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国道・県道スレッド

2236荷主研究者:2021/08/08(日) 14:27:29

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=767404&comment_sub_id=0&category_id=112
2021/6/26 14:04 中国新聞
匹見の国道488号10年も通行止めのまま 三つの選択肢いずれも難題

http://tohazugatali.web.fc2.com/road/20210626chugoku01.JPG
落石のため通行止めが10年続く国道488号

http://tohazugatali.web.fc2.com/road/20210626chugoku02.JPG

 益田市と廿日市市を結ぶ国道488号のうち、益田市匹見町内の約7キロの区間が、落石をきっかけに通行止めになって10年たった。これほど長期間にわたる国道の閉鎖は全国的に珍しい。過疎地域のインフラをどうするのか。選択肢は、落石対策をして再開、ルートの変更、道路の廃止の三つというが、いずれも「費用対効果」や財政負担の壁に阻まれ、結論は出ていない。

 益田市中心部から488号に入り、西中国山地国定公園の渓谷沿いに車を走らせて約1時間。「全面通行止」と書かれた看板が突如、現れる。島根県は2011年4月28日、この区間を通行止めにした。4、5月に大規模な落石の発生があった。

 県道路建設課企画調査グループによると、11年以降、沿線の益田市、広島県、廿日市市と相談して解決策を模索してきた。しかし三つの選択肢はいずれも難しく、同グループは「なかなかすぐに対応が進められないのが現状」とする。

 ▽落石対策、少なくとも20億〜30億円

 この区間は、当時の調査で40〜50カ所で落石の危険性があると判明した。ネットの設置や斜面の舗装などの対策費は少なくとも約20億〜30億円とみられている。県内には、他にも落石対策が必要な場所も多く、この場所の優先度は高くない。

 費用対効果がネックとなるのは、ルートの変更でも同じだ。県の試算では、この区間の交通量は1日50台未満。現場の近くに新たに安全な道路を整備するには、落石対策を超える費用がかかるのは必至という。

 ▽住民ニーズ変化

 さらに住民のニーズも変化している。区間にあった集落は51年前、豪雪をきっかけに移転。益田市によると現在、林業やワサビ栽培などの事業者は近くの林道を利用しており「通行止めで不便」という声もある。

 一方、現場近くに住む男性は「当初は再開してほしい気持ちもあったが、今はそこまでではない」と言う。地域全体で再開を求める声は盛り上がっておらず、市はここ数年、県への要望に再開を入れていない。国県事業推進室は「再開に強いニーズがあるわけではない」とし、市中心部や旧美都町を巡る道路網「グリーンライン90」の整備の方を重視する考えだ。

 では道路を廃止できないのだろうか。県によると、通行止め区間から広島側、益田側はそれぞれ山の管理で利用する人がいる。また国の規定で国道は起点と終点が定まっていなければならず、部分的な廃止は難しい。廃止するなら、国道9号との合流地点から通行止め区間までは、市管理への移行が必要になるという。道路パトロールなどで市の財政負担が増加し、調整の難航が予想される。

 通行止め区間は、幅約3メートルで離合も難しい道。険しい峡谷に面し、「酷道(こくどう)」と評されるほどだった。近くにあるキャンプ場などの匹見峡レストパーク(匹見町)の管理責任者の澤和城さん(44)によると、通行止め前の夏季などには、広島側からの訪問客によって渋滞ができる状態だったという。車が峡谷に転落する事故もあった。

 現在、広島方面への迂回(うかい)路は国道191号が利用されている。「今の方が安全でいい。再開したとしてもお客さまに勧めるのは難しい」と話す。島根、広島県を結ぶ幹線道路としての機能を求めるなら、整備のハードルはより高くなりそうだ。

 過疎地域の交通事情に詳しい県立大総合政策学部の西藤真一准教授は「予算に限りがあり、整備の優先順位を付けなければならないのは仕方がない」と指摘。解決はすぐには難しいとしつつ、「どんな人が困り、代替交通はどうなのか。地域の事情を、管理する県がまず把握することが第一歩になる」としている。(松島岳人)


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