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国道・県道スレッド

677とはずがたり:2009/12/09(水) 03:47:13
どうなる? 愛媛<1>
効率追求 切り捨て懸念
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20091202-OYT8T01334.htm

事業凍結が解除され、現在の国道横で整備が進む地芳道路の高架部分。政権交代で第2の地芳道路が出ないか懸念が広がる(久万高原町で)

 民主党を中心とする政権が発足して2か月余り。中央では、予算の無駄遣いをなくす切り札としての事業仕分けが終わり、新政権下での政策を具体化する新年度予算編成が進む。公共工事抑制、子育て支援の拡充、高速道路の無料化。様々な新たな施策は、県内にどういった影響を与えるのか。民主党のマニフェストを読み返しながら、県内の現場を歩く。

 山鳥坂ダム建設は今年度事業凍結、原則として新規道路整備を行わない――。

 11月17日、足立敏之・国土交通省四国地方整備局長による来年度予算や事業見通しについての説明に、県幹部の表情はこわばった。「費用対効果を厳密にチェックする」との国の方針に、県土木部職員は「地芳道路のようなことが、また起こるのでは」とつぶやいた。

     ◇   ◇

 今年3月31日、国土交通省は、全国で建設中の直轄国道18路線について工事凍結を突然発表した。理由は費用対効果の低さ。久万高原町と高知県檮原町を結ぶ「地芳道路」(国道440号)も含まれていた。

 当時の地芳道路の工事進捗(しんちょく)率は87%。秋岡健悟・久万高原町建設課長は、「何年も積み重ねてきたものを、いきなり止められた。心臓が止まる思いだった」と苦々しげに振り返る。

 国道440号は、県境部の23・5キロにわたって、車1台通るのがやっとのつづら折りが続く。全長約3キロのトンネルを含め、全線片側1車線の地芳道路が完成すれば、両町間の所要時間は約45分から11分になり、積雪などでの通行止めもほとんどなくなる。

 だが、わき水によるトンネル工事の難航などで、事業費は当初計画の1・5倍の464億円に膨らんだ。交通量が少ないこともあって、時間短縮など建設で得られる経済効果を事業費で割る「事業便益比率」(B/C)は、凍結対象となった18路線中最低の0・5で、事業実行の基準とされる1を大きく下回る。

 凍結発表の3か月後、両県などの強い要望や、救急医療上の必要性が考慮され、地芳道路の凍結は解除が決まった。2010年度内に供用開始される見通しだが、地元には割り切れない思いが残った。

 秋岡課長は「地方にとって幹線道路は生命線。交通量が異なる都会と中山間地とで、同じ基準で費用対効果をはじけば、地方路線は建設できない」と訴える。

     ◇   ◇

 「効率の名の下に、地方は切り捨てられるのでは」

 地芳道路の凍結時に、県や各市町に広がった懸念は、半年後の政権交代によって再び現実味を帯び始めた。

 県の試算では、民主党がマニフェストに掲げた暫定税率の廃止だけで、約59億円の減収となる。直轄事業での地方負担金制度廃止も、地方での公共事業縮小につながり、不況にあえぐ県内の土木、建設業界を、さらに厳しい状況に追い込むことになりかねない。

 30年にわたって地芳道路建設を要望してきた地元自治会長の横川勇夫さん(71)は言う。「10分、20分違えば助かる命も助からない。費用対効果も大事だが、都会と中山間地とは、互いに支え合う関係なのではないのか」(藤戸健志)

 【メモ】 民主党はマニフェストで「時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す」とし、道路整備の財源となる暫定税率廃止などを明記。県内では山鳥坂ダム(大洲市)の今年度事業が凍結のほか、津島道路の来年度事業化も見送られることになった。
(2009年12月3日 読売新聞)


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