/18(金) 00:01:27
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000561006140002
【陣営はいま】


(3)「連立」の実績、街宣に力
2010年06月14日


休日の午後、新潟市中央区の古町で街頭演説する近藤(左)=5月16日

【社民党・近藤正道氏】



 6日午後、再選をめざす現職の近藤正道(63)は、新潟市南区の中之口川で行われた白根大凧(おおだこ)合戦の会場近くに立っていた。お祭りやイベントで演説やチラシ配りは嫌われる。ひたすら「近藤です」とあいさつする。



 会場から100メートルほどの商店街を歩行者天国にした「お祭り広場」は、休憩する家族連れでにぎわっていた。ノーネクタイのワイシャツ姿で日焼けした顔の近藤に、握手を求めてくる人もいる。



 「前は、組織を渡り歩くだけだったね」。引き揚げる際、近藤はトップ当選した6年前との違いを口にした。



 社民党の顔である近藤は6年前、野党共闘の無所属で連合の全面支援を受け、42万票以上を獲得。だが、今回は民主党の具体的な協力はない。



 昨夏の総選挙で、比例の社民票は県内で約8万。組織に頼っていては「展望がない」と認める近藤は今、この「露出作戦」に力を注ぐ。通勤時間の新潟駅前や休日の万代シテイ、サッカーJ1アルビレックスやプロ野球の試合会場。車1台、数人でどこにでも行く。県内全域から人が来る場所が狙い目だ。



 いかに幅広い層、特に無党派層に訴えるか。昨年12月の立候補表明の前、陣営は無所属になることも検討したが、社民党公認で連立政権の実績を強調する路線を選んだ。



 秘書の山田達也(55)が「連立仕事人」のキャッチコピーを提案すると、近藤は言った。「うん、おれの気持ちにぴったりだ」



 民主、国民新、社民3党の政策合意にかかわり、地味な仕事に汗を流したとの自負が「仕事人」を名乗らせた。



 無駄な公共事業を減らし、その分の財源を社会保障に回す「コンクリートから人へ」を掲げ、子ども手当や高校授業料無償化など連立政権の「生活再建」の実績を叫ぶ。



 結局、社民党は「沖縄」の一点で連立を離脱。近藤は党本部の姿勢に納得できず、無所属になる意向を表明した。



 1日夕、近藤は新潟駅前でマイクを握った。山田らが掲げたポスターは、連立3党の党首が握手する写真が載っていた右上部分が斜めに切り取られ、真っ白だ。



 ただ、3党合意の実行を訴える近藤の姿勢は変わらない。ポスターは、国民新党の亀井静香前金融相と7月末に開く演説会の宣伝用だ。郵政改革法案、労働者派遣法改正案で連携する亀井との関係維持は、連立政権の成果にこだわる近藤の姿勢の表れだ。



 一方、元自民党の亀井を嫌う社民党支持者には、亀井の写真が載った右下部分を切り取る人もいるという。



 無所属になって社民色を薄めつつ、従来の仲間もつなぎとめたい近藤は、離党しない方針だ。支持者の「最大公約数」を考えた結果だという。



 「(護憲など)私の信条の根本にあるところを担保する意味で、党籍は残す」。近藤は5日、新潟市中央区であった社民党の会合で説明した。 



 他党の目は冷ややかだ。「見え見えだ。当選したら、本当に無所属で活動するのか」。近藤は前回、当選後半年で社民会派入りしている。



 連立離脱の翌日、新潟市西区の事務所で、近藤が言った。「『国会の仕事人』はどうかなあ」。新しい政策チラシのために、「連立仕事人」を超えるキャッチコピーは見つからない。
=敬称略(吉武祐)



   ◇

6577チバQ:2010/06/18(金) 00:02:03
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000561006160001
【陣営はいま】


(4)非「民」「自」の受け皿狙う
2010年06月16日


支持者と握手する武田=5月22日、糸魚川

 「新潟選挙区の立候補予定者の中で、普天間基地の辺野古移転に明確に反対しているのは、私1人です!」


 鳩山由紀夫前首相が辞任を表明した2日の午後。新潟市中央区の万代シテイで、共産党公認の武田勝利(46)が声を響かせた。5月下旬から8日間かけて、魚沼地方や糸魚川、佐渡まで巡る「全県キャラバン」を終えたばかり。日焼けした額に、汗がにじむ。


 武田は、2005年の衆院選、07年の参院選、昨年の衆院選に続く立候補。大敗続きだが、今回は「今までにない手応え」を感じるという。「日米同盟見直し」などの主張は変わらないが、周囲の状況は違う。「期待した民主党政権に失望し、でも自民党政治には戻りたくない、という有権者の受け皿となれる」


 4月中旬、党は「改選数2以上の全選挙区での議席獲得を目指そう」と目標を大幅に上方修正した。強気の裏には、不況のしわ寄せを受ける若者の間の「蟹工船」ブームと党員増に加え、昨年の政権交代以降、党が挑んだ「変化」への好感触がある。


 2月、武田ら党県委員会のメンバーは、画期的な意見交換の場に出席した。相手は、長い間、自民党の強力な支持基盤だった県土地改良事業団体連合会(県土連)。政権とのパイプを失い、政治との新しいかかわり方を模索していた県土連と、支持層を広げたい共産党の思惑が一致した。


 県土連の大島洋介専務理事は「いいヒントを数多く得た。もっと早くこういう場を設ければよかった」。共産党が昨夏の総選挙のマニフェストに掲げた「安全な食料を日本の大地から」という言葉に共感し、「少しアレンジして、まねしてもいいですか」と武田らに尋ねたことは、党の集会で語り草だ。


 武田らは県土連以外にも、農協、県医師会や県漁業協同組合連合会など、自民党の支持基盤だった団体との対話を展開。先入観を捨て、政策を理解してもらうのが狙いだ。


 中央では、志位和夫委員長が4月末から5月上旬、核不拡散条約(NPT)再検討会議出席のため、共産党トップとして初めて訪米。ワシントンで米国務省高官と会談し、「独占資本主義」と批判してきた米国との直接対話を打ち出した。訪米に同行した党参院国会対策委員長の井上哲士(52)は5月下旬、武田の応援で県内入りし、「主張すべきことははっきり主張する。それが外交だ」と演説した。


 とはいえ、「共産党アレルギー」が残る現状に、現場にはあきらめ感も見える。


 糸魚川市での街頭演説に訪れた、根っからの共産党支持者という元高校教諭の男性(67)は、集まるのは「いつも見かける面々ばかり」と話した。「二大政党のていたらくでチャンスだと言うが、そんなに期待はできないよ」


 党の古参で新潟市議9期目の渋谷明治(71)は「党も支持者も『負け犬根性』から抜けきれないのが最大の壁かもしれない」と指摘する。


 だが、武田は「ちょっと話を聞いてみようかという人が増えた雰囲気は感じる」と言う。柔軟路線に脱皮する動きを、足元で生かせるのか。「今までは、接触する有権者の規模が圧倒的に足りなかった。どれだけの人に声が届くかが勝負」と意気込んでいる。=敬称略、おわり(伊木緑)

6578チバQ:2010/06/18(金) 00:08:15
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100617/plt1006171248001-n2.htm
東国原、参院選に“悲鳴”「感染飛び火したらどうする」2010.06.17

 与野党が参院選に向け本格的に動き出す中、口蹄(こうてい)疫が収束する気配もない宮崎県では、東国原英夫知事(52)から「選挙どころではない」と“悲鳴”が上がった。

 東国原知事は、県庁で経済団体幹部と会った席上、参院選について「人や車が全県的に動くので、非常に危機感を持っている。選挙中に(感染が)飛び火したら誰が責任を取るのか」と述べ、危機感をあらわにした。

 口蹄疫は16日も新たに宮崎市に隣接する国富町で感染疑いの牛が見つかるなど、被害が5市6町にまで広がった。

 こんな現状だけに、東国原知事も「宮崎では選挙どころではない。非常事態宣言で不要不急の外出を自粛してもらっている中、選挙は民主主義の手続きなので、きちっとやってくださいとアナウンスすべきか、すごく迷っている」と困惑。さらに「候補者は選挙カーを走らせず、テレビや新聞などで平等に討論すればいいのではないか」と持論を語った。

6579チバQ:2010/06/18(金) 00:23:45
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/all/CK2010061702000140.html
浮動票に照準、巻き返し… 戦略練り臨戦態勢
2010年6月17日

第174通常国会が閉幕し、衆院本会議場を出る議員ら=16日


 通常国会が閉幕し、与野党は7月11日の参院選に向け、いよいよ戦いの火ぶたを切った。党首は気勢をあげ、候補者もほぼ整った。各党の目標と戦略は−。

◆民主、浮動票に照準
 菅直人首相は16日の参院議員総会で「参院選の勝利が鳩山(由紀夫)前首相と小沢(一郎)前幹事長の辞任に報い、安定政権を実現することになる」と表明した。

 民主党は選挙区61人(江田五月参院議長を含む)、比例代表45人の計106人を擁立。「6年前の参院選で獲得した議席(50議席)か、現有議席(54議席)をまずクリアできるかどうかが大きな目標」(首相)とし、国民新党や与党系無所属と合わせ与党過半数維持を狙う。

 首相や枝野幸男幹事長、蓮舫行政刷新担当相ら「脱・小沢」色の濃い閣僚や党幹部が全国行脚し、浮動票を狙う。一部選挙区では国民新党のほか、社民党とも選挙協力する。

 民主党と連立与党を組む国民新党は選挙区2人、比例代表7人を擁立。亀井静香代表は記者会見で「全員が勝ち抜く」と述べた。

◆自民、巻き返しへ背水
 一方、自民党の谷垣禎一総裁は党代議士会で「菅政権はあらゆる問題を隠ぺいし、支持率の高いうちに選挙になだれ込もうとしている。鉄ついを下し、戦わないといけない」と戦闘宣言。谷垣氏は与党を過半数割れに追い込めなければ辞任するとしている。

 同党は選挙区49人、比例代表35人の計84人を擁立。「改選第一党を目指すべきだ」(石破茂政調会長)とし、3年前の前回選で惨敗の原因になった1人区に重点を置く。

 公明党は選挙区3人、比例代表8人を擁立、改選11議席の死守を掲げる。山口那津男代表は「2大政党に飽き足らない民意は増大している」という。

 共産党は選挙区46人、比例代表18人を擁立。比例代表の改選4議席からの上積みなどに力を注ぐ。志位和夫委員長は「公示までに有権者の過半数と対話し、上げ潮をつくる」と強調する。

 社民党は選挙区9人、比例代表5人を立て、改選3議席の倍増が目標。福島瑞穂党首は「ぶれずに、約束したことは必死で実現する」と意気込む。

◆みんなの党は2けた狙い
 みんなの党は2大政党に不満を持つ層の受け皿を目指し、全都道府県に選挙区か比例代表候補を割り当てる「四十七士」作戦を展開。小党ながら、選挙区20人、比例代表22人の計42人の擁立にこぎつけた。10議席以上を獲得しての躍進を期す。渡辺喜美代表は菅政権を「大きな政府路線」と批判。自民党も「崩壊寸前」と切り捨てる。

 たちあがれ日本の平沼赳夫代表は「民主党政権が続けば日本は滅びる」と主張。選挙区4人、比例代表9人を立て議席獲得を目指す。

 新党改革は選挙区7人、比例代表5人を擁立。国民に人気の高い舛添要一代表を前面に出し議席獲得を狙う。舛添氏は「民主党に参院で過半数を許してはいけない」と訴える。

 (城島建治、大杉はるか)

6580名無しさん:2010/06/18(金) 00:35:52
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100617-OYT1T00985.htm
50か60か…勝敗ラインで政府と民主綱引き
 参院選の勝敗ラインを巡る政府・民主党内の綱引きが激しくなってきた。

 仙谷官房長官は17日午前の記者会見で、勝敗ラインについて「ひそかな目標として過半数でもいいが、参院選で50(議席)を取るのは大変だから、現有議席の54を明示的目標として掲げるのは、なかなか大きい目標だ」と述べた。

 菅首相は、2004年参院選での民主党の獲得議席数の50と、その後の入党者を含めた改選議席54のいずれかを勝敗ラインとする考えを示している。仙谷長官の発言は、低めの数字を挙げる首相の考えを後押ししたものだ。

 一方、民主党内では、参院執行部を中心に「単独過半数が望ましい」(輿石東議員会長)と、単独過半数となる60議席を目標にするよう求める声が相次いでいる。

 参院民主党には小沢一郎前幹事長に近く、菅首相と距離を置く議員も多い。高いハードルを首相に課すことで、実現できなかった場合の責任論につなげようとの思惑も見え隠れしている。

 9月末の首相の民主党代表としての任期切れに伴い、同党では代表選が予定されている。首相やその周辺は、小沢グループの動きを警戒しており、勝敗ラインを巡る神経戦は当面続きそうだ。

(2010年6月17日21時03分 読売新聞)

6581チバQ:2010/06/18(金) 00:38:06
>>6265
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100617-OYT1T00582.htm
社民の謝罪文要求、民主は応じず…富山
 参院選富山選挙区に民主党公認で出馬する相本芳彦氏(54)を推薦する条件として、社民党県連が謝罪文を求めている問題で、民主県連は16日、富山市内で自治体議員団会議を開き、社民側に提出する最終文案を決めた。

 社民側に配慮したとするものの、謝罪する文言は入っていないという。

 18日にも両県連の幹事長レベルで協議し、最終決着を目指すが、社民側が受け入れるかが焦点だ。16日に国会が閉会し、参院選の日程が24日公示、7月11日投開票に決まったことで、各党の動きが加速した。

 民主側は、社民側から提示された文書の素案について検討してきた。会議後、坂野裕一・県連幹事長は、謝罪する文言について、「入れていない。柔らかい内容にした」と否定した。県連幹部は「謝罪の文言を盛り込めば、今後の選挙でも社民に伺いを立てなくてはならない」と述べ、会議でも全会一致で入れないことを決めたという。

 一方で、坂野氏は、相本氏の選挙戦については「大変厳しい」とした。「社民党の推薦をいただけるとありがたい」として社民側にも譲歩を求め、18日をめどに両県連の幹事長同士による協議を呼びかける考えを示した。合意に至れば、民主県連は19日に常任幹事会を開き、文面提出を機関決定するという。

 ただ、社民県連は、又市征治代表(党副党首)が「参院選富山選挙区で自民党から議席を奪還するのが共通の目的」として、選挙協力に前向きな姿勢を示しながらも、謝罪する文言をあくまで求めている。このため、協議が成立するかは依然不透明だ。

 坂野氏は、協議が成立しない場合も、「(24日の)公示まで話し合いを続ける」としたが、選挙戦直前になることから、「実質的な最終期限は19日(の常任幹事会)」との認識を示した。

国会閉会各党に動き
 参院選富山選挙区では、他の2陣営も緊張感を漂わせ、自民党公認で立候補予定の野上浩太郎氏(43)は16日、企業を回り、支持固めを図った。自民県連は今週末、県議や市議が地元のスーパーなどで、マニフェスト(政権公約)を記載したビラをまき、政策を訴える。

 共産党県委員会の反保直樹委員長は16日、「今度の選挙は政権選択ではなく、政策が問われる」と強調。公認候補予定者の高橋渡氏(47)も朝からJR富山駅前などで街頭演説し、政策を訴えた。

(2010年6月17日17時15分 読売新聞)

6582チバQ:2010/06/18(金) 00:41:39
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20100617-OYT8T00051.htm
民主県連、書面に「謝罪」入れず
相本氏の推薦不透明
 参院選富山選挙区に民主党公認で出馬する相本芳彦氏(54)を推薦する条件として、社民党県連が謝罪文を求めている問題で、民主県連は16日、富山市内で自治体議員団会議を開き、社民側に提出する最終文案を決めた。社民側に配慮したとするものの、謝罪する文言は入っていないという。18日にも両県連の幹事長レベルで協議し、最終決着を目指すが、社民側が受け入れるかが焦点だ。16日に国会が閉会し、参院選の日程が24日公示、7月11日投開票に決まったことで、各党の動きが加速した。

 民主側は、社民側から提示された文書の素案について検討してきた。会議後、坂野裕一・県連幹事長は、謝罪する文言について、「入れていない。柔らかい内容にした」と否定した。県連幹部は「謝罪の文言を盛り込めば、今後の選挙でも社民に伺いを立てなくてはならない」と述べ、会議でも全会一致で入れないことを決めたという。

 一方で、坂野氏は、相本氏の選挙戦については「大変厳しい」とした。「社民党の推薦をいただけるとありがたい」として社民側にも譲歩を求め、18日をめどに両県連の幹事長同士による協議を呼びかける考えを示した。合意に至れば、民主県連は19日に常任幹事会を開き、文面提出を機関決定するという。

 ただ、社民県連は、又市征治代表(党副党首)が「参院選富山選挙区で自民党から議席を奪還するのが共通の目的」として、選挙協力に前向きな姿勢を示しながらも、謝罪する文言をあくまで求めている。このため、協議が成立するかは依然不透明だ。

 坂野氏は、協議が成立しない場合も、「(24日の)公示まで話し合いを続ける」としたが、選挙戦直前になることから、「実質的な最終期限は19日(の常任幹事会)」との認識を示した。

国会閉会各党に動き 参院選富山選挙区では、他の2陣営も緊張感を漂わせ、自民党公認で立候補予定の野上浩太郎氏(43)は16日、企業を回り、支持固めを図った。自民県連は今週末、県議や市議が地元のスーパーなどで、マニフェスト(政権公約)を記載したビラをまき、政策を訴える。

 共産党県委員会の反保直樹委員長は16日、「今度の選挙は政権選択ではなく、政策が問われる」と強調。公認候補予定者の高橋渡氏(47)も朝からJR富山駅前などで街頭演説し、政策を訴えた。

(2010年6月17日 読売新聞)

6583名無しさん:2010/06/18(金) 01:35:47
★日本人女性が中国人に集団で暴行されてる映像!
「悲鳴に振り向くと」←で検索するとヒットします。
日本の新聞やテレビが隠して報道しない事実。
まだ日本人の1/1000しかこの動画をみてません。
(少しでもコピペ協力感謝します!(-人-;)(;-人-) ユルセ管理の人)

6584名無しさん:2010/06/18(金) 20:32:16
どのあたりでしょうかねぇ

自公協力、参院選で一部復活
6月18日(金) 18時59分配信

 参院選での与党過半数阻止を目指して自民、公明両党が、連立時代の選挙協力を一部地域で復活させる方向で大筋合意したことが18日、分かった。西日本の激戦区を中心に10選挙区前後を想定、情勢の変化に応じて増やす可能性もある。両党は、野党転落後は昨年10月の参院神奈川、静岡両補欠選挙で協力が成立しないケースが相次いでいた。迎え撃つ民主党は社民、国民新両党との選挙協力を継承し、票の上積みを狙う。
http://news.mag2.com/main/51559/detail

6585湖国の雄 ◆sOg2M2HYaA:2010/06/18(金) 20:59:38
皆さんお疲れ様です

参院滋賀
自民  武村
民主  林
無所属 小西

小西は、京都にあるNPO法人が後押ししてます
選挙期間中は小西本人がフィリピンに戦争遺骨回収に行ってるので
NPOが中心に選挙活動します
事務所は京都に構え
ポスターのみ貼って、街頭行動はしない
小西が7月9日に帰ってくるので10日に彦根で集会をして
締めくくると記者会見で発表しちゃいました。

前代未聞の選挙戦術です

県知事とダブルですので
民主は嘉田と連携することが決まり

自民は上野と武村で連携
現職の国会議員居ない悲惨な状況で下部組織もほとんど知事選中心

民主&圧勝ムード・・・・

以上選挙結果でした

6586チバQ:2010/06/18(金) 22:38:01
http://www2.asahi.com/senkyo2010/news/SEB201006180042.html
握手自粛・車から降りない…口蹄疫対策、選挙戦に波及2010年6月18日22時16分

 家畜の伝染病、口蹄疫(こうていえき)被害が広がる宮崎県が、異常な形で参院選を迎えようとしている。感染拡大防止のため、県選挙管理委員会が立候補予定者や各政党に「握手の自粛」や「選挙カーからなるべく降りないこと」などを要請。一方、陣営の中には、感染自治体での候補者ポスターの張り出しを県選管がするように申し入れたところも。選挙カーによる呼びかけを自粛する陣営もあり、異例の静かな選挙戦に突入しそうな様相だ。

 宮崎県では11市町で口蹄疫が発生。10市町には現在も家畜の移動が制限される地域が設定されている。東国原英夫知事が発した非常事態宣言で、県民には不要不急の外出を控えることなどが要請されており、人の集まる催しも延期や中止が相次いでいる。

 県選管の要請は17日付。選挙カーなどの車両について「連呼については住民の心情などに配慮する」と例示。個人演説会や街頭演説は「自粛が望ましいが、畜産農家の出席は要請しない」などとした。公職選挙法上、運動を禁じることはできないが、同選管は「住民感情を考えたお願い」と説明している。

 一方、民主党県連は18日、発生地域での運動自粛を表明。県選管に対し、当該自治体では県選管が特例で候補者全員のポスターを張り出すよう申し入れた。人や車が出入りすることで感染の危険性があることに配慮したという。同党公認で宮崎選挙区(改選数1)に立候補を予定する新顔の渡辺創氏(32)は記者会見で、「県が選挙活動を控えることを要請するのであれば、有権者の知る権利を守る意味で、ポスターを一括して掲示して欲しい」と述べた。

 同じく立候補を予定する自民現職の松下新平氏(43)の陣営は、発生地域でもポスターを張る準備はするが、集会については「案内はするが動員はしない」方針だ。18日に新たに宮崎市で感染疑い例が確認されるなど事態が動くため、選挙カーによる街宣も幹線道のみにとどめる可能性もあるといい、「実情に応じた対応を臨機応変にとらざるを得ない」と悩む。

 共産新顔の馬場洋光氏(41)は「候補者は有権者に自分の考えをきちんと伝える責任もある」として、ポスターは自陣営で張り出す意向。「発生農家の近くでは選挙カーを走らせないよう配慮はするが、一律に『この地域では一切活動しない』と決めたりはしない」と話す。

 県選管によると、移動制限などが続く10市町には2156カ所の掲示場がある。選管は民主の申し入れについて、「発生地域では防疫活動にも自治体職員がかかわっている。対応が可能か、申し入れを預かって検討する」としている。

6587チバQ:2010/06/18(金) 22:46:57
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010061801021
「抱きつき作戦」に困惑=消費税で差別化に誤算−自民
 自民党は、菅直人首相が消費増税について、同党参院選公約の10%を「参考にしたい」と発言したことに困惑を隠せない。自民党が消費税アップの水準を明示したのは、選挙戦で民主党との違いをアピールできる絶好のテーマと考えたからだ。しかし、首相の「抱きつき作戦」で、争点がぼけてしまうと危惧(きぐ)している。
 「財政再建という川を渡るのに、自民党の背中におんぶしていこうと言っているふうに感じる。政権党は『参考』と言わずに、自分たちの考えをはっきり示すべきではないか」。自民党の谷垣禎一総裁は18日午後、記者団を前に、首相発言を痛烈に皮肉ってみせた。
 自民党内では、消費税引き上げ幅を公約に盛り込むことに否定的な声もあった。しかし、財政赤字が深刻化する中、財政再建に真正面から取り組む姿勢を訴えた方が「バラマキに流れる民主党政権との違いを示せる」と判断。執行部はあえて有権者に負担増を強いる政策に踏み込んだ。
 ところが、「消費税10%」に同調するかのような首相の発言で、そのもくろみは肩すかしを食った格好。沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題でも、鳩山前政権は迷走の揚げ句、自民党政権が決めた現行計画に回帰する流れとなっており、谷垣氏は「普天間も自民党案に近づいてきた」と苦々しく語った。
 民主党政権の「現実路線」への転換とも言える動きに、自民党内からは「ますます自民党離れが続く」(閣僚経験者)と懸念する声が出ている。「自民党と違うことばかりやろうとして結局、行き詰まった」。谷垣氏がこう語ったように、同党としては民主政権の「未熟さ」への批判を強めるしかないのが実情だ。(2010/06/18-20:37)

6588チバQ:2010/06/18(金) 22:48:38
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100618-OYT1T00844.htm
堀内さん出馬響く、自民応援「無理」…山梨公明
 公明党山梨県本部の秋山雅司代表と安本美紀幹事長は17日、甲府市の自民党県連会館を訪れ、同県連の皆川巌幹事長に対し、7月の参院選で山梨選挙区は自主投票とすることを伝えた。

 山梨選挙区には自民党の新人、宮川典子氏が立候補する予定で、同党県連が公明党県本部に対し推薦を要請をしていた。自民党は参院比例選に甲府市出身で読売巨人軍前監督の堀内恒夫氏の擁立を決めている。自主投票となった理由について、秋山代表は記者団に対し、「堀内氏の出馬表明で公明党が比例選で擁立する候補への票を確保することが厳しくなり、他党の選挙まで手が回らなくなった」と説明した。

 皆川幹事長は「(宮川氏への)影響はあると思うが、これまでの長いつきあいがあるので反民主という共通の目標に向かって歩調を合わせて戦っていきたい」と話した。

(2010年6月18日17時29分 読売新聞)

6589チバQ:2010/06/18(金) 22:52:40
衆院選でも民主党応援したよなあ この人
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100618ddlk06010089000c.html
選挙:参院選 土田・東根市長、民主・梅津氏を支持「市の発展にパイプ必要」 /山形
 東根市の土田正剛市長は毎日新聞の取材に、参院選山形選挙区(改選数1)で民主新人の梅津庸成氏(43)を支持すると明らかにした。土田市長は自民県連元幹事長で、93年の知事選には自民推薦で立候補した。しかし、昨年8月の衆院選では一転して民主の近藤洋介衆院議員を支援した。

 梅津氏を支持する理由について土田市長は「民主党が政権与党になった今、市の発展のためには国との強固なパイプが必要。市長として市民に責任を果たさなければならない」と説明した。土田市長は衆院選で近藤氏を支持した時は「民主を応援するのではなく、あくまで個人への支援」としていた。また、梅津氏が山形東高、慶大の後輩に当たることも支持する理由に挙げた。19日に同市で開く自身の後援会の会合に梅津氏を招き支持者に紹介する予定。

 土田市長は梅津氏が参院選への立候補を表明した翌3月10日に近藤氏と梅津氏から支援の要請を受け、先月までに支持を決めていた。【林奈緒美、浅妻博之】

6590チバQ:2010/06/18(金) 22:57:25
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/06/20100618t41020.htm
参院選・秋田 民主・自民、顔が命ポスター合戦

鈴木氏のポスターの横に、石井氏のポスターがある男鹿市の国道交差点。参院選の公示を前に、立候補予定者の「分身」が火花を散らしている


 参院選秋田選挙区(改選数1)で24日の公示を前に、ポスターを使ったPR合戦が繰り広げられている。自民党が立候補予定者と秋田県議らの顔を並べたポスターでアピールする一方、民主党は知名度の高い田中真紀子元外相のポスターを使って支持拡大を図る。両陣営は前哨戦で「分身」とも言えるポスターをうまく活用することで、選挙戦を優位に進めたい考えだ。

 政党各党のポスターが並ぶ男鹿市の国道101号交差点。民主党現職の元アナウンサー鈴木陽悦氏(61)と、以前から鈴木氏と親交のある田中元外相を上下に配したポスターの横に、自民党新人の元プロ野球選手石井浩郎氏(45)のポスターがあった。
 2004年と07年の参院選で現職が落選の憂き目にあった自民党は今回、石井氏の知名度を最大限に生かす戦術に出た。ポスター攻勢はその一つだ。
 県議会(定数45、欠員1)で27人を占める自民党の各県議は、石井氏と上下に写るポスターを県内約3000カ所に設置した。石井氏の支持拡大はもちろん、「参院選は自分たちの選挙」と、来春の県議選を見据える。
 ある県議は「約400カ所にポスターを張った。支持者からの反応は上々だ」と話す。
 ポスター戦術は、支持基盤が弱い民主党にとっても、知名度を高める有効な手段となる。鈴木氏と田中元外相のポスターは県内1000カ所以上にある。
 陣営関係者は「田中氏は知名度も実力もあるのでお願いした。党員やサポーターに多くの場所に張ってもらった」と効果に期待する。
 ポスターで知名度アップを図る両陣営。全国で5番目に広い選挙区だけに狙いは分かるが、有権者からは「ポスターは見るけど、肝心の立候補予定者本人が来ない」という声も聞かれる。
 秋田選挙区はこのほか、共産党新人の党地区委員長藤田和久氏(61)が立候補を予定している。


2010年06月18日金曜日

6591チバQ:2010/06/18(金) 22:59:37
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20100618-OYT8T00071.htm
自公 比例選対応で溝
決戦の構図 参院選2010中


事務所開きで、決意を語る高橋雪文氏(右)。左から2人目が小野寺有一氏(5月15日、盛岡市上田で)  「民主党の本質は何も変わっていない」

 9日夜、盛岡市内のホテル。岩手選挙区に自民党公認で出馬する新人、高橋雪文氏(39)は、支持者ら約550人を前に、最近頻繁に使う言葉で民主党批判のトーンを強めた。

 14日に県議を辞職した高橋氏は、胸元にフルネームが書かれたネームプレートを付けることが多い。県議辞職後の記者会見で、「盛岡以外では、ほとんど名前も顔も知られていなかった」と述べ、今は知名度不足を解消しようと必死だ。

 自民党は、参院選で高橋氏に加え、比例選に小野寺有一県議(43)も擁立した。

 選挙区の候補公募に失敗したこともあり、2人が出そろったのは4月末と遅れた。だが、鳩山前内閣の支持率低迷に乗じ、民主党の小沢一郎前幹事長の「独裁的な政治手法」と、「政治とカネ」の問題を2人で真っ正面から攻撃する腹づもりで、小野寺氏のポスターには「小沢政治にNO」との言葉を盛り込んだ。

 高橋、小野寺両氏は40歳前後で、60歳代の民主党の主浜了、工藤堅太郎両氏の現職コンビよりずっと若いのも強み。選挙区選と比例選で岩手自前の候補を擁立するという自民党県連の青写真は現実になった。

 ところが、6月に入り、鳩山、小沢両氏が突如、辞任を表明。菅内閣は、組閣や党役員人事で「脱小沢」を鮮明にし、支持率もV字回復した。「小沢政治にNO」は、少なくとも表面的には実現に近付いた。

 高橋氏らは、民主党の本質が変わっていないことを強調する方針に転換することを余儀なくされている。

      ◇

 自民党は、昨年の衆院選で県内の党所属国会議員がゼロになった上、政権も民主党に明け渡し、支持基盤は揺らいだ。国政とのパイプを強みに長年、支持を得てきた県農協政治連盟や県医師連盟などの職域団体は、民主党推薦や自主投票に転じた。

 こうした中、小野寺氏の擁立で最もいら立ちを募らせるのが、昨年まで9年間連立政権を組んでいた公明党だ。

 公明党は、岩手選挙区で候補を立てていないが、比例選を重視しており、東北・北海道エリアで新人を擁立する今回参院選は、特に力が入る。ただ、昨年衆院選まで、小選挙区の票は自民党に集め、比例票は公明党にという選挙協力は、全国に比べ公明党の得票率の低い本県では活発でなかった。

 加えて、今回は自民党が比例選に小野寺氏を擁立したことで、「比例は公明に」の戦術は困難に。支持母体の創価学会の県幹部は、「選挙区は事実上の自主投票になるだろう」とため息をつく。

 昨年、「野党」に転落して臨む初の国政選挙。民主党の壁は、自民党にとっても、公明党にとっても、かつてなく高い。

(2010年6月18日 読売新聞)

6592チバQ:2010/06/18(金) 23:00:15
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20100617-OYT8T01133.htm
30万公明票自民接近
参院選挙区...比例と一部バーター
 参院選千葉選挙区(改選定数3)で、30万票以上を動かすとされる公明党の動向が注目されている。同選挙区に候補者を立てない同党は、他党と党同士の協力はしないが、個々の陣営レベルで比例選とのバーター協力は可能との立場だ。接近を図る自民党の候補予定者もおり、選挙協力の成り行きが関心を集めそうだ。

 17日夜、自民党から立候補予定の猪口邦子氏の決起集会が、君津市の市民文化ホールで開かれた。来賓が並ぶ壇上に、公明党県本部幹事の藤井修・君津市議の姿があった。司会者から紹介されると、立ち上がって「この戦いは絶対に負けられない」とあいさつ。今回の参院選に絡み、自民候補予定者の集会に県本部役員が出席したのは初めてだ。

 猪口氏は5月29日、千葉市内の公明党県本部を訪ね、吉野秀夫代表代行、藤井弘之幹事長と会談。県本部は比例選で長沢広明氏を推すが、この日と前後して、自民県議の一部は街頭で「選挙区は猪口、比例選は長沢」と呼びかけ始めた。別の県議も「公明党と10年も連立を組んでいれば、自分の後援会で公明に票を入れてくれる人がいる」と打ち明ける。

 吉野氏は「個々の陣営同士の関係で協力することはあるが、県本部として選挙協力する話にはなっていない」と静観する。

 公明党は昨年8月の衆院選で下野するまで、10年にわたって自民党と連立政権を組み、選挙でも協力関係を深めてきた。創価学会を支持母体に持ち、県内で獲得した国政選挙の比例票は、2007年参院選、昨年の衆院選ともに34万票。自民党関係者も「公明票がないと選挙に勝てない」と言うほど存在感を高めた。

 野党になったことで両党間の選挙協力は白紙になったが、地域レベルで関係が続いているところは少なくない。公明党は民主党政権への批判を強めており、今回の参院選も「協力するなら自民党しかない」(幹部)のが実情だ。

 公明党県本部は比例選で「県内50万票」と目標を高く置くが、長沢氏は北関東ブロック選出の元衆院議員で、知名度向上が大きな課題になっている。比例選の票を確実に伸ばしたい公明党と、「来年春の県議選で公明票をもらうのが目的」と本音をのぞかせる自民党の一部県議の動きが、バーターという形で表れているとも言える。

 千葉選挙区には、自民党から椎名一保氏も立候補を予定する。ただ、椎名氏を支援する県議の多くは、比例選で同党から出る県議の臼井正人氏に力を入れており、公明党が椎名氏側と選挙協力する可能性はないとみられている。

(2010年6月18日 読売新聞)

6593チバQ:2010/06/18(金) 23:04:41
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100614/stm1006142310014-n1.htm
【2010参院選・埼玉直前情勢】(1)民主・「風」に翻弄される危うさ (1/2ページ)
2010.6.14 23:08

このニュースのトピックス:選挙・埼玉

新人の大野元裕氏(右)のお披露目となった民主党県連の新春の集いで挨拶する枝野幸男氏(中央)。現職の島田智哉子氏も登壇=1月18日、さいたま市浦和区 「枝野(幸男)さんに幹事長は受けない方がいいと電話したんですよ。冗談ですけど」

 5日、民主党埼玉県連の緊急常任幹事会。冒頭、県連代表代行の山根隆治からこんな軽口が飛び出すほど、雰囲気は明るかった。

 首相の鳩山由紀夫が2日に退陣を表明、幹事長の小沢一郎も辞任の意向を示したことで、「政治とカネ」「普天間問題」の不手際を指摘された民主党の負のイメージは一新された。軽口が出るのも無理はない。

 県選挙区で、現職の島田智哉子(47)と新人の大野元裕(46)を擁立する民主。席上、出席者からは「2人当選は可能」と威勢のよい声も上がった。だが、わずか3週間ほど前、だれがこんな“追い風”を予想しただろうか。

   □   □

 「予想以上の逆風だ」「このままでは民主党はバラバラになる」

 5月15日、県連常任幹事会の席上、島田、大野の両陣営から不満が噴出した。まさに、鳩山内閣が普天間問題をめぐって迷走していた時期だ。

 県連幹事長の高山智司は記者団に「両陣営とも支持率低下を嘆き、抜本的な戦略の練り直しを求める声が相次いだ」と説明した。

 高山がいう「戦略」の一つは、県内15総支部ごとに重点支援する候補者を割り振る「区割り」だ。一方の候補に票が偏らないようにする措置で、民主は平成19年の参院選でこの方式を採用、行田邦子、山根隆治の2人当選を果たしている。

 今回、島田の重点区は県北西部の5総支部。一方の大野は県南東部の9総支部だ。加えて今回は「団体割り」も初めて採用。島田は連合埼玉の推薦を受ける一方、県連は諸団体に推薦は大野に出すよう要請した。

 戦略の練り直しは、区割りの見直しに等しい。高山は「共倒れの可能性もある」とまで語った。一時は「現職は落とせない。支援を一本にした方がいい」(県連関係者)と、大野“切り捨て”の可能性も浮上していた。

 こうした危機も菅直人政権の誕生で状況は一変。民主党の支持率も“V字回復”した。

   □   □

 「埼玉はもう一息で2つ取れる選挙区。地元だけをえこひいきできないが、2議席取れる流れになれば全力を挙げたい」

 今月12日、川越市で島田の応援に駆けつけた党幹事長の枝野は、記者団にこう語った。両陣営は、地元選出である枝野の幹事長就任もプラス材料と踏んでいる。ただ、それでも“風”に翻弄される民主陣営の危うさに変わりはない。(文中敬称略)

     ◇

 24日の参院選公示まであとわずか。埼玉県選挙区(改選3)には、10人が出馬を予定している。突然の首相交代で各党の支持率が揺れ動く中、県選挙区の情勢を探った。

6594チバQ:2010/06/18(金) 23:05:29
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100615/stm1006152245011-n1.htm
【2010参院選・直前情勢】(2)自民・出遅れ、一体感不足…「背水の陣」
2010.6.15 22:41

このニュースのトピックス:選挙・埼玉

関口昌一氏(右)の応援に駆けつけた小泉進次郎衆議院議員(中央)。JR川口駅前の広場には人だかりができた=5月22日午後1時、埼玉県川口市 15日早朝、さいたま市のJR武蔵浦和駅前。自民党埼玉県連青年部のメンバーが、参院選県選挙区で3選を目指す現職の関口昌一(57)や衆院議員の柴山昌彦(44)とともに、街頭活動を行った。職場や学校へ急ぐ人々にパンフレットを差し出すが、受け取る人は多くはない。

 「菅内閣発足後、有権者の反応が冷めたような気がする。少し前には『応援している』と声をかけられることもあったが…」。メンバーの一人は、こう漏らした。

 昨年夏の衆院選で県内15小選挙区で全敗した自民党。今夏の参院選では関口の議席死守が至上命題だ。

 しかし、8日の菅内閣発足で内閣支持率は急上昇。勢いづく民主陣営に加え、みんなの党や新党改革も新人候補を擁立。まさに自民にとっては「背水の陣」の選挙戦だ。

 そもそも、菅政権の誕生をうんぬんする以前に、自民県連の参院選態勢は盤石とはいえない状態だ。

 県連は衆院小選挙区支部長の公募を実施し、5月にいずれも昨夏の衆院選で落選した元職5人を選んだ。支部長は次期衆院選の事実上の候補者であり、参院選では各地の選挙戦を仕切る重要ポストだが、県内15の支部長ポストのうち8つは空席のままだ。

 この空席ポストは参院選後に選ぶが、県連会長の新藤義孝(52)は「参院選でどれだけ汗をかいたかだ。頑張った人は次の衆院選で必ず戻れる」と語り、参院選の働きぶりを選考の目安にする考えだ。

 これに対し、支部長公募に応募しながら選考に漏れた地方議員の一人は「支部長でもないのにモチベーションが上がるわけがない」と不満顔。「何としても勝たなければならない思いは共通だが、党内の活動に一体感がない」と嘆く。

 組織票の自民離れも陣営を揺さぶる。これまで有力な集票組織だった県歯科医師会の政治団体「県歯科医師連盟」では衆院選後、党員数が4分の1にまで激減した。それでも連盟は、ともに歯科医師である民主現職の島田智哉子(47)と関口の2人を支援する意向は変わらない。連盟幹部は「両氏で2議席獲得だ」と断言するが、野党である自民の支援に組織がどれだけ動くかは不透明だ。

 6月に入り、新藤を本部長とする自民県連の選対本部が発足した。出遅れ感はあるが、新藤は「動き出すのは遅くとも決まったことを確実に実行するのが自民党。あとは市町村議、県議、地域支部などが系統立てて活動する仕組みをいかに作るかだ」と話す。野党として臨む選挙で、自民の底力が問われる。

6595チバQ:2010/06/18(金) 23:06:14
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100616/stm1006162255012-n1.htm
【2010参院選・直前情勢】(3)公明・失地回復に「最終決戦」
2010.6.16 22:53

このニュースのトピックス:選挙・埼玉

参院選に向けた街頭遊説で、埼玉をスタートの地に選んだ公明党・山口那津男代表(右)と街宣車の上から、聴衆にアピールする西田実仁氏。「最重点区」の位置づけは、党本部の危機感の表れでもある=4月3日、さいたま市大宮区のJR大宮駅西口 「非民主、非自民の第3の政治勢力としての公明党が、ますます存在感を発揮しなければならない!」

 4月3日、さいたま市大宮区のJR大宮駅西口。公明党代表、山口那津男がひしめく聴衆を前に、絶叫調の演説をぶち上げる。同党が参院選の「最重点区」として、全国遊説のスタートに選んだ地は埼玉だった。

 県選挙区に現職の西田実仁(まこと)(47)を擁立する公明。前回平成19年の参院選で議席を失っているだけに、今回は是が非でも議席を守り抜く決意だ。だが、それは決して容易な道ではない。

 山口は遊説後の会見で、「埼玉は最重点区」と再三強調し、「状況は非常に楽観できないが、党の全力を挙げる」と危機感をあらわにした。西田も「この選挙区で勝てるかが最大の注目点になっている」と、血眼で県全域を飛び回る。

 そもそも、西田擁立までの道のり自体が迷走した。

 党本部は当初、昨夏の衆院選小選挙区で全敗した経緯を踏まえ、西田の比例転出を予定していた。ただ、山口が「党再建の証」とする「現有11議席死守」の実現には、選挙区での当選が不可欠。党本部が西田の選挙区擁立に方針転換したのは、1月のことだった。

 県本部が元々要望していた選挙区出馬とはいえ、出遅れ感は否めない。だが、選対関係者は「比例の方がリスクは少ないが、選挙区出馬こそ男子の本懐」と、西田の気持ちを代弁する。

 党本部の独自調査では、西田は現段階で民主2人、自民、みんな各1人の後塵を拝する5番手。議席回復には最後の「3枠目」の争いがカギとの見方が強い。

 その上で、自公政権下野による両党の選挙協力態勢の“崩壊”は、懸念材料の一つだ。公明の県内基礎票は44、45万票。一方、陣営は当選ラインを60万票超とみており、さらなる票の上積みが必要となる。

 前回参院選では、自民の支援により「5万票を目標に、3万票くらいは集票した」(陣営)。だが、ある自民系県議は「前回は『比例は公明』、いまは『非礼な公明』」と現状を揶揄(やゆ)。公明陣営からは「我々は与党時代、徹底して自民に協力してきたはずだ」との恨み節も上がる。

 陣営は、盤石の組織力をフル回転させる「ドブ板選挙」をこれまで以上に徹底。旧来の自民支持層である県農業政治連盟などからも推薦を取り付け、組織票にも手を伸ばす。

 選対本部長の福永信之は「今回の参院選は最終決戦。ここで崩れれば、今後の県選挙区での擁立はなくなる」。退路を断ち、かつてない悲壮な決意で選挙戦に臨む。(敬称略)

6596チバQ:2010/06/18(金) 23:09:22
4がない
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100618/stm1006182244005-n1.htm
【2010参院選・直前情勢】(5)共産、社民…10人がひしめく大混戦 (1/2ページ)
2010.6.18 22:42

テレビ討論会に臨む共産新人の伊藤岳氏(右)と社民新人の日森文尋氏(左)=16日、さいたま市浦和区のテレビ埼玉 「民主党は政治とカネの問題で次々に疑惑が出たが、『秘書がやった』『私は知らない』『説明はしません』『責任は取らない』。これをほおかむり4点セットと申します」

 13日、さいたま市大宮区のJR大宮駅西口。共産党委員長の志位和夫が、軽妙な語り口で民主政権批判を展開した。

 共産は埼玉県選挙区に新人の伊藤岳(50)を擁立。過去2回当選を果たした「伝統ある選挙区」(陣営)の“復興”を目指す。

 若年層への浸透を狙い、陣営は県内の地図上にコメントをつけられる双方向サイト「伊藤岳の埼玉ボイス!」を4月末に開設。ネット選挙解禁は見送られたものの、書き込みはすでに約5千件。伊藤は「若い人を中心に広まり、かなり効果があった」と強調する。

 県委員長の小松崎久仁夫は、議席獲得に向けた挑戦を「日本記録保持者がいきなり世界記録を出そうとするようなもの」と表現。厳しい戦いと認識しているが「旧来の自民支持層に狙いをつけている」と、農家や商店主への浸透を図る。

 5月30日に米軍普天間飛行場移設問題で連立政権から離脱した社民は、新人の元衆院議員、日森文尋(61)を擁立する。

 党の主張を貫いて政権から離脱したことで、久々に存在感を示した社民。日森陣営も「事務所への電話も『支持します』が圧倒的に多数。ここ数年で一番反応はある」という。市民団体から「ビラ配りしたい」という申し出もあったといい、日森も「60年、70年安保世代から『筋を通してよかった』という声が寄せられる」と笑顔を見せる。

 ただ、昨年の衆院選で社民の県内比例代表得票は約14万5千票。日森陣営も「連立離脱効果が参院選まで持続するかどうか」と慎重な姿勢だ。日森は「まずは次の統一地方選に向けて弾みをつけたい。社民も捨てたもんじゃないという状況が作れれば」と語る。

 幸福実現は新人の院田浩利(43)を擁立。4日の事務所開きには党首の石川悦男が応援に駆けつけた。院田を主人公にした漫画も作成、外国人参政権付与反対などを訴え若年層への浸透を図る。無所属新人の長谷川幸世(30)は自転車で県内を駆け回り、知名度アップを目指す。

 また、日本創新党党首の山田宏は13日、県選挙区でたちあがれ日本との共通候補の擁立を検討していることを表明している。

 県選挙区に立候補を表明しているのは、すでに10人。群雄割拠の様相で、候補者にとっては厳しい戦いを勝ち抜くための“酷暑”になりそうだ。(敬称略)

       =おわり

 この連載は大矢博之、門倉千賀子、坂井朝彦が担当しました。

6597チバQ:2010/06/18(金) 23:10:23
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000951006170001
【2010参院選】


直前情勢報告(上)
2010年06月17日







 ■民主系、首相交代追い風


 菅直人が新首相に就いた4日以降、堤かなめが好んで使うフレーズがある。


 「政権交代第2幕」


 堤は民主、社民両党の統一候補だが、最近は民主の支持率をV字回復させた菅首相を前面に押し出す。


 13日、福岡市の天神の街頭で行った演説会には、民主から比例区に立候補を予定する柔道の五輪金メダリスト、谷亮子が応援に駆け付けた。千人近くに膨れ上がった聴衆を前に、堤は「世襲でない、市民感覚を持つ菅首相と政権交代第2幕を作っていきたい」と声を張り上げた。


 「すごい人の数で興奮しちゃいました」。上気する堤に陣営幹部はくぎを刺した。「今回は谷人気。自分の力で同じくらいの人を集めないと当選できない」


 当初は、民主、社民両党の選挙戦がかみ合うか疑問視する声もあった。「両党とも何となく距離があった。我々の事務所に入り切ってはいなかった」と後援会幹部。自然と、政党色は出さずに無所属を強調する戦略になった。


 社民の政権離脱を機に風向きが変わった。後援会幹部は「野党に転じたことで生き残りがかかる社民幹部の目の色が変わった。首相交代で民主も元気になった。この追い風を利用せねば」と話す。


 同じく追い風を受ける民主の現職、大久保勉。「5月は大嵐。今は本当に爽快(そう・かい)な気持ち」。久留米市で6日にあった支援大会で、約200人の支持者を前に晴れやかな表情で語った。


 5月までは、朝の辻立ちや街頭演説で「民主はだめだ」「ツートップを辞めさせんと応援できん」と突き放された。陣営幹部は「3、4月は通行人から『公約違反』『うそつき』と言われることがあった。5月は反応すらない危機的な状況だった」と振り返る。


 鳩山由紀夫と小沢一郎の「ツートップ」がそろって辞任したことで状況は好転したが「たがの緩みが心配」と民主県連幹部。県連代表代行で福岡市議の江藤博美は12日にあった選対会議で、得票目標を70万票に設定し、「これから『追い込み』をかける」とハッパをかけた。


 大久保はラガーシャツ姿で走りながら無党派層に支持を訴える作戦も展開しているが、基本は「無党派頼みの空中戦ではなく地上戦」と江藤。選対幹部は「支持基盤の連合福岡傘下の労組がフル回転したうえで、自民党支持の業界団体の切り崩しを図る。無党派層をその上に積み上げる作戦」と解説する。


 選対は自民衆院議員の元秘書を採用し、業界回りを担当させている。県建設業協会や県歯科医師会などへのローラー作戦を続け、推薦団体を増やしている。


 無党派層の受け皿を自認してきたみんなの党の新顔、佐藤正夫の陣営は、首相交代で危機感を強めている。本人は「街頭での反応は変わらない」と強調するが、陣営幹部は「鳩山政権時に比べると追い風が弱まった」と打ち明ける。党の支持率低下を受け、「風頼み」からの脱却を図り始めた。


 佐藤の親友で、2001年と04年の参院選福岡選挙区に立候補し、いずれも次点だった県議、古川忠が参謀を務める。自らの参院選時に築いた地方議員のつてをたどり、街頭演説では届かない票の掘り起こしに懸命だ。


 「党県広域支部」も設立した。福岡市内の中小企業などを対象に党員拡大運動を展開している。将来の地方選も見すえた動きだ。同支部幹部は「自民や民主など既存政党に飽きた人たちの『第3極』への期待感は根強い。すそ野はもっと広がる」と話す。
(敬称略)


     ◇


 通常国会が16日閉幕し、いよいよ参院選。各党は24日の公示に向け、動きを加速させる。首相交代で一変した世論を前に、各陣営はどう戦うのか。選挙戦直前の情勢を探る。

6598チバQ:2010/06/18(金) 23:11:24
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000951006180001
【2010参院選】


直前情勢報告(下)
2010年06月18日







 ■焦る自民、すがる公明票


 「この10年間、公明党の皆さんが我々に気付かないことを、気付かせてくれました」


 8日、北九州市であった公明党の集会に招かれた自民党の新顔、大家敏志はそんなあいさつをした。4日前、公明から比例区に立候補予定の陣営と後援会同士の政策協定を交わし、選挙協力が成立したばかりだった。かつての連立相手を持ち上げる言葉には、「自公協力」をぜひ実現させたいとの思いがにじむ。


 県内に10人いた小選挙区選出の自民衆院議員は昨年の衆院選の後、3人に減少した。大家の選挙を支える選対本部長の選出も難航し、元首相の麻生太郎が就任したのは4月末。陣営によると「通常より1カ月遅れ」だった。


 業界団体からは表向き与党時代と同様に推薦を得たが、野党転落の影響も広がる。県医師連盟や県農政連は大家を単独推薦したものの、福岡市医師連盟や農政連久留米市支部は民主党の現職、大久保勉との双方推薦に踏み切った。焦燥感を抱いた自民県連がすがったのが、福岡選挙区での独自候補擁立を断念した公明票だった。


 公明は2007年の参院選比例区では県内から約39万票を獲得した。大家は「新顔の私は知名度が低い。本当に心強い」と期待を込める。


 公明が大家を支援する代わりに、来春の県議選で公明と競合しない地域を中心に自民が公明を比例区で支援する、というのが今回の自公協力の柱だ。


 ただ、その協力関係は万全ではない。競合する地域でも自民の票がほしい、というのが公明側の本音だが、競合地域で公明支援に向けた自民側の動きは「限りなく薄い」という。公明県本部は12日の常任役員会で、自民側が出した大家の推薦・支持願を保留した。「県全体の推薦は重みがある。ギブ・アンド・ギブにならないようにしたい」。県本部幹部はそう解説する。


 一方、大家との公認争いに敗れて自民を離党し、国民新党に移った現職、吉村剛太郎も組織票に熱い視線を送る。


 13日、福岡市で開かれた郵便局長の研修会で、郵政改革法案の成立を期すため連立政権にとどまった経緯を説明し、こう訴えた。「議席を増やすことで政治力を増大させ、選挙後の臨時国会で法案を成立させる。みなさんと一心同体で勝つ」


 全国郵便局長会は昨年の衆院選で民主、国民新両党を支援した。小泉純一郎政権時の郵政民営化法案の採決で「造反」した吉村にとって、心強い支持基盤だ。衆院福岡10区(北九州市東部)を地盤にしていた比例区選出の参院議員、自見庄三郎が党代表・亀井静香の後任の郵政改革担当相に就いたのも、陣営は「追い風」とみる。


 旧友・自見の誘いを受けて国民新に入った吉村。だが、自民時代の過去3回の選挙とは勝手が違う。推薦団体は激減。参院選ではほとんどしたことがなかった辻立ちを、ほぼ毎朝こなしている。


 「表立って支援してくれる市議や県議はほぼいない。組織戦ではなく局地戦だ」と吉村。母校の修猷館高の同窓生やかつて勤務したブリヂストンのOB、自民時代に支援を得た農協など、個人的なつながりを丹念にたどっている。


 共産党の新顔、篠田清は党支持層の底固めを、幸福実現党の新顔、吉冨和枝は宗教法人「幸福の科学」支援層などへの浸透を図る。(敬称略)
(この連載は羽賀和紀、古城博隆、小林豪、垣花昌弘、高原敦が担当しました)

6599チバQ:2010/06/18(金) 23:12:53
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20100615ddlk36010669000c.html
熱走2010:参院選とくしま/上 民主・吉田氏、反転攻勢へ勢い /徳島
 ◇首相交代で風一変
 「怖いね。1カ月や2カ月ではなく、1日、2日で雰囲気は変わる。本当に怖い」。民主新人、吉田益子氏(50)の陣営幹部は、新政権発足に向けた組閣関連報道が続く今月6日、そう漏らした。

 政治とカネや、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設など、国政レベルの問題で党に吹き続けた逆風が、その2日前に菅直人氏が新首相に決まったことで突然、力を弱めた。

 民主県連が吉田氏の擁立を決めたのは、鳩山由紀夫政権への支持率が、まだ高かった昨年11月だった。だが、「政権交代」への期待が失望に変わるのに、さして時間はかからなかった。

 4月には、6月導入を目指した高速道路の新料金制度が発表され、本州四国連絡高速道が他の高速よりも高く設定されることが判明。すると、「四国への差別だ」と各方面から反発が相次ぎ、県連も対応に追われた。「民主党と名乗るとまず政権批判の口火が切られ、吉田さんの説明までなかなかいかない」。ある支援者は苦しい状況に顔をゆがめた。

 「遠からず、皆さん方が選挙がしやすい環境が必ずやってくる」。そんな中、仙谷由人衆院議員が意味深な言葉を発したのは5月8日、徳島市内での事務所開きの席上だった。

    ◇

 「昨日は最大瞬間風速が吹いたかな」。5月29日、吉野川市内でマイクを握った吉田氏は肩を落とした。前日、鳩山政権は普天間問題で辺野古移設案を採用する政府対処方針を閣議決定し、「最低でも県外」の公約は破られた。だが、それから1週間も経ずに、鳩山前首相の辞任で状況は一変した。

 菅氏が首相に指名された翌6月5日、陣営は反撃ののろしを上げた。約1000人が詰めかけた徳島市の集会で、連合徳島の小松義明会長は「仙谷さんのあいさつから1カ月。やっと時が来た」と話し、県連代表の高井美穂衆院議員も「苦しい状況にあったが、ここから反転攻勢」と熱弁を振るった。

 新政権に対し、野党からは「表紙のすげ替えに過ぎない」「問題はそのままだ」との批判が上がり、実際、その実力は未知数なままだ。しかし、毎日新聞が8、9両日に実施した全国世論調査で新政権への支持率は66%の高率に達し、参院選比例代表の投票先も5月末の22%から41%へと上昇した。

 逆風の中でも民主党政権の成果や、環境政策などの主張を訴え続けてきた吉田氏。5日の集会後、状況の変化に「支援者の心が軽くなり、動きやすくなると、いい影響が出るのでは」と明るかった。しかし、「選挙は最後まで分からない」とすぐに引き締め直した。

     ×

 参院選は24日公示、7月11日投開票の日程がほぼ確実になった。徳島選挙区(改選数1)には、民主、自民、共産、改革、幸福の各政党が公認する5人が立候補を予定しており、既に本番に向け走り出している。前哨戦の情勢を報告する。【深尾昭寛、井上卓也】

6600チバQ:2010/06/18(金) 23:14:12
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20100616ddlk36010559000c.html
熱走2010:参院選とくしま/中 自民・中西氏、若さ 改革・小池氏、経験 /徳島
 ◇無党派への浸透頼み
 公示直前の異例とも言える首相交代劇後、初めての週末となった今月5日、自民新人の中西祐介氏(30)と、改革現職の小池正勝氏(58)はそれぞれ徳島市と小松島市の街頭でマイクを握った。

 「副総理が首相になってできることなら、なぜ今までしなかったのか」(中西氏)。

 「鳩山氏個人でなく民主党の問題。表紙が変わって終わる話ではない」(小池氏)。

 前政権下での民主に対する逆風ムードが一変し、焦燥感を示すかのように政権批判に力を込めた。

   ◇

 昨年の総選挙での惨敗で自民県連は執行部を一新し、会長に後藤田正純衆院議員を迎えたが、参院選候補者選びは紆余(うよ)曲折した。

 昨秋、幅広い人材から候補を選ぶ方針を示した県連は、年末に公募実施を決定。2月の公募には、シドニー五輪銅メダリストの源純夏氏や、前衆院議員の七条明氏ら8人が応募し、源氏が選ばれた。

 小池氏は「選考過程が不透明で釈然としない」と強く反発。源氏は3月に出馬を辞退したが、同月末に谷垣禎一総裁を迎えた県連のパーティ会場に小池氏の姿はなかった。4月の中西氏擁立決定で小池氏は予定調和的に離党し、同じく自民を離れた舛添要一氏の新党に加わる。

 「雨降って地固まるという思い」。中西氏擁立の会見で、後藤田議員は県連の団結を強調した。しかし、その時点で公示まで2カ月余り。知名度の低い新人を擁しての選挙戦に県連の一部から「厳しいな」との声も。政界を引退した七条氏の支持者からも「今回は消極的だよ」と冷ややかな声が聞こえる。

 出馬会見で「私自身が開拓し、党を作る決意で行動する」と訴えた中西氏は、「街頭演説1000本ノック」と題して、ひたすら選挙区を巡る。一方の小池氏は、5月の大型連休明けに党の顔、舛添氏を迎えて街頭活動し、地域の祭りや会合をこまめに回る。徳島市長3期の実績もあり、対立する陣営関係者は「参院議員の6年間、とにかく細かく県内を回ってきた人」と警戒を緩めない。

 今月上旬、長く自民を支えた県医師会や県トラック協会が民主、自民、改革の3氏の推薦を決定し、政権交代の現実はじわりと選挙にも影響を及ぼす。自民がかつて得意とした組織戦術を十分に展開することはかなわない。街頭で若さをアピールする中西氏も、現職の強みを生かそうとする小池氏も、ともに無党派層への浸透が頼み。だが、そこに新政権誕生の風がそよぐ。

 「中西氏は徳島から自民党が世代交代していくシンボル。愚直に政策を述べる」(後藤田議員)、「菅政権の支持率の高さは謙虚に認め、強敵にどんと向かう」(小池氏)と、いずれも一歩も引かない構えだ。

6601チバQ:2010/06/18(金) 23:15:21
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20100617ddlk36010497000c.html
熱走2010:参院選とくしま/下 共産・古田氏、党員増に手応え /徳島
 ◇第三極へ各党模索
 共産新人の古田元則氏(62)は昨年11月の出馬表明以来、県内各地の事業所を回るなど地道な活動を続ける。街頭演説は通算1300回を超え、今月からは毎朝の出勤時間帯にも街角に立つ。古田氏は「反応がいい。手を振ってくれる人も多く期待を感じる」とほほ笑む。

 そんな古田氏を後押しする数字がある。県内で党員の増加が続いているというのだ。

 党県委員会によると、現在の党員数は約2500人。07年の前回参院選から比べると約1割増という。

 演説会などには保守系の地方議員や、これまで自民と関係の深かった農協などの業界団体関係者の姿があることも。上村秀明県委員長は「経済危機が続く中で、若い人がじわじわ増えている。困った時に助けてくれるのは共産党との認識が広がっている」と分析する。

 昨年の民主への政権交代後、県委員会は、県漁連や市町村の医師会など、これまで自民寄りだった業界団体との間でも、関係構築を模索している。

 一方、選挙区には候補を擁立しない公明は、自民新人、中西祐介氏(30)への推薦を検討中だ。自民との関係について、長尾哲見党県本部代表は「連立10年の人間関係、信頼関係は大切にしたい」と話す。

 だが、比例で得票を上積みすることも至上命令。今春、県内各地で行われた地方議員選挙では、トップ当選や過去最高得票が相次いだ。長尾代表は、今年、相次いで旗揚げされた新党との違いを強調した上で、「弱者の声を反映し、清潔な政治を実現するのが公明党。原点を見据え、国民のニーズをくみ上げる」と、民主、自民に続く「第三の党」への足固めに自信を見せる。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り、民主、国民新との連立政権から離脱した社民だが、県連は選挙区で民主新人の吉田益子氏(50)を支援する。

 寺前学県連代表は「(吉田氏は)吉野川市九条の会の事務局長を務めるなど、平和の問題で主張が一致している」と話し、中央の対応とは一線を画す。

 このほか、選挙区には幸福実現新人の竹尾あけみ氏(56)らも出馬準備を進める。

    ◇

 政治に対する有権者の不信感は、自民から民主への政権交代後も変わらず募った。2党に代わる第三極となるべく、いかに存在感を高められるか。各政党とも正念場だ。

6602チバQ:2010/06/18(金) 23:16:24
http://www.tokachi.co.jp/feature/201006/20100615-0005724.php
【混迷 参院選十勝】(上)2議席独占
2010年06月15日 13時53分
 投開票日(7月11日予定)まで1カ月を切った参院選をめぐる、十勝の政治情勢を探った。
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民主に縦割りの壁
“盟主不在”で一体感欠く



徳永エリ氏(右)、藤川雅司氏(左)を擁立した民主党。2議席独占に向けて、十勝では石川知裕氏(中央)が運動の核になるはずだったのだが…
 「石川が前面に出ることが得策かどうかわからない。ただ自民党が内部でいろいろやっているときに徳永と藤川で票を出しておき、基盤を作っておきたい」

 十勝の民主党幹部は、参院選を「政治とカネ」がらみで離党した衆院議員石川知裕の“盟主復活”を計るバロメーターと位置づける。

 政権与党として初の国政選挙。民主党は道選挙区に徳永エリと藤川雅司の2人を公認した。徳永は党、農民連盟に連携する新党大地が、藤川は労組がバックアップ、新内閣の支持率回復を受けて2議席独占を狙う。

 ただトラウマも。3年前の参院選、小川勝也が追い風を受けて100万票台に乗った半面、新党大地の多原香里は伸び悩み、自民の伊達忠一を滑り込ませた。新人池本柳次と現職神本三也を擁立した1999年の道議選(十勝支庁区)は、、佐々木恵美子の出馬で混沌(こんとん)となり、道議会副議長だった神本を落とした。戦術が順調にいった例は少ない。

「徳永に流れる」
 徳永選対の十勝事務局長を務める鈴木仁志(市議)の出身母体は、藤川支援の市職員労組。逆に藤川選対の副委員長に名を連ねる稲場千鶴(市議)は、12日に開かれた徳永を応援する女性議員の勝手連「エリリンの会」でマイクを握った。そこかしこにねじれが生じ、後援会を惑わせる。

 「民主党の基本戦略は労農党の三軸。自民党は競い合って票を伸ばす訓練をしてきたが、われわれはできていない。地方組織で縦割りは違和感がある。乗り越えなくてはいけない『壁』かもしれない」と、連合十勝事務局長の木下栄治は語る。

 戸惑いは各組織にも波及。市職労書記長の岡本圭二は「徳永は市長選も合わせると帯広に3回入って集会を開き、組合員の印象にも残っている。しかし藤川は市役所の中を連れ回す時間も与えられていない。どんどん徳永に流れてしまう」と危機感をあらわにする。

 北海道教職員組合の違法献金事件で衆院議員小林千代美(道5区)が14日に辞職表明、政治活動に対する労組の委縮も懸念材料だ。

存在感弱まる石川
 本来、このねじれをただし、運動の核になるのが石川の役割だった。しかし、石川は政治資金規正法違反で起訴され民主党を離党、菅内閣が「政治とカネ」の問題でイメージ回復を図る中、その立場は不安定だ。

 4月の帯広市長選では、民主が推薦する米沢則寿が138票差という薄氷の勝利を得た。大接戦の背景には、石川の不祥事が影響したと指摘されていた。

 後ろ盾の民主党前幹事長小沢一郎が現政権の中枢から外され、石川の存在感が弱まっているのも否定できない。石川本人は参院選の対応について、「連合所属の人には藤川氏を、それ以外の人には徳永氏をとのメッセージを発信し、有権者に判断を委ねたい」とだけ語る。

 「これまでも盟主不在で戦ってきた。支持率が上がっているこのムードのまま進みたい」と、民主党帯広の幹部は語る。

 昨年の衆院選をピークに、徐々に後退してきた党勢に歯止めを掛けられるのか。“盟主”の影が薄い中、戦術の模索が続いている。(敬称略、参院選取材班

6603チバQ:2010/06/18(金) 23:17:09
http://www.tokachi.co.jp/feature/201006/20100616-0005738.php
【混迷 参院選十勝】(中)1議席死守
2010年06月16日 15時06分

中川父子の波紋なお
支援構造、揺らぐ自民



一度は道選挙区で長谷川岳氏(中央)、比例代表では中川義雄氏(右)の支援を容認する対応を決めた党支部だが、中川の長男賢一氏(左)の突然の出馬で状況は変化した(中央右は中川郁子氏)
 「道選挙区は長谷川岳さん、比例は自民公認候補と横山信一さん(公明党)にご支援をたまわりたい」

 6日に開かれた自民党道11選挙区支部の定期大会。支部長の清水誠一は、役員会で一度は「横並び」での支援を認めていた中川義雄(たちあがれ日本)に言及しなかった。

 同支部幹部は「『横並び』では誤解を招く。それぞれの判断に任せるが、支部としては義雄さんの支援に触れなかった」と説明する。大会前の執行部会では対応をめぐり意見が分かれ、一部幹部が声を荒らげる場面もあったという。

町村とつながり
 十勝の行政、農業界とつながりが強い中川。道選挙区の自民党公認を得られず、新党の動きに同調して比例代表から出馬を表明した。離党したものの、町村には古くからの支援者は多い。

 自民党道選挙区候補選びで地元の十勝は、一貫して中川の支援を打ち出してきた。党道連はこれまで、1次産業を代表する立場で札幌市以外に地盤を持つ候補と、2・3次産業を代表する候補を交互に出した経緯がある。しかしそれを破った形の2月の長谷川擁立。管内には対応に反発があるが、党勢拡大には長谷川を支援する一方、比例では党公認候補とともに横並びを容認する党支部独自の判断だった。

 中川の後援会幹部は「道選挙区は長谷川さん、比例が義雄さんでうまく納まる」と歓迎していた。

 しかし中川の長男賢一が、みんなの党から出馬することで状況は大きく変化した。親子で別の党から出馬し、長谷川とぶつかることに支援者からも不満が出た。党関係者は「たちあがれ日本からならまだ理解できる。しかし『反自民』のみんなの党では容認できない」と渋い顔を見せた。

 自民党にとって政権を失って初めて迎える参院選は、党勢復帰のために勝たなければいけない選挙。道選挙区の1議席死守は大命題。

一定の手応え…
 前哨戦ともみられた帯広市長選は、党推薦の上野敏郎が敗れたものの3万7378票を獲得し、民主、衆院議員の石川知裕が推した米沢則寿を138票差まで追い詰めた。党幹部は「保守の地盤があると確認できた」と参院選に向けた一定の手応えも口にしていただけに、その流れが変わることを心配する。

 動向が注目される故中川昭一財務・金融相夫人の郁子は「衆院選のお礼回り」として、長谷川の管内回りにも同行した。過去の選挙で応援を受けた義雄も支援する考えだが、賢一には距離を置く。

 義雄、賢一親子の一連の動きは、昭一の落選・死去により陣営の核を失った自民・保守内の不安定さを表したのも事実。来年の統一地方選、失った議席奪回を目指す衆院選にどうつなげられるのか大きな試金石になる。(敬称略、参院選取材班)

6604チバQ:2010/06/18(金) 23:17:52
http://www.tokachi.co.jp/feature/201006/20100618-0005759.php
【混迷 参院選十勝】(下)統一地方選の試金石
2010年06月18日 14時23分

道議選 既に駆け引き
指定席、結果次第で流動化



参院選で民主党と連携する新党大地は道議選帯広市区の「指定席」に割って入るのか(前列左から時計回りに鈴木宗男氏、山崎泉氏、三津丈夫氏、小野寺秀氏、佐藤糸江氏、清水誠一氏)
 「例え1票差でも道選挙区で2議席を独占し、自民・保守勢力を抑え込んでおきたい」

 民主党の帯広市議は参院選勝利に執念を燃やす。残り1年を切った来年4月の統一地方選の前哨戦ととらえ、「結果は知事選、道議選に影響する」と引き締める。

 前回(2007年)は帯広市区、十勝支庁区(現総合振興局、以下十勝区)とも戦後初の無風だった道議選。市区(定数3)は自民2(清水誠一、小野寺秀)に対し、民主1(三津丈夫)の勢力図が定着している。次期も3現職が軸とみられるが、昨年の衆院選、4月市長選を制した民主党内では「三津プラス1」の2人擁立論が強まっている。

複数擁立を明言
 帯広の民主を束ねる三津自身も「複数擁立が基本」と明言、衆院選、市長選で連携した新党大地代表・鈴木宗男に協力を仰ぐ可能性を示唆する。大地は参院選道選挙区で徳永エリ(民主)を推薦。比例代表も衆院選で大地から立候補した八代英太(同)を推す。ある大地系市議も「みんなの党が北海道に支部を立てて上陸した。道議選では民主に候補枠を譲ってもらうのが筋」と説く。

 水面下では前回道議選でも名前が挙がった市議の山崎泉のほか、市長選に絡み自民を離党した小森唯永、有城正憲の両市議らも浮上。別の関係者は「鈴木はたもとを分かった清水から一次産業票を奪うため、農村基盤の人物擁立に動くのでは」とみる。

 十勝区は道議会で現行定数4の1減が論議されており、自民(喜多龍一、大谷亨)、民主(池本柳次、佐々木恵美子)の勢力均衡が崩れる可能性がある。鈴木は6月上旬の会合で、元秘書ながら疎遠になった喜多の政治姿勢を名指しで批判、その場にいた関係者をざわめかせた。

 民主支持者にも「知事選、道議選を通した道政奪還には大地の後押しが必要」との思惑が広がる。半面、参院選道選挙区で藤川雅司(民主)を推す連合サイドは「十勝で藤川票が伸びすぎれば大地の反発を買い、少なければ『連合が鈍い』と批判される。統一選まで円満関係を保つのは容易ではない」と腐心する。

 参院選を道議選の試金石に位置付けるのは、衆院選、市長選で連敗した自民陣営も同じ。道選挙区候補は、たちあがれ日本に移籍した現職の中川義雄から長谷川岳に切り替え、1議席死守を目指す。

新党の動き探る
 道議選で自民の管内4現職は党道連に推薦申請した。ただ一部市議が参院選道選挙区に出馬する中川の長男賢一(みんなの党)と接触するなど、内部には複雑な動きも。「新党が乱立し、個人の生き残りを懸けて政治スタンスを探る動きが活発化する」とみる向きもあり、統一地方選で一枚岩になれるのか流動的要素もある。

 共産は参院選道選挙区で07年に続き畠山和也を擁立、十勝では前回得票(1万1733票)を大きく上回る3万2000票を目指す。同党十勝地区委員会は前回道議選で不戦だったが、次期について委員長の佐藤糸江は「参院選結果を踏まえて検討する」と語る。

 民主、自民の盟主不在の一方、支部結成や候補本人のつながりから「第三極」の影響が道内他地区よりもある十勝。参院選後をにらんだ駆け引きが熱を帯びている。
(敬称略、参院選取材班

6605チバQ:2010/06/18(金) 23:18:59
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100615ddlk43010582000c.html
「選択」再び:’10参院選くまもと/1 首相交代の波紋 /熊本
 ◇民主「逆風」やみ、混とん
 「菅直人代表の下で生まれ変わって新しい政治を作る。国民の生活が第一の方針は変わらない、もう一度皆さんの力をいただきたい」。菅内閣発足後最初の週末を迎えた12日、民主新人の本田浩一氏(43)が熊本市中心部で訴えた。鳩山由紀夫前首相が退陣表明した10日前の街頭演説に比べ、多くの人が足を止める。「“表紙替え”の効果は大きい。通り過ぎる人の視線でさえ以前と違う」。県連幹部も驚きを隠さない。

 民主県連は政権交代後、地方での勢力拡大を図り、積極的に首長選や議員選で推薦を出してきた。しかし政治とカネを巡る問題などで支持率は右肩下がり。3、4月の市町村選挙では「民主党と言うほど票が減る」と陣営からぼやきが漏れた。

 それだけに「首相交代効果」への期待は大きい。本田氏が秘書を務めた民主の松野頼久衆院議員(熊本1区)が官房副長官を退き、地元の活動が可能になったことも思わぬ効果だ。松野氏は「全力でサポートし一緒に街頭に立つ」と断言し、松野信夫代表も「鍵を握る無党派の知名度アップにフル活用する」と勢いづく。

 一方の自民党には危機感が漂う。熊本市内で12日夜開かれた自民現職、松村祥史氏(46)の決起集会で、野田毅衆院議員(九州比例)は「中央の情勢はこの10日ほどで大激変した」と認め「民主党は瞬間風速の高い支持率で、ボロが出ないうちにゴールを目指せと、自分たちの生き残りを最優先させた」と批判を強めた。

 世論調査でも、民主党の支持率増減にかかわらず自民党は10%台を推移。県連の公募で比例から選挙区に転じた松村氏も、キャッチフレーズを「がまだせ!くまもと。」とし、党名を前面に出さない手法を取ってきた。一方で4月以降は、地方議会や出身団体の商工会などと連携した市町村選対を作り、従来の組織型選挙も進める。

 松村氏は「他党の候補は関係ない。いかに松村に託してみようと思ってもらえるかだ」と強調するが、党関係者は「10万票以上差をつけて勝てるかもなんて言っていたが、首相交代で全然分からなくなってしまった」。活動量では本田氏を大きく上回りながら、不安が生まれ始めている。

  ◇  ◇

 「政権選択」を合言葉にした昨年8月の衆院選から10カ月。参院選が6月24日公示、7月11日投開票で固まった。熊本選挙区(改選数1)は5人が立候補を予定する乱戦模様になっている。「選択」後に揺れ動く、現在の情勢を報告する。

6606チバQ:2010/06/18(金) 23:19:55
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100616ddlk43010456000c.html
「選択」再び:’10参院選くまもと/2 ねじれる政党 /熊本
 ◇連携模索も先読めず
 「私は必ずやります。何としても民主党を打ち崩す中で政界再編をし、自民党中心の元の政治をやる」。5日、上天草市松島町での自民現職、松村祥史氏(46)の国政報告会で、たちあがれ日本幹事長の園田博之衆院議員(熊本4区)が声を一段と張り上げた。

 中央では、参院選後の合併も視野に、たちあがれ日本と日本創新党の選挙協力の話も進むが、園田氏は「連携は協力できるところを協力するという話。(熊本選挙区は)やらない」。4月の離党時に自民県連と交わした「選挙区は松村」を続け、選対にも相談役として名を連ねた。創新新人の前田武男氏(53)は「応援してもらえればありがたいが、これまでの関係もあるのだから仕方ない」と自力の活動に取り組む。

 しかし、園田氏の新党結成の余波は小さくない。天草市の自民選対は以前、園田氏の事務所が中心だったが、今回は別に作られた。松村氏の集会では新党への支持呼びかけをしない約束もした。園田氏の周辺でさえ「ベテランばかりの新党を歓迎している人はいない」(後援会幹部)と新党結成の意図を共有できずにいる。

 自民と10年間連立を組んだ公明は、政権交代で自民と距離を置いている。ただ県内では「反民主の目的は一緒」(城下広作県本部幹事長)。支持母体の創価学会が自民と協力準備を進める。来春の県議選をにらみ、参院選比例は公明、県議選は自民候補にそれぞれ投票するバーターで、自民県議の一部は「月曜会」を作り活動する。

 しかし、昨夏の衆院選では両党とも獲得票を大きく減らしており「自民は票を持っているのか」「公明は動かなければ票に出る。また裏切られないか」と、互いの不信感はぬぐえないままだ。

 連立政権を離脱した社民県連合も、党本部レベルで民主との選挙協力が固まらないため、選挙区が宙に浮いた状態が続く。民主新人、本田浩一氏(43)との関係は離脱前も「協力」と、推薦よりも弱い形だったが「党本部が結論を出さずに地方が表にはできない」(高嶋英俊幹事長)。社民を支持する労組を抱える連合熊本の手嶋一弘会長は「最終的には労組も協力するだろうが、その間の活動に影響は出る」とため息をついた。

6607チバQ:2010/06/18(金) 23:20:39
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100617ddlk43010472000c.html
「選択」再び:’10参院選くまもと/3 揺れる組織 /熊本
 ◇二大政党制で様子見
 熊本市で15日開かれた農業関係者の会合に、自民現職、松村祥史氏(46)が現れた。「どうぞお見知りおきを」「お時間をいただきありがとうございます」。50人ほどの出席者全員と握手をし、拍手を受けながら次の訪問先に向かった。

 県農政連は5月、参院選で初めて選挙区、比例とも自主投票を決めた。松村氏の出身の球磨など県南の総支部が松村氏を推薦をしたが、一部にとどまる。推薦を見送った総支部は、口蹄疫(こうていえき)や風水害の例を挙げ「農家は政治に頼らざるを得ない。それだけに与党には弱い」と説明する。

 与党・民主党の目を意識し、農業関係の会合に出席する自民候補の姿も当たり前の光景ではなくなった。

 松村陣営は「重要なのは、表の推薦より実際に動くかどうか」と強気を崩さないが、県北の事務所関係者からは「チラシ配布の人手がない。集会の動員は議員に頼めても事務作業は無理」と悲鳴が上がる。かといって農業団体が民主党に動くわけではなく「組織決定がなければ意欲も運動量も下がる。団体全体が選挙から遠ざかっている」のが現実だ。県農政連の園田俊宏会長は「お互いに慎重にいかざるを得ない。政権が代わったからといってすぐ移るわけにはいかない」と話す。

 県医師会の政治団体、県医師連盟は選挙区、比例とも、自民、民主2人の候補を推薦した。県商工会議所連合会や県建設業協会熊本支部の各政治連盟も2人推薦に転じた。自民を単独推薦した県保育推進連盟でさえ「民主党政権が保育制度改革を進めているとはいえ、改革の問題自体は自民党時代から始まっていた。議論はあった」と悩みは共通だ。

 本来、業界団体は自分たちの意見を政策に反映させるため、与党を支援し、結果として自民党を支持してきた。一方で政党との関係を嫌う人たちが団体に加入せず、組織率低下の一因にもなっていた。団体も政権交代で二大政党制が現実味を帯びれば、定期的に交代する「与党」との関係をいかに築くか判断を迫られる。判断によっては組織率を上げるきっかけにもなる。県医師連盟の福田稠(しげる)会長は「政党とある程度距離を置くことが、団体の門戸を広げることにつながる。今の2人推薦はその過程だ」と話した。

6608チバQ:2010/06/18(金) 23:21:48
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100618ddlk43010641000c.html
「選択」再び:’10参院選くまもと/4止 第三極争い /熊本
 ◇無党派取り込み激化
 「自民も民主も、衆院で過半数を押さえても政治が安定しないのは考え方がバラバラだから。私たちは考え方を一致させ、本当の政治を始める」。5日、熊本市中心部のアーケード街。創新新人、前田武男氏(53)の応援に前横浜市長の中田宏・党代表幹事が駆けつけ、民主、自民をセットに繰り返し批判した。前田氏の選対幹部は「とにかく熊本市。遠くの町村を回らなくても票はここにある」と目算を語る。

 政令市移行の準備を進める熊本市の有権者数は約58万人。県全体の4割近くを占める。無党派層の多い都市部が、新党候補が相次ぐ混戦を生んだ。政権交代後の民主に失望し、自民にも期待しない有権者の受け皿「第三極」の可能性が大きいからだ。

 6月に出馬表明したみんなの党新人、本田顕子氏(38)も「働いても生活が良くならないと、政権への不満を感じる」と、30〜40代に照準を当てる。「都市部は私と近い世代の人も多い。無党派層のいるところで訴えていきたい」と、無党派層重視を鮮明にする。

 「第三極」の座を巡り、既成政党も危機感を強める。

 鳩山由紀夫前首相が退陣表明する前夜の1日、公明県代表の江田康幸衆院議員は1800人の支持者を前に「国会議員だけでくっついたり離れたりする政党に、政治を変える力はない」と、政界再編を目的とする新党批判を展開した。「昔から第3の政党は公明」と、対抗意識をあらわにする。公明は自民と選挙協力の準備を進めるが、城下広作県本部幹事長は「合併し、なくなるかもしれない政党とは違う。地方議員が3000人いる公明党なら、国政では小さくても対等に近い発言力を持てる」と、新党との違いを強調する。

 共産新人、安達安人氏(54)選対の久保山啓介闘争本部長も「新党はイメージが先行している」と警戒を強める。「イメージが先行した小泉郵政選挙(05年衆院選)の結果、小泉改革で格差が広がった。新党が何を主張しているか、政策の中身で見てもらうよう有権者に訴える」と、文書や街頭演説で攻勢をかける。

 参院選は24日公示、7月11日投開票が閣議決定した。公示まであと1週間、有権者が再び政権の形と政策を選ぶ日が間もなく来る。=おわり(この連載は笠井光俊、勝野俊一郎、結城かほるが担当しました)

6609チバQ:2010/06/18(金) 23:23:25
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20100615ddlk30010419000c.html
チェンジの行方:’10参院選/上 民主・島氏陣営 /和歌山
 民主が県内で初めて2小選挙区で勝利し、政権交代を招いた09年8月の衆院選から9カ月余り。参院選に出馬する民主新人の島久美子氏(54)▽自民現職の鶴保庸介氏(43)▽共産新人の吉田雅哉氏(34)−−は、激しい前哨戦を繰り広げている。あの「チェンジ」は何をもたらしたのか。各陣営の動きを追った。【参院選取材班】

 ◇基盤いまだ固まらず 風頼み脱却に課題多く
 国道沿いの空き民家を使った事務所に人はまばらだ。「衆院選のころだったら勝てたのに……」。今年1月31日の有田川町長選。落選した新人候補は、ぽつりと漏らした。民主の推薦を得ていたが、追い風にはならなかった。自民党の支援を受け当選した現職と1385票差。同じ対決だった4年前は332票差だ。現職の事務所には、鶴保氏ら自民党の国会議員が次々と姿を見せ、深夜まで沸いた。たった5カ月前の衆院選の明暗は反転した。

 衆院選から間もない09年10月の新宮市長選では、直前まで自民県連幹事長だった大物前県議を、民主支持候補が破った。新政権の支持率は7割超。しかし、鳩山由紀夫前首相と小沢一郎・前党幹事長の政治とカネを巡る問題が年末から捜査対象となると、風向きはあっけなく変わった。

 ×  ×  ×

 「どうしてポスターが2種類あるの?」。5月16日、来県した原口一博総務相が、周囲に尋ねた。和歌山1区選出の岸本周平・衆院議員単独と、岸本氏と島氏の2ショット。和歌山市内でも場所によって民主のポスターが違うからだ。

 キーマンは故中西啓介・元防衛庁長官だ。00年衆院選で中西氏を落選・引退に追い込んだのが自民の谷本龍哉氏。その谷本氏を破った岸本氏の支持層は中西氏の人脈と重なる。一方、98年の初当選時は自由党公認だった鶴保氏を支えてきたのも、自民を離党し対立してきた中西氏の人脈だ。

 中西氏の後援者だった同市の建設会社役員は「2ショットは断った。応援するのは岸本で、民主じゃない。参院選では鶴保を支援してきた」と明かす。大票田の同市でも、党の基盤は万全ではない。

 ×  ×  ×

 「いつまでも風頼みではいけない」と県連幹部は言う。手をこまぬいていた訳ではない。和歌山市の島事務所には政治団体の推薦状が目立つ。「かつてとは隔世の感」だ。県連代表である岸本氏も「来春の統一地方選で無風区をなくし、10年後には県議会や和歌山市議会で民主が第一党になる」と、党の足腰を強める意欲を以前から繰り返している。そのためにも不可欠な参院選の勝利−−。

 「誰がやってもあかな」。5月下旬、和歌山市で街頭演説中の島氏に、作業着姿の男性が冷ややかに言い放った。だが菅直人首相が誕生した今月、紀の川市で手を振ってくれた男性2人に島氏はチラシを手渡し、しっかりと握手した。2月の出馬表明後、出遅れと知名度不足を克服するため、1日50回を目標につじ立ちしてきた島氏。「日に日に手応えがよくなっている」。菅首相誕生後、にわかに吹き始めた順風が、陣営を明るくしている。

6610チバQ:2010/06/18(金) 23:24:13
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20100616ddlk30010400000c.html
チェンジの行方:’10参院選/中 自民・鶴保氏陣営 /和歌山
 ◇団体のつなぎとめ躍起 頼みの地盤にほころびも
 今月3日、参院選和歌山選挙区に出馬する自民現職、鶴保庸介氏(43)の支援者宅に1枚のファクスが流れた。「緊急時局報告・後援会世話人会開催について」。集合日は5日。菅直人首相選出の翌日だ。陣営幹部は危機感を募らせていた。

 ×  ×  ×

 政権交代直後、自民県連は反転を図った。09年9月の党総裁選では、全国に先駆けJR和歌山駅前で街頭演説を実施。さらに「じみん住民相談窓口」を県連に初めて開設した。しかし、06年に1万人を割った党員は、09年末現在では6112人。関係者によると、同窓口への相談も4、5件にとどまる。大票田の和歌山市を仕切るはずの衆院和歌山1区総支部長も空席のままだ。二階俊博県連会長は4月の県連大会で「県都を丸々開けっ放しにして県連だなんだ言ったって始まらない」と声を張り上げた。

 ×  ×  ×

 政権交代は業界団体との関係も変えた。県病院協会(約180人)や全日本不動産政治連盟県本部(約130人)は、04年選に続いて推薦した鶴保氏に加え、今回初めて民主新人の島久美子氏(54)も推薦した。JAグループでつくる県農政連盟(会員約2000人)も自民支援の方針を転換、自主投票を決めている。ほかにも比例代表で自民の支援をやめ民主に転換する団体は少なくない。

 ただ、鶴保氏陣営は選挙区に関してはつなぎとめにかなり成功している。比例で民主候補を支援する日本歯科医師連盟傘下の県歯科医師連盟(約600人)は、比例では中央の方針通り民主を推すが、選挙区では鶴保氏を推薦。比例で自民候補を支援する日本看護連盟は、支持せずと決めた母体の日本看護協会とのねじれに苦しむが、県看護連盟(約1900人)は鶴保氏推薦を決定。「県内は自民で看護協会ともまとまっている」(谷眞子会長)と胸を張る。

 一方、09年衆院選比例代表で約9万2000票を県内で得た公明は微妙だ。公明の西博義衆院議員は「うっかり1票、がっかり4年」と民主批判を続けるが、県本部幹部は「推薦の対応は白紙だ。自主投票とも決めないまま公示になることもあり得る」と明かす。

 ×  ×  ×

 菅政権樹立後の民主の支持率について、陣営幹部は「予想以上のV字回復。祝儀程度と思っていたが……」。風の行方を注視しながら、鶴保氏は支援者回りやミニ集会を繰り返し、地盤を固める。ただ複数の関係者によると、100人を招集した5月末の後援会の会合には、20人しか集まらなかった。陣営は従来の地盤固めを徹底する構えだが、そこにほころびがのぞくのも確かだ。

6611沖縄無党派:2010/06/18(金) 23:24:43
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100618/stt1006181940006-n1.htm
中山恭子元拉致担当相が自民離党届
自民党参院議員の中山恭子元拉致問題担当相(70)は18日、党本部に離党届を提出した。夫の中山成彬元国土交通相(67)が7月11日投開票の参院選にたちあがれ日本から出馬の意向を固めたのが理由。ともに、たちあがれに入党する方針だ。

 自民党幹部は中山氏の処分について、比例代表選出であることを理由に除名も含めて検討せざるを得ないとの考えを示した。

 たちあがれは結党時の今年4月にも、中山氏の入党を勧めていたが、成彬氏の出馬がその時点では決まらなかったため、拒否していた。

6612チバQ:2010/06/18(金) 23:25:25
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20100617ddlk30010446000c.html
チェンジの行方:’10参院選/下 共産・吉田氏陣営 /和歌山
 ◇保守層浸透なるか 好調の地方選を足場に
 登壇した共産新人の吉田雅哉氏(34)は力を込めた。「山村振興と若者の働く場をつくるためにも森林、林業の再生は欠かせない」。森林が9割を占める田辺市龍神村で5月末に開かれた共産主催のシンポジウム。壇上にはパネリストとして、県森林組合連合会(県森連)の寺田展治会長、製材業者でつくる紀州木材緑友会の冨田又一郎会長らの姿があった。

 「こりゃあええ人に来てもろうたな。去年やったら自民の大会に出るような大物ばっかりやな」。松坂英樹県議は冒頭、シンポの案内を紹介して回ったときの反応を紹介した。会場には森林組合員ら計約150人。組織として全く付き合いのなかった同党と県森連が、初めて協力したイベントとなった。

 ×  ×  ×

 政権交代後、全国森林組合は自民だけに頼らない「全方位外交」に転じた。09年11月の大会には初めて共産トップが呼ばれ、志位和夫委員長があいさつした。大会に出席した複数の県森連幹部は「志位さんのあいさつへの拍手が一番大きかった」と振り返る。竹内良平・県委員長は「共感は得られた。もっと胸襟を開き、長い目でお付き合いしたい」と意欲を示す。

 ×  ×  ×

 09年末に出馬表明した吉田氏は、ミニ集会や街頭演説で雇用や社会保障の向上を訴える。党とともに全力を挙げるのが、保守層への浸透だ。党関係者は医師会や建設業などを飛び込みで回る。勝浦漁協では、吉田氏が休漁補償のない海難事故の救助ボランティアの現状を聞き、穀田恵二衆院議員に情報を提供。4月の衆院国土交通委員会で問いただした。

 ×  ×  ×

 地方選も好調だ。4月の海南市議選では、定数2減のなかで、1議席増の4議席を獲得した。小学校卒業までの医療費無料化を訴えて5月までに集めた約1000人分の署名には、「党員でもない多くの母親が応じた」(河野敬二市議団長)という。

 党県委員会は、政治とカネや米軍普天間基地移設問題などから、党の存在意義は高まっているとみている。79年衆院選で得た県内最高の約12万6000票を目標に、「選挙区の勝利と比例7万票、5議席確保」を目指す。

 しかし−−。5月の田辺市でのシンポの会場にいた林業関係者と自民党員は、「政策に目新しさはない」と冷ややかだった。県森連も民主新人の島久美子(54)、自民現職の鶴保庸介(43)の両氏を推薦。新旧与党の候補を推すことにした。救助ボランティアの問題を取り上げるきっかけになった勝浦漁協も今月11日、今まで通り鶴保氏推薦を決めた。

 取り組みが結果に結びつくかは未知数だ。

    ◇

 この連載は、山下貴史、加藤明子、岸本桂司が担当しました。

6613チバQ:2010/06/18(金) 23:35:10
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/mie/CK2010061602000218.html
民主と自民、組織票で対照的な戦術
2010年6月16日

 昨年夏の政権交代で野党に転落した自民がこれまでの組織選挙を封印し、政権与党の座に就いた民主は新たな組織票の取り込みを図る−。参院選三重選挙区(改選数1)の立候補予定者たちは、業界団体の推薦をめぐって対照的な戦術を見せている。

 2007年参院選に続いて自民から出馬する新人の小野崎耕平さん(40)は「業界団体からの推薦は一切求めない」と表明した。「自民政権は政官業の癒着構造に政策の手足を縛られ、政治とカネの問題を生んできた」と身内の反省点を厳しく指摘。民主政権になっても自民政権時代と同じ利益誘導の構図は変わっていないと批判し、政治不信を強める無党派層の共感を誘おうとしている。

 “自民流”の選挙の常識を覆す小野崎さんの姿勢に、党県連の内部からは「きれいごとを言っても選挙は勝てない」と再考を促す声が相次いだ。統一地方選を来春に控えるベテラン県議からは「業界団体に失礼だ。信頼関係が崩れる」とのおしかりも。小野崎さんは県議と一緒に自民支持の団体関係者を訪れることもあるが、「個人的な立場で応援してほしい」と理解を求めている。

 逆に、民主現職の芝博一さん(60)は業界団体への働き掛けに積極的だ。

 政府への陳情を受け付ける党県連の地域戦略局長を3月まで務め、各団体に「政策論議のキャッチボールをしましょう」と呼び掛けてきた。選挙を見据えた推薦の依頼にも余念がなく、前回は小野崎さんを推薦した県医師連盟も「政権与党なら断る理由がない」(加藤正彦委員長)と一転、芝さんの推薦を決めた。

 芝さんは「自公政権では、族議員など政治家個人が要望を聞いていたので不透明さがあった。われわれは県連として聞き、党本部や政務三役での議論を通じて予算に反映させるので癒着はありえない」と民主のシステムの健全さを強調している。

 同選挙区では、ほかに共産党新人の中野武史さん(36)、みんなの党新人の矢原由佳子さん(34)が出馬する予定。

6614名無しさん:2010/06/19(土) 02:06:30
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100616_03.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(上)サバイバル

総決起集会に詰め掛けた支持者と談笑する桜井氏(左)=4日、仙台市青葉区

総決起集会の終了後、来場者一人一人と握手を交わす伊藤氏=12日、仙台市青葉区

 参院選は、予定される24日公示(7月11日投票)まで8日となった。宮城選挙区(改選数2)で立候補を予定しているのは8人。民主党は現職と新人を擁立し、自民党は公認新人と推薦現職で挑む。みんなの党、共産、社民各党が割って入り、乱戦の様相だ。前哨戦の攻防を見た。(参院選取材班)

◎人脈生かし組織戦・桜井氏/街頭で浸透目指す・伊藤氏

 悲壮感はうそのように消えた。
 「1議席の獲得は確実だ。もう1人が2番手に抜け出せるチャンスは十分ある」。13日、仙台市内であった民主党県連の常任幹事会で、県連代表の衆院議員安住淳(宮城5区)は2議席独占に意欲をみなぎらせた。
 党は3選を目指す現職の桜井充(54)と新人の伊藤弘実(36)の2人を擁立した。鳩山政権下は「共倒れ」の危機もささやかれたが情勢は一変。県連は攻勢に出る。
 「鳩山由紀夫首相が辞めた。わたしの行動が良かったのかどうか、自問自答を続けた」
 菅直人が首相に就いた4日、桜井は仙台市内のホテルで総決起集会を開き、神妙に語った。
 5月末から鳩山に退陣を迫る発言を続けた。「若い仲間からありがとうと言われほっとした」とも語り、党勢回復に一定の役割を果たした自負をにじませる。

<6年前は無風>
 6年前の参院選は自民党現職と議席を分け合う無風の構図。今回は伊藤の立候補で党支持票の争奪戦になる。
 「組織戦に徹する」と桜井。党支持基盤はまだ弱く自民党のような組織力には及ばない。政策づくりの過程で浸透した医療、建設、運輸など業界人脈をたぐり寄せる桜井独特の戦いだ。
 15日夜、桜井は推薦を受けた連合宮城の決起集会に出席し、組合員300人を前に「労働者の声を代弁できるよう頑張る」と語った。
 「与党は批判される立場。もう、ひとさま(伊藤)のことを考える余裕はない。自分との戦いだ」と気を引き締める。
 サバイバル戦を演じる桜井と伊藤。仙台市で11日あった安住の政経セミナーには2人が時間差で出席した。
 桜井が「参院選マニフェスト(政権公約)の外交・防衛を取りまとめたのは安住氏。医療はわたしが書いた」とアピール。伊藤は「20年間介護に携わった経験を生かし、心から笑顔の交わせる暮らしと社会保障を形にしたい」と力を込めた。

<対照的な戦略>
 伊藤の戦略は桜井と対照的だ。街頭活動を重視した「空中戦」で上昇気流を探る。
 既に党本部主導で比例代表に立候補する五輪金メダリストの谷亮子、国交副大臣の馬淵澄夫が伊藤の応援に入った。
 選対を指揮する参院議員岡崎トミ子(宮城選挙区)は菅に近い。陣営は無党派層を狙い、知名度の高い閣僚らの応援に期待を寄せる。
 街頭でマイクを握るのは一日50回が目標。岡崎は「桜井氏が頭一つ抜けてこそ、心おきなく戦える。草の根に徹して顔と名前を売り込むだけだ」と意気込む。地域の保守層へのアプローチは、前党幹事長小沢一郎グループの衆院議員橋本清仁(宮城3区)が受け持つ。
 民主党らしい無党派層対策と地道などぶ板戦を合わせた「ハイブリッド作戦」(陣営)で臨む。
 仙台市で12日あった総決起集会には約500人が集まった。選対本部長の県議菅原敏秋は「厳しい戦いだが、ウイングの広さと安定感で態勢が整った」と戦略を練る。(敬称略)

◇ 宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井  充 54 医師     民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長   民新
熊谷  大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員  社新
菊地 文博 50 県議     み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)

2010年06月16日水曜日

6615名無しさん:2010/06/19(土) 02:07:19
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100617_02.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(中)敵は身内

自民党県連の小野寺会長(中央)ら県連幹部と並んで街頭演説する熊谷氏(左)=5月28日、仙台市青葉区

国会終了後、東京から戻り、支持者との会合で一人一人と握手する市川氏=16日、大崎市

◎若さ訴え総力結集/熊谷氏

 スポットライトを浴びた若き挑戦者は、自民党に世代交代を迫った。
 「われわれ若い世代が明るく希望のある日本をつくる。先輩方にはご指導をいただきたい」
 11日夕。仙台市内で開かれた総決起大会で、参院選宮城選挙区(改選数2)に立候補する自民党新人の熊谷大(35)は、力強く決意表明した。
 政治経験はないが、若さと松下政経塾出身の経歴が武器。党国会議員や県議と地域回りを重ねる一方、仙台市中心部で街頭演説を繰り返し、知名度アップを図る。
 1月、党県連が実施した公募選考に応募。4選を目指す現職の市川一朗(73)らを抑えて選ばれた。県連は1議席確保を最優先し、公認候補を熊谷1人に絞った。
 「現職優先とせず、公明正大に候補者を選んだ。自民党が生まれ変わった証しだ」。県連会長の衆院議員小野寺五典(宮城6区)は最強野党への「脱皮」を強調する。

<いら立つ幹部>
 選考に漏れた市川は、党本部の推薦を受けて無所属で立候補する。公募選考の決め手の一つになった世論調査結果の詳細を明らかにしないなど県連の選考方法への不満も広がり、党内の支持は熊谷と市川で割れている。
 前首相の鳩山由紀夫が退陣表明した2日夕、2人が鉢合わせする場面があった。
 党政調会長の石破茂を招き白石市役所前で開いた演説会。小野寺が「唯一の公認候補は熊谷」と叫ぶ傍らで、市川は支持者に促されて弁士の列に加わり旧知の石破と握手を交わした。
 「市川先生がご到着ですが、紹介のみと致します」。司会の言葉に市川はすぐ列を離れたが、聴衆から拍手が起きた。「分裂選挙」を印象づけるシーンに県連幹部はいら立った。
 公認候補を2人立てる民主党は、菅内閣発足で支持率が急回復。「共倒れ」の危機は振り子のように民主党から自民党に移った。県連は「身内同士で争っている場合か」と熊谷に総力を集中しようと躍起になる。

◎ 厚い支持層が武器/市川氏

<「経験」で対抗>
 「力強い応援を確信した。この間の苦労は吹っ飛んだ」。12日、仙台市青葉区一番町に事務所を開いた市川は、出席者の顔ぶれに感極まった。
 長年の支持者はもちろん、首長や自民党県議の姿があった。市川が県連会長時代、会長代理を務めた県議の渡辺和喜は「県連の圧力で出席できない人もいるが、かなり多くの県議が支持している」と力を込めた。
 党支持者の中には県連方針に従うそぶりを見せながらも、市川支援に回る人が少なくない。県北部の党支持者は「表向きは熊谷と言うが市川を応援する。3期の実績への頼りがいは熊谷と比べものにならない」と言う。
 04年参院選は37万9000票を獲得してトップ当選。「参院は良識の府。経験を積んだ人でないと難しいですよ」。市川は熊谷に対抗心をにじませる。
 国会が閉会した16日、東京から戻った市川は大崎市の会合に駆け付けた。約200人の支持者を前に「厳しい選挙戦を勝ち抜く燃えるような気持ちだ」と決戦モードを全開させた。(敬称略)

◇宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井  充 54 医師     民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長   民新
熊谷  大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員  社新
菊地 文博 50 県議     み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)

2010年06月17日木曜日

6616名無しさん:2010/06/19(土) 02:07:55
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100618_03.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(下)風どこへ

繁華街で支持を呼び掛ける菊地氏=16日、仙台市青葉区

街頭でビラを配り支持を呼び掛ける菅野氏=15日、仙台市青葉区

民主党政権の姿勢を批判する加藤氏=17日、仙台市青葉区

村上 善昭氏

◎知名度アップ躍起・菊地氏/平和と暮らし訴え・菅野氏/党の組織力前面に・加藤氏

 民主党が法案審議を打ち切って国会を閉じ、参院選へ逃げ切りを図った16日、仙台市中心部にみんなの党ののぼりがはためいた。
 「菅直人首相は国民との約束を果たしていない。米軍普天間飛行場の移設問題はまだ解決していない」。同党新人で県議の菊地文博(50)は、民主党の姿勢を批判した。

<全県の壁厚く>
 5月、民主党を離党して立候補を表明。鳩山政権を見限った行動として注目を集めたが、菅内閣の登場は想定外だった。みんなの党の支持率に一時の勢いはなくなった。
 「民主党への世論の流れは厳しく受け止めるが、一喜一憂しても仕方ない」。菊地は幅広い浸透に全力を注ぐ。
 県議5期で地盤は仙台市宮城野区。2007年県議選では1万6700票を獲得して3回目のトップ当選を果たした。
 もともと自民党出身。どぶ板の運動で強固な後援会組織を築いた。経済界や市町議ら県議活動で築いた人脈を生かした会合も欠かさない。無党派層対策も忘れず、自転車で住宅地に入り、1カ所1分間演説を50カ所以上で繰り返す。
 民主、自民両党の支持層を狙い戦術を総動員するが、全県選挙の壁は厚い。後援会幹部は「党は知られていても菊地の知名度が足りない」と運動の加速を目指す。
 菊地は17日、東京のみんなの党本部に赴き、党代表渡辺喜美から公認証を受け取った。
 「東北の決戦場は仙台。わたしが応援に入り総力戦を展開する」と渡辺。菊地は持ち前のフットワークで上昇を狙う。

<民主批判展開>
 「民主党は公党間の約束をまたほごにした。信義がない政治は信頼を勝ち取れない」
 15日朝、社民党新人の菅野哲雄(61)は仙台市中心部でマイクを握り、国民新党を押し切って郵政改革法案を廃案にした姿勢を批判した。
 党が米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり連立政権を離脱して半月。終盤国会の代表質問では党首福島瑞穂が「沖縄の同意がないのに名護市辺野古に移せるのか。沖縄は最少不幸社会の対象にならないのか。地域主権を言う資格はない」と菅に迫った。
 菅野は「民主党は選挙に勝つことばかりを考えて国会を閉じた。平和と暮らしを訴える社民党の役割がますます重要になる」と力を込めた。
 共産党新人の加藤幹夫(46)は連日、10カ所以上で街頭活動を重ねる。17日朝は仙台市太白区で「菅政権は支持率が高いうちに、消費税増税ができる国会を一気につくろうとしている」と攻め立てた。
 党県委員会が全力で支える。党員は毎日、10組以上に分かれて各地でハンドマイクを持って支持を呼び掛ける。街頭活動は1日150カ所に上ることもある。
 衆院選を含め、5度目の国政挑戦に臨む加藤。「公約違反を重ねる民主党政権でいいのか説いていきたい」と意気込む。
 幸福実現党新人の村上善昭(37)は減税による景気回復を訴える。(敬称略)


◇ 宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井  充 54 医師     民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長   民新
熊谷  大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員  社新
菊地 文博 50 県議     み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)

2010年06月18日金曜日

6617とはずがたり:2010/06/19(土) 02:46:54
>>6614
菅と近い岡トミさん選対を指揮するとはいえ小沢系ががっちり支援の構図ですな。
>地域の保守層へのアプローチは、前党幹事長小沢一郎グループの衆院議員橋本清仁(宮城3区)が受け持つ。
>選対本部長の県議菅原敏秋は「厳しい戦いだが、ウイングの広さと安定感で態勢が整った」と戦略を練る

6618とはずがたり:2010/06/19(土) 02:49:28
>>6613
>2007年参院選に続いて自民から出馬する新人の小野崎耕平さん(40)は「業界団体からの推薦は一切求めない」と表明した。「自民政権は政官業の癒着構造に政策の手足を縛られ、政治とカネの問題を生んできた」と身内の反省点を厳しく指摘。民主政権になっても自民政権時代と同じ利益誘導の構図は変わっていないと批判し、政治不信を強める無党派層の共感を誘おうとしている。
>“自民流”の選挙の常識を覆す小野崎さんの姿勢に、党県連の内部からは「きれいごとを言っても選挙は勝てない」と再考を促す声が相次いだ。統一地方選を来春に控えるベテラン県議からは「業界団体に失礼だ。信頼関係が崩れる」とのおしかりも。小野崎さんは県議と一緒に自民支持の団体関係者を訪れることもあるが、「個人的な立場で応援してほしい」と理解を求めている。
カイカク票はみんな候補が持っていきそうだし,これでは業界も白けるし凄い大差で負けそうですな。

6619とはずがたり:2010/06/19(土) 02:53:10
>>6610
>鶴保氏陣営は選挙区に関してはつなぎとめにかなり成功している。比例で民主候補を支援する日本歯科医師連盟傘下の県歯科医師連盟(約600人)は、比例では中央の方針通り民主を推すが、選挙区では鶴保氏を推薦。比例で自民候補を支援する日本看護連盟は、支持せずと決めた母体の日本看護協会とのねじれに苦しむが、県看護連盟(約1900人)は鶴保氏推薦を決定

↑とはいえ↓だし二階の足許も崩れているのではないか?

>県病院協会(約180人)や全日本不動産政治連盟県本部(約130人)は、04年選に続いて推薦した鶴保氏に加え、今回初めて民主新人の島久美子氏(54)も推薦した。JAグループでつくる県農政連盟(会員約2000人)も自民支援の方針を転換、自主投票を決めている。ほかにも比例代表で自民の支援をやめ民主に転換する団体は少なくない。

>風の行方を注視しながら、鶴保氏は支援者回りやミニ集会を繰り返し、地盤を固める。ただ複数の関係者によると、100人を招集した5月末の後援会の会合には、20人しか集まらなかった。陣営は従来の地盤固めを徹底する構えだが、そこにほころびがのぞくのも確かだ。

6620チバQ:2010/06/19(土) 10:40:56
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1276902573817_02/news/20100619-OYT8T00202.htm
決戦の構図 参院選2010

上 「追い風」民主は複雑


国政報告会後、支持者と入念に握手を交わす工藤堅太郎氏(左)と主浜了氏(8日午後、八幡平市で)  菅内閣が8日に発足、支持率は鳩山内閣末期の19%から59%に跳ね上がった。支持率の急上昇は、岩手選挙区から出馬を予定している民主党の現職、主浜了氏にとっては絶好の追い風となる。

 主浜氏は、3月の公認以来、県内34市町村すべてで集会を開き、既に5巡目に入った。13日、盛岡市の県連事務所で記者会見し、菅内閣の支持率について問われると「上がれば上がったでほっとする。これは当然です」と、ほおを緩ませた。

 民主党県連は今後、比例選に出馬する現職、工藤堅太郎氏の再選にも全力を挙げる。

      ◇

 菅内閣が発足した8日夜。国会周辺の喧騒(けんそう)とは対照的に、カエルの合唱だけが響く八幡平市の営農センター会議室では、工藤氏が国政報告会を開いていた。

 集まった40人の支持者を前に、工藤氏は、米軍普天間飛行場の問題を引き合いに出し、「沖縄の皆さんに期待を持たせてばっさりと裏切った。これは万死に値する罪だ」と、退陣したばかりの鳩山由紀夫前首相を切り捨てた。

 鳩山氏は、2日の辞任表明の中で、小沢一郎前幹事長にも辞任を迫ったことを暴露していた。

 工藤氏は、1993年の衆院選で、小沢氏らが結党したばかりの新生党から、初当選した。以来、小沢氏の側近が相次いで離反する中、一貫して支持している。

 工藤氏は「小沢さんは考えがあって自ら辞任した。決して政治とカネの問題が原因じゃないんです」と、無念さをあらわにした。

 農作業を終えたばかりの初老の男性は、帰り道、興奮した様子で強調した。「こういう時だからこそ我々は小沢さんを盛り上げる。民主党には今後、5年、10年でも政権を担ってもらわなきゃ」

      ◇

 工藤氏は衆院からくら替えした04年の前回当選時、比例選で県内トップの約9万2000票など、計約14万2000票の個人票を獲得した。

 今回は、連合岩手などの支持団体も、岩手選挙区では主浜氏を推薦するが、比例選では、中央の組織内候補を支援する。

 しかも、今回は、前回県内を地盤とした比例選候補を立てなかった自民党が、県議の新人、小野寺有一氏を擁立。「県内候補」の強みを十分生かせない可能性もある。

 工藤、主浜両氏とも追い風を感じているが、その追い風は、主浜氏に比べ、工藤氏には十分当たっていない。しかも、追い風の最大の原因は、菅内閣の人事で、工藤、主浜両氏が信奉する小沢氏らの影響力をそいだからだとのジレンマもある。

 自民党県連幹部は「我々の勝利は三つ」と強調する。「岩手選挙区、比例選での勝利、そして工藤氏の落選だ。民主王国の県連代表が落選すれば、日本中に与える衝撃は大きいだろう」

(2010年6月17日 読売新聞)

6621チバQ:2010/06/19(土) 10:41:24
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1276902573817_02/news/20100619-OYT8T00204.htm
中 自公比例選対応で溝


事務所開きで、決意を語る高橋雪文氏(右)。左から2人目が小野寺有一氏(5月15日、盛岡市上田で) 「民主党の本質は何も変わっていない」

 9日夜、盛岡市内のホテル。岩手選挙区に自民党公認で出馬する新人、高橋雪文氏(39)は、支持者ら約550人を前に、最近頻繁に使う言葉で民主党批判のトーンを強めた。

 14日に県議を辞職した高橋氏は、胸元にフルネームが書かれたネームプレートを付けることが多い。県議辞職後の記者会見で、「盛岡以外では、ほとんど名前も顔も知られていなかった」と述べ、今は知名度不足を解消しようと必死だ。

 自民党は、参院選で高橋氏に加え、比例選に小野寺有一県議(43)も擁立した。

 選挙区の候補公募に失敗したこともあり、2人が出そろったのは4月末と遅れた。だが、鳩山前内閣の支持率低迷に乗じ、民主党の小沢一郎前幹事長の「独裁的な政治手法」と、「政治とカネ」の問題を2人で真っ正面から攻撃する腹づもりで、小野寺氏のポスターには「小沢政治にNO」との言葉を盛り込んだ。

 高橋、小野寺両氏は40歳前後で、60歳代の民主党の主浜了、工藤堅太郎両氏の現職コンビよりずっと若いのも強み。選挙区選と比例選で岩手自前の候補を擁立するという自民党県連の青写真は現実になった。

 ところが、6月に入り、鳩山、小沢両氏が突如、辞任を表明。菅内閣は、組閣や党役員人事で「脱小沢」を鮮明にし、支持率もV字回復した。「小沢政治にNO」は、少なくとも表面的には実現に近付いた。

 高橋氏らは、民主党の本質が変わっていないことを強調する方針に転換することを余儀なくされている。

      ◇

 自民党は、昨年の衆院選で県内の党所属国会議員がゼロになった上、政権も民主党に明け渡し、支持基盤は揺らいだ。国政とのパイプを強みに長年、支持を得てきた県農協政治連盟や県医師連盟などの職域団体は、民主党推薦や自主投票に転じた。

 こうした中、小野寺氏の擁立で最もいら立ちを募らせるのが、昨年まで9年間連立政権を組んでいた公明党だ。

 公明党は、岩手選挙区で候補を立てていないが、比例選を重視しており、東北・北海道エリアで新人を擁立する今回参院選は、特に力が入る。ただ、昨年衆院選まで、小選挙区の票は自民党に集め、比例票は公明党にという選挙協力は、全国に比べ公明党の得票率の低い本県では活発でなかった。

 加えて、今回は自民党が比例選に小野寺氏を擁立したことで、「比例は公明に」の戦術は困難に。支持母体の創価学会の県幹部は、「選挙区は事実上の自主投票になるだろう」とため息をつく。

 昨年、「野党」に転落して臨む初の国政選挙。民主党の壁は、自民党にとっても、公明党にとっても、かつてなく高い。

(2010年6月18日 読売新聞)

6622チバQ:2010/06/19(土) 10:41:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1276902573817_02/news/20100619-OYT8T00209.htm
下 共社示せるか独自色


普天間飛行場の無条件撤去を訴える瀬川氏(18日午後、盛岡市で) 街頭演説で党の主張を訴える伊沢氏(10日午後、盛岡市で)



普天間飛行場の無条件撤去を訴える瀬川氏(18日午後、盛岡市で) 街頭演説で党の主張を訴える伊沢氏(10日午後、盛岡市で)  「私は沖縄県民の痛みを自分のものとして、普天間基地の無条件撤去を求めていく。海兵隊は抑止力にはなり得ない」。共産党新人の瀬川貞清氏(60)は18日、盛岡市で行った街頭演説で、こう訴えた。

 党県委は岩手選挙区としては各党で最も早い昨年12月、瀬川氏の擁立を決め、これまで県内全域80か所以上で集会を開いた。

 今回の参院選で、普天間飛行場移設問題が争点になり、社民党が独自候補を立てなければ、社民党支持層からの得票も見込めるとにらんでいた。しかし、鳩山首相が辞任、社民党が選挙区に候補擁立を決めたことで、それが困難になった。

 社民党の候補擁立は、政権離脱に伴って、民主党への義理立てが必要なくなったからだが、共産党があおりを食らう形になった。

 斉藤信県議は「共産党と社民党の主張は一見似ているが、全然違う。共産党は、普天間飛行場の無条件撤去を求めている。社民党は与党内で、民主党と一緒に移設先を探した」と強調する。

 ただ、ある党県委幹部は「その違いは、きちんと説明しないとわかってもらえない」と、難しさも認める。党のチラシやポスターでは、「無条件撤去」の5文字を目立たせた。街頭演説でも今後強調していく考えだ。



 「社民党にとって平和問題は最重要課題」。社民党新人、伊沢昌弘氏(63)はたびたび、この主張を繰り返してきた。社民党県連は今回、いつにない短期決戦を強いられている。

 米軍普天間飛行場移設問題で状況が一変したのを受け、党県連は福島党首が罷免された翌日の5月29日、独自候補擁立を表明した。

 統一地方選を来年に控えていることもあり「短期間で、どう連動するのか」との慎重論もあったが、「擁立しなければ存在意義を問われる」との強硬論が圧倒した。

 県内の民主党は、小沢一郎前幹事長の影響力が強い。社民党の前身・社会党が当時、小沢氏と対立していた経緯もあり、民主党との関係は薄く、県議会でも社民系議員は、民主党とは同一歩調を取らないことが多い。社民党県連幹部は「連立は党本部だけ」と言ってはばからなかった。

 党県連の小原宣良代表は6日、支持団体の平和環境県労組センターとの選挙会議で「米軍基地の縮小、撤去への方向性を示す党の存在をかけた戦い」と強調した。ただ、政権離脱後、社民党の支持率は横ばいのままだ。

 県連幹部は「普天間以外に雇用や暮らしの問題に言及する割合を増やさざるを得ない」とするが、共産党と主張が重なり、独自色を出しにくいとの悩みは残る。

 「普天間」の争点は、菅新内閣発足でかすんだ。独自色をどう示すか、両党は正念場に立たされている。

 (この連載は、大田健吾、工藤武人、西孝高、前田毅郎が担当しました)

(2010年6月19日 読売新聞)

6623チバQ:2010/06/19(土) 10:44:29
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100616_03.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(上)サバイバル

総決起集会に詰め掛けた支持者と談笑する桜井氏(左)=4日、仙台市青葉区



総決起集会の終了後、来場者一人一人と握手を交わす伊藤氏=12日、仙台市青葉区



 参院選は、予定される24日公示(7月11日投票)まで8日となった。宮城選挙区(改選数2)で立候補を予定しているのは8人。民主党は現職と新人を擁立し、自民党は公認新人と推薦現職で挑む。みんなの党、共産、社民各党が割って入り、乱戦の様相だ。前哨戦の攻防を見た。(参院選取材班)

◎人脈生かし組織戦・桜井氏/街頭で浸透目指す・伊藤氏

 悲壮感はうそのように消えた。
 「1議席の獲得は確実だ。もう1人が2番手に抜け出せるチャンスは十分ある」。13日、仙台市内であった民主党県連の常任幹事会で、県連代表の衆院議員安住淳(宮城5区)は2議席独占に意欲をみなぎらせた。
 党は3選を目指す現職の桜井充(54)と新人の伊藤弘実(36)の2人を擁立した。鳩山政権下は「共倒れ」の危機もささやかれたが情勢は一変。県連は攻勢に出る。
 「鳩山由紀夫首相が辞めた。わたしの行動が良かったのかどうか、自問自答を続けた」
 菅直人が首相に就いた4日、桜井は仙台市内のホテルで総決起集会を開き、神妙に語った。
 5月末から鳩山に退陣を迫る発言を続けた。「若い仲間からありがとうと言われほっとした」とも語り、党勢回復に一定の役割を果たした自負をにじませる。

<6年前は無風>
 6年前の参院選は自民党現職と議席を分け合う無風の構図。今回は伊藤の立候補で党支持票の争奪戦になる。
 「組織戦に徹する」と桜井。党支持基盤はまだ弱く自民党のような組織力には及ばない。政策づくりの過程で浸透した医療、建設、運輸など業界人脈をたぐり寄せる桜井独特の戦いだ。
 15日夜、桜井は推薦を受けた連合宮城の決起集会に出席し、組合員300人を前に「労働者の声を代弁できるよう頑張る」と語った。
 「与党は批判される立場。もう、ひとさま(伊藤)のことを考える余裕はない。自分との戦いだ」と気を引き締める。
 サバイバル戦を演じる桜井と伊藤。仙台市で11日あった安住の政経セミナーには2人が時間差で出席した。
 桜井が「参院選マニフェスト(政権公約)の外交・防衛を取りまとめたのは安住氏。医療はわたしが書いた」とアピール。伊藤は「20年間介護に携わった経験を生かし、心から笑顔の交わせる暮らしと社会保障を形にしたい」と力を込めた。

<対照的な戦略>
 伊藤の戦略は桜井と対照的だ。街頭活動を重視した「空中戦」で上昇気流を探る。
 既に党本部主導で比例代表に立候補する五輪金メダリストの谷亮子、国交副大臣の馬淵澄夫が伊藤の応援に入った。
 選対を指揮する参院議員岡崎トミ子(宮城選挙区)は菅に近い。陣営は無党派層を狙い、知名度の高い閣僚らの応援に期待を寄せる。
 街頭でマイクを握るのは一日50回が目標。岡崎は「桜井氏が頭一つ抜けてこそ、心おきなく戦える。草の根に徹して顔と名前を売り込むだけだ」と意気込む。地域の保守層へのアプローチは、前党幹事長小沢一郎グループの衆院議員橋本清仁(宮城3区)が受け持つ。
 民主党らしい無党派層対策と地道などぶ板戦を合わせた「ハイブリッド作戦」(陣営)で臨む。
 仙台市で12日あった総決起集会には約500人が集まった。選対本部長の県議菅原敏秋は「厳しい戦いだが、ウイングの広さと安定感で態勢が整った」と戦略を練る。(敬称略)

◇宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井  充 54 医師     民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長   民新
熊谷  大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員  社新
菊地 文博 50 県議     み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)


2010年06月16日水曜日

6624チバQ:2010/06/19(土) 10:44:57
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100617_02.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(中)敵は身内

自民党県連の小野寺会長(中央)ら県連幹部と並んで街頭演説する熊谷氏(左)=5月28日、仙台市青葉区



国会終了後、東京から戻り、支持者との会合で一人一人と握手する市川氏=16日、大崎市



◎若さ訴え総力結集/熊谷氏

 スポットライトを浴びた若き挑戦者は、自民党に世代交代を迫った。
 「われわれ若い世代が明るく希望のある日本をつくる。先輩方にはご指導をいただきたい」
 11日夕。仙台市内で開かれた総決起大会で、参院選宮城選挙区(改選数2)に立候補する自民党新人の熊谷大(35)は、力強く決意表明した。
 政治経験はないが、若さと松下政経塾出身の経歴が武器。党国会議員や県議と地域回りを重ねる一方、仙台市中心部で街頭演説を繰り返し、知名度アップを図る。
 1月、党県連が実施した公募選考に応募。4選を目指す現職の市川一朗(73)らを抑えて選ばれた。県連は1議席確保を最優先し、公認候補を熊谷1人に絞った。
 「現職優先とせず、公明正大に候補者を選んだ。自民党が生まれ変わった証しだ」。県連会長の衆院議員小野寺五典(宮城6区)は最強野党への「脱皮」を強調する。

<いら立つ幹部>
 選考に漏れた市川は、党本部の推薦を受けて無所属で立候補する。公募選考の決め手の一つになった世論調査結果の詳細を明らかにしないなど県連の選考方法への不満も広がり、党内の支持は熊谷と市川で割れている。
 前首相の鳩山由紀夫が退陣表明した2日夕、2人が鉢合わせする場面があった。
 党政調会長の石破茂を招き白石市役所前で開いた演説会。小野寺が「唯一の公認候補は熊谷」と叫ぶ傍らで、市川は支持者に促されて弁士の列に加わり旧知の石破と握手を交わした。
 「市川先生がご到着ですが、紹介のみと致します」。司会の言葉に市川はすぐ列を離れたが、聴衆から拍手が起きた。「分裂選挙」を印象づけるシーンに県連幹部はいら立った。
 公認候補を2人立てる民主党は、菅内閣発足で支持率が急回復。「共倒れ」の危機は振り子のように民主党から自民党に移った。県連は「身内同士で争っている場合か」と熊谷に総力を集中しようと躍起になる。

◎厚い支持層が武器/市川氏

<「経験」で対抗>
 「力強い応援を確信した。この間の苦労は吹っ飛んだ」。12日、仙台市青葉区一番町に事務所を開いた市川は、出席者の顔ぶれに感極まった。
 長年の支持者はもちろん、首長や自民党県議の姿があった。市川が県連会長時代、会長代理を務めた県議の渡辺和喜は「県連の圧力で出席できない人もいるが、かなり多くの県議が支持している」と力を込めた。
 党支持者の中には県連方針に従うそぶりを見せながらも、市川支援に回る人が少なくない。県北部の党支持者は「表向きは熊谷と言うが市川を応援する。3期の実績への頼りがいは熊谷と比べものにならない」と言う。
 04年参院選は37万9000票を獲得してトップ当選。「参院は良識の府。経験を積んだ人でないと難しいですよ」。市川は熊谷に対抗心をにじませる。
 国会が閉会した16日、東京から戻った市川は大崎市の会合に駆け付けた。約200人の支持者を前に「厳しい選挙戦を勝ち抜く燃えるような気持ちだ」と決戦モードを全開させた。(敬称略)

◇宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井  充 54 医師     民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長   民新
熊谷  大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員  社新
菊地 文博 50 県議     み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)


2010年06月17日木曜日

6625チバQ:2010/06/19(土) 10:45:29
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100618_03.htm
夏乱戦’10参院選・宮城(下)風どこへ

繁華街で支持を呼び掛ける菊地氏=16日、仙台市青葉区



街頭でビラを配り支持を呼び掛ける菅野氏=15日、仙台市青葉区



民主党政権の姿勢を批判する加藤氏=17日、仙台市青葉区



村上 善昭氏



◎知名度アップ躍起・菊地氏/平和と暮らし訴え・菅野氏/党の組織力前面に・加藤氏

 民主党が法案審議を打ち切って国会を閉じ、参院選へ逃げ切りを図った16日、仙台市中心部にみんなの党ののぼりがはためいた。
 「菅直人首相は国民との約束を果たしていない。米軍普天間飛行場の移設問題はまだ解決していない」。同党新人で県議の菊地文博(50)は、民主党の姿勢を批判した。

<全県の壁厚く>
 5月、民主党を離党して立候補を表明。鳩山政権を見限った行動として注目を集めたが、菅内閣の登場は想定外だった。みんなの党の支持率に一時の勢いはなくなった。
 「民主党への世論の流れは厳しく受け止めるが、一喜一憂しても仕方ない」。菊地は幅広い浸透に全力を注ぐ。
 県議5期で地盤は仙台市宮城野区。2007年県議選では1万6700票を獲得して3回目のトップ当選を果たした。
 もともと自民党出身。どぶ板の運動で強固な後援会組織を築いた。経済界や市町議ら県議活動で築いた人脈を生かした会合も欠かさない。無党派層対策も忘れず、自転車で住宅地に入り、1カ所1分間演説を50カ所以上で繰り返す。
 民主、自民両党の支持層を狙い戦術を総動員するが、全県選挙の壁は厚い。後援会幹部は「党は知られていても菊地の知名度が足りない」と運動の加速を目指す。
 菊地は17日、東京のみんなの党本部に赴き、党代表渡辺喜美から公認証を受け取った。
 「東北の決戦場は仙台。わたしが応援に入り総力戦を展開する」と渡辺。菊地は持ち前のフットワークで上昇を狙う。

<民主批判展開>
 「民主党は公党間の約束をまたほごにした。信義がない政治は信頼を勝ち取れない」
 15日朝、社民党新人の菅野哲雄(61)は仙台市中心部でマイクを握り、国民新党を押し切って郵政改革法案を廃案にした姿勢を批判した。
 党が米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり連立政権を離脱して半月。終盤国会の代表質問では党首福島瑞穂が「沖縄の同意がないのに名護市辺野古に移せるのか。沖縄は最少不幸社会の対象にならないのか。地域主権を言う資格はない」と菅に迫った。
 菅野は「民主党は選挙に勝つことばかりを考えて国会を閉じた。平和と暮らしを訴える社民党の役割がますます重要になる」と力を込めた。
 共産党新人の加藤幹夫(46)は連日、10カ所以上で街頭活動を重ねる。17日朝は仙台市太白区で「菅政権は支持率が高いうちに、消費税増税ができる国会を一気につくろうとしている」と攻め立てた。
 党県委員会が全力で支える。党員は毎日、10組以上に分かれて各地でハンドマイクを持って支持を呼び掛ける。街頭活動は1日150カ所に上ることもある。
 衆院選を含め、5度目の国政挑戦に臨む加藤。「公約違反を重ねる民主党政権でいいのか説いていきたい」と意気込む。
 幸福実現党新人の村上善昭(37)は減税による景気回復を訴える。(敬称略)


◇宮城選挙区立候補予定者(2―8)
桜井  充 54 医師     民現(2)
伊藤 弘実 36 会社社長   民新
熊谷  大 35 元中学校講師 自新
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野 哲雄 61 元衆院議員  社新
菊地 文博 50 県議     み新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)


2010年06月18日金曜日

6626チバQ:2010/06/19(土) 10:46:03
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100612_02.htm
流転政治 迫る’10参院選(1)失望/公約修正、募る虚無感

内閣支持率は菅内閣の発足でV字回復を見せたが、いくつもの政策課題を積み残した政治に有権者は厳しい視線を送る


 わずか3日間の首相交代劇を見て、「またか」と思った。
 「新政権もぶれるのだろう。昨年夏のような期待感はもうない」
 気仙沼市のトラック運転手熊谷和弘さん(39)は、昨年8月の衆院選で民主党を支持した。マニフェスト(政権公約)にあった「高速道路の無料化」に引かれた。
 缶詰資材などを東北各地に運ぶ。行きは高速道路を使うが、帰りは荷主から高速料金が支払われない。会社に負担をかけまいと、ひたすら一般道を走る。
 地元の宮城6区には民主党候補がおらず、比例代表で民主党に1票を投じた。「民主政権になれば運転時間が短くなって体が楽になる。家族と過ごす時間も増える」という単純な思いだった。
 4月、高速道路無料化の公約に反して前原誠司国土交通相が上限料金制を打ち出し、小沢一郎民主党幹事長が見直しを要求した。今国会では結局、高速道路料金のことは何も決まらなかった。
 「この9カ月、暮らしは良くならなかった。菅内閣に期待したいが、マニフェスト違反を続ければ国民は背を向ける」
 鳩山政権は政治とカネで揺れ続け、米軍普天間飛行場の移設問題で自滅した。菅直人首相の誕生による支持率回復で民主党は浮き立つが、有権者の心には政治への失望がおびただしく残る。

<「有言不実行」>
 仙台市宮城野区の会社員福田理恵さん(24)は結婚1年目で会社員の夫(38)と2人暮らし。衆院選では夫婦で民主党に票を投じた。
 菅内閣が発足した8日。長妻昭厚生労働相は記者会見で、2011年度以降の子ども手当について「満額支給は難しい」と語った。一人当たり月額2万6000円の支給を断念する内容だ。
 いまは経済的に余裕があるが、家族が増えたときのことが心配だ。
 菅直人首相は11日の所信表明演説で、「政治的リーダーシップ」を連発して、「わたしを信頼して」とも語った。
 福田さんは「国民は昨年夏から振り回され続けた。高い理想に対し有言不実行ばかりが目立てば、政治への不信が募り興味も薄れてしまう」とくぎを刺す。

<自民を見限る>
 福島市老人クラブ連合会の事務局長本田忠吉さん(73)は介護相談員を務める。自身も実母の介護を経験し、介護疲れで追い詰められた人の相談を受けることがある。
 「民主党なら高齢者施策に手厚く取り組み、介護施設も増やしてくれる」と、長年支持してきた自民党を見限った。
 厚労省の昨年12月の調査では、特別養護老人ホームに入所を希望する東北の待機者は約4万1000人。宮城、福島両県は1万人を超える。
 民主党政権の第2幕は早々と開いた。1年ごとに「表紙」が変わった自民党政権時代の既視感からか、有権者の心理はさまよう。
 本田さんは「中身は変わっていない。自民党政権と同じで、劇的に政策が進むことは期待できない」と言う。


 参院選の日程が24日公示、7月11日投票で固まった。迷走を続けた鳩山政権は浮足だった党内から退陣を突き付けられ、菅政権が発足した。政権交代の夏から9カ月。政治は混迷の夏を迎えた。


2010年06月12日土曜日

6627チバQ:2010/06/19(土) 10:46:31
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100613_02.htm
流転政治 迫る’10参院選(2)停滞/雇用対策 見えぬ効果

政権交代後、失業率に大幅な改善はなく若者の就職戦線も厳しい。民主党の景気、雇用対策に停滞感が漂う


 民主党内で鳩山由紀夫首相への退陣圧力が強まった5月31日、ようやく失業生活を抜け出した。
 「国民の生活が第一、なんてまやかし。鳩山さんは結局、きれい事ばかり並べただけで何も見るべきものがなった」
 上山市の会社員男性(38)は公共職業安定所(ハローワーク)に通った7カ月間、「いのちと生活を守る」と記された民主党ポスターの前を通るたびに腹が立った。

<「実感はゼロ」>
 昨年10月末、リーマン・ショックのあおりを受け、15年勤めた地元の半導体製造装置の製造会社が倒産した。まだ独り身。月14万円の失業保険で何とかしのいできた。
 「景気は持ち直してきたとか報道されているが、実感はゼロ。もっと底はある。地方の末端の厳しい実情を政治家は分かっていない」
 4月の完全失業率(季節調整値)は5.1%で2カ月連続の悪化。東北の有効求人倍率(季節調整値)も横ばいの0.39倍だった。衆院選マニフェスト(政権公約)にあった景気対策の目玉「中小企業の法人税減税」は財源不足で見送られた。成長戦略の工程表もいまだ策定中だ。
 新しい就職先は、大型特殊免許やフォークリフトなど五つの資格を取得してようやくつかんだ。その2日後、鳩山首相は「国民が徐々に聞く耳を持たなくなってしまった」と語って退陣した。
 男性は「政治が手を差し伸べてくれたことはなかった。聞く耳を持たなかったのは政治の方だ」とあきれた。

<就活50社以上>
 菅内閣が発足し、国会の会期延長と参院選日程で駆け引きが始まった8日。弘前市から仙台市に就職活動に来ていた女子大学生(21)=4年生=は、焦っていた。
 「スーツを着ているのは女子ばかり。悲しくなりますね」
 50社以上にエントリーして、面接に進んだのは10社ほど。手応えはよくない。「3月はエントリーシートが1通も通らなかった。全否定されているような感じでショック」とうなだれる。
 今春卒業した大学生の就職率(4月1日現在)は前年同期より3.9ポイント下落し、91.8%。過去最低だった2000年の91.1%に次ぐ低さだ。
 インターネットで企業の説明会の予約をしようとしても、一瞬で埋まる。筆記試験を受ける資格すら得られず、悔しい思いを何度も味わった。
 民主党が取り組む雇用支援政策は「すべての労働者に雇用保険を適用」「月額10万円の手当が付く職業訓練制度」など非正規雇用対策の色合いが濃い。
 「派遣切り問題が注目され、若者の就職難は隅に追いやられた気がする。就活をしてみて分かった」。政治と自分の生活の乖離(かいり)を初めて感じた。
 大学2年の妹がいる。「早く景気対策を実行してもらい、わたしたちの世代が一生懸命働ける社会をつくってほしい」と願う。
 7月の参院選では各政党の雇用対策を選択軸に、1票を投じるつもりだ。


2010年06月13日日曜日

6628チバQ:2010/06/19(土) 10:46:59
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100614_01.htm
流転政治 迫る’10参院選(3)軸足/業界団体、次々中立に

政権与党の民主党か、地域に根付いた自民党か。業界団体は、両党をはかりに掛けた選挙対応を迫られる


 パーティー会場に、民主党と自民党の国会議員が居合わせた。
 5月26日、宮城県建設業協会が仙台市内のホテルで開いた懇親会。自民党に加え、初めて民主党国会議員が招かれた。7月の参院選宮城選挙区(改選数2)に立候補する両党現職の姿もあった。

<選挙で存在感>
 協会はこの2週間前、宮城選挙区への対応を初めて「自主投票」とする方針を決めた。
 「自民党でも民主党でも、業界を良くする議員が1番いい議員だ」。あいさつに立った遠藤久之副会長は与野党双方を持ち上げた。
 建設業界は長年、自民党の強力な支持団体として各種選挙に力を示してきた。小泉改革以降、公共事業削減で弱体化が指摘されたが、選挙での存在感はどの業界よりも強かった。
 その自民党一辺倒だった軸足は変わりつつある。
 宮城のある協会関係者は「民主党サイドと話す機会が増えた。向こうから会いたいと言ってくることもある」と打ち明ける。懇談では民主党の公共事業削減を話題にし、業界の疲弊ぶりを説明する。政治情勢の情報交換も欠かさないという。
 公共事業の必要性を説きたい業界と、支持基盤を強めたい民主党サイド。思惑の一致が顕在化してきた。
 菅政権が発足してほぼ1週間。民主党の党勢回復の影で自民党は危機感を強める。政権党時代に蜜月だった業界団体は「中立」や「民主党支持」を打ち出している。

<支援は個人で>
 「解体同然だ」。活動を休止した宮城県土地改良政治連盟の幹部は、力なくつぶやく。
 全国連盟は一貫して自民党を支援し、系列議員を比例代表で参院に送り込み予算獲得の恩恵を受けてきた。今回は元官僚が立つ予定だったが、辞退に追い込まれた。
 民主党が10年度予算で土地改良事業費を09年度比で6割もカットしたためだ。システムをよく知る小沢一郎前幹事長の狙い撃ちだった。宮城県連盟の幹部は「自民党候補を出すのをやめないと、民主党が納得してくれず、予算が付かなくなる」と言う。
 小沢氏の地元・岩手の連盟は1月に民主党支持を決めた。活動休止は青森、山形、福島の連盟にも連鎖した。
 「農協の推薦は出なかったが、各組合長が力を合わせて頑張っていく」
 5月21日、仙台市内のホテルであった比例代表の自民党新人で栗原市出身の農業法人代表の集会。宮城県農協中央会の木村春雄会長が農協幹部に結束を呼び掛けた。
 政権交代後、農協グループは中立に転換。新人は「農業者の代表」を掲げるが、宮城県農政連は「意見集約できない」として自主投票を決めた。
 それでも木村氏は「個人の立場」で新人の後援会長に就いた。自民党農政を評価しているといい、割り切れない感情をにじませる。
 組合長の1人は複雑な思いで参院選を見守る。「昨年の衆院選で末端農家は自民党にノーを突きつけた。やりすぎると、まだ自民党べったりだと言われる。しばらくは全方位外交がベターだ」


2010年06月14日月曜日

6629チバQ:2010/06/19(土) 10:47:25
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100615_01.htm
流転政治 迫る’10参院選(4)迷路/揺れる陳情、惑う首長

陳情一元化を主導した小沢氏(左上)と「脱小沢」の枝野氏(右下)。揺れ動く「政治主導」に地方の首長たちは戸惑う


 公共事業費に大なたを振るう大臣に、首長たちが懇願した。
 「三陸自動車道は救急搬送を支える『命の道』だ。整備財源の確保には特段の配慮を願いたい」
 5月30日、視察で石巻市に入った前原誠司国土交通相への要望会。布施孝尚登米市長ら沿線の3首長が、三陸道の早期完成を強く求めた。
 「コンクリートから人へ」の理念の下、鳩山政権は2010年度当初予算で道路関係費を25%削減した。しわ寄せは三陸道整備にも及び、志津川トンネル(仮称、宮城県南三陸町)の着工などが見送られた。
 要望会の開催を取り持ったのは民主党宮城県連代表の安住淳衆院議員(宮城5区)。「石巻に建設担当相が来るのは三十数年ぶり」と政権与党の強みをアピールした。
 「要望にはできるだけ応えたい」と前原氏。布施市長は「現場の声を聞いてもらえる機会はありがたい」と直談判に手応えを感じた。

<小沢流で一変>
 民主党は「政治主導」「脱官僚依存」を看板に、国への陳情ルールを一変させた。陳情は党幹事長室が一手に引き受け、厳選して閣僚らに伝える。首長が霞が関に足を運び、閣僚に直接要望する機会はめっきり減った。
 主導したのは小沢一郎前幹事長。「政策決定の内閣一元化」を理由に、党内の反発を抑えて党政策調査会(政調)も廃止した。予算配分や政策決定に小沢氏のお墨付きが必要となり、権力の二重構造が鮮明になった。
 宮城県南の大河原町。4月19日、斎清志町長が開いた町政報告会はいつもと様相が違った。応援する地元の自民党元衆院議員のほかに、参院選宮城選挙区(改選数2)で3選を目指す現職の民主党参院議員も顔を並べた。
 町には国道拡幅、広域農道整備など国への要望が山積する。斎町長はもともと自民党系だが、「わたしが民主党を応援して驚く人がいたとしても、そんなことは大事ではない」と現職に傾く。
 政権党との関係の濃淡が政策実現に影響しかねないとの不安が手伝い、民主党との距離を縮めようとする首長は増えた。陳情一元化は「小沢流の選挙対策」とも言われた。

<一元化見直し>
 岩手県沿岸の宮古市。故鈴木善幸元首相が足場を築き、後を継いだ鈴木俊一元環境相も広く浸透する岩手自民党の有力地盤だ。
 三陸道など高速交通網の整備を望む住民は多く、政権交代後は地元選出の民主党1年生議員が頼みの綱となった。
 山本正徳市長は「地方の声を裁くのは選挙最優先の小沢氏。優先順位を下げられはしないか心配だ」と自民党との近さが予算配分に響くことを警戒する。
 その小沢氏は、鳩山由紀夫首相の退陣で表舞台をいったん去った。
 菅直人首相は政調の復活を打ち出した。幹事長に起用された枝野幸男前行政刷新担当相は7日、就任の記者会見で「陳情一元化は利権的と誤解を生んだ。早急に改善する」と語った。
 地方の声を吸い上げるシステムにも表れた「脱小沢」。地方は政調復活に「要望先のチャンネルが増えた」と期待する。


2010年06月15日火曜日

6630チバQ:2010/06/19(土) 10:47:51
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100616_02.htm
流転政治 迫る’10参院選(5完)限界/財源の壁、しぼむ公約

昨年夏の衆院選で各党が掲げたマニフェスト。民意をつかむ武器になると同時に、政治が立ちすくむ呪縛(じゅばく)にもなりかねない


 自民党の谷垣禎一総裁は民主党のマニフェスト(政権公約)を「ばらまき」と決めつけ、公明党の井上義久幹事長(衆院比例東北)は「選挙目当て」とこき下ろした。
 菅直人首相の所信表明演説に対する代表質問が行われた14日の衆院本会議。財政健全化に向けた超党派の論議を求める首相に、野党はマニフェストの撤回を参加条件に突き付けた。
 「ややこしい条件は付けずに…」と、いなす首相。与野党トップの初対決は、議論がかみ合わないまま第1ラウンドを終えた。
 2009年衆院選で、民主党のマニフェストは政権交代のけん引役になった。「マニフェストあります」。のぼりを掲げた民主党候補に「生活が変わる」と好感した有権者が駆け寄り、書店には解説本が平積みにされた。

<見通しに甘さ>
 あの熱気から9カ月。リアルな政治に直面した鳩山政権は財源の壁に阻まれ、ガソリン税の暫定税率の撤廃や高速道路の無料化を事実上、見送る政策の転換を図った。
 極め付きは大看板だったはずの子ども手当。菅首相は11日夜、衆院選で公約した11年度以降の満額支給(月額2万6000円)の断念を表明。参院選マニフェストでは「既に支給している1万3000円からの上積み」という控えめな表現にとどめた。
 みんなの党の渡辺喜美代表は「マニフェストは詐欺という印象を持たれている」と皮肉り、「アジェンダ(政策課題)」という言葉を多用する。
 民主党が野党時代に策定した野心的なマニフェストは、「政権交代」という大義を前に財源論を深掘りしないまま策定された。情報が限られる野党に、「想定外の税収不足」(菅首相)という不確定要素を加味しても見通しの甘さは否めず、マニフェストの軌道修正が続く。
 子ども手当の支給が始まった1日、東京株式市場は育児や教育に関する銘柄に投資家の買いが集まった。
 値上がり期待はつかの間だった。長妻昭厚生労働相は8日夜、子ども手当満額支給の事実上の断念を明言。9日には「子ども手当関連株」は軒並み値を下げた。

<見直し改めよ>
 「マニフェスト実現に必要な財源がないことは、マーケットも織り込み済み」(証券会社)とはいえ、政策実現への期待値を株価が映し出す。マニフェストの存在感は確実に薄れつつある。
 早大マニフェスト研究所の北川正恭所長は「検証可能なマニフェストがあるからこそ、野党は厳しく追及できる。マニフェストをやめ、昔のように情に訴える選挙をしろとでもいうのか…」とマニフェスト不要論にはくぎを刺す。
 北川氏は業務改善に有用とされる「マネジメントサイクル」にヒントを得た「マニフェストサイクル」という新たな概念を提唱。「マニフェストを掲げ、実施し、見直し、改善するサイクル(周期)に入るべきだ」と主張する。
 民主党政権の迷走は、マニフェストの限界と効用を広く知らしめた。成熟した民主主義への過渡期か、さらなる混迷への序章か。7月11日、国民の審判が下される。


2010年06月16日水曜日

6631チバQ:2010/06/19(土) 10:48:23
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100616_04.htm
お国行脚“ご執心” 自民・大島幹事長、背水の陣 青森選挙区

異例の「お国入り」を続けている大島幹事長(左)。右端は山崎氏=13日、八戸市


 参院選で自民党の陣頭指揮を執る大島理森幹事長(衆院青森3区)が頻繁に「お国入り」し、青森選挙区(改選数1)の立候補予定者と二人三脚の行脚を展開している。谷垣禎一総裁が「参院選で与党過半数なら辞任」と背水の陣を敷く中、「幹事長がそんなに党本部を空けて大丈夫?」との声もないわけではないが、党県連は「幹事長のメンツをつぶせない」と、議席奪還に向けて気合を入れている。

<2週間に1度>
 菅直人内閣が発足して最初の週末となった12、13の両日も、大島氏は青森に戻った。12日は青森市で谷垣総裁とともに街頭で演説。13日は三沢市と、地元・八戸市を駆け回った。
 13日夜、八戸市のホテルで開かれた自民党候補予定者の元参院議員山崎力氏(63)の総決起大会。「立ちなさい」。祝電が読み上げられる中、座っていた山崎氏に、大島氏が起立を促した。
 山崎氏が会場で支持者らを出迎える際には、「(髪の毛は)くしでといだのか」。幹事長の「指導」は、態度や身なりにも及んだ。
 自民党が野党に転落した昨年9月末、大島氏は幹事長に就いた。党務の合間を縫って最低でも月1度、参院選が迫ってきた5月以降は、ほぼ2週間に1度のペースで県内に入っている。

<全国最少票差>
 背景にあるのは強い危機感だ。参院青森選挙区では現在、自民党の議席はゼロ。昨年12月に党員公募により公認候補に決まった山崎氏は、3年前の参院選で民主党新人に約5万7000票の差で敗れている。
 大島氏は当初から山崎氏には手厳しかった。「ニュー山崎に生まれ変わって死ぬ気でやれ」とハッパをかけ、「小学校区単位に組織の根を張り巡らせろ」と、どぶ板戦を指示した。
 大島氏自身、昨年夏の衆院選で、民主党候補に追い上げられ、367票の全国最少票差で辛くも逃げ切った。「風に打ち勝つには、張り巡らせた組織網しかない」という経験則がある。
 参院選は、谷垣総裁と同様、大島氏にとっても背水の陣となる。党県連第3区選対本部長の滝沢求県議は「幹事長のおひざ元で、恥をかかすわけにはいかない」と強調。大島氏も投票までにさらに1、2度、青森入りを考えているという。
 青森選挙区には山崎氏のほか、民主党の波多野里奈氏(37)、共産党の吉俣洋氏(36)、社民党の山田清彦氏(53)、たちあがれ日本の升田世喜男氏(53)の4新人が立候補を予定する。


2010年06月16日水曜日

6632チバQ:2010/06/19(土) 10:48:55
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100619_03.htm
野党自民は魅力減退? 東北、支部解散相次ぐ 上部団体の方針転換影響




 昨年8月の衆院選以降、東北の業界団体などに組織された自民党支部のうち少なくとも26の支部が解散したことが18日、分かった。政権交代で各支部の上部団体が中立や民主党支持を打ち出したことが影響しており、自民党支持基盤の流動化が進んでいる。

 昨年8月から今年6月に発行された東北各県の公報・県報によると18日現在、解散した自民党支部は表の通り。各県で2〜8支部が解散した。職域・団体の支部が16、選挙区・地域支部が10だった。
 自民党宮城県内航海運支部は昨年12月の役員会で「自民も民主も政策に大きな差がない。片方に偏るのはどうか」として解散を決定した。
 支部は、県内の海運会社4社の役員と従業員、家族の党員わずか二十数人の小所帯。各社とも1隻しか船を所有しない零細企業で、長引く不況で苦しい経営を強いられているという。
 元事務局長は「船の荷物がなくなり、みんな生きていくのに必死。商売のことで頭がいっぱいで政治活動に力を注ぐ余裕はない」と話す。
 旅館業や理美容業などの12組合で構成する党秋田県環衛団体政治連盟支部は昨年12月に解散。母体の政治連盟が「自民党が野党になって要望が通らなくなってきた。各組合の利益を考えると、中立がいい」とスタンスを転換したことに準じた。
 党宮城県栄養士連盟支部は1月、母体の日本栄養士連盟が民主党支持を打ち出したため解散した。党員は10人弱だった。
 日本栄養士連盟は日本栄養士会の政治団体。自民党を全面的に支持してきたが、昨年11月の会議で民主党支持に転換した。
 党県連盟支部は2007年の参院選比例代表に自民党公認で立候補した組織内候補を支援する目的で結成した。支部長は「栄養士の地位確立の運動には政治力がものをいった。これまで全面的に自民党を支持してきたが、今後どんな顔をして民主党にお願いに行けばいいのか」と話す。
 自民党岩手県連農協五連支部の事務局だった岩手県農政連は「もともと支部の活動実態がなかった。政治活動は農政連で足りるため解散した」と説明している。


2010年06月19日土曜日

6633チバQ:2010/06/19(土) 10:52:14
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20100616-OYT8T00032.htm
民主2議席独占 成否は
自民 10回中1回だけ

 夏の参院選茨城選挙区(改選定数2)で、民主党は現職の郡司彰・農水副大臣(60)と新人のアテネ五輪銀メダリスト長塚智広氏(31)を擁立し、議席の独占を目指している。菅内閣発足による支持率回復の上げ潮に乗りたいところだが、保守地盤が強いと言われる茨城で過去10回にわたって候補者2人を擁立した自民党が、たった1回しか議席を独占できなかったというデータもある。

 自民党県連は1998年参院選で、現職の野村五男氏と新人の久野恒一氏を擁立した。選挙戦は七つの衆院選小選挙区ごとに地域割りする作戦を取り、県南西部が地盤の野村氏に3、6、7区を、県北が地盤の久野氏に2、4、5区を割り当て、大票田・水戸市を含む1区を2人で分け合った。

 だが、当時新人だった郡司氏にトップ当選を許し、久野氏が二番手に滑り込んだものの、野村氏は次点で敗れるという結果に終わった。久野陣営を支援した党関係者は「選挙前から議席独占は無理なことはわかっていた。複数擁立はナンセンスだった」と明かす。

 党員数で全国2位を誇る組織力で議席独占を狙った党県連だが、職域支部や支援団体まで二分され、党全体がまとまりきれなかったのが原因だという。この98年選以降、党は選挙区で複数擁立を見送っている。

 自民党が結党以来、茨城選挙区で議席を独占したのは現衆院議員の中村喜四郎氏(無所属)と竹内藤男氏が当選した71年選だけ。56年から98年に行われた計15回の参院選のうち10回で2人を擁立したが、71年選を除いていずれも苦杯をなめている。

 4月に水戸市内で行われた長塚氏の擁立記者会見で小沢幹事長(当時)は「これまでと同じパイを分け合うのでは意味がない」とし、民主党支持者の総数を増やすことで2人の共存は可能との認識を示した。その上で、「新人の長塚氏は知名度で劣るので、党本部が積極的に支援しないといけない。県連は郡司氏の再選に全力を尽くしてほしい」と述べた。

 党県連は、連合茨城の組織内候補の郡司氏を県連主導で支援し、県南地域を地盤にしている長塚氏が無党派層を中心に票の掘り起こしを行うことで住み分けを明確にした。県連幹部の1人は「党の方針で2人擁立が決まった以上、2人の当選に向けて活動するのみだ」と虎視眈々と2議席目を狙っている。

(2010年6月16日 読売新聞)

6634チバQ:2010/06/19(土) 10:55:13
http://mainichi.jp/area/yamanashi/tsuiseki/news/20100617ddlk19010204000c.html
追跡・発掘:参院選’10山梨 公示直前の情勢/上 /山梨
 ◇民主、首相交代が追い風に
 国会が16日閉会し、24日公示、7月11日投開票の参院選に向けて県内の各陣営は本格的に走り出す。支持率回復を背景に勢いづく民主党に対し、草の根的な活動で巻き返しを図りたい自民党。両陣営の戦略と課題を中心に、公示直前の県内情勢を2回にわたって探る。【小林悠太、曹美河】

 ◇輿石氏出身・山教組は動き鈍く
 「菅総理を先頭に、民主党は必ず山梨の皆さんにお応えする。本物の改革をやらせてほしい」

 12日に韮崎市で開かれた輿石東・民主党参院議員会長の集会。輿石氏が新政権への支持を訴えると、集まった約1000人の来場者から大きな拍手が起こった。会場には、1月に3選出馬を表明して以来、初めてともいえる高揚したムードが広がっていた。

 「正直、負けることも想定した」。陣営関係者がこう振り返るほど、輿石氏はかつてない逆風にさらされた。対する自民党は年齢や経歴で差異が際だつ31歳の元教諭、宮川典子氏を擁立。政治とカネの問題がつきまとう小沢一郎・前幹事長と輿石氏の距離の近さも、自民党に格好の攻撃材料を与えていた。

 ところが、鳩山由紀夫前首相と小沢前幹事長の辞任、そして菅直人内閣発足による党支持率の急回復が、流れを一変させた。後藤斎・県連代表は「ようやく戦えるベースができた」と話す。

 加えて陣営が強みとするのは、輿石氏の「与党の実力者」としての顔だ。

 「輿石先生がいてくれてこそ地方が元気になる」「選挙戦をぜひ勝ち抜いていただきたい」。12日の集会には横内公明・韮崎市長、今沢忠文・南アルプス市長ら周辺市町村のほとんどの首長が顔をそろえ、それぞれ輿石氏にエールを送った。

 国政選挙では通常、各党に等距離の姿勢を強調する市町村長だが、今回は輿石氏への傾斜が目立っている。背景には、民主党が地方の要望や陳情を党に集約させる体制を築いたことがある。

 また、輿石氏自身も参院選をにらみ、政権交代直後から各市町村に出向いて首長や幹部から要望を直接聞くことで、支持を取り付けている。国中地域のある市長は「政権党の実力者に直接要望を聞いてもらえる自治体はめったにない。輿石さんを敵に回すなど言語道断だ」とまで言う。

   ◇  ◇

 しかし、肝心の足元がおぼつかない。輿石氏の出身組織で、最も強固な支持基盤とされる山梨県教職員組合(山教組)の動きが鈍いのだ。

 「20枚取れなくてもいい。危ないことはしないでください」。4月下旬、甲府市内の小学校で放課後開かれた組合の会議の席上、同校の組合分会長が同僚教諭たちに注意を促した。輿石氏の個票(後援会入会カード)集めのことだ。目標は1人20枚としたが、ノルマにはしていない。

 県内に約300ある公立小中学校の教職員で組織され、組合員数4000〜5000人を数える山教組。元執行委員長である輿石氏の選挙では強い集票力を発揮してきた。

 しかし04年の参院選で、組合幹部らが輿石氏の選挙資金として教職員から募ったカンパ計約1000万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして政治資金規正法違反で罰金刑を受けた。今年3月には北海道教職員組合(北教組)の不正献金事件が発覚。幹部ら2人が同法違反で有罪判決を受けた。山教組を取り巻く環境は、かつてなく厳しい。

 「クラス名簿を持ち寄って、教え子の保護者に片っ端から電話をかけたこともある」。峡東地域の小学校の男性教諭はこう振り返る。しかし、この教諭の職場でも、今回は分会長から「保護者への電話は慎むように」という指示が出ている。活動は親族や友人などへの「自主的なお願い」が中心だ。

 輿石陣営幹部の一人は「山教組の動きが6年前とは全く違う」と表情を曇らせる。「これからの追い込みに期待したいが、目立つと相手陣営に攻撃材料を与えることにもなりかねない……」。幹部はそんなジレンマを口にした。


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