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国道・県道スレッド

1929とはずがたり:2018/10/14(日) 16:43:03

「これはひどい…」首都高の腐食に絶句 寿命迎える東京五輪の遺産
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/160915/evt16091508000037-n1.html?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
2016.9.15 08:00
 【にっぽん再構築 インフラが危ない(1)】

 海抜3メートル-。

 東京の空の玄関、羽田空港と都心を結ぶ首都高速1号羽田線・東品川桟橋(東京都品川区)の路面の平均的な高さだ。干満差は2メートル。水面までの距離は、場所によって時に1メートルを切る。

 近づいてみると、塩分を含む汽水につかる東品川桟橋の橋脚の付け根に無数のひび割れが見える。そのひびを埋める樹脂の跡が白い絆(ばん)創(そう)膏(こう)のようだ。視線を上に向けると、腐食した鉄筋が膨張し、圧迫されたコンクリート塊が剥落している橋桁が目に入る。「床(しょう)版(ばん)」と呼ばれる道路の土台の裏側は、さびついた鉄筋があばら骨のようにあらわになっている。

 「これはひどい…」。国土交通省がチャーターしたクルーズ船で視察した国会議員らが絶句したという代物だ。日本初の高速道路である首都高速1号線。運河に沿って走る羽田線は、1964(昭和39)年の東京五輪前夜に急造されたインフラの代表といえる。

■  ■

 羽田線・東品川桟橋付近は昭和38年12月に突貫工事で開通した。大半が時間のかかる用地買収をしなくて済む運河上にある。鮫洲の埋立部では、鋼材の腐食により護岸用鉄板がずれて路面のひびや陥没ができたり、路面から汽水が染み出たりしたこともある。

 「前回の東京五輪前に造られたインフラは老朽化が進んでいる。羽田線は氷山の一角にすぎない」。管理する首都高速道路の幹部はこう打ち明ける。

 確かに、首都高では1号線大師橋や3号線(池尻-三軒茶屋)など大規模更新工事が相次ぐ。同社が管理する総延長310・7キロのうち開通から50年以上経過した構造物は10・6%(今年5月現在)だが、10年後には34・7%にもなる。

 「1日28万台が行き来する動脈を通行止めにするわけにはいかない」。同社は総額約1千億円の予算を計上。今年2月に東品川桟橋の架け替えに着手したが、完成は平成38年度の予定。2020(平成32)年の東京五輪には間に合わない。

 東京五輪の成功を誓った小池百合子都知事は今月9日の記者会見での質問に、「安心安全のために必要なインフラ整備はチェックをし、首都高も耐震強度が十分なのかもやっていく」と危機感をにじませた。

■  ■

 鉄やコンクリートによる橋梁(きょうりょう)の整備が本格化したのは、昭和30年前後。「当時は『永久橋』と呼ばれ、メンテナンスは必要ないと考えられていた。維持管理費の必要性が十分に認識されていなかった」と国交省幹部は説明する。

 高度成長の波に乗り、日本列島に新幹線、幹線道路、橋梁、トンネルが次々に整備された。高度経済成長期前後の昭和30〜50年にできた道路は、現在の全都道府県道に近い約12万2500キロにもなる。しかし、そのレガシー(遺産)が間もなく“消費期限切れ”を迎えようとしている。

 にもかかわらず、全国自治体などの道路管理者の動きは鈍い。老朽化を発見するための施設の点検義務(5年に1度)は、平成25年に法制化されたばかりだ。26、27年度の点検で、橋梁約70万カ所の28%、トンネル約1万カ所の29%でしか実施されていない。

■  ■

 「今や、危機のレベルは高進し、危険水域に達している。ある日突然、橋が落ち、犠牲者が発生し、経済社会が大きな打撃を受ける…そのような事態はいつ起こっても不思議ではない」

 こんな過激な前文で始まる政府内文書がある。

 「道路の老朽化対策の本格実施に関する提言」。平成26年4月14日、国土交通省の社会資本整備審議会道路分科会でとりまとめられた。前文には「最後の警告-今すぐ本格的なメンテナンスに舵(かじ)を切れ」との副題もつけられている。


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